カテゴリ: 世界のミドル級,世界に挑む日本人

それにしても、番狂わせの日曜日でした(日本時間)。

英国マンチェスターでIBFフェザー級王者ジョシュ・ウォリントンがカール・フランプトンに完勝、やはり英国ロンドンでWBCフライ級王者クルストファー・ロサレスがチャーリー・エドワーズに判定負け。



そして米国ニューヨークでもチャーロ兄弟が〝番狂わせ〟に見舞われました。

WBCジュニアミドル級王者ジャーメルはトニー・ハリソンにまさかの0−3(113−115×2/112−116)判定負けでタイトルを失い、WBCミドル級暫定王者ジャーマルはマット・コロボフ相手に苦戦、防御の甘さを曝け出してしまいました。 

ジャーメルの陥落は、ESPNが117−111、リング誌が116−112でジャーメル勝利とスコアしたように、議論を呼ぶ判定でしたが、圧倒的有利と見られながらハリソンを持て余したことは間違いありません。

「何ラウンドかは失ったかもしれないが、負けはない。私が試合を支配していたはずだ。盗まれたベルトを取り戻したいが、IBF/WBA王者ジャレット・ハード戦を優先させるかもしれない」。


ジャーマルもコロボフのパンチを序盤に何発もクリーンヒットされ、ESPNからは「ゲンナディ・ゴロフキンやカネロ・アルバレスが相手なら3ラウンドのゴングを聞いていない」と酷評される始末。

「コロボフは強かった。戦っていて楽しかったよ。とにかく勝ったんだから、それが一番大事なこと。私がミドル級最強だと思ってるし、それを証明したい」。


弱い相手にはあれほど強いボクシングを見せつけて、階級最強とも見られてきたチャーロ兄弟でしたが、引き出しの少なさを露呈してしまった格好です。 

これからの対戦相手に勇気を与え、攻略のヒントが散りばめられた試合でした。
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T-Mobileアリーナ。MGMとAEGが共同運営するラスベガスの新たな中心地。カネロのホーム。
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サンダースがアンドラーデを迎え撃つボストンのTDガーデン。 引きこもりの英国人はデビッド・レミュー戦に続き、まさかの2試合連続アウェイで戦います。
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ラスベガス最大のハコ、T-Mobileアリーナの3倍近いキャパを持つ東京ドーム。村田諒太のメガファイトを静かに待っています。

一時、ゲンナディ・ゴロフキンが統一に王手をかけていたミドル級の世界タイトルでしたが、GGGが指名挑戦試合を回避したことでIBFのストラップがカザフスタン人の手を離れ、リネラルチャンピオンとリング誌チャンピオンだったカネロ・アルバレスはドーピング問題からタイトルを剥奪されました。

現時点での主だったタイトルホルダーを総覧すると、以下の通りになります。

★リネラルチャンピオン=カネロの離脱でGGG。

★リング誌チャンピオン=カネロが剥奪され空位。

★WBA=GGG。※セカンドタイトルは村田諒太。

★WBC=GGG。

★IBF=空位。10月27日にセルゲイ・デレビャンチェンコとダニエル・ジェイコブスが決定戦。

★WBO=ビリー・ジョー・サンダース。10月20日にデメトリアス・アンドラーデと四度目の防衛戦。

現在、2つのピースを持つリネラルチャンピオンのGGGは9月15日に、カネロと世紀の再戦で激突します。この勝者は2つのベルトに加えて、リング誌王者にも認定されるのは確実です。

この勝者が世界地図の中心になります。

そしてデレビャンチェンコとジェイコブスの勝者、サンダースとアンドラーデの勝者がUndisputed Championの座をかけて、GGGvsカネロの勝者との統一戦を希望するのは当然の流れです。

WBSSスーパーミドル級トーナメントの決勝が英国対決(9月28日:ジョージ・グローブスvsカラム・スミス)になることから、サンダースはアンドラーデを退けても、より大きな試合と報酬を求めてWBSS優勝者との一戦を選択するかもしれません。

WBSS自体は世界的には注目度が低いとはいえ、欧州での人気は高く、英国人同士の決勝戦ですから優勝者がアンソニー・ジョシュアに次ぐナショナルヒーローに祭り上げられることは間違いありません。サンダース視点からは、カネロよりもGGGよりも大きなターゲットです。

まあ、正直、日本人ファンからはどうでもいいですね、サンダース。アンドラーデが勝ってくれた方がWBOのタイトルがわかりやすくていいのですが。

村田諒太を応援する立場とはいえ、10月20日のロブ・ブラント戦をクリアしたら、次が 「GGGvsカネロの勝者と東京ドームでメガファイト」というのは、少し複雑ですね。贅沢な悩みですが。

