カテゴリ: 複数階級制覇

階級が上の絶対王者に、アンダードッグが挑戦する。


歴史上、最も注目されたのは1985年9月21日に「ライトヘビー級王者はヘビー級王者になれない」というジンクスを打ち破り、ラリー・ホームズの〝ロッキー・マルシアノ越え〟を阻んだマイケル・スピンクスでしょう。

現代でも、クルーザー級から巨人狩りに成功したオレクサンデル・ウシクのように、ヘビー級を攻め落とすダビデにはいつもロマンティックな香りが漂っています。

また、1974年2月9日にホセ・ナポレスがカルロス・モンソンに挑戦してから数多くの名勝負を生み出してきた「ウエルター級vsミドル級」は、この物語の定番になっています。

しかし、それは欧米の人気階級だけではなくライト(軽量)級未満のクラスでも繰り広げられてきたことを、私たちはよく知っています。



Tuesday, 17 December 1991
Prefectural Gymnasium Osaka

commission:Japan Boxing Commission
promoter:Hiroaki Tsuda (Green Tsuda Promotions)

◾️WBAジュニアフライ級12回戦◾️

©︎柳明佑 vs 井岡弘樹


日本人が現役の(1990年にリング誌でスタートしたPFP10傑に入る)PFPファイターに勝利したことは、今年5月の井上尚弥が中谷潤人に勝利した試合を除くと、わずか一つのサンプルしかありません。

1990年以前もPFPがあったなら、ファイティング原田が2試合を戦ったエデル・ジョフレは初戦なら間違いなくPFP1位、再戦では原田が1位でジョフレが2位のワンツー決戦だった可能性もありますが、当時はPFPランキングはありませんでした。

リング誌のPFPランキングにどれほどの意味があるかはさておき、PFPに数えられる外国人ファイターに勝ったとなると、井岡弘樹の柳明佑だけなのです。

柳は、日本ではいまなおファイティング原田しかいないモダンクラスでのちに殿堂入りする専門家評価が頭抜けて高いコリアンファイターです。

「井岡に勝ち目はない」。誰もがそう考えていました…。


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柳明祐は、2021年にリング誌が振り返ったジュニアフライ級の歴代PFP⬆︎でトップ5は逃すも6位評価。それでも、過小評価です。マイケル・カルバハルとウンベルト・ゴンサレスが過大評価なのは、米国のリング誌ゆえに仕方なし?

当時の韓国はボクシング黄金時代。そして柳は36戦全勝14KO、タイトルを17連続防衛中のPFPファイター。あのときの柳はアジア最高のPFPファイターでした。

そして、日本人にとっては鬼門中の鬼門。喜友名朝博、小見山カツミ、大鵬健文、徳島尚と4人の日本人の挑戦はいずれもKOで撃破されてしまいました。

柳はキャリア初のアウエーのリングでしたが、韓国人ファイターにとって日本のエースを敵地で攻め落とすことは最高の栄光。彼がリングの中でやり残したことがあるとしたら、日本に乗り込んで井岡を破壊することだけでした。  ※「当時の日本のエースを一人選べ」となると辰吉丈一郎でしたが、井岡の人気はそれに次ぐものでした。あらためて考えると、大阪に人気者が二人もいたのです。

そして、それは素晴らしいキャリアを積み上げてきた偉大な柳にとって、ローリスク・ハイリターンの美味しいご褒美に見えました。

井岡は名匠エディ・タウンゼントとの〝少年と老人〟のコンビで快進撃。19歳9ヶ月と10日でWBCストロー級のストラップを勝ち獲り、ファイティング原田の最年少記録を更新。初防衛戦で李敬淵との激闘を最終回TKOで勝利、その報を聞いてエディが息を引き取るという伝説の主人公でした。

しかし、ナパ・キャットワンチャイとの再戦で初黒星を喫して王座から陥落。このナパとの初戦では最終回に大ピンチで〝30秒前の疑惑のゴング〟が打ち鳴らされてからは、汚れた英雄のイメージが増幅していました。そして、3戦目は無残なTKO負け。

後年の亀田ほどではありませんが、ボクシングへの不信感を募らせてしまった井岡に贖罪のチャンスがあるとしたら…誰もが認める強豪と戦い、勝つことしかありませんでした。

亀田興毅は口にも出しませんでしたが、もし同時代に同じバンタム級で戦っていたノニト・ドネアを選んでいたら、その結果にかかわらず彼を評価するファンは少なくなかったはずです。もし、勝利していたら…亀田家の評価は全く違う種類のものになっていたでしょう。


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井岡は柳より5歳若い、まだ22歳ながら凡庸なナパに惨敗した終わったボクサー。井岡は、多くの人からそう考えられていたのです。

