カテゴリ: ヘビー級が動くが如くボクシングは動く


Saturday 1, June 2024

Kingdom Arena, Riyadh, Saudi Arabia
commission British Boxing Board of Control
promoter:Bob Arum (Top Rank),
           Eddie Hearn (Matchroom Boxing),
               Frank Warren (Queensberry Promotions)
matchmaker:Steve Furness
doctor:Neil Scott

 media:DAZN, USA ESPN+


オイルマネーはエディもフランクも買えちゃう。



6月1日、土曜日(日本時間2日の日曜日)。

ヘビー級のタイトルを失った二人が戦う試合は、ファンやメディアにとって最も注目される種類のものではありません。

しかし、当の二人のキャリアにとっては最も重要な試合になります。

ましてや、デオンティ・ワイルダーは38歳で、ヂャン・ヂレイは41歳。ヘビー級としても、決して若くはありません。

元WBC王者でヘビー級最強候補だったワイルダーは直近4試合で1勝3敗。この4試合は2020年からの4年間で行われたもので、38歳のファイターを錆び付かせるのには絶好の試合間隔です。

そして、3敗のうち二つはタイソン・フューリーに痛烈にストップされた、約40ポンド差の〝ハンディキャップマッチ〟。激しい乱打戦を好む華奢な肉体の内部で、消耗と劣化が進行しているのは間違いありません。

フューリー以上に大きな中国人に勝利すると、8月3日にWBA全米王者ジャレット・アンダーソンとの試合がセットされています。ヂャン戦はワイルダーがアンダードッグ。わずか2ヶ月後に無敗の24歳と拳を交えるThe Battle Of Ageに漕ぎ着けることが出来るかどうかは、極めて不透明です。

ウォリアム・ヒルの見立てはヂャンの勝利が8/11(1.73倍)、ワイルダー6/5(2.2倍)。オッズは接近しているとはいえ、稀代のビッグパンチャーへの〝ファン投票〟が数字に反映されています。

The Ringがアップした20人の専門家予想は12−8でヂャン。ヂャンを支持した12人のうち11人がKO決着。

フューリー戦並みのハンディキャップ・マッチになることが確実。いかにワイルダーとはいえ、いまだKO負けのないヂャンをノックアウトするのは難しい、むしろ劣化バージョンのThe Bronze Bomberが中国人の重い拳に撃ち落とされるという見方です。

アジア人として無差別級で大健闘しているヂャンへの思い入れはあるものの、ワイルダーにはこれまでどれほど楽しませてもらったことか…どちらを応援するかとなるとワイルダーです。

8月3日のアンダーソン戦の会場はロスアンゼルスですが、サウジアラビアの総合エンターテインメント庁が米国で開催する初のイベントになります。

ここまでお膳立てするほど、ヂャンは簡単な相手ではないと思いますが、フューリーでも簡単に転がしてみせる破格のビッグパンチャーです。




そして、良きタイミングで遅いお昼ご飯が到着。

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カツカレー、ほうれん草のせ。もちろん、ビールも欠かせない。

いただきます。



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リング誌のオールタイムヘビー級。

といっても、これは一つや二つじゃないのです。

最も新しいものは、2021年12月号の「DOVISION BY DIVISION:THE GREATEST FIGHTERS  OF ALL TIME」(階級別歴代最高選手)です。

これからもタイソン信者には残念な結果のオンパレードになります。信者というのは事実や真実が知りたいのではありません。

このブログでも「大橋秀行らの嘘は方便の意味もある」という意味のことをいう人もいましたが、彼らは事実や真実はどうでもよくて「気持ちのいい嘘」が聞きたいだけなのです。そんな彼らに限って「リング誌は権威がある」とか言い出すのですから、可哀想になるほど底なしの馬鹿です。

というわけで、タイソン信者の方は精神上良くないので、ここからは読まないでください。

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1位:モハメド・アリ
2位:ジョー・ルイス
3位:ラリー・ホームズ
4位:レノックス・ルイス
5位:ジャック・ジョンソン

A NOTCH BELLOW ジョージ・フォアマン ジャック・デンプシー ロッキー・マルシアノ イベンダー・ホリフィールド


ちなみに、クルーザー級は1位がホリフィールド、2位がオレクサンデル・ウシク。新設階級で、2人しかいないUndisputed championですから、このワンツーは納得です。

さて、2024年5月の今なら、ウシクはヘビー級でも上位に食い込むのでしょうか?

