カテゴリ: 世界の軽量級,世界に挑む日本人

世界のバンタム級というと、パナマ・アル・ブラウンらの神話から、エデル・ジョフレやルーベン・オリバレス、カルロス・サラテ、アルフォンソ・サモラらの怪物伝説が真っ先に思い浮かぶでしょう。

しかし!悲しいかな。

一等最初のボクシング体験が70年代末の具志堅用高だった私は、それ以前の世界のボクシングを知りません。

80年代は、IBFが産み落とされた3団体時代。当時はJBCが認めず、IBFジャパンが活動していました。

しかし、IBFは人気階級でピッグネームを王者に担ぎ上げたものの、多くの階級で怪しげな王者がひしめき、先発二団体ほどの信用も権威もありませんでした。

そんな、私が皮膚感覚で知る、80年代の「2.5団体時代」から現在まで、バンタム級にその名を刻んだ印象的な世界王者を独断と偏見で回想してゆきます。


第1回はベルナルド・ピニャンゴ、バンタム級最後のLineal Championです。

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【プロフィール】

ベネズエラを代表するエリートアマは、1980年モスクワ五輪バンタム級で銀メダルに輝き、110勝10敗の戦績を残して、翌81年プロデビュー。

そのデビュー戦はまさかのドローに終わります。

プロ5年目、1986年6月4日にようやく世界初挑戦に漕ぎ着けたときは17勝12KO2敗2分、26歳になっていました。

母国ベネズエラやプエルトリコ、パナマと〝人目に付かず〟に戦ってきたピニャンゴが挑戦したのはWBAバンタム級王者ガビー・カニザレス。

のちにIBF同級王者として殿堂入りも果たすオルランドのお兄さんです。
IMG_5895「バンタムのデュラン」と呼ばれたガビー。確かに似てます。米国の軽量級はジェフ・チャンドラーや、ガビーの弟のオルランドら、魅力的的な実力派が多かったものの、軽量級の悲哀、華やかな舞台とは無縁の日陰の存在に甘んじ続けました。

カニザレスは3ヶ月前に無敗のリチャード・サンドバルを5度もマットに転がした挙句、7ラウンドTKOで戴冠、これが初防衛戦でした。

そのキャリアのほとんどで米国リングに上がってきたガビーに対して、ピニャンゴはこれが米国発上陸。

同い年の26歳対決とはいえ、戦前の予想は経験と強打に勝るガビーに傾いていました。

しかし、いざ試合が始まるとピニャンゴが多彩な左リードで王者をコントロール。

パナマ在住のオリンピアンの正確な左に、王者の右目は完全にシャッターを降ろし、左目は上も下も切り裂かれてしまいました。

148-144/147-138/146-142のユナニマス。


番狂わせで新王者が誕生しました。ちなみに、スコアをラウンドに置き換えると13-9/12-3/11-7。わかりにくいですが、10-10のイーブンラウンドが多いからです。

12-3を付けたニケイシオ・ドレークは全てのラウンドで10-9をスコア、ピニャンゴに12ラウンド、ガビーに3ラウンドを与えました。

バカみたいに10-9を付けるメリットがあるとしたら「ラウンド採点」でわかりやすいくらいでしょうか。

ちなみに、このイベントはトリプル世界戦。

他の2試合はメインがライト級のジミー・ポール、セミファイナルがジュニアミドル級のバスター・ドレイトンのIBFのタイトルマッチでした。


【後世の評価】

ピニャンゴは7ヶ月で3度の防衛に成功しますが、1987年2月に減量苦からタイトルを返上。

すでに契約が成立していた六車卓也との防衛戦は宙に浮いてしまいます。

そして、バンタム級最後のUndisputed ChampionにしてLineal Championだったエンリケ・ピンターの系譜を継いだピニャンゴが王位を返上したことで、この階級のLineal Championは、ここで断絶してしまいます。

空位のWBAストラップをアサエル・モランと争い勝ち取った六車卓也が、WBC王者ミゲール・ハッピー・ロラに勝って統一王者になっていたなら、Lineal Championが蘇っていましたが…。

その後、ピニャンゴはフリオ・ヘルバシオを下してWBAジュニアフェザー級のピースをキャッチ、2階級制覇に成功しますが、初防衛戦でホセ・エストラーダにスプリットで敗れて陥落。

今も昔も欧米では人気のないバンタム級とジュニアフェザー級、それに輪をかけて、確固たる覇権も築けなかったピニャンゴですが、日本のボクシングファンにとっては六車とニアミスした王者としてしっかり記憶されています。

