カテゴリ: お金(マネー)の話

「最もニューヨークらしい絵」と専門家に絶賛されていたピート・モンドリアンの抽象画「New York City1」が、長い間逆さまで展示されてきたそうです。 1941年に製作され、1945年にMoMaに展示されたときから逆さまにされて77年、名だたる美術専門家が「最もニューヨークらしい芸術」と絶賛してきた作品。

ドイツの出張展示会の際に現地のキュレーターが指摘したもので、そのキュレーターの評価は急騰、MoMaは面目丸つぶれです。


このシリーズでも散々書いてきましたが、専門家評価ほどいい加減なものはありません。

中学美術の教科書でダ・ビンチの「最後の晩餐」に「暗い未来を暗示して霞んだ色彩で描かれている」という説明がありました。

しかし、その後「長年にわたって付着、積み重なった塵の下から、食器などの鮮やかな絵が現れた」というニュースが世界中を駆け巡ります。

専門家の中でも美術・芸術分野ほどいい加減なものはありません。


…そろそろ、本題のボクシングの専門家の話といきますかな。
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大坂なおみが、3年連続でForbes誌の女性アスリート長者番付No.1になりました。

今年の年収は5110万ドル(約67億7800万円)。自らが持つ女子史上最高を更新。

ON-FIELD(賞金など競技報酬)が110万ドル(約1億4600万円)、OFF-FIELD(スポンサー収入などエンドースメント)が5000万ドル(約66億2700万円)でした。

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https://www.forbes.com/pictures/63a481aa4db81071989a89eb/clone-of-highest-paid-fem/?sh=4883c7535fbd

今年の大坂は怪我に悩まされ、競技成績は全く振るわなかった上に、11月に大谷翔平とも契約を結んでいた大手スポンサーFTXが破産。

それでも、多くのスポンサーが彼女をサポート、3年連続で女王の座につきました。

トップ10には大坂の他、セリーナ・ウィリアムス、 エマ・ラドゥカヌ、イガ・シフォンテク、ビーナス・ウィリアムズ、ココ・ガウフ、ジェシカ・ペグラと、なんとテニス選手が7人もランクイン。

スキーのアイリーン。グー、五輪体操選手のシモン・バイルズ、ゴルフのミンジー・リーが 大健闘に見えてきます。

そして、トップ10人中8人がOFF-FIELDがON-FIELDを上回る〝フェデラー現象〟を呈し、アマチュア選手のバイルズはON-FIELDはゼロ、OFF-FIELDの1,000万ドル(約13億円)が収入の全てという、もはやスポーツ選手と言えるのかどうか訳のわからないゾーンに突入しています。

かつて、フロイド・メイウェザーは OFF-FIELDがゼロでNo.1という、潔いにも程がある企業人気の無さを誇りましたが、バイルズはまさに〝逆メイウェザー〟です。

ウィスキー会社を売却してNo.1になったコナー・マクレガーのような例もありますが、本業で稼ぐアスリートがNo.1になって欲しいという思いがあります。

大坂も企業人気はもちろん、自らも実業家の顔も持っています。トップ選手であるよりも、企業ウケするイメージと、そのイメージでビジネスを発展させるのが、現代のスポーツ長者の在り方になってしまいました。

それでも、私にはメイウェザーのような ON-FIELDだけでNo.1という方が、比べようもなく文句なしに格好良く思えるのです。
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「昨年5月にローランド・ロメロとの試合を最後にメイウェザー・プロモーションズとの関係は終わった」と語っていたガーボンタ・デービスが、Twitterで「契約解除の通知はいつ送ってくれるんだ?」と催促しました。

タンク・デービスがフロイド・メイウェザーとの関係を切りたいと考えているのは明らかですが、最近の言動から、契約関係は続いていると思われます。

契約期間か満了しているなら、わざわざ「解除通知」必要ありません。まだ、契約期間中で、タンクがマネーから口約束的な「契約解除」を取り付けたのではないでしょうか。

メイウェザーから離れても、軽量級ボクサーとしては十分な人気を確立したタンクが、マネジメントはアル・ヘイモンだけで十分と感じていても不思議ではありません。

メイウェザーから離れて他のプロモーターと組んでも、あるいは自身のプロモーションを立ち上げても、ShowTimeはタンクの試合を流し続けるでしょうし、困ることは何もないはず。