戦前のボクシング・マガジンは「井岡vs柳」ではなく「辰吉丈一郎に〝26〟の質問」というバラエティ企画を大きく取り上げていました。

大方の予想は「井岡はスピードと強いハートで終盤まで耐えるだろう」。それは、勝利はあり得ないが頑張って欲しいという悲痛な願いにしか聞こえませんでした。

とはいえ、グリーンツダジムは出来る限りのサポートをやり尽くしていました。減量苦が伝えられる王者に対して、当時定着しつつあった前日計量ではなく、当日計量を押し切ったのはその最たる成果でした。



𝓣𝓱𝓮 𝓛𝓮𝓼𝓼𝓸𝓷 𝓪𝓫𝓸𝓾𝓽 𝓽𝓱𝓮𝓲𝓻 𝓛𝓮𝓪𝓹𝓼



ーーーあのときの柳と井岡は、いまの井上とバムに小さな近似も認められます。

PFPファイターで絶対王者と見られている井上は、当時の柳にオーバーラップします。

バムは下の階級から上の階級の絶対王者を狙う挑戦者ですが、初めてアウエーのリングに上がる点では柳と同じ。

下の階級から乗り込む井岡の方が体格で柳を上回ったように、バムと井上は体格こそほとんど変わらないものの、最初にタイトルを獲ったのは井上がジュニアフライ級でバムはジュニアバンタム級。


もちろん、大きな違いは「時代」だけではありません。

いまの井上は当時の柳よりも評価が高く、バムもまた井岡とは違いPFPファイターで無敗。そして、最も乖離しているのは、予想とオッズがはるかに拮抗するということです。







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「完全Bサイドから大番狂せでAサイドを何度も撃破したからマニー・パッキャオは偉大」「カネロ・アルバレスは一度もBサイドで戦ったことがない」「まともなスポーツではスターは生まれるものだが、ボクシングでは育てられる、もっと分かりやすく言うと作られる」…。

Aサイド、Bサイド、スターシステム…現在のプロボクシングでは当たり前に目にする言葉が、当たり前に飛び交うようになったのは1987年以降の話です。

1987年4月6日に行われた1試合がAサイドとBサイド、スターシステムという言葉の意味を、一つの要素ももらすことなく、誰にでも分かりやすく説明したのでした。


Monday, 6 April 1987
Caesars Palace, Outdoor Arena
Las Vegas, Nevada, USA

promoter:Bob Arum (Top Rank)
inspector:Harold Buck
doctor:Flip Homansky

referee:Richard Steele

⬇︎⬇︎⬇︎judge⬇︎⬇︎⬇︎
Lou Filippo
Jose Juan Guerra
Dave Moretti

◾️WBCミドル級12回戦◾️

©︎マービン・ハグラー
vs
シュガー・レイ・レナード

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トミー・ハーンズとのTHE FIGHT、レナードとのTHE SUPER FIGHT。世界のボクシングの中心に屹立していたのはマーベラスでした。



昨年、4年ぶりにリング復帰を果たしたマニー・パッキャオがいきなりWBCウエルター級王者マリオ・バリオスに挑戦した暴挙に驚いたボクシングファンがどれだけいたでしょうか?

今のファンはボクシングなんて何でもありだと達観しています。そんなことには慣れっこです。

しかし、1987年当時は5年あまりのブランクから電撃復帰、ミドル級のUndisputed champion マービン・ハグラーに挑戦したシュガー・レイ・レナードへの風当たりは強烈でした。

ランキングに入っていないレナードの挑戦は、まさしくスーパースターの特権でした。

それでも、当時世界で最も稼ぐボクサーだったハグラーを向こうに回して「ファイトマネーはレナードが上になる」と言われたのも、Aサイドだから当たり前。

ところが、レナードは報酬面で大きく譲歩するのです。もちろん、「王者の方が取り分が多いのは当たり前」という分別など、レナードにあるはずがありません。

レナードがカネと引き換えに手に入れたのは…もっと分かりやすく言うとレナードが買ったものは、①12ラウンド制、②大きなリング、③固いカンバス、④緩いロープでした。

スーパースターにはどんな特権が与えられているのか?Aサイドとは何なのか?…百科事典にも載っていないことが、わかりやすく説明された試合でした。

それは、ボクシングにおいては非スポーツ的な理不尽が当たり前に罷り通るということでした。

「1対1のリンチになる」とまで予想された試合は意外なクロスゲームにもつれ込みます。決定的なラウンドはハグラーの9ラウンドだけでした。

12ラウンドの戦いが終わり、レナードが力尽きてバドワイザーのロゴがプリントされたリングにひざまづいたとき、多くのファンはレナードの勇気を讃える拍手を送りました。

それは「(負けだけど)よく頑張った」という思いが込められた拍手でしたが、オフィシャルの採点が「スプリット・デジション」とアナウンスされると騒めきに変わり、「アンド・ニュー!」のコールで勝者がレナードだと知らされるとブーイングも沸き起こります。