ホリフィールドとウシクの比較では、まずクルーザー級のリミットが190ポンドと200ポンドで違います。この違いだけならホリフィールドが有利ですが、現代の方がヘビー級の巨人化がより進んでいます。

一方で、ヘビー級でも印象的なKO勝利をいくつも数えたホリフィールドに対して、ウシクはタイトロープを渡るような試合を重ねています。

「巨人の象徴タイソン・フューリーを倒した」というインパクトはありますが、ウシクはまだホリフィールドの域に達していないというのが常識的な見方でしょう。


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プロボクシングのオリジナル8階級は、無差別級のヘビー級を除いて、1920年代には現在のリミットに整備されました。

ジミー・ワイルドもユーリ阿久井政悟も全く同じ112ポンド、エデル・ジョフレも中谷潤人も118ポンドリミットでバンタム級のリングに上がるのです。

ところが、ジャック・デンプシーとマイク・タイソンは違います。

ロッキー・マルシアノとアンソニー・ジョシュアも違います。

そして…オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーも違います。

PFPや歴代最強を妄想するとき、無差別級が厄介極まる存在になる要因がここにあります。

ヘビー級でリング禍が少ないのはどうしてでしょうか?

ヘビー級が絶対的に強い自分を追求するクラスなのに対して、特に軽量級における減量が「より弱い相手を求めて自分も弱体化する」ことである事実と無関係ではありません。

ーーーそれはこのお話の趣旨とは違うので、また別のお話の中でするとして。

1950年代〜偉大なチャンピオンたちのタイトル奪取時のウエイトをざっと振り返ってみましょう。


【1950年代】
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ジェシー・ジョー・ウォルコット:194ポンド(88.0kg)

ロッキー・マルシアノ:184½ポンド(83.7kg)★





【1960年代】
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ソニー・リストン:213ポンド(96.6kg)

モハメド・アリ:210½ポンド(95.5kg)

ジョー・フレイジャー:205ポンド(92.0kg)




【1970年代】
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ジョージ・フォアマン:217½ポンド(98.7kg)

モハメド・アリ(レオン・スピンクス2):221ポンド(100.2kg)

ラリー・ホームズ:209ポンド(94.8kg)





【1980年代】
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マイケル・スピンクス:199¾ポンド(90.6kg)★

マイク・タイソン:221¼ポンド(100.4kg)




【1990年代】
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バスター・ダグラス:231½(105.0kg)

イベンダー・ホリフィールド:208ポンド(94.3kg)★

レノックス・ルイス:229ポンド(103.9kg)

ジョージ・フォアマン(マイケル・モーラー戦):250ポンド(113.4kg)





【2000年代】

ウラジミール・クリチコ:238ポンド(108.0kg)

コーリー・サンダース:225ポンド(102.1kg)





【2010年代】

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デオンティ・ワイルダー:219ポンド(99.3kg)★

タイソン・フューリー
:260ポンド(118.0kg)

アンソニー・ジョシュア:244ポンド(110.7kg)





【2020〜2024年】

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オレクサンデル・ウシク:221.25ポンド(104.4kg)★




★は超軽量ながら〝その時代の巨人〟と互角以上に戦ったウシク型のファイター。

このウシク型が軽量を〝印籠〟にして大きな評価を集めているのですが、ワイルダーへのリスペクトが足りない気がするのはライトヘビー級やクルーザー級の〝残像効果〟が無いからでしょうか?

