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カネロ・アルバレスvsジャーメル・チャーロ。

スーパーミドル級(168ポンド)とジュニアミドル級(154ポンド)、4団体時代初の完全統一王者同士の激突です。

14ポンドの体重差に加えて、大舞台での経験値から4−1でカネロ有利と見られています。

 

一方、二人は33歳の同い年ながら心身の消耗度の違いから、番狂せを支持する声も聞こえてきます。

カネロは2005年10月、15歳でデビューしてから丸18年、63戦59勝39KO2敗2分のキャリアを積み重ねてきました。

 地域タイトルをコレクションしながら、人気はあるけど実力は無いマシュー・ハットンとのWBCジュニアミドル級王者決定戦の舞台が用意された2011年3月の時点ですでにスーパースター。

それから12年以上も、カネロが上がるリングは一つ残らず世界中のボクシングファンが注目するメガファイト。 

昨年、ドミトリー・ビボルにフロイド・メイウェザー戦以来9年ぶりの黒星を喫すると、ゲンナディ・ゴロフキン、ジョン・ライダーとKO勝利濃厚と見られた試合を判定まで粘られました。

「まだ33歳でも、カネロはピークを過ぎた」という見方は当然です。ただし、ライトヘビー級でも通用するパワーと打たれ強さは、ジュニアミドル級のジャーメルにとって大きな壁になるはず。

そして、そのチャーロ。カネロより2年遅い2007年12月のプロデビュー。37戦35勝19KO1敗1分 というキャリアでメガファイトと呼べる規模の試合は一度も経験していません。ラスベガスの中心、T -Mobileアリーナのリングに上がるのはこれが初めて。

2020年から、コロナ禍の影響もあったとはいえ年間1試合ペースというのも、気になります。

それでも、初戦でSDと大苦戦したブライアン・カスターニョを10ラウンドKOで 仕留めるなど、今がが全盛期。

パワーがどこまで通用するのかは未知数ですが、鈍重なパワーヒッターカネロにとってチャーロはアミール・カーン並みに速く、カーンよりも捕まえるのに時間がかかると考えるのが自然です。

カネロがビボルに大番狂せを喰らってから、精彩を欠いていることは本人も認めているように事実でしょう。その一因が、メガファイトを繰り広げてきた精神的な消耗にあるのは間違いありません。問題は肉体も劣化に蝕まれているのかどうか、です。

「旬のパンチャーから逃げてきた」と非難されるカネロが、ジュニアミドル級時代に〝逃げていた〟のがチャーロ兄弟。

そして、カネロには「ビボルへの雪辱」「最強のアルツール・ベテルビエフへの挑戦」という、成し遂げるべきRedemption (贖罪)が残されています。もし、ジャーメルに敗れると贖罪の試合が3試合に増えるというよりも、そのレガシーに大きな傷がついてしまいます。

メキシコの熱狂的なサポーターは「カネロこそメキシコ史上最高ファイター」と、今も信じて疑いませんが、物足りない相手しかいないスーパーミドル級でしか最強を証明していないカネロの評価が後世、大きく下降するのは目に見えています。

このままだとカネロは「ベストファイトはケイレブ・プラント戦」で、晩年のメイウェザーに負け、ライトヘビー級の番手のビボルに完敗、生涯プロテクトされ続けたメキシカンアイドルで終わってしまうでしょう。 
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Fighter of the Year Prediction


海の向こうでは大谷翔平の本塁打王と、直近3年で2度目のMVPが確実視されています。日本スポーツシーンに刻まれる、もしかしたら史上最高の偉業です。

さて、ボクシング界のMVPといえば…そうです、Fighter of the Year です。

今夜は少し気の早いFighter of the Year -Winnerを予想。

******

◎(本命)テレンス・クロフォード。

➕:ジュニアウェルター級に続いてウエルター級でもUndisputed Championに。ウエルター級の完全統一と、完全統一王座の2階級制覇は、1990年代半ばからの四半世紀にわたる4団体時代で初めての偉業。