あれから49年。毎年4月6日には歴史の残る議論を呼ぶ判定を回想する特集記事が発表されていますが「ハグラーは判定を盗まれた」という主旨から、時代が深まるにつれ「あの判定もあり」「レナードの3−0もあり」というものに変わってきています。

もちろん、118−110としたホセ・ファン・グエラの採点は受け入れ難い者でしたが、115−113はどちらに転ぶにせよ、十分納得できるスコアでした。

来年で50周年を迎えるあの試合では、見る者に「無敵の絶対王者ハグラー」と「Aサイドの特権を利用した狡猾なレナード」という二つのバイアスが重くのしかかっていたのです。


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さて、井上尚弥vsバム・ロドリゲス。

井上はAサイドですが、レナードほどのスターパワーは持ち合わせていません。また、バムはハグラーと同じ完全Bサイドですが、ハグラーと違い母国を離れて敵地に乗り込みます。

バムがバンタム級でもう1試合挟むのかどうかはわかりません。

しかし、ハグラーvsレナードを持ち出すまでもなく、調整試合無しでいきなり一つ上の階級に乗り込んで大勝負というのは歴史的にも珍しいことではなく、さらに「過酷な減量」というボクシングに付き物の言葉からかけ離れたバムの曲芸的キャリアを見ると大きな問題には思えません。

どんな試合、どんな結果になるのか、誰にも分かりません。

確かなことは二つだけです。

バムがキャリア初のアンダードッグとなること。

そして、井上のキャリアでも最もオッズが接近した大勝負になること。











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𝓣𝓱𝓮 𝓛𝓮𝓼𝓼𝓸𝓷 𝓪𝓫𝓸𝓾𝓽 𝓽𝓱𝓮𝓲𝓻 𝓛𝓮𝓪𝓹𝓼

翔ぶ教室、複数階級制覇です。

21世紀も4分の一が経過した現在、それは非常に安易な作業に成り下がってしまいました。

私がボクシングの世界に引き込まれた1980年代初頭、3階級制覇はボブ・フィッツモンズ(ミドル/ライトヘビー/ヘビー)、ヘンリー・アームストロング(フェザー/ライト/ウエルター)、ウィルフレド・ベニテス(ジュニアウエルター/ウエルター/ジュニアミドル)、アレクシス・アルゲリョ(フェザー/ジュニアライト/ライト)の4人だけ。

最近では「団体と意階級が無意味に膨張している時代との整合性」を理由に、当時は一般的に認められていなかったジュニアウエルター級を含めると3階級制覇となるトニー・カンゾネリ、バーニー・ロスをカウントする見方もありますが、同じ1930年代を席巻したアームストロングと数字上は同列に扱うことになります。

個人的には賛同できませんが、このスポーツには悪い意味でもタブーはありません。解釈は十人十色、自由です。

しかし、複数階級制覇が劇的に安易になった事実は否定しようがありません。

1900年起源で考えても、80年以上の歳月で4人しか誕生しなかった3階級制覇。単純計算で20年に一人生まれるかどうかの偉業でした。

ところが、アルゲリョが阻まれた4階級制覇はトーマス・ハーンズが1987年にマークしてから今年までの40年間で26人が濫造されています。

日本人という枠組みで見ても、JBC発足(1952年)からの58年間でファイティング原田と井岡弘樹の2階級制覇が最多でしたが、2010年に亀田興毅が日本史上初の3階級制覇を達成すると、2024年の中谷潤人までわずか14年で井岡一翔、八重樫東、長谷川穂積、井上尚弥、田中恒成と7人が3階級制覇の〝偉業〟に雪崩れ込みました。2年に一人誕生する計算です。

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私のボクシングファン歴というのは、この「安易な複数階級制覇の時代」にオーバーラップしてきました。

そこに渦巻いていたのは「予想とオッズをひっくり返す衝撃の大番狂せ」と「スターシステムに忠実に則った権謀術数」でした。

1981年のサルバドル・サンチェスvsウィルフレド・ゴメス、1987年のマービン・ハグラーvsシュガー・レイ・レナード、2001年のバーナードvsホプキンスvsティト・トリニダード、2008年のオスカー・デラホーヤvsマニー・パッキャオ(完全ノンタイトル=非複数階級制覇でしたが衝撃度はタイトル戦を遥かに上回る〝階級の壁の破壊〟でした)、2017年のゲンナジー・ゴロフキンvsカネロ・アルバレス、2025年のカネロvsテレンス・クロフォード…。

そして、来春の実現が期待されている井上尚弥vsバム・ロドリゲス。

バムは井上のキャリアだけではなく、日本ボクシング史上でもファイティング原田vsエデル・ジョフレ初戦に次ぐ、日本人が迎える世界評価が最も高いファイターです。

その展開と結末に世界中のボクシングファンが驚愕したビッグファイトを振り返りつつ、井上vsバムの展開も並走させていきます。

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☝︎古いお友だちとの待ち合わせ。「中トロと豚足」…ここにも何やら〝階級の壁〟がありそうだが、勇気を振り絞って壁を崩落させてやるのだ!