いずれにしても、他の16階級とは決定的に違い、現代のフューリーと70年前のマルシアノを仮装対決させるには相当の妄想好きでもかなりの気合いが必要です。

まあ、そんなこんなも全部乗り越えて、「ヘビー級の歴代最強は誰なのか?」は、ボクシングの歴史の中で最も熱い議論が湧いてきました。

次は、リング誌のランキングを見てみましょうか。


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オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーの再戦が12月21日で調整されている模様です。会場は初戦と同じサウジアラビアの首都リヤド、キングダム・アリーナ。

サウジの発表とほとんど同時に、世界中のブックメーカーが一斉にオッズを立ち上げました。

ウィリアム・ヒルでは完全統一王者ウシクの返り討ちが4/7(1.57倍)、フューリーのリベンジが6/4(2.5倍)と、初戦から〝反転〟して37歳のウクライナ人が、35歳のイングリッシュマンをリードする形。

このメガファイトの前座に井上尚弥の試合が組み込まれるのかどうかは不明ですが、世界的な注目度という点であまりにも隔たりが大きいため、大橋ジムとしてはオファーがあっても受けないでしょう。

世界的に軽量級の扱いがいかに低いかを、わざわざ日本に知らしめる必要はありません。

12月にも予定されているという井上の試合ですが、サウジの線は無いかもしれません。

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さて、この再戦でフューリーが圧勝すると、PFPキングにならなければ理屈に合いませんが、そうはなりません。逆に、ウシクがまたSDで勝てばPFP1位の座はさらにコンクリートされるでしょう。

ヘビー級とウシクとフューリー…超鋭角のPFPキラーが3枚も揃ってしまいました。

PFPのバカさ加減をこよなく愛する私は、こんな状況も楽しんでいます。

PFPキラー3枚を通してPFPを考える、なんてなかなか贅沢です!

もし、フューリーがウシクを圧倒して序盤で失神KO勝ちを収めてもPFPトップにならない、そんなケースはどう説明したら良いのでしょうか?
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昨日、アップされたBoxingscene.comによる「歴代ヘビー級TOP15」。

このランキングにも異論反論あるでしょうが、笑納いたしましょう。

カッコ内はBoxRecの順位です。

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15位:ウラジミール・クリチコ(16)

14位:マイク・タイソン(34)

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13位:ジーン・タニー(4)

12位:ソニー・リストン(12)

11位:ジェームス・ジェフリーズ(ー)※

10位:イベンダー・ホリフィールド(22)

9位:レノックス・ルイス(6)

8位:ジャック・デンプシー(9)

7位:ジョー・フレイジャー(14)


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6位:ロッキー・マルシアノ(5)

5位:ラリー・ホームズ(13)

4位:ジョージ・フォアマン(23)

3位:ジャック・ジョンソン(27)

2位:ジョー・ルイス(2)


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1位:モハメド・アリ(1)


トップ15には現役選手はもちろん入っていませんが、オレクサンデル・ウシクやタイソン・フューリーが今引退したとして(評価確定)、このランキングを脅かす存在になるでしょうか?

その他メディアのランキングも紹介しながら、現代の巨人をどう評価するか?そして、写真判定で巨人を競り落とすウシクをどう考えるべきなのか?

…無差別級ならではのディープな世界に潜航してゆきます。

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Saturday 1, June 2024

  
commission:British Boxing Board of Control


promoter:Bob Arum (Top Rank),
                  Eddie Hearn (Matchroom Boxing),
                  Frank Warren (Queensberry Promotions)

matchmaker:Steve Furness
doctor:Neil Scott


 media:DAZN, USA ESPN+


サウジアラビアの怒涛の赤字興行シリーズは、いつまで継続されるのでしょうか?

人権無視のマイナスイメージを洗い流せるまで?

それとも石油が枯れるまで?


