カテゴリ: WBSS

2月26日、後楽園ホール。

WBO世界ストロー級王者ビック・サルダールに谷将隆が挑戦しました。

谷口は健闘しましたが 、28歳の王者は巧妙に試合をコントロールして見せました。

田中恒成に逆転KO負けに散った2015年バージョンのサルダールは、12戦11勝9KO1敗の危険なスラッガーでしたが、火曜日のタイ人は一面的なパンチャーではありませんでした。

あの敗北から経験を積んだタイ人は22戦19勝10KO3敗と〝成長〟し、12ラウンドをグランドデザインできるしたたかさを身につけていたのです。
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  PHOTO FROM TEAM SALUDAR  

「118−110/117−111*2」 というオフィシャルは「何もできずに完敗」とも見て取れますが、実際にはもう少しクロスしたゲームでした。

それでも、明白な負けです。 

25歳の谷口には再起を期待したいです。

3月16日には、サルダールを倒したWBOフライ級王者の田中が〝チャイニーズドリーマー〟木村翔に続いて 、ウォリアーの田口良一との防衛戦のリングに上がります。

田中もまた生粋のウォリアーです。この23歳は、重度の雑魚狩りアレルギーですね。 素晴らしい!!!


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一方で、相変わらず不穏な雲行きがますます濃くなっているのが、WBSSです。

資金不足と数々の虚言でシーズン2のトーナメントは空中分解寸前でしたが、5月18日にジュニアウェルターとバンタムの準決勝をグラスゴーで行うと発表されました。

この発表を聞いて、WBSS主催者はトーナメント離脱を明言していたイヴァン・バランチェックを説得したのだと思っていましたが…。

今日になってマネージャーのデビッド・マクウォーターが「WBSSは大嘘つきだ」と、バランチェックはとっくにトーナメントを離脱していることをあらためて表明。

「このトーナメントを瓦解させた責任は全てWBSS側にある。報酬は遅配され、しかも約束の金額からかけ離れていた。こんな詐欺集団とはこれ以上付き合ってられない」。

一ヶ月前に、バランチェック陣営がトーナメント撤退を発表したとき、カレ・サウアランドはすぐさま否定、取り繕うように「5月18日グラスゴー」を発表しました。

そして「悪意のある流言などが、健全なWBSSへ妨害工作を仕掛けている。トーナメント離脱なら違約金が発生するから、離脱などできない。もしそんな愚かな選択をするなら、戦いの場がリングではなく法廷になるだけ」と開き直った牽制球まで投げていました。

マクウォーターは「バランチェックはマイアミでトレーニングしているが、これはルーティンワーク。ジョシュ・テイラーとの試合を想定した内容ではない」と、トーナメント離脱をESPNのインタビューで繰り返し強調しています。

バランチェック離脱で、5月18日興行そのものが消滅するとしたら、セミファイナルで組まれた井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲスも無くなります。

しかし、その心配だけはなさそうです。

テイラーはトーナメント参加の意向で、バランチェックの代役と準決勝を戦うことになりそうです。ただし、バランチェックが持つIBF王座はステイクされませんから、ノンタイトルの準決勝です。

WBSSは、もうすでに喜劇の段階に入っています。
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やっと決まりました。
5月18日、スコットランド・グラスゴーはThe SSE Hydro アリーナ。

前戦から4ヶ月、まだ3ヶ月以上先の話で、これまでのWBSSのグズグズぶりから、この後二転三転しても誰も驚かない状況ですが、何はともあれ一歩前進ととらえて良いでしょう。

先週「報酬のことで揉めたくない」と離脱を表明していたバランチェックでしたが、WBSSは説得に成功したということです、そう信じたい!