一方、プロモーターとしてのメイウェザーは、難しい局面に立たされています。メイウェザー・プロモーションズは、タンクの一枚看板。タンクがいなくなれば店じまい。

来春にライアン・ガルシアとのビッグファイトが内定しているタンクとの契約が残っているなら解除する理由は何処にもありません。

もちろん、口約束的な言質を取り付けていると思われるデービスとしては「さっさと契約解除の証明書を出してくれ」ということでしょう。

口約束的な言質。おそらくは、両者が口論になってメイウェザーが「お前なんかクビだ!路頭に迷って死んじまえ!」と罵倒、タンクが「じゃあクビにしてもらおうじゃないか!」。

さらに、メイウェザーは「明日にでも契約解除通知を送ってやる!もう2度と俺の前に現れるな!」。

そんな、感じのやりとりがあったんじゃないでしょうか?

メイウェザーは、あらゆる業界を見渡しても、誰も比肩できないセルフプロデュースの天才、プロモーターの才能も絶対にあるはずです。

そして、少し前には「トレーナーとして生きる」と殊勝なことを口にして、指導する動画もアップしていました。短い動画でしたが、誰がどう見てもトレーナーの才能もあります。 

しかし、結局は「セルフ」のことで精一杯の人なのかもしれません…。 
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WBOウェルター級王者テレンス・クロフォードがまたまた幻覚を見てしまっているようです。

ボクシング界が熱望する対決、WBA/WBC/IBF同級王者エロール・スペンスJr.とのundisputed championship(完全統一戦)に「ある投資家」が両者それぞれに2500万ドルずつ提供して試合を実現しようと提案したが、アル・ヘイモンがこれを断ってしまい、交渉が合意に至らなかった、とインスタグラムで語ったのです。

スペンスは「誰が提供してくれるのか?真摯に資金提供を考えてくれているなら、私たち陣営も『ある投資家』に会う必要がある」と聞きましたが、クロフォードは「ヘッジファンド」とだけ答え、「守秘義務があるから名前は出せない」。

クロフォードは12月10日にデビッド・アバネシアンを迎えて防衛戦を行います。

この試合はBLK PrimeというプラットフォームがPPVで配信、クロフォードはキャリア初の1000万ドルを超える報酬を手にすると、自分で発表していました。

「ある投資家」の正体はBLK Primeなのでしょうが、それについてもクロフォードは「答えられない」。

https://fushiananome.superknova.org/archives/30581033.html

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WOWOWプログラムガイド11月号。今まで何度、こんなのを見せられてきたでしょうか(WOWOWには全く罪はありません)。

ライト級で世界王者を掴んでから、ジュニアウェルター級でundisputed championに、ウェルター級では旬の強豪とは戦っていませんが圧倒的な勝利を重ねているクロフォード。

クロフォードの実績は申し分ないのですが、単調な試合運びに、頭の悪さをさらけ出す言動が重なり、その人気の無さは「PPVだというのにカネロ・アルバレスの入場者数より少ない」と、悲劇を超えて喜劇の領域に入っています。

かつて、クロフォードをプロモートしていたボブ・アラムも「試合をするたびに赤字。チケットも(故郷の)オマハ以外では全く売れない」と嘆きまくり。

「俺に人気がないわけがない。人種差別主義者アラムのプロモートがあまりにも劣悪だから売れないんだ」とトップランクと泥試合の裁判を繰り広げてクロフォードはフリーエージェントになりました。

トップランクがマニー・パッキャオを擁していた頃のパワーハウスでないのは明らかですが、クロフォードに人気がないのは試合運びがつまらないのと、知能の低さがにじみ出る言動のため。

BLK Primeという怪しげなプラットフォームが1000万ドル単位のカネをクロフォードに投資するのかどうか、米国でも冷ややかな目で見られています。

今回の言動からも、喧嘩別れしたトップランクと業務提携しているESPNは難しいのは当然として、ShowTimeやDAZNも「クロフォードは頭がおかしい」と、契約する気がますます失せたでしょう。

クロフォードをPFPファイターに数えない人はいないでしょうし、リングの中では優れたアスリートなのは認めていますが…。もう35歳、このまま陰謀論や幻覚の世界で生きてゆくのでしょう。