*****さて、ここは真面目な話を続ける場所ではありません。

井上尚弥が進出するであろうフェザー級の無敗対決「WBAフェザー級王者レイモンド・フォードvsニック・ボール」の一戦も楽しみですが、注目はやはりヘビー級とライトヘビー級の2試合。

元々が、世界中のボクシングファンが垂涎・渇望していた「アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル」のライトヘビー級最強決戦がセットされていたイベントでしたが、ベテルビエフが怪我のため離脱。〝カネロハンター〟ビボルの相手はマリク・ジナードに変更されてしまいました。

ジナードはなんとリビアのトリポリ出身。リビアのプロボクサーなんて、まずいません。カダフィ大佐が真っ先に思い浮かぶ、日本人には想像することもできない治安の悪い国です。

もちろん、リビアで興行を打てるわけはなく、ジナードはマルタ共和国を拠点に欧州や豪州でキャリアを積み重ねてきた30歳。

「リビア人のプロボクサー」には興味がありますが、33歳のロシア人王者との力量差は絶望的。

bet fairのオッズはビボル1/33(1.03倍)、リビア人13倍。

Live score betに至ってはビボルの1/100(1.01倍)。

ビボルには普通に買ってもらわないといけません。大番狂せ大好きですが、この試合に限っては、番狂せはダメです!







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オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーが争ったヘビー級のUndisputed championship。

日本では「井上尚弥がPFP1位陥落」がメインテーマになることもある控えめな報道でしたが、世界のボクシングメディアはファイトウィークに入る前からこの試合一色。今もその余韻は冷めていません。



結果はスプリットデジションでしたが、ウシクが仕掛けた9ラウンドの猛攻でフューリーが半ば意識を失い防御体勢が怪しくなった時点で主審のマーク・ネルソンはスタンディングダウンを取らずに、試合をストップすべきだったという意見が噴出しています。

もし、ウシクがSDではなくTKO勝利を収めていたら、37歳のウクライナ人の強さはもっと引き立ち、その評価にも影響を与えたかもしれません。

ウシクのコーナーを守るカットマンとしても名を馳せるトレーナーのラス・アンバーは「第9ラウンド、攻撃に晒されてフューリーはロープに6回も体重を預けた。いずれもダウンだが、主審は最後の6回目、終了ゴングが近づいてからスタンディングダウンを取った。あそこで試合を中断しなければKOできた。少なくとも痛烈にカンバスに沈んでいただろう」と語っています。

そして「もし、フューリーが防御体勢が取れないほどの状態になっていたのならストップしなければならなかった。スタンディングダウンで救うなんて持ってのほかだ」とも。



一方、ネルソン主審を擁護している代表がポール・マリナッジ。

「あの場面のフューリーのようにダウン寸前になると、多くの主審は試合をストップしてしまうが、それは間違いだ。一方的にやられっぱなしではなかったのだから、まずスタンディングダウンを取ってから、次の展開に判断を持ち越すべき」。

スタンディングダウンで、ウシクの猛攻から逃れ、回復の時間を与えられたのは、フューリーがスター選手で、ここで負けるとアンソニー・ジョシュアとのメガファイトなど大きな興行がなくなってしまう、あるいはその興味が削がれてしまう、だから主審がスターを助けたという意見もあります。

選手目線のマリナッジの意見には一定の理解ができますが、多くのメディアやファンが反論しているように、ネルソンが普段から同じような場面でスタンディングダウンを取っていないのだから、納得できません。

マリナッジは「主審が特別な配慮を考えたとしたらそれはフューリーの完全Aサイドというステイタスではなく、あの人間離れした打たれ強さ。ここでTKOにしなくても重大な〝手遅れ〟にはならないという考えはあったはず」とも。

確かに、フューリーとデオンティ・ワイルダーの初戦。最終12ラウンドで撃沈されたフューリーの姿は、ノーカウントで試合を止めて然るべきような〝惨状〟に見えました。

これはもう、正解など出ませんが、個人的にはあそこでストップした方が面白かったと考えています。


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ウシクがFighter Of The Yearを獲得したのは2018年(2017年実績が反映)。ロシアのウクライナ侵攻の前。当時はロシア語表記の「Аleksandr」でしたが、今は「Oleksandr」とウクライナ表記になっています。



