週末のWBSSバンタム級1回戦、WBAスーパー王者ライアン・バーネットvsノニト・ドネア。
軽量級ボクシングマニアにとっては待ち遠しいカードですが、残念ながら盛り上がりはいま一つです。
リング誌もESPNも、地元の英国ニューズウィーク誌までもが、ほとんど沈黙を守っています。オッズも対戦が決まってから動いていません。
「軽量級の注目度がそもそも低い」という背景がありますが、日本でも昨年からスタートしたWBSSのクルーザー、スーパーミドル、ジュニアウェルター、いずれの階級もほぼ無視してますからボクシング文化、嗜好の違いなのでしょう。
とはいえ、日本は井上尚弥が一回戦を突破してバンタム級は大きく報じられているように、英国メディアもバーネットをもっと露出しても良い気がしますが…英国では一週間後のトニー・ベリューがオレクサンダー・ウシクに挑戦する統一クルーザー級戦、さらには12月1日のデオンティ・ワイルダーvsタイソンvsヒューリーのWBCヘビー級戦の話題は沸騰、オッズも活発に動いています。
中重量級に人気偏向の欧米で全く盛り上がらない軽量級の実態を見るたびに、こういうイベントは日本でやるべきだと改めて思ってしまいます。最近だと、ONEチャンピオンシップを立ち上げたタイ、シンガポールもありでしょう。
そんなわけで、WBSSバンタム級トーナメントに熱い注目を送り、ドネアの復活を心から願う一ファンからの応援歌、リング誌の名物コーナー I've Faced (私が戦ったキャリア最高の相手)のドネアの回を拙訳します。
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4階級制覇(欧米では暫定は含まれず)を成し遂げたドネアは、軽量級で最も大きな成功を収めたボクサーの一人である。
1999年のジュニア五輪で優勝(若き日のジェームズ・カークランドに勝利)、2000年五輪を目指したがブライアン・ビロリアに敗れてシドニー行きの切符は掴めなかった。
2001年にプロ転向。2戦目で黒星を喫するも、2007年には16連勝でIBFフライ級王者ビック・ダルチニアンに挑む。1−10〜1−7という圧倒的不利予想をひっくり返して5ラウンドKO勝ち。
この試合はリング誌の年間最高KO賞にも輝いた。
3度の防衛戦を全てKOで片付けると、束の間のジュニアバンタムを経て、バンタム級へ進出。
ウラジミル・シドレンコを4ラウンドで屠ると、2011年にWBCとWBOのベルトをフェルナンド・モンティエルから2ラウンドで強奪。このモンティエル戦も、年間最高KO賞に。
2012年もドネアの夏は続く。ウィルフレド・バスケスJr.とジェフリー・マセブラに勝って、WBOとIBFのJr.フェザー級のベルトを獲得。この2試合は判定だったが、西岡利晃をKOして空位のWBCダイアモンドタイトルもコレクション。
ボクサーとして最も名誉ある年間最高選手賞も贈られてキャリアの絶頂を迎えた2012年だったが、2013年は暗転。
ギレルモ・リゴンドーの技巧に空転、122ポンドのベルトを手放してしまう。
それでも2014年、シンピウェ・ベチェカからWBAフェザー級王座をもぎ取るも、初防衛戦でニコラス・ウォータースに壮絶なKO負け。
ドネアの季節は、終わってしまった。
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★ BEST SKILL★
リゴンドー。
モンティエルや西岡も技術はあったと思うが、やはりリゴンドーは抜けていた。私のキャリアで最高のテクニックの持ち主だった。
★BEST JAB★
ウォータース。
距離を測ったり、突き放したりするだけじゃない、彼のジャブはそのあとに繰り出すビッグパンチとセットになっているから、適切にかわさなければビッグパンチを食ってしまう。
★BEST DEFFENSE★
ウォータース。
オマール・ナルバエスのような逃げるだけの選手、ああいうのは防御とは認めない。
リゴンドーは私の出方を読み切っていたから、防御も巧みだったが、私の正面に立つことはなかった。ウォータースは正面に立って防御と攻撃をスイッチするから厄介だった。

オスカー・アンドラーデ。
私が初めて目尻をカットした相手。4、5回は倒したのに何事もなかったように立ち上がってきた。リゴンドーからもダウンを取ったし、ウォータースでも私のパンチで効かすことができたのに。
★BEST PUNCHER★
ウォータース。
完全に打ち倒されたのだから、彼しかいない。強くて重いパンチだった。
★FASTEST HANDS★
リゴンドー。
私のキャリアの中では一番速かったけど、私よりは遅い。
★FASTEST FEET★
リゴンドー。
彼の速さは、純粋なスピードだけではない。彼は、相手の動きを読み切ってくるから、そこが速く感じてしまう原因。
こっちの攻撃を読み切られてしまうと、速く見えてしまう。
★SMARTEST★
リゴンンドー。
2ラウンドに私のパンチを食らってから作戦を変えてきたウォータースもクレバーだけど、リゴンドーはこっちの動きを読み切って、私は踊らされた。
★STRONGEST★
ウォータース。
身体能力、フィジカルがとにかく強かった。彼にはプレッシャーをかけることが出来なかった。大きな貨物列車を相手にしてるようだった。
★BEST OVERALL★
ウォータース。
私を完全にノックアウトしたんだから。スピードとパワーというフィジカルだけでなく、心理戦にも長けていた。完全に叩きのめされた。
リゴンドーに負けたのは技術だけだが、ウォータースには全てで上回られた。
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意外なのは、ビック・ダルチニアンの名前が挙がらないことですね。
二人ともPFPファイターに数えられていた115ポンドで対決していれば、凄い試合になっていたと思うのですが…。
しかし、10項目中9項目まで完敗した二人を挙げるところも潔いドネアらしいです。
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