井上 vsエマニュエル・ロドリゲスは、同じくWBSSのシーズン2、ジュニアウェルター級の準決勝ジョシュ・テイラーvsバランチェックの前座としてセットされました。

4人ともが無敗で、20代。フレッシュな才能がスコットランドの美しい街で火花を散らすことになります。

とはいえ、PFPファイターの井上以外の3人は世界的には〝未知の強豪〟です。

この試合、リング誌などのメディアが「井上がロドリゲスのIBF王座に挑戦する」と報道している一方、日本では「統一戦」と語られています。※

これは、いくら腐敗してるとはいえ「一つの団体が2人を世界王者とするのは絶対に認めない」というまともなメディアの意思表示です。

WBAは上位タイトルであるスーパー王者にノニト・ドネアを認定していますから、井上は2ndチャンピオンという扱いなのです。

まあ、それでもこのクラスでは世界中のほとんどのメディアが25歳の日本人が最強と推定しています。

機械的なポイント制のBoxRecoが、ルイス・ネリをバンタム級1位としていますが、それはごく少数意見です。

もちろん、リングの中で勝負を決するのは多数決ではありません。

2人の二つの拳、どっちが速いか。どっちが強いか。

5月18日、楽しみです!!!


※Editor’s Note: Inoue holds a version of the WBA bantamweight title which is unrecognized by The Ring. 井上尚弥はWBAバンタム級タイトルを保持しているが、リング誌はこれを世界王座とは認めていない。
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8年前に静かに始まり、ひっそりと閉幕した「バンタム4」。

長谷川穂積が参戦を見送ったことで、ボクシングファンでもその存在は歯牙にもかけていませんでした。

そのバンタム4も、宿命的な問題を抱えていました。

問題、ではなくボクシング界の暗部と置き換えても良いかもしれません。

ゴールデン・ボーイ・プロモーションズ(GBP)とSHOWTIME、蜜月関係にある両者が主導したトーナメントは〝出来レース〟でもありました。

ゲイリー・ショウ(ビック・ダルチニアン)、トンプソン・ボクシング・プロモーション(ヨニー・ペレス)、ドン・キング(ジョセフ・アグベコ)と脆弱なプロモーター(ドン・キングはこの頃完全に没落)と寄り添う3人のファイターがいかに実力者とはいえ、GBPの虎の子マレスと戦うとリングの上と下で何が起きるのか、ボクシングファンなら誰でもわかることです。

リングの上ではマレスの度重なるローブローに注意すら与えないくせに、そのローブローをホールディングで防ぐ選手を注意するレフェリーが立ち、リングの下では微妙なラウンドは全てマレスにつけるジャッジが3人座っていたのです。

以前なら、自分の不正は棚に上げて人の誤謬は声を荒げて抗議していたドン・キングも、下腹部を打たれながら消耗していくアグベコの姿をリング下で悲しい目で見続けるしかありませんでした。

このとき試合を裁いたラッセル・モーラは「史上最悪の主審」と糾弾されましたが、その訴えは大きなうねりになることなく忘れ去られ、モーラは今でもビッグファイトやメガファイトを図々しくレフェリングしています(最近ではパッキャオvsブローナー)。

それでも、最後までトーナメントをとどこおりなく完徹したという一点では、まだWBSSよりはマシだったのかもしれません。

リング誌のマイク・コッピンガーがツイッターで「イヴァン・バラチェクのWBSS離脱は全ての始まりかもしれない」とWBSSの行く末を危惧しています。

「 レジス・プログレイスも他のWBSS参加選手同様に、約束通りの報酬が支払われないことへの不信感を限界まで募らせている」。

しかし、一方で「バンタム級セミファイナルは4月13日か27日にロスアンゼルスでダブルヘッダーの形で行われる可能性がある」 ともつづっています。

しかしこれに対して読者から「Let us know when it's happening not when it could happen, that's not news allot of things could hapen (教えて欲しいのは〝可能性がある〟じゃなくて決定事項だ。こんだったら誰にだって言える)」厳しいリツートも。

それでも、リング誌の記者が根も葉もないことを書くわけがないと「リング誌性善説」を信じて、吉報を待ちたいと思います。

また、バラチェクの離脱は1月31日にマネージャーのデビッド・マクウォーターがリング誌の取材に応じて明らかにしたものですが、その直後にWBSSが「5月18日にグラスゴーでジョシュ・テイラーと行う」と発表、陣営を説得している模様です。

