カテゴリ: オッズを蹴散らせ!大番狂わせを巻き起こせ!

戦闘機Fighter 2024/03/13 10:12

>>1
日本経済が絶好調だった1989年にはスターリングのとの2試合で味噌つけたとは言えウェルター級でそれなりに人気王者だったマーク・ブリーランドを日本に呼び寄せてましたね。
本田会長曰く「来日した世界王者で過去最高額のファイトマネー」でした。
ヘビー級チャンピオンも来日防衛戦はそれ以前にもしてましたからね。






日本ボクシング界は最軽量のストロー級から、最重量のミドル級までの13階級に渡る12階級に世界チャンピオンを送り込んできました。

13階級のうち12階級で世界王者を輩出…。

唯一、世界に手が届かないままのクラスがウェルター級です。


これがジュニアバンタム級やジュニアフェザー級なら「バンタム級やフェザー級では世界王者が生まれているから、たまたま。そのうち誰かが獲るでしょ」と、ボクシングファンは気にもとめないでしょう。



しかし、ウェルター級です。

日本人にとって最も縁遠い階級がウェルター級、147ポンド、66.68kg。

IMG_0082

パッキャオもメイウェザーも、適正階級ではなかったにも関わらずウェルター級を主戦場にしたことには理由があります。



「ジュニアウェルター級やジュニアミドル級には世界王者が生まれているから、たまたま。ウェルター級もそのうち誰かが獲るでしょ」…と軽々しく言えない事情がこのクラスに重く横たわっていることは、ボクシングファンなら誰でも理解しています。

米国での注目度や扱いを比べると、軽量級とは全く違う、別のスポーツと言っても誰も反論できないでしょう。

もし「軽量級を舐めるな」と言える人物がいるとしたら、マニー・パッキャオただ一人だけです。

ただ、日本では中量級、競技人口分布では堂々の重量級にあたるライト級は、英語で「軽量級」。だったらフェザー級とかバンタム級って何なの?という世界です。

IMG_4367

「ビッグネーム狩りリスト」。もし同じものを井上尚弥がジムのドアに張り出してしまうと…。まあ、やりませんよね…。



ウェルター級は、1980年代からアメリカの黄金階級です。まさに、これぞ「黄金のウェルター」です。

シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、オスカー・デラホーヤ、フェリックス・トリニダード、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ…ウェルター級のトップが米国ボクシングの象徴であり続けて来ました。

軽量級で「スター」とされるノニト・ドネアなどは完全論外、ホルヘ・アルセやレオ・サンタクルス、アブネル・マレスらでも、軽量級とは全く別のスポーツと言い切れるほどのまばゆい輝きを放っているのがウェルター級です。


現在、そのトーチはスーパーミドル級のカネロ・アルバレスが握っており、ウェルター級のundisputed championのテレンス・クロフォードを米国ボクシングの象徴と呼ぶにはあまりにも人気がなさ過ぎます。

それでも、そんなクロフォードを日本に呼ぶには、ファン・フランシスコ・エストラーダやバム・ロドリゲスらとは桁違いのコストがかかります。





暦の上では真冬でも、ウェルターの夏は、36年前にいきなり訪れました。

日本のボクシングファンの誰もが、そんな季節など絶対に来ないと諦めていた夏が。


あれは、1988年2月5日」。

日本では真冬のことでした。


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

越本隆志:WBCフェザー級(2006年1月29日 - 2006年7月30日)

柴田国明が陥落してから34年、日本に再びフェザー級のストラップをもたらしたのは越本でした。

越本というと、実直さが面構えに出ているような九州男児。そして「九州のジムから史上初の世界王者」「史上最年長35歳での戴冠」という臥薪嘗胆の横顔。

生涯戦績は39勝17KO2敗2分、敗れたのは世界戦の2試合だけ。

しかし、池仁珍からSDでタイトルを奪うも、初防衛戦に失敗した越本は、フェザー級の名王者とはけして呼べません。

世界初挑戦のWBA王者フレディー・ノーウッドとの試合は、10回やっても10回ともKO負け以外の結果はない、という惨敗でした。

それでも、越本が私たちボクシングファンにはっきりと教えてくれました。

4団体17階級時代でもなお、フェザー級が日本人にとって一筋縄ではいかない鬼門であることを。





粟生隆寛:WBCフェザー級(2009年3月12日 - 2009年7月14日)

オスカー・ラリオスへの再挑戦でタイトルを掴んだ帝拳の秘蔵っ子。

当時のフェザー級シーンはWBAスーパーがクリス・ジョン、暫定がユリオルキス・ガンボア。当時はJBC未承認だったIBFはクリストバル・クルスからオルランド・サリド、WBOがスティーブン・ルエバノからファンマ・ロペスと〝触らぬ神に祟りなし〟なメンツで、引退間際のラリオスは格好の標的でした。

しかし、初防衛戦でエリオ・ロハスに攻略され、あっさり陥落。

粟生は、ビタリ・タイベルトというほとんど無名のWBCジュニアライト級王者に勝利して2階級制覇するも、4度目の防衛戦に失敗。

3つの黒星はラリオスとの初戦、ロハス、レイムンド・ベルトラン(2ラウンドKO負け→ベルトランのドーピングで無効試合)だけでした。

体重超過にドーピングを犯したベルトランとの試合は、可哀想な面のありましたが、粟生を強い王者だったと記憶しているファンはほとんどいないのではないでしょうか?




