今週末は、日本のボクシングファンにもお馴染みのファイターが揃い踏み。


SATURDAY, AUG. 12

Glendale, Arizona (ESPN/ESPN+)
Emanuel Navarrete vs. Oscar Valdez (No. 1)
 junior lightweights (for Navarrete’s WBO title) – more info

アリゾナ州Desert Diamond Arena, GlendaleではWBOジュニアライト級王者エマヌエル・ナバレッテが、これまで対戦が噂されながらも実現しなかったオスカル・バルデスを迎えての初防衛戦。

メキシカンスタイル、因縁の二人の対決。激闘にならない理由が見当たりません。

オッズは32歳のバルデスが8/13(1.62倍)、28歳のVaquero(カウボーイ)13/10(2.3倍)を抑えてフェイバリット。とはいえ僅差です。

それでもリング誌の「20人の予想」では13勝6敗、一人保留でバルデスのプレッシャーにナバレッテは耐えられないと見られています。 

体格的には170㎝/183㎝のナバレッテが166㎝/168㎝のバルデスを大きく上回りますが、ボクシングで最も重要な要素は体重と当日のリバウンド、リーチの長さは「どう戦うか?(どの距離で戦えるか?)」という問題の前では全く意味をなしません。


Oxon Hill, Maryland (Showtime)
Emmanuel Rodriguez (No. 2) vs. Melvin Lopez
bantamweights (for vacant IBF title) 



オッズはロドリゲス1/8(1.16倍)、ロペス5/1(5倍)ですが、世界戦では不安定な戦いしかできない31歳のプエルトリカンにとって、やはり正念場。

大手プロモーションがロドリゲスとの契約を敬遠するのは、そのヘタレっぷりから。もし、ここでクイッターな負け方で番狂せを起こされると、年齢的にもバンタム級の門番に格下げ、若手の踏み台の道を強いられてしまいます。

25歳のニカラグア人は技術的には見るべきものはないものの、その勝負根性は本物。精神的に脆弱なロドリゲスが乱打戦に巻き込まれて、いつもの弱気の虫が騒ぎ始めると…番狂せの目は大いにあります。




London (DAZN)
Anthony Joshua (No. 3) vs. Robert Helenius
12 rounds – heavyweights  
more info

正念場といばアンソニー・ジョシュア、アンソニー・ジョシュアといえば正念場です。

ジョシュア(身長198㎝/リーチ208㎝)に引けを取らない体格の持ち主ヘレニウス(200㎝/201㎝)ですが、グラスジョーで、その動きはカタツムリのように遅い。

33歳のジョシュアが喫した3つの敗北は、階級最速のハンドスピードを持つアンディ・ルイスJr.と、やはり抜群の機動力を駆使するウシクですから、39歳のフィンランド人はまさにオーダーメイド。

オッズはAJの1/16(1.06倍)、The Nordic Nightmare(ノルウェーの悪夢)が8/1(9倍)。

序盤で鮮烈なKO劇が見れそうです。




こちらは再来週末の試合、

SATURDAY, AUG. 26

Wroclaw, Poland (ESPN+)
Oleksandr Usyk (C, No. 1 P4P) vs. Daniel Dubois
heavyweights (for Usyk’s Ring/IBF/WBA/WBO titles)

ヘビー級の世界戦ではジョシュアと戦った2試合だけ。いずれも判定勝ちですが一つはSD。なぜ、平凡な選手がPFPの上位に評価されているのか?

クルーザー級の元Undispited championとはいえ、〝たかが〟2階級制覇です。井岡一翔や井上尚弥は4階級制覇だというのに、〝たったの〟2階級。

なぜウシクをPFP上位に評価するのか?

そこにあるのは「ヘビー級」という「特別・別格の階級(階級というのもおかしいですね、リミットなどないわけですから)」という、「全ての階級を平等に見て」というPFPの基準が抜け落ちているのです。

クルーザー級からヘビー級へ上がった途端、パワーの欠如が明らかになり塩試合しか出来ないウシク…たったの2階級制覇だというのに。

これだけ評価の高いウシクです。デュボアが圧勝したら、とうぜんPFP入り確実のはずですが、そうはなりません。

とはいえ 「全ての階級を平等に見て」というPFPの基準、それ自体が大間違いなのです。PFPの評価基準など存在しません。「ヘビー級は別格」 という階級差別もあり、です。「俺はストロー級に偏って評価する」「井上信者だからジュニアフェザー級が最もレベルの高いクラスとする」…なんでもOK、それがPFPなのです。

36歳のウシクの勝利が1/10(1.1倍)、25歳のデュボア6/1(7倍)。ここまで差のある対決には思えませんが、ウシクの変幻自在のボクシングに戸惑ったまま、デュボアが12ラウンドを浪費しそうです。
 


舞台はポーランドのヴロツワフにあるサッカー専用スタジアム。世界には素晴らしいスタジアムがたくさんあります。