カテゴリ: 世界に挑む日本人,THE SUPER FLY,世界の軽量級

井岡一翔は五輪出場の夢は叶わなかったものの、105戦95勝(64KO・RSC)10敗のアマチュア戦績を残して2009年にプロデビュー。

15年目を迎えているプロのリングでは34戦31勝(16KO)2敗1分の戦績を丁寧に積み上げ、日本人初の4階級制覇に成功しています。

「打たれない」ことに主眼を置いた攻防兼備のスタイルは、CompuBoxのOPPONENTS TOTAL CONNECT PERCENTAGE LOWEST(被弾率が低いトップファイター)で、ドミトリー・ビボルとシャクール・スティーブンソンに続く3位にランクされています。



 DMITRY BIVOL 13%
 SHAKUR STEVENSON 13.3%
▶︎KAZUTO IOKA 17.8%
 BRIAN CASTANO 18.1%
 VASILIY LOMACHENKO 18.7%
 DEVIN HANEY 19.2%
 OLEKSANDR USYK 19.3%
 KENSHIRO TERAJI1 19.5%
 DEMETRIUS ANDRADE 19.7%
 OSCAR VALDEZ 20.2% 


WBAジュニアバンタム級王者はプロ15年、37試合を戦ってきたとはいえ、肉体や神経系に大きなダメージがないように見えます。

しかし、37試合のうち世界戦が25試合(22勝11KO2敗1分)という偉大な実績と心理的な消耗は、来月24日に35歳の誕生日を迎える井岡にとって有終の美を考えるには十分なものでしょう。

中谷潤人やジョン〝スクラッピー〟ラミレスとの対戦よりも、2022年の大晦日にMDで勝ちきれなかったジョシュア・フランコへの雪辱を優先し、Lineal/The RING/WBC王者ファン・フランシスコ・エストラーダとの大団円を迎えるという舵取りは、キャリアを締め括るデザインとして十分筋が通っています。



それがボクシングファンの多数意見かどうかは別にして、有力なホープ、指名挑戦者を退けてきた井岡にとって〝残り時間〟を考えると中谷やスクラッピーの優先順位が下がるのも仕方がありません。

昨年大晦日の実現を目指していた悲願のエストラーダ戦は消滅してしまいましたが、交渉は続行中でほぼ合意に達していると見られています。

WBAは1月13日にスクラッピー・ラミレスとの指名試合を命じていますが、Boxingscene .comは「井岡陣営がエストラーダ戦を優先させることを認めるよう求めている。この要望が通れば7月3日に東京で井岡vsエストラーダが実現」とまで報じています。

待ちぼうけを食らっているラミレスは火曜日に「No deal, no step aside money(井岡陣営との交渉はない。指名挑戦を待つ待機料の提示もない)」とSNSで不満をあらわにしていますが、井岡が心変わりしてラミレスとの指名試合を行う可能性はゼロでしょう。

WBAが指名試合の延期を認め、待機料を支払ってラミレスを納得させるのが、井岡にとっての理想ですが…。

最もありうるのは井岡がWBAタイトルを返上、無冠になってエストラーダ戦に挑むという形かもしれません。


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まだ23歳のバム・ロドリゲスが、この10年スパンで軽量級に現れた最高のスター選手であることは間違いありません。

これで階級がジュニアフェザー級やフェザー級なら、対戦相手に全く恵まれないまま30歳を迎えてしまった井上尚弥にとって極上の御馳走が登場!となるのですが「ジュニアライト級でも王者になれる」と豪語するサウスポーのテキサンのロードマップに、井上尚弥戦が仕込まれていても全く不思議ではありません。

バムにとっても「過大評価」と批判れれる理由は対戦相手の質。

【直近の試合でファン・フランシスコ・エストラーダに2度ダウンを奪われTKO負けしている33歳の】カルロス・クアドラス(12ラウンド判定)
★元PFP10位


【エストラーダ第二戦に敗北、完全にキャリア末期の35歳】シーサケット・ソールンビサイ(8ラウンドTKO)
★元PFP5位


PUNCHESRODRIGUEZ EDWARDS
Total landed238138
Total thrown533504
Percent45%27%
Jabs landed5863
Jabs thrown243274
Percent24%23%
Power landed18075
Power thrown290230
Percent62%33%

