カテゴリ: 英国ボクシングニューズ誌

英国ボクシングニューズ誌から。

10 things we learned from “5 v 5”

「プロモーター対抗戦 5vs5 で分かった10の事実」。

Boxing Scene 5v5 Header


1) Frank Warren knows what he is doing

フランク・ウォーレンはプロモーターの仕事を熟知している。不倶戴天のライバル、エディー・ハーンに勝つことが何を意味するのか、を。

この若い偽善者をなんと5−0でスイープしたことで、英国にはもう一人の大プロモーターが存在することを、世界に改めて気づかせた。



2) Rule Britannia 

大英帝国が支配する。

世界中のボクシングファンが注目するイベントが、どうしてサウジアラビアで開催されるのか?それはとりあえずの問題ではない。

5人の勝者のうち、ドミトリー・ビボルを除く4人が英国人であったことは、英国ボクシングに未来があることを示してくれた。



3) Dead atmosphere

あまりにも静かなアリーナ。誰もいないかのようだった。

ここ数年、サウジアラビアでは魅力的な試合がいくつも開催されている。しかし、観客席が大歓声やブーイングで沸くことはない。



4) Sheeraz could be British Fighter of the Year

ハムザ・シェラーズは今年の英国Fighter Of the Yearのトップに躍り出た。

2月に難しいテストになると見られたリーアム・ウィリアムスを初回で破壊し、このイベントでは勢いに乗る無敗のオースティン・ウィリアムスも初回でストップ。現時点で最有力候補だ。



5) Daniel Dubois deserves credit

ダニエル・デュボアは再評価されるときを迎えた。

フィリップ・フルコビッチの攻撃に序盤は危ない場面もあったが、無敗の強豪を8ラウンドでストップして見せた。彼への不信感は溶かされつつある。



6) Nick Ball will always entertain

ニック・ボールの試合にハズレはない。

今回も12ラウンドを終えて、勝者が二人いるような激戦だった。悲願のタイトルを獲得、防衛戦を地元開催するならリバプールのヒーローになれるだろう。



7) Sixty-eight pounds is a lot

68ポンドは、ハンパねぇ体重差だ。

戦前、デオンティ・ワイルダーがヂャン・ヂレイをKOすると予想する者も少なからずいたが…。

しかし、終わってみてはっきり分かったことは、トップレベルのファイター同士の戦いで68ポンドという体重差がどれほど決定的なファクターだったかということだけだった。



8) Zhang is smart

ヂャン・ヂレイは実にスマート(スタイルが良いという意味ではありません!)に戦った。

第5ラウンドにフラッシュのように放った右ショートカウンターは、素晴らしいタイミングと角度だった。あのパンチがなくてもヂャンがKOで勝っていただろうが、あの形でフィニッシュしたことで彼の評価を上げざるを得ない。



9) Hutchinson is a young man

クレイグ・リチャーズを判定で下したウィリー・ハッチンソンは、若さを爆発させた。勝利者インタビューで、自分がイケメンだと自慢、タイソン・フューリーの物真似まで披露してくれた。

ハッチンソンは8月に26歳の誕生日を迎える。



10) We need more

今回の「5vs5」を1回限りのイベントにするのはもったいない。

このコンセプトで、英国人と米国人を中心にマッチメイクするイベントは当たる。(全く盛り上がらない)サウジアラビアでやる必要はない。看板選手の地元開催なら、相当盛り上がるはずだ。





*******確かに面白いイベントでした。

メインポスターがハーンとウォーレンのフェイス・オフなんてのも斬新。

日本なら亀田興毅と本田明彦か…ダメだな。
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英国ボクシングニューズ(BN)誌5月15日号から。

▶︎まずは「LETTERS」(読者投稿欄)からサイモン・キャノンさんのご意見。

「クロフォードやウシクが井上より上だなんておかしい。井上は10ヶ月で3試合も戦って3戦全勝3KO。相手は世界トップ選手のフルトン、タパレス、ネリ。年に1試合しかしないような選手とは違う」。



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▶︎そして、注目のファイターが〝60秒〟で読める「SIXTY SECONDS」では佐藤遼太が丸々1ページを使って紹介されています。。

佐賀市出身の佐藤は28歳。2018年度の西部日本の新人王(ジュニアフェザー級)で、ここまでの戦績は7勝2KO4敗(うち3KO負け)。まだ、タイトル(ベルト)は一度も腰に巻いていません。

井上尚弥や井岡一翔、田中恒成、中谷潤人らが取り上げられることはあっても、このレベルの日本人に1ページが割かれるのは極めてレアです。

…なにゆえ佐藤遼太が「注目」なのか?