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フェザー級のサルバドル・サンチェス。

ジュニアフェザー級のマイケル・カルバハルとウンベルト・ゴンザレス。

フェザー級からジュニアライト級にかけてのマルコ・アントニオ・バレラ、エリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケス。

まだ、リング誌が定期的なPFPを発表する以前の1980年代に活躍したサンチェスを除いて、PFPファイターであるばかりか、人気まで兼ね揃えたスターたちです。

軽量級への注目度が高い日本を例外にすると、世界で実力(PFP)はともかく人気(高額報酬)も得ることはほぼ不可能です。

2010年代にはアブネル・マレスやレオ・サンタクルスが実力と人気で高い数値をマークしましたが、サンチェスらとの存在感は比較になりません。

現在、実力評価が高いバム・ロドリゲスでも、マレスやサンタクルスに人気で大きく劣ります。

軽量級ファイターはPFP評価こそ贔屓目に見られていますが、米国で100万ドル以上の報酬を得るのは並大抵のことではありません。

この無理ゲーに敢然と挑んでいるのが、プエルトリコのWBA /WBOストロー級王者オスカー・コラーゾです。



PFPが軽量級贔屓なのは、今更ここで語ることではありません。しかし、PFPの本質が「弱者の言い訳」であるならば、最も贔屓すべき最軽量のストロー級には非常に冷淡であるのも事実です。

その世間からもPFPからも〝ミニマム級〟と、文字通り最も軽んじられたクラスでPFPにリストアップされているのが、身長157㎝/リーチ155センチのコラーゾです。

「注目されるには危険な冒険に乗り出すしかない」。これは、1930年代にわずか10ヶ月でフェザー級からウエルター級を制圧したヘンリー・アームストロングから脈々と受け継がれている、軽量級が手にできる唯一の打ち上げ花火です(日本国内で需要が完結する日本人ボクサーは例外)。

ジュニアフライ級をスキップした理由は無意味に細分化された階級を無視しただけでなく、同じプエルトリカンで親友のレネ・サンティアゴを迂回したからです。

かねてから対戦を熱望していたターゲットは、リカルド・サンドバル。昨年7月に寺地拳四朗を大番狂せで競り落としてWBA /WBCフライ級王者となったメキシコの血を継ぐ米国人です。

決戦は10月10日のにセットされています。

105ポンドのストロー級から112ポンドのフライ級まで7ポンドという体重差、身長168㎝/リーチ170㎝のサンドバルとの11㎝/15㎝の差はどんな展開、結果をもたらすでしょうか?

ゴールデンボーイ・プロモーションズとミゲール・コット プロモーションズが主催するイベントのメインイベントは米国の期待の星フロイド・セコフィールドとルーカス・バディによって争われるWBAライト級王者決定戦。

このメインイベントが延期・中止になると、イベント自体が消滅するのは超軽量級の悲哀。なんとか、無事に開催してもらいたいところです。

コラーゾは29歳。選手寿命が短い超軽量級のサウスポーにとって、残された時間はけして十分ではありません。


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Monday, 20 July 2026 - Kokugikan

U-NEXT BOXING.6
commission:Japan Boxing Commission

promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)

https://boxrec.com/en/box-pro/853769



▶︎WBAバンタム級王者決定戦
増田陸vs比嘉大吾。
増田の勝利が1/5(1.2倍)、比嘉9/2(5.5倍)。


▶︎WBOジュニアバンタム級王者決定戦
寺地拳四朗vsイスラエル・ゴンサレス
実績で上回る34歳の拳四朗が3/10(1.3倍)、バム・ロドリゲスやチョコラティトら超強豪との対戦経験がある29歳のメキシカン3/1(4倍)。


 ▶︎WBCジュニアフライ級王者・岩田翔吉vsエリック・バディージョ。
王者が1/2(1.5倍)、新王者誕生15/8(2.88倍)。






3試合とも番狂せがあるかもと思っていましたが、結果は大方の予想通り。

しかし、最も予想もオッズも明白に増田を支持していた〝日本で好き勝手できる〟バンタム級(軽量級は全て好き勝手できますが…)が議論を呼ぶ判定になったことは、ある意味で〝番狂せ〟だったかもしれません。