【フライ級の対立王者無敗、IBFストラップを4連続防衛中の27歳】サニー・エドワーズ(10ラウンドTKO)

唯一の旬の強豪エドワーズも対羽扇相手の質には疑問符しか湧いてきません。

エドワーズの最高の勝利は、タイトルを奪ったモルティ・ムザラネ戦。あのムザラネです。

ただし、当時16ヶ月もリングを離れていた38歳。ドネアをして「今日の結果はムザラネに不運。再戦する」と言わしめた2008年バージョンの最強王者ムザラネではありません。

エドワーズは「穴王者」ではありませんが、4団体17階級時代でなければどんなポジションに付いていたでしょうか?

井岡もバムも対戦相手として真っ先に名前を挙げたエストラーダは、まさにそういうこと、誰と戦ったのか?対戦相手の質が際立っているのです。

そのガジョも激闘の上に、激闘続きで、来年4月で34歳。リング誌ジュニアバンタム級王者ながら、1年以上も試合から遠ざかり、次戦の予定も入っていません。PFPは多くのメディアでランクアウトBoXRecでもinactive、現役扱いされていません。

対戦を熱望しているバムや井岡一翔はブランド大好きなのでしょうが、試合が決まれば色々根回しが期待されることも含めて、彼らが有利とみられるでしょう。

それならバムも井岡も中谷潤人とやった方が株が上がります。オッズはアンダードッグになるでしょうけど。
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Sunday 31, December 2023
  
Ota-City General Gymnasium, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
matchmaker:Takuya Kiya
media:ABEMA

WBA World Junior Bantam



フランシスコ・エストラーダとの交渉はギリギリまで続いていたようですが、タイムアウト。

井岡一翔、大晦日ファイトの相手はホスベル・ペレスに落ち着きました。

〝Avalancha〟(雪崩)の渾名を持つ28歳のベネズエラ人が母国を離れてリングに上がったのは、7年23戦のキャリアで2試合だけ。

WBA地域タイトルのフライ級王者決定戦(2019年7月6日:ロベール・バレラ=コロンビア)と、WBAフライ級戦(2020年2月8日:©️アルテム・ダラキアン=ウクライナ)で、いずれも判定で敗れています。

3度の防衛戦を全てKOで終わらせていた当時32歳のダラキアンが、ホームタウンの利を活かした誤魔化しのボクシングでペレスを36分間不完全燃焼させた一戦からは、パンチがあるんだろうなというのは読み取れます。

とはいえ、敵地で決定的な場面が作れないままラウンドを浪費していく姿からは、井岡の壁は分厚いように思えます。



さて、エストラーダ。交渉が一旦とはいえ頓挫、今回はリングサイドにエストラーダを呼ばないでしょう。

中谷潤人、呼びましょう。

34歳のファイターは天邪鬼なところも魅力の一つですが、エストラーダだけが団体統一戦じゃありません。

もちろん、看板という視点ではエストラーダ>>>>>中谷です。

しかし、井岡がエストラーダと中谷、どちらに勝利するのが衝撃的でしょうか?


井岡のキャリアを振り返ると、オーレイドン・シスサマーチャイ、ファン・カルロス・レベコ、マクウィリアムス・アローヨ、ドニー・ニエテス、田中恒成と強豪に勝利を収めてきただけでなく、フェリックス・アルバラードやキービン・ララ、ハビエル・シントロンとホープの壁にもなってきました。

そして「キャリア最高の勝利」は恒成との一戦です。井岡本人が「メリットがない」とほざこうが、あの試合に勝ってPFPファイターに数えられたのです(アムナット・ルエンロン、ニエテスは井岡に勝ってPFP入り、つまりは井岡がPFPの〝合格ライン〟でした)。

もし、エストラーダをKOしたら日本でも海外でも賞賛だけでなく「ガジョの劣化は目も当てられなかった」というやっかみも聞こえてくるでしょう。

しかし、中谷をKOしたら?

