カテゴリ: 没落するアメリカボクシング

ネットフリックスのドキュメンタリーシリーズ「TYSON」。

昨日から配信されましたが、なかなか面白いです。アマチュア時代の10代の頃に、ジュニア五輪の会場前で弱気になったタイソンを励ますテディ・アトラス(若い!)、カナダからキャッツキルに乗り込んだレノックス・ルイスとのスパーリングをルイスが語る…これまで活字でしか読んだことがなかった逸話を動画で見るのは新鮮過ぎます。

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「老人と少年」。スポーツのみならず、人生を語る定番テーマ。そこに横たわっている命題は、いつも「老人を失った少年は大人になれるのか?」。



マイク・タイソンの軌跡を1980年頃から追いかけるストーリーは、まさに私が米国ボクシングに惹き込まれたタイミングとドンピシャ。

当時は、シュガー・レイ・レナードやマービン・ハグラー、そしてマイク・タイソンらの躍動を専門誌だけでなく、スポーツ・イラストレイテッド誌なども伝えていました。日本のリングにはない華やかさに衝撃を受けましたが、多くのメディアがボクシングをマイナー競技熱い愛していることに違和感を覚えました。

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⬆︎「TYSON」の中でもキーワードとして度々登場する「ボクシングの没落」。


40年以上も前に、すでに〝死刑宣告〟を受けていたのです。それでも、まだ今よりははるかにマシでした。世界ヘビー級チャンピオンは世界一有名なアスリートではなくなっていましたが、ラリー・ホームズやマイク・タイソンはカジュアルなスポーツファンなら誰でも知っている名前でした。

日本でもWBAとWBCが行った全ての世界タイトルマッチは、結果だけとはいえ読売新聞や朝日新聞などの一般紙が報じていました。「ハグラーvsレナード」など米国のメガファイトは、夕刊の社会面でも特集されるなど、野球メジャーリーグやサッカー欧州リーグよりも、ずっと身近な世界のメジャースポーツだったのです(当時を知らないボクシングファンは信じられないかもしれませんが)。

グローブ着用、1ラウンド3分、丸いリング(リングだから丸い方が正解)を四角にーーー近代ボクシングの幕開けを告げるクイーンズベリー・ルールが発表されたのは1867年。日本では慶応3年、江戸時代です。

そして、米国ではフロンティアが太平洋に達する1890年の33年も前のこと。

米国ではベアナックル最後の世界王者ジョン・ローレンス・サリバンがボストンでデビュー戦のリングに上がるのは12年後の1879年。

米国に焦点を当てて、ボクシングの歴史をなぞっていきます。




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Saturday, 31 October 2026 - Mexico Vs. The World
Riyadh, Saudi Arabia

promoter:Camille Estephan (Eye of the Tiger),
Eddy Reynoso (Clase y Talento - no boxing no life management)
 
view on DAZN PPV 

◾️WBCスーパーミドル級12回戦◾️



10月31日に行われる予定のカネロ・アルバレスの復帰戦「 Mexico Vs. The World(メキシコvs世界)」が、サウジアラビアが抱える二つの問題で揺れています。


【9月28日 Bloomberg】親イラン武装組織フーシ派からの攻撃を受けて停止していたサウジアラビアを東西に横断するパイプラインを使った原油輸出が再開した。フーシ派は攻撃体勢を解いておらず、安全が確保されたわけではない。

一つ目の問題はイラン戦争の〝流れ弾〟の脅威。メッカにまでドローン攻撃を仕掛けたフーシ派の強硬姿勢が、試合開催地のリヤドに及ばないという保証はどこにもありません。

サウジ政府とフーシ派の間で、10月31日のリヤドの安全を保証する取り決めが出来上がっている可能性もあります。

しかし、今年3月21日にトム・ブレイディらNFLのスーパースターが出場するイベントがイラン戦争の影響で中止、ロサンゼルスでの開催に変更されたこともあり、急転直下で米国開催になるかもしれません。



【9月18日 THE ATHLETIC】サウジ政府系投資ファンドがLIVなどゴルフ事業から撤退を決定、総合娯楽庁が2019年からキックオフさせた観光振興プロモーション「リヤド・シーズン」も投資の取捨選択を進めている。