階級を無視して誰が最高かを考えるのがPFPだとすると、そこにノミネートされるファイターは当たり前の話、彼らの階級を強力に支配していることが求められるはずです。

オレクサンデル・ウシクはヘビー級での世界戦4試合を全勝しているとはいえ3試合が判定で、KOは一つだけ。そのうち2試合がスプリットデジションというのでは、階級を強力に支配しているとは口が裂けても言えません。

ウシクは直近4試合で45ラウンド(×3人のジャッジ=135)を戦い、そのうち51ラウンドを失っています。喪失栗は38%。

スタイルの違いがあるとはいえ、テレンス・クロフォードは直近4試合で29ラウンド(×3=87)を消化、失ったのは19、喪失率は22%。

井上尚弥に至っては直近4試合の33ラウンド(×3=99)で失ったのは13で喪失率13%。12ラウンド戦っても、二つのラウンドを失わない計算です。

クラスを無視して階級支配度だけを物差しにするなら、ウシクはPFP10位もあり得ない存在です。

主観を廃してポイント性でランキングしているBoxRecでは、1位は井上、2位がクロフォード。

ヘビー級を完全統一したウシクは、中谷潤人(6位)にも大きく水を開けられた12位。

13位にはアンソニー・ジョシュアが付けています。

ウシクが文句なしのPFPキングなら、37歳のウクライナ人と大接戦を繰り広げたジョシュアやタイソン・フューリーの評価が低すぎます。

ヘビー級での支配度がウシクよりも強烈だったフューリーやジョシュアがPFP評価から敬遠され、ウシクだけが歓迎される背景には、階級支配度以外の最優先の評価基準が発動されたからです。

「体重同一時」、つまり「階級を無視して当該階級でどれだけ支配的か」という妄想PFPを根底から破壊したのがウシクです。

ボクシング17階級は人間が勝手に捏造した境界線に過ぎず、ウシクとフューリーの間にある本来なら絶望的な体格と体重の差が、4階級制覇だ、5階級制覇だと騒いでる減量階級を笑い飛ばすものだったからです。

さらに、そこには「ウシクはクルーザー級」上がりという残像もプラスに作用しているでしょう。

階級支配度は決して強力ではなかったウエルター級バージョンのマニー・パッキャオが「この小さなアジア人は112ポンドからやって来たんだぞ!」と驚かれ、満場一致のPFPキングに君臨したのと同じロジックですが、ウシクはそれ以上です。

さらに、日本ではあまり理解されていませんが傑出したアマチュア実績の残像も無視できません。

An Olympic gold medalist. An undisputed cruiserweight champion. And now, the one and only heavyweight champion of the world.


(4年に1度しかなく王者はたった一人だけの)五輪で金メダル、クルーザー級で議論する余地のない王者。そして今、唯一無二の世界ヘビー級チャンピオンになった。

ウシクを世界最高のファイターと認めるのに、これ以上、何か必要なものはあるのか?



PFPの基本は「階級支配度」なんて主流の意見も飲み込んで全くの自由。

「井上家と亀田家はどちらが上か?」なんて議題も、PFPに乗せちゃうといろんな解釈が可能です。あしからず。
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私がボクシングの世界に惹き込まれた1980年代から、このスポーツの存在感は加速度的に希薄化され続けています。

当時、リング誌などが紹介してボクシングファンに浸透したのがPFPでした。オールドファンからは「ヘビー級以外の雑魚階級を持ち上げる詭弁」と馬鹿にされ、アリの引退でボクシングから多くのファンがこのスポーツへの興味を失いました。