あまりに順調すぎるマッチメイクですし、何より東京ドームで勝ってしまうと、もし相手がGGGならリング誌のPFP1位です、人生最大の勝負が終わってしまうことになります。そうなると引退の可能性もあります、史上最大の勝ち逃げです(こっぴどい敗北を喫しても引退の可能性もありますが)。

 GGGvsカネロは「メキシカンスタイル2」なんてタイトルがかかってますが、初戦はGGGがメキシカンスタイルで戦って、肝心のメキシコ人はもっぱらバックペダルを踏んでいました。

今回もGGGがメキシカンスタイルで、カネロを追いかけ回し、最後はノックアウトすると予想します。

WBO王者サンダースが挑戦者アンドラーデを迎え撃つ一戦は、アンドラーデに勝って欲しいですが、4/6-8/5 のアバウト2−1が叩かれているオッズ通りに英国人が判定で防衛しそうです。

デレビャンチェンコとジェイコブスのIBF王者決定戦もアバウト2−1でジェイコブスですが、こちらは無敗のウクライナ人がミラクルマンのガラスの顎を砕いて番狂わせを起こすと見ます。

いずれにしても、GGGvsカネロの結果、内容でミドル級の今後の天気予報は大きく変わりそうです。
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これ以下はない低俗な話題がアマチュアボクシング界で噴出している最中に、村田諒太の次戦が複雑な様相を呈しています。

まず、トップランクと帝拳は、10月20日にジェイソン・クイグリーとラスベガスで防衛戦を行うべく調整に入っています。

この試合は村田vsクイグリーをメインにした興行で、トップランクと新たに7年契約を更新したばかりのESPNが「ESPN+」で配信することまで決まっています。

クイグリーは、El Animal(野獣)の異名を持つ14戦全勝11KOと無敗のアイルランド人。 

2014年7月12日の デビュー戦から全14戦を、現在住んでいるカリフォルニアを中心に米国で戦っているゴールデンボーイプロモーションズ傘下の27歳です。

トレーナーは、あのブレンダン・イングルの息子ドミニク・イングル。アマチュア経験も豊富で、2013年にはヨーロッパ選手権やU23ヨーロッパ選手権で金メダル、世界選手権でも銀メダルを獲得、鳴り物入りでGBPに迎えられました。

そのデビュー戦(2014年7月12日)がMGMグランドのグランドガーデンアリーナでカネロ・アルバレス対エリスランディ・ララのビッグファイトの前座にセットされ、昨年は落ち目のホープ、グレン・タピアを下して空位の 北米ミドル級王座(NABFバージョン)を手に入れるなど、GBPの庇護のもと温室路線をひた走っている真っ最中です。
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かつてのホープ、タピアを3−0の判定で下してNABF北米ミドル級王者となったクイグリー。

体格は身長・リーチともに183㎝と、183㎝・184㎝の村田とほとんど同じサイズです。戦績も村田は1敗してるものの、14勝11KOで奇しくも同じ。

もし実現したら、「東洋vs西洋」のアマエリート対決(格は五輪金の村田がかなり上ですが)、トップランクとGBPの温室栽培対決になります。

ファンとしては「GGGと東京ドーム」という巨大な夢がぶら下がった状況では「なんだクイグリーかよ〜、寄り道して欲しくないなぁ」と思わずボヤいてしまいますが、ここに来て8月1日にWBAが指名挑戦者ロブ・ブラントとの試合を競争入札すると発表、事態はややこしくなっています。

競札は20万ドルからスタートするといいますが「それでも村田陣営がクイグリー戦を強行するなら、ブラントをプロモートするグレグ・コーエンと指名試合延期の交渉を行わなければならない」(ESPN)状況です。

WBA2位のブラントは、出身地ミネソタ州を拠点に戦う24歳。23勝16KO1敗と綺麗に星を並べています。

唯一の黒星は、昨年10月に敵地ドイツに乗り込んでユルゲン・ブリーマーに判定で敗れたものです。この試合はスーパーミドル契約で、文句無しの強豪とはいえブリーマーは39歳、ライトヘビー級の世界王座(WBAバージョン)を6度も守った実績がありますが、〝底の知れた〟ボクサーです。

ブリーマーに負けたブラントよりも無敗の新鋭クイグリーの方が、ファンとしては楽しめそうです。あくまで消去法ですが。

それにしても、どうなることやら…。 
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GGG,CAFE といってもTriple Gが副業で経営しているお店ではありません。もちろん店内にSeven Nation Armyが流れてるなんてこともありませんでした。本文と関係なくてすみません、先日羽田空港で見かけたもので…。