今日2月4日にはBoxRecもスケジュールに入れており「離脱撤回」となったのかもしれません。

リング誌によると、WBSS準決勝は当初契約で1〜3月に行う契約でした。

しかし、WBSSが資金を集めることが出来ず、当初予定を無期限延期にしたことが、初戦の報酬未払いも重なり、参加ボクサーとその陣営は激怒します。当たり前です。

参加しているのは全て世界レベルのボクサーで年3〜4試合はこなす予定で、収入を予想しトレーニングしています。

それが2試合、下手したら1試合になるなんて甚だしい約束破りです。
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WBSSに振り回されているのは井上尚弥や日本のファンだけではありません。

1月か2月の井上との大一番に備えて11月からキューバでキャンプを張ったエマヌエル・ロドリゲスにとっても、必要のない悩みに頭を抱えるだけでなく、練習計画までオジャンです…。

腐らずに技を研ぎ澄まし続けて欲しいですね。WBSS破綻の場合、彼が満足する報酬で日本に迎えてあげることが出来たらいいのですが…。=写真=WBOラテン王者のベルトとスナップ(2015年頃でしょうか)


マクウォーターが噛み付いてようやくWBSSが重い腰をあげましたが、ジュニアウェルター級のもう1試合とバンタム級の2試合、クルーザー級の2試合の計5試合についてはまだ何の発表もありません。

それでも、マクウォーターはブランチェクについて「もうこれ以上WBSSと関わりたくない」と離脱の意思が固いと伝えています。

「もうWBSSとは関わりたくない」。この気持ちは、日本のファンも共感できるのではないでしょうか。


しかし、この離脱表明を受けてマクウォーターとプロモーターのルウ・ディベラのもとにWBSSから「離脱したら法的手段に訴える」とメールが送りつけられたのです。

マクウォーターは「彼らはビジネスとファイナンシャルの問題解決に全力を尽くしてトーナメントを正常化させることを優先すべきであって、リーガル(裁判沙汰)に持ち込むことじゃないはずだ」と心外しています。


「トーナメントを主宰するコモサが健全な財源を確保できるとは思えない。彼らが私を訴えるかどうかはわからないが、そうなったらこっちも訴訟を起こす。黙ってられるか」。

「That kid(バラチェク)は米国で市民権(グリーンカード)を得る夢を描く移民だ。経済的な成功をつかもうと必死に努力している青年にやつらは報酬を遅配、約束通りの金額も渡さない。しかも、次の試合がいつになるか悶々とする無駄な時間を何ヶ月も強いているんだ」。

「あの子まだ26歳だが、米国市民権を得るにはチャンスも時間も限られてしまう。まともな報酬が支払われるかどうかもわからない試合が決まるまで、いつまでも待っていようね、なんて寝言で慰めることはできない」。


そして、バラチェクに挑戦するテイラー。

At the moment, it doesn’t appear Taylor will have that opportunity.

バラチェクと準決勝を戦う予定のテイラーは「IBF王者バラチェクと戦えるのは光栄だ。小さい頃からの夢だったんだから」と、今回の開催日時・場所決定を喜んでいますが、その夢舞台が本当に訪れるかどうかは極めて不透明な状況です。

WBSSは、トーナメントですから途中離脱は、存在の根本を揺るがす一大事です。

「大きな怪我や病気などを理由としない限り、一切の離脱は認められない。もし、個人都合で離脱する場合は契約に従って違約金を請求する」。

そんな一文が契約書にあることは当然といえば、当然ですが…。

その条文って、トーナメントが健全に運営されるという大前提があってのものですよね?

トーナメントが崩壊寸前なのに「離脱は許さない」 なんて、明らかにおかしいし、杓子定規の司法の場でも酌量されるはずです。
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今から9年前の2010年12月、WBSSを先駆けてもう一つの〝バンタム級最強決定戦〟がスタートしました。

HBOと並ぶ2大プレミアムケーブルSHOWTIMEが企画した、トップ選手4人のトーナメントです。

2009年から2011年にかけてスーパーミドル級で展開されたSuper Six World Boxing Classic(スーパー6)のバンタム級バージョンで、日本では「バンタム4」とも呼ばれていました。

スーパー6は、各ボクサーが3試合ずつ別の相手とグループステージを戦い、勝利はKO3点/判定2点、ドローは1点、引き分け0点の得点合計で上位4人がサドンデスの準決勝以降に進出するトーナメントでした。

