カテゴリ: WBSS

現在のバンタム級のトップシーンをおさらいします。

アルファベット団体の王者はWBO:ゾラニ・テテ、IBF:エマヌエル・ロドリゲス、WBAスーパー:ノニト・ドネア、そしてWBCが空位となっています。

リング誌のランキング では王者は空位、1位は井上尚弥ですが、リング誌はWBAスーパー王者が存在する場合は〝レギュラー王者〟を認めていないので、リング誌上は井上は世界王者ではありません。

井上はリング誌上や一部メディアでこそ〝無冠〟ですが、ほぼ全てのメディアで階級最強と目されています。

腐敗を極める承認団体と階級、王座が粗製乱造されている現代ボクシング界ではとっくの昔に死語となって久しい Uncrowned Monarch (無冠の帝王)ですが、現在の井上はまさに無冠の帝王です。

現在、リング誌と4つの承認団体を合わせた〝5大メジャー〟で空位なのは、リング誌とWBCです。

リング誌については、3月にも行われる井上vsロドリゲスの決戦(WBSS準決勝と呼んでいいのかどうか、WBSSが破綻する可能性もあるのでわかりませんが)が1位と3位の激突になりますので、勝者が玉座に就くことになります。
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WBSS、決勝戦まで実現して欲しいものですが、WBSSの不始末の尻拭いをする必要はありません。

WBCについては今月30日、大田区総合体育館で井上拓真がペッチ・CPフレッシュマートと暫定王座を争います。

それにしても、この25歳のタイ人の戦績が48戦全勝33KO、拓真に勝てばロッキー・マルシアノの「49−0」に並ぶのですが、米国のメディアもファンも無視を決め込んでいます。

米国の〝上から目線〟は今に始まったことではありませんが、日本も人のこと言えません。

「李承燁の王貞治とアレックス・ロドリゲスの27歳を抜く、史上最年少26歳での300号本塁打」「王柏融合のアジア史上最高打率4割1分4厘」は、韓国や台湾で「アジア史上最高」と沸いた一方で、日本ではまともに報道されることはありませんでした。

このペッチは強豪との対戦がないとはいえ、デビュ−6戦目でWBCユースフライ級、12戦目でWBCユースジュニアバンタム級のシルバータイトル、20戦目でWBCユースのバンタム級のシルバータイトルと「WBCユース」三階級制覇している、未知の強豪です。

キャリアとしては強豪との対戦を経験している拓真が有利に見えますが、ペッチが本物だったという衝撃のシーンが待ち構えていないとは、限りません。

それにしても、どんな屁理屈をつけてでも承認料を稼ぎたい、腐敗しきったWBCは年明け1月19日にMGMグランドで行われるマニー・パッキャオvsエイドリアン・ブローナーの前座、ラウシー・ウォーレンvsノルディン・オーバーリ を正規王者決定戦と認定しています。

暫定王者決定戦を先に行い、正規王者がのちに決まる…もうわけがわかりません。承認料欲しさに錯乱した承認団体が王者を乱造する典型的な構図です。

そして、深刻なことにWBSSが予定通りに来年秋の決勝戦までトーナメントを維持運営できるのかは、極めて不透明な状況が続いています。

各メディアのスケジュールを見てもWBSSバンタム級準決勝のカードは全く見当たりません。

日程、会場が未定の場合でも試合自体の契約が成立していたらTBA(後日決定)と表示されるはずですが、それすらありません。

資金調達に(おそらく確信犯的に)失敗したことは間違いありませんから、今後トーナメントを維持するるとしたら、10年前にショウタイムが企画して失敗に終わったバンタム級最強トーナメント「バンタム4」以下の超低報酬が選手に強いられることになるでしょう。

軽量級では破格の報酬を手にしてきた井上には承諾しかねる事態です。

井上陣営としてはWBSSが破綻する前に離脱して、ロドリゲス戦を独自に開催するのがベストかもしれません。

ただ、ロドリゲスもボクシング大国プエルトリコの世界王者とはいえ、人気はありません。

長谷川穂積と戦った、やはり大国メキシコで人気のなかったフェルナンド・モンティエルと同じで、井上と戦えるとなると、キャリア最高のチャンスと足元を見て高額の報酬を要求してくるはずです。

大橋ジムが用意した過去最高のジェイミー・マクドネルの報酬(おそらく10万ドル、日本円で1000万円レベルでしょう)では済みません。

そもそも、井上だけではありませんが、日本に呼ぶ軽量級ボクサーの報酬は驚くほど安いのです。井上の過去の挑戦者は、1万ドルレベルでしょう。

もちろん、軽量級ボクサーのほとんどは貧しい国の出身で、富裕国でも軽量級は人気がないのでアントニオ・ニエベスやヨアン・ボワイヨら井上の挑戦者は例外なくボクシングは副業、別に本業を持っていました。