悪い「投資家」に騙されなければいいのですが…。 
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カネカネカネカネ…。渡る世間はカネまみれ。





〝統一教会〟の霊感商法の一つ。「霊界にいる先祖を苦痛から完全に開放させるための儀式」という先祖解怨。

430代前まで遡って解怨しなければならないそうです。

もちろん、解怨料金、お金が取られます。

狂気の沙汰です。


まあ、でも宗教って結局はそういうことです。科学的にはあり得ない狂気で、不安を煽って献金させる。
厄介なのは張本人たちに罪の意識が全くないということです。 

まあ、それが宗教ってものです。教祖様と教義は純度100%の正義であり、一片の瑕疵もないと信仰するのが宗教です。



 
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カネカネカネカネ…。渡る世間はカネ次第。




電通ガラ。

「電通」はあの電通です。

「ガラ」はフランス語で、「特別な意味を持つ催事」。

そう、特別な目的を持っているのです。

五輪や世界選手権などを招致するために、開催される最高級の宴会です。

世界選手権や、アジア大会などの地域大会などの期間中に国際オリンピック委員会の委員を招待して行われるロビー活動、わかりやすく言うと接待、ジス・イズ・オモテナシ。

出席すると「お車代」が渡されるだけではありません(高級リムジンで送迎されるから、交通費はかかっていないはずですが)。

そして、帰りには特別なお土産も。

本来ならIOC直属の下部組織が企画運営すべきロビー活動を、民間の広告会社が取り仕切っているのです。

欧州の宮殿や高級ゴルフクラブを貸し切って行われるロビー活動によって、IOC委員を籠絡、自国にメガイベントを招致するのが目的です。

要人とのコネクションを丹念に築き、巨額の資金と長い時間を使って接待するのです。

そんな余人をもって代え難いロビー活動を仕切らせ、招致に成功すると、スポンサーの選抜はクリーンで公正な競争入札で行う…というのでは電通もやってられません。

それこそ狂気の沙汰です。

ロビー活動という名の、特殊な接待を電通に任せっきりにしたのはIOCであり政府です。電通ガラを知らないIOC役人や政府の担当者は一人もいません。

それどころか、彼らも豪奢な電通ガラの饗宴に出席していたはずです。

巨額のお金が集まるスポーツは、利権ビジネスです。

張本人たちに罪の意識など、あるはずがありません。





カネカネカネカネ…。渡る世間はカネまみれ。
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米国で、プロボクシングは完全マイナースポーツです。


そう聞くと「フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオ、カネロ・アルバレスらがフォープス誌のアスリート長者番付に載っているのにマイナーなわけがない」と、異論を唱えたくなる人がいるかもしれません。

ボクシングはアメフトやバスケットボール、ベースボール、アイスホッケーなど地上波で放送され、複数の専門誌が毎週・毎月スタンドに並べられるメジャースポーツとは全く違います。

メイウェザーらは、高額のPPVを購入するマニアに支えられたカルト・ヒーローです。

メジャースポーツでそんなことをしたら、ファンは怒り狂うでしょう。

しかし、ボクシングでは50年以上も前からピッグファイトはクローズドサーキットで提供され、ファンは金を払って見ることに慣れているのです。

凋落一方の米国ボクシングですが、ほんの一握りのボクサーだけがメジャースポーツのトップ選手をも上回る大金を手にすることがある大きな理由の一つが、クローズドサーキットやPPVによる「マニアの囲い込み」なのです。

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そして、もう一つ、ラスベガスなどのカジノに付き物のsite-fee(招致料・招致フィー)というカラクリもマネーやマニー、カネロを億万ドル長者に押し上げた要因です。

多くの人気スポーツでは、試合会場は固定されているのが常識です。

東京ドームや甲子園、ヤンキースタジアムにウィンブルドン…。


もし、来年のプレーオフで大谷翔平のエンゼルスと、アーロン・ジャッジのヤンキースがリーグ優勝を賭けて戦う、そしてその会場は競争入札で決める!

