カテゴリ: 世界の軽量級,世界に挑む日本人

試合開始ゴングまで10時間に迫りました。

この土日も仕事、間が悪いことに年に一度レベルの〝ヘビー級〟の会議。しかし、オンラインの素晴らしいところは代打を立てやすいことにあるのだ。

今回の代打はノニト・ドネアより丁度10歳若い28歳の才女。先月、軽く打診すると「一人なんて絶対ムリーーーッ」と嘆きながらも、精密ではないが周到な資料を説明してあげると、やる気になってくれました。
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よく考えたら、このヘビー級会議、20人近いメンバーで女性は彼女を入れて3人。とんでもない高齢おっさん会議です。

私はドネアの試合が見たいんじゃありません。若い女性がこういう場所で説明して発言して質問に答えることに大きな意味があると考えているのです。

ダイバーシティです!会社のため、日本の未来のためです!

「絶対に救援を求める電話はするな」というと、交換条件は「鮨、おごれ」でした。「よし、来週ランチに行こう!」と答えると「緊急事態宣言が明けてからの夜じゃ」と、私の子供より少し年上の小娘がのたまうのです。

「すしざんまい」か「すし好」どっちがいい?と聞くと「お店は私に決めさせてください」とケラケラ笑い、前から一緒にお酒飲みたいと言ってる同期の子も二人誘いたいとのたまうのです。

私は「すしざんまいのランチにしよう」と、しがみつきますが「リモート社員を呼び出してランチなんてありえない」と、交渉の余地なし…。

夜でも「すしざんまい」「すし好」ラインで食い止めたい…。

会社で飲みに行くなんて、まずない私です。もちろん、28歳の小娘とも酒飲んだことはありません。しかし、これは受け入れるしかない。。。。

そして、私の頭の中で「ウバーリvsドネアのリングサイド席よりもはるかに高くつく」という確信に近い予感がムクムクと沸き立ちました。


というわけで、明日の(もう今日か)のウバドネには絶対いい試合をしてもらわねば困るのです。

というか、年間最高試合賞確定な名勝負になります!

ディグニティヘルス・スポーツパークのリングサイドに座ったつもりでWOWOWを見ます。
                
  123456789101112TOTAL 
 Nordine Oubaali               
 Nonito Donaire               
                
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5月29日、カルフォルニア州カーソン デグニティ・ヘルス・スポーツパーク

WBC世界バンタム級タイトルマッチ


あと10日に迫ったバンタム級のビッグファイトですが、オッズも専門家予想もなかなか見当たりませんでしたが、ブックメーカーのREDZONEがオッズを上げました。

34歳のフランス人が5/11(1.45倍)、38歳のフィリピン人は28/17(2.65倍)。

二人合わせて72歳対決、結構な高齢対決です。

単純な年齢差だけでなく、プロキャリアがまだ17戦(全勝12KO)とフレッシュなウバーリに対して、ドネアは46戦(40勝26KO6敗)の激闘と消耗の時間を積み重ねてきました。

錆びついたフィリピーノフラッシュ不利。妥当なオッズです。
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二人の実力は「2019年11月7日さいたまスーパーアリーナ」でそれぞれが戦った井上兄弟をリトマス紙にある程度の輪郭は見えています。

井上拓真に完勝したサウスポーのフランス人が世界基準の実力を持ち合わせていることは、疑いようがありません。パワーも巧さも見せました。しかし、アゴは決して強くないこともわかりました。