誰も文句は言いません。そして、中谷が井岡に敗れたそのあとの試合で「井岡がいかに強かったか」をリングの上で語り続けてくれるでしょう。

まあ、中谷をリングサイドに呼ばないだろうな。

Weight-Classes_90_

話変わって、今回はTBSではなくABEMAが無料で配信。

テレビのように番組枠がないネットストリーム、イベント全体を見せてくれるのはありがたい。ただ…米国などのPPVとは真逆の無料サービス、こんなことがいつまで続くのか?

どこかの時点で、無料サービスの形が変わるのは100%間違いありません。

そのとき、無料に慣らされたボクシングファンはどれだけ有料に付いていくでしょうか。

あるいはネット配信企業がボクシング事業に見切りをつけたとき、テレビが再びプラットフォームになってくれるでしょうか?



「タダより怖いものはない」。そう実感してしまう未来がすぐそこに待っている…そんなことはない、と祈っています。
 
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12月31日(日)大田区総合体育館

WBAジュニアバンタム級

バンタム級 10回戦

フェザー級 10回戦
堤 駿斗(志成)vsルイスモンシオン ベンチャーラ(ドミニカ)


34歳の井岡は、相思相愛と思われたファン・フランシスコ・エストラーダ戦がファイトマネーを巡って交渉が行き詰まっていると伝えられていますが、まだ「決裂」とは報じられていません。

交渉決裂なら別の対戦相手が決まっているはずです。




アンダーカードは〝仕切り直し〟の二人。



一人は元WBCフライ級王者の比嘉大吾。

体重超過でリングではなく秤の上でタイトルを失うという最悪の王座陥落、試合もクリストファー・ロサレスに9ラウンドでストップされた、あの悪夢の2018年4月15日から、5年半もの歳月が流れました。悪夢はまだ続いています。

ロサレスに敗れるまで、フライ級で15戦全勝オールKOという剛腕は、バンタム級で再起してからの7戦は4勝2敗1分と完全に影を潜めてしまいます。

32歳のカイカンハは、デビュー戦でシーサケット・ソールンビサイと引き分けてからファン・エルナンデスと空位のWBCフライ級王座を争うまで36連勝を飾っていたタイ人。

このエルナンデスが初防衛戦に迎えたのが比嘉で、この時はエルナンデスが体重超過、比嘉が6ラウンドで仕留めて戴冠したのでした。

それにしても、比嘉はまだ28歳。

歌を忘れたカナリアが、自ら招いた悪夢から覚める日がいつか訪れるのでしょうか?



もう一人は堤 駿斗。

プロ3戦全勝の24歳に〝仕切り直し〟のタグを付けるのは厳しい見方かもしれませんが、ここまでKOはゼロ、さらに10月13日に予定されていたベンチャーラとの一戦はインフルエンザによる発熱でキャンセル。大晦日に仕切り直しとなります。

高校2年時に、日本人として世界ユースで史上初の金メダルを勝ち獲った俊才は、期待された東京五輪出場を逃しプロ転向。

ここまでの対戦相手は、レールの上に置かれた生贄との3試合。

今回のベンチャーラも11戦全勝9KO無敗と数字は立派ですが、11戦のうち6試合の相手はデビュー戦。勝ち越している選手はたった一人(ディクソン・フローレス=17勝10敗3分)というお粗末さ。

25歳のドミニカンはこれがキャリア初の10回戦、これまで6ラウンド以上を戦ったこともありません。

無理に倒しに行く必要はありませんが、綺麗に勝たなければなりません。



IMG_1307

そして着丼。

笠岡ラーメン。九条ネギトッピング、味玉乗せ。

いただきます。
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WBAジュニアフライ級王者・井岡一翔が熱望する、Lineal/WBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダとの決戦は「大晦日に東京」のラインで交渉が進んでいました。