「報酬の配分を巡って交渉決裂」と言われたゲンナディ・ゴロフキンvsカネロ・アルバレスの再戦交渉が息を吹き返しました。

ボクシングはリングの上はもちろん、リングの外でも何が起きるかわかりません。

ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)のエリック・ゴメス代表は今日、「水曜日午後12時を期限に9月15日の再戦を受諾するよう最終提案した」とESPNに語ったそうです。

ゴメスが示した提案内容はGBPが「最大譲歩した」という60:40の配分を、GGGが固執している50:50にさらに歩み寄せるもので、57.5:42.5というスプリットです。

いやぁ、刻みましたねえ。

ゴメスは、これでもGGGが拒否するなら「すでに交渉を始めているダニエル・ジェイコブスとの試合を正式決定する 」としています。

このあたりの駆け引きは、GBPの方に焦りが見て取れますね。GGGは今年あと2試合を戦うと見られていますが、セルゲイ・デレビャンチェンコやジャーマル・チャーロら強豪と戦うと負ける可能性もあると恐れているのでしょう。

昨年、17連続KO防衛を止められたジェイコブス戦では、ミラクルマンとの体格差に戸惑い、カネロ戦でも押し気味に進めながらも決定打を打ち込むことが出来ませんでした。36歳のカザフスタン人が、キャリアの下り坂に入っているのは明らかです。

誰もがミドル級最強と認めるゴロフキンに最初に土をつけることの意味は、非常に大きなものがあります。

2年前まで、GGGの峻厳な頂点をミドル級のコンテンダーたちは「どこから登頂できるのか」と遠巻きに眺めるだけでしたが、今や我先に征服せんと堰が切られた状態です。

長年かけてカネロをプロテクトし続け、初戦で「簡単に倒される危険な相手ではない」と大きな手応えを感じたGBPが、この熟しきった巨大な果実を他のボクサーにもぎ取られてたまるかと、ギリギリの妥協と宣言したはずの60−40から小出しに譲歩してきたわけです。

GGGをマネジメントするトム・ロフラーは「GGGは(スポンサーのウブロ時計からゲスト招待された)サッカーW杯のオープニングセレモニーに参加するためにモスクワにいる。すぐに彼の意思を確かめることは出来ないし、メールは送ったが米国時間の水曜12時にGGGの返答を得られるかどうかはわからない」と語っていますが、そんなの電話一本で済まないのでしょうか?

そもそも、ゴロフキンもGBPからの再提案を知ってるでしょう。

ロフラーがGGGから感触を得ている数字は55−45といいますから、GBPが提示した57.5:42.5は本当に微妙な配分です。まあ、これぞ駆け引きなんですが。

より注目が上がっている再戦では、双方の報酬の分母が100億円近いと見られていますから、2.5%違うと2億5000万円とデオンティ・ワイルダーの報酬以上、スーパーフライ興行なら余裕で2回打てる金額ですから少しでも有利な数字で妥結したいのは当然です。
 
ゴメスは「これで断るならゴロフキンはこんな大金の報酬を拝むことは一生出来ないだろう。あとはご自由にどうぞ、だ。彼の未来に幸運を祈るよ」と、バーネス・マーティロシュヤン戦で100万ドルしか稼げなかったGGGを挑発しています。

GGGvsカネロの再戦が急転直下妥結されると、ジェイコブスはデレビャンチェンコとのIBF王者決定戦のリングに上がる予定です。

そして、もしこの〝最終交渉〟も決裂すると、ジェイコブスはデレビャンチェンコとの世界戦を反故にしてカネロとのビッグファイトに臨むでしょう。

そして、ゴロフキンはまたイチから対戦相手を探さなくてはなりません。カネロと戦えば4000万ドル以上というファイトマネーも、40分の1以下の100万ドルレベルです。

ただ、東京ドームに来たら話は変わります。

そして、我らが村田諒太はWBAの指示から3位のロバート・ブラントとの防衛戦に向かう可能性が出てきましたが、Triple Gと戦えるのであれば、WBAのベルトは放棄するでしょう。

そうなるときっとWBAは承認料欲しさに、村田vsGGGの団体統一戦を優先して認めるでしょうけど。
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THE WAITING GAME(紆余曲折)。初戦が実現するまでも焦らされました。さらに、リマッチもまともに成立しないなんて…責任の全ては、お坊ちゃまで無責任なカネロにあります。〜リング誌6月号から〜

村田諒太もキープレイヤーの一人に数えられる、ミドル級のトップ戦線。

ミドル級ウォーズの今後は、ゲンナディ・ゴロフキンとカネロ・アルバレスのリマッチがいつ行われるのかにかかっています。

9月15日のメキシコ独立記念日に、実施できるのか?