ドネアは打たれ強さと根性でモンスターを苦しめましたが、かつてのスピードと反射、タイミングは完全に影を潜めていました。それらは、もう何年も前に喪失したものです。

装甲に一抹の不安を抱えるウバーリと、全盛期の武器はパワーしか残っていないドネア。

非常に興味深いマッチアップですが、ウバーリはステフォン・ヤングではありません。ウバーリも心配なアゴを持ちますが、それ以外の実力は全く比較になりません。

ドネアにスピード勝ちしたヤングですが、ウバーリの方が速いかもしれません。


しかし、また、ドネアも拓真ではありません。拓真の右ショートに腰を落としたウバーリに、ドネアの左が耐えられるわけがありません。


ただし、あの「さいたま」から1年半が経っています。その時間にドネアは、反射やタイミングをさらに削り取られていることは間違いありません。

ドネアはいつものように一発狙いのブンブン丸で前進するでしょう。もし、ウバーリがスピードでドネアを上回るようなら、一方的になるかもしれません。



二人のスタイルは、噛み合うはずです。面白い試合になります。


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ルイス・ネリが悶絶KO負け。

それにしても、クロスレンジの打ち合いに終始したという点を差し引いても、二人とも下手くそすぎます。予想通りといえばそれまでですが、それにしても…。

相変わらず、フィゲロアの体力は恐るべしですが、ネリに至っては今まで以上にヘタな印象でした。バンタム級時代は唯一スピードだけが取り柄でしたが、もはや全てのマトリクスで世界レベルではありません。

減量がうまくいかなかったのかもしれませんが、消耗するのも早く、気持ちが弱くなっていくのも手に取るようにわかりました。わかりやすくて、フィゲロアは楽だったでしょう。

前戦のジュニアフェザーデビューは「最低。60%だった」と自己評価していましたが、今日はさらに弱く、下手くそになっていました。

あれだけプレッシャーをかけられ、ロープを背負う展開もキャリア初めてでしょうから、仕方がないとはいえ、下手くそな上に「押し込まれたら不利という専門家もいるが、私にはB、Cプランもある」と豪語していたのに、予想通りそんな引き出しは一つもありませんでした。

頑健なブランドン・フィゲロアが相手だけに、後半追い上げられて滅多打ちに末にストップ負けを予想してましたが、早すぎました。そして、ネリは心とアゴだけでなく、腹までもが弱すぎました。
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ラウンドが進むにつれて、下がる展開に身心ともに消耗していった子猫は、5ラウンドで腹筋を締めることもおろそかになっていました。

フィゲロアの左カウンターボディが突き刺さると、左フックをスローモーションのように空振りしてから、ネリは沈みます。

このラウンドをしのいだとしても、上も下も効かされており、12ラウンド逃げ切るだけの体力も技術もハートも残されていませんでした。

できれば、井上尚弥に滅多打ちにされて欲しかったですが、ジュニアフェザー級であれだけ弱いとどこかで惨敗するのは避けられません。

井上と戦ったら、中途半端なダメージでインタバルに棄権するとか、ある意味最悪の結末も考えられましたから、これで良かったのかもしれません。
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スコアもパンチスタッツも拮抗していましたが、体力差は歴然でした。

技術的にネリが大きく劣ってたわけではありません。体力が勝敗を分けた、下手くそ同士の対決でしたが、ネリがこれまでルールを破ってやってきたことが、そのまま自分に降りかかった格好です。

もちろん、フィゲロアはルールを破ったわけではありません。〝合法的〟にネリを処刑したのです。

フィゲロア「ネリが徐々に弱っていくのがわかった。彼は目の力までどんどん落ちていった。呼吸も重かった。コーナーからいつ行ってもOKと言われてたが、ボディで決まるとは思わなかった。ネリが苦しそうにしてたので立ってこないとわかった」。

フルトンは「良い試合だった。私の予想通りネリはバンタム級の選手。同じことをやっても、押されて疲れるのは、いつもネリの方だった」。 
ネリのコメントはまだ見つけることができません。
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SATURDAY, MAY 8Arlington, Texas (DAZN)
 
super middleweights (for Canelo’s Ring/WBA/WBC and Saunders’ WBO titles)


 junior flyweights (for Soto’s WBO title)
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高山勝成の2階級制覇と、カネロ・アルバレスの団体統一戦まで1週間を切りました。