そして、マニアも知らない、知る必要もないことですが、バンタム級最後のLineal Championでもあるのです。


【当時のボクシングシーン】

ピニャンゴがバンタム級のストラップをつかんだ1986〜87年にかけての世界は、マイク・タイソンが破竹の快進撃で「史上最低レベル」(リング誌)という悲惨なヘビー級に活況をもたらしていた時期です。

そして、米国リングの中心は、ミドル級で完全統一王者=Undisputed ChampionにしてLineal Championだったマーベラス・マービン・ハグラーが支配していました。

ハグラーの下では、ドン・カリーやヘクター・カマチョがスターになっていましたが、まだスーパースター未満、何よりも体格だけではない小粒感が漂っていました。

そして、そのハグラーに、実質5年のブランクからウェルター級のシュガー・レイ・レナードが復活、いきなり挑戦するという信じられない話が持ち上がったのも、この頃です。

5年の空白にもかかわらず、超弩級のスーパースター、レナードにはハグラーを凌駕する人気と存在感がありました。

ただ、本当にハグラーと戦うなら「1対1のリンチにしかならない」(リング誌)と誰もが考えていました。

あの試合は、そんな空気の中で第1ラウンドのゴングが鳴らされたのです。そして、あの判定は、あの空気の中でアナウンスされました。

毎年、アニバーサリーに識者が「再採点」する、史上最も議論を呼んだ試合。

確かに、採点の難しい試合でした。


しかし「議論を呼ぶ」度合いを考えると、最近の「ジャーメルvsカスターニョ」などよりもずっとその目盛りが下の内容、レナード勝利は不当なスコアではありませんでした。

そして、日本では渡辺二郎の時代が終わり、浜田剛史、六車卓也という骨の髄まで大和魂みたいなファイターが剛拳を振るい、辰吉丈一郎が揺籃していた、そんな季節でした。 

10代のタイソン、HBOの解説席でのレナードの慧眼、ハグラーの怒りと諦め…六車と浜田、辰吉が合唱した来るべき帝拳時代の序曲…。

あの時代、私は高校や大学の図書館で活字中毒的に、本当にあらゆる本や雑誌を手当たり次第に読み漁り、その中にはスポイラ誌やリング誌、ボクシングマガジンなどもありました。

ベルナルド・ピニャンゴは、けしてあの頃の私にとって主役ではなく、スポイラはもちろんリング誌でも大きく取り上げられることがない不人気バンタム級の刹那の王者でした。

それでも、20歳前後の思い出です。

ベルナルド・ピニャンゴを忘れるわけがありません。
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1972年のエンリケ・ピンダーを最後にUndisputed Championが途絶えてから49年。

1987年のベルナルド・ピニャンゴから大空位時代が34年も続くLineal Champion。

今回は〝1987・ピニャンゴ後〟にバンタム級最強の狼煙を上げた118パウンダーを振り返っていきます。

これ〝1972・ピンダー後〟の方が、ルーベン・オリバレスやカルロス・サラテ、アルフォンソ・サモラらの怪獣大戦争から振り返る方がスペクタクルなのですが、私がリアルタイムでよく知っているとなると、やはり80年代〜となってしまいますので、ピニャンゴ後ということで。

時系列で思いつくまま並べると…。

①ミゲール〝ハッピー〟ロラ

②ラウル〝ヒバロ〟ペレス

③辰吉丈一郎=現役

④オルランド・カニザレス

⑤ウィラポン・ナコンルンプロモーション

⑥ラファエル・マルケス

⑦長谷川穂積

⑧アンセルモ〝Chemito(亡霊)〟モレノ

⑨アブネル・マレス

⑩レオ・サンタクルス=現役

⑪ノニト〝フィリピーノフラッシュ〟ドネア=現役

⑫〝神の左〟山中慎介 

⑬〝モンスター〟井上尚弥=現役

。。。五輪の興奮を冷ますように思い出していますが…なんか、他にもいそうですな。 
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プロボクシングと他のスポーツの決定的な違いの一つか、複数の世界王者が跋扈していることです。

WBA/WBC/IBFの3団体時代は、世界に1人しかいないはずの世界王者が、承認団体の数だけ乱立していました。

それはそれで、深刻で重大な問題を孕んでいたのですが、WBOを加えた4団体時代が深まると、一つの承認団体が複数の世界王者を抱える狂気の沙汰が当たり前になってしまいます。

4-Belt Eraではボクサーたちもアルファベット団体の〝世界王者〟にしがみつこうとはせず、安易に王座を返上し、複数階級制覇に乗り出す、あるいは体重超過でストラップを失うことを厭わない、あるまじき醜態を見せることも珍しくなくなりました。