しかし、今日になってBoxingscene .comなど複数のメディアが「契約はほぼ決裂」と伝えています。

相思相愛と見られていた両者ですが、34歳の日本人が望んでいるのは「キャリアの集大成」。一方で、33歳のメキシカンの目当ては「カネ」。

昨年12月に行われたローマン・ゴンサレスとのビッグファイトで7figure(100万ドル超え)の報酬を手に入れたエストラーダが、井岡戦に期待していたのは「軽量級ではあり得ない注目と熱狂を集める日本開催」と「それに釣り合うファイトマネー」でしたが、井岡は日本開催にこだわらず、陣営も十分な報酬を提示できなかった模様。

井岡の代名詞、12度目となる大晦日の世界戦、長らくPFPシーンを賑わせてきた115ポンドの最終決戦はこのまま霧消してしまうのでしょうか?

Boxingscene .comは一部で噂されている「大晦日・東京で井岡vsロマゴン」は、具体的な交渉はないとも否定しています。

36歳のチョコラティトもエストラーダとのラバーマッチで100万ドルを手にしたと言われ、以前のような条件で日本のリングに戻ることは考えられません。

カネではなく栄光を求める井岡にとって、自身と同じキャリアの幕引きを迎えているビッグネームとの対戦は一筋縄では行きそうもありません。

まあ、ジュニアバンタム級の対立王者に「カネよりも栄光を求め、勝てば評価が上がる相手」は、しっかり相模原あたりにお住まいですが、4階級制覇王者はそっちに舵を切る気はないのでしょうか?
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Monday 18, September 2023

Ariake Arena, Koto-Ku, Tokyo, Japan
commission:Japan Boxing Commission
promoter:Akihiko Honda (Teiken Promotions)


Nobody knows what will happen,Anything can happen.


ボクシングに限らずスポーツの魅力は、何が起きるかわからない、もっとわかりやすくいうと何が起きても不思議ではない、という不確実な世界であることです。

来週18日、メインを張る寺地拳四朗が、ヘッキー・ブドラーに圧勝すると決まったわけではありません。もしかしたら、大番狂せで敗れることだってありうるでしょう。

スポーツが常に孕む「不測の事態」に加えて、南アフリカを代表して戦い続けてきた35歳のブドラーには「経験」と「意地」があります。


むしろセミファイナルの方が、予定通りの結末を迎えそうです。那須川天心の相手ルイス・グスマン・トーレスはメキシコのバンタム級王者で27歳、心身ともに野望を燃やしての来日でしょうが、12戦10勝(6KO)2敗の戦績は「経験」を感じ取るにはあまりにも対戦相手が脆弱で、いずれもTKO負けの二つの黒星からは強固な「意地」も読み取れません。

当初、対戦予定だったファン・フローレスが新型コロナ感染で、急遽抜擢に答えたグスマンですが、9月1日にバンタム級10回戦を行う予定で体は出来ているはずとはいえ、天心のスピードとスタイルに対応できるレベルではないでしょう。


その意味で、最も注目すべき試合は那須川の露払いに回された中谷潤人です。

相手は、アルジ・コルテス。

2014年4月のプロデビューから10年余りで30戦25勝(10KO)3敗2分。「誰に勝ったのか?」という点では世界基準で語るものは何もありません。地域タイトル挑戦のチャンスも与えられていないことから、その肩にかかった期待の軽さも窺えます。

逆に考えると、叩き上げでこの戦績を積み上げてきたのです。



3つの黒星のうちの二つはデビュー4戦目までに喫した8年以上前のもの。そして、もう一つは昨年9月にファン・フランシスコ・エストラーダを相手にクロスゲームを繰り広げた〝敗れて名前を挙げた一戦〟です。

エストラーダ目線では格下相手のチューンナップ、WBCフランチャイズがステイクされていたとはいえ事実上のノンタイトル戦、ダウンも奪って気の緩みが生じる要素はいくつもありましたが、どう見ても弱い選手ではありません。