➖:今年、1試合しか戦っていないこと。年内にエロール・スペンスJr.と再戦して鮮やかに返り討ちにしたとしても、評価の大きな上積みは期待できない。敗北はもちろん、拙戦をしてしまうとFighter of the Yearの大本命の座が揺らぐ可能性も。



◯(対抗)ジャーメル・チャーロ。

➕:今週末にカネロ・アルバレスとのメガファイトに勝利すると、クロフォードに次ぐ2階級でのUndisputed Championに。米国史上最大の商品価値持つカネロに勝つ意味は計り知れません。

➖:クロフォードと同じ今年1試合しか戦っていないこと。2012年にノニト・ドネアが最も権威があるFighter of the YearであるSugar Ray Robinson Awardを受賞したとき「年間4試合の世界戦に全勝」も受賞理由の一つに挙げられました。

戦うチャンピオンが評価されるのは当然です。



◯(対抗)井上尚弥。

➕:交渉が順調に進んでいると言われるマーロン・タパレスとのジュニアフェザー級タイトル完全統一戦が実現すると、昨年12月のバンタム級に続き2階級でUndisputed Championに。

ライバルが年間1試合で終わりそうな気配の中、2試合を戦い122ポンドのタイトル・コレクションのコンプリートがほぼ確実。

➖:世界的なインパクトという点で大きく劣る「日本で行った超軽量級の2試合」がどこまで評価されるか?階級に貴賎がないとするなら、井上のFighter of the Yearはほぼ確実なのだが…。



△(短穴)寺地拳四朗。

➕:BoxRecのPFPで13位まで上昇、リング誌やESPNも「PFP目前」と評価するジュニアフライ級最強王者。

昨年は井上と共にFighter of the Yearにノミネートされるなど、専門家評価は抜群だが、今年もノミネートが精一杯か。来年の階級完全統一に期待。

➖:アンソニー・オラスクアガ、ヘッキー・ブドラーという新旧強豪の撃破は印象的だが、ライバルたちが2階級でのUndisputed Championという金看板を掲げているのと比べると訴求度は弱い。



☆(大穴)張志磊。

➕:チャーロ、井上と同じく「あと1試合」を年内にこなせば可能性があるのがヘビー級の張志磊。

その1試合が世界タイトルマッチになると、相手はWBC王者タイソン・フューリーか、Lineal/Ring/WBA/IBF/WBO王者オレクサンデル・ウシク。勝利前提でFighter of the Yearに激しくチャージします。

➖:非常に危険なヘビー級であることを証明した今、王者にとってはすぐに戦いたい相手ではありません。政治色が強烈な階級だけに、40歳の中国人に美味しい話は回って来ない。

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現時点で、クロフォード以外の候補者は「次の試合で勝てば」という条件付き。ウエルター級史上最も地味な35歳のUndisputed Championが大本命です。

対抗馬は完全統一王座の2階級制覇に王手をかけている、チャーロと井上。

チャーロはカネロ相手に明らかなアンダードッグなのに対して、井上はタパレスを何ラウンドで仕留めるか?。

最も起こりうるのはチャーロが敗北、井上快勝。そう考えると「◯(対抗)」の一番手は井上でも良かったのですが、何しろこのアワードをアジアにもたらしたのはマニー・パッキャオとノニト・ドネアだけ、ジュニアフェザー以下ではドネアだけという、アジア無縁のボクシング界最高賞だけに、ついつい弱気になってしまいますが…。
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1952年5月19日、白井義男が世界フライ級王者(もちろんUndisputed champion)になってから71年もの歳月が流れましたが、いまだに一人のFighter Of The Year も生み出すことが出来ていません。

Fighter Of The Year はボクシングを扱う多くのメディアが制定していますが、トロフィーなどを用意する、つまり賞としての体をなしているのは、リング誌などに限定されます。



↑多くの人がFighter Of The Year2022をドミトリー・ビボルと考えていますが、十人十色です。

リング誌のFighter Of The Year に選ばれると、例のリング誌ベルトにFighter Of The Year と印字して贈呈されていますが、昨年プリントバージョンが廃刊に追い込まれてからはどうなっているのでしょうか?

