「世界第2位の経済大国、日本最高のクオリティペーパー(最も権威のある新聞)日本経済新聞」(リング誌)と「世界で最も権威があるとされるリングマガジン」(日経新聞)は相思相愛なようです。

どちらの読者でもある私が言うのもなんですが、笑ってしまいます。
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少し古い新聞記事ですが、日本経済新聞7月5日夕刊から。

杉浦大介の記事です。

「バンタム級の選手では私がこれまで見た中で最高のパワーを持っている」(ボブ・アラム)など美辞麗句が並ぶ中で、井上尚弥のさすがのコメントも紹介しています。

「(大事なのは)対戦相手の質ですね。これからどんそん統一戦の相手や、実績のある選手を同じような倒し方で倒していけば(評価は)上がっていくと思います」。
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 この記事のポイントは「パウンド・フォー・パウンド」。↑これは2年前のリング誌。

「全階級を通じた世界最強の称号」と表現していますが、これは間違いではありませんが、このブログでも繰り返しているように、その本質は完全妄想ランキングで、毎週シャッフルされることもある刹那です。

ESPNのような透明な投票制なら〝透明な妄想〟ともいえますが、リング誌の場合は〝密室の合議制〟。

PFPに限らず、リング誌のランキングは、外部の干渉や社内パワハラ的に決められることが多く、過去にスキャンダルを巻き起こし、その〝権威〟とやらを失墜させてきた歴史は誰でも知っているでしょう。

米国ではライト級以下が軽量級、特にジュニアフェザー級以下の超軽量級はボクシングファンでも関心が低いのが現実です。

日本のボクシングファンが最も興味を示さない階級がスーパーミドル、ライトヘビー、クルーザーであるのと同じです。

ジュニアフェザー以下のクラスがメインで、まともなプラットフォームのPPVのメガイベントが行われたことは過去にたったの一度もありません。

フェザー級まで視野を広げるとナジーム・ハメドがマルコ・アントニオ・バレラとのメガファイトでPPV メインを飾り、最終的に800万ドル以上の報酬を手にしました。

しかし、ハメドには二つのカラクリがあります。

一つは、ハメドを庇護するイエメン王国やアラブ諸国がHBOに破格の5000万ドルの放映権料を支払っていたということ。ハメドの高額報酬は、井上と同じ富裕国のバックアップ…つまりはマッチポンプでした。

当時のイエメン王国が国内に向けた〝大本営発表〟はまさに、今の井上とオーバーラップするものです。

そして、もう一つ。カネとウソはどうでもいい話で、マルコ・アントニオ・バレラというスーパースターのメキシカンの存在です。

ファン・マヌエル・マルケスから恥も外聞もなく逃亡したハメドは、それを理由にダン・ラファエルらから殿堂入りを長らく阻まれました。

エリック・モラレスも敬遠、最後にバレラを選びましたが、それでも無様なまでの完敗でした。

「あのとき勝っていたら、私がパッキャオになっていた」というのは本人もよく自覚しているジョークです。

確かに、パッキャオ以前に、あの美味しいメキシコのフルコースを召し上がる権利はハメドにありましたが、彼は真性のチキンでした。

「複雑な富裕国・日本」の井上と、「単純な富裕国」のハメドでは、支援の規模が違いますが、似た者同士です。

ただ、大きく違うのは井上はチキンではありません。

「たった1階級上のエマヌエル・ナバレッテの対戦要求を断った」ことは、チキンというよりも、ウンベルト・ゴンザレスからどんなに挑発されてもストロー級に閉じこもったリカルド・ロペスと同じ、自分の庭の中で最高のパフォーマンスを追求する職人気質ということです。

いずれにしても、この記事でも優しく指摘されているように「バンタム級は層が厚いとはいえない」自分ちの小さな庭です。
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これも2年前のリング誌です↑。

ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナを訪問し「ここでメインを張るのが夢。でもバンタムでは無理。最低でもフェザーでないと」と語った井上でしたが、アリーナではないものの、西岡の宴会場でもない、特殊なThe Bubbleでメインを張ることができました。

ただ、ジェイソン・マロニー戦の視聴者数は何人でしたか?発表されていません。

人気スポーツだけでなく、チャーロの試合終了も待ったマイケル・ダスマリナス戦は80万人超と発表されました。これはもちろん事実です。

「今年のボクシング中継2位」というのも「150年に一人の天才」と同じ詭弁です、というか大嘘です。

ただ、〝彼ら〟のやり方は下手すぎます。

ダスマリナス戦のチケット料金を調べてみましょう。「2位」というには惨めなまでに激安です。

このウソは長く続きません。

完全に観客を入れてMGMグランドアリーナやマンダレイ・ベイの大会場で出来るのか…?できません。全盛期のノニト・ドネアよりは人気があるでしょうが、同じレベル、ほとんどの席を封鎖するしかありません。

日本が健康を取り戻したら、さいたまスーパーアリーナなどの大会場に2万人以上の観客を集め、チケットは20万円〜1万円レンジでも完売するでしょう。

話は戻りますが、井上に必要なのは旬のビッグネームです。

ドネアなんて、初戦を見る限り、ハイリスク・ローリターン。リゴンドーとは見たいですが、これも一緒。

カシメロは面白い選手ですがビッグネームではありません。

ムロジョンあたりは、オッズも予想も緊張した数字になるでしょうが…。