リング誌やESPNでは「スーパー王者が村祭する場合は認めない」と公言しているWBAレギュラー王者・村田諒太が防衛戦のリングに上がります。
セカンド王者とはいえ、リング誌6位/ESPN7位にランキングされている村田がミドル級のトップ戦線を争う一人であることは間違いありません。
村田はミドル級で五輪の金メダル、プロでもすでに5試合もミドル級で世界戦を戦っています。日本人としては規格外です。
米国では長らく「ヘビー級が動くが如くボクシングも動く」といわれた時代が、アリの引退で幕を下ろしました。
80年代から現在まで、ウェルター級を中核とした中量級の黄金時代が続いています。
この「ウェルター級時代」のボクシング界で、ミドル級はスター選手の壁として大きな存在感を示してきました。
カルロス・モンソンにマービン・ハグラー、バーナード・ホプキンス、ゲンナディ・ゴロフキン。複数階級制覇にスポットが当てられるインチキ時代でも「己の城を守る矜持」を誇示して見せた偉大なミドル級チャンピオンたちは、ウェルター級のスターの天敵でした。
栄光とカネの亡者、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーがこのプライド高きクラスに色気すら示さなかったのは「ミドルは重すぎる」(メイウェザー)ではなく、瑣末なアルファベット王者を倒しても「どうしてセルヒオ・マルチネスを避けた?」「ゴロフキンに勝たないでミドル級王者を名乗るな」という非難が避けられなかったからです。
メイウェザーが「ミドルは重すぎる」と言い訳したのは「シュトルムではなく、セルヒオが対戦要求してるが?」ということについての質問に答えてのことです。正確に言えば「ミドル(最強のセルヒオ)は重すぎる」ということでした。
昨日、藤本京太郎がロンドンで玉砕しました。あの内容を「玉砕」と表現するのは間違っている、という意見もあるかもしれません。
あれは「何も出来ずに狩られただけ」じゃないかと。
しかし、儚いかもしれないけれどどデカイ夢を背負って散った藤本は玉砕です。何も背負わないで惨敗したのではありません。
日本人にとってミドル級も不可触領域でした。
29年前の1995年12月19日、竹原慎二がホルヘ・カストロからWBA王座をもぎ取りました。あのとき「今日が日本の中量級時代の夜明けになる」と感じた人はいませんでした。
竹原はあの日、あのとき、あのカストロだから勝てました。
確かな糸口を手繰り寄せたのではなく、宝くじに当たったような感覚でした。そしてそれが事実でした。
カストロと同胞のアルゼンチン人、マルチネスが王者になったとき、世界のメディアが「カルロス・モンソン以来」と報道したのも悔しかったです。
確かに「高貴なミドル級はUndisputed(完全統一)やLineal(正統)王者でなければバッタもん」という認識は素晴らしいとは思いますが…。
世界的に注目度の低い井上のケースでも「WBAレギュラーは認めない」と注釈されてましたが、カネロやGGGの対戦候補の話題のたびに、村田が「WBAセカンド」と冠されることの頻度は比較になりません。それも悔しい話です。
ヘビー級は日本のボクシングファンにとって夢です。ボクヲタにとってミドル級もまた夢でした。
井上のように限界スレスレまで減量するのが常識の日本で、「減量して72kg」なんて想像できない世界でした。
一つ下のジュニアミドルでは何人も世界王者を輩出してきたことも、逆にミドルが高嶺の花に見えました。
村田が竹原とは違い世界トップ10のボクサーであることは誰もが認めるでしょう。
しかし、村田がカネロに勝てるか?GGGに勝てるか?となると否定的な意見が大勢を占めるかもしれません。
…十分、チャンスがあると思います。
カネロは村田レベルの危険なパンチャーを徹底的に回避してきました。
唯一の例外に思えるコバレフは、劣化と増量制限でしっかり牙を抜かれていました。カネロがミドルに舞い戻るかどうかは不明ですが、もし実現したらキャッチウェイトか、ミドルなら大きくリバウンドしてくるでしょう。
ただ、これまでカネロ仕様にしてきたリングのサイズやキャンバスの硬さ、ロープの緩みをどうカスタマイズするかは迷うでしょう。
カネロよりもリアリティのあるGGGとは、意外とかみ合わない気もします。今のGGGは村田をいなす展開を選択するかもしれません。
もしかしたら、スポーツ界でもトップセレブのカネロと戦うチャンスはないかもしれません。GGGと戦うときは来るかもしれませんが、そのときは二人とも今以上に傷を負った状態かもしれません。
それでも、そうではない可能性はあります。夢は続きます。