二つ目が「没落スポーツのボクシングを復興させる」とトゥルキ・アル・シェイク長官が息巻いて参入したものの、やはり赤字だけが膨らんでいるボクシング事業で囁かれ続けている投資資金の縮小と将来的な撤退。

「サウジでもひれ伏せさせるのは不可能」と考えられていたのがアンソニー・ジョシュアとタイソン・フューリー、そしてカネロ。

「サウジの思い通りにならない」と明言していたカネロの籠絡には成功したものの、ヘビー級の二人は掌握したとは言い切れない状況で、湯(油)水のごとく投資してきた採算度外視の財布の紐が締められつつあると見られています。

このイベントの前座に出場予定のジュニアウエルター級のリンドルフォ・デルガドとラファエル・エスピノサにはファイトマネーなどの条件が9月27日時点でまだ提示されていません。

さらに、サウジ側が全額負担する予定のVADAへのドーピング費用が支払われていないことも明らかになりました。検査自体もまだ手付かずと報道されています。

ヘビー級なら注目度が高い選手を並べてメガイベントを開催、PPVである程度の資金回収が期待できますが、今回のカネロの相手は人気選手とは言えないエムビリ。さらに、カネロ人気もジリ貧傾向に歯止めがかからない状況です。

デルガドはPPVスターにはほど遠い存在で、フェザー級のエスピノサは論外。


サウジ開催となると、ファイトマネー以外の両陣営の交通費・宿泊費も膨らみます。日本に呼ぶ軽量級選手のようにエコノミークラス、ビジネスホテルでは済まされません。


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タイソン・フューリーvsアンソニー・ジョシュア。

商業的な意味で史上最大のメガファイトとなるのは確実のマッチアップです。

興行規模の大きさを離れて「ボクシング史上での価値」となると、現代ヘビー級の最強決戦ですらありません。

また英国はもちろん、世界中のボクシングファンが注目する一戦ですが、日本のカジュアルなボクシングファンの関心は決して高くはありません。米国でもボクシングが没落一方という現実を抜きにしてもラスベガスのスーパースターがからまない、大西洋の彼方の試合への興味は大きなムーブメントになり得ません。

Netflixがそんな事情に忸怩たる思いを募らせていたのでしょうか、このイベントがダブルメインになる可能性が出てきました。

英国で最も注目されるカードが「フューリーvsジョシュア」なら、米国なら「メイウェザーvsパッキャオ2」。今月開催で、Netflixが発表していたメイパックは頓挫、交渉は継続中とはいえ具体的な進捗は確認できていません。

そこで、というわけでもありませんが噂に上がっている「パッキャオvsシャクール・スティーブンソン」が、浮上しているというのです。

ラスベガスやニューヨークが有力とされてきた「フューリーvsジョシュア」ですが、商業ベースで考えると英国開催がベター、現在は12月11日か18日にウェールズのカーディフのプリンシパリティ・スタジアムが決定的とされています。





プリンシパリティスタジアムはウェールズのサッカーとラグビーの聖地。2017年10月に、当時WBA /IBF王者ジョシュアがカルロス・タカムを相手に防衛戦を行ったときは7万8000人を飲み込んだ開閉式の巨大ルーフを持つスタジアム(アンダーカードではWBAジュニアバンタム級王者カリド・ヤファイに石田匠が挑戦)。

イングランドの聖地、ウェンブリースタジアムではないのは開催時期の季節柄、寒気や悪天候を懸念して開閉式ルーフを持つプリンシパリティが選ばれたようです。

パッキャオ登場となれば、米国はもちろん日本などの地域でも一定の注目度が見込まれます。

パッキャオの窓口をつとめるジャス・メイサーは「契約書はまだ手元に届いていない」と話すにとどめていますが、交渉は確実に進行しているはず。

商業的には大成功が約束され、Netflixにとっても「手がけたイベントで飛び抜けて規模が大きいものになる」だけに、ファイトマネーで揉めることはなさそうです。

「ダブルメイン」とはいえ、パッキャオvsスティーブンソンはセミファイナルです。パッキャオがセカンドカードに甘んじるのは、いつ以来の出来事でしょうか?