カール・フロッチとミッケル・ケスラー、アルトゥール・アブラハムら欧州の強豪と、アンドレ・ディレル、ジャーメイン・テイラー、アンドレ・ウォードの米国勢が激突する構図でしたが、ホーム&アウエイで実施するとしていた規約はなぜか反故にされてウォードだけが決勝までの全試合を米国で戦ったのは理解に苦しみました。

ウォードは、メディアやファンの低評価をあざ笑うように淡々と勝利を重ねて、優勝をかっさらいます。

しかし欧州vs米国という一見魅惑的な対決も、特に欧州で開催するカードはスーパーミドル級に関心が低い米国ファンの興味をそそるものにはなりえませんでした。

さらに、丸2年に渡る長いトーナメントでテイラーやケスラーが離脱、ボクシングにおけるトーナメントの難しさを浮き彫りにしてしまったのです。

この反省を生かして、出場4人がいきなり準決勝でぶつかる短期決戦、さらに欧米で全く需要がない反面、コストが大幅に削減できるメリットもある企画として展開したのがバンタム4でした。

当初、当時階級最強と目されていたWBCチャンピオン長谷川穂積と、PFP10傑にも数えられていたノニト・ドネアも招待されましたが、驚くほど低い報酬に二人は参戦を見送ります。

準決勝を勝ち抜けたのはビック・ダルチニアンにスプリットデジションで競り勝ったアブネル・マレスと、IBF王者ヨニー・ペレスに3−0判定で勝利を収めたジョセフ・アグベコ。

Mares' purse was $300,000 for the fight, with Agbeko at only $130,000.

この決勝での二人の報酬はゴールデン・ボーイ・プロモーションの秘蔵っ子マレスが30万ドル、アグベコが13万ドルでした。

階級最強トーナメントの決勝にもかかわらず、人気者のマレスで30万ドル(長谷川穂積が雑魚相手に日本で防衛をしていたのとほぼ同じ金額です)、アグベコに至ってはその半分以下わずか13万ドルだったのです。
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マレスとの決勝戦に向けてポスター撮影のポーズをとるキングコング・アグベコ。報酬13万ドルはあまりに安いと思われますが、それでも彼のキャリアハイでした。

これが、米国における軽量級、バンタム級の現実です。

1990年代に、バンタムよりも関心が低いジュニアフライ級でマイケル・カルバハルとウンベルト・ゴンザレスがラスベガス・ヒルトンの大会場でメインを張り、両者が100万ドルを超える報酬を受け取ったことがありました。

米国人として五輪銀メダルを獲得したカルバハル(当時はまだ五輪ボクシングが全米で地上波生中継されていました)と、生粋のメキシカンのゴンザレス。

あの二人による試合だけが、欧米で行われたフェザー級以下で両者が100万ドルを手にした極めて稀な、超常現象といって差し支えない出来事でした。

日本では「バンタム級でもラスベガスなら何十億も稼げる」なんて妄想が、一部の蒙昧なファンだけでなく、記者までもが記述してしまってますが、ありえません。

亀海喜寛や三浦隆司、伊藤雅雪らの活躍を見て「軽量級のボクサーも本場米国で戦え」というのも完全な見当はずれです。

彼らは軽量級じゃないから米国を選んだのです。それに見合う報酬が約束されるから、太平洋を渡ったのです。

昨年「スーパーフライ」興行に出た井岡一翔の報酬は2万5000ドル、同じ興行でメインをつとめたメキシカンのファン・フランシスコ・エストラーダでも10万ドル、8年前のアグベコ以下なのです。

それが、米国の軽量級です。日本で戦う方がはるかに大きな報酬と、露出が期待できるのです。

日本では一部の(多くの?)ファン が「軽量級でも何でもかんでもラスベガスが本場」と妄信・誤解していますが、これが米国軽量級ボクシングの現実なのです。
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シーズン1でぶちあげた「賞金総額5000万ドルの最強トーナメント」。