◉◉◉日本時間12月23日 横浜アリーナ◉◉◉
セカンド王者とはいえ、リング誌6位/ESPN7位にランキングされている村田がミドル級のトップ戦線を争う一人であることは間違いありません。
村田はミドル級で五輪の金メダル、プロでもすでに5試合もミドル級で世界戦を戦っています。日本人としては規格外です。
米国では長らく「ヘビー級が動くが如くボクシングも動く」といわれた時代が、アリの引退で幕を下ろしました。
80年代から現在まで、ウェルター級を中核とした中量級の黄金時代が続いています。
この「ウェルター級時代」のボクシング界で、ミドル級はスター選手の壁として大きな存在感を示してきました。
カルロス・モンソンにマービン・ハグラー、バーナード・ホプキンス、ゲンナディ・ゴロフキン。複数階級制覇にスポットが当てられるインチキ時代でも「己の城を守る矜持」を誇示して見せた偉大なミドル級チャンピオンたちは、ウェルター級のスターの天敵でした。
栄光とカネの亡者、マニー・パッキャオとフロイド・メイウェザーがこのプライド高きクラスに色気すら示さなかったのは「ミドルは重すぎる」(メイウェザー)ではなく、瑣末なアルファベット王者を倒しても「どうしてセルヒオ・マルチネスを避けた?」「ゴロフキンに勝たないでミドル級王者を名乗るな」という非難が避けられなかったからです。
メイウェザーが「ミドルは重すぎる」と言い訳したのは「シュトルムではなく、セルヒオが対戦要求してるが?」ということについての質問に答えてのことです。正確に言えば「ミドル(最強のセルヒオ)は重すぎる」ということでした。
昨日、藤本京太郎がロンドンで玉砕しました。あの内容を「玉砕」と表現するのは間違っている、という意見もあるかもしれません。
あれは「何も出来ずに狩られただけ」じゃないかと。
しかし、儚いかもしれないけれどどデカイ夢を背負って散った藤本は玉砕です。何も背負わないで惨敗したのではありません。
日本人にとってミドル級も不可触領域でした。
29年前の1995年12月19日、竹原慎二がホルヘ・カストロからWBA王座をもぎ取りました。あのとき「今日が日本の中量級時代の夜明けになる」と感じた人はいませんでした。
竹原はあの日、あのとき、あのカストロだから勝てました。
確かな糸口を手繰り寄せたのではなく、宝くじに当たったような感覚でした。そしてそれが事実でした。
カストロと同胞のアルゼンチン人、マルチネスが王者になったとき、世界のメディアが「カルロス・モンソン以来」と報道したのも悔しかったです。
確かに「高貴なミドル級はUndisputed(完全統一)やLineal(正統)王者でなければバッタもん」という認識は素晴らしいとは思いますが…。
世界的に注目度の低い井上のケースでも「WBAレギュラーは認めない」と注釈されてましたが、カネロやGGGの対戦候補の話題のたびに、村田が「WBAセカンド」と冠されることの頻度は比較になりません。それも悔しい話です。
ヘビー級は日本のボクシングファンにとって夢です。ボクヲタにとってミドル級もまた夢でした。
井上のように限界スレスレまで減量するのが常識の日本で、「減量して72kg」なんて想像できない世界でした。
一つ下のジュニアミドルでは何人も世界王者を輩出してきたことも、逆にミドルが高嶺の花に見えました。
村田が竹原とは違い世界トップ10のボクサーであることは誰もが認めるでしょう。
しかし、村田がカネロに勝てるか?GGGに勝てるか?となると否定的な意見が大勢を占めるかもしれません。
…十分、チャンスがあると思います。
カネロは村田レベルの危険なパンチャーを徹底的に回避してきました。
唯一の例外に思えるコバレフは、劣化と増量制限でしっかり牙を抜かれていました。カネロがミドルに舞い戻るかどうかは不明ですが、もし実現したらキャッチウェイトか、ミドルなら大きくリバウンドしてくるでしょう。
ただ、これまでカネロ仕様にしてきたリングのサイズやキャンバスの硬さ、ロープの緩みをどうカスタマイズするかは迷うでしょう。
カネロよりもリアリティのあるGGGとは、意外とかみ合わない気もします。今のGGGは村田をいなす展開を選択するかもしれません。
もしかしたら、スポーツ界でもトップセレブのカネロと戦うチャンスはないかもしれません。GGGと戦うときは来るかもしれませんが、そのときは二人とも今以上に傷を負った状態かもしれません。
それでも、そうではない可能性はあります。夢は続きます。
◉◉◉日本時間12月23日 横浜アリーナ◉◉◉




2017年5月20日に有明コロシアムで世界初挑戦のリングに上がる村田諒太の告知広告が東京にのあちこちに溢れていました。