比嘉のトレーナー、野木丈司があからさまに採点に不満を示し、ファンの中には〝日本で好き勝手できる〟ではなく〝帝拳が好き勝手できる〟とみた人も少なくなかったようです。

試合はSD、2人のジャッジが117−111で増田、残る1人が115−113で比嘉。

正式ルール(10ポイントマスト)から離れてバカジャッジが事実上ルール化している「10−9マスト」が117−111という「増田が9ラウンドを取った」というスコアになってしまいました。

海外では散見される「10−10」がなぜ日本ではほぼ皆無なのか?議論を呼ぶ判定があった試合を「どっちかに振らなければなりませんからね」なんてどうして専門家や解説者が平気で吐き出してるのか???

議論を呼ぶ判定に、何らかの逃げ道が必要だからか?

もし、海外の趨勢に逆らって「10−9マスト」をルール化するのであれば、JBCはルールブックを書き換えるべきです。


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5月2日の東京ドーム。

井岡一翔がWBAバンタム級のタイトルホルダー井上拓真を攻略すると、日本人初の5階級制覇が完成します。

ストロー級(105ポンド)からバンタム級(118ポンド)までの13ポンドは、17階級で最もウエイトスパンの軽い5階級です。

最も重い5階級はミドル級(160ポンド)からヘビー級(200ポンド+)の40ポンド(ヘビー級は200ポンドを大きく超えて競われますから実際にはそれ以上)。

競技人口や専業プロ人口まで考慮すると、ストロー級からバンタム級までのタイトルをピックアップするのは最も安易な5階級制覇と考えて全く差し支えありません。

サウジアラビア・総合娯楽庁がサポートするズッファ・ボクシングが「現代のオリジナル8」として、ジュニアバンタム級以下の4階級を「現代人の体格と腐敗した認定団体が営利目的で増殖させた不要なクラス」と削除したことにまともに反論できる人はいないでしょう。

フライ級を含めた〝旧〟オリジナル8では、井岡はこれが2階級制覇への挑戦。現代のオリジナル8なら、キャリア初の〝まともな階級〟へのアタックとなります。

しかし、ストロー級からスタートする複数階級制覇が最も安易であるのはわかりますが、それが〝登り坂〟であることも見逃せません。

例えば、最もハイレベルとされるウエルター級を起点にジュニアミドル級(アユブ・カルレ)、ミドル級(マービン・ハグラー)、スーパーミドル・ライトヘビー(ドニー・ラロンデ)5階級(28ポンド幅)を抑えたレナードにとって、実質5年のブランクから挑戦したハグラー戦はアンダードッグでしたが、その道のりは〝下り坂〟だったと言えるでしょう。

まあ…ハイレベルな話ですが。

ストロー級から上げてゆく5階級制覇は、競技人口が厚くなる坂道を登り続ける旅程となります。それを言い出すと、フェザー級からウエルター級まで(21ポンド幅)の5階級も登り坂だけ、しかも軽量級から人気階級へ、言葉を選ばずにいうと低レベルからハイレベルの山を乗り越える過酷な道のりになります。

井岡のストロー級からバンタム級はジュニアフェザー級までの超軽量級という小さなコップの中で完結するとはいえ、坂を下ったレナードとは違う登りの5階級制覇でした。

ウエイト幅やウエルター級を頂点とする階級攻略難易度の山を考えると、ストロー級〜バンタム級の5階級制覇は最も安易と言えますが、デタラメランキングに立脚したデタラメチャンピオンシップが染み付いている現代ボクシングで最も評価されるのは「誰に勝ったのか?」。

井岡の4階級を振り返ると…。

【ストロー級】WBC=オーレイドン・シスサマーチャイ(2011年2月11日:5ラウンドTKO)/WBA=八重樫東(2012年6月20日:12ラウンド判定)…オーレイドンは当時階級最強。


【ジュニアフライ級】WBA決定戦=ホセ・アルフレド・ロドリゲス(2012年12月31日:6ラウンドTKO)…前月にファン・フランシスコ・エストラーダに勝利したローマン・ゴンサレスがスーパー王者に認定されていたため、このタイトルはセカンド。WBAがロマゴンとの統一戦を指示しますが、当時のプロモーター父親の一法が回避。

WBOは評価の高いドニー・ニエテスでしたが、当時のJBCはIBFに加盟していませんでした。3度目の防衛戦でのちの強豪フェリックス・アルバラードに初黒星をつけましたが、ロマゴンとの決戦から逃げたことは日本のボクシングファンを失望させてしまいます。アルバラード戦後にロマゴンがスーパー王座を返上したため、正規王者となり、ESPNやリング誌などのメディアでも2階級制覇と認められます。