2022年からオーストラリアに乗り込んでボクシングを続けているのです。

BpxRecではゴールドコーストに居を構え、国籍もオーストラリアになっていますが、BN誌では「国籍・日本」。

ぱぱっと抜粋。


…ボクシングを始めたきっかけは?

「ずっと野球をしてたけど、個人競技に興味があった。弟が読んでいた漫画「はじめの一歩」を見て、近所のボクシングジムに駆け込んだんだ。」



…好きなファイターは誰?

「辰吉丈一郎と畑山隆則。あんなに観客を熱狂させるボクサーはいない」。



…あなたにとっての最高試合は?

「八重樫東とローマン・ゴンサレスの試合。ボクシングってこんなに素晴らしいんだと感動した」。



…何か一つ、ボクシングを変革できるなら?

「ボクシングはよく知られていないけど、このスポーツの素晴らしさを多くの人にわかって欲しい」。




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「シュガー・レイ・ロビンソンの伝記を読んでボクシングに興味を持った」(ゲンナジー・ゴロフキン)。

プロボクシングの世界を知れば知るほど、この宇宙を司るファイターが存在したことに気付きます。

シュガー・レイ・ロビンソン。

「本名がレイ・レナード。憧れていたロビンソンのシュガーを戴くことは嬉しかったが、彼に会って許しを乞うまでは、恐れ多くて恐縮していた」(シュガー・レイ・レナード)。

「フリオ・セサール・チャベスだってJC(ジーザス・クライスト)をあだ名にしてたじゃないか。シュガーなんて、恐れ多いというレベルなんか超えてるんだから、戸惑いはなかった」(シュガー・シェーン・モズリー)。

「シュガー」を名乗るファイターは洋の東西、男女もなく世界中に見つけることができます。日本でも元WBAジュニアフェザー級王者の下田昭文らがシュガーと渾名されています。

さて、そんな「シュガー」をロビンソン後に最初に名乗った怖いもの知らずのファイターが誰なのかは不明ですが、最初にその名が相応しいと認められたのがシュガー・レイ・シールズであったことに、誰も異論はないでしょう。




ミュンヘン1972、ライトウエルター級金メダリスト。まだボクシングがメジャースポーツで、五輪の決勝戦が地上波で完全生中継されていた時代です。

そんな1972年、ヨーロッパ大陸に派遣されて唯1人、金メダルをアメリカにもたらしたのがシールズでした。

そんな国民的英雄が、五輪の翌年1973年1月11日にプロデビューを果たすのです。


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George Groves debates whether Oleksandr Usyk is pound-for-pound number one

英国ボクシングニューズ誌から「元WBAスーパーミドル級王者ジョージ・グローブスが語る、ウシクはPFPキングなのか?」。




クルーザー級とヘビー級でUndisputed championになったオレクサンデル・ウシクに、PFPのどの座席が相応しいのか?

まず、PFPってやつが厄介だ。ボクシングファンの中でも「全く意味がない」という反対派と、「真面目に考えずに楽しめばいいじゃないか」という賛成派の真っ二つに分かれるんだから。

井上尚弥やテレンス・クロフォード、カネロ・アルバレス、そしてウシクと将来の殿堂入り選手が、この妄想ランキングのトップ争いを繰り広げている。

そして、井上やクロフォード、カネロとウシクは同列に並べて比較することができない。

And this, in some ways, is a pound-for-pound fight, because he’s given away so much weight and size and he’s still done the job.