注目のメインイベントはカネロ・アルバレスvsビリー・ジョー・サンダースのスーパーミドル級タイトルマッチ。

現代ボクシング最高のスーパースター、カネロは2月27日、アブニ・イルディリムを相手に防衛戦を片付けてから〝中69日〟の短いインタバルでリングに戻ってきました。

年2回のお勤めを定着させてしまった フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオに比べると、戦うスーパースター・カネロはこのパンデミック下で12月19日(カラム・スミス戦)から138日で3試合目。

1ヶ月半で1試合というハイペース、これは素晴らしいことです。

ボクサー本人だけの責任とはいえませんが、井上尚弥や村田諒太は「コロナだから仕方ない」じゃなく、スターとしてファンに見えるように旗を振って欲しいものです。
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契約解除が簡単じゃないのはわかりますが、今後はあの糞プロモーターには日本のエースは預けちゃダメです。

さて、ゴールデンボーイ・プロモーションズに三行半を叩きつけてフリーとなったカネロが向か討つのは、村田諒太もターゲットにしていた〝フェザーの拳を持つミドル級〟サンダース。

WBOバージョンのミドル級とスーパーミドルの2階級制覇を達成した無敗のブリテンです。

30戦全勝ながら、わずか14KOという非力さが目を引きますが、もっと特徴的なのは最大の勝利がデビッド・レミュー相手に起こした番狂わせの金星だけ、という地味さです。

帝拳と村田が真っ先に照準を合わせるのも無理はありません。

劣化版のレミューやマーティン・マレーは、スピードがあってつかみどころのないボクシングに幻惑されましたが、今がプライムタイムのカネロ相手ではノックアウトされないで試合終了のゴングを聞くのが精一杯かもしれません。

互角なのは、カネロが30歳、ビリー31歳という年齢くらい。

そういえば、家庭内暴力を推奨するような内容の動画をアップするなど低脳な行為も重ね、リング誌から馬鹿PFP1位と認定されていました。

今日のオッズはカネロ1/6(1.17倍)、サンダース9/2(5.5倍)。カネロのKO勝利は10/11(1.9倍)。

大方の予想も、カネロが中盤以降に試合を終わらせると見ています。馬鹿PFPキングに頑張って欲しいところですが…ダメかな。
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SATURDAY, MAY 8Arlington, Texas (DAZN)
 
super middleweights (for Canelo’s Ring/WBA/WBC and Saunders’ WBO titles)


 junior flyweights (for Soto’s WBO title)
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高山勝成の2階級制覇と、カネロ・アルバレスの団体統一戦まで1週間を切りました。

試合会場は、米国でも早い段階で観客を入れたテキサス州にあるAT&Tスタジアム(カウボーイズスタジアム)。

2009年、ボクシングファンでもある大富豪オーナーはキャパ8万人の巨大スタジアムに「マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザー」を招致すべく、MGMグランドを圧倒する資金を用意しましたがトップランクとフロイド・メイウェザーの交渉は合意に至らず、パッキャオは2010年にジョシュア・クロッティとアントニオ・マルガリートと消化試合をこなしました。

その後も、カネロ・アルバレス(2016年:リーアム・スミス戦)、地元のエロール・スペンスJr.(2019年:マイキー・ガルシア戦/2020年:ダニー・ガルシア戦)とメガファイトが開催されてきました。

日本人選手がリングに立つのは初めて。当日は6〜7万人が詰めかける見込みといいますから、これも日本人ボクサー初体験の超大観衆となります。

壮観でしょう、中継の映像が楽しみです。

高山勝成はこの大舞台で、5つ目のベルトを奪取、2階級制覇を狙います。

ストロー級で4つのベルトをコレクションしたとはいえ、所詮は4−Belt Era の〝アルファベット渡り鳥〟。負けてタイトルを手放すたびに、別の止まり木に腰掛けてただけ。

4団体同時保持のUndisputed Championとは、その価値が全く違います。

とはいえ、世界王者に3度返り咲いたことは事実。高山は世界が認める、しぶとい実力者です。

懸念材料は、108ポンドのトップ戦線で16連勝(11KO)と波に乗るエルウィン・ソトの牙城を、ストロー級で戦い続けてきた高山が敵地で崩せるのか?