ここに〝世界王者〟の権威は地に堕ちました。

4-Belt Eraは、一つの承認団体の中でも複数の〝世界王者〟が「我こそが本物の世界一」と名乗る狂気と混沌の時代です。

世界一は世界に1人だけしかいないはずですから、誰かが嘘をついています。

そして、多くの場合、誰もが嘘をついているのです。

こんな時代に、他の誰にも〝世界王者〟を名乗らせないためには、Undisputed Champion=議論する余地の無い王者、すなわち完全統一王者になるしかありません。
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バンタム級で井上尚弥が希求しているのが、このUndisputed Championです。

翻訳記事の中にはUndisputed Championを「議論する余地の無い王者」などと直訳しているものがほとんどですが、それでは多くの人に正確な意味が伝わりません。

議論する余地の無い=他の誰にも王者を名乗らせない=完全統一王者、です。

Undisputed Championになれば、ほぼ全てのケースで文句なしの世界王者です。

そう、残念ながら「ほぼ」という表現をしなければならないのは、Lineal Champion=正統王者の存在があるからです。

Undisputed Championに文句の付け所があるとしたら、その正当性は問われないという一点です。

怪しい相手との決定戦や、リング上で戦わずして王位を与えられるペーパー王者でもUndisputed Championになれてしまうのです。

チャンピオン・シップ制度の絶対不可侵の戒律は「王者を倒した者だけが王者」という大前提です。

王者を倒した者だけが王者である。

その正統王者こそが、実態の見えにくい、
Lineal Championです。


ほぼ全てのケースで、Undisputed Championになれば同時にLineal Championです。ジョシュ・テイラーは、その直近サンプルです。

一方で、Undisputed Champion=完全統一王者になったマイク・タイソンは、Lineal Championのマイケル・スピンクスを倒すまでその座に就けませんでした。

また、現在のランキングを見てもリゴンドーがいまだにジュニアフェザー級王者というのは、多くの人が違和感を覚えるでしょう。

「王者に勝った者だけが王者」。高潔で頑固一徹のLineal Championの理念は、当該階級での試合から遠ざかっているリゴンドーのような王者の存在を許し、いたずらに空位を作るという負の側面も持っています。
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ラディカルなLineal Champion理念で王者を認定している独立組織Transnational Boxing Rankings Board(TBRB)では17階級中わずか7階級でしか王者が認定されていません。

タイソン・フューリー(ヘビー級)、マイリス・ブリエディス(クルーザー級)、アルトゥール・ベテルビエフ(ライトヘビー級)、ジョシュ・テイラー(ジュニアウェルター級)、ライト級(テオフィモ・ロペス)、ギレルモ・リゴンドー(ジュニアフェザー級)、ジュニアバンタム級(ファン・フランシスコ・エストラーダ)の7人です。

「認定」という表現は適切ではないですね、Lineal Championは承認団体が恣意的に認定するものではなく「王者に勝ったものが王者」という誰にでもわかる理屈です。

空位の10階級を見ると(カッコ内は最後のLineal Champion)ストロー級(1999年10月:リカルド・ロペス)、ジュニアフライ級(2011年4月:ジョバンニ・セグラ)、フライ級(2016年10月:ローマン・ゴンザレス)バンタム級(1987年3月:
ベルナルド・ピニャンゴ)、フェザー級(2005年3月:マニー・パッキャオ)、ジュニアライト級(2008年7月:パッキャオ)、ウェルター級(2016年4月:マニー・パッキャオ)、ジュニアミドル級(2015年9月:フロイド・メイウェザー)、ミドル級(2021年1月:カネロ・アルバレス)、スーパーミドル級(2016年3月:アンドレ・ウォード)となっています。

バンタム級は、ピニャンゴが1987年にWBAのストラップを返上してから34年間もLineal Championが空位のままです。

ちなみに、ピニャンゴが返上したWBAは六車卓也とアサエル・モランの間で決定戦が行われ、パナマ人を鮮やかに沈めたエンドレスファイターがベルトを巻きましたが、もちろんそれはLineal Titleではありません。

そして、バンタム級のUndisputed Champion=完全統一王者はエデル・ジョフレ(防衛8)→ファイティング原田(防衛4)→ライオネル・ローズ(防衛3)→ルーベン・オリバレス(防衛2)→チューチョ・カスティーヨ→オリバレス(防衛2)→ラファエル・エレラ→エンリケ・ピンダーと経由、ピンダーは1972年12月、挑戦者資格のないロメオ・アナヤとの防衛戦を契約したことを理由にWBCから王座を剥奪されてしまい、ここでUndisputed Championの系譜は断絶したまま半世紀が経とうとしています。