ウシクがやってのけたことは、ある意味でPFPへの冒涜だ。なぜなら、彼は体格も体重も圧倒的に大きな相手を攻め落として見せたのだから。

(147ポンドのままの)クロフォードが(168ポンドの)カネロに勝てるとは誰も考えていない。そういうことだ。

井上やクロフォード、カネロは複数階級制覇しているが、その階級のリミット体重まで増量して戦っている。

それに対してウシクは、自分よりも遥かに大きく重いタイソン・フューリーに勝ったのだ。

PFPを冒涜しているからPFPに入れてはいけないという問題じゃない、彼が1位で文句ないだろう。

ウシクと同じ、クルーザー級とヘビー級でUndisputed championになったイベンダー・ホリフィールドはマイク・タイソンをノックアウトしたが、二人の体重はほとんど変わらなかった。

ウシクがやってのけたことは、パウンド・フォー・パウンド(体重が同じなら=階級を無視して)という考えをぶっ壊すもので、体重も体格も大きく上回る相手と現実に戦って、勝利したという事実はあまりにも偉大だ。

ウシクは、クロフォードらとは一線を画する並外れた才能を持っている。


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小さな幸せ。

それが良いのです。

5月から英国ボクシングニューズ誌がマイナーチェンジ。

表紙のデザインがシンプルになり、チラシみたいな貧弱な紙質がほんの少し改善されました。

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ボクシングニューズ誌は、週刊誌。

左(カネロ・アルバレスのモノクロスナップ)が5月2日号。そして右(ルイス・ネリに痛烈な左カウンターでお見舞いする井上尚弥)が5月9日号。

そして4月まで46ページだったマガジンは50ページに!素晴らしい。

しかも値段は据え置き!

米国では、リング誌が1980年代から経営難に喘ぎ、月刊体制の崩壊や大幅なページ減、ついに2022年に廃刊に追い込まれてしまいましたが、英国は元気です。

そういえば、リング誌は年12回発行から9回になって、購読量が一部返金されました。寂しい思い出です。


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Action pack!信じられないかもしれないが、日本ではジュニアフェザー級以下の階級だけで大きなイベントが開催されるのだ。


英国ボクシングニューズ誌はエラいッ!!!

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Too Many Cooks:The pros and cons of the boxing entourage

英国ボクシングニューズ誌から「 コックが多すぎると料理は不味くなる?:取り巻き連中の功罪」。

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取り巻き連中の多さでは史上屈指のマネーですが、手錠をかけられた彼を守ろうとする取り巻きはたったの一人もいませんでした。「おかしいな?こんな一大事にみんなどこへ行ったんだ?」…薄ら笑いを浮かべるマネーは最初から全てわかっていました。


マイク・タイソンやフロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオは多くの取り巻きに囲まれています。

もちろん、彼らがキャリアをスタートしたときに引き連れていたのはコーナーの数人だけで、それもリングに向かう花道に限られていました。

しかし、ファイトマネーと名声とベルトの数が増えるとスター選手の周りにはメディアもファンもよく知らない取り巻き連中の顔が増えていきます。

プロボクサーは孤独な商売です。ラウンド中の3分間はどんな危機に曝されても、自分だけで解決しなければなりません。ベンチから投手コーチが飛び出して、打ち込まれた投手を励ますような生易しい競技ではありません。

もし、コーナーに出来ることがあるとしたら、タオルを投げて試合を止めることだけで、タイムをかけて助言を送ったり励ますことは出来ないのです。

一旦、リングに上がってしまうとボクサーたちは自分だけで戦い、自分だけで危機を解決しなければならないのです。

孤独にも程がある商売です。

そして、残念ながら、一人のボクサーがスターに成長するということは、そんな孤独を乗り越えたということではありません。

むしろ、孤独の色がますます濃厚になったのか、取り巻き連中で周囲が溢れることまであるのです。

スター選手の強さは世界中のボクシングファンが認めてくれているというのに、彼らは自分がどれほど強いのかを直接、何度も聞きたいかのように取り巻きの数を増やしていきます。

有名なスター選手ですら「あなたは強い」「あなたが世界一だ」という生の声を、まるで呪文のようにずっと聴いていたいのです。

まるで、呪文が途切れると何もかもが崩れ落ちてしまうと恐れているかのように。

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職業として成立しない軽量級からミリオネラの人気階級へ。パッキャオが増やしたのは銀行口座の金額だけでなく、取り巻き連中もでした。


ファイターとしては精神的に大きな欠陥を抱えていたタイソンがリングに上がる恐怖に打ち勝つために使ったのは、マリファナだけではありませんでした。

もちろん、群がる取り巻き連中の言葉に耳を傾けず、振り払おうともしない天衣無縫のパッキャオや、取り巻き連中をセルフプロデュースの演出に利用する天才マーケッター、メイウェザーのような例外もありますが、多くの場合は悲しいタイソン型です。