日本でも、最初から期待された一握りのスター候補を除いて、多くのボクサーが別の仕事で生計を立てているのですが、中量級以上のボクサーのように世界ランカーになれば専業で食っていけるくらいの収入が保証されるのが理想です。

さて、バンタム級の今後の展開予想ですが、尚哉がロドリゲスとドネアvsテテの勝者を撃破して、リング誌、IBF、WBAスーパー、WBOの4つのベルトをコレクションしても、WBCに拓真が就くとUndisputed Champion になるのは事実上不可能となります。

一つ下のジュニアバンタムには、シーサケット・ソールンビサイにドニー・ニエテスと二人もPFPファイターが存在し、元PFPキングのローマン・ゴンザレス、メディアによってはPFPに数えられているファン・フランシスコ・エストラーダまでいます。

井岡一翔も最前線に割り込んでいる、軽量級にしてはホットなジュニアバンタムから階級を上げるスター選手が現れ、バンタム級が活性化する可能性は十分にあります。

あらためてバンタムに目を移すと、ライアン・バーネットが脱落、人気のメキシカンが見当たらないというのも寂しい限りです。

もっとも、人気メキシカンがいたらいたでWBSSなんかには「そんなショボい報酬でやってられるか」と参戦しないのでしょうが…。 

井上がWBSSが開催できないような人気階級に上がって、本物のビッグネームと戦うしかファンの欲求を満たすことは出来ないのかもしれません。 
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WBSSが標榜した「階級最強トーナメント」という理念は間違っていません。

階級最強など決めることが出来るわけもないこの時代に、むしろ崇高ですらありました。

もちろん、スター選手の傲慢と興行側の利権が優先されるヘビー級やウェルター級、ミドル級など人気階級で「階級最強トーナメント」を開催するのは不可能です。

米国でタレントが薄く、人気もないクルーザーとスーパー・ミドルでファーストシーズンを立ち上げ、セカンドではジュニア・ウェルターとバンタムでスタートしたのは当然でした。

しかし、そのニッチなトーナメントを優勝賞金1000万ドル、賞金総額5000万ドルとブチ上げた大嘘はいただけません。
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「誰でも分かる嘘は嘘じゃないが、カネに関してはボクシングではタブーだ。WBSSは滑稽な話」(ボブ・アラム)ですが、日本のメディアやファンは真に受けてしまい、バンタム級でもその嘘を真に受ける人までいました。

かつて、フロイド・メイウェザーがWWE興行に参戦したとき「報酬2000万ドル」と主催者が発表しましたが、あれはプロレス特有の誇大広告の一環です。誰も信じていません。

しかし、ボクシングでは米国のように各州のコミッションから課税対象になるファイトマネーが明らかにされる、信用できる数字も存在します。

ボクシングの世界でこのプロレス式の発表をするのは、アラムの言うようにタブーです。ある意味、この嘘にまみれたスポーツが世界の注目を浴びてきたのは「確かにビッグマネーが動いている」という嘘ではない一点があったからです。

もちろん、WBSS側からしたら「ただでさえマイナーな階級でトーナメントを行うのに、効果的な宣伝広告を行うには嘘をつくしかなかった」のでしょうが、それでもお粗末です。

大橋ジムの大橋秀行会長にもこの種の質問はNGで、ノーコメントです。

「WBSSから井上尚弥に報酬は支払われたのか?」「横浜アリーナの興行で何らかの(金銭的な)肩代わりをしたのか?」…。

どう見ても〝詐欺〟です。

騙された側にも、あまりにもお粗末な点が多すぎるので、訴えることもできません。

ひどい話です。

階級最強トーナメントを謳いながら、立て続けにクルーザー級を実施したり、バンタム級では日本に丸投げしようとしたり、少なくともその理念は完全に破綻しています。

この時代に欧州で行われたWBSSの会場の悲惨な光景は誰でも見れたはずです。

日本に、ジュニア・ウェルターの外人対決を押し付けた段階でも、もう怪しさが溢れていました。

これらは全て、元を正せば「軽量級でもラスベガスやニューヨークの大会場でメガファイトの夢がある」という、白昼夢を信じてしまう馬鹿が多過ぎるからです。

M資金よりも根拠のない詐欺話なのに…。

なぜ、こんな妄想がはびこってしまったのか、あらためて考えます。

軽量級ボクシングを敬愛する一人としては、詐欺集団も勝手な妄想を膨らませる自称ファンにもウンザリです。
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英国開催の試合は、日本時間早朝になるので…寝坊してしまうことが多々あります。今朝もそうでした。


完全統一世界クルーザー級タイトルマッチ。

王者オレクサンダー・ウシクvs挑戦者トニー・ベリュー。

日本DAZN、先週のライアン・バーネットvsノニト・ドネアは放送しなかったのに、こっちはやるんですね。

日本のファンのニーズから考えたら圧倒的にバンタム級なのですが、DAZNも大看板の村田諒太が負けてしまってボクシングをどう扱っていいのか戸惑っているのかもしれません。