この甘言に「5000万ドルはありえないけど、その半分位の資金は用意してるんだろう」と思った私も馬鹿でした。

バンタム級トーナメントでも「バンタムで総額5000万ドルは絶対にない」と書きながらも「優勝賞金100万ドルはあるかも」と思ってました。

日本で優勝賞金について質問を受けたカレ・ザウアランドが「数百万。ドルか円かはここでは言わない」と言ったときでも「数百万ドルはありえないけど、多分30〜40万ドルか」と踏んでいましたが、本気の数百万円だったのでしょう。

そもそも、最初からありえない金額を見せた時点でおかしな組織だと疑うべきでした。

ザウアランドやリチャード・シェーファーらプロモーターのビッグネームが名を連ねていたことで「その半分くらいはあるんだろう」と思ってしまいました。
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騙されたものは、今更仕方がありません。

では、WBSSが瓦解寸前の今、何が出来るのか?

ベストはもちろん、WBSSがせめて井上尚弥が普通の防衛戦で得られる3000万円前後を優勝賞金として トーナメントを続行してくれることです。

それでも優勝者に3000万円とすると、準優勝1500万円、準決勝2試合4人に各1000万円としても、報酬だけでざっと8500万円です。 

これでも破綻WBSSが捻出するには難しいハードルかもしれません。

この数字は井上とノニト・ドネア にとっては厳しすぎる金額ですが、1000万円でもキャリアハイのゾラニ・テテとエマニュエル・ロドリゲスにとっては十分すぎる金額です。

井上には HBOのスーパーフライ出場時のようにジャパンマネーが補填されるでしょうし、もしかしたら報酬を度外視してトーナメントを戦うかもしれません。 

しかし、ピーク時には100万ドルファイターのドネアには「一回離脱して、優勝した井上とWBSS抜きの東京か横浜で戦う」という当たり前の選択をするかもしれません。

テテとロドリゲスにしても、日本で井上と戦うのに負けたら1500万円じゃ安すぎると離脱するかもしれません。 

WBSSがグズグズするのをいつまでも待つ必要がないのは誰にでもわかります。

準決勝進出の4人の陣営が連携して、WBSSに最後通牒を突きつけるべきです。

「2月28日までに試合日程を決めなければ離脱する」と。本来2月上旬開催と言われていたのに、2月28日でも遅すぎますが。 

あとは最も資金力のある井上陣営がスポンサーを募って、残る3人を説得することです。

優勝者にエデル・ジョフレ杯、準優勝者にファイティング原田賞を贈るような、日本でのトーナメントができれば、災い転じて…となるのですが。

それが成功したら、欧米で不人気の122ポンド以下の他階級でも開催できるでしょう。

■105ポンド:リカルド・ロペス杯

■108ポンド:具志堅用高杯

■112ポンド:白井義男杯

■115ポンド:カオサイ・ギャラクシー杯

■122ポンド:ウィルフレド・ゴメス杯

…虚しくなってきました。

なんとかWBSSが立ち直りますように! 
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現在、WBSSトーナメントはベスト4で宙ぶらりん状態になっています。

これを引き継ぐとなると「井上尚弥vsエマヌエル・ロドリゲス」「ノニト・ドネアvsゾラニ・テテ」の2試合も引き受けなければなりません。
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現時点ではジャパンマネーが助け舟を出さない限り、バンタム級トーナメントは瓦解するかもしれません。
 
ドネアはもちろん、ロドリゲスとテテも、これまでの井上陣営が呼んだ挑戦者のような100万円レベルの報酬では首を縦に振らないでしょう。

ドネアは最低5000万円。

他の二人の王者も3000万円なら間違いなく東京行きの飛行機に乗るでしょうが、そうなると3人の報酬だけで1億円超えです。

これまでのスポンサーでは耐えられない金額です。

階級最強を証明したい、その気持ちが最も強いのは井上でしょうし、他の3人も日本が軽量級のメッカであることも知っています。

モンティエルのように、ベルトを持っている自分たちを最も高く売りつけようとするのは当然です。

長谷川穂積とフェルナンド・モンティエルの事実上の統一戦でもタフな交渉が続けられましたが、それを3人相手で行うとなると…あまり希望的な見方はできません。

村田諒太のケースのように、大手広告代理店がプロジェクトチームを結成してことを進めるのなら、簡単にまとまるでしょうが、村田の場合は世界的な人気階級ミドル級でした。

成功の暁には巨大な果実が待っているミドル級とは違い、バンタムは順当に考えると井上vsテテが最後のカードです。

日本のボクシングファンには楽しめる決勝戦でも、世界的にはほとんど需要の無いクラスで統一戦が行われただけ、立場を置き換えると日本でのオレクサンダー・ウシクの存在感すらないでしょう。