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前日計量はWBC王者ライアン・ガルシアが145½ポンド、挑戦者コナー・ベンが146ポンド。期待された体重超過のトラブルとそれに伴うWBCの別階級でのタイトルマッチへの変更はなく、両者とも前日計量を一発クリア。

しかし、当日軽量で29歳の英国人は30ポンド!もリバウンド、28歳のガルシアが「ヤツはライトヘビー級の体重でロープを潜ってくる」と言う予想も1ポンド超えて、クルーザー級でリングイン。

明らかに体格の違う試合に、ガルシアは引き気味にオープニングラウンドをクルーズ。第2ラウンド、ガルシア得意の右の強打が炸裂、ベンがカンバスに崩れます。なんとか立ち上がるもダメージは深く、ロープに追い詰められて大ぶりの連打を浴びたところで、トーマス・テイラー主審が試合をストップ。

予想外の前日計量、予想通りの当日計量、予想外の試合展開…。

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あ

2026/09/11 23:59

オラは人気者ライアン・ガルシア
色々言われますが、悪名は無名に勝るをよく表している存在ですね
それこそ軽量級で4団体統一しようが5階級制覇しようが、市場価値も存在感もガルシアを越えることもなく、もしかしたらボクシングのクオリティや客への見映えでも叶わないかもしれません

もう世界王者に成るより“ガルシア”になる方がいいのではないか?
それこそある種の人間にとってはクロフォードよりガルシアに成りたがるでしょう

IPアドレス:


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ーーー有名か無名か?

定点観測で判断するしかない、複雑なテーマです。

このブログでも「井上尚弥は世界的には全く無名」と、ESPNなどの記事を引いてご案内してきました。しかし、日本ボクシング界では歴史的なビッグネームです。

そこには〝世界って何?〟という問答が横たわっています。

世界で最も影響力のある国の一つである日本は世界の一部です。一方で、より大きな影響力のある米国や英国が世界の中心か?というとそうではありません。

例えば「野球の最高峰はどこ?」という問いの答えはたった一つ、米国のメジャーリーグです。メジャーリーグは野球界においては「世界の中心」と言えるかもしれません。

しかし、米国で有名な野球選手と日本でのそれには大きな乖離があります。

日本で有名なメジャーリーガーは、いまやデミゴッド(国民的英雄も超えた存在)の領域にある大谷翔平とタイトル争いを繰り広げるなど〝ユニコーン周りの選手〟に偏ります。

今年のオールスター・ファン投票でア・リーグ1位になったトロントのアーニー・クレメント二塁手は「日本ではほぼ無名」です(ボクシング界における「井上尚弥の米国での知名度」よりは遥かに有名ですが)。



▶︎軽量級で4団体統一しようが5階級制覇しようが、市場価値も存在感もガルシアを越えることもなく というのは、米国や英国のボクシング圏が世界の中心なら通用する事実に過ぎません。

もちろん、市場価値を商業的価値に絞り込むとForbes誌のアスリート長者番付などで裏付けられる年収では、大きな経済力を持つ米国と英国の人気階級で活躍するボクサーの方が上回ります。

この「人気階級」は一見、ローカル評価ですが、井上信者ですら「ウエルター級は層が厚く競技レベルも高い」と認めるしかありません。日本人のウエルター級の王者が誕生したら「珍しい」という意味を超えて歴史的快挙として大きく注目されても、米国や英国でフライ級やバンタム級の軽量級世界王者が生まれても「珍しい」ことはあっても、見向きもされません。

そういうことです。

ボクシングの階級は「野球の最高峰はメジャーリーグ」という理屈に似ています。層の厚さや専業の多さ、高い報酬という点で「ライト級から上はメジャーリーグ/ジュニアライト級以下はマイナーリーグ」という色分けができるでしょう。

PFP(日本のメディアで「権威がある」とされるリング誌は世界的にも日本でも全く売れていない雑誌です)は、このメジャーとマイナーの玉石混交で評価するので、井上信者は「PFPが無名なわけがない!」と間違った誤解を深めているのです。

ただし、PFPが階級のメジャー・マイナー、リング外の人気や報酬を全て排除してリング内でのパフォーマンスだけを評価した物差しでありボクシングのクオリティではガルシアが井上尚弥を上回るという見方は少なくとも現時点では賛同できません。