TBRBバンタム級の1位が井上尚弥、2位ノニト・ドネアですから、この二人が戦えば勝者が四半世紀ぶりのLineal Championに就きます。

そして、Undisputed ChampionにもLineal Championにもなれなかったものの〝ピニャンゴ後〟にも、バンタム級では最強と目される王者が出現し続けました。


もし、時代が少し違えば、彼らの中からUndisputed ChampionやLineal Championが生まれていたかもしれません。

そんな魅力的で少し物悲しい〝推定最強王者〟の名簿をめくっていきましょう。
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「世界第2位の経済大国、日本最高のクオリティペーパー(最も権威のある新聞)日本経済新聞」(リング誌)と「世界で最も権威があるとされるリングマガジン」(日経新聞)は相思相愛なようです。

どちらの読者でもある私が言うのもなんですが、笑ってしまいます。
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少し古い新聞記事ですが、日本経済新聞7月5日夕刊から。

杉浦大介の記事です。

「バンタム級の選手では私がこれまで見た中で最高のパワーを持っている」(ボブ・アラム)など美辞麗句が並ぶ中で、井上尚弥のさすがのコメントも紹介しています。

「(大事なのは)対戦相手の質ですね。これからどんそん統一戦の相手や、実績のある選手を同じような倒し方で倒していけば(評価は)上がっていくと思います」。
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 この記事のポイントは「パウンド・フォー・パウンド」。↑これは2年前のリング誌。

「全階級を通じた世界最強の称号」と表現していますが、これは間違いではありませんが、このブログでも繰り返しているように、その本質は完全妄想ランキングで、毎週シャッフルされることもある刹那です。

ESPNのような透明な投票制なら〝透明な妄想〟ともいえますが、リング誌の場合は〝密室の合議制〟。

PFPに限らず、リング誌のランキングは、外部の干渉や社内パワハラ的に決められることが多く、過去にスキャンダルを巻き起こし、その〝権威〟とやらを失墜させてきた歴史は誰でも知っているでしょう。

米国ではライト級以下が軽量級、特にジュニアフェザー級以下の超軽量級はボクシングファンでも関心が低いのが現実です。

日本のボクシングファンが最も興味を示さない階級がスーパーミドル、ライトヘビー、クルーザーであるのと同じです。

ジュニアフェザー以下のクラスがメインで、まともなプラットフォームのPPVのメガイベントが行われたことは過去にたったの一度もありません。

フェザー級まで視野を広げるとナジーム・ハメドがマルコ・アントニオ・バレラとのメガファイトでPPV メインを飾り、最終的に800万ドル以上の報酬を手にしました。

しかし、ハメドには二つのカラクリがあります。

一つは、ハメドを庇護するイエメン王国やアラブ諸国がHBOに破格の5000万ドルの放映権料を支払っていたということ。ハメドの高額報酬は、井上と同じ富裕国のバックアップ…つまりはマッチポンプでした。

当時のイエメン王国が国内に向けた〝大本営発表〟はまさに、今の井上とオーバーラップするものです。

そして、もう一つ。カネとウソはどうでもいい話で、マルコ・アントニオ・バレラというスーパースターのメキシカンの存在です。

ファン・マヌエル・マルケスから恥も外聞もなく逃亡したハメドは、それを理由にダン・ラファエルらから殿堂入りを長らく阻まれました。

エリック・モラレスも敬遠、最後にバレラを選びましたが、それでも無様なまでの完敗でした。

「あのとき勝っていたら、私がパッキャオになっていた」というのは本人もよく自覚しているジョークです。

確かに、パッキャオ以前に、あの美味しいメキシコのフルコースを召し上がる権利はハメドにありましたが、彼は真性のチキンでした。

「複雑な富裕国・日本」の井上と、「単純な富裕国」のハメドでは、支援の規模が違いますが、似た者同士です。

ただ、大きく違うのは井上はチキンではありません。

「たった1階級上のエマヌエル・ナバレッテの対戦要求を断った」ことは、チキンというよりも、ウンベルト・ゴンザレスからどんなに挑発されてもストロー級に閉じこもったリカルド・ロペスと同じ、自分の庭の中で最高のパフォーマンスを追求する職人気質ということです。

いずれにしても、この記事でも優しく指摘されているように「バンタム級は層が厚いとはいえない」自分ちの小さな庭です。
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これも2年前のリング誌です↑。

ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナを訪問し「ここでメインを張るのが夢。でもバンタムでは無理。最低でもフェザーでないと」と語った井上でしたが、アリーナではないものの、西岡の宴会場でもない、特殊なThe Bubbleでメインを張ることができました。

ただ、ジェイソン・マロニー戦の視聴者数は何人でしたか?発表されていません。

人気スポーツだけでなく、チャーロの試合終了も待ったマイケル・ダスマリナス戦は80万人超と発表されました。これはもちろん事実です。

「今年のボクシング中継2位」というのも「150年に一人の天才」と同じ詭弁です、というか大嘘です。

ただ、〝彼ら〟のやり方は下手すぎます。

ダスマリナス戦のチケット料金を調べてみましょう。「2位」というには惨めなまでに激安です。

このウソは長く続きません。

完全に観客を入れてMGMグランドアリーナやマンダレイ・ベイの大会場で出来るのか…?できません。全盛期のノニト・ドネアよりは人気があるでしょうが、同じレベル、ほとんどの席を封鎖するしかありません。

日本が健康を取り戻したら、さいたまスーパーアリーナなどの大会場に2万人以上の観客を集め、チケットは20万円〜1万円レンジでも完売するでしょう。

話は戻りますが、井上に必要なのは旬のビッグネームです。

ドネアなんて、初戦を見る限り、ハイリスク・ローリターン。リゴンドーとは見たいですが、これも一緒。

カシメロは面白い選手ですがビッグネームではありません。

ムロジョンあたりは、オッズも予想も緊張した数字になるでしょうが…。
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リング誌9月号の「オープニングショット」は、久しぶりの日本人、井上尚弥です。
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OPENING SHOT

Ring Magazine bantamweight champion Naoya Inoue ruthlessly targeted the body of Michael Dasmarinas and emerged as a third-round knockout winner at Virgin Hotels Las Vegas on June 19. 

Long liver the king 王者の残酷なレバーブロー。(Long liver the kingにひっかけた洒落です)

リング誌バンタム級チャンピオン井上尚弥は、6月19日、ラスベガスのヴァージンホテルズで行われた防衛戦で、マイケル・ダスマリナスのボディを冷酷に削り続け、3ラウンドでノックアウト勝利を収めた。
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スポーツイラストレイテッド誌のスポーツパーソン・オブ・ザ・イヤーが米国スポーツの保守本流のアワードだとすると、ESPNのESPYはより現代的なものです。

ESPYの式典はスポーツファンなら誰もが楽しめる派手な演出でESPNはもちろん、地上波でも生中継されます。

芥川賞・直木賞と本屋大賞みたいなもんでしょうか。本屋大賞、褒め過ぎか?

来月発表されるESPYアワードには野球部門で大谷翔平、テニスで大坂なおみ、ゴルフで松山英樹がノミネートされました。

3人とも全米の誰もが知るとはいきませんが(そんな奴は現代にはいない)、それぞれのスポーツファンなら知らない人はいない存在です。

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さて、ボクシング部門です。もちろん、バンタム級の井上尚弥はノミネートされませんでした。

ノミネートされたのはカネロ・アルバレス、タイソン・フューリー、テオフィモ・ロペス、クラレッサ・シールズ。

当のESPNがボクシング版で井上尚弥を「米国では無名」と書き立てるのは、根拠のないことではありません。事実です。

野球やテニス、ゴルフと比べるとボクシングははるかにマイナースポーツです。そのマイナーの中でも特に関心が払われないのが、ジュニアフェザー以下の超軽量級。

しかし、ボクシングという枠内でも井上は全く無名ではないとはいえ、ほぼ無名と言って差し支えありません。

日本での知名度は中谷正義を大きく凌ぎますが、米国では「どちらも無名」です。

ESPYアワードにノミネートしても、意味がないのです。

そもそも関心の低い超軽量級のアジア人、というのが井上が興味を持たれない最大の理由です。

では、中谷がワシル・ロマチェンコに勝って、今回ノミネートされたテオフィモに雪辱したら、ESPYアワードにノミネートされるか…?個人的には怪しいと思います。

日本人ボクサーでは村田諒太がカネロを番狂わせで倒し、再戦でも明白な結果を突きつけたならノミネートされる気もしますが、それでもどうでしょうか。

多くの人は大谷や大坂、松山を報道するメディアと、井上らを伝えるメディアが異なることは、さすがにもう気づいているでしょう。



井上は年末にもう1試合、リングに上がりそうです。

それは、ノニト・ドネアvsジョンリール・カシメロの勝者と完全統一を争う大勝負になるかもしれません。

舞台はラスベガスにすべきではありません。そうなるはずもありませんが。

日本でやればラスベガスでやる100倍以上の興行規模になるはずです。

そして、何よりも100倍以上の関心と尊敬と賞賛が用意されるのですから。



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もし、現在の〝日めくりPFP〟が60年代にも存在していたなら、ファイティング原田は間違いなく1位の座に就いていたでしょう。