…となると、UAEやサウジアラビア、上海やマカオも名乗りを挙げてとんでもないことになりそうです。

彼奴等なら、そのためのスタジアムも簡単に作り上げてしまいそうです。

それが当たり前に行われているのが、ボクシングの世界です。

ラスベガスではボクシングのメガファイトをフックにして、ボクシングファンやギャンブラーを集めます。

得意先には無料チケット(チケットはプロモーターから買い取ります=招致フィーの中に含まれることもあります)を送ります。宿泊予約を入れた時点で、チケットは有効になります…というわけで実際にはタダではありません。

彼らの遊興費や宿泊費などで、カジノ&リゾートにもたらされる経済効果はメイウェザーやパッキャオの試合になると3000万ドルを超えると言われ、1500万ドルのsite-feeを支払ってもとんでもない金額がラスベガスに落とされる計算です。

メイウェザー*パッキャオでは、カウボーイズスタジアムや中東の富裕国との招致合戦にMGMが勝利しました。招致フィーは常識外れの金額になったと見られます。

それでも、リングサイド席に一時40万ドルが付けられ、ラスベガスのホテルはもちろん近郊のモーテルや駐車場、空港までもがフルハウス、宿泊料やプライベートジェットの空港使用料も急騰しました。

カジノ&リゾート業界のマネー(銭ゲバ)MGMが、ラスベガス全体のために莫大な招致フィーを負担するわけがありません。

近隣ホテルの宿泊客は当然、試合目当てですから、当日はMGM系列のカジノ&リゾートなどで生中継されるクローズドサーキットを購入することになり、そこで遊興することになります。



前置きが長くなりました。

12月3日、赤穂亮とジョンリール・カシメロの試合が行われるのは日本でもフィリピンでもない第三国の韓国で行われる運びとなりました。

仁川のカジノ&リゾート、パラダイス・シティが決戦の舞台です。




ロシア人のドミトリー・ビボル と、メキシコ人のヒルベルト・ラミレスがUAEアブダビのEtihad arenaで行われるのと同じケースです。
「赤穂vsカシメロ」では公表されていませんが、招致料がプロモーター側に支払われたのは間違いありません。

日本にカジノ&リゾートはありませんから、基本的に招致料が発生するようなイベントはなく、逆に会場費がかかってしまいます。

となると、会場費が安い公共施設、例えば大田区総合体育館を使うことで経費節約につながり、その分選手のファイトマネーに回せます。

ただ、それは後ろ向きな取り組みです。

大田区総合体育館で浮いた程度のカネが上乗せれるだけかいッ?って話です。

カジノモデルの興行、その売り上げ構成をざっくり分けるとPPV収入>招致フィー>ゲート収入となります。

PPVファイターは、ブランド力のある一握りの人気選手だけに許されたポジションです。

井上ですら日本の多くのファイターは、関心が低い軽量級ということもあって米国では何のブランド力もありません。しかし、アジアでは「日本を代表するファイター」というだけで注目が集まります。

今後、条件が整えば、韓国や中国、シンガポールなどのリングに日本人ボクサーが登場する流れが出来るかもしれません。

その条件の一つは、アジアの富裕国で日本のエースに対抗するボクサーが出現することです。

未来の井上尚弥や井岡一翔に、自国のボクサーが挑戦する。これはアジアのボクシング市場にとって、最も魅惑的で大きな潜在力を秘めた構図です。

〝村田諒太vsゲンナジー・ゴロフキン〟の逆バージョン、日本人が富裕国に出向き、アジア圏の国際的スターになる…そんな日が来るかもしれません。
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秋晴れにつき、歩行者天国、大盛況。


そんな土曜日のお昼休みとは全く関係のないお話。


世界タイトルマッチを戦うプロボクサーのギアは実質、シューズだけです。

グローブは新品のものを使うことが義務付けられているので、拳に馴染んだものを使うことは許されません。

多くのタイトルマッチ、ピッグファイトでも同じです。

アスリートにとって最も大切なギアなのに、慣れ親しんだものが使えないというのは他のスポーツでは考えられません。

逆にいうとグローブに不正があると、取り返しのつかないことになるから、です。

ただし、拳に直接巻きつけるバンテージは自前。バンテージ=包帯なんて、どれでも同じに思えますが、メーカーによって拳触りが明らかにに違います。

もちろん、巻き方によっても違います。

そういえば、日本ではバンテージは「巻く」ですが、英語では「包む(wrap)」です。


まだまだ続いている【グローブの話】関連のバンテージなら、そっちのタイトルを付けますが、今日はフロイド・メイウェザーのお話。

マネーのバンテージとまで言えば、もうお分かりでしょう。

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「マネーの真実 AtoZ」の【A】でご紹介したラファエル・ガルシアの物語。