長谷川穂積:WBCフェザー級(2010年11月26日 - 2011年4月8日)


「最も過大評価されたジャパニーズ・パッキャオ」(リング誌)。日本人で初めて、ボクシングシーン・ドットコムのPFPで10傑入り。

全盛期の国内評価は「ファイティング原田以上」でしたが、当時の階級最弱王者フェルナンド・モンティエルにノックアウトされて株価は暴落。

世界戦で喫した3敗はいずれもKO負けでしたが、どの試合も予想とオッズはフェイバリットでした。

フェザー級の世界戦で戦ったのはファン・カルロス・ブルゴスとのWBC決定戦と、「ご馳走様って感じです」と語っていたジョニー・ゴンザレスの2試合だけ。

バンタム級や、ジュニアフェザー級のウーゴ・ルイス戦も含めて「誰に勝ったのか?」が非常に弱いファイターでしたが、それはフェザー級において特にそうでした。

その意味では、長谷川もまたフェザー級の難しさを教えてくれたのかもしれません。






*****世界フェザー級のベルトを腰に巻いた日本人は5人しかいませんが、初防衛戦に成功したのは西城(5度防衛)と柴田(2度防衛)の2人だけ。

現在の世界シーンはIBFが阿部麗也に圧勝したルイス・アルベルト・ロペス、WBAがレイモンド・フォード、WBCがレイ・バルガス、暫定でブランドン・フィゲロア、WBOがロベイシ・ラミレスを押し切った無敗のラファエル・エスピノサ。

誰がどう見ても狙い目はWBCですが、バルガスもフィゲロアもすぐ強豪に王座を明け渡しそうです。

このクラスでUndisputed championになるには、上に列記したメンツを殴り倒さなければならないのです。

長谷川穂積が陥落してから来月で丸13年もの間、日本はフェザー級のストラップから遠ざかっています。

日本に翼が戻るのは、井上尚弥が126ポンドに進出するまで待たねばならないのでしょうか?

あるいは、短期間で階級を駆け上がる中谷潤人が空位の時代を終わらせるのか?

考えたくもないことですが、もしフェザー級が井上と中谷も拒むほどに高く分厚い壁なら、暗黒時代はしばらく続きそうです…

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

西城正三:WBAフェザー級(1968年9月27日 - 1971年9月2日)

日本プロスポーツ大賞の第1回(1968年)受賞者。

この賞は沢村忠(1973年)、具志堅用高(1979/1980年)、辰吉丈一郎(1991年)、井上尚弥(2022年)も受賞、ボクシング、格闘技に比較的理解のあるアワードです。この4人の優劣をつけるのは難しいですが、日本列島を熱狂させたという点では井上だけが場違いかもしれません。




西城は大場政夫、沼田義明、小林弘、柴田国明とともに、世界王者を5人抱えていた黄金の70年代の1人。

大場は超人気者で王者のまま天国に旅立った伝説、沼田と小林がUndisputed champion、柴田国明はビセンテ・サルディバルら怪物的強豪を撃破した2階級制覇王者。

西城も5連続防衛に成功。ボクシングがメジャーだった時代に、日本人と足て初めて敵地でタイトルを奪取。シンデレラボーイと名を馳せた青年の存在感は特別でした。




柴田国明:WBC世界フェザー級(1970年12月11日 - 1972年5月19日)

西城に続いて、柴田も敵地でタイトル奪取。

ボクシング大国メキシコの歴代最高選手を挙げるとき、普通に上位に入ってくるビセンテ・サルディバルをTKOしてタイトルを強奪。

「誰に勝ったのか?」という大命題で、ファイティング原田に対抗できる史上唯一の日本人ファイター。

すでに2団体分裂の70年代でしたが、ジュニアライト級でもWBA、WBCをそれぞれ獲得、原田以来の2階級制覇を達成。

原田と同様に、日本では過小評価、というよりも忘却されている存在です。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Saturday 2, March 2024
  
Turning Stone Resort & Casino, Verona, New York

commission:Oneida Indian Nation Athletic Commission
promoter:Bob Arum/Svyatoslav Mangushev
matchmaker:Brad Goodman
media:USA ESPN+


IBFフェザー級タイトルマッチ



マニー・パッキャオのように、1人のボクサーが何度も番狂せを起こす場合、もはやそれらは番狂せなどではなく、ブックメーカーと専門家の不明によるものです。

ロペスもまた、そんな〝パッキャオ〟の1人でした。

31戦29勝16KO2敗の戦績は立派に見えますが、大手プロモーターの庇護を受けたわけではないロペスはルーベン・ビラにキャリア二つ目の黒星を喫した頃から、実力者やホープの踏み台として扱われてきました。

ゴールデンボーイの18戦全勝17KOのホープ、クリスチャン・バエス(5ラウンドTKO)、トップランクが地域タイトルをコレクションさせながら大切に育てていたアンディ・ベンシーズ(10ラウンドSD)と無敗のガブリエル・フローレンス(10ラウンドUD)、英国へ