私は1980年代からボクシングファンーーーつまり、それは、私の原体験がFOUR KINGSであり、何よりもマイク・タイソンであったいうことです。

さらに、わかりやすくいうとPFPの視点でした。

「シュガー・レイ・レナードがヘビー級なら、(萎縮した弱い相手にしか勝てない)タイソンは惨敗する」(リング誌)という〝PFP理論〟がある程度認められ、その通りにタイソンが沈んだ時代でした。

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このブログのカテゴリーの一等最初が「パウンド・フォー・パウンド」です。

そういうことです。

ただの妄想、何も残らない、今もバカな日本の一部の井上信者らが信奉してるだけのドブ・ランキング。そのバカな井上信者らでも、忘れているというか何も知らない、もしかしたら50年前でもあったと信じてるかもしれない、あまりにもくだらないPFP。

それでも、この自由で禁忌のない妄想は社会不適合者で落ちこぼれの高校生だった私にとっては、ボブ・ディランや中島みゆきの応援歌以上に勇気づけられる概念でした。

なんとでも言える!それがPFPです!

この妄想ランキングではストロー級のリカルド・ロペスが10年以上もトップ戦線に張り付き、ジュニアフライ〜フライ級時代のローマン・ゴンレスが2年以上も君臨(リング誌のみ)出来るのです。

そして、ロペスやチョコラティトが完全Bサイドの前座ファイターだったのに対して、二人よりも世界評価はやや下ながら、井上尚弥は一瞬とはいえPFP1位に就きました。

井上には一片の責任はありませんが、対戦相手の質はロペスとチョコラティトと比べると非常に厳しいものがあります。

これは、テレンス・クロフォードも同様です。

もちろん、オレクサンデル・ウシクも同じ、それどころかウシクのヘビー級での闘いぶりは綱渡り。

ただ、実質IQが可哀想なくらいに悲惨なクロフォードでも「ウシクはもう別次元」と認めるように、現時点ではPFP論議は閉鎖するべきレベルまで追い込まれています。

パックメイが全盛期の時代に「PFPを議論する必要があるか?」(PFPは満票)と言われたのとは全く違う、PFPそのもの存在意義、「ヘビー級は排除して考えるべき」とアピールした全盛期のウラジミル・クリチコの言葉をもう一度考え直す時期かもしれません。

さて、恐ろしく古いランキングを掘り起こして皆様のご意見をお伺いしたく存じます!

リング誌2016年11月号「The Greatest Living Fighters(まだ生きてる偉人でPFP!)」。

あれから8年。ジェイク・ラモッタとパーネル・ウィテカー、マービン・ハグラーが天国に招かれ、「空位」が三つ。今一度、勝手気ままにランキングしましょうか!

とりあえず、当時のリング誌Best10。

日本のメディアに誘導されたタイソン信者の方は不満があるでしょうが、それも含めてバンバン、ご意見と、ウシクを入れるか入れないか?ご自身のランキングを教えてくださいませ!

ウシク、カネロ・アルバレス、井上尚弥の3人をどこに食い込ませるか?

いやあ、PFPは面白い!


①シュガー・レイ・レナード
②ロベルト・デュラン
③パーネル・ウイテカー
④イベンダー・ホリフィールド
⑤マービン・ハグラー
⑥フリオ・セサール・チャベス
⑦フロイド・メイウェザー
⑧ジェイク・ラモッタ
⑨マニー・パッキャオ
⑩ラリー・ホームズ


みんな!これは2016年!パキャオがボディビルダーのティモシー・ブラッドリーに倍返し、キース・サーマンを倒して無敗のPFPファイターに初黒星をつけた前の話ですよ!

つまり、パックマンの順位は9位ではなく上がるだけ!ですからね!

完全泥酔、二日ではなく四日以上酔っ払ってる個人的には、以下の通りじゃ!

あらゆる異論反論、全て受け入れます。

①アイラブ・パックマン!
②ウシク!!!
③レナード!
④マネー!
⑤チャベス!
⑥デュラン!
⑦マイク・タイソン!
⑧トミー・ハーンズ!
⑨井上!
⑩カネロ!