…ニエテスは仕方がないにせよ、ロマゴンとの決戦を回避、108ポンドでは階級最強とは言えませんでした。


【フライ級】IBF=アムナット・ルエンロン(2014年5月7日:12ラウンド1−2判定負け)。リング誌やESPNでも評価が高かったルエンロンに勝って3階級制覇ならPFP入りの目もありましたが、キャリア初黒星。ルエンロンがボクシングシーンなどのPFPで10傑入り。ルエンロンは井岡、ゾウ・シミンと、ロマゴンから逃げたAサイドの大物を競り落とすハンターでした。

WBA=ファン・カルロス・レベコ(2015年4月22日:12ラウンド判定)。スーパー王者にエストラーダが認定されていたため、まともなメディアに3階級制覇が認められるのは、翌年9月にエストが返上した時点。ニカラグアのホープ、キービン・ララを11ラウンドで仕留めるなど、海外評価は高かったものの一法との亀裂は回復不可能の段階まで進行、2017年12月31日に引退宣言。


【ジュニアフライ級】WBO=ドニー・ニエテス(2018年12月31日:12ラウンド1−2判定負け)。ジュニアバンタム級の門番マックウィリアムズ・アローヨを判定で下して、強豪ニエテスに挑戦するも惜敗。

WBO=アストン・パリクテ(2019年6月19日:10ラウンドTKO)で、ニエテスが返上した空位のストラップを拾う。初防衛戦でプエルトリコのホープ、ハビエル・シントロンに判定勝ち。2度目の防衛戦で4階級制覇を狙った田中恒成を8ラウンドでストップ、リング誌とESPNでのPFP入りを果たす。

WBA王者ジョシュア・フランコとのドローと再戦での勝利、その間WBOが指示した中谷潤人を迎える防衛戦を回避。IBF王者フェルナンド・マルチネスのフィジカルに押されて陥落、再戦でもリベンジならず。


【バンタム級】WBC=井上拓真(2026年5月2日:?)…井上尚弥と中谷潤人の二重の砲火で焼け野原にされたバンタム級では、拓真に勝っても階級最強とは呼べません(階級1位はTBRBがクリスチャン・メディナ、リング誌とBoxRecが堤聖也)。



拓真に勝利したとして振り返っても、井岡が階級最強と認められるのはストロー級のみ。残りの4階級は事実上のセカンド(サード?)王者。

日本ボクシング史上屈指のテクニシャンではありますが、タイトルがバーゲンセール状態の4Belt -Eraだからこそピックアップできたタイトルばかりです。

その意味では、井岡もまたデタラメ・ボクシングの〝被害者〟という見方も出来るのですが…。もし、サウジが「理想」と標榜し、誰も否定できない「新オリジナル8(バンタム/フェザー/ライト/ウエルター/ミドル/ライトヘビー/クルーザー/ヘビー)」なら、現時点では0(ゼロ)階級制覇。

このまま、サウジがボクシング界を制圧するかどうかは不透明ですが、もしそうなると未来のレコードブックでの井岡は、拓真に勝ったとしても「世界タイトルはデタラメ認定団体の水増し階級では獲得したが、まともなタイトルは獲れなかった」という評価になります。










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シャクール・スティーブンソンがフェザー級(126ポンド)からジュニアウエルター級(140ポンド)までの4階級でタイトルを獲りました。

4階級制覇は、トーマス・ハーンズが1987年に達成してから36年で26人、2016年からの10年で見るとちょうど10人がこの〝偉業〟を成し遂げています。

つまり、毎年1人が達成する偉業…。

穴王者と雑魚挑戦者が溢れる4Belt -Era では複数階級制覇をその数字だけで偉業と呼ぶのは無理があります。

4階級制覇の26人で、ストロー級からフライ級までの3階級を起点としたのはレオ・ガメス、ホルヘ・アルセ、ノニト・ドネア、ローマン・ゴンサレス、ドニー・ニエテス、井岡一翔、井上尚弥、田中恒成と8人がリストアップ。

その一方で、ハーンズからの36年間でクルーザー級とヘビー級は、たったの2階級制覇というのにイベンダー・ホリフィールド、デビッド・ヘイ、オレクサンデル・ウシクの3人だけ(ミドル級とライトヘビー級を獲ったロイ・ジョーンズJr.を含めると4人)しかいません。

もちろん、クルーザー級とヘビー級の2階級制覇でも、ウラジミール・クリチコに完敗したヘイも偉大か?というとそうではありません。

「誰に勝ったのか?」。そこから目を逸らすと、誤った評価に繋がります。


それでも、スティーブンソンのフェザー級からジュニアウエルター級までの4階級制覇はマニー・パッキャオ、ファン・マヌエル・マルケス、マイキー・ガルシアの3人しか達成していませんでした。