リング上空の大型モニターにはスカイスポーツ、ウィリアムヒルとマッチルームのロゴが入ったロープに、胸にウィルアムヒルのプリントを入れたリングガール…英国テイストに染め上げられた会場ですが、マイケル・バッファーが" Let's get ready to rumble!" と叫ぶと、そこはアメリカになっちゃいます。魔法の言葉ですね。

WBSSでリング誌を含めて5つのベルトを束ねたウシクですが、この試合に負ければ全てを失います。

一方のベリューはデビッド・ヘイに大番狂わせの二連勝で世界に名前を売り出した35歳、遅咲きの人気者。

試合は様子見の1ラウンドから、2ラウンドはベリューが何事か怒ったように叫び、両者の手数が増えます。アンダードッグのベリューですが、動きは悪くありません。

3ラウンドからはウシクの正確なパンチが目立ち、ウクライナ人がプレッシャーをかける展開に。サウスポーを苦手としないベリューですが、これは技術の問題ですね。

4ラウンド、強い左右フックを織り交ぜて攻撃を加速するウシクに、ベリューはトリッキーな動きで挑発しますが劣勢は明らか。ウクライナ人の右で一瞬腰を落とす場面もありました。

5ラウンドもウシク。ベリューは真綿で締めつけられるようにジワジワ追い詰められて行きます。

スカイスポーツの解説も「ベリューは難しい展開になった。一発大きなのを当てたい」と早くも諦めムードですが、決定的なダメージはまだ負っていません。

6ラウンド。「リング中央で戦え」とコーナーの指示が飛びますが、ベリューはコーナー、ロープに詰まる時間が長くなります。必死の反撃でウシクのプレッシャーに対抗しますが、ウクライナ人は笑みを浮かべる余裕も。

7ラウンド、ウシクが微笑みながらコーナー、ロープへ、ベリューを追い詰め、有効打を集めます。

そして8ラウンド、ウシクの強烈な左フックが何度もベリューの顎を叩きます。耐えるベリュー、しかし、タイミングと角度を巧妙に変えながら繰り出すウシクの左フックの軌道が見えていません。

2分過ぎにピンポイントで顎を打ち向かれたベリューは棒のように硬直して、後頭部をロープに打ち付ける痛烈なダウン。

ゲームオーバーです。
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冷徹なスナイパーの一撃でした。

リング上でのインタビュー。

ベリューが「オレクサンダーは偉大な偉大な王者だった。言い訳はしない。素晴らしいPFPファイターだ。過去最高の相手だった。彼とは誰もが難しい戦いを強いられるだろう。私はこれで引退する」と、潔く何度も勝者を称えました。

"Usyk is pound-for-pound material, the best I've ever fought. Anyone who fights him is in trouble.That's definitely the end."

「勝っても負けてもこの試合で引退する。おれの全てをこの試合で見せる」と決意を語っていたベリューは、これで引退でしょう。完敗でしたが、相手が悪かった。

ウシクへのインタビューは注目のヘビー級転向についてに集中。

「ヘビー級で戦うことになる。相手でもいい、私が決めることじゃない。すぐそこに立っているエディー・ハーンにも聞いてくれ」。

ウシクの最終目標はアンソニー・ジョシュアです。いきなりジョシュアはありえませんから、どういうガイダンスでヘビー級に参戦するのか注目です。

クルーザー級はヨーロッパでは人気階級の一つですが、重量級3階級の中では日陰のクラスです。

しかし「クルーザーはすぐ上がヘビー級。クルーザー級王者にとってヘビー級制覇は他のどの階級の二階級制覇よりも大きな価値がある」(イベンダー・ホリフィールド)のです。

ウシクのヘビー級挑戦は、体格的にも非常に厳しい戦いになるのが必至ですが、それはホリフィールドも同じでした。

ホリフィールドの不撓不屈の勝負根性が、ウシクにもあるか?…なんかありそうですね。

楽しみです。

井上尚弥のバンタム級も世界的には全く需要のない不人気階級ですが、フェザー級は違います。

井上にも是非、ウシクの道を選択して欲しいですね。普通の才能なら「バンタム級トーナメント優勝がゴール」ですが、井上にはその先を、世界が注目するクラスを目指して欲しいのです。 
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明日の日本時間早朝、完全統一クルーザー級王者オレクザダー・ウシクに、トニー・ベリューが挑戦するの世界タイトルマッチが、英国はマンチェスターで開催されます。

日本では誰も関心のないクルーザー級の試合ですが、英国での盛り上がりはWBSSをはるかに凌駕しています。
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井上尚弥の〝先輩〟であるWBSS優勝者ウシクを通して、日本の至宝の〝その後〟も占ってゆきます。

