カテゴリ: トレーナー/プロモーター/舞台裏の主役たち

八村塁の日本バスケットボール協会への発言が物議を醸しています。 「僕らは日本男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、アスリートとしてプロでもやっていた、そういう人がコーチになってほしかった。今回こうなってしまったのは僕としても残念」。  名指しこそしなかったものの、女子代表の指導経験しかないトム・ホーバス ヘッドコーチや、プロ選手経験のない佐々宜央コーチへの批判と見られています。 八村と協会のどちらが正しいかは、今回のテーマではありません。 名将の条件とは何か? いつの時代の誰にとっても名将、そんな普遍的な名将など存在しないのは当然として。 ーーー敢えて、問います。 名将とは何か? IMG_0898
そういえば⬆︎イチローは「一番搾り」「プレミアムモルツ」「スーパードライ」と結構浮気性にビールの宣伝キャラクターを変遷してきました。

監督やコーチに接するとき、選手はどうしても過去の実績を無視することは出来ません。
もし、イチローがNPBの監督になると、そのチームのどんな超一流選手でも「何が始まるのか?」と戦々恐々とするはずです。 それが良いか悪いかは、別にして。 一方で、馬淵史郎がNPBの監督になるなら、選手たちは「お手並み拝見」と余裕の構えになるかもしれません。 それが良いか悪いかは、別にして。 選手時代の実績と指導能力が、絶対的な比例関係にあるはずのないこと、そんなことくらい誰もがわかっていますが、やはりそこは人の子です。 中日の監督に就任した落合博満に、尋常ではない量の練習を突きつけられた選手たちがそれを受け入れたのは、落合の圧倒的な実績と無関係ではなかったでしょう。 あるいは、20年後に大谷翔平が指導者になるとして、彼が名監督、名コーチになるだろうと考える人は少数派かもしれません。 ジョゼ・モウリーニョは間違いなく名将ですが、栗山英樹はどうでしょうか? アナトリー・ロマチェンコは紛う事なき名トレーナーでも、井上慎吾や亀田史郎は? 7時から下の娘よりも若い内定女子たちを向こうに回して、こっちは一人で酒席…こんなシチュエーションを全く楽しめないのは、やはり俺は社会不適合者なのだ。
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12月8日で93歳になるボブ・アラム(1931年12月8日 生まれ)の欺瞞に満ちた数奇な生き様を、彼のプロモートするイベントでまんまとこのエンタテインメントの虜にされてしまった私が独断と偏見で総括してやろうというシリーズにするつもりでした。

ところが〝北半球で最低のクズ人間〟を大上段からきちんと語るといういうことは、私が惹き込まれたアメリカ・ボクシング25年を咀嚼して消化して、それをまとめるという作業だと気づいてしまい、きちんと語るのはこれは無理かなと、今更ながら反省しています。

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というわけで、(法律上は)(刑事上の)前科のないボブ・アラムと、ガチガチの凶悪犯罪の前科にまみれた怒髪天も1931年8月20日生まれ、というわけで、ボクシング史上、いえいえ世界スポーツ史上最悪の二つの汚物、あらら失礼しました、お二人のグレートのお話にシフトチェンジです。


ーーーーこれ、絶対「エディ・ハーンも加えて〝上から〟ゲロ、ションベン、ウンコの三大汚物話」にするつもりですね?と、予想された方にはゴメンなさい。40年近くも知っているアラキンと違って、エディはよく知らないんです。

というわけで、どっちが嘔吐物か排泄物だか、あるいはそれ以下の汚物なのか、よくわかりませんが、いずれにしても人間のサガから吐き出された醜悪な2人の物語。

この二つの汚物がいなければ、また別の汚物が排泄されていたのか?…というと、そうではありません。

天才が育てられるのではなく生まれ落ちるように、キングとアラムもまた、ボクシングという醜悪な世界だからこそ排泄された汚物でした。

こんな失礼なことは、たとえ匿名のブログでも書けませんが、彼ら2人だけは特別です。


迷わず、成仏してください。

往生際悪く生きることに執着しているのは、絶対に地獄に落ちることを自覚しているからでしょうけど。

「ボブ・アラム、すげ〜!」「指名挑戦者はすげ〜強い!」「バンタム級日本人独占、すげ〜」「井上尚弥は大谷翔平と同格にアメリカで有名、すげ〜!」とか、少しでも思ってる人はこのブログから避難してください。