昨年は寺地拳四朗がリング誌で
Fighter Of The Yearにノミネートされ、今年はリング誌はもちろん全米ボクシング記者協会でも井上尚弥がFighter Of The Year、中谷潤人がKO Of The Year にノミネートされる可能性は高いと見られます。

現時点でのFighter Of The Year大本命はクロフォードですが、テレンス・クロフォードとエロール・スペンスJr.の再戦が年内に行われ、クロフォードが負けるかブサイクな試合をすると、マーロン・タパレスに完勝することを大前提に井上が賞レースのトップに躍り出ます。


残るライバルはジャーメル・チャーロ。今月30日にカネロ・アルバレスに敗れて、Undisputed title2階級制覇を阻まれると、井上でほぼ決定です。

PFPが全ての階級に広く開放されているのに対して、Fighter Of The Yearは欧米の人気階級に偏っている事実は否めません。

Fighter Of The YearのAward winners、その受賞者たちの系譜を振り返ります。
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大谷翔平のキャリア2度目のMVP受賞が確実視されていますが、プロボクシングの世界でMVP(年間最優秀選手賞)にあたるのが、Fighter Of The Year です。

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最も権威のあるFighter of T he Yearが全米ボクシング記者協会から贈られるSugar Ray Robinson Awardであることに、誰も異論はないでしょう。


ファイターにとって最も名誉なアワードの一つ、
Fighter Of The Year 。

今年は、井上尚弥が史上初の受賞に輝く可能性大と期待していましたが、分厚い暗雲が立ち込めてしまいました。

暗雲の正体はテレンス・クロフォード。

エロール・スペンスJr.とのウエルター級完全統一戦で、大方の予想を裏切る圧勝劇を演じて、ジュニアウエルター級に続くUndisputed title2階級制覇を果たします。

今月30日には、ジャーメル・チャーロが、スーパーミドル級の完全統一王者カネロ・アルバレスに挑戦、番狂せの勝利を収めると、やはり
Undisputed title2階級制覇。

人気階級で大きな花火を打ち上げられると、軽量級、それもジュニアフェザー以下の超軽量級の井上が日陰で目立たなくなるのは仕方がありません。

それにしても、井上も年内にマーロン・タパレスを粉砕してジュニアフェザー級も完全統一すると、やはり
Undisputed title2階級制覇。

クロフォードvsスペンスが7月29日でしたから、わずか5ヶ月で
Undisputed title2階級制覇王者が3人も誕生するかもしれないのです。

余談ですが、Undisputed championは、かつて「議論する余地のない王者」と直訳されていましたが、今はなぜか「比類なき王者」という訳が目立ちます。

これ、「議論する余地のない」とか「比類なき」ってよくわからないですよね?

ネットニュースが長谷川穂積を「議論する余地のない王者」、リングアナウンサーが山中慎介をやはり「議論する余地のない王者」とコールしたことがありましたが、明らかに
Undisputed championを意識しての記事やアナウンスでしたから、あれは間違いです。

「問答無用の世界チャンピオン〜」とかなら良かったのですが。

Undisputed championは、意訳して「他の誰にも王者を名乗らせない王者」、さらに意訳して「完全統一王者」とする方が正確に意味が伝わり、変な誤解を招かなくて済むと思います。


またまた前置きが長くなりましたが、
Fighter Of The Year です。

1952年5月19日、白井義男が世界フライ級王者(もちろんUndisputed champion)になってから71年もの歳月が流れましたが、いまだに一人のFighter Of The Year も生み出すことが出来ていません。

ファイティング原田はもちろん、エデル・ジョフレですら、その栄光に輝くことは出来なかったのです。

その日は、いつか訪れるのでしょうか?
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7月29日に行われた米国で最も人気のあるウエルター級のUndisputed championshipから1ヶ月が過ぎました。 

