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少々難解なパズルでしたね。完成には12ラウンドかかりそうな気配もありましたが、最後の右は素晴らしい角度で入りました。削られたボディにも意識をはずせないイタリア人には、あの軌道は見えなかったでしょう。

「ビリー・ジョーが8ラウンドでストップした相手だから、序盤で粉砕」 なんて勝手な宿題を出すのがファン心理ですが、開始ゴングから村田のプレッシャーがかかった状態で、警戒レベルマックスの相手を序盤で仕留めるのは難しいです。

アッサン・エンダムとの2戦、今回のブランダムラ戦であらためて明らかになったことは、ミドル級で村田の前進を止められるボクサーは数えるほどしかいないということです。

リング誌のランキングで見ると、8位の村田より評価の高いビリー(4位)は間違いなく下がります。カネロ(王者:誰も納得できませんね。ネリのときは剥奪したのにどういうことでしょうか。まさか親会社のGBPへの忖度?)、アンドラーデ(6位)も押し込めるでしょう。

ガラスの顎に不安を抱えるジェイコブス(2位)も、階級最強の右を持つ村田との正面衝突は避けるはずです。

もちろん、日本の重戦車の前進をかわすからといって、この4人がくみやすい相手であるはずがありません。4人ともブランダムラよりもはるかに速くて、巧妙で、しかも強烈なカウンターの名手です。昨日の夜のように逃げる相手を追い詰めて、追い詰めて、トドメを刺す、なんて安易な展開にはなりえません。

もし、この「下がる4人」相手に村田が下がるようなことがあれば、これはもう非常事態です。

そして、分厚い装甲と右の大砲を備えた我らが重戦車の突進を恐れないミドル級は、GGG(1位)、デレビャンチェンコ(4位)、ジャーマル(5位)、レミュー(7位)の4人でしょう。 

逆に考えると、互いのファイアーパワーを見せつけ合う戦いになる可能性が高いだけに、この「下がらない4人」が村田のプレッシャーに押されるようなことがあれば、わかりやすい決着になりそうです。もちろんその逆も…。 

十分合格点を見せてくれた村田ですが、あえて重箱の隅をつつけば、防御はけして鉄壁ではないですね。もちろん、逃げる相手を強引に追いつめるときにはGGGでもジェイコブスでも被弾はしますが。

村田がミドル級トップ の一人であることは間違いありません。もし、まだ試されていない顎が、見かけ通りの鋼鉄製なら、ライバルの4人にとってはさらに巨大な脅威となるでしょう。

そして、もし下がる展開になってもレナードやパッキャオが見せたように、次の引き出しを開けることが出来るのなら…そのときはもはや「トップの一人」ではなくなります。