フェザー級を起点にしたジュニアウエルター級の4階級制覇が相当な難易度であることは、容易に想像できます。これには様々な理由があるでしょうが、層の薄い軽量級から、レベルの高い人気階級を突破しなければならない、その壁が分厚いこともその一つでしょう。

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階級最強のアーロン・プライアーにこだわったとはいえ、あのアレクシス・アルゲリョですら、フェザーからジュニアウエルター級への4階級制覇を阻まれています。

キャリア最高の相手がきょうのテオフィモ・ロペスというスティーブンソン。

彼の対戦相手のクオリティが高いと考える人はどこにもいないでしょうが、コース自体は非常に難しい4階級制覇を簡単に攻略したのは間違いありません。




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Wednesday 31, December 2025
  
Ota-City General Gymnasium, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission

promoter:Shisei Promotions
view on Lemino

バンタム級10回戦



skybet の見立ては井岡(WBA9位)の勝利が1/18(1.06倍)、オルドスゴッティ(同11位)が17/2(9.5倍)。

オッズ通りに井岡が第4ラウンドKOでタイトル挑戦権を獲得しました。

この試合はWBAタイトルの挑戦者決定戦でしたが、井岡の〝第一志望〟は堤聖也ではなく、WBCの井上拓真。

堤のキャラクター、リングの外でも最高です。




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Wednesday 31, December 2025
  
Ota-City General Gymnasium, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Shisei Promotions
view on Lemino

バンタム級10回戦



5階級制覇を狙う井岡が最後のクラス、バンタム級に足を踏み入れます。

井岡がこれまでクリアしてきた4階級はストロー級(105)、ジュニアフライ級(108)、フライ級(112)、ジュニアバンタム級(115)。

その体重スパンはわずか10ポンド。ストローからジュニアバンタムまでの階級が抱える競技人口やレベルなどを考えると、これが最も安易な4階級制覇であることに誰も異論はないでしょう。

もちろん、プロボクシングは「誰に勝ったのか」が全てです。

全盛期のリカルド・ロペス、全盛期のマイケル・カルバハル、全盛期のパスカル・ペレス、全盛期のカオサイ・ギャラクシーを粉砕しての4階級制覇なら、これはもうGOATを語らねばなりませんが、もちろんそうではありません。

これまで、最も難易度が低い4階級制覇はレオ・ガメス、ドニー・ニエテス、ローマン・ゴンサレス、井岡一翔、田中恒成の5人によって達成されています。

そして、これが5階級まで伸びると「ストロー級起点で史上初の5階級制覇」です。やはり、最も難易度が低い5階級制覇であることに間違いありません。

この5階級の体重スパンは13ポンド。

13ポンドは、オレクサンデル・ウシクが現実の当日リングで乗り越える60ポンド近い体重差の前にはケシ粒以下、軽量級でも井上尚弥や中谷潤人、そして井岡本人も当日計量からそれ以上のリバウンドを見せています。

skybet の見立ては井岡(WBA9位)の勝利が1/18(1.06倍)、オルドスゴッティ(同11位)が17/2(9.5倍)。

WBAがこの試合を「タイトル挑戦者決定戦」とタグ付けしたことに「9位と11位の決定戦はおかしい」「そもそも直近2試合で負けている井岡に挑戦者決定戦に出る資格があるのか?」という非難が起きています。

そんな非難を口にする人は、ボクシングの認定団体が公正な組織であり、ランキングとチャンピオンシップ制度が厳格に運営されているとでも思っているのでしょうか?

WBAが2連敗中で36歳の井岡と、24歳のコロンビア生まれのベネズエラ人を1位と2位にしたとしても何の驚きもありません。

井岡も「「WBAからチャンスをもらっている立場」「忖度という言葉は極端すぎるが、僕がやってきた功績や結果をWBAに認めていただいてチャンスをくれている。相手の選手の経歴やWBAとの付き合いはわからないが、彼もチャンスをもらっているわけじゃないですか。賛否はもちろんあると思うし、それ(挑戦者決定戦)にふさわしいとか、ふさわしくないかというよりかは、チャンスをもらえたのは、僕だし、評価してもらってるのは僕。誰が何をいおうと、このチャンスは僕のもの」と、このスポーツの構造を正確に理解しています。

他のスポーツではまずありえない、あったとしても口に出してはいけない、実力以外の「忖度」や「選手の経歴(過去の認定料の支払い金額の大きさや支払いに遅延がなかったか)」「WBAとの付き合い」などが評価されるのがプロボクシングの世界です。