プロボクシングの世界で最も大きな影響力を持つのは実力ではありません。人気です。ボールは常にカネロが握っています。 

ドーピングによるペナルティで6ヶ月のライセンス停止処分を受けたカネロが、昨年9月15日の初戦から丸一年のブランク明けで、いきなりTripleG との再戦を避けて調整試合を挟むことも考えられます。

さらに、カネロは「VADAによる通年のランダムテストを受け入れた」 とTwitterに書き込みました。

五輪など他のスポーツと異なり、ランダムテストのドーピング検査は、ボクサーにとって義務ではありません。試合を統括する国や州のコミッションのルールに則って、試合の前後に採尿・採血するのは義務ですが。
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"We have received paperwork from Mr. Alvarez's representatives for year-round testing (24/7/365) through VADA," Dr. Margaret Goodman, president of VADA, said in an email to ESPN.
VADAの責任者 マーガレット・グッドマン博士は「アルバレスの代理人から通年のランダムテストの申し込み書類を受け取った」とESPNに対してメールで知らせた。 
VADA(The Voluntary Anti-Doping Association )は「Voluntary 」(任意)のドーピング検査団体です。

今回の一件も、カネロが自主的にVADAに一年365日/1日24時間のランダムテストを申し込んだというものです。 

五輪選手が強制的に管理下にに置かれるWADA(
The World Anti-Doping Agency )が、JADA(日本アンチドーピング機構)などの下部団体を抱える巨大組織であるのに対して、VADAはカリフォルニア州体育協会のリングドクターであったマーガレット女史が、厳格なドーピング検査が存在しない野放しなスポーツに対応できるよう設立した小さな組織です。
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あの奔放で唯我独尊なフロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオが受け入れたことからもわかるように、五輪選手を呪縛する問答無用のランダム検査ではありません。

もちろん、それでもやらないよりはマシです。プロボクサーが潔白を証明する手段は、任意でVADAの検査を受け入れるしかないのですから。

このままの流れで、9月のリマッチでは、ドーピングをしたカネロへの批判に晒されながらリングに上がることになりそうです。

しかし、来年5月のシンコデマヨまで引き延ばす時間を、ブランクを埋めるだけでなく、VADAの途中経過の潔白証明を公表することで、世間の風当たりを軽減できるとしたら一石二鳥です。

オスカー・デラホーヤは「リマッチが9月15日にセットされる可能性は75%」と弱気な数字を口にしており、Triple Gとの再戦の代替として、ゲイリー・オサリバン(バーネス・マーティロシュヤンが決定する前に浮上していたカネロの代打の一人)との一戦を示唆しています。

ゴロフキン本人は「カネロが最優先」と語っていますが、3G陣営からは〝圧倒的に巨大な果実〟であるカネロを刈り取る時期を先延ばししたいという思惑もチラチラ見え隠れしています。

「村田諒太はとてつもないスター。彼の国でメガファイトを戦うことは大きな意味がある」(トム・ロフラー)、「東京ドームで村田と戦うというオプションは十分ありうる」(アベル・サンチェス)と、ものすごく前のめりです。

スターパワーで見ると、カネロ>>>村田>ビリー・ジョー・サンダース>>GGG>>>その他の強豪、という構図は鮮明に浮かび上がっているのです。

プロボクシングの世界で最も大きな影響力を持つのは実力ではありません。人気です。

現時点の村田の実力評価は「ミドル級10傑」レベルですが、人気はカネロに次いで、他を圧倒します。

村田諒太というカードが、ミドル級ウォーズの中で強力な持ち札であることは間違いありません。GGGはもちろん、カネロ以外のミドル級なら、ビジネスだけを考えるなら東京に引っ張り込むべきでしょう。

村田vsブランダムラと、GGGvsマーティロシュヤン。村田が日本で傑出したスポーツセレブであることは誰にでもわかっていましたが、失礼な言い方になりますがGGGが、急ごしらえの試合だったとはいえ、ここまで人気がないとは…。

ミドル級を見渡すと、他の強豪も見事に地味なのが集まっています。全部、自分では輝けない月です。

太陽はカネロと村田だけです。大きな太陽がカネロ、小さな太陽が村田。

もちろん、GGGは月とはいえ、太陽よりもデカイ月ですし、ジャーマル・チャーロやセルゲイ・デレビャンチェンコ、デメトリアス・アンドラーデらも人気はないとはいえ、油断の出来ない月です。

小さな太陽が、大きな月を次々に飲み込んでいくスペクタクルを見たいですね…。

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2年のブランクに準備期間は2週間余り、1階級下のジュニアミドルでアルファベットタイトルですら獲れないバーネス・マーティロシュヤンとミドル級の連続防衛記録を賭けてタイトルマッチを行う…こんな理不尽な話は他のスポーツでは絶対に聞くことが出来ません。

