元大阪府知事で弁護士の橋下徹が大阪府知事時代に岸和田市のだんじりで事故があったため「刑事事件になったら祭りは終わる」という通知を出したと話しました。
橋本の「命が犠牲になっても祭りの伝統守るのは違う」は、議論する余地のない正論です。
今年だけでも危険な祭りで犠牲者が相次いでいます。
⚫︎10月3日…大阪・堺市の交差点で、だんじり関係者の10代から60代の男性11人がけが。
⚫︎10月10 日…大阪・泉佐野市で、だんじりが横転する事故。倒れただんじりと道路の間に挟まれ、51 歳の男性が死亡。
⚫︎10月10日…大阪・泉大津市で、だんじりと接触した48 歳の男性が死亡。
⚫︎10月17日…愛媛・西条市で行われた秋祭りで、担ぎ手として参加していた西条市の副市長が太鼓台の下敷きとなり死亡。
3年前に岸和田で事件があったとき、ここで「だんじりは、もう要らない」と書きました。「そろそろ、行政が大きな決断をするべきときでしょう」と結びましたが、野放しにされたままです。
https://fushiananome.superknova.org/archives/33472173.html
大阪のだんじりは、電柱や商店・住宅などと激突することを恐れずに勢いよく曲がるヤリマワシが見所です。どこの地域でもだんじりの担ぎ手は、季節のヒーロー。
しかし、私が中高生の頃の40年以上前で、だんじりで死人が出るのは驚くことではなくなっていました。
「死人が出ても仕方がない」。そんな祭りは、存在してはいけません。
今春から大阪勤務になって、人づてに「ずーっとお前に会いたがってるヤツがいる」と言われて何人かと酒を飲みました。全員、中高時代の野球のライバルたちです。
だんじりの担ぎ手もいて「お前がおった頃から、ちょっと進化してる」と言うのです。最近の上のレベルの子の体格の向上、投手の速球のスピードが進化してるという話からでした。
ニュース映像などでは昔のままにしか見えなかった私は「ちょっと進化した?」と聞くと、彼は「ちょっとやないなぁ。めっちゃやな」と言うと「ヤリマワシがどんどん速なっとんねん」と教えてくれました。
少子化の影響もあってだんじりの担ぎ手の若者が少なくなり、若者を惹きつけるために高速化しているというのです。
私は「最近の子の体格やスピードみたいに数値で測ってるわけちゃうやろ?」と言うと、「そんなん、はっきりわかるって。最近の子でも身長やスピードガンで測らんでも見たらわかる、一緒や」。
だんじり祭りには、行政ではなく地域ごとの有志による自主運営。安全や事故の反省よりも、担ぎ手不足や隣町への競争心が優先されるのは不思議ではありません。なにしろ、どこの町も喧嘩に寛容すぎる〝無法地帯〟。
これまでの事故は、全てが運営側にだんじりやヤリマワシに安全面で問題があったと思われますが、一度も刑事事件に発展していないのは、悪い意味でだんじりに愛着がある土地柄、もっと極限すると「だんじりってそういうもんやろ!」という異常な考え方です。
そして「刑事事件にして祭りが無くなることは、亡くなった人が望んでいない」という思いが、最も大きな理由かもしれません。
しかし、もう野放しにする段階はとっくの昔に過ぎ去っています。対応が、遅すぎます。
寺山修司は「公園で野球をしてても何も言われないが、ボクシングをしてたら警察が飛んでくる」と言いました。もし、だんじりが平成や令和の時代に新設された祭りなら、刑事事件になって即刻禁止です。
刑事事件になって、逮捕者が出て、祭りは廃止…そうなる前に自分たちで幕を引きましょう。「そうなっても構わん!」という輩が多そうですが…。


