試合前、バンテージに異物を仕込まないよう敵陣営のトレーナーらが、その作業を凝視している光景はボクシングファンにはお馴染みです。

そして、ラファエル・ガルシアがwrapするときも、敵陣営のコーナーマンたちが真剣な眼差しで見つめています。

ただ、その鋭い眼差しは不正を見逃さないためではありません。

史上最高のハンドラッパーの職人芸を盗もうとする、必死の眼差しなのです。



慢性的な拳の痛みに悩むフロイドは、医師から「ボクシングを続けるのは無理」と宣告されてしまいます。

藁をもつかむ思いで訪れた稀代のハンドラッパーは、その拳を優しくさすりながら話しかけました。

フロイドではなく、拳に話しかけるのです。

「こんなになるまでよく頑張ったな。もう大丈夫だ」。

泣き虫メイは、その言葉を聞いてボロボロと涙をこぼしました。

どの医者に診せても、誰も口にしてくれなかった言葉。

alright。もう大丈夫。



晩年のフロイド・メイウェザーが拳を触らせた、たった一人の男の伝説です。



その拳で婦女子を散々殴ったんじゃないか、カッコつけるな!という事件は、このブログの管轄ではありません。

ネバダ州警察の管轄なので、あしからず。
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ボクシングでは、ウェルター級に上がってからKOシーンをほとんど見せられなかった非力なフロイド・メイウェザーさん。

 最後の6年間10試合でKOをマークしたのは、ジョー・コルテスがよそ見したすきに、無防備のビクター・オルチスの顔面に思いっきりワンツーを叩き込んだ、ジス・イズ・メイウェザーさんなちょっと卑怯なノックアウトでした。



ボクシングでは、そんなやり方でしかKO出来ない、ウェルター級(66㎏)であっぷあっぷだったメイウェザーさんが、体重制限なしの〝無差別級〟で、ライトヘビー級(75㎏)の朝倉未来を右のショートフック一発でノックアウトしたのです!

スゲェな、メイウェザーさん!

贅肉が目立つとはいえ、メイウェザーさんの体重はせいぜいミドル級(72㎏)でしょうから、3㎏近くも重い「路上の伝説」と戦ったのです!

もう一度言います。スゲェな、メイウェザーさん!

ボクシング時代は姑息なキャッチウェイトや、契約破りで、自分に有利な体重を全身全霊をかけて追求していた、あのセコすぎるメイウェザーさんが、なんと正々堂々と、どころか圧倒的不利な無差別級のリングに上がったのです!

ボクシングでは卑怯なやり方でオルティスを倒すのが精一杯だった、そんなメイウェザーさんが、コナー・マクレガー(公式戦)、神童、路上の伝説を余裕でKOしているのです!

ウェルター級でも非力だったメイウェザーさんが、無差別級に乗り込んでKO勝利!

同一人物とは思えません!

何度でも言います。スゲェな、メイウェザーさん!

引退してからのディフェンス勘の衰えは目も当てられませんが、ボクシングでは、あんなにつまらない試合しかできなかったメイウェザーさんが一撃で試合を決めるKOパンチャーに変身したのですから!

もっと言わせてください。スゲェな、メイウェザーさん!

マクレガーはもちろん神童や路上の伝説にまでパンチをもらうのが心配ですが、あの〝触れなば落ちる〟打たれ弱いアンドレ・ベルトすら倒せなかったメイウェザーさんがワンパンチ・フィニッシャーに変身して大活躍している姿は、ボクシングファンの1人として頼もしいの一言に尽きます。

ただ、自慢の防御が素人目にもあちこち破綻しているのがやはり心配です。ボクシングに復帰したらジャーメル・チャーロ相手だと、2ラウンド開始ゴングを聞けないんじゃないでしょうか。