全く、話が飛んでしまうが、横浜家系のラーメンで「大桜」という、メインストリームではないのがあるのだが、いま、こいつを喰らって思ったのは。。。。。


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日曜日の朝から〝サイコパス〟翔平の試合を酒飲んでみて、知人の店で「あの子、すげ〜な〜」と重ね飲んで、さらに1人飲みして、最後に締める、このつけ麺。

世紀末的に、うまい。

この割スープが、また最高に濃厚で、嘘がない。

流石に、もう帰るぞ、明日は朝から仕事じゃ。



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一番始末に追えないのは、自覚症状のないバカです。

先週、自民党総裁戦への出馬を正式表明した小泉進次郎は「(総裁になると)知的レベルの低さで恥をかくのではないか?」と詰問されました。

環境相時代をはじめ、明らかに知的レベルが低い発言を繰り返してきた進次郎。いわゆる大学受験など、学校の勉強は桁外れに苦手だったと思われます。

これまでも幾度となく、知的レベルの低さを指摘され続けてきたという〝慣れ〟はあるにしても、この質問に気色ばむことなく受け止めての返答はお見事でした。

自民党総裁や総理大臣が、知的レベルが高ければ務まるというような簡単な仕事でないのは明らかで、誤解を恐れずに言うと進次郎のような〝自覚症状のあるバカ〟は大いに期待できると感じています。

〝自覚症状のないバカ〟は、最近では兵庫県知事の斎藤元彦でしょうか。もう手に負えないバカですが、周囲も彼をエリートと紋切り型でくくるのはどうなんでしょうか?

中学受験で六甲学院に不合格、一浪で東大という〝知的レベル〟では同世代に1万人はいる有象無象に過ぎません。全世代では何十万人でしょう。40−40クラブなんかとは全く違う、レベル低すぎのクラブです。

ちなみに私の弟は斎藤知事が挫折した二つをクリアしてますが、どこからどう見てもバカでした。

前置きと弟自慢が長くなりました。

さて、ラッセル・モーラとジャック・ライス、トム・テイラー、エド・コランテスが、Sole Arbiter のサービスを開始しています。

この四人は経験だけが豊富なボクシングの審判員(ジャッジ)や主審で、Sole Arbiterは審判員のプログラムです。



3日間のコースで1,250ドル、安いのか高いのかわかりません。

プロボクシングに世界的な統括団体が存在するのなら、そこがこうした研修や資格試験を実施すべきなのですが、悲しいかな存在するのは薄汚い認定団体だけ。

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 リング下から見たジャッジは死角だらけ。

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 主審でも死角は生じます。


「熟練したレフェリーが正確な判断を下したなら、ローブローかどうかで議論を呼ぶことはない」。…そんなことはありません、VARを取り入れるべきです。


それどころか、近代ボクシングの歴史で最もスキャンダラスなローブローのミスジャッジを、それもあからさまに繰り返したのはラッセル・モーラ、あなたですから!

https://fushiananome.superknova.org/archives/22915933.html

どの口で言ってるのか、理解に苦しみます。

「やるか、やらないか。やらないよりまし」かもしれませんが…。

それよりも旧態依然の審判態勢を変えるべきです。

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テニスのように死角の少ない審判台の導入が何度か検討されましたが、ネバダ州アスレティック・コミッションは却下。その理由は客席からの視界を邪魔するからだと言われています。


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着丼。今日は出先の駅そばで。昼時でそれなりに混んでたのでビールは我慢。


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92歳のユダヤ人が大層お元気なことには敬意を払うしかありません。