そして、24歳の王者に対して、鶴橋育ちの日本人は37歳、反射的なスピードと回転が求められるジュニアフライ級としては厳しい年齢です。 
日本時間9日、日曜日に行われる試合の3日後に迎える38歳の誕生日をWBOのベルトを持ち帰って祝うことができるか?  
王者のエルウィン・ソトはアンヘル・アコスタに大苦戦の末に逆転KOで戴冠、3度目の防衛戦に古豪・高山を迎えます。

直近の試合でカルロス・ブイトラゴを仕留めきれないなど、リング誌ランキングも5位と難攻不落の王者ではありませんが、階級最弱王者ではありません。発展途上で過小評価王者されたメキシコ人です。

高山にとっては、テキサスは完全敵地、イベントもソトのマッチルーム主催。エディ・ハーンが傘下に迎えた京口紘人を目玉にしたジュニアフライ級統一の青写真を描いているのは間違いありません。

日本で人気があるとは言い切れない高山が、貴重なメキシカンカードのソトを破るようなことがあればハーンにとっても大誤算です。

ハーンの台本を引き裂いて欲しいですね。

中途半端な判定勝ちは期待できません。高山が誕生日をチャンピオンベルトと共に迎えるには、乾坤一擲のアタックが求められます。

厳しい展開が予想されますが、シーソーゲームの終盤に高山が一気のラッシュを仕掛けてストップ、王者交代を予想します。
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会場未定ながジョンリール・カシメロとギレルモ・リゴンドー が激突します。

カシメロは32歳、リゴンドー は40歳。軽量級としては共に若くはありません。

しかし、ジュニアフライ級で最初のタイトルを獲ってから、4階級目のバンタムでカシメロは最も凶暴になっています。

意外性の塊のようなフィリピン人は、いまがプライムタイムと見て良いでしょう。

一方のリゴンドー 。40歳という年齢は軽量級でなくても完全に黄昏刻です。
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◼️「あるキューバ人ボクサーの生き様」。カストロを裏切った男から、アメリカのチャンピオンへ。◼️


