現在のバンタム級のトップシーンをおさらいします。
アルファベット団体の王者はWBO:ゾラニ・テテ、IBF:エマヌエル・ロドリゲス、WBAスーパー:ノニト・ドネア、そしてWBCが空位となっています。
リング誌のランキング では王者は空位、1位は井上尚弥ですが、リング誌はWBAスーパー王者が存在する場合は〝レギュラー王者〟を認めていないので、リング誌上は井上は世界王者ではありません。
井上はリング誌上や一部メディアでこそ〝無冠〟ですが、ほぼ全てのメディアで階級最強と目されています。
腐敗を極める承認団体と階級、王座が粗製乱造されている現代ボクシング界ではとっくの昔に死語となって久しい Uncrowned Monarch (無冠の帝王)ですが、現在の井上はまさに無冠の帝王です。
現在、リング誌と4つの承認団体を合わせた〝5大メジャー〟で空位なのは、リング誌とWBCです。
リング誌については、3月にも行われる井上vsロドリゲスの決戦(WBSS準決勝と呼んでいいのかどうか、WBSSが破綻する可能性もあるのでわかりませんが)が1位と3位の激突になりますので、勝者が玉座に就くことになります。

WBCについては今月30日、大田区総合体育館で井上拓真がペッチ・CPフレッシュマートと暫定王座を争います。
それにしても、この25歳のタイ人の戦績が48戦全勝33KO、拓真に勝てばロッキー・マルシアノの「49−0」に並ぶのですが、米国のメディアもファンも無視を決め込んでいます。
米国の〝上から目線〟は今に始まったことではありませんが、日本も人のこと言えません。
「李承燁の王貞治とアレックス・ロドリゲスの27歳を抜く、史上最年少26歳での300号本塁打」「王柏融合のアジア史上最高打率4割1分4厘」は、韓国や台湾で「アジア史上最高」と沸いた一方で、日本ではまともに報道されることはありませんでした。
このペッチは強豪との対戦がないとはいえ、デビュ−6戦目でWBCユースフライ級、12戦目でWBCユースジュニアバンタム級のシルバータイトル、20戦目でWBCユースのバンタム級のシルバータイトルと「WBCユース」三階級制覇している、未知の強豪です。
キャリアとしては強豪との対戦を経験している拓真が有利に見えますが、ペッチが本物だったという衝撃のシーンが待ち構えていないとは、限りません。
それにしても、どんな屁理屈をつけてでも承認料を稼ぎたい、腐敗しきったWBCは年明け1月19日にMGMグランドで行われるマニー・パッキャオvsエイドリアン・ブローナーの前座、ラウシー・ウォーレンvsノルディン・オーバーリ を正規王者決定戦と認定しています。
暫定王者決定戦を先に行い、正規王者がのちに決まる…もうわけがわかりません。承認料欲しさに錯乱した承認団体が王者を乱造する典型的な構図です。
そして、深刻なことにWBSSが予定通りに来年秋の決勝戦までトーナメントを維持運営できるのかは、極めて不透明な状況が続いています。
各メディアのスケジュールを見てもWBSSバンタム級準決勝のカードは全く見当たりません。
日程、会場が未定の場合でも試合自体の契約が成立していたらTBA(後日決定)と表示されるはずですが、それすらありません。
資金調達に(おそらく確信犯的に)失敗したことは間違いありませんから、今後トーナメントを維持するるとしたら、10年前にショウタイムが企画して失敗に終わったバンタム級最強トーナメント「バンタム4」以下の超低報酬が選手に強いられることになるでしょう。
軽量級では破格の報酬を手にしてきた井上には承諾しかねる事態です。
井上陣営としてはWBSSが破綻する前に離脱して、ロドリゲス戦を独自に開催するのがベストかもしれません。
ただ、ロドリゲスもボクシング大国プエルトリコの世界王者とはいえ、人気はありません。
長谷川穂積と戦った、やはり大国メキシコで人気のなかったフェルナンド・モンティエルと同じで、井上と戦えるとなると、キャリア最高のチャンスと足元を見て高額の報酬を要求してくるはずです。
