◾️WBCシルバー・フェザー級10回戦◾️



PPVに入らなかったのは、両者とも全く無名だから。ピカソよりさらに無名なはずの堤麗斗がPPVのオープニングカードに滑り込めたのは、サウジアラビアが重視している(いた?)日本政策でリング誌とのアンバサダー契約しているからでしょう。

さて、米国での需要はゼロ、メキシコでも人気のない26歳のピカソが迎えるのは、27歳のマーティン。井上尚弥に破壊されたアラン・ディパエンとダウン応酬の激戦を繰り広げたサウスポーのフィリピン人です。

日本王者レベルにない亀田京之介に善戦を許すほど決定力が欠落したピカソですが「ワンダーボーイよりはマシ」と見られていました。

ところが、現実はワンダーボーイともどっこい。

マーティンがやや優勢のまま迎えた第7ラウンド。打ち合いの中で、ピカソの中途半端な左をもらったフィリピン人がバランスを崩して片手をカンバスにタッチ。ダメージは無いものの、ダウンです。

再開後もマーティンの見映えの良い攻勢をピカソは効果的に迎撃することも、いなすことも出来ないまま試合終了のゴング。大喜びのマーティンに、ピカソは形式的に手を挙げるだけ。

マーティンから見て95-94/96-93/94-95のSD。もう少し差のある内容でしたが、第7ラウンドのダウンが接戦に仕立てた格好です。あまり意味はありませんが、ノーダメージのダウンをノーカウント(第7ラウンド10−10)で見ると97-94/98-93/96-95。試合の流れでマーティンに振ると97−93/98−92/96−94で、これが内容に近いか。

リヤドのリングが唯一良いところは、判定が公平ということです。まあ「中東の笛」を吹こうにもホームのファイターがいなければ吹きたくても吹けませんが。

ピカソは、井上尚弥に圧倒された昨年末のNight Of The Samurai に続いてリヤド2連敗。どちらも、倒されることなく〝完走〟したピカソですが、打たれ強いかどうかというとKOから遠ざかってる井上、謎のワンダーボーイが相手だけに微妙です。