この亡命キューバ人は二つ大きな誤解を受けています。

一つ目は、ボブ・アラムやESPNが名指しで批判した「試合が面白くない」ということ。

22戦20勝1敗1NC、20勝のうち13がKO。圧倒的なパワーを見せることもあり。退屈な判定を繰り返しているわけではありません。

もちろん、スペクタクルなファイターではありませんが、人気がない最大の原因はクリチコ兄弟と同じく〝東側〟への偏見です。

もし、彼らがメキシカンなら…。クリチコ兄弟はカネロ・アルバレスを凌ぐ人気者だったでしょう。

リゴンドーもロマチェンコをジュニアフェザーまで痩せ細らせ、リバウンド制限まで飲ませて快勝していたかもしれません。

そして、もう一つの誤解は「不人気打開のため打撃戦上等に変えている」というスタイルチェンジ。

ここ数試合のリゴンドー が強引な打ち合いを避けないのは、反射能力の衰えを自覚しているからです。

スピードと動体視力、パンチの回転、フットワーク、軽量級に求められる要素は、非常に衰えやすいものばかりです。

そして、それらを支える反射は、鍛えることが難しく、加齢による劣化は止められません。

年齢を重ねても最後まで残るパワーと対極にあるのが、反射です。

リゴンドー がパワーに縋り付くのは当然の帰結なのです。

〝酒場の乱闘〟に易々と巻き込まれる今のリゴンドー は、卓越した防御技術と反射でシドニー2000とアテネ2004を連覇したキューバ代表の天才とは別人です。

20年前ならもちろん、10年前のリゴンドー でも、カシメロがどんなに意外性の塊だとしてもノーチャンスだったでしょう。

しかし、8月14日にリングに上がるのは、反射能力を完全に喪失し、スピードとフットワークまでもがれた〝10年後〟のリゴンドー です。

全盛期の野獣と、経年劣化が激しい精密機械。

対照的な二人ですが、悲しい共通点もあります。

「不人気階級の外国人」という二重苦から正当な人気や報酬が得られず、母国のリングに立てないまま不遇のサーキットを続けるジプシー・チャンピオン、ということです。

そんな二人が真夏に正面衝突します。

フィリピン人の強打が40歳のキューバ人を破壊する、と予想しますが、どちらが勝っても少し苦い味のする世界バンタム級タイトルマッチになりそうです。

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当初は3月か4月に予定されていたジョンリール・カシメロとギレルモ・リゴンドー の一戦が8月14日に確定しました。

バンタム級の完全統一=Undisputed Champion を目指すIBF/WBA王者・井上尚弥にとってWBOのピースを持つフィリピン人は、いつか倒さなければならないターゲットです。

また、完全統一には不要のセカンド王者とはいえ、WBAのベルトを巻くキューバのジャッカルは未だにトップ戦線で戦う技術をキープしていると見られ、カシメロを倒して〝勝ち上がってくる〟なら難敵になりそうです。

カシメロもリゴンドー も井上をプロモートするトップランク&ESPNと敵対するプレミア・ボクシング・チャンピオンズ(PBC)&ショータイムですが、米国で人気のないバンタム級におけるプロモーターの壁は高くはありません。

言い方は悪いですが、バンタムは添え物階級、捨て駒階級です。
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とはいえ、トップランクの井上は、日本限定とはいえ軽量級ではあり得ない破格のビッグファイトを成立させるcash cow(カネのなる木)。

米国開催で〝憧れ料〟という名の放映権料をせしめ、日本のビッグファイトで甘い汁を啜り続ける腹づもりのトップランク側としては「危険な橋を渡るのはまだ先」と考えているかもしれません。

さらに、ボブ・アラムと犬猿の仲のアル・ヘイモンが「捨て駒階級」とはいえをアラムへの当て擦りで、有力選手を出し惜しみする可能性もあります。

「井上はトップランクで飼い殺し」と報道されるのは、ヘイモンにとってさぞかし気持ち良いでしょう。

ただ、井上の場合はトップランクはあくまで共同プロモートですからガチガチの契約とは考えられません。

生き馬の目を抜く世界で、その目を抜かれ始めたトップランクに長居する必要はありません。ベストはPBCかマッチルームへの移籍ですが…。

これはテレンス・クロフォードも全く同じ構図です。アラムは乾坤一擲の「ドバイでパッキャオ戦」をぶち上げていますが、これを実現出来ないとなるとクロフォードの不信感はもう誰にも抑えられないでしょう。

この3年ほどで、アラムはすでにパッキャオを失い、テオフィモ・ロペスごときがあからさまに不信感を示しています。

ボクシングのプロモーターと、サッカーのトップリーグや強豪国の監督には大きな共通点があります。

「スター選手をコントロール出来なければ、そこで終わり」です。「スター選手に舐められたらおしまい」の世界。

そこで、パッキャオはまだしもテオフィモにまで舐められたのは、語弊を恐れずに言うと〝ヤクザの世界〟に生きるプロモーターとしては致命的です。

もちろん、ゴールデン・ボーイ・プロモーションズの方が事態は深刻で、ESPNという後ろ盾があるトップランクはまだ沈みきってはいませんが、その時代は間違いなく日没の時間を迎えています。

今年で90歳になるアラムはあと何年も指揮は執れませんから、トップランクの没落にブレーキはかからないでしょう。
 
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「ほんの一瞬だけ油断してしまった」。ゾラニ・テテは番狂わせを起こされた理由を問われ、アムナット・ルエンロンと全く同じ言い訳を口にしました。