オッズは、統一王者ウシクの勝利が1.17倍、ベリュー勝利が5.5倍、おおよそ5−1でWBSS優勝者を大きく支持しています。

ウシクはウクライナ生まれの31歳。15戦全勝11KO。身長190㎝/リーチ198㎝。

わずか15戦で四団体統一というのは史上最速(階級最強が伴うこういう最速記録は意味がありますね)ですが、アマチュアで335勝15敗の重厚なキャリアを積み上げています。

ウシクは、ロンドン五輪ヘビー級で金メダルを獲得していますから、村田諒太の僚友です。この年の金メダリストはワシル・ロマチェンコ(フェザー)、アンソニー・ジョシュア(スーパーヘビー)と現時点で10階級5階級でプロでも世界王者となり、大豊作でした。

昨年9月にからWBSS1stシーズン、クルーザー級トーナメントに参戦。

マルコ・フック、マイリス・ブリエイデスを撃破、決勝でもムラト・ガシエフを破って、優勝候補の下馬評通りにモハメド・アリ杯を獲得しました。

当初、ガシエフとの決勝は「5月11日にサウジアラビアの港町ジェッダで行う」とカレ・サウザーランドが発表しますが、7月21日モスクワ・オリンピックスタジアムに変更されます。

最初に大きな風呂敷を広げたものの、実際の選手報酬や優勝賞金がつまびらかにされない胡散臭さから「米国でマイナーな階級で開催するマイナートーナメント」と揶揄され、WBSSのイメージダウンにつながっていますが、クルーザーとスーパーミドルの優勝者は数100万ドルを手にした模様で、さすがにRIZINほどの嘘はついていないようです。

とはいえ、井上尚弥のバンタム級トーナメントはさらにスケールダウン。

「シーズン全体で賞金総額5000万ドル、そのうち優勝者に1000万ドル」という当初のフレームは、すでに主催者が「優勝は100万か200万かな?ドルか円かは秘密」とくだらないジョークで否定するまでになりました。

もし、当初発表の数字が本当に支払われるとして、ジュニアウェルターと折半なら、バンタムの賞金総額は2500万ドル。優勝賞金500万ドルを差し引いた2000万ドルが決勝までのトーナメント、決勝敗退者も含めた延べ13人の報酬となります。

単純割り算で1試合一人当たり153万ドル、約1億7000万円の計算です。

先月の横浜アリーナ。井上とファン・カルロス・パヤノが受け取った報酬は100万ドルどころか50万ドルもあったかどうか、極めて怪しいところです。

ボクシングの試合を州の体育協会が管轄、国や州に納める税金も管理する米国では選手報酬が明らかにされるケースがほとんどです。

もちろん、ただでさえ高額なファイトマネーに莫大なスポンサーボーナスが加算されていると見られる村田諒太や、昨年米国遠征で米国のあまりに少ない報酬をスポンサーが補填した井上尚弥のケースなど、日本の人気ボクサーの場合、最終的に手にする報酬は複雑です。

9月に軽量級不毛の地、米国のスーパーフライ興行に出場して強豪マクウィリアムス・アローヨと戦った井岡一翔のファイトマネーは僅か2万5000ドル、日本時代の10分の1にも届かない薄給でしたが、このケースもスポンサー企業が〝補填〟しているのは明らかです。

さらに、今でもチケットでファイトマネーが支払われる下層のプロボクサーなど〝ファイトマネー〟を単純計算しにくい背景はありますが、それも含めて発表するべきですね。

WBSS側は「本当の数字を発表するよりも夢がある」という「嘘も方便」の姿勢なのかもしれません。

しかし「井上が優勝したら11億円!」と騙されて舞い上がる人も多いですから、数字に関する明らかな嘘はやめるべきです。

「バンタム級史上最大の戦い」とかそういう誇大広告なら全く問題ありません。


話が逸れましたが、対するベリューはリバプール生まれの35歳。191㎝/188㎝。

アマチュア時代は国際的には全くの無名でしたが、プロに入ってからは無敗のまま英連邦ライトヘビー級王座を獲得。

2011年10月に16戦全勝10KOの戦績を引っさげ、やはり当時無敗のネイサン・クレバリー(22戦全勝11KO)との英国決戦を迎えますが、2−0のマジョリティデジションで世界の壁に跳ね返されてしまいました。

2012年に空位のWBCシルバー王座に就き、再び世界タイトルを射程圏に捉えます。しかし、このときは相手が悪かった、王者は36歳にして全盛期のアドニス・ステベンソンです。

スーパーマンの猛攻に6ラウンドでストップ負け。

セミファイナルをつとめたWBO王者セルゲイ・コバレフも順当にKO防衛、盛り上がるスティーブンソンvsコバレフの頂上決戦の前菜にされてしまいました。

活況の英国ボクシング界でさしたるアマ実績もなく、プロでも世界戦でいいところなく2連敗のベリューは「write off(終わった選手)」の烙印を押されてしまいます。