しかし、1団体10階級時代の純粋な時代に、薄汚い脳内妄想など入り込む余地はありません。

ただ、60年代ディケイドでエデル・ジョフレを1位、原田を5位にランクしているリング誌ですが、これは後付けです。 原田は妥当ですが、ジョフレ1位は多数意見ではありません。

当時、世界のボクシング関係者がこぞって「パウンド・フォー・パウンド」のナンバー1と(ジョフレを)評価していた。 〜「黄金のバンタムを破った男」百田尚樹〜

当時を知る由もない私ですが、それでもこれは小説的な〝嘘〟だとすぐにわかります。 

まず、1団体10階級時代でPFPランキングなど作成しても、10人の世界王者をそのまま当てはめるだけの作業になってしまいます。

あのくだらない脳内妄想は4団体17階級、アバウト68人の世界王者のランキング遊びに過ぎないのです。

つまり、当時は「パウンド・フォー・パウンド」という言葉はそこまで一般的ではなかったはずです。

そして、小説的な〝嘘〟だと断定できるのは、ジョフレを「 世界のボクシング関係者がこぞって」パウンド・フォー・パウンドのナンバー1と評価していた、というくだりです。

ありえません。

実際、ジョフレを60年代1位に推したリング誌も「異端の考えかもしれない」と認めています。

高校や大学時代に、当時のリング誌やスポーツイラストレイテッド誌も貪り読みましたが、60年代のボクシングは人気(好き嫌い併せ呑む意味で)は圧倒的にモハメド・アリ、その存在感の大きさは実力評価でもアリでした。
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これは、軽量級に傾倒する日本のボクシングファンやメディアですら、そうだったでしょう。

80年代、中高生の私は、アリが嫌いでした。「そんなもん、マイク・タイソンの方が強いに決まってるだろ。アリやフォアマン、フレージャーなんて70年代の化石」と思っていました。

スポイラやリング誌が史上最高のボクサーとして扱っているばかりか、ボクシングジムの古参の方や、有名な文筆家の中には「アリ最強」を信じてる人が多く、そういう懐古的な思考に対する反発もありました。 

そうだ、アリの話じゃありません… 。脱線する前に面舵いっぱい、原田とジョフレに戻します。

とにかく、アリがボクシングという枠を突き破った偉大な現象であったがために、ジョフレを60年代2位にランクする専門家が多いのは、ボクシングという枠内で考える場合は間違っている、というのがリング誌の主張でした。

リング誌がコンクリートした60年代1位ジョフレ、5位原田。

さて、2020年代が締めくくられた後世、井上尚弥はディケイド何位と評価されているのでしょうか? 
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PFPファイターや重要な試合があるたびにシャッフルされるPFP1位よりも、全米ボクシング記者協会(BWAA)のFighter of The Year(シュガー・レイ・ロビンソン杯)の方がはるかに価値があります。

同じくらいか、それ以上の名誉が殿堂入りです。

どれにしても、所詮は人の脳内で決める妄想とはいえ、トロフィーやリングといった形もあります。

殿堂に至っては、現実にニューヨーク州カナストータに実在します。

Fighter of The Yearや殿堂入り選手は記憶に刻まれます。ボクシングを知らないひとでもすぐに検索できます。

しかし「2020年6月22日のPFP、リング誌とBWAAの2位は?」と聞かれて答えられるボクシングマニアがどれだけいるでしょうか?

1年前でも2位どころか1位も自信を持って答えられる人がいるでしょうか?1年前でもこの有様です。5年前、10年前になるともはやマニアの記憶からもほとんど消滅してしまっています。


日本人ボクサーは1995年にファイティング原田、2015年に具志堅用、大場政夫の3人がこの殿堂に〝入神〟を果たしています。

60年代に活躍した原田が、70年代に日本ボクシング界をリードした具志堅と大場に先んじて入神しているのは一見矛盾しているように見えますが、説明は簡単です。

殿堂システムが立ち上がった直後に、事実上の一発殿堂をモダーン部門で果たしたのが原田。

一発殿堂は叶わず、ウェイティングサークルで待機しながら、規定の歳月が過ぎモダーン部門の資格を失い、オールドタイマー部門で殿堂入りしたのが具志堅と大場です。

世界評価でどちらが上かは、言うまでもありません。


日本人でモダーン部門で殿堂入りしたボクサーは原田だけ。しかも一発殿堂。

ちなみに「原田より上?」と日本国内で騒がれたメディアやファンもあった長谷川穂積や西岡利晃は殿堂とは全く関係のないファイターです。

◉He is arguably Japan's greatest fighter ever. 