テレンス・クロフォードが3度のダウンを奪った末に、8ラウンドでエロール・スペンスJr.を予想外のワンサイドでストップ、ジュニアウェルター級に続いて2階級でUndisputed championに就きました。

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この試合は両者に再戦条項が契約に盛り込まれていましたが、この結果ではクロフォードもスペンスも再戦を望まないと思われました。

再戦は早ければ年内、遅くとも来年の第1四半期には行われる予定で、会場は初戦に続きラスベガス最大のT -Mobileアリーナが最有力。

惨敗に終わったスペンスについては「交通事故の影響が明らか」という意見と共に、減量に失敗、試合では最悪のコンディションだったとも伝えられています。

前日計量でも「スペンスはカサついていて顔色が悪い」という声も上がってはいましたが、テレビ画面を通しては全く分かりませんでした。

しかし、この試合のプレスツアーなどで見たスペンスの目が虚ろだったのは、減量苦の兆候だったのかもしれません。

アベル・サンチェスも「スペンスはskeletonのようでとても戦える状態に見えなかった。あの夜のスペンスにならウエルター級のトップ15選手は全員圧勝、クロフォードがそうだったように彼らもシュガー・レイ・レナードの再来に見えただろう」。

この大一番に臨むにあたりスペンスは190ポンド(86.19kg)でキャンプに入ってしまったと報じられています。

もちろん、クロフォードのトレーナー、ブライアン・マッキンタイアは「試合が終わってからそんなことを持ち出すのは敗者の言い訳」と聞く耳を持ちません。

個人的には再戦には興味がありますが、ボクシングファンの多くはそうではないかもしれません。興行的には初戦を下回るスケールになってしまいそうです。
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公園を散歩するような簡単な試合になると思っていたら、大間違いだ。〜ジャーメル・チャーロ

9月30日、ラスベガスは T-Mobile arenaで、商業的には今年最大のメガファイトが行われますが、米国のメガファイトは通常、大都市をサーキットするプロモーショナルツアーを実施します。当たり前ですが、これは人気階級の人気選手が対決するイベントのみ。

フェザー級以下の人気のない階級で行われることは、まずありません。井上尚弥の試合前に日本でもやれば良いと思うのですが、経済的な問題から難しいのでしょう。



ニューヨークに続いて、日本時間の木曜日にビバリーヒルズで行われた会見でチャーロは人生最大の戦いに向けて抱負を語りました。

 My whole career has kind of been all about chasing Canelo.

ビバリー・ヒルトンの会見上で登壇したジャーメルは「私のキャリアとは、カネロを追い続けることだった。この試合のオファーを受け取った私の気持ちがわかるか?喜びとやってやると言う気持ちが爆発したよ。9月30日を境に人生が変わるんだ。こんなに劇的な大勝負はない」と意気込みを語りました。



ジュニアミドル級のUndisputed Championジャーメルが、カネロのUndisputed スーパーミドル級タイトルを奪うと、テレンスクロフォードに次ぐ4団体時代二人目のUndisputed title 2階級制覇。

154ポンドのジュニアミドル級から、168ポンドのスーパーミドル級へ。14ポンド(6.35kg)を一気に超える挑戦です。

しかも、相手は現代最高の人気者カネロ・アルバレス。

現役の世界王者が階級飛ばしで世界王者に挑戦することは極めて異例です。

階級を無視した快進撃を見せたスーパースターとして、真っ先に思い浮かぶのはマニー・パッキャオですが、15年前の2008年にWBCライト(135ポンド)級王者のパッキャオが、オスカー・デラホーヤにウエルター級(147ポンド)で挑んだときの体重ギャップは12ポンド(5.44kg)。しかし、あの試合はノンタイトルマッチでした。