それでも階級をクルーザーに上げて、2016年5月にイルンガ・マカブを3ラウンドでストップ、空位のWBCクルーザー級王座を獲得。さらに、同胞のBJフローレスも同じ3ラウンドで下して初防衛に成功すると、ついにビッグチャンスが舞い込みます。

英国ヘビー級のスーパースター、デビッド・ヘイとの一騎打ち、というと格好いいのですが現実にはカムバック路線を走るヘイの咬ませ犬です。

ヘビー級ノンタイトル12回戦。

「ライトヘビー級のベリューにヘイは荷が重い」。

圧倒的不利予想の中で火蓋を切った試合は意外な展開を見せます。

6ラウンドにヘイがアキレス腱を負傷、回を追うごとに症状は悪化、11ラウンドでストップ負けしてしまうのです。

一気に名前の売れたベリューは今年5月の再戦でもヘイを5ラウンド TKOで斬って落として完全決着。

リング誌も含めて5つのベルトを持つウシクに挑戦するポジションまで昇り詰めました。

このビッグファイトの勝者には、巨大な果実が用意されています。

アンソニー・ジョシュアとデオンティ・ワイルダーを核としたヘビー級戦線に割って入る切符を手に入れることが出来るのです。

まだ何も決まっていないのに、オッズだけが先走っています。

ロンドン五輪の金メダル対決、アンソニー・ジョシュアvsウシク。ジョシュア勝利が1/4、1.25倍。ウシク勝利が4/11、3.75倍。アバウト1−4でウシク不利です。

198㎝/208㎝のジョシュアとは一回り小さいウシクにとっては厳しい戦いのなるのは必至です。

ウシクのように井上がWBSS優勝を果たしたあとは、ビッグネームを目指してフェザーに跳んで欲しいですね。

その前にベリューです。会場はマンチェスター・アリーナ。ウシクにとっては完全アウエー、下馬評通りに〝ボンバー〟ベリューを不発に終わらせることが出来るか?

前日計量はウシクが199.4ポンド、ベリューが199.5ポンドで一発クリア。 

ゴングまであと24時間です!
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日本時間はまだ薄暗い早朝。

スコットランドはグラスゴー。THE SSD HYDRO の特設リング。現在は電力会社HYDRO-POWERとその親会社SSDがメイミングライツしていますが「スコットランド国立アリーナ」です。

キャパ1万3000人と言いますから、横浜アリーナと同規模です。

WBAスーパー王者ライアン・バーネットvsノニト・ドネア。

あれこれ試行錯誤するも、試合を見ることができなかった(T.T)ので、英国ボクシングニューズ誌からです。


*****
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Action Images/Lee Smith
“Age ain’t nothing but a number.” 年齢なんて単なる数字に過ぎない。〜ノニト・ドネア

勝利に8倍のオッズがつけられたアンダードッグ、ドネアが序盤から左右の強打を振るって前進、バーネットをロープに詰める。

4ラウンド、一進一退の展開から、大きく右を振るったバーネットが腰をひねって倒れたとき、背筋を痛めてしまう。

明らかな異変に、ドネアは猛攻を仕掛けるが、バーネットは不屈の精神でこのラウンドを生き延びた。

しかし、5ラウンド。トレーナーのアダム・ブースが棄権を申し入れてゲームオーバー。賢明な判断だった。

バーネットはもはや自分では歩くこともできず、担架でリングを去った。
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「バーネットはすごい根性の持ち主だ。尊敬しかない。普通なら4ラウンドを乗り越えることはできない。それでも勝利に変わりはない。今日は私は体格で勝っていた。自分にパワーを感じることができた。年齢は単なる数字でしかない」。

ー次は準決勝、相手はゾラニ・テテだが?

「恐るべき相手だ。でも、それは願っても無いこと。スピードで私が勝る。決勝に進むのは私だ」。

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バンタムトーナメントで初の番狂わせです。

加齢による衰えと、フェザー級から2階級8ポンドもの減量がドネアの肉体を蝕んでいるのは間違いないと思いましたが、流石です。

特に、一気に階級を落として世界戦というのは、非常に危険だと心配していました。

バーネットは不運な面もありましたが、これもボクシングです。

無敗のスーパー王者に勝利を収めたのですから、よほどのスーパースター2人以上と引退年が重ならない限り(マニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザー、ローマン・ゴンザレス、ゲンナディ・ゴロフキンら)一発殿堂確実です。

テテは誰に取ってもやりにくい相手ですが、ドネアなら…。



※リザーブファイトはポール・バトラーがヨワン・ボワイヨに99−1の準完封勝利。
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日本時間の明日、早朝4時前後に英国グラスゴーでゴングが鳴らされるラアイン・バーネットvsノニト・ドネアをもって、 WBSSバンタム級トーナメント1回戦が終了、ベスト4が出揃います。