さて、カシメロvsリゴンドー です。

40歳のキューバ人は現代リングで最も確実性の高いボクサーの1人です。どちらの意味でも番狂わせが起きない、機械的な冷血ボクサーです。

一方のカシメロは32歳。「誰に勝っても不思議ではないが、誰に負けても不思議ではない」という世界で最も不確実なファイター、その血液はいつも沸騰しています。

非常に面白いマッチメイクです。

どちらが勝ち上がっても、井上にとってキャリア最強の敵になります。

リゴンドー はもちろん、カシメロも何者であるのかが世界レベルでほぼ証明されたファイター。

リゴンドーは、井上が粉砕してきたオマール・ナルバエスやジェイミー・マクドネル、ファン・カルロス・パヤノ、ノニト・ドネアといった世界レベルでの現在位置が定まった選手たちと、同じ。そこが見えたボクサーです。

しかし、ドネアの全盛期にピリオドを打ち、ワシル・ロマチェンコとの〝階級差マッチ〟以外は負けていません。

もし、リゴンドー を失神KOするスペクタクルを見せつければ、世界中のボクシングマニアを刮目させる勝利になります。
 

そして、カシメロです。

世界戦6勝5KO2敗、3階級制覇してなお、破格のバンチャーであり続けるQuadro Alasは、32歳にして永遠の原石。

飛び級3階級制覇しながらバンチャーの性格をより強烈に印象づけているという井上との共通点を持ちながら、モンスターは教科書通りのPFPファイター、フィリピンの野獣はセオリー無視の喧嘩ファイターと全く対照的。

常識的に考えるなら、カシメロに勝ち目はありません。しかし、常識が通用しないのがカシメロです。

経験値も技術もボクシングIQも後天的な戦力は圧倒的に井上が上回っています。スピードとパワーといった先天的な要素が強い部分はほぼ互角。

そして…一瞬の閃きはカシメロです。

井上がパヤノに放ったジャブ・クロスは本人が「降りてきた」という美しいワンツーでしたが、あれは普段の練習から何度も反復してきた技でした。そして、パヤノの倒れ方から誰の目にもが試合が終わったとわかりました。

対して、カシメロがゾラニ・テテを一撃で奈落の底に落とした〝奇妙な角度とタイミングで放たれた〟右パンチ。観客もテレビを見ていた視聴者も、変なパンチが当たったのはわかっても、決定的な一撃には見えなかったでしょう。

しゃがみこんだ南アフリカ人が「スリップだ」と不満を見せてスッと立ち上がっても、おかしくない、そんなパンチでした。

フィリピン人に限らず〝ネクスト・パッキャオ〟の誇大広告を背負わされたボクサーは数え切れません。当たり前ですが、そのどれもが全てが偽物でした。

前人未到の8階級制覇は置いておくにしても、敵地をサーキットしながら番狂わせを演じるなんて普通ではありません。

ただ、後者の意味合いで、カシメロは最もパッキャオに近い空気をまとうファイターでしょう。

フィリピン人のロードウォリアーにもかかわらず、Quadro Alasが〝ネクスト・パッキャオ〟と呼ばれたことはほとんどありませんが、彼こそ最もパッキャオ的なファイターです。 

超軽量級は、世界的には注目度が低いため オッズや専門家予想はまだ見付けることができません。しかし、この試合、そろそろ「カシメロ有利」の見立てになるかもしれません。

直近の試合相手、デューク・マイカーは経験不足の未知の強豪でしたが、けして弱いバンタム級ではありません。あの相手を屠ったカシメロからは、今までにない冷静さ、貫禄も感じました。

冷静さ、貫禄を身につけたらカシメロの魅力は半減する…。そうかもしれませんが、そうではないかもしれません。

13年前にライト級のデビッド・ディアスを冷徹に切り刻んでいった、マニー・パッキャオも全く同じことを言われていましたが、パッキャオの物語は次の試合で歴史的な大番狂わせを起こすことで、新章に突入しました。