原田は間違いなく、日本史上最高のファイターである。

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世界に世界王者がたった一人の時代。現在、ストロー、ジュニアフライ、フライ、ジュニアバンタム、バンタム、ジュニアフェザーと6つに細分化された超軽量級が、フライとバンタムのたった二つしかなかった時代に、その2階級を史上初めて制覇したのが原田でした。

世界王者はすべからくThe Undisputed Champion、議論する余地のない王者だった時代の話です。

世界ランキングがNBAによる恣意的な操作があったとはいえ、現在のアルファベット団体の腐敗ランキングとは全く性格の違う、世界ランカーが価値を持っていた時代です。

「世界ランカーに弱い奴はいない」という言葉にも、真実の響きが確かにありました。

まだ「無冠の帝王」が死語ではなかった時代です。

60年代など私は生身では知りませんが、当時のボクシング界が現在とは全く違っているのはわかります。

白井義男が失った世界王者のベルトが日本に戻るまで、8年間も要した時代です。

20世紀末までは、まだ耳にすることのあった、世界王者不在の「空位時代」もまた今では死語になりました。

シュガー・レイ・ロビンソンが永遠の最強のように、原田の日本最高もお供え物のようなもので更新することは出来ない。

もちろん、原田を超えるThe Undisputed Championの3階級制覇を達成したなら、お供え物を仏壇の上から引き摺り下ろすことができます。

しかし、1団体10階級時代と現代の4団体17階級を比較すると、The Undisputed Champion3階級制覇では原田越えはならないかもしれません。

では、原田越えはほぼ不可能なのか?実際に、原田を越えたボクサーが存在します。

原田は長らく「アジア最高」でしたが、現在は「日本最高」に格下げされているのです。



21世紀には完全に絶滅した言葉が生き生きと躍動していた時代を振り返りながら、モンスターが〝原田越え〟を果たすために何が必要かを考えてみます。
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6月22日火曜日のお昼休みは、英国ボクシングニューズ誌から。

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日本のアスリートが世界を席捲している。

大谷翔平は〝二刀流〟で米国野球を連日震撼させ、大坂なおみは世界最高報酬を稼ぎ、女性アスリートの代表に登り詰めた。

八村塁は未来のNBAスーパースター、松山英樹は全米マスターズを制覇した。

そして、リングの上では井上尚弥が圧倒的な強さを見せ続けている。
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井上尚弥は1960年代の伝説ファイティング原田以来、日本最高のボクサーかもしれない。

Naoya Inoue might be the greatest boxer since fighting Harada

井上を最強たらしめているのは、卓越したスピードとテクニック、そして相手を壊滅させる爆発的なパワー。

井上の拳を科学者が精密に検査、分析したらプルトニウム成分が見つかるのではないか…。


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ファイティング原田はほぼ全ての海外メディアが「arguably=明らかに」という形容詞を冠に、日本のthe greatest boxerと表現されています。

英国ボクシングニューズ誌は、井上がその原田以来の最高ボクサーかもしれない、と書きました。

これは、そう認められて然るべきです。

13連続防衛記録を持つ具志堅用高、自力で完全統一王者に就いた渡辺二郎、史上最多の4階級制覇の井岡一翔、ペーパー上のスペックで井上を凌駕するグレートは過去も現在も存在しますが、このスポーツの評価は「誰に勝ったのか?」に集約されます。

田口良一、オマール・ナルバエス、ノニト・ドネア(ここにローマン・ゴンザレスの名前がないのが残念至極です)を撃破した井上が具志堅や渡辺よりも上、と見ることに何の抵抗もありません。

「原田以来の日本最高ボクサー」という表現もmight beではなく、arguablyで何の異論もありません。文句無しの単独2位です。

それでは…。

井上が絶対不可能と思われた〝原田越え〟を成し遂げることはあり得るのでしょうか?