もし、一気に距離を潰す踏み込みの速さと、それに繋げるフェイント技術を持っていたら、中谷にとって危険極まる相手です。

中谷にとってはキャリア最強の相手でしょう。

それでも中谷の勝利が1/16(1.06倍)、コルテス8/1(9倍)という掛け率は、25歳の長身サウスポーの評価の高さを裏付けています。

もしかしたら、現在の115ポンドシーンで中谷がアンダードッグに回る相手はいないかもしれません。



露払いをした元キックボクサーとの無敗対決、すでに口にしているモンスターへの挑戦…メガファイトへの道を突き進むためにも、鮮やかな勝利が求められます。
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昨年大晦日にマジョリティードローで分けたWBAジュニアバンタム級王者ジョシュア・フランコとのダイレクト・リマッチをユナニマスデジションで勝利した井岡一翔。

27歳のフランコがSNSで引退声明を出したのは驚きました。大きな不幸が彼にのしかかっていないことを、また再びリングの上で躍動してくれることをボクシングファンの1人としてお祈りします。

さて、難敵フランコを退け、改めて再戦と逆境に強いことを証明した34歳のリング・マスターはこれからどこへ向かうのか?



【ファン・フランシスコ・エストラーダ】

リング誌/WBC王者エストラーダとは相思相愛。

現在のジュニアバンタム級シーンで、勝ったときのリターン(世界評価)が最も大きい相手です。

キャリアのフィナーレをどう飾るかという時期に差し掛かっているのは、34歳の井岡も33歳のエストラーダも同じ。

El Galloの全盛期は過ぎているように見える一方で、井岡の戦いぶりからは衰えをほとんど感じられません。

もし、対決が決まれば「井岡有利」の予想とオッズが並びそうです。



【ローマン・ゴンサレス】

帝拳傘下というだけでなく、ジョシュア・フランコが防衛戦の相手としても交渉していたチョコラティトは、最も簡単にマッチメイクが成立するビッグネーム。

かつてPFPに2年間も君臨した36歳のニカラグア人も、エストラーダ同様にピークは過ぎ、115ポンドはベスト階級ではないようにも映ります。

とはいえ、全盛期のシーサケット・ソールンビサイとエストラーダにしか負けていない、その実力はまだまだ階級トップクラス。

井岡もロマゴンに対する特別な思いがあるかもしれません。




【中谷潤人】

アレクシス・アルゲリョを彷彿させる〝やせっぽっちの破壊者〟。

フランコとのダイレクト・リマッチを選んだのは、指名挑戦者の中谷を回避するためという声は、ゴーイング・マイウェイの井岡の耳にも届いているでしょう。

井岡流にいうと「メリットがない相手」ですが、エストラーダやチョコラティトのような落ち目のグレートではなく、勢いのある旬の強豪。

田中恒成戦がそうだったように、勝ったときのリターンは井岡の想像を超えるはずです。もちろん、誰に一番メリットがあるかとなると中谷ですが。



【ジョン・ラミレス】

現在のWBAランキングは1位が空位で2位がスクラッピー・ラミレス。井岡への挑戦権をかけた試合に起用される可能性がある27歳の米国人で、12戦全勝8KO。

WBAだけがランキングしている、しかも1位という承認団体特有の捏造ランカーです。

井岡は全く興味がないというか、そもそもラミレスを知らないかもしれません。WBAから対戦指令が出たら、井岡はまたタイトル返上するでしょう。



【バンタム級への道・5階級制覇】

体重超過のフランコを見事にコントロールしたことから、5階級制覇の期待も一部で膨らんでいます。

井上尚弥が焼け野原にして、傷物の〝落武者〟が彷徨っているバンタムは、タイトルを獲るだけなら美味しいかもしれませんが、井岡がそこに興味を見出すかどうか?