20年前の2003年にWBAライトヘビー(175ポンド)級王者ロイ・ジョーンズJr.が、WBAヘビー級王者ジョン・ルイス(226ポンド)に挑戦したときの差は51ポンド(21.1kg)でした(ジョーンズは193ポンドだったので前日計量での差は33ポンド=15.0kg)。

さらに遡って85年前、1938年。ヘンリー・アームストロングはフェザー(126ポンド)級王者として、ウェルター(147ポンド)級王者バーニー・ロスに挑戦したときの体重差は21ポンド(9.53kg)。忘れてならないのは、当時は1団体8階級で王者はほとんど全てがUndsisputed Championでした。

「史上◉人目の4団体統一王者」と語られるとき、そこに言語上の嘘はありません。しかし、ここでいう「史上」は、WBOが主要と認知される1990年代半ばからの30年弱の歳月を指すことを覚えておかなければ、「テレンス・クロフォードは史上最高のボクサー」などという大きな勘違いに繋がります。

また、パッキャオやフロイド・メイウェザーが4団体統一に大きな興味を示さなかったこと、カネロを唯一の例外として4団体統一王者が傑出した人気者でなかった理由も考えるべきでしょう。


さて…パッキャオ、ロイ、アームストロングは飛び級での大きな挑戦に勝利しましたが、ジャーメル・チャーロもこのスペシャル・クラブに入会できるでしょうか?
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SATURDAY, AUG. 12

Glendale, Arizona (ESPN/ESPN+)
 junior lightweights (for Navarrete’s WBO title)


スクリーンショット 2023-08-13 14.34.06

オッズは32歳のバルデスが8/13(1.62倍)、28歳のVaquero(カウボーイ)13/10(2.3倍)を抑えてフェイバリット。とはいえ僅差です。

それでもリング誌の「20人の予想」では13勝6敗、一人保留でバルデスのプレッシャーにナバレッテは耐えられないと見られていました。

体格的には170㎝/183㎝のナバレッテが166㎝/168㎝のバルデスを大きく上回りますが、ボクシングで最も重要な要素は体重と当日のリバウンド、リーチの長さは「どう戦うか?(どの距離で戦えるか?)」という問題の前では全く意味をなしません。

さらに、バルデスがナバレッテとほとんど同じサイズのミゲール・ベルチェルトをストップしていることも戦前予想が偏った一因でしょう。

メキシカンスタイルの激戦でしたが、ナバレッテの完勝。オフィシャルは116-112、118-110、119-109。個人的には116-112でしたが、118−110はもちろん119−109でも納得です。

番狂せです。それにしても、ここ最近のバルデスは見るたびにヘタクソになってる気がします。

バルデスの右目、異様に腫れ上がっていましたが、大丈夫でしょうか?
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Oxon Hill, Maryland (Showtime)
bantamweights (for vacant IBF title) 

 

マニー・ロドリゲス、完勝でIBFバンタム級王座に返り咲き。

これで世界戦は3勝2敗と勝ち越し。悲願の世界戦初KOはお預けとなりましたが、最終回に3度ダウンを奪い、120−105*3。

頭がぶつかるシーンが多く、31歳のプエルトリカンの右目が腫れたのはそのためと思っていましたが、アナウンスは「パンチによるもの」。そうなのかな?

最終回、ダウンを奪ったのはボディ。立ち上がったロペスにパンチをまとめて2度のダウンを追加するも、主審のストップを呼び込めませんでした。

日本勢のホープが多いバンタム級。ロドリゲスは穴王者とは言えませんが、長期政権を築けるとも思えません、誰かに負ける前にやっちゃいましょう。狙い目です。
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今週末は、日本のボクシングファンにもお馴染みのファイターが揃い踏み。


SATURDAY, AUG. 12

Glendale, Arizona (ESPN/ESPN+)
Emanuel Navarrete vs. Oscar Valdez (No. 1)
 junior lightweights (for Navarrete’s WBO title) – more info