「誰に勝ったか?」を物差しにしなければならないとすると、井上尚弥の敵はエデル・ジョフレです。

モハメド・アリを凌いで、リング誌の60年代PFPキングに輝く「黄金のバンタム」。

10年最強レベルとなると、最近ならマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーのレベルです。

そんな掛け値なしの化け物が、極めて近い将来バンタム級やジュニアフェザー級、フェザー級に現れる気配は全くありません。

それどころか、全階級を通じてもカネロ・アルバレスがそこに手をかけることが出来るかどうかです。

35歳まで現役と語る井上ですが、その行手に〝エデル・ジョフレ〟が現れることはないでしょう。

原田は、10団体時代にUndisputed Championとして、フライ〜バンタムで史上初の2階級制。PFPキングに2連勝。

もし、今のPFPが当時存在していたなら、ジョフレ初戦を勝利した原田は1位か2位、再戦も返り討ちにした時点で1位だったと推測できます。

もちろん、世界王者は各階級一人だけ、全階級でも10人しかいない時代にPFPなんてチンケな妄想がツケ入る隙はありません。

妄想しなくても、誰が一番強いのかが、誰の目にも明らかだった時代です。



では、時代に恵まれなかった井上は、このままの単独2位が限界なのでしょうか?








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あと8日に迫った「井上尚弥vsマイケル・ダスマリナス」。

日本時間6月20日には、日本のボクシングファンが注目するこの試合に加えて「テオフィモ・ロペスvsジョージ・カンボソス」 「ジャーモル・チャーロvsファン・モンティエル」「ハイメ・ムンギアvsカミル・スレメタ」と人気階級の試合とバッティング。

さらに「フリオ・セサール・チャベスJr.vsアンデウソン・シウバ」「フリオ・セサール・チャベスSr.vsヘクター・カマチョJr.」の茶番劇イベントもこの日開催されます。
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これまでも米国での注目度が低かった井上の試合ですが、今回はさらに厳しい環境になりました。 

リング誌でもESPNでもバンタム級10傑に数えられないダスマリナスのボクサーとしての実力が残念ですが、純粋にボクシングの試合という尺度で考えると井上vsダスマリナスがこの日に行われる最も品質の高い商品です。 

恨み言を言っても始まりません。売る場所を間違ってるのですから、仕方がありません。ニューヨークでクジラ料理店をオープンするようなものです。
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さて、井上1/20(1.05倍)、ダスマリナス11/1(12倍)と大差のオッズがついたこの試合。見所は「井上がいつどんな形で試合を終わらせるか?」の一点です。

亀田興毅を筆頭に帝里木下、大森将平、山中慎介、井上拓真、岩佐亮佑らの便利なスパーリングパートナーとして何度も来日しているサウスポー。

ファイトマネーよりもスパーリング報酬の方が多いことも珍しくない〝バッティング投手〟です。

長身(170㎝)というフレーム以外、ダスマリナスには何一つアドバンテージはないように思えます。

30勝20KO(2敗1分)という数字からもこのクラスではパンチがある方ですが、リードも左も流れがち。世界基準で決定力となるようなパンチではありません。

意識してときどきルースになるディフェンスは、もはや何も言うことがないです。また痛烈なパンチを浴びて2度目のKO負けはすでに確約済みなガードです。

ただ、リングの上では何が起きても不思議ではありません。

バッティング投手でも、全階級通じても屈指のスラッガーを打ち取ることが起きてしまうのがリングの上です。
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https://www.youtube.com/watch?v=hh3e1yzvYKw


ダスマリナスの対戦相手のリストに強豪の名前は見事に一人も見当たりません。「強豪?」と呼べる相手は2018年9月に引き分けたガーナのマニョ・プランゲくらいです。

グダグダの試合、分の悪いドローでした。

ガーナ、素晴らしいボクサーの特産地ですが、バンタムでもジョンリール・カシメロに破壊されたデューク・マイカーも悪いボクサーではありません、相手が悪かった。
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そして、ジョゼフ〝King Kong〟アグベコ44歳もまだ現役で、25日には英国でポール・バルターと空位のWBOインター王座を争います。

2013年12月にギレルモ・リゴンドーに完封負けしてからブランクを作りましたが、現在9連勝。バルターに勝てば世界戦線に再浮上です。

アグベコがバンタム級王者に返り咲くと「ドネアの38歳」を大幅に更新する史上最年長記録になります。

話が脇道に逸れました。。

机上では絶望的な戦いに挑むダスマリナスです。

モンスターのスピードは傑出したものではありません。ディフェンスにも欠陥があります。それでも、あのパワーに対戦相手は轢かれてしまってきました。

「井上がいつどんな形で試合を終わらせるのか」。そこに焦点を当てられた試合で意地を見せたいところでしょうが…。

極貧に喘いだ故郷の特産品・唐辛子にあやかった渾名HOT&SPICYの通りの〝激辛〟を、超富裕国のモンスターに味あわせることができるか? 試合開始ゴングまであと8日です。
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