アジアではマニー・パッキャオに次ぐ5階級制覇(ノニト・ドネアはジュニアバンタム級が暫定なので4階級制覇・ドネアがジュニアバンタムに下げることをほのめかしたのも5階級制覇のため)ですが、所詮は数字です。

井上拓真をレッスンして「お兄ちゃん、出て来いや!」と いうのも面白いですが、そんなキャラじゃないですね。
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■WBAジュニアバンタム級タイトルマッチ ©️ジョシュア・フランコvs井岡一翔 前日計量は井岡が52.0kgの160gアンダー。フランコはなんと3.1kgオーバーの55.2kg。 120分の再計量の猶予時間もフルに使わず、全裸で秤に乗ることもなく、200グラムしか落とさず、諦めました。 この時点の体重差は3kg。 当日午前10時の計量で、58.9kg以内のリバウンドに抑えることを条件に、井岡陣営が試合決行を受け入れました。 フランコはこの本来ならあり得ない〝公式当日計量〟を900gアンダーの58kgでクリア。 そして、リング・イン前のフランコは2.2kg乗せて60.2kgに、5階級上のライト級(61.23kg)でロープをくぐりました。 対する井岡も5.5kg上乗せした57.5kgでリング・イン。フェザー級(57.15kg)を超えてジュニアライト級のゾーンに踏み入れるウエイトです。 両者の体重差は2.7kg。 減量失敗のフランコと、井上尚弥と並ぶ〝リバウンドマスター〟井岡。 波乱の前日計量だけでなく、この当日計量でも両者の調整能力の差が明らかになりました。 ジュニアライト級の井岡とライト級のフランコの対決は、単純な体重差ではなく、両者の体重コントロールの巧拙、リング上で異様に汗をかくフランコの姿からも勝負の帰趨は早い段階で明らかになりました。 井上尚弥と対戦したジェイミー・マクドネルのケースほど酷くはありませんが、今回のフランコも実質的な体重アドバンテージがあったとは考えられません。 井岡と井上のリバウンドが、ミドル級の村田諒太を上回るのは有名な話ですが、理想とされる10〜12%のリバウンドに安定して合わせてくるのは流石です。 さらに今回の井岡は栄養とトレーニング面で新しいメソッドを導入、前戦よりもリバウンド幅を500g増やしながらもキレとスピードは全く変わらなかったそうです。 今回のケースは、4団体時代によくある体重超過、つまり世界タイトルの価値暴落だけが背景ではなく、個人的に深刻な事情が起きたフランコが試合に集中できなかった可能性もあります。 それでも、逆境に立ったときの井岡の強さが、またしても際立った一戦でした。
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さて、次は相思相愛のファン・フランシスコ・エストラーダや、フランコが井岡とのダイレクト・リマッチを優先して〝待機〟している因縁のローマン・ゴンサレスとのビッグネーム対決になるのか? あるいは、中谷潤人とのボクシングマニア垂涎の〝世代〟と〝スタイル〟の団体統一戦は実現するのか?
井岡はもう、34歳。ここまで、30勝15KO2敗1分。 このブログでも紹介しているように、 井岡はCompuBoxのスタッツでは日本人ではもちろん、世界でもトップクラスの「打たせずに打つ」ボクサーです。 二つの敗北と一つの引き分けは、いずれもクロスゲーム、ストップ負けはもちろん決定的に追い込まれたシーンもありません。 井岡のスタイルで33試合312ラウンドという数字は、深刻な劣化や消耗からは縁遠いように見えます。 しかし、20歳のデビュー当時から注目され続け、33試合中24試合が世界戦、様々な重圧を潜り抜けてきた井岡の14年間が過酷な航海だったのは間違いありません。 我が道をゆく人です。 日本のボクシングファンが渇望する、2階級離れてしまった頂上決戦は実現しないのでしょうか?
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井岡一翔を意識して始めたシリーズではありませんでしたが「This is The Way.彼らの掟、彼らの教義、彼らの生き方」なんて、この34歳の麻草&タトゥー男の看板です。

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去年の大晦日、同じ場所、同じ対戦相手、みなさんが見た光景は、みなさんも覚えていると思いますが、僕が求めている結果じゃありませんでした。

でもあの日から、諦めずに、今日までいろんなことありましたけど、いろんな方達のみなさんの支えのおかげで今日またこうやってチャンピオンに返り咲くことができました。

ありがとうございます。今日僕がみなさんに1番伝えたかったこと、僕たち日本人は強いんです!僕たちが日本人が持つ志が必ず未来の子どもたち、未来を背負っていくみんなに届くと思うので、僕はこの志を伝えるために、これからも闘っていきます。

