大谷翔平のキャリア2度目のMVP受賞が確実視されていますが、プロボクシングの世界でMVP(年間最優秀選手賞)にあたるのが、Fighter Of The Year です。

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最も権威のあるFighter of T he Yearが全米ボクシング記者協会から贈られるSugar Ray Robinson Awardであることに、誰も異論はないでしょう。


ファイターにとって最も名誉なアワードの一つ、
Fighter Of The Year 。

今年は、井上尚弥が史上初の受賞に輝く可能性大と期待していましたが、分厚い暗雲が立ち込めてしまいました。

暗雲の正体はテレンス・クロフォード。

エロール・スペンスJr.とのウエルター級完全統一戦で、大方の予想を裏切る圧勝劇を演じて、ジュニアウエルター級に続くUndisputed title2階級制覇を果たします。

今月30日には、ジャーメル・チャーロが、スーパーミドル級の完全統一王者カネロ・アルバレスに挑戦、番狂せの勝利を収めると、やはり
Undisputed title2階級制覇。

人気階級で大きな花火を打ち上げられると、軽量級、それもジュニアフェザー以下の超軽量級の井上が日陰で目立たなくなるのは仕方がありません。

それにしても、井上も年内にマーロン・タパレスを粉砕してジュニアフェザー級も完全統一すると、やはり
Undisputed title2階級制覇。

クロフォードvsスペンスが7月29日でしたから、わずか5ヶ月で
Undisputed title2階級制覇王者が3人も誕生するかもしれないのです。

余談ですが、Undisputed championは、かつて「議論する余地のない王者」と直訳されていましたが、今はなぜか「比類なき王者」という訳が目立ちます。

これ、「議論する余地のない」とか「比類なき」ってよくわからないですよね?

ネットニュースが長谷川穂積を「議論する余地のない王者」、リングアナウンサーが山中慎介をやはり「議論する余地のない王者」とコールしたことがありましたが、明らかに
Undisputed championを意識しての記事やアナウンスでしたから、あれは間違いです。

「問答無用の世界チャンピオン〜」とかなら良かったのですが。

Undisputed championは、意訳して「他の誰にも王者を名乗らせない王者」、さらに意訳して「完全統一王者」とする方が正確に意味が伝わり、変な誤解を招かなくて済むと思います。


またまた前置きが長くなりましたが、
Fighter Of The Year です。

1952年5月19日、白井義男が世界フライ級王者(もちろんUndisputed champion)になってから71年もの歳月が流れましたが、いまだに一人のFighter Of The Year も生み出すことが出来ていません。

ファイティング原田はもちろん、エデル・ジョフレですら、その栄光に輝くことは出来なかったのです。

その日は、いつか訪れるのでしょうか?