カシメロvsリゴンドー。

私には、カシメロのKO勝ち以外の予想は出来ません。 
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高山勝成が5月8日、WBOジュニアフライ級王者エルウィン・ソトに挑戦することが決定しました。

ESPNなどがソトを「フライ級」と報じていますが、軽量級に疎い欧米メディアのアルアルです。

このクラスは京口紘人がソトと同じマッチルームと契約、年内にも両者の激突が期待されていますが、高山が24歳のメキシコ人を破って2階級制覇となると日本人対決が実現します。

「高山vsソト」がセットされたのは、カネロ・アルバレスがビリー・ジョー・サンダースを迎えるメガイベントのアンダーカード。
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舞台はテキサス州ダラスのAT&Tスタジアム、マニー・パッキャオ(vsジョシュア・クロッティ)がボクサーとして初めて登場した8万人収容の巨大スタジアムです。

2019年12月に岩佐亮佑がニューヨークのバークレイズセンターのリングに上がるなど、日本人ボクサーが大会場のリングに上がることは珍しくありませんが、AT&Tスタジアムは米国では究極です。

高山にはなんとしてもソトからタイトルを奪って、京口との団体統一戦に繋げて欲しいところ。

そうなれば、開催地は当然日本。

エディ・ハーンに儲けさせるのは癪に障りますが、日本開催でも「京口vs高山」がそこまで盛り上がるか…。

ハーンに同情しちゃうことにならないか、ちょっと心配になってきました。。。
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マッチルームがジュニアフライ級のタレントをまた傘下に収めました。

リング誌/WBA王者の京口紘人に続いて、WBOのエルウィン・ソトがマッチルームと契約。

ソトは、ゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)がサンフェルと共同プロモートしていました。

契約年数(試合数)、契約金は不明ですが「次の防衛戦をクリアしたら統一戦に乗り出す」とのことです。
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https://www.matchroomboxing.com/news/elwin-soto-signs-with-matchroom/
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ジュニアフェザー級以下の超軽量級は米国では需要が低く、メインイベントでは使えない素材ですが、メインに高額の報酬を保障しなければならないPPVなどのメガイベントではコスパの高い超軽量級が重宝されます。

一方で、高額のPPVを買わされるマニアたちからは「パッキャオやメイウェザー、カネロのイベントの前座は安上がりで面白くない」と不評。それでも、買ってしまうのがマニアの悲しい性です。

そして、メガイベントの前座常態化することで、超軽量級のステイタスはさらに下落というデフレスパイラルに陥っているのです。

トップランクがジェルウィン・アンカハスと複数年契約を結んだのも、GBPがソトとの関係をキープしていたのも〝メガファイトの前座〟要員でした。

しかし、かつての二大プロモーターにも没落ムードが漂い始め、トップランクはマニー・パッキャオ、GBPはカネロ・アルバレスに三行半を突きつけられて、そもそもメガファイトに上げるスター選手を失ってしまいました。

井上尚弥と村田諒太の現状を見ても、トップランクにかつてのマネジメント能力が期待できないことは誰の目にも明らかです。

今や、米国の勢力図はアル・ヘイモンのPBCとマッチルーム、そして落ち目のトップランク、GBPは4番手グループに脱落という構図です。

欧米では人気もウマミもない超軽量級ですが、日本やタイでは事情が全く違います。米国では見向きもされなかったWBSSバンタム級が、日本ではメガファイトに化けるのです。

エディ・ハーンは「ジェイミー・マクドネルの試合(vs井上尚弥)で軽量級の商品価値を見直した。そして井上vsドネアで確信した。しかもアジアには日本とタイ、韓国だけでなく中国が控えている」と見通しています。