 承認したのはWBAとWBC、IBFは承認を見送りました。

WBCに至っては "Bats'il Ajaw Belt" (本物の英雄に贈るベルト)まで作ってしまいました。日本人王者から巻き上げた高額な承認料で、不潔なベルトを作るのはもう止めてほしいものです。
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この腐ったプロボクシングの世界で、誠実に競技と向き合っているGGGには何の罪もありません。

今日のゲンナディ・ゴロフキンvsバーネス・マーティロシュヤンが、世界ミドル級タイトルマッチとして認められるなら、WBAとWBCはどういう相手なら認めないのか質問したいです。

ジュニアミドルで2年ブランクでもOKということは、ミドルなら4〜5年ブランクでも承認してくれそうです。

マーティロシュヤンは世界王者経験無しですから、元世界王者ならフェザー級や10年ブランクでも承認してくれそうです。 

もしかしたら日本ミドル級王者なら、余裕で承認してくれるんじゃないでしょうか。冗談抜きで。

なんて融通の利く、素晴らしい承認団体なのでしょう。ほぼ全てのボクサーに、世界タイトルの門戸を開放してくれるなんて。 

今日は、ボクシングファンにとっての「悪夢」でした。

"It was like being hit by a train," Martirosyan said. "It wasn't one punch. It was all of his punches. It was the hardest I have ever been hit."  電車に轢かれたような衝撃だった。どれが一発じゃない、全てのパンチがそんな威力を持っていたんだ。過去最強のパンチだった。

2年のブランク明けのジュニアミドル級の言葉ですから、説得力に欠けてしまいます。

今回の報酬はTripleG が100万ドル、予定通りにカネロ・アルバレスと戦っていればその10倍以上は保証されていたので、かなりの減額です。

マーティロシュアンは22万5000ドル、急ごしらえの対戦に対応した報酬、殴られ料としては可哀想な金額でした。

観客も7,837人、スタハブセンターの箱としては十分ですが、横浜アリーナの半分です。

いずれにしても、カネロを除いたスターパワーは村田が図抜けていることが、今日の〝世界ミドル級タイトルマッチ〟であらためてハッキリしました。
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私が、世界のプロボクシングに興味を持った1980年代中盤。

その舞台のど真ん中にはマービン・ハグラーが屹立していました。

「Undisputed Middle weight Champion of the world!」 。リングに上がったハグラーの、なんと猛々しかったことか、なんと格好良かったことか。

あの時、ボクシングはハグラーを中心に回っていました。

傑出した身体能力と、不断の努力によって具現化された、怪物的な黒人の強さに、私たちは戦慄するしかありませんでした。

そして、トレーナーのペトロネリ兄弟との〝仁義〟は「パッキャオとローチの18年」ですら陳腐に見えるほどの筋を通した、あれこそサムライの関係でした。

当時の日本にも優秀なミドル級のプロボクサーはいました。一つ下のジュニアミドルは世界王者を何人も輩出した、日本人にとっては身近な階級です。 

そして、日本人よりも大柄で頑健な肉体でミドル級の名選手を抱えていた韓国を代表する朴鐘八は当時、議論する余地のないアジア最強のミドルとして君臨していました。

その朴が世界ランカー、ベネズエラの怪人フリー・オベラに惨敗したとき、ハグラーが日本人には超えるどころか触ることも許されない壁であることを思い知らされました。

「アジア人じゃ、ダメだ。太刀打ち出来ない」

オベルは1981年5月から1982年8月までの1年3ヶ月で8戦全勝8KOと快進撃を続けます。その犠牲者の一人が朴だったのです。

オベルは1980年11月のジェイムズ・ワーレ戦までもデビューから30戦全勝27KO、未来の世界ミドル級王者を期待された強豪でした。

オベルが31連勝を阻まれた相手。復帰後の破竹の8連勝8KOを止められた相手。どちらも同じ相手でした。(※)

マーベラス・マービン・ハグラー。彼は戸籍上も「マーベラス」をつけたのですが、そんなもの嫌みたらしく付けなくても、マーベラスなのはわかってるっちゅうねん!とイラッとするほどの強さでした。

ミドル級の世界王者がどれだけ気高いか。どれほど強いのか。体の芯まで思い知らされました。

偉大な竹原慎二が、その王座を獲得した時ですら「日本人が勝てるミドル級王者は今夜のホルヘ・カストロ以外は歴史上一人もいない」「竹原は誰と防衛戦を戦っても相当な確率で必ず負ける」と、リング誌などに書かれても何も反論できませんでした。

セルヒオ・マルティネスがケリー・パブリックを下して「私はカルロス・モンソン以来のアルゼンチンの王者だ!」と雄たけびをあげたときも「おいおい、カストロは王者じゃなかったのか…」と悲しい気持ちで聞いていました。