「バンタム最強決定トーナメント」。

それは果実というには悲しいほど甘みの無い小さなもので、電通が旗を振って大手企業を集めるとは考えられません。

では今、何ができるのか? 
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昨年10月7日のWBSS初戦で、井上尚弥はファン・カルロス・パヤノを70秒で斬って落としました。

あれから4ヶ月、IBF王者エマヌエル・ロドリゲスとの準決勝はいつどこでやるのか、いまだに発表されていません。

一時はWBSS主催者から「井上vsロドリゲスはプエルトリコのサンファン、ドネアvsテテはフィリピン」と場所のみの発表がありましたが、正式決定ではなく「WBSS主催者の希望」だったようです。

「年末にWBSSが資金繰りに行き詰まって破綻」「シーズン2の選手に報酬が支払われていない」と報道されましたが、今年になってプロモーターの一人カレ・ザウアランドが「遅配になっていた報酬は全て支払われた」と釈明しました。

しかし先日、イヴァン・バラチェクが「報酬のことでこれ以上煩わされたくない」とジュニアウェルター級トーナメント離脱を表明しました。

その後、WBSSは「バラチェクvsジョシュ・テーラー戦を5月18日に英国グラスゴーで開催する」と取り繕い、バラチェクサイドを説得している模様です。
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WBSSのHPでは昨年10月からバンタム級の準決勝は「2019年の早い時期に」のまま、年が明け2月になってしまいました。

バンタム級トーナメントは準決勝のカードについて日時も場所も、いまだに発表されていません。

日本開催も間違いなく持ちかけられていると考えられますが、その開催費用はもちろん、またまたジュニアウェルターの準決勝や報酬の一部あるいは全額負担まで要請されるなど、到底引き受けることのできない条件なのでしょう。

昨年10月は、ジュニアウェルターの1回戦も横浜アリーナに押し込まれましたが、もう誰も騙されません。

出場選手が口々に不満を漏らす報酬は、当初ブチ上げた「賞金総額5000万ドル」から程遠い数字であることは容易に想像がつきます。

主催者の言葉通りなら、優勝賞金1000万ドルを差し引いた4000万ドルが決勝までの7試合で振り分けられることになります。

単純計算で1試合571万ドル、一人当たり285万ドル(約3億円)になります。

ありえない金額です。シーズン1のクルーザー級とスーパーミドル級でも絶対にありえない金額です。

この金額が本当で、契約書にその半分以下の100万ドルでも「最低保障」されていたなら、招待を受けた多くの人気選手が断るわけがありません。

全く無名のロブ・ブラントが参戦したように、多くのまともな選手は条件を見て全く魅力を感じなかったのでしょう。

WBSSの詐欺商法に最も食いついたのはバンタム級の選手たちでした。

井上とライアン・バーネット、ノニト・ドネアを除くと、主催者発表の一人当たり285万ドルの10分の1どころか100分の1の報酬が相場のボクサーたちです。

バンタム級に参戦した選手が一番の被害者です。

現時点ではWBSSに見切りをつけて、一切縁を切り、日本主導で井上尚弥の統一戦への道を再整備するのがベターな選択に思えてきます。
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ESPNのダン・ラファエル記者が「WBSSジュニアウェルター級トーナメント参戦中のイヴァン・バラチェクが〝報酬上の問題〟にこれ以上悩まされたくない、と離脱する意向」とSNSで報じました。

その直後にWBSSからジョシュ・テイラー対バラチェクは5月18日に開催されると取り繕うように発表されましたが、場所は未定。笑うしかありません。

優勝賞金1000万ドル、総額5000万ドルとブチ上げたシーズン1のクルーザー級ですら正確な報酬は一切発表しませんでした。

普通に考えたら詐欺です。
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このキックオフイベントもイグノーベル賞のような自費参加だったのかもしれません。