客への見映え 
という点は、まさにその客はどこの会場の席に座っているのか?で全く違ってきます。それこそ、T -モバイル・アリーナなら井上は深刻な興行事故を起こしてしまいますが、ガルシアならフルハウス。

そのガルシアも日本での商品価値は低く東京ドームは論外、後楽園ホールでもメインは難しいでしょう。



▶︎世界王者に成るより“ガルシア”になる方がいい というのは、その通りです。

マニー・パッキャオもフロイド・メイウェザーも Undisputed championship の舞台に立つことは一度もありませんでした。

それどころか、パッキャオのキャリアで最も重要な試合であるマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、オスカー・デラホーヤらとはアルファベットタイトルすら争っていませんでした。

世界的な統括団体を持たず、腐敗を極めた認定団体が決める〝世界〟王者の価値は、他のスポーツとは全く違うのです。

特に21世紀になってからは、認定団体は認定料の支払い実績がある傘下の地域タイトルホルダーや、将来的に高額の認定料が期待できる人気者に偏ったデタラメランキングの度合いを深めて、その価値はますます暴落して「世界王者に成るより“ガルシア”になる方がいい」という状況が固まっています…これも米英などに限った傾向で、日本は例外。

ボクシングは、どこまでもローカルスポーツなのです。





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Saturday, 12 September 2026 - T-Mobile Arena
Las Vegas, Nevada, USA

commission:Nevada Athletic Commission
promoter:Dana White (Zuffa)
matchmaker:Charles Bosecker (Zuffa Boxing)
media:Paramount+

◾️WBCウエルター級12回戦◾️




明日に迫ったメキシコ独立記念日週間のメガファイト。5月のシンコ・デ・マヨと並んで、米国ボクシングのメガファイトが行われる9月。

今年の目玉はWBCウエルター級王者ライアン・ガルシアがコナー・ベンを迎える米英人気者対決…いや、ドーピング対決です。

この両者は、生ける伝説マニー・パッキャオとの対戦も噂されたように、人気階級の人気選手。ドーピングや意図的な体重超過などでこのスポーツのイメージを貶めた…いや、彼らはボクシングが堕落したからこそ産み落とされた醜いスターであることも共通しています。

さて、舞台は昨年、井上尚弥が歴史に残る興行事故を起こしたT−モバイルアリーナ。

カネロ・アルバレスがテレンス・クロフォードと戦ったアレジアント・スタジアム(NFLのラスベガス・レイダースの本拠地)はキャパ6万5000人、ボクシングの試合ではフィールドなどにも席を追加、7万5000人近いシートがセットアップできます。



また、セットアップは1万8,600席とMGMグランドガーデン・アリーナ以上T−モバイルアリーナ未満ながら世界最高の贅を尽くした設備を擁するSphere(マディソン・スクエア・ガーデンが運営)は会場使用料が高額。

ボクシングを遥かに超える資金力を持つUFCでもファイトマネー莫大な人気階級では手出しができず、軽量級で一つ興行を打ったにとどまっています。もちろん、ボクシングでは未踏の会場です。

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Tモバなんてやめて横浜アリーナでやれば、ボブ・アラムから嫌味をいわれることもなく、もっと客が入って、もっと盛り上がったのに…。


ーーー現在のT−モバイルアリーナが、ボクシングにとって最高の舞台であるかどうかは微妙です。

しかし、プロモーターから見て、招致料が発生しないアレジアント・スタジアムや Sphere はよほどの収益が見込めない限り、手が出せないのが現状です。

〝ラスベガスの理屈〟から考えると、超弩級のメガファイトを除けばT−モバイルアリーナがいまなお最高の舞台と言えそうです。

ちなみに、井上尚弥の〝なんちゃってTモバ〟では招致料は100%支払われていません。PPVも付きませんでした。そして、大橋ジムが高額の会場費を支払わされているはずです。





さて、興行事故の心配はない明後日のTモバ。

メインイベントはParamount+が配信。Paramount+とDAZN Ultimate の加入者は追加料金なしで視聴できます。日本ではU-NEXTが配信。

オッズは、King Ryの勝利が7/19(1.37倍)、The Destroyer が27/10(3.7倍)。

あまり興味がそそられませんが、明日の前日計量は怖いもの見たさで楽しみかもしれません。

両者が大幅体重超過で、WBCが急遽「WBCスーパーミドル級フランチャイズ王者決定戦」に変更なんていかがでしょうか?面白いでしょ?