ここまでの3試合はシード選手が予定通りに勝利を収めてきました。

1回戦の内容では、井上尚弥がファン・カルロス・パヤノを70秒で撃沈した試合が出色、トーナメント優勝候補がさらに強含みになると思われましたが、意外にもオッズは変わっていません。

最大の原因は軽量級の注目度が低いということに尽きますが、既に決定しているBブロック準決勝の井上vsエマニュエル・ロドリゲスもオッズは低調で4社が全く同じオッズを出しているだけです。
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井上1/2(1.5倍)、ロドリゲス10/3(4.33倍)、アバウト4−1で井上有利です。

トーナメント全体でも井上1/2(1.5倍)が頭抜けて、テテ、ロドリゲス、バーネットが6〜7倍で横並び、ドネアが33〜50倍と大穴です。
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なぜか既に敗退したジェイソン・マロニーに500倍のオッズがついているのも、なんだかなぁ、なオッズです。

2011年にドネアがフェルナンド・モンティエルと争ったWBC/WBOバンタム級戦も、人気の低さからマンダレイベイの上階席を全て封鎖(沢田研二なら中止してますね)、それでもただでさえ安い20ドルのリングサイド席が投げ売りされ、HBOの視聴者数も低迷しました(ドネアもモンティエルもこの試合がHBOデビュー)。

バーネットvsドネアはジュニアウェルター級のWBSSとのダブルヘッダーで、なによりボクシング人気沸騰中の英国が舞台ですから、ドネアvsモンティエルのようなことはないでしょうが、バーネットvsドネアでもオッズの動きや戦前の報道数、熱気は中重量級の普通の世界戦にすら足元にも及びません。

軽量級とはいえ、かつて日本でボクシング以上に盛り上がったK1や総合格闘技よりもはるかに層が厚いのですから、あのスタイルの興行なら外国人選手同士の対決でもある程度集客できると思うのですが。

「軽量級でも何十億円も稼げる」とか妄想も甚だしい報道を散見するたびに、WBSSのような取り組みは日本でこそ立ち上げなければいけなかったのですが…単独のジムでは不可能、前例がないだけにテレビも及び腰、広告代理店がスポンサー集めをしてくれるわけもなく…難しいですね。
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ウィリアムヒルのオッズが整いました。主な数字を拾ってみます。

Bout Betting(勝敗予想)はバーネット1.14倍、ドネア5.5倍。

Method of Result(KOか判定か)では、バーネットのKO/TKOが2.88倍に対してドネア12倍。判定までもつれる展開だとバーネット1.62倍、ドネア8倍。ブッカーは「KOでも判定でもバーネット」と見ています。

Round Betting(どのラウンドで試合が終わるか)で、最も賭け率が高いのはドネアの1ラウンドKOで100倍。最も低いのがバーネットの12ラウンド(判定勝ち)で1.77倍。KO決着では、バーネットの6〜9ラウンドが18倍で最も低くなっています。

Total Round 9.5(試合は10ラウンド1分30秒を超えるか?)では、YESが1.5倍、NOが2.5倍。

どの数字も、ドネアに好意的なものは見当たりません。
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計量クリアの瞬間、ドネア・シニアは拳を突き上げてガッツポーズ。父親と息子、トレーナーと選手として、確執と和解、紆余曲折を経てきた二人はどんな思いでキャリアの最終章を迎えているのでしょうか。

万一、ドネアが大番狂わせを起こしたとしても準決勝の相手はゾラニ・テテ、決勝はおそらく井上尚弥、今回より更に圧倒的不利のオッズと予想が立てられるのは間違いありません。究極のアンダードッグです。

豪快に勝って欲しいですね。グラスゴーの観衆を静まり返らせて欲しいですね。
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「ドネアに限って体重を落とし切れないなんてことはない」。

そう信じていても、不埒な輩が横行する昨今です。

しかも7年ぶりのバンタムまで、二階級8ポンドも落とすのです。

「もしかしたら、ドネアでも…」。

そんな心配は杞憂でした。流石です。

ほんの少しだけとはいえ、疑ってしまいました。全くもって申し訳ございません。

グラスゴーで行われた計量では、先に秤に乗ったドネアが117ポンド7オンス、バーネットが117ポンド8オンスで綺麗に118ポンドリミットをクリア。

計量後には秤の前でおどけて、周囲を笑わせる余裕も見せたフィリピーノフラッシュ。
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いいですね。このサービス精神。 

過度に敵愾心をあからさまにするパフォーマンスが目立つボクシング界ですが、こういうサービスも新鮮で、嘘がない感じで素敵です。

もちろん、リングに上がれば惜しみなく大砲を放ち続けて、戦争を仕掛けるドネアがやるからこそ、ある意味このピエロぶりがシュールな狂気や本物の恐怖を孕んで、ファンをゾクゾクさせてくれるのです。