おそらく契約書は最低保証2000ドル、興行の成功から歩合で最高300万ドルなどの内容で、メディアや第三者に見せたら違約金を請求する、などの内容なのでしょう。

騙されるほうも悪いとはいえ、です。


WBSSは元々が米国でマイナーな不人気階級にスポットを当てたトーナメントですから、高額報酬など出せるわけがありません。

特に井上尚弥が参戦したパンタム級など、欧米では全く需要が無く、日本人でなければ世界王者でも報酬は数万ドルと、サラリーマンの年収以下という〝貧困ビジネス〟です。

それなのに「高額賞金トーナメント」と、主催者発表に何の疑問も見せずに垂れ流した日本メディアの罪は大きいと思います。

「何十億円も稼ぐだろう井上はもう日本で見れなくなる」と、ウェルター級の超人気スターとバンタムの井上を混同する無知蒙昧なファンも、いくらニワカでも度が過ぎます。

昨年、ついにボクシングから完全撤退したHBOは、縮小する一方の予算をやり繰りしながら、総額100万ドルのイベント、スーパーフライを立ち上げました。

当初、主役に添えたローマン・ゴンザレスの報酬が50万ドルを超えて、赤字興行になった「2」もありましたが、ロマゴンの他はメインイベンターでも10万ドル前後の報酬に抑えて慎ましく細々と開催し続けていました。

その間、ポスト・ロマゴンのシーサケット・ソールンビサイは低報酬に嫌気がさしてアジアのONEに移籍。

看板スターのファン・フランシスコ・エストラーダも「報酬10万ドルではマネジメント料やチーム経費、税金を引かれると5万ドルも残らない。中量級との差がありすぎる」と事あるごとにブチまけてます。

それでも、まだ正直に報酬を発表しているだけマシです。

WBSSはファン・カルロス・パヤノにいくら払ったのでしょうか?

10万ドルなんて夢の世界なのは確かです。もしかしたら、まだ全額振り込まれていない可能性もありえます。

パヤノは、井上のいつものザコ挑戦者並みの1万ドル前後の報酬提示なら対戦を受けなかったでしょう。

口約束的な拘束力のない「高額賞金トーナメント」に騙された被害者の一人です。

ボクシング界は魑魅魍魎、とはいえやり口が酷過ぎます。

ボクシングを見る一般の目が、ますます懐疑的になる一方です。
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村田諒太から番狂わせで、ミドル級のWBAセカンドタイトルを奪ったロブ・ブラントの初防衛戦が決まりました。

2月15日、故郷ミネソタ州ヒンクリーのグランドカジノに凱旋します。

対戦相手は噂されていたエスキバ・ファルカオではなくカザン・バイサングロフ(ウクライナ)。

バイサングロフは元WBO世界ジュニアミドル級王者サウル・バイサングロフの弟で、今年に入ってWBAインターコンチのタイトルを獲っていました。

とはいえ、今回の世界戦出場を受けてランキング圏外から一気に8位に躍り出たのは、いつものこととはいえ、さすが腐敗しきったアルファベット団体の面目躍如です。

バイサングロフは17戦7KO無敗ですが、強豪との対戦は一度もありません。

かつて南米のホープ、現在咬ませ犬のニコラス・ピットとの試合(2018年5月4日)を見ましたが、非力なのに好戦的なファイターです。
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村田に勝ったブラントはトップランクとの複数年契約を勝ち取り、今回の試合もESPNで全米生中継、調子に乗っています。

オッズも予想は、ブラントに大きく傾くと思われますが、さて?


井上尚弥が出場予定のWBSSバンタム級トーナメント準決勝、vsエマヌエル・ロドリゲス戦ですが、いつやるんでしょうか?

トーナメント発表時の2月8日はありえませんし、3月はどうなんでしょうか?

オッズは細々と出されています。
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WBAセカンド王者の井上勝利が1.17倍〜1.2倍、IBF王者マニーが4.3倍〜4.5倍。アバウト5−2で井上有利です。

井上信者の目からは接近したオッズに見えるかもしれませんが、勝利は間違いないでしょう。

それにしても、いつ、どこでやるのでしょうか?