この妄想、完璧やろ!







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腐り切ったアルファベット団体の増殖と、彼らの営利主義から細分化された階級。

たとえオリジナル8のクラスであっても、隣接する後付け階級によって〝水増し〟され続けてきました。

ボクシング市場の縮小と、世界チャンピオンの権威失墜という背景はあるものの、ヘビー級が今なお特別なクラスであることは、穢らわしい減量階級からの進出を許さない牙城の高さからも明らかです。

いわんや、ヘビー級のUndisputed champion においてをや!

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◉う  2024年05月19日 17:02
実は初めてヘビー級の試合見たのですが
フューリーおっぱいと腹が気になって頭に入らなかったです。。。
脂肪の下はムキムキってのはわかるんですが
ヘビーってああいうのが多いんですかね?


◉さんちょう  2024年05月19日 18:57
もう全てのボクサーは減量やめて鍛えまくった現時点の身体の体重で戦えよと思いました。
ウシクは歴史に名を刻みました!


*****まず、格闘技において重さは強さです。

大相撲夏場所で活躍中の宇良は、体重100kg台でバック宙が出来る身体能力を全面に出したアクロバット相撲が持ち味でした。しかし、そのスタイルの限界を痛感して高カロリー食で一時150kgまで増量
まで増量してパワーを手に入れました。

ボディビルダー並みの筋骨隆々の肉体と、高い運動能力を持つアンソニー・ジョシュアを轟沈させたのは、20ポンド(9.1kg)以上も重い丸々と太ったアンディ・ルイスJr.の拳でした。

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井上尚弥らが頬がコケ、脱水症状で肌がカサカサになり、時には試合中に足が痙攣するほどの過酷な減量に身を投じるのは畢竟、より弱い相手と戦うためです。自分の強さを相対的に表現することに全力を集中しているのです。

一方で、自分の強さを絶対的に追求するのがヘビー級。そこには、減量で心身とも消耗した姿で秤に乗るような計量シーンは見ることができません。計量をパスして喜びの雄叫びをあげることもありません。



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◉まこと  2024年05月19日 14:53
認めざるを得ないと思います。
ただ、タイソン・フューリーが衰えたとも言えるかも?
体重差、体格差をはねのけてジョシュアとフューリーに勝ったのは称賛に値します。
再戦?の結果次第では歴史最強と言っても差し支えないのでは。


◉山田  2024年05月19日 15:29
史上最強かどうかを検証するなら、スピンクスやホリフィールドではなくて
ジョー・ルイスやジャックジョンソンと比べなければなりません!
完全に!
現代最強に到達してしまっていると言うことかぁぁ!!

ボクシングのヒストリーの中にしか敵がいないのかぁ!!

ウシク、大アッパレです!


*****「全ての階級を平等に見る」というPFPの博愛主義に照らすと、まことさんの意見は暴論です。ウシクのヘビー級での勝利は、テレンス・クロフォードや井上尚弥のように圧倒的ではないのですから。

その一方で、30ポンド近くも重い相手をタコ殴りにしてTKO寸前に追い詰めたウシクは、わずかな体重差で作られた階級という名の温室の中でしか戦えないクロフォードや井上とは全く違う世界で躍動しています。

さらにその一方で、ヘビー級という括りの中では、ウシクがジャック・ジョンソン、ジャック・デンプシー、ジョー・ルイス、モハメド・アリの領域に達していると考える人もいないでしょう。



読者の方への質問です。卑しい減量階級の住人でも、適正階級をはみ出して人気階級で戦っていたマニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーはウシクよりも優れているのでしょうか?それともウシクよりも劣っているのでしょうか?

様々な想像力を刺激してくれるウシク。非常に面白い存在です!

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◉GGG  2024年05月19日 18:40
ウクライナカラーにChampionのCですかね。

*****この取っ手みたいなのをChampionのCとは想像できませんでした!「U」とか「N」に見えない、この角度で撮って良かったです!

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