2月26日、後楽園ホール。

WBO世界ストロー級王者ビック・サルダールに谷将隆が挑戦しました。

谷口は健闘しましたが 、28歳の王者は巧妙に試合をコントロールして見せました。

田中恒成に逆転KO負けに散った2015年バージョンのサルダールは、12戦11勝9KO1敗の危険なスラッガーでしたが、火曜日のタイ人は一面的なパンチャーではありませんでした。

あの敗北から経験を積んだタイ人は22戦19勝10KO3敗と〝成長〟し、12ラウンドをグランドデザインできるしたたかさを身につけていたのです。
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  PHOTO FROM TEAM SALUDAR  

「118−110/117−111*2」 というオフィシャルは「何もできずに完敗」とも見て取れますが、実際にはもう少しクロスしたゲームでした。

それでも、明白な負けです。 

25歳の谷口には再起を期待したいです。

3月16日には、サルダールを倒したWBOフライ級王者の田中が〝チャイニーズドリーマー〟木村翔に続いて 、ウォリアーの田口良一との防衛戦のリングに上がります。

田中もまた生粋のウォリアーです。この23歳は、重度の雑魚狩りアレルギーですね。 素晴らしい!!!


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一方で、相変わらず不穏な雲行きがますます濃くなっているのが、WBSSです。

資金不足と数々の虚言でシーズン2のトーナメントは空中分解寸前でしたが、5月18日にジュニアウェルターとバンタムの準決勝をグラスゴーで行うと発表されました。

この発表を聞いて、WBSS主催者はトーナメント離脱を明言していたイヴァン・バランチェックを説得したのだと思っていましたが…。

今日になってマネージャーのデビッド・マクウォーターが「WBSSは大嘘つきだ」と、バランチェックはとっくにトーナメントを離脱していることをあらためて表明。

「このトーナメントを瓦解させた責任は全てWBSS側にある。報酬は遅配され、しかも約束の金額からかけ離れていた。こんな詐欺集団とはこれ以上付き合ってられない」。

一ヶ月前に、バランチェック陣営がトーナメント撤退を発表したとき、カレ・サウアランドはすぐさま否定、取り繕うように「5月18日グラスゴー」を発表しました。

そして「悪意のある流言などが、健全なWBSSへ妨害工作を仕掛けている。トーナメント離脱なら違約金が発生するから、離脱などできない。もしそんな愚かな選択をするなら、戦いの場がリングではなく法廷になるだけ」と開き直った牽制球まで投げていました。

マクウォーターは「バランチェックはマイアミでトレーニングしているが、これはルーティンワーク。ジョシュ・テイラーとの試合を想定した内容ではない」と、トーナメント離脱をESPNのインタビューで繰り返し強調しています。

バランチェック離脱で、5月18日興行そのものが消滅するとしたら、セミファイナルで組まれた井上尚弥vsエマニュエル・ロドリゲスも無くなります。

しかし、その心配だけはなさそうです。

テイラーはトーナメント参加の意向で、バランチェックの代役と準決勝を戦うことになりそうです。ただし、バランチェックが持つIBF王座はステイクされませんから、ノンタイトルの準決勝です。

WBSSは、もうすでに喜劇の段階に入っています。