んが、しかし。

ボクシング界でこれほど嘘を嘘で塗り固めてきた御仁も滅多にいません。

大橋プロモーションズ、帝拳プロモーションズと並ぶ井上尚弥のco-promoter(共同プロモーター)ですが、マッチメイクをはじめ直接的な影響力はほとんどなく、ESPNへの橋渡しくらいがせいぜいのお役目。

わかりやすく言うと、ジミー・レノンJr.と同じ「日本人はアメリカっぽいのが大好きなんやろ」という時代錯誤のネオンサイン。

Inoue's co-promoter, Top Rank's Bob Arum, said "The Monster" would return to Tokyo for the third defense of his undisputed championship at the end of the year. After that, Inoue will headline in Las Vegas "for a big celebration," per Arum.

The last seven fights for the 31-year-old Inoue have taken place in Japan, where he's a major star. His last stateside fight was in June 2021.

そんなお爺さんが語るのです。

「モンスターは3度目の防衛戦を年末の東京で行う。そして来年はラスベガスで〝盛大な祝勝会〟を行う」らしいです。

「盛大な祝勝会」を真に受けるボクシングファンはいません(いたりして?)。

ここ7戦は全て日本のリングに上がり続けている井上が最後に米国で戦ったのは2021年6月19日のマイケル・ダスマリナスとのIBFバンタム級防衛戦。

 " a big celebration" (盛大な祝勝会)に舞台をラスベガスのT -モバイル・アリーナやMGMグランド・ガーデンアリーナで開催したいようですが、ふさわしい相手は見当たりませんし、米国では井上は全く無名。

アラムさんも「大谷翔平のようにツアーが組まれて日本人が詰めかけてくれたら」と、やはり日本人頼み。

井上は、米国の野球ファンも取り込んでいる大谷翔平とはステージが全く違うのです。

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幻に終わった2020年4月25日のジョンリール・カシメロ戦はラスベガスのマンダレイ・ベイのアリーナ(ノニト・ドネアvsフェルナンド・モンティエルと同じ会場)が用意されました。

そして、このときもアラムさんは「日本から金持ちが大挙して押し寄せる」と、いつもの風呂敷を広げていましたが…
あまりの人気のなさにドネアのときと同じく上階席を封鎖することになり、売れないチケットはリングサイドでも元々150ドルがさらに暴落、悲惨な興行になるところでした。

マンダレイ・ベイのミケロブ・ウルトラ・アリーナやMGMグランド・ガーデンアリーナは大きすぎるので、現実的には5000人キャパのマディソン・スクエア・ガーデンのHuluシアターがお手頃な感じもしますが…。

完全マイナースポーツのボクシング、その中でもマイナーな軽量級でアジア人となると、やはり米国進出はしないのがベターか?

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現在のボクシング界で最も面白くない試合を提供し続けるWBCライト級王者シャクール・スティーブンソンが、マッチルームとの契約に署名しました。

10月12日にサウジアラビアの首都リヤドのキングダムアリーナで行われるライトヘビー級のUndisputed championship 「アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル」のラインナップに加わります。

イベントはマッチルームとクイーンズベリー・プロモーションズの英国トップ2プロモーターと、米国のトップランクによる3社共催。



エディ・ハーンは「I am delighted to welcome what I believe is a pound-for-pound great to the Matchroom team(PFPの偉大な選手と契約できて光栄だ)」と、スティーブンソンを歓迎。

スティーブンソンも、プロデビューの2017年から継続しているトップランクとの契約が前戦で満了。「I am ready to start this next chapter of my career (キャリアの次の章をスタートする準びが整った」と語り、来週ロスアンゼルスで開催されるマッチルームとの契約についてのプレス発表で詳細が明らかにされるということです。

現在、ボクシング界最強のパワーハウスはサウジ。

サウジ目線では、じわじわと米国侵略を進行しているマッチルームとクイーンズベリーの接近は願ったり叶ったり。トップランクもサウジとの関係強化を図っていますが、地盤の米国市場で落ち目であること、トップがユダヤ人であることはライバルとの競争で不利に働きます。

