ゲンナディ・ゴロフキンの対戦相手がまだ決まりません。

5月5日の試合まで3週間を切ったというのに。メキシコ最大のお祭り期間に実施することを考えると、対戦相手はメキシカンでなければなりませんが、21歳のハイメ・ムングイアは世界的な強豪との対戦経験ゼロ、GGGへの挑戦資格はありません。

カネロ・アルバレスの代役ということで、〝内定〟と伝えられた同じゴールデンボーイ・プロモーションのゲイリー・オサリバンは「時間もないし、報酬も悪い」と交渉決裂。

現在の最有力候補は、バーネス・マーティロシューヤン。ジュニアミドル級の選手で、昨年は一度もリングに上がっていないアルメニア人です。

シンコデマヨにカザフスタン人とアルメニア人が戦う…誰が見ますかね。HBOは対戦相手未定で放送を決めていますが、PPVは外しました。

IBF1位のセルゲイ・デレビャンチェンコは「俺から逃げ続けるならIBFタイトルを剥奪すべき」と息巻いていますが、まさか5月5日のリングに上がることは出来ません。

早くから名乗りを上げている、デメトリアス・アンドラーデからは、「彼はリストには載っていない」(トム・ロフラー)とずっと逃げています。

村田諒太が今夜、無傷で勝てば「5月5日にラスベガスに行きますよ」とブチ上げれば、ファンが喜ぶとんでもないアピールになりますが、村田のコンディショニング以前に、ビジネス的にありえないですね。

さて、今後のミドル級戦線です。

4月15日:WBAセカンドタイトル 村田諒太vsエマヌエーレ・ブランダムラ。村田が順当に勝てば、次戦は五輪決勝で下したエスキバ・ファルカオが内定しています。

4月28日:ダニエル・ジェイコブスvsマチェック・スレッキ。ジェイコブスが無敗のポーランド人をクリアすれば、GGGのWBAスーパー王座への挑戦権を獲得。スレッキは26勝中10KOですが、対戦相手の質が上がっている直近10試合で7KO、上り調子の右強打がミラクルマンのグラスジョーを破壊したとしても大きな驚きはありません。

4月21日:WBC暫定王者決定戦 ジャーマル・チャーロvsウーゴ・センテノ。階級最強の呼び声もあるジャーマルが、スレッキにKOされた以外は綺麗に勝ち星を並べている強豪を迎えます。勝てばWBCの統一をかけてGGGとの対戦に駒を進めることになりますが、果たして?

5月5日:WBA/WBC/IBF/IBOタイトル ゲンナディ・ゴロフキンvs対戦相手未定

6月23日:WBOタイトル ビリー・ジョー・サンダースvsマーティン・マレー。サンダース、4度目の防衛戦。世界戦でのKOはおろか、この丸5年間でブランダムラしかストップできていないサンダースですが「マレーに勝って年内にGGGと統一戦」を狙っています。

9月9日?:リング誌/WBA/WBC/IBF/IBOタイトル ゴロフキンvsカネロ・アルバレス。元世界フェザー級王者のバリー・マクギガンは「ボクシングはサイクリングじゃない。殺人につながるドーピングは、永久追放がふさわしい」と糾弾していますが、甘い処分で終わるでしょう。
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しかし、「9月再戦」の大方の予想はカネロが、右膝遊離軟骨の除去手術をしたと発表したことで、消えましたね。術後の状況が良好であっても、4ヶ月後は無理でしょう。

そうなると、ミドル級のトップ選手がGGGに一斉にプロポーズするでしょう。

ファルカオ戦が内定している村田は蚊帳の外、というのは歯がゆいですが、カネロが離脱した現在のミドル級シーンでビジネスの点では村田が持つパワーは図抜けています。

「ファルカオ戦をクリアしたら東京ドームでGGGと」。ボブ・アラムの青写真はいつもの大風呂敷ではないと思います。

人生の終わりが近づいている86歳にとって「東京ドームで日本人のメガファイト実現」は、プロモーターとして最後にして最も偉大な作品の一つになると考えています。

村田の実力と、自分の余命を信頼していないアラムは急ぎたいはずです。「村田がつまらない相手に躓く前に」「私の人生に最後の幕が降りる前に」。

その執念は、日本のボクシングファンに思わぬ僥倖をもたらしてくれるかもしれません。

その前に、横浜アリーナ、ブランダムラです。ゴングはもうすぐ鳴ります。