 WBSSバンタム級のこれまでの4試合の客入り、ロシアと英国、米国での悲惨な状況と、横浜アリーナの熱狂フルハウスを見れば、もういい加減にどんなバカでも「欧米には軽量級の需要はない」とわかるはずです。

プエルトリコ開催が有力という噂も流れましたが、ボクシング大国とはいえ母国でもロドリゲスは人気がありません。

米国に至っては、井上もロドリゲスも全く人気がありません。

どう考えても日本開催しかないと思うのですが、きっと海外、できれば西海岸やニューヨークでやりたいんですよね、関係者の方々やバカ信者は。

また、無理やりセットして〝西岡利晃の恥辱〟を繰り返してしまうのでしょうか?



準決勝、もう1試合も全く同じオッズです。

WBO王者ゾラニ・テテが1.17倍〜1.2倍。WBAスーパー王者ノニト・ドネア4.3倍〜4.5倍。

こちらは、アンダードッグのドネアにも十分チャンスがあると思います。

テテの顎は証明書付きのガラス製。ドネアの強打一発で試合は終わります。

ただ、テテのカウンターも強烈、ドネアが強引に接近するようだと…ものすごい戦争になるでしょうね。

ドネアは12ラウンド、慎重に戦うことはないでしょう。


井上vsドネアとなればファン垂涎のカードですが、果たして?!
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今年もあと数日を切りました。

BWAA全米ボクシング記者協会をはじめ、各メディアも各賞ノミネートの発表を始めています。

井上尚弥は、米国Yahoo!sportsのFighter of the Year、年間最高選手賞にノミネートされました。

 本命はオレクサンダー・ウシク、その対抗馬が井上という構図だそうです。

「二人とも米国では全く関心の払われていないWBSSに出場、いち早く優勝したウシクはクルーザー級のUndisputed Championの座に就いた。
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リング誌1月号から:英国のアンソニー・ジョシュア、ウクライナのウシクにロマチェンコ、日本の井上。ボクシング界には新しい風が吹いている。


井上は現時点でまだベスト4だが、トーナメントの2試合をいずれも1ラウンドKOで圧勝している(ヤフーの看板記者ケビン・アイオラはジェイミー・マクドネル戦がWBSSトーナメントの1回戦だと勘違いしているようです…なるほど米国では関心が低いことがよくわかります)」。

他のノミネートはジュニアウェルター級のレジス・プログレイス、ジュニアライトのホセ・ラミネス、ボクシング界で傑出した人気を誇るカネロ・アルバレス、ライト級統一に邁進するワシル・ロマチェンコに加えて、女子のクラレッサ・シールズも名前が挙がっています。

ノミネートから漏れたのはテレンス・クロフォードにマイキー・ガルシア、エロール・スペンスJr.の3人のPFPファイター。「ハイレベルな相手との対戦がなかった」そうです。

井上についてアイオラは「米国では歴史的に人気のない階級で戦い、英語も話せないが、スターダムに手がかかっている。彼はとんでもないカリスマ性を持ち、その一撃のパワーにはいつも驚かされた。デオンティ・ワイルダーが最強のパンチャーと言われることが多いが、階級同一時で考えれば井上の強打が勝る」と評価してくれています。

さらに「まだ25歳の井上は殿堂入りの道を歩んでおり、軽量級史上に残る名選手になる可能性まである」と絶賛。

「ただし、31歳のウシクが2018年に成し遂げた業績には劣る。4団体統一して、トニー・ベリューまで倒した。ウシクが今年戦った相手の戦績合計は79勝57KO2敗1分、そんな難敵を簡単にさばいたのだ」。



読者からは「WBSS?なんだそれは?ボクシングは見るけど誰も知らないぞ」「井上って誰だ?」「16戦で6つもベルトを獲ってるのにウシクなんて誰も知らない」…。

米国のボクシングファンにとっては、WBSSもバンタム級も存在していないようです。WBSSはDAZNがストリーム配信するまでは米国では見れなかったですからね。

まあ、日本もバンタム以外のWBSSには全く関心がないし、同じようなものなんですが。
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