昨年10月7日のWBSS初戦で、井上尚弥はファン・カルロス・パヤノを70秒で斬って落としました。

あれから4ヶ月、IBF王者エマヌエル・ロドリゲスとの準決勝はいつどこでやるのか、いまだに発表されていません。

一時はWBSS主催者から「井上vsロドリゲスはプエルトリコのサンファン、ドネアvsテテはフィリピン」と場所のみの発表がありましたが、正式決定ではなく「WBSS主催者の希望」だったようです。

「年末にWBSSが資金繰りに行き詰まって破綻」「シーズン2の選手に報酬が支払われていない」と報道されましたが、今年になってプロモーターの一人カレ・ザウアランドが「遅配になっていた報酬は全て支払われた」と釈明しました。

しかし先日、イヴァン・バラチェクが「報酬のことでこれ以上煩わされたくない」とジュニアウェルター級トーナメント離脱を表明しました。

その後、WBSSは「バラチェクvsジョシュ・テーラー戦を5月18日に英国グラスゴーで開催する」と取り繕い、バラチェクサイドを説得している模様です。
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WBSSのHPでは昨年10月からバンタム級の準決勝は「2019年の早い時期に」のまま、年が明け2月になってしまいました。

バンタム級トーナメントは準決勝のカードについて日時も場所も、いまだに発表されていません。

日本開催も間違いなく持ちかけられていると考えられますが、その開催費用はもちろん、またまたジュニアウェルターの準決勝や報酬の一部あるいは全額負担まで要請されるなど、到底引き受けることのできない条件なのでしょう。

昨年10月は、ジュニアウェルターの1回戦も横浜アリーナに押し込まれましたが、もう誰も騙されません。

出場選手が口々に不満を漏らす報酬は、当初ブチ上げた「賞金総額5000万ドル」から程遠い数字であることは容易に想像がつきます。

主催者の言葉通りなら、優勝賞金1000万ドルを差し引いた4000万ドルが決勝までの7試合で振り分けられることになります。

単純計算で1試合571万ドル、一人当たり285万ドル(約3億円)になります。

ありえない金額です。シーズン1のクルーザー級とスーパーミドル級でも絶対にありえない金額です。

この金額が本当で、契約書にその半分以下の100万ドルでも「最低保障」されていたなら、招待を受けた多くの人気選手が断るわけがありません。

全く無名のロブ・ブラントが参戦したように、多くのまともな選手は条件を見て全く魅力を感じなかったのでしょう。

WBSSの詐欺商法に最も食いついたのはバンタム級の選手たちでした。

井上とライアン・バーネット、ノニト・ドネアを除くと、主催者発表の一人当たり285万ドルの10分の1どころか100分の1の報酬が相場のボクサーたちです。

バンタム級に参戦した選手が一番の被害者です。

現時点ではWBSSに見切りをつけて、一切縁を切り、日本主導で井上尚弥の統一戦への道を再整備するのがベターな選択に思えてきます。