みなさんともに一緒に闘いましょう。今日は本当にありがとうございました!。 


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「歩行者天国は良いよね」と言ってる割にはなるべく近づかないようにしています。だって人混みが大嫌いなんだもん…、

▶︎まず、私は残念ながら試合は見れませんでした。高額のPPVに仕事まで入って。

どうしても納得できなかったフランコの体重超過については、ロベルト・ガルシアは「詳細は言えませんが、キャンセルして帰国する一歩手前までいった」と、ジョシュア・フランコが何らかの個人的問題を抱えていたことをほのめかしました。

私もこの試合をきっちり追いかけることができず、試合も見れませんでした。

「薬物検査で井岡が基準値以下の禁止薬物の陽性反応が出た」ということを聞いて「試合は中止」と判断、暴飲暴食してしまった」というの、どう考えても不自然です。

諸悪の根源は「世界タイトルの価値が信じられないほど暴落している」ことに尽きるのですが…。

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ダイレクト・リマッチ。

決着の戦いか?それとも、タイトルのたらい回しか?
その類型を「①哀しい返り討ち型」「②ファンが喜ぶ激闘型」「③プライド証明型」に分けます。

今夜は「③プライド証明型」。

初戦でその実力に批判的な目を向けたDoubterや、Haterらを黙らせる、ダイレクトリマッチの型式です。

記憶に新しいところでは、アッサン・エンダムとロブ・ブラントに初戦を落としながら、ダイレクト・リマッチで文句なしのKO勝利を収めた村田諒太が代表がでしょうか。



ジュニアバンタム級のUndisputed titleを賭けた、WBC王者パヤオ・プーンタラトとの初戦(1984年7月5日)を僅差でものにしたWBA王者・渡辺二郎は、4ヶ月と24日後のダイレクト・リマッチ(1984年11月29日)ではボクシングIQの高さを見せつけて、11ラウンドTKO勝利。



前回記事のコメントで落日さんが挙げてくれた、アズマー・ネルソンとジェフ・フェネック。

90年代の怪物2人のリマッチは、実際にはフェネックが1試合を挟んでおりダイレクトではありませんでしたが、非常に興味深い再戦でした。

初戦は1991年6月28日、マイク・タイソンvsレーザー・ラドックのダイレクト・リマッチのセミファイナル。WBCジュニアライト級王者ネルソンが6度目の防衛戦で迎え撃つのは、バンタム級からスタートした4階級制覇を狙うフェネック。

試合はフェネックのボリューム満点の攻撃が、ガーナのプロフェッサーを押し切ったように見えましたが、オフィシャルはフェネックから見て115−113/114-114/112−116の三者三様のドロー。

スコアカードが読み上げるのを聞いたフェネックは、愛娘を抱き上げ、人目を憚らず悔しさに咽び泣きました。「こんな判定があるか?どうしたら勝てるんだ?」。

ダイレクト・リマッチがセットされたのは翌年3月1日、フェネックの地元・豪州メルボルンのプリンセスパーク・スタジアム。初戦の試合内容、そして地元に用意された舞台。オッズは5−1で大きく27歳のフェネックを支持していました。

しかし、33歳のネルソンも自信満々。初戦は10日前までマラリアを発症、高熱で練習ができなかったこと、左肘を負傷していたままリングに上がっていたのでした。

試合は3度のダウンを奪われ8ラウンドTKOに散ったフェネックは、プロ初黒星を喫してしまいます。

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グローブだけでなく、手錠も似合う男、メイウェザー。

旬の強豪を避けると批判されることが多かったフロイド・メイウェザーがダイレクト・リマッチを選択したのはファンやメディアから「負けていた」といわれるホセ・ルイス・カスティージョ(2002年4月20日→2002年12月7日)と、マジョリティ・デジションで辛くも逃げ切ったマルコス・マイダナ(2014年5月3日→2014年9月13日)。