ジュニアフライ級の決戦はロンドンやラスベガスでやってもビジネス的な意味がありません。日本開催を想定しているのは明らかです。

トップランクとGBPの凋落を見るまでもなく、スーパースター選手は承認団体だけでなくプロモーターまで手玉にとる時代になりました。

スーパースター選手との関係を良好に保ちながら、コントロールしやすい軽量級や超軽量級のビジネスにうまく取り組んでいくことが、今まで以上に求められています。

WBSSやハーンのスタイルが定着すると、超軽量級シーンは日本を中心としたアジアが大舞台になり、世界的にも再び尊敬され、潮目が変わりそうです。

「バンタム級にもラスベガスでメガファイトがある」と妄想していた信者たちはガッカリでしょうが、ボクシング界としては悪いことではありません。
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Saturday 20, February 2021
The Bubble, MGM Grand, Las Vegas, Nevada, USA  
WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチ


メキシカンのスラッガー対決は、アマチュア時代も含めた経験と対戦相手の質で30歳のバルデスが上回るものの、それは1階級下の126ポンドでの実績。

確かに体格は王者が身長170㎝/リーチ182㎝、挑戦者は166㎝/168㎝。

大方の予想ではナチュラルな130パウンダー、ベルチェルトの体格と体力が試合を決めると見られています。
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フェイスオフが遠い…。

リング誌の専門家20人による予想でも18勝(16KO)1敗1分。一方的にベルチェルトを支持しています。

一方で、現在のオッズは〝小さなサソリ〟の異名を持つ王者が1/4(1.25倍)、純正メキシカンスタイルの挑戦者は3倍。予想ほどの開きはありません。

このギャップは両者の人気が大きく作用しています。

地味なキャリアを送ってきた実力者が、チーム・カネロの切り込み隊長を迎え撃つ構図がオッズの数字に反映されているのでしょう。

37勝33KO1敗の強打者ベルチェルトですが、三浦隆司のボンバーには引いて戦うなど臨機応変さも兼ね備えているのに対して、バルデスはメキシカンスタイルの標本。

メキシカン同士の対決は激闘がが期待されます。いいえ、激闘しか求められないといっても過言ではないでしょう。

だから、ジョニー・ゴンザレスとフェルナンド・モンティエルはチキンのアンポンタンなのです。

他のスポーツとボクシングの決定的な違いの一つは、エミネムのLose Yourselfではありませんが、one shot,one opportunity、チャンスはこれっきりと思って戦うんです。Would you capture it or just let it slip?そこで魅せるか、それともヘタレの烙印を押されるか。

ジョニゴンvsモンティエル、あの試合で二人が勇気の橋を渡っていれば、第2戦、第3戦が用意されたでしょう。しかし彼らは足をすくませ、危険な橋を渡ろうとはせず、ファンの期待を裏切りました。
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「私は多くのメキシカン対決をプロモートしてきたが、この試合はエリック・モラレスvsアントニオ・マルコ・バレラ(2000年2月19日)を思い出す。特に第1戦のような火を噴く激闘になるかもしれない」「あれは私が手がけた最高傑作のひとつ。前座はアントニオ・マルガリートvsセルヒオ・マルチネスだったんだ、信じられないだろう?」(ボブ・アラム)。

そういえばそうでしたが、さすがにモラレスvsバレラは次元が違います。

それでも「子供の頃にモラレスvsバレラを見て感動した。あの二人が私のアイドル」というバルデスが先に攻撃を仕掛ける展開になるはずです。

もし、前戦で130パウンドで戦うパワーに心配を残した元フェザー級王者の攻撃を、7度目の防衛戦のリングに上がる王者が脅威に感じない展開になると大方の予想通りにベルチェルトの後半ストップ勝ちが濃厚です。

逆に、三浦戦のようにバルデスのプレッシャーを受ける展開になるとベルチェルトでは捌ききれないでしょう。

個人的には専門家予想、オッズとは逆張りになりますが、後者と見ます。

これは、尾川堅一が将来統一戦を戦うとして「人気のある無敗のバルデスを倒す方が見たい」という願望もバイアスになってますが、米国メディアはバルデスの技術をあまりにも過小評価しすぎだと感じています。
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