大橋ジムが用意した過去最高のジェイミー・マクドネルの報酬(おそらく10万ドル、日本円で1000万円レベルでしょう)では済みません。
そもそも、井上だけではありませんが、日本に呼ぶ軽量級ボクサーの報酬は驚くほど安いのです。井上の過去の挑戦者は、1万ドルレベルでしょう。
もちろん、軽量級ボクサーのほとんどは貧しい国の出身で、富裕国でも軽量級は人気がないのでアントニオ・ニエベスやヨアン・ボワイヨら井上の挑戦者は例外なくボクシングは副業、別に本業を持っていました。
日本でも、最初から期待された一握りのスター候補を除いて、多くのボクサーが別の仕事で生計を立てているのですが、中量級以上のボクサーのように世界ランカーになれば専業で食っていけるくらいの収入が保証されるのが理想です。
さて、バンタム級の今後の展開予想ですが、尚哉がロドリゲスとドネアvsテテの勝者を撃破して、リング誌、IBF、WBAスーパー、WBOの4つのベルトをコレクションしても、WBCに拓真が就くとUndisputed Champion になるのは事実上不可能となります。
一つ下のジュニアバンタムには、シーサケット・ソールンビサイにドニー・ニエテスと二人もPFPファイターが存在し、元PFPキングのローマン・ゴンザレス、メディアによってはPFPに数えられているファン・フランシスコ・エストラーダまでいます。
井岡一翔も最前線に割り込んでいる、軽量級にしてはホットなジュニアバンタムから階級を上げるスター選手が現れ、バンタム級が活性化する可能性は十分にあります。
あらためてバンタムに目を移すと、ライアン・バーネットが脱落、人気のメキシカンが見当たらないというのも寂しい限りです。
もっとも、人気メキシカンがいたらいたでWBSSなんかには「そんなショボい報酬でやってられるか」と参戦しないのでしょうが…。
井上がWBSSが開催できないような人気階級に上がって、本物のビッグネームと戦うしかファンの欲求を満たすことは出来ないのかもしれません。
アルファベット団体の王者はWBO:ゾラニ・テテ、IBF:エマヌエル・ロドリゲス、WBAスーパー:ノニト・ドネア、そしてWBCが空位となっています。
リング誌のランキング では王者は空位、1位は井上尚弥ですが、リング誌はWBAスーパー王者が存在する場合は〝レギュラー王者〟を認めていないので、リング誌上は井上は世界王者ではありません。
井上はリング誌上や一部メディアでこそ〝無冠〟ですが、ほぼ全てのメディアで階級最強と目されています。
腐敗を極める承認団体と階級、王座が粗製乱造されている現代ボクシング界ではとっくの昔に死語となって久しい Uncrowned Monarch (無冠の帝王)ですが、現在の井上はまさに無冠の帝王です。
現在、リング誌と4つの承認団体を合わせた〝5大メジャー〟で空位なのは、リング誌とWBCです。
リング誌については、3月にも行われる井上vsロドリゲスの決戦(WBSS準決勝と呼んでいいのかどうか、WBSSが破綻する可能性もあるのでわかりませんが)が1位と3位の激突になりますので、勝者が玉座に就くことになります。

WBSS、決勝戦まで実現して欲しいものですが、WBSSの不始末の尻拭いをする必要はありません。
WBCについては今月30日、大田区総合体育館で井上拓真がペッチ・CPフレッシュマートと暫定王座を争います。
それにしても、この25歳のタイ人の戦績が48戦全勝33KO、拓真に勝てばロッキー・マルシアノの「49−0」に並ぶのですが、米国のメディアもファンも無視を決め込んでいます。
米国の〝上から目線〟は今に始まったことではありませんが、日本も人のこと言えません。
「李承燁の王貞治とアレックス・ロドリゲスの27歳を抜く、史上最年少26歳での300号本塁打」「王柏融合のアジア史上最高打率4割1分4厘」は、韓国や台湾で「アジア史上最高」と沸いた一方で、日本ではまともに報道されることはありませんでした。