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今月、マニー・パッキャオはフロイド・メイウェザーとの再戦のリングに上がるはずでした。

一時、Netflixが正式発表したThe Ultimate Rematch(究極の再戦)は、メイウェザー側のトラブル続出で完全に頓挫。

MPプロモーションズのジャス・マスール社長は「メイウェザーはマイク・タイソンとのexhibitionを12月開催で調整中だが、パッキャオとの再戦も契約交渉は続行している」としています。

一方で、昨年7月(vsWBCウエルター級王者マリオ・バリオス)からリングに上がっていないパッキャオは、年内にシャクール・スティーブンソンとの試合を考えていると複数のメディアが報じました。

7月にダナ・ホワイトと契約したスティーブンソンは年内にズッファボクシングのイベントに登場することが内定済み。相手も会場もまだ未定ですが、パッキャオが相手となるとラスベガスの大会場が用意され、ズッファ最大の興行になるのは間違いありません。

もし実現すると、WBOジュニアウエルター級王者スティーブンソンがウエルター級にあげる必要がありますが、大きな問題にならないでしょう。

リオ五輪の金メダリストはトップランクを放出され、マッチルームと契約するも高額のファイトマネーに釣り合わない不人気がネックとなってきました。

今年1月にテオフィモ・ロペスと対戦してからまだ次戦が決まっていませんが、単体として大きな興行でメインんを張るだけの人気はありません。

親友のテレンス・クロフォード同様、人気はないけど強いシャクールに救いの船を出したのが、サウジアラビアがサポートするズッファ。

パッキャオが相手ならあらゆる意味で好都合、パックマンも何の未練も残さずグローブを吊るすことができるでしょう。

誰にとってもWin-Winのメガファイトになりますが…。


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前座の前座…世界での軽量級のタイトルマッチの扱いをあらためて思い知らされる試合でした。

カジュアルなボクシングファンが全く関心を示さないジュニアフェザー級でも、オスカー・デラホーヤの前座で米国デビューを飾ったマニー・パッキャオのように鮮烈なパフォーマンスを見せたなら「なんだ?あいつは?!」と目を向けてもらえることもありますが…。

WBAジュニアフェザー級暫定王者ビクトル・サンティリャンがゲイリー・アントニオ・ラッセルを迎えた初防衛戦は酷い内容でした。



そもそも、どちらのファイターも4団体17階級デタラメ時代でも世界基準スレスレの実力。鈍重でパンチが軽いサンティリャンと、突進しかできないのにパワー不足なラッセル。

まだ席が埋まらない前座、ブーイングがちらほら聞こえる中でラッセルの画一的な攻勢にポイントを失い続けたサンティリャンは最終回、意を決して遅くて軽い拳を振り回しますが、ラッセルの右フックをテンプルに食ってダウン。

こんなサンティリャンでも暫定とはいえチャンピオン?そんなサンティリャンを倒せないラッセルのデビューからの16試合連続KOって何だったの?ーーー見て損した感に自己嫌悪に陥った一戦でした。

30歳を超えた凡庸な二人のファイターには、怖いもの知らずの無鉄砲さ、剥き出しの勇気があるわけでもなし、日本人ファイターのような思い入れもなし、近い将来、伊藤雅雪さんあたりから咬ませ犬の声がかかって韓国のカジノあたりで戦ってそうです。


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英国ボクシングニューズ誌(電子版)から「“Styles make fights” フリオ・セサール・チャベスが語るクロフォードに勝てただろうボクサー」。

ジュニアウエルター級、ウエルター級、スーパーミドル級の3階級でUndisputed champion になったクロフォードはエロール・スペンスJr.、ショーン・ポーター、ケル・ブルック、アミール・カーンといった強豪に勝利を収めています。

とはいえ、全盛期を過ぎた相手ばかり。さらにメイウェザーとパッキャオのあとのウエルター級近辺は地盤沈下していました。


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Crawford is a great fighter, but if you look at who he has beaten, he has only beaten Canelo.