自分を礼賛してくれる呪文を聞きたいのです。

英国ヘビー級のフレイザー・クラークは「キャリアを始めた頃は副業の警備員の仕事をしないといけなかった。あの頃の初心を忘れたくないんだ。私には、スーパースターのような取り巻きは必要ない」と、今も必要最低限の人材で周囲を固めている動機を語ります。

引退後はすっかりトレーナー業が板についた元WBOミドル級王者アンディ・リーは、ジョセフ・パーカーがスランプを脱出できた要因を「15人の取り巻き連中が集まり好き勝手に美辞麗句を並べるキャンプをやめて、私とロック・ハート(ストレングス&コンディショニングコーチ)とパーカーだけで雑音のない練習を積み重ねたこと」と説明しました。

リーは「コーチングで最も大切なのは空間と静寂。訳のわからない取り巻き連中がひしめき、さもトレーナーのようにあちこちから勝手な指示を出すなんてことは異様な状況だ。ファイターに必要なものは数少ない。グローブと信頼できるトレーナー、リングに賭けた夢、それだけで十分なんだ」と、取り巻き連中の存在を否定します。

実際に、そんな取り巻き連中はファイターが没落すると真っ先に姿を消すのがデフォルトです。

しかし、この孤独な職業で取り巻き連中を排除するのは大変な作業になります。

ファイターが成功するとなんでも与えて、気持ちの良い環境を作ろうとするトレーナーもいます。多くの場合、そんなトレーナーは成功したファイターと意見が対立して、自分が排除されるのを恐れているからです。

タイソンに親戚の娘を強姦されそうになって激怒したテディ・アトラスが、「タイソンを甘やかしすぎる」とカス・ダマト陣営を去ったとき、残されたのは無能の極みである〝イエスマン〟ケビン・ルーニーでした。

成功したファイターの周りには、追従の笑みを浮かべ、ファイターがくだらないジョークを言うものなら大袈裟に手を叩いて喜ぶ男たちがショウジョウバエのように湧いてきます。

「セルヒオ・マルチネスの前座で戦ったとき、控え室を占拠したマルチネスの取り巻き連中はチーム・マラヴィラとプリントしたお揃いのジャージを着て威圧的に振る舞っていた。こうした風景は、当のファイターにとっても心強いものかもしれない」(リー)と、全く効用がないわけではありません。

昨年、ラスベガスで行われたウエルター級の完全統一戦。試合前の最後の記者会見で座席は両陣営の取り巻き連中で溢れ、一部の報道陣が座れないという事態が発生しました。

記者席からエロール・スペンスJr.の従兄弟からヤジを浴びたクロフォードは「落ち着け。このイベントを邪魔しないで、一緒にこのイベントを成功させよう」と冷静に語りかけました。

一番悪いのは取り巻き連中ではありません。

他のスポーツならIDカードを持った記者しか入れないはずの会見場に「盛り上がればいい」としか考えていないプロモーターとテレビ局が取り巻き連中を入れることが、そもそもの間違いなのです。

ボクシング界は腐っています。

リーは「自分の周囲を信頼できる人間で固めたいという心理はよく理解できる」としながらも「アンソニー・ジョシュアを見るがいい。彼にはあんなに多勢の信頼できる人間がいるのだろうか?私は信頼できる人間なんて数えるほどしかいない。ヘッドコーチは船の船長だ。素人が自分勝手にあれこれ指示を出すなんて言語道断」と、人気階級のスーパースターの取り巻き連中を蔑視しています。

「プロのコーチの言葉に重ねるようにチャチャを入れるような取り巻き連中は、ただのゴロ付き、信頼できない人間の典型」という訳です。

本物のトレーナーから自身の欠点を指摘されると、多くのファイターは戸惑います。それがスター選手なら尚更です。

そして、その克服に悪戦苦闘していると、取り巻き連中の声が聞こえてくるのです。

「今まで勝ち続けてきたのに何を変える必要があるんだ?お前の良さが消えてしまうだけだ」「お前のスタイルは最高だ。それに難癖をつけてくるのは嫉妬深い人間だけだ」「お前は間違ってなんかいない。お前が正しい」。