ボクシング復帰だけは、絶対にやめてください。

今のメイウェザーさんでは、地域タイトルも獲れません。ボクシング復帰したら殺されちゃいます。

なにしろ、ボクシングのリングなんて「神童」も「路上の伝説」もいないつまらない場所ですから。

もちろん、全くKO出来ない苦手のボクシング・リングに、あの賢明なメイウェザーさんが戻ることはありえません。 

ボクサー時代はBoo!(つまんねえぞ!カネ返せ!)、Zzz・・・(寝れない時に見ると副作用ゼロの最高の睡眠薬)と、散々罵倒されてきたメイウェザーさんでしたが、それは嫌われることまで計算した周到なセルフプロデュースでした。

しかし、本音は「ちょっとくらいは褒めてもらいたい」という思いが少しはあったのかもしれません。

その意味で、メイウェザーさんはついに〝約束の地〟に辿り着きました。

現役時代とは見る影もなく鈍重で、防御技術も崩壊してしまったメイウェザーさんですが、日本や中東では誰もBoo!したり、Zzz・・・したりしません。

それどころか、中東や日本では大歓迎を受け、純粋な尊敬と賞賛を浴び、大金を稼げるのです。

「ドバイ、最高!」「日本、最高!」とマイクを持てば、Boo!やZzz・・・ではなく大歓声が湧き起こるのです。






バカ中学生どもから「みんなで見よう!」と見せられた「超RIZIN」。

「格闘技が好き」という中学生のお父さんが、試合前に投げ出された花束を拾ったメイウェザーさんに感動、褒めてくれていたのも、素直に嬉しかったです。

ただ、あの場面「ここで花束を蹴ったり、掴み上げてプレゼンターに叩きつけて良いものかどうか?」という戸惑いの表情が浮かんでいました。

あれは紳士的な対応などではなく、エンターテイナーとしての迷いが露呈した、メイウェザーさんには珍しいミスだと思います。

WWEなどで見せたパフォーマンスをここでもやっていいのか?その逡巡がダメでした。RIZINはプロレスなのに。

子供たちが「メイウェザー、スゲェ!」とテレビの前で歓声をあげるのが、素直に嬉しかったです。

私もそう思います。スゲェな、メイウェザーさん!

ボクシングファンからは「KOしてみろ!」とBoo!やZzz・・・されてたメイウェザーさんなのに、寛容な格闘技ファンの方々は純度100%で絶賛してくれるのです。

それもそのはず、当たり前です。

ボクサー時代はチキンと揶揄されたメイウェザーさん、フェザー級上がりのファン・マヌエル・マルケスにさえビビってトドメを刺せなかったメイウェザーさん、そんなメイウェザーさんがキャッチウエイトも使わず、緩んだ肉体とぐずぐずのL字ガード、見る影もなノロノロの足運びでも、熱い勇気だけを胸に抱いて、自分より大きい「路上の伝説」に立ち向かって行ったのです!

なんと勇敢な男でしょうか!

路伝を前にしてもメイウェザーさんの表情からは恐怖が全く読み取れません。

ボクサー時代は下唇を震わせて、ビビりながら相手にタッチするのが精一杯だったというのに!

何度も言うしかありません。スゲェな、メイウェザーさん!



あの路伝をたったの一発で破壊するのですから、グラスジョーのベルトや軽量級のマルケスごときは本気を出していれば簡単にノックアウトできたはずです。

そうです、メイウェザーさんはボクシングでは本気を出していなかっただけなのです。

パンチではなくタッチと馬鹿にされ「蚊に刺された方が痛い」とマルコス・マイダナに嘲笑されたメイウェザーさんの拳が、今では一打必倒の破壊力を秘めた恐怖のパンチに変貌したのです!

今のメイウェザーさんなら、路伝を破壊した強打でマイダナごときブエノスアイレスまでふっ飛ばしていたでしょう。

多くの対戦相手から逃げていた、あのメイウェザーさんが贅肉と勇気を胴体にまとい、劣化しまくりのL字ガードだけで勇敢に路伝に立ち向かってゆく姿は、究極の感動です。

こんな大感動を創造してくれたメイウェザーさんはイグ・ノーベル賞ものです。イグ・ノーベル賞は渡航費まで本人持ちですが、そんなのメイウェザーさんにはハシタ金です。



最後にもう一度言わせてください。スゲェな、メイウェザーさん!



なにわともあれ。ボクシングファンとして、幸せそうなメイウェザーさんを確認できる幸運にあずかれて、嬉しかったです。

スゲェな、メイウェザーさん!