このペッチは強豪との対戦がないとはいえ、デビュ−6戦目でWBCユースフライ級、12戦目でWBCユースジュニアバンタム級のシルバータイトル、20戦目でWBCユースのバンタム級のシルバータイトルと「WBCユース」三階級制覇している、未知の強豪です。
キャリアとしては強豪との対戦を経験している拓真が有利に見えますが、ペッチが本物だったという衝撃のシーンが待ち構えていないとは、限りません。
それにしても、どんな屁理屈をつけてでも承認料を稼ぎたい、腐敗しきったWBCは年明け1月19日にMGMグランドで行われるマニー・パッキャオvsエイドリアン・ブローナーの前座、ラウシー・ウォーレンvsノルディン・オーバーリ を正規王者決定戦と認定しています。
暫定王者決定戦を先に行い、正規王者がのちに決まる…もうわけがわかりません。承認料欲しさに錯乱した承認団体が王者を乱造する典型的な構図です。
そして、深刻なことにWBSSが予定通りに来年秋の決勝戦までトーナメントを維持運営できるのかは、極めて不透明な状況が続いています。
各メディアのスケジュールを見てもWBSSバンタム級準決勝のカードは全く見当たりません。
日程、会場が未定の場合でも試合自体の契約が成立していたらTBA(後日決定)と表示されるはずですが、それすらありません。
資金調達に(おそらく確信犯的に)失敗したことは間違いありませんから、今後トーナメントを維持するるとしたら、10年前にショウタイムが企画して失敗に終わったバンタム級最強トーナメント「バンタム4」以下の超低報酬が選手に強いられることになるでしょう。
軽量級では破格の報酬を手にしてきた井上には承諾しかねる事態です。
井上陣営としてはWBSSが破綻する前に離脱して、ロドリゲス戦を独自に開催するのがベストかもしれません。
ただ、ロドリゲスもボクシング大国プエルトリコの世界王者とはいえ、人気はありません。
長谷川穂積と戦った、やはり大国メキシコで人気のなかったフェルナンド・モンティエルと同じで、井上と戦えるとなると、キャリア最高のチャンスと足元を見て高額の報酬を要求してくるはずです。
大橋ジムが用意した過去最高のジェイミー・マクドネルの報酬(おそらく10万ドル、日本円で1000万円レベルでしょう)では済みません。
そもそも、井上だけではありませんが、日本に呼ぶ軽量級ボクサーの報酬は驚くほど安いのです。井上の過去の挑戦者は、1万ドルレベルでしょう。
もちろん、軽量級ボクサーのほとんどは貧しい国の出身で、富裕国でも軽量級は人気がないのでアントニオ・ニエベスやヨアン・ボワイヨら井上の挑戦者は例外なくボクシングは副業、別に本業を持っていました。
日本でも、最初から期待された一握りのスター候補を除いて、多くのボクサーが別の仕事で生計を立てているのですが、中量級以上のボクサーのように世界ランカーになれば専業で食っていけるくらいの収入が保証されるのが理想です。
さて、バンタム級の今後の展開予想ですが、尚哉がロドリゲスとドネアvsテテの勝者を撃破して、リング誌、IBF、WBAスーパー、WBOの4つのベルトをコレクションしても、WBCに拓真が就くとUndisputed Champion になるのは事実上不可能となります。
一つ下のジュニアバンタムには、シーサケット・ソールンビサイにドニー・ニエテスと二人もPFPファイターが存在し、元PFPキングのローマン・ゴンザレス、メディアによってはPFPに数えられているファン・フランシスコ・エストラーダまでいます。
井岡一翔も最前線に割り込んでいる、軽量級にしてはホットなジュニアバンタムから階級を上げるスター選手が現れ、バンタム級が活性化する可能性は十分にあります。
あらためてバンタムに目を移すと、ライアン・バーネットが脱落、人気のメキシカンが見当たらないというのも寂しい限りです。
もっとも、人気メキシカンがいたらいたでWBSSなんかには「そんなショボい報酬でやってられるか」と参戦しないのでしょうが…。
井上がWBSSが開催できないような人気階級に上がって、本物のビッグネームと戦うしかファンの欲求を満たすことは出来ないのかもしれません。