アリゾナ州Desert Diamond Arena, GlendaleではWBOジュニアライト級王者エマヌエル・ナバレッテが、これまで対戦が噂されながらも実現しなかったオスカル・バルデスを迎えての初防衛戦。

メキシカンスタイル、因縁の二人の対決。激闘にならない理由が見当たりません。

オッズは32歳のバルデスが8/13(1.62倍)、28歳のVaquero(カウボーイ)13/10(2.3倍)を抑えてフェイバリット。とはいえ僅差です。

それでもリング誌の「20人の予想」では13勝6敗、一人保留でバルデスのプレッシャーにナバレッテは耐えられないと見られています。 

体格的には170㎝/183㎝のナバレッテが166㎝/168㎝のバルデスを大きく上回りますが、ボクシングで最も重要な要素は体重と当日のリバウンド、リーチの長さは「どう戦うか?(どの距離で戦えるか?)」という問題の前では全く意味をなしません。


Oxon Hill, Maryland (Showtime)
Emmanuel Rodriguez (No. 2) vs. Melvin Lopez
bantamweights (for vacant IBF title) 



オッズはロドリゲス1/8(1.16倍)、ロペス5/1(5倍)ですが、世界戦では不安定な戦いしかできない31歳のプエルトリカンにとって、やはり正念場。

大手プロモーションがロドリゲスとの契約を敬遠するのは、そのヘタレっぷりから。もし、ここでクイッターな負け方で番狂せを起こされると、年齢的にもバンタム級の門番に格下げ、若手の踏み台の道を強いられてしまいます。

25歳のニカラグア人は技術的には見るべきものはないものの、その勝負根性は本物。精神的に脆弱なロドリゲスが乱打戦に巻き込まれて、いつもの弱気の虫が騒ぎ始めると…番狂せの目は大いにあります。




London (DAZN)
Anthony Joshua (No. 3) vs. Robert Helenius
12 rounds – heavyweights  
more info

正念場といばアンソニー・ジョシュア、アンソニー・ジョシュアといえば正念場です。

ジョシュア(身長198㎝/リーチ208㎝)に引けを取らない体格の持ち主ヘレニウス(200㎝/201㎝)ですが、グラスジョーで、その動きはカタツムリのように遅い。

33歳のジョシュアが喫した3つの敗北は、階級最速のハンドスピードを持つアンディ・ルイスJr.と、やはり抜群の機動力を駆使するウシクですから、39歳のフィンランド人はまさにオーダーメイド。

オッズはAJの1/16(1.06倍)、The Nordic Nightmare(ノルウェーの悪夢)が8/1(9倍)。

序盤で鮮烈なKO劇が見れそうです。




こちらは再来週末の試合、

SATURDAY, AUG. 26

Wroclaw, Poland (ESPN+)
Oleksandr Usyk (C, No. 1 P4P) vs. Daniel Dubois
heavyweights (for Usyk’s Ring/IBF/WBA/WBO titles)

ヘビー級の世界戦ではジョシュアと戦った2試合だけ。いずれも判定勝ちですが一つはSD。なぜ、平凡な選手がPFPの上位に評価されているのか?

クルーザー級の元Undispited championとはいえ、〝たかが〟2階級制覇です。井岡一翔や井上尚弥は4階級制覇だというのに、〝たったの〟2階級。

なぜウシクをPFP上位に評価するのか?

そこにあるのは「ヘビー級」という「特別・別格の階級(階級というのもおかしいですね、リミットなどないわけですから)」という、「全ての階級を平等に見て」というPFPの基準が抜け落ちているのです。

クルーザー級からヘビー級へ上がった途端、パワーの欠如が明らかになり塩試合しか出来ないウシク…たったの2階級制覇だというのに。

これだけ評価の高いウシクです。デュボアが圧勝したら、とうぜんPFP入り確実のはずですが、そうはなりません。

とはいえ 「全ての階級を平等に見て」というPFPの基準、それ自体が大間違いなのです。PFPの評価基準など存在しません。「ヘビー級は別格」 という階級差別もあり、です。「俺はストロー級に偏って評価する」「井上信者だからジュニアフェザー級が最もレベルの高いクラスとする」…なんでもOK、それがPFPなのです。