いずれも、ボクシングスキルの明白な違いを見せて勝利したメイウェザーのプライドが輝いたダイレクト・リマッチでした。



スーパーミドル級最強トーナメント〝スーパー6〟で優勝、PFPキングにも君臨したアンドレ・ウォードですが、ボクシングファンの多くは彼のことを忘れてしまっています。もしかしたら、最初から記憶していなかったのかもしれませんが…。

2016年11月19日、ウォードが挑んだのは、階級最強と目されたWBA /IBF /WBO王者のセルゲイ・コバレフ。

このときウォードは32歳、30戦全勝15KO無敗。コバレフは33歳、31戦30勝27KO無敗、唯一勝てなかった引き分けは8回戦時代のものでした。

多くのメディアがPFPでウォードを2位、コバレフを3位(1位はローマン・ゴンサレス)に推す大勝負。

第2ラウンドにウォードがダウン。拮抗した試合は12ラウンド36分間続きました。ウォードがユナニマスデジションをモノにしましたが、スコアは3者とも114−113というミクロの勝利。

迎えた2017年6月17日、ダイレクト・リマッチ。ボディブローを有効に使ったウォードは第8ラウンド、ボディを嫌がるロシア人の顔面に左右のパンチをヒットさせると、フィニッシュはボディへ押し込んだローブロー。

モヤモヤの残る試合ではありましたが、ダウンしてからが強かったウォード、劣勢になると崩れるのが早かったコバレフ、その差が出た勝負でした。


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カネロ・アルバレスは、熱望されたゲンナジー・ゴロフキンとの試合を引き延ばし、劣化の兆候を見極めた2017年9月16日に初戦をセットしました。

試合は35歳のGGGのプレッシャーに、27歳のカネロが押される展開。決定的な場面こそ作れなかったものの、GGGの勝利は間違いないと思われましたが、公式採点は三者三様のドロー。カネロの118−110とスコアしたアダレイド・バードは激しく非難されますが、その後もジャッジを続けています。

ダイレクト・リマッチは1年後の2018年9月15日。またもや12ラウンドにもつれ込んだ判定は2−0のマジョリティデジションでカネロの勝利。

この試合は初戦から一転、カネロが攻めてGGGが捌く展開。どちらが科学的に戦ったかという視点なら、左ジャブからボクシングを組み立てたGGGですが、メキシカンスタイルで攻め込んだカネロの成長も感じられた一戦でした。



かつて、ヘビー級最強と見られていたアンソニー・ジョシュアは二つの顔を見せてしまいます。

2019年6月1日、米国初上陸はアンディ・ルイスJr.を豪快に粉砕するはずでしたが…身長とリーチではるかに劣るルイスの接近戦に簡単に巻き込まれて第7ラウンドでTKO負け。

12月7日のダイレクト・リマッチではアウトボクシングに徹して、メキシカンの接近を最後まで許さず完勝。スタイルをガラリと変えてのリベンジでした。

2021年9月25日、やはり圧倒的有利の予想で迎えたオレクサンデル・ウシクとの初戦は、ウクライナ人のテクニックに翻弄されて判定を落としてしまいます。

2022年8月20日のダイレクト・リマッチでは攻撃によりアクセントをつけて臨んだものの、ウシクの機動力を止めることも狂わせることもできずにスプリットデジションで惜敗。




▶︎▶︎▶︎私はその時代を共にしていませんがダイレクト・リマッチのドラマに、絶対に欠かせないのが炎の男・輪島功一です。

オスカー・アルバラードには初戦(1974年6月4日)で15ラウンドKO負けでジュニアミドル級のUndisputed Championの座を転がり落ちるも、ダイレクト・リマッチ(1月21日)では15ラウンド判定勝ちで見事に奪冠。

柳済斗との初戦(6月7日)は7ラウンドKO負け、ダイレクト・リマッチでは15ラウンドKOでベルトを取り返しました。




…さて。

井岡一翔は明日、土曜日の夜に、どんなプライドを見せてくれるのでしょうか? 
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