
秋晴れにつき、歩行者天国、大盛況。
そんな土曜日のお昼休みとは全く関係のないお話。
世界タイトルマッチを戦うプロボクサーのギアは実質、シューズだけです。
グローブは新品のものを使うことが義務付けられているので、拳に馴染んだものを使うことは許されません。
多くのタイトルマッチ、ピッグファイトでも同じです。
アスリートにとって最も大切なギアなのに、慣れ親しんだものが使えないというのは他のスポーツでは考えられません。
逆にいうとグローブに不正があると、取り返しのつかないことになるから、です。
ただし、拳に直接巻きつけるバンテージは自前。バンテージ=包帯なんて、どれでも同じに思えますが、メーカーによって拳触りが明らかにに違います。
もちろん、巻き方によっても違います。
そういえば、日本ではバンテージは「巻く」ですが、英語では「包む(wrap)」です。
まだまだ続いている【グローブの話】関連のバンテージなら、そっちのタイトルを付けますが、今日はフロイド・メイウェザーのお話。
マネーのバンテージとまで言えば、もうお分かりでしょう。

「マネーの真実 AtoZ」の【A】でご紹介したラファエル・ガルシアの物語。
試合前、バンテージに異物を仕込まないよう敵陣営のトレーナーらが、その作業を凝視している光景はボクシングファンにはお馴染みです。
そして、ラファエル・ガルシアがwrapするときも、敵陣営のコーナーマンたちが真剣な眼差しで見つめています。
ただ、その鋭い眼差しは不正を見逃さないためではありません。
史上最高のハンドラッパーの職人芸を盗もうとする、必死の眼差しなのです。
慢性的な拳の痛みに悩むフロイドは、医師から「ボクシングを続けるのは無理」と宣告されてしまいます。
藁をもつかむ思いで訪れた稀代のハンドラッパーは、その拳を優しくさすりながら話しかけました。
フロイドではなく、拳に話しかけるのです。
「こんなになるまでよく頑張ったな。もう大丈夫だ」。
泣き虫メイは、その言葉を聞いてボロボロと涙をこぼしました。
どの医者に診せても、誰も口にしてくれなかった言葉。
alright。もう大丈夫。
晩年のフロイド・メイウェザーが拳を触らせた、たった一人の男の伝説です。
その拳で婦女子を散々殴ったんじゃないか、カッコつけるな!という事件は、このブログの管轄ではありません。
ネバダ州警察の管轄なので、あしからず。
コメント
コメント一覧 (2)
フシ穴の眼
が
しました
安部譲二が、日本の強打者の拳の怪我に対し、欧米ではここまでの拳の怪我は無い。とトレーナーやハンドラーに対して、バンテージなどの工夫・勉強を促してましたね。
フシ穴の眼
が
しました