クロフォードが偉大なファイターの一人であることは認めよう。しかし、彼が勝ったのはカネロ・アルバレスだけ(チャベス)。

そのカネロも心身ともに完全劣化バージョン。「いつの誰に勝ったのか?」という、このスポーツで最も重要視される尺度において、クロフォードのキャリアは非常に貧弱です。

ライト級のユリオルキス・ガンボアにグラつかされ、WBOジュニアミドル級暫定王者のイスライル・マドリモフに手こずったクロフォードが、彼の本当の姿に近いのかもしれません。

もちろん、単純な数字だけならクロフォードはフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオとの比較に耐えられるかもしれませんが、パックメイの時代は認定団体が統一戦に乗り気では無く、彼ら自身も栄光や報酬には貪欲でしたが、Undisputed champion への関心は極めて希薄でした。

全盛期のカネロも「メキシコ史上最高」の評価もありましたが、クロフォードと同様に「誰に勝ったのか」の点であまりにも脆弱で、いまではチャベスと比較する専門家もファンも極めて少数派です。メキシコのトップ5も怪しいかもしれません。


Mayweather’s defensive brilliance and style would have been enough to preserve his own unbeaten record while inflicting the first loss of ‘Bud’s professional career.


メイウェザーの卓越した防御技術と相手の長所を消し去るスタイルは、クロフォードにキャリア初の黒星をなすりつけ、自身の無敗レコードを維持するのに十分だっただろう(チャベス)。


米国ボクシングが骨抜きになってしまった21世紀、パックメイ、そしてカネロが最後に咲いた花でした。最後の花、カネロが枯れ果てたところで摘み取ったのがクロフォード。

カネロがドミトリー・ビボルに完敗してから4年以上の歳月が流れましたが、いまだにスターのトーチを継承するファイターはたったの一人も見当たりません。もちろん、クロフォードが引退しなかったとしても、玉座に就くには華が絶望的に欠落しています。

米国ボクシングは完全に死んだ、そう断言して良いでしょう。




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戦闘機Fighter

2026/07/16 23:58

ダナ・ホワイトはUFCでも公平で厳格なランキング管理をしている訳では無く、面白い試合をする不安定ファイターを優遇し、(ボクサーで言えば契約したコナー・ベン)
地味な実力者は冷遇されてる(まーさにシャクールさんタイプ)
と言われてますがボクシングに関してまだ保有武器が少ないので契約してくれる有名ボクサーなら誰でもウェルカムなんですかね?
元記事: ホワイトという名の黒船=2=シャクールもズッファへ。日本人1号は堤麗斗?(編集)

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   長官がオーナーのリング誌


▶︎▶︎▶︎認定団体とプロモーターをボクシングを腐敗させた元凶と完全否定、現在17まで膨張した階級を8に回帰させると宣言しているズッファ・ボクシング。

ズッファはUFCのCEO兼社長のダナ・ホワイトとサウジアラビア総合娯楽庁長官のトゥルキ・アラルシクによって〝ボクシング界のUFC〟を目指して、昨年6月に設立されました。

まだ1年経ったところですが、8階級のうち王者が決定しているのはクルーザー級のジェイ・オペタイアだけ。

先週、ズッファと契約したシャクール・スティーブンソンのようにプロモーターや認定団体と対立しているボクサーが高額で籠絡されています。

しかし、商売抜きで湯水のように資金を投入していたサウジが財布の紐を締め出し「商売度外視のやり方は続かない」(エディー・ハーン)との撤退への不安が払拭されないままでは、多くのボクサーにとって既成の枠組みに対して反旗を翻すのは難しいのが現状です。

リング誌とアンバサダー契約を結んでいる堤麗斗や中谷潤人、リヤドシーズンがスポンサードする井上尚弥らはズッファが囲い込みたい日本のタレントですが、「バンタム級が最軽量」「水増し階級なし」のズッファは日本のボクシング構造と真っ向から対立してしまいます。

ズッファがからむ当面のビッグファイトは9月12日のWBCウエルター級王者ライアン・ガルシアvsコナー・ベンですが、ズッファのタイトルはステイクされません。









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