マッチルームとスティーブンソンが結んだのは2試合契約で、10月12日のジョー・コルディナ戦。これにクリアすると無敗のメキシカン、ウィリアム・セペダとの試合が内定しています。

アンソニー・ジョシュアと〝永久契約〟を結んだようにハーンは「これ!」と目をつけたスターとはコストのかかる長期契約を厭いません。

それなのに、スティーブンソンにはわずか2試合の〝パートタイム契約〟しか提示しなかったことにはさまざまな憶測が飛び交っています。

「ボブ・アラムの睨みが効いている」という見方は、現在のトップランクを過大評価しすぎで、現実には「スティーブンソンがスターになれるかどうか、まだ見極めていない」ということでしょう。アラムの発言からも「スティーブンソンがファイトマネーに相応しい集客力がない」と、契約更新に積極的ではありませんでした。

コルディナ戦で負けることはないでしょうが、またつまらない試合に終始すると無敗だろうがPFPだろうが商品価値はダダ下がり。興行側からすると、その懸念が非常に大きいチキン性をこれまで何度も露呈してきました。

「ブーイングが吹き荒れ、シャクール本人も謝罪するほど酷い試合をしたエドウィン・デ・ロス・サントスとの再戦でスペクタクルを見せつける〝罪滅ぼし〟をするべき」という声も多く上がっていますが、それをしないのが本物のチキンです。

フロイド・メイウェザーの凄みは、リング外で時には犯罪スレスレ(というか犯罪も)の行為と品性下劣な言動を繰り返しながらボクシングファンの関心を煽り、「負けてた」というアンチの声が盛り上がったホセ・ルイス・カスティージョやマルコス・マイダナとのダイレクトリマッチに即応じて雑音をシャットアウトした勝負根性。

シャクールには根性のかけらもありません。はるかに実力差のある相手に対しては攻撃的になりますが、少しでも骨のある相手だと、手数が減り、装甲の中に閉じこもってしまうチキンです。

スティーブンソンは五輪決勝という最高最大の舞台ですら、星条旗を付けたユニフォームで逃げまくった最低ファイター。プロでも危険地帯に入らないどころか、近寄りもしないチキンっぷりで、ファンを幻滅させ続けています。

興行側の立場からすると「覚醒してくれないなら、こっちも使わない」種類の、最近ではゲイリー・ラッセルJr.のような(それ以下)の商品です。

コルディナ戦でまた〝無様な〟勝ち方をして、積極的に行くしかなくなったメキシカンのセペダ戦でノックアウト負け…。そして、2試合契約満了。それが、興行サイドが描く理想の地図かもしれません。






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WBAジュニアミドル級王者イスライル・マドリモフと、テレンス・クロフォードの試合結果が一部で「controversial(議論を呼ぶ)」判定だったと見られています。

確かに接戦で、僅差判定ならどちらに転んでも納得できるものでした。


116-112, 115-113,  115-113 という判定は突拍子もないスコアではありません。

マドリモフをプロモートするエディ・ハーンが「私の採点は117−111。有効打で明らかに上回っていた。いつから有効打よりも手数を評価するようになったんだ?」という不満もわからないではありません。

PUNCHESCRAWFORD  MADRIMOV
Total landed9584
Total thrown433275
Percent22%31%
Jabs landed4019
Jabs thrown22391
Percent18%21%
Power landed5565
Power thrown210184
Percent26%35%

パワーパンチ(後ろ手のパンチ)で精度もヒット数も上回ったマドリモフが勝利の手応えを感じたのは、不思議でもなんでもありません。

その一方でジャブ(前手のパンチ)のヒット数でダブルスコアをマークしたクロフォードが試合をコントロールしたと感じていたのも当然です。


 Depends what the judges like. 〜ジャッジが何を重視するかでスコアが分かれるラウンドが続いた。(ESPN)

マドリモフ勝利とスコアしたハーンでも「 It was a super close fight. ... It was a fight that could have went either way."〜スーパー大接戦だった。採点がどちらに転んでもおかしくなかった」と、スコアリングの難しいラウンドが続いたことを認めています。