ますます応援したくなりました。

ドネアは「WBSSはベスト対ベストが戦う、ボクシングのあるべき姿を実現してくれた。明日は素晴らしい試合をお披露目したい」。 

WBAスーパー王者で大会第1シードのバーネットは「ドネアと戦い、勝つことは私のキャリアにとって大きな財産となる。 26歳でこの大会を迎えられたことに幸せを感じている」。

この試合には準決勝進出とバーネットのスーパー王座の他にもWBCのダイアモンドベルトも賭けられています。

もし、ドネアが勝てばバンタム級で2度目のダイアモンドベルト獲得(1度目はモンティエル戦) です。

同一階級で2度のダイアモンド獲得は、おそらく史上初ですね(どうでもいいことですが)。 

とにかく、明日は世界を驚かせて欲しいです。

今月16日で36歳を迎えるフィリピンの閃光が、久しぶりに火を噴く場面を見せて下さい!!! 
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週末のWBSSバンタム級1回戦、WBAスーパー王者ライアン・バーネットvsノニト・ドネア。

軽量級ボクシングマニアにとっては待ち遠しいカードですが、残念ながら盛り上がりはいま一つです。

リング誌もESPNも、地元の英国ニューズウィーク誌までもが、ほとんど沈黙を守っています。オッズも対戦が決まってから動いていません。

「軽量級の注目度がそもそも低い」という背景がありますが、日本でも昨年からスタートしたWBSSのクルーザー、スーパーミドル、ジュニアウェルター、いずれの階級もほぼ無視してますからボクシング文化、嗜好の違いなのでしょう。

とはいえ、日本は井上尚弥が一回戦を突破してバンタム級は大きく報じられているように、英国メディアもバーネットをもっと露出しても良い気がしますが…英国では一週間後のトニー・ベリューがオレクサンダー・ウシクに挑戦する統一クルーザー級戦、さらには12月1日のデオンティ・ワイルダーvsタイソンvsヒューリーのWBCヘビー級戦の話題は沸騰、オッズも活発に動いています。

中重量級に人気偏向の欧米で全く盛り上がらない軽量級の実態を見るたびに、こういうイベントは日本でやるべきだと改めて思ってしまいます。最近だと、ONEチャンピオンシップを立ち上げたタイ、シンガポールもありでしょう。

そんなわけで、WBSSバンタム級トーナメントに熱い注目を送り、ドネアの復活を心から願う一ファンからの応援歌、リング誌の名物コーナー I've Faced (私が戦ったキャリア最高の相手)のドネアの回を拙訳します。


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4階級制覇(欧米では暫定は含まれず)を成し遂げたドネアは、軽量級で最も大きな成功を収めたボクサーの一人である。

1999年のジュニア五輪で優勝(若き日のジェームズ・カークランドに勝利)、2000年五輪を目指したがブライアン・ビロリアに敗れてシドニー行きの切符は掴めなかった。

2001年にプロ転向。2戦目で黒星を喫するも、2007年には16連勝でIBFフライ級王者ビック・ダルチニアンに挑む。1−10〜1−7という圧倒的不利予想をひっくり返して5ラウンドKO勝ち。

この試合はリング誌の年間最高KO賞にも輝いた。

3度の防衛戦を全てKOで片付けると、束の間のジュニアバンタムを経て、バンタム級へ進出。

ウラジミル・シドレンコを4ラウンドで屠ると、2011年にWBCとWBOのベルトをフェルナンド・モンティエルから2ラウンドで強奪。このモンティエル戦も、年間最高KO賞に。

2012年もドネアの夏は続く。ウィルフレド・バスケスJr.とジェフリー・マセブラに勝って、WBOとIBFのJr.フェザー級のベルトを獲得。この2試合は判定だったが、西岡利晃をKOして空位のWBCダイアモンドタイトルもコレクション。

ボクサーとして最も名誉ある年間最高選手賞も贈られてキャリアの絶頂を迎えた2012年だったが、2013年は暗転。

ギレルモ・リゴンドーの技巧に空転、122ポンドのベルトを手放してしまう。

それでも2014年、シンピウェ・ベチェカからWBAフェザー級王座をもぎ取るも、初防衛戦でニコラス・ウォータースに壮絶なKO負け。

ドネアの季節は、終わってしまった。


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★ BEST SKILL★
リゴンドー。

モンティエルや西岡も技術はあったと思うが、やはりリゴンドーは抜けていた。私のキャリアで最高のテクニックの持ち主だった。

★BEST JAB★
ウォータース。

距離を測ったり、突き放したりするだけじゃない、彼のジャブはそのあとに繰り出すビッグパンチとセットになっているから、適切にかわさなければビッグパンチを食ってしまう。