ましてや、先進国ではボクシングファンも興味を示さない軽量級なら、好き勝手し放題です。さらに、発展途上国のファイターと日本の人気選手では認定料が下手すると二桁違ってきます。

認定団体にとって、オレクサンデル・ウシクやテレンス・クロフォードのような人気のないファイターからは躊躇なくタイトルを剥奪しますが、カネロ・アルバレスや井上尚弥に対しては非常に優しく接し続けます。

当たり前です。

井岡は「挑戦権を取ることが大事。その先に5階級制覇をしたら誰も何も言わないですよ」とも語っていますが、そんなことはない。

かつて、亀田興毅が「5階級制覇したら文句ないんやろ!」と啖呵を切りましたが、そうではありません。




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122Lb

ジュニアフェザー級、あるいはスーパーバンタム級。

そう呼ばれる122ポンド級は、1975年に新設されたジュニアフライ級に続いて、1976年に誕生した水増し階級の走りでした。

クルーザー級のように、大型化するヘビー級とライトヘビー級との乖離が無視できなくなったという大義名分がない軽量級の細分化は、メディアやボクシングファンから冷ややかな視線を向けられます。

しかし、この素晴らしい競技の中では歴史の浅い50年という歳月を経て「水増し」などという批判が馬鹿らしくなるほどの突き抜けたファイターを輩出してきましたのもジュニアフェザー級でした。

リング誌が年間表彰の1カテゴリーとして1980年から発表しているTHE BEST FIGHTER POLL(年間PFP:2017年で廃止)にウィルフレド・ゴメスが3位にランクイン。

シュガー・レイ・レナードを中核にした中量級への注目を謀る目的で企画されたTHE BEST Fighter POLLでロベルト・デュランとレナードに続く評価を受けたのです。

もし、THE BEST FIGHTER POLLがゴメスの全盛期、カルロス・サラテを粉砕した1978年にも存在していたなら、ゴメスの1位は当然、おそらく全ての票を集めたでしょう。

バンタム級からライト級で活躍したジェフ・フェネックが、貴公子サーマート・パヤクァルンを破壊して大番狂せを演じたのもジュニアフェザー級。

エリック・モラレスが最初のでっかい花火を打ち上げたのもジュニアフェザー級。

あのマニー・パッキャオが鮮烈な米国上陸をマーキングしたのも、やはりジュニアフェザー級。

ノニト・ドネアが Fighter of the year に選出される活躍を見せたのもジュニアフェザー級。

そのドネアにボクシングのレッスンを施したPFPランキングの常連、ギレルモ・リゴンドーも、もちろんジュニアフェザー級。

カール・フランプトンがFighter of the yearを獲るのは、フェザー級でレオ・サンタクルスとの軽量級では稀なビッグファイトを制したからてしたが、この小さなアイルランド人が最も鮮やかな印象を残したのもジュニアフェザー級。

そして、いま。愚かなまでにKOフェロモンを撒き散らしてボクシングマニアを虜ににしている井上尚弥もジュニアフェザー級。

ーーー掃き溜めに降りる鶴が最も美しい。

1980BFP




欧米では親近感の無い軽量級はオリジナル8の時代から注目度は低かった上に、現代では体重幅が小さく、3〜4ポンドで細切れされ、人気階級のメガファイトで前座をつとめるのが最大の晴れ舞台で、報酬的には日本人エースと日本で戦うのが手っ取り早くカネを稼ぐ方法です。

これが、井上のラスベガスへの片思い興行に付き合わされたラモン・カルデナスのようになると報酬は日本でやるよりもガクッと減ってしまいます。

「井上への挑戦が大筋合意」と伝えられたピカソが土壇場で対戦を拒否した事情は、おそらくそこにあります。

「え?全く無名のキム・イェジュンが50万ドルもらったと聞いていたのに、T−モバイルで戦うと言うのにこのファイトマネーは何なんだ?!」。

当たり前の話ですが、本当に逃げるつもりならドタキャンなんて無様な姿は見せません。最初から交渉のテーブルに付きません。

世界的な不人気と報酬の低さ。

世界王者でも1試合で10万ドル稼げないことが当たり前の軽量級。そこから、認定料やマネジメント料、トレーナーらコーナーマンたちに支払う日当、税金…などなどが差し引かれるわけです。

常識的に考えて、日本以外では専業ボクサーはほとんど存在しません。人気もない、報酬も良くない…。

軽量級には事実上、ビッグネームがいない。それは、すなわち、人気階級と比較して競技レベルが低いということです。

この掃き溜めには何羽もの美しい鶴が舞い降りましたが、その誰1人として人気階級のスーパースターの注目度や報酬の足元にも及ばないのが悲しい現実です。


IMG_3165

本文とは関係ありません。

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