美辞麗句に溺れてしまうのはスター選手だけではありません。

スターの卵、あしたのチャンピオンたちの周囲にもショウジョウバエは湧いてきます。

トップランクと史上最年少の17歳で契約したザンダー・ザヤスは「甘い言葉を欲しがるのは自分の弱さだ」と自戒しています。

「キャンプには最低限のプロしか入れない。私とトレーナー陣、練習相手…他には誰も要らない」(ザヤス)。

ザヤスはまだ21歳ですがデビュー5年目。現在は人気階級のジュニアミドル級を主戦場に無敗ですが、まだ世界戦線から一歩も二歩も離れた状況で、温室マッチメイクで戯れあっています。

最も見極めなければいけない取り巻きは、プロモーターなのかもしれません…。

https://fushiananome.superknova.org/archives/28904458.html


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5月6日、井上尚弥は34年ぶりに東京ドームにボクシングのリングを甦らせます。

メインイベンターの世界王者としては、マイク・タイソン以来。日本人としては初めての快挙です。

もちろん〝ドーム以前〟、つまりボクシングがもっと輝いていた時代まで遡ると、白井義男は10度も後楽園球場と大阪ドームの特設リングに上がっていました。

しかし、当時と今ではこのスポーツのステイタスが違いすぎます。

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今夜のお話は、アイアン・マイクの〝次戦〟。

7月20日、Netflix初のボクシングイベントに出場するマイク・タイソンは、芸人ジェイク・ポールと拳を交えます。

ジェイクは27歳、6月30日生まれのタイソンは58歳で試合開始のゴングを聞きます。

ダブルスコアも上回る31才の年の差対決が「事故があってからでは遅い」と、多くの批判を集めています。

タイソンは「俺はいつも注目を浴びてきた。過去も今も、そして未来も。俺のコメントが欲しいと言ってくるやつは毎日行列を作っている。そして、俺は奴らの期待通りの話をしてやるのさ。そうするとみんな大喜び、何百万回も再生される」「会場のAT&Tアリーナには8万席がセットアップされるが、そんな集客力を誇る58歳がどこにいる?」と、批判なんてどこ吹く風。

「誰もが俺のコメントを求めて、俺と試合したがっているんだ。そんな58歳がどこにいる?」。

Never for money, only glory, and I would never risk my health for money.

カネのためじゃない。ただ栄光を求めているんだ。カネのために自分の身体を危険に晒すことなんて絶対にしない。

I’m 58 and what?

俺、58歳だけど、それが何か?


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*****大昔から、アイアン・マイクはそうでした。ソフトな相手を選びたがり、強いやつとは無理やりマッチメイクされ、醜態を晒した末に惨敗…。

引退して自由の身になってからはexhibitionに大きな興味を示していますが、レノックス・ルイスやイベンダー・ホリフィールドのオファーはスルー。

相変わらずです。こんなのが栄光か?

もちろん、そんな人間味が魅力なのですが。

今回のexhibitionは「死ぬほど怖いが、マリファナを吸わないでファイトする」そうです。exhibitionだから、もうコソコソする必要はないのですから、思いっきり吸いながらリングの花道を歩くのも良いかもしれません。




何をしても構いませんが、ここまで生き延びたのです。

アイアン・マイク、無事に帰ってきて下さい。

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10 things we learned from Ryan Garcia beating Devin Haney

英国ボクシングニューズ誌から「ガルシアがヘイニーを破った試合でわかった10の事柄」。

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1) Assume nothing

戦前にあれこれ書く予想は全く無意味だ。



2) Weight matters

ボクシングにおいて体重が持つ意味は大きい。


3) One special punch

相性とあの夜の流れで、ガルシアの左フックは特別な意味を持った。



4) Knockdowns matter

ダウンが決め手。ダウンを与えることが勝利の大きな要因になる。



5) Underestimate an opponent at your peril

油断大敵。ヘイニーは前日計量まで相手を過小評価しすぎてしまった。



6) And still…

WBCストラップをキープした。ささやかな慰めだが、失うよりはマシ。



7) Welterweights?