リネラル王者、まともな世界王者、という物差しではカストロは王者では間違いなくありませんでした。WBAというアルファベットのピースを拾った「王者の一人」でした。

その意味では、村田諒太も「王者の一人」、a Champion に過ぎません。よりタイトルの価値が暴落している状況を考慮すると、カストロや竹原よりも現時点では下かもしれません。

ただ、世界のどのメディアもファンも「村田は誰とやっても負ける」とは考えていません。

アベル・サンチェスのように「村田はアッサン・エンダムを初めてストップしたが、GGGに勝てるかといえばノーだ。それでも…エンダムは激戦で劣化して強豪ではなくなっていた、という声も聞くが、村田戦の直前に無敗の強豪アルフォンソ・ブランコをKOして年間最高KO賞を受賞しているんだぞ。これは特別なことだ。全盛期のピーター・クイリンやデビッド・レミューにも恐れずに立ち向かったエンダムを一方的に下がらせた村田は、どう考えても(スレッキを持て余した)ジェイコブスよりも強い」と、米国では「プロテクトされている」「劣化エンダムにたまたま勝っただけ」というマニアの声も多い村田を高く評価しています。

まあ、ボクシング界は魑魅魍魎ですから、サンチェスも「村田のスターパワーはカネロ並み」とも語ってます。カネロ以外は人気のないボクサー揃いのミドル級で村田が別格であることに気づいて、カネの匂いを嗅ぎつけての発言かもしれませんが…。

いずれにしても「ゴロフキン戦」は、もはや驚くことではなくなっています。

贔屓目はもちろんありますが、十分勝ち目はあると思います。ジェイコブスを押し込めないGGGは、村田のプレッシャーを少なくとも前半はさばけないでしょう。

村田は東京ドームでGGGを倒したら「それで引退でもいい」なんて謙遜してますが、本心は違いますね。

もし、そのときが来たら村田諒太はマイクを取るはずです。

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「ホームでしか戦わない50戦無敗の銭ゲバの人!東京ドームにカネ落ちてますよ、引退やめて拾いに来ませんか?それともアウエーやミドル級が怖いからやめますか?キャッチウェイトの相談はいつでも受け付けますよ」


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「ミドルを取ったら9階級制覇、もう誰も近づけません、やりましょう。9階級制覇させるつもりはありませんが、アジア人同士で、どつき合いしましょう!もちろんキャッチウェイトでも構いません」


※ボクサーの戦績は本当にいい加減なところがあります。とくにアマチュア戦績は眉唾が多いですね。普通に考えたら、例えば陸上競技だと競技を始めたばかりは将来どんなグレートになろうが、普通に負けます。リゴンドーやロマチェンコの神がかり的なレコードは「競技を始めたばかり」の敗北は、自己申告してません。

ボクシングは世界的なスポーツで、草拳闘との境界線が曖昧な試合もあります。全ての戦績は拾えないので、自己申告が通用していまう世界です。

さらに映画や小説でも取りあげられる題材ですから〝誇大広告〟は当たり前です。朴鐘八は沢木耕太郎の名作「一瞬の夏」でも登場します。

空位の東洋太平洋ミドル級王座をカシアス内藤と争ったときの朴は11戦9勝8KO1敗(KO負け)でしたが、小説の中では「9戦9勝9KO」です。よくある話です。
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DIVISIONAL RANKINGS

Rankings: Murata makes noise at middleweight

Ryota Murata added another victory to his résumé to move up in the middleweight division. But what other changes have been made in ESPN's boxing divisional rankings? Dan Rafael reveals his new world standings and what's next for the fighters

村田がミドル級に波紋を投げ掛けた。(ESPN)


村田諒太が進化の右フックで、WBAセカンドタイトルの防衛に成功しました。リング誌、 ESPNともにミドル級のランキングをジリジリ上げてきています。

エマヌエレ・ブランダムラごときに勝ったことに何の意味がある?