…あ、これで最後です。
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収入に占める選手報酬が1%にも満たない〝アイドル貴族アスリート〟ロジャー・フェデラーが引退しました。

フェデラーが活躍した2000年以降のスポーツ界は、アスリートの報酬が跳ね上がった時代。フェデラーはまさにその象徴でした。

富裕層に支えられるテニスは、元から選手報酬が高額なスポーツではありません。

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全米オープンの賞金総額は2000年で〝わずか〟1500万ドル。今年は約6倍の6000万ドルまで膨れ上がったとはいえ、賞金総額で6000万ドルです。優勝賞金は〝たったの〟260万ドルに過ぎません。

6000万ドルは大会の総額です。それなのに、先週のカネロ・アルバレスとゲンナジー・ゴロフキン、2人のファイトマネー合計 7500万ドルにも及びません。

優勝賞金260万ドルに至っては、マイナースポーツのボクシングの中でも人気のないバンタム級の井上尚弥のファイトマネー以下です。

テニスのトップ10レベルのプレーヤーよりもカネロやアンソニー・ジョシュアの方が 選手報酬は上です。

ただ、全米オープンを観戦したファンの平均世帯年収は22万ドル、約3000万円を超える(Fobes誌)と言われ、テニスは〝貧乏人お断り〟の貴族スポーツです。

ボクシングファンの平均世帯年収は…マイナースポーツなので見当たりません。

そういえば、シャクール・スティーブンソンなんか、いかにもな貧相な顔してますわなぁ(胸糞悪い今日はこれが言いたかっただけのお話でした)。

おしまい。 
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現地時間9月17日に行われたカネロ.アルバレスvsゲンナジー・ゴロフキン第3戦。

WOWOWでは1ヶ月以上遅れて、10月24日に録画放送するそうです。

試合から5日経ち、PPV売り上げも判明する時期になりましたがDAZNが「PPVとサブスクリプション合わせて106万件が視聴」と発表。しかし、PPV単独の売上件数とトータルの興行収入は発表していません。

ボクシング業界の内情に詳しいダン・ラファエルが「PPVの売り上げは55万〜57万5000件の間に落ち着きそう。この数字では2人のファイトマネー総額7500万ドルを工面するのが難しい」と、大幅な赤字興行だったと明かしました。

初戦(2017年9月16日)、第2戦(2018年9月15日)から丸4年も寝かせてしまい「今さら感」が濃厚すぎるこの〝ラバーマッチ〟は、戦前から難しい興行になると見られていました。

ちなみにHBOが手掛けた初戦と第2戦のPPVは130万件、110万件。この数字は米国でのPPV売り上げのみの数字です。

ライバルShowtimeのスポーツ局責任者ステファン・エスピノサは「106万件はPPVだけの数字じゃなくて、サブスクも足した数字」と、〝PPVだけの数字みたいに発表してんじゃねぇよ〟と批判。

アル・ヘイモンと提携するメイウェザー・プロモーションズのレオナルド・エルベも「エディ、お前は米国の笑い者だ」。

DAZN Group has confirmed the Canelo vs. GGG III fight night saw a global audience in the millions, with more than 1.06 million buys generated worldwide including PPV and DAZN subscriptions.

ただし、冒頭に書いたようにDAZNは「PPVとサブスクの合計で106万人以上が視聴した」と〝ちゃんと〟発表しています。

米国市場の〝侵略者〟エディ・ハーンとDAZNを面白くないと思っている連中にとっては「それ見たことか!ざまあみろ」という心境なのかもしれません。

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とはいっても、ボクシング業界の慣習で、このタイミングでの発表数字は「米国でのPPV販売件数」が常識。

まどろっこしい表現をすることが、このイベントが商業ベースでは大失敗に終わったと自ら発表しているようなものです。

あの大ウソつきのボブ・アラムが「ボクシング界は嘘だらけ。しかし、カネに関しては嘘はない。そうでなければ全てが崩れる」と、いつも諌めているように、米国市場ビジネスでこの手の〝照れ隠し〟は要りません。

脳みそが生ぬるく煮立っている井上信者が存在する日本なら大橋秀行の嘘八百も看過されますが、米国では鼻白むだけです。
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