36歳のウシクの勝利が1/10(1.1倍)、25歳のデュボア6/1(7倍)。ここまで差のある対決には思えませんが、ウシクの変幻自在のボクシングに戸惑ったまま、デュボアが12ラウンドを浪費しそうです。
 


舞台はポーランドのヴロツワフにあるサッカー専用スタジアム。世界には素晴らしいスタジアムがたくさんあります。
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今朝の読売新聞。

読売は「井上尚弥vsスティーブン・フルトン」を大きく取り上げてくれました。 プロボクシングを熱心に取り上げてきたメディアです。

しかし、昨日のテレンス・クロフォードとエロール・スペンスJr.のウエルター級完全統一戦は、結果の3行記事すら見当たりません。

米国の一般ニュース番組も女子サッカーW杯は超・超・超大きく取り上げてるものの 、この試合は完全スルー。権利の関係から静止画しか使えない、しかも高額となれば「超ドマイナースポーツの分際で!」と総スカンを食うのも当然です。

それにしても、私が米国ボクシングに惹き込まれた80年代前半とは隔世の感があります。40年近くも経ってるので、実際に「隔世」といって良い時間が流れたのですが。

当時、マービン・ハグラーとトーマス・ハーンズ、シュガー・レイ・レナードの試合は、試合前から読売新聞や朝日新聞でその試合の持つ意味や、興行規模を大きく報道していました。それは、今のMLBや欧州サッカーよりも眩しく見えたものでした。

当時の夕刊はスポーツ面はありませんでしたが、社会面で伝えていたので、スポーツを超えた世界的な社会現象くらいの衝撃もありました。

スポーツ・イラストレイテッド誌やリング誌などで米国ボクシングに耽溺していた私は「日本でもここまで報道するのか、やるじゃん日本」と受け止めてました。

当時もスポイラはもちろん、リング誌でもボクシングの危機について、さかんに警鐘が鳴らされてましたが、モハメド・アリを知らない私には「ボクシングが没落してるなんて錯覚だろ?」という思いの方が強かったかもしれません。

団体と階級の増殖で世界タイトルの価値は暴落する一方、クローズド・サーキットとPPVでマニアを囲い込む目先だけしか見ない商法が定着、90年代、00年代、2010年代とボクシングは没落の底なし沼を沈み続けました。

米国では、スポーツとしてのステイタスで、すでにUFCに抜き去られています。UFCは8階級でたった一人の王者、ドーピング検査はなんとUSADAを導入。

ボクシングは4団体17階級で、ドーピングはビクター・コンテが「(一線を退いた)私でも簡単にすり抜けられる」という、トホホにも程があるVADAが最も厳格。チャンピオンシップ制も、スポーツとしての体裁も完全に崩壊しています。

ずっと定期購読してきたリング誌がポストに届かなくなって、10ヶ月が経とうとしています。リング誌ロスは、まだ拭えてませんが、思い返せば最後の5年くらいの誌面はページ数が激減しただけでなく、内容も薄く、面白いのは焼き直し記事だけという悲惨な有様でした。


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それにしても…昨日の試合が戦前予想なども含めて、展開から結果が全く意外なものだったということを除いても、非常に面白い試合だったと思います。
しかし「レナードvsハーンズと比べても面白かったのか?」「ハグラーvsハーンズよりもスペクタクルだったのか?」と問われると、薄笑いを浮かべて「くだらないことを聞くな」と言うしかありません。


それでも、やはりボクシングは面白いのです。他のどんなスポーツよりも、圧倒的に面白いのです。

どうして面白いのか、どこが面白いのか、あらゆる角度から、奔放自在に語りまくっていきます。




あなたはどうしてボクシングに惹きつけられたのですか?…皆様のご体験・ご意見も、お聞かせくださいませ。

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