そんなことはありません。他のミドル級トップはもっと酷い相手と戦うことが珍しくありません。雑魚狩りは、みんな同じです。

「GGG対カネロ」のように強豪同士が戦う方が、むしろ珍しいでしょう。

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リング誌ではデメトリアス・アンドラーデを抜いて6位にジャンプアップ。

この10傑で直接対決しているのは1位ゲンナディ・ゴロフキンが8位デビッド・レミュー(KO勝ち)、2位ダニエル・ジェイコブス(判定勝ち)、王者カネロ・アルバレス(ドロー)、3位ビリー・ジョー・サンダースが8位デビッド・レミュー(判定勝ち)。6位村田が9位アッサン・エンダム(判定負け/KO勝ち)。レミューがエンダム(判定勝ち)。

※順位はいずれも現時点のものです。たとえば村田vsエンダム第1戦時のエンダムの順位はもっと高く、村田の順位は低かったはずです。

実力伯仲の10傑同士の決戦となると、ほとんどが判定にもつれ込んでしまうのが、よくわかります。

村田は明らかにプロテクトされていますが、「ミドル級で最もストップ出来ないエンダム」に事実上の圧勝とTKOを収めていることは、10傑との対戦経験のないセルゲイ・デレビャンチェンコや、そもそもミドルで何の実績のないジャーマル・チャーロ、アンドラーデとは一線を画していただきたいところですが…。

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ESPNでも7位にランクアップ。レミューよりも評価は上ですね。これを見ても、次戦はエスキバ・ファルカオで決定のようですね。

村田は「技術的には未知の部分が多いが、ガードは固く右は階級最強クラス。フィジカルの強さも階級最高レベル」と、パワーに関しては十分な評価を得ています。

村田の重圧の前にブランダムラは、大きくのけぞって激しくバックペダルを踏み続けたことで2ラウンド早々には、ロープがこすれた擦過傷の跡を背中にはっきり描いてしまいましたが、このイタリアンはサンダース相手なら見せ場も作ることができたのです。トップレベルのスポーツで三段論法は通用しませんが、、村田の重圧をサンダースが簡単にかわせるとは考えにくいですね。

村田のプレッシャーはリング誌でもESPNでも注目されていますが、それでもまだ過小評価されていると思います。

BOXING NEWS24など「村田の対戦相手は質が低い」と批判するメディアもありますが、だったらサンダースやデレビャンチェンコ、ジャーマルが誰に勝ったというのでしょうか?エンダム以上の相手には勝っていません。

まー、GGG、カネロとジェイコブスは、強豪との対戦が豊富です。それは認めます。

それでも村田と同じプロ15戦時点のGGGは、村田も真っ青の相当に酷い雑魚狩りに没頭していました。

 こんな不毛なことを、リングの外でいくらほざいても仕方がありません。

リングの上でジミー・レノンJr.が紹介した「日本の誇り」が、カザフスタンの強打者やメキシコのドーピング野郎、英国の勘違いジョーを轢き潰すところを早く見たいですね!
 
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少々難解なパズルでしたね。完成には12ラウンドかかりそうな気配もありましたが、最後の右は素晴らしい角度で入りました。削られたボディにも意識をはずせないイタリア人には、あの軌道は見えなかったでしょう。

「ビリー・ジョーが8ラウンドでストップした相手だから、序盤で粉砕」 なんて勝手な宿題を出すのがファン心理ですが、開始ゴングから村田のプレッシャーがかかった状態で、警戒レベルマックスの相手を序盤で仕留めるのは難しいです。

アッサン・エンダムとの2戦、今回のブランダムラ戦であらためて明らかになったことは、ミドル級で村田の前進を止められるボクサーは数えるほどしかいないということです。

リング誌のランキングで見ると、8位の村田より評価の高いビリー(4位)は間違いなく下がります。カネロ(王者:誰も納得できませんね。ネリのときは剥奪したのにどういうことでしょうか。まさか親会社のGBPへの忖度?)、アンドラーデ(6位)も押し込めるでしょう。

ガラスの顎に不安を抱えるジェイコブス(2位)も、階級最強の右を持つ村田との正面衝突は避けるはずです。

もちろん、日本の重戦車の前進をかわすからといって、この4人がくみやすい相手であるはずがありません。4人ともブランダムラよりもはるかに速くて、巧妙で、しかも強烈なカウンターの名手です。昨日の夜のように逃げる相手を追い詰めて、追い詰めて、トドメを刺す、なんて安易な展開にはなりえません。

もし、この「下がる4人」相手に村田が下がるようなことがあれば、これはもう非常事態です。

そして、分厚い装甲と右の大砲を備えた我らが重戦車の突進を恐れないミドル級は、GGG(1位)、デレビャンチェンコ(4位)、ジャーマル(5位)、レミュー(7位)の4人でしょう。 

逆に考えると、互いのファイアーパワーを見せつけ合う戦いになる可能性が高いだけに、この「下がらない4人」が村田のプレッシャーに押されるようなことがあれば、わかりやすい決着になりそうです。もちろんその逆も…。 

十分合格点を見せてくれた村田ですが、あえて重箱の隅をつつけば、防御はけして鉄壁ではないですね。もちろん、逃げる相手を強引に追いつめるときにはGGGでもジェイコブスでも被弾はしますが。