「勝ったと確信したが…」。マドリモフは当然、判定に納得していません。

結果論ですがラスト2ラウンドを落としたのが致命傷でした。

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11ラウンドか12ラウンドを一つ取っていたら、ジャッジ二人が114−114でマジョリティードロー、タイトル防衛でした。

そんなタラレバ、何の意味もありませんが、マドリモフにとっては悔いの残る試合になりました。
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διασπορά  Diaspora,  diaspora  גלות

撒き散らされた種子。

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人類史上、最も歴史のあるプロスポーツであるにもかかわらず、ボクシングは奇妙な因縁に絡まれる宿命を背負い続けています。

このスポーツには世界タイトルマッチを統括し、チャンピオンを認定する組織が存在しません。

統括するのはタイトルマッチが行われる地域のローカル・コミッション、認定するのは〝主要〟と呼ばれるだけで4つも乱立する認定団体です。

肝心カナメがばらばらであるだけでなく、認定団体に至ってはいくつも存在して、好き勝手なランキングを作り、階級と王者を濫造しているのです。

つまり、このスポーツ(スポーツと呼べるなら)にはガバナンスを効かせる統括団体が喪失しているのです。

そして、様々な地域でローカル・コミッションが統括するのですから、常設のリングも存在しません。

また、それゆえに常打ち小屋を持たないのも当然の帰結です。

そうです、ボクシングは〝国〟を持たないスポーツなのです。

後楽園ホールは〝常打ち小屋〟と呼べるかもしれない世界でも稀有なリングですが、他の格闘技や演芸も行われており〝後楽園ボクシングホール〟ではありません。

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メインバウトの副社長は、人類史上で最古の歴史を持つのに流浪を強いられ続けているボクシングの姿に、自らのルーツを重ねて見たのかもしれません。

いや、それはあまりにも物語を嗜好するものの見方です。

そんな正直で、わかりやすい思考回路など持っているわけのないのがボブ・アラムです。

彼を語るときの注意点を列記していると1日では足りませんが、濾過して凝縮すると「性善説は通用しない」ということに尽きます。

さて。

21世紀に実在する妖怪、ボブ・アラムのお話です。




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BOXINGSCENEから「Six steps to a boxing utopia」を、私見を交えてご紹介。

ボクシングをスポーツにするための6段階、最初の2ステップは以下の通り。


①ONE WORLD CHAMPION PER DIVISION〜 各階級に世界王者は1人。

各階級に世界王者は一人。そんなの至極当たり前の話です。

世界一だから、世界王者です。

ところが、プロボクシングは王者が何人もいる倒錯の世界。

undisputed champion(議論する余地のない王者)なんて言葉が罷り通っている時点で、胡散臭さ満載です。

現実には4つの認定団体がそれぞれの王者を擁立しているばかりか、一つの団体の同一階級ですら複数の王者が乱立しているという狂気の沙汰に陥っています。

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②ADOPTION OF INDEPENDENT RANKINGS〜買収されない完全なランキング。

世界ランキングが何種類あるのか、どんなボクシングマニアでも正確には把握できません。

4つの認定団体と、数えきれないメディアがランキングを作っているからです。

ESPNとThe Ringのランキングは完全一致はしませんが、概ね同じ。

他のメディアや専門家のランキングも、あるいはファンが独自に考えるランキングも大きな隔たりはないはずです。

しかし、デタラメなのは、あろうことが認定団体のランキングです。

もはやタイトルマッチの裏付けすら揺らぐ状況が、もう何十年も続いているのです。


…①②をさらに深掘りしながら、③④⑤⑥とステップを刻んでゆきます。








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プロボクシングはスポーツというよりも興行、エンタテインメントです。

他のスポーツではまずお目にかかれない、人気者や金持ちの国のボクサーに有利な仕組みが出来上がっています。

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近代ボクシングの礎、クイーンズベリー・ルールが誕生したのが英国であったことからも明らかなように、ボクシングの中心地は19世紀まで英国でした。

