プロボクシングのオリジナル8階級は、無差別級のヘビー級を除いて、1920年代には現在のリミットに整備されました。

ジミー・ワイルドもユーリ阿久井政悟も全く同じ112ポンド、エデル・ジョフレも中谷潤人も118ポンドリミットでバンタム級のリングに上がるのです。

ところが、ジャック・デンプシーとマイク・タイソンは違います。

ロッキー・マルシアノとアンソニー・ジョシュアも違います。

そして…オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーも違います。

PFPや歴代最強を妄想するとき、無差別級が厄介極まる存在になる要因がここにあります。

ヘビー級でリング禍が少ないのはどうしてでしょうか?

ヘビー級が絶対的に強い自分を追求するクラスなのに対して、特に軽量級における減量が「より弱い相手を求めて自分も弱体化する」ことである事実と無関係ではありません。

ーーーそれはこのお話の趣旨とは違うので、また別のお話の中でするとして。

1950年代〜偉大なチャンピオンたちのタイトル奪取時のウエイトをざっと振り返ってみましょう。


【1950年代】
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ジェシー・ジョー・ウォルコット:194ポンド(88.0kg)

ロッキー・マルシアノ:184½ポンド(83.7kg)★





【1960年代】
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ソニー・リストン:213ポンド(96.6kg)

モハメド・アリ:210½ポンド(95.5kg)

ジョー・フレイジャー:205ポンド(92.0kg)




【1970年代】
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ジョージ・フォアマン:217½ポンド(98.7kg)

モハメド・アリ(レオン・スピンクス2):221ポンド(100.2kg)

ラリー・ホームズ:209ポンド(94.8kg)





【1980年代】
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マイケル・スピンクス:199¾ポンド(90.6kg)★

マイク・タイソン:221¼ポンド(100.4kg)




【1990年代】
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バスター・ダグラス:231½(105.0kg)

イベンダー・ホリフィールド:208ポンド(94.3kg)★

レノックス・ルイス:229ポンド(103.9kg)

ジョージ・フォアマン(マイケル・モーラー戦):250ポンド(113.4kg)





【2000年代】

ウラジミール・クリチコ:238ポンド(108.0kg)

コーリー・サンダース:225ポンド(102.1kg)





【2010年代】

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デオンティ・ワイルダー:219ポンド(99.3kg)★

タイソン・フューリー
:260ポンド(118.0kg)

アンソニー・ジョシュア:244ポンド(110.7kg)





【2020〜2024年】

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オレクサンデル・ウシク:221.25ポンド(104.4kg)★




★は超軽量ながら〝その時代の巨人〟と互角以上に戦ったウシク型のファイター。

このウシク型が軽量を〝印籠〟にして大きな評価を集めているのですが、ワイルダーへのリスペクトが足りない気がするのはライトヘビー級やクルーザー級の〝残像効果〟が無いからでしょうか?

いずれにしても、他の16階級とは決定的に違い、現代のフューリーと70年前のマルシアノを仮装対決させるには相当の妄想好きでもかなりの気合いが必要です。

まあ、そんなこんなも全部乗り越えて、「ヘビー級の歴代最強は誰なのか?」は、ボクシングの歴史の中で最も熱い議論が湧いてきました。

次は、リング誌のランキングを見てみましょうか。