★BEST DEFFENSE★
ウォータース。

オマール・ナルバエスのような逃げるだけの選手、ああいうのは防御とは認めない。

リゴンドーは私の出方を読み切っていたから、防御も巧みだったが、私の正面に立つことはなかった。ウォータースは正面に立って防御と攻撃をスイッチするから厄介だった。
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★ BEST  CHIN★
オスカー・アンドラーデ。

私が初めて目尻をカットした相手。4、5回は倒したのに何事もなかったように立ち上がってきた。リゴンドーからもダウンを取ったし、ウォータースでも私のパンチで効かすことができたのに。

★BEST PUNCHER★
ウォータース。

完全に打ち倒されたのだから、彼しかいない。強くて重いパンチだった。

★FASTEST HANDS★
リゴンドー。

私のキャリアの中では一番速かったけど、私よりは遅い。

★FASTEST FEET★
リゴンドー。

彼の速さは、純粋なスピードだけではない。彼は、相手の動きを読み切ってくるから、そこが速く感じてしまう原因。

こっちの攻撃を読み切られてしまうと、速く見えてしまう。

★SMARTEST★
リゴンンドー。

2ラウンドに私のパンチを食らってから作戦を変えてきたウォータースもクレバーだけど、リゴンドーはこっちの動きを読み切って、私は踊らされた。


★STRONGEST★
ウォータース。

身体能力、フィジカルがとにかく強かった。彼にはプレッシャーをかけることが出来なかった。大きな貨物列車を相手にしてるようだった。

★BEST OVERALL★
ウォータース。

私を完全にノックアウトしたんだから。スピードとパワーというフィジカルだけでなく、心理戦にも長けていた。完全に叩きのめされた。

リゴンドーに負けたのは技術だけだが、ウォータースには全てで上回られた。

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意外なのは、ビック・ダルチニアンの名前が挙がらないことですね。

二人ともPFPファイターに数えられていた115ポンドで対決していれば、凄い試合になっていたと思うのですが…。

しかし、10項目中9項目まで完敗した二人を挙げるところも潔いドネアらしいです。
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WBSSバンタム級トーナメント。1回戦最後のカード。WBAバンタム級スーパー王者ライアン・バーネットvsノニト・ドネアの決戦まで、1週間を切りました。


舞台はスコットランドはグラスゴー、THE SSD HYDRO。バーネットは北アイルランド・ベルファスト出身ですが、99%ホームです。

日本時間だと11月4日(日)早朝ですね。今のところ、DAZNの番組表にアップされていないので、もしかしたら日本では見ることが出来ないかもしれません(WOWOWの録画に期待です)。

すでに、我らが井上尚弥、エマニュエル・ロドリゲス、ゾラニ・テテが準決勝進出を決めており、この試合で最後の一人が決まります。

他の3カード同様に、予想とオッズ通りならバーネットで決まりですが、そうは問屋が卸しません!

サムライに憧れ、大好物はラーメンのスープという日本贔屓のアジアの誇り、ドネアがバーネットの皮算用を打ち砕きます!

今日現在のオッズはバーネット1/7(1.14倍)、ドネア9/2(4.5倍)でアバウト4−1でバーネットを支持しています。

ドネアの直近の試合はフェザー級(4月21日:カール・フランプトン戦)、バンタム級で戦ったのは2011年10月22日のオマール・ナルバエス戦、7年前まで遡らなければなりません。

いきなり2階級下げるフィリピーノ・フラッシュが減量に苦しんでいるという情報も交錯しており「リザーブファイトで控えているポール・バトラーとの英国対決になる」なんて、アジアのボクシングファンからは幻滅な憶測も出ています。
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かつてのドーピング・グル、ビクター・コンテの指導のもとサプリメントを中心に栄養管理をいているドネアは体重管理についてもプロフェッショナルです。体重超過なんてありえないと思いますが…。
 
興行的にはドネアよりもバトラーの方が盛り上がるのはわかりますが、そもそもロドリゲスに完敗しているバトラーが出てくるのは違和感ありまくりですね。

もちろん、それを言い出すと、そもそもドネアにバンタム級トーナメントの出場資格があるのか、と考える、そんなものあるわけがありません。

WBAのランキングで経緯不明の6位に割り込んできたドネアよりも、バトラーがトーナメントに出場する方がはるかに筋は通っていますが、 それをいうならWBA暫定王者のレイマート・ギャバロ(20勝17KO無敗)に準備させる方が理にかなっています。

ギャバロは9月30日に調整試合で1ラウンド2分55秒KOをマーク、約1ヶ月の間隔とはいえ、相手がバーネットなら声さえかければ間違いなく応じるでしょう。

まあ、バトラーとかギャバロは考えたくないですね、ドネアがきっちり仕上げてくると信じたいところです。
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