体重超過のガルシアに押されまくったヘイニー。ヘイニーを仕留められなかったガルシア。人気階級のウエルター級で、この二人は通用しない。



8) Do it again

問題が多い試合だったが、再戦するのは歓迎。



9) Bill Haney was wrong

ヘイニー父は多くの間違いを犯した。そして、最後に「ガルシアを殺せ」と息子を送り出したのもやはり間違いだった。



10) Ryan Garcia was right

ガルシアの戦前の奇行は「全て作戦だった」というのは信じることができないが、彼は彼の作戦を遂行した。


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Survival Machines: How do Muslim boxers deal with Ramadan?

【ラマダン: رمضان‎, 】
イスラム教の五行の一つで断食を行う月のこと。イスラム教では太陰暦を採用しているため、毎年同じ時期ではなく11日ずつ早まっていく。今年は3月10日から4月8日まで。



英国ボクシングニューズ誌から 「イスラム教徒のボクサーはラマダンとどう向き合っているのか?」。

海外出張や旅行となると限定された国に短期で行った経験しかない私ですが、米国や中国、韓国、台湾、インドネシア、オーストラリア、そして日本でもムスリムの人口は増加傾向にあり、マスクの数も増えています。

東京ではハラル料理の店を探すのは大変な作業ではなくなり、フードコートや大学の学食でも見られるようになりました。

画一的に考えられがちなムスリムですが、もう非常に多種多様です。

海外やムスリムとの付き合いが私よりもはるかに深い友人知人らと話していても、そこは一致するところで、同じ宗派でも向き合い方はそれぞれ。

ラマダンについても同じように過ごしていても、その意識は多種多様です。

そんなことはキリスト教でも仏教でもヒンズー教でも同じで、当たり前の話です。

そして、苦行の一つと思われることもあるラマダンですが、日没から夜明けまでは食事を摂ります。それは祭事のようにも思えます。



しかし、ラマダンに向き合うのがアスリートとなると問題は複雑になります。

ましてや、減量に取り組むボクサーとなると…。




ーーー通勤電車にゆられながら書いてましたが、目的駅に着いてしまったので、続きはまた。
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Bloodline(戦士の血脈)、日本的にいうと「父子鷹」。

英国ボクシングニューズ誌から「10 current pros inspired by their father to take up boxing(父親に導かれて世界チャンピオンになった10のサンプル)」。


1)ティム・チュー

明日、ラスベガスデビューを飾るコンスタンチンの息子。米国でビッグネームを次々と破壊した父親の跡を告げるか?



2)クリス・ユーバンクJr.

英国のミドル級とスーパーミドル級を鮮やかに彩ったシニアの血を受け継ぐ。意外なことに、WBOスーパーミドル級を14度も防衛したシニアは英国タイトルとは無縁だった。



3)タイソン・フューリー

父ジョンは元ヘビー級のプロボクサーで、ベアナックルにも精通していた。



4)コナー・ベン

ユーバンクと共に、英国の中量級人気を支えたナイゼルの息子はドーピング問題に揺れながらも、生きる伝説マニー・パッキャオとのメガファイトへ?



5)シェーン・モズリーJr.

これは、ちょっと弱いか?父親はPFPトップファイターでライト〜ウェルター〜ジュニアミドルの人気階級3階級制覇も、息子はプロとしては二軍のまま引退。



6)エミリアノ・バルガス

フェルナンド・バルガスの息子はまだプロ8戦ながら無敗。父親譲りの突貫ファイターは、どこまで進撃できるか?



7)エバン・ホリフィールド

ああ、いましたねぇ。



8)キャンベル・ハットン

コンスタンチン・チューを大番狂せでストップして英国ボクシング界のスーパースターになったリッキーの血を受け継ぐ不器用なファイター。



9)アーダム・ハメド

〝プリンス〟ナジームの息子、アーダムは昨年8月にポーランドでデビュー。



10)ロバート・ゲレーロ3世

フロイド・メイウェザーとも拳を交えたロバート・ゲレーロの息子は、今月メキシコ・ティファナでプロデビュー。




*******「Bloodline: 10 current pros inspired by their father to take up boxing」のタイトルを目にして「井上」や「亀田」も取り上げられていると期待しましたが…完全英国目線でした。

このテーマで「井上」「亀田」に触れないのは、日本のボクシングファンにとっては違和感ありまくりですが、彼らにとってはそんなことは全くないのでしょう。

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