1922年には、マディソン・スクエア・ガーデンの2階にある会議室でリング誌が産声をあげ、米国がリードする時代が本格化してゆきます。

それでも、リング誌創刊号の表紙を飾ったのはテックス・リカードとロード・ロンズデールの米英2大プロモーターでした。

米国の時代が深まると、大きな興行が打たれる場所はニューヨークやラスベガスなど米国の東西海岸に偏重、英国の影はどんどん希薄化してゆきます。

世界ヘビー級チャンピオンは、アフリカ系米国人が独占、大きな興行を主催するのもドン・キングやボブ・アラム、オスカー・デラホーヤという米国のプロモーターのが当たり前になりました。

しかし、この10年ほどで長期化する米国市場の没落とヒスパニック、特にメキシコの台頭、英国の再興はプロボクシングに地殻変動をもたらしました。

いま、米国凋落の象徴であるボブ・アラムを世界一のプロモーターと考えている人は皆無でしょう。

もちろん、米国市場はメキシコのボクサーたちが支え、1年間で最も大きなイベントはメキシコの記念日週間に行われるのが当たり前になりました。

プロボクシングの盟主国の変遷を辿りながら、欧米の興味から遠く離れた「極東の島国・日本」「軽量級」にも迫ってゆきます。






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オレクサンデル・ウシクとタイソン・フューリーが争ったヘビー級のUndisputed championship。

日本では「井上尚弥がPFP1位陥落」がメインテーマになることもある控えめな報道でしたが、世界のボクシングメディアはファイトウィークに入る前からこの試合一色。今もその余韻は冷めていません。



結果はスプリットデジションでしたが、ウシクが仕掛けた9ラウンドの猛攻でフューリーが半ば意識を失い防御体勢が怪しくなった時点で主審のマーク・ネルソンはスタンディングダウンを取らずに、試合をストップすべきだったという意見が噴出しています。

もし、ウシクがSDではなくTKO勝利を収めていたら、37歳のウクライナ人の強さはもっと引き立ち、その評価にも影響を与えたかもしれません。

ウシクのコーナーを守るカットマンとしても名を馳せるトレーナーのラス・アンバーは「第9ラウンド、攻撃に晒されてフューリーはロープに6回も体重を預けた。いずれもダウンだが、主審は最後の6回目、終了ゴングが近づいてからスタンディングダウンを取った。あそこで試合を中断しなければKOできた。少なくとも痛烈にカンバスに沈んでいただろう」と語っています。

そして「もし、フューリーが防御体勢が取れないほどの状態になっていたのならストップしなければならなかった。スタンディングダウンで救うなんて持ってのほかだ」とも。



一方、ネルソン主審を擁護している代表がポール・マリナッジ。

「あの場面のフューリーのようにダウン寸前になると、多くの主審は試合をストップしてしまうが、それは間違いだ。一方的にやられっぱなしではなかったのだから、まずスタンディングダウンを取ってから、次の展開に判断を持ち越すべき」。

スタンディングダウンで、ウシクの猛攻から逃れ、回復の時間を与えられたのは、フューリーがスター選手で、ここで負けるとアンソニー・ジョシュアとのメガファイトなど大きな興行がなくなってしまう、あるいはその興味が削がれてしまう、だから主審がスターを助けたという意見もあります。

選手目線のマリナッジの意見には一定の理解ができますが、多くのメディアやファンが反論しているように、ネルソンが普段から同じような場面でスタンディングダウンを取っていないのだから、納得できません。

マリナッジは「主審が特別な配慮を考えたとしたらそれはフューリーの完全Aサイドというステイタスではなく、あの人間離れした打たれ強さ。ここでTKOにしなくても重大な〝手遅れ〟にはならないという考えはあったはず」とも。

確かに、フューリーとデオンティ・ワイルダーの初戦。最終12ラウンドで撃沈されたフューリーの姿は、ノーカウントで試合を止めて然るべきような〝惨状〟に見えました。

これはもう、正解など出ませんが、個人的にはあそこでストップした方が面白かったと考えています。


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