村田がミドル級トップ の一人であることは間違いありません。もし、まだ試されていない顎が、見かけ通りの鋼鉄製なら、ライバルの4人にとってはさらに巨大な脅威となるでしょう。

そして、もし下がる展開になってもレナードやパッキャオが見せたように、次の引き出しを開けることが出来るのなら…そのときはもはや「トップの一人」ではなくなります。 
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ゲンナディ・ゴロフキンの対戦相手がまだ決まりません。

5月5日の試合まで3週間を切ったというのに。メキシコ最大のお祭り期間に実施することを考えると、対戦相手はメキシカンでなければなりませんが、21歳のハイメ・ムングイアは世界的な強豪との対戦経験ゼロ、GGGへの挑戦資格はありません。

カネロ・アルバレスの代役ということで、〝内定〟と伝えられた同じゴールデンボーイ・プロモーションのゲイリー・オサリバンは「時間もないし、報酬も悪い」と交渉決裂。

現在の最有力候補は、バーネス・マーティロシューヤン。ジュニアミドル級の選手で、昨年は一度もリングに上がっていないアルメニア人です。

シンコデマヨにカザフスタン人とアルメニア人が戦う…誰が見ますかね。HBOは対戦相手未定で放送を決めていますが、PPVは外しました。

IBF1位のセルゲイ・デレビャンチェンコは「俺から逃げ続けるならIBFタイトルを剥奪すべき」と息巻いていますが、まさか5月5日のリングに上がることは出来ません。

早くから名乗りを上げている、デメトリアス・アンドラーデからは、「彼はリストには載っていない」(トム・ロフラー)とずっと逃げています。

村田諒太が今夜、無傷で勝てば「5月5日にラスベガスに行きますよ」とブチ上げれば、ファンが喜ぶとんでもないアピールになりますが、村田のコンディショニング以前に、ビジネス的にありえないですね。

さて、今後のミドル級戦線です。

4月15日:WBAセカンドタイトル 村田諒太vsエマヌエーレ・ブランダムラ。村田が順当に勝てば、次戦は五輪決勝で下したエスキバ・ファルカオが内定しています。

4月28日:ダニエル・ジェイコブスvsマチェック・スレッキ。ジェイコブスが無敗のポーランド人をクリアすれば、GGGのWBAスーパー王座への挑戦権を獲得。スレッキは26勝中10KOですが、対戦相手の質が上がっている直近10試合で7KO、上り調子の右強打がミラクルマンのグラスジョーを破壊したとしても大きな驚きはありません。

4月21日:WBC暫定王者決定戦 ジャーマル・チャーロvsウーゴ・センテノ。階級最強の呼び声もあるジャーマルが、スレッキにKOされた以外は綺麗に勝ち星を並べている強豪を迎えます。勝てばWBCの統一をかけてGGGとの対戦に駒を進めることになりますが、果たして?

5月5日:WBA/WBC/IBF/IBOタイトル ゲンナディ・ゴロフキンvs対戦相手未定

6月23日:WBOタイトル ビリー・ジョー・サンダースvsマーティン・マレー。サンダース、4度目の防衛戦。世界戦でのKOはおろか、この丸5年間でブランダムラしかストップできていないサンダースですが「マレーに勝って年内にGGGと統一戦」を狙っています。

9月9日?:リング誌/WBA/WBC/IBF/IBOタイトル ゴロフキンvsカネロ・アルバレス。元世界フェザー級王者のバリー・マクギガンは「ボクシングはサイクリングじゃない。殺人につながるドーピングは、永久追放がふさわしい」と糾弾していますが、甘い処分で終わるでしょう。
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しかし、「9月再戦」の大方の予想はカネロが、右膝遊離軟骨の除去手術をしたと発表したことで、消えましたね。術後の状況が良好であっても、4ヶ月後は無理でしょう。

そうなると、ミドル級のトップ選手がGGGに一斉にプロポーズするでしょう。

ファルカオ戦が内定している村田は蚊帳の外、というのは歯がゆいですが、カネロが離脱した現在のミドル級シーンでビジネスの点では村田が持つパワーは図抜けています。

「ファルカオ戦をクリアしたら東京ドームでGGGと」。ボブ・アラムの青写真はいつもの大風呂敷ではないと思います。

人生の終わりが近づいている86歳にとって「東京ドームで日本人のメガファイト実現」は、プロモーターとして最後にして最も偉大な作品の一つになると考えています。

村田の実力と、自分の余命を信頼していないアラムは急ぎたいはずです。「村田がつまらない相手に躓く前に」「私の人生に最後の幕が降りる前に」。

その執念は、日本のボクシングファンに思わぬ僥倖をもたらしてくれるかもしれません。

その前に、横浜アリーナ、ブランダムラです。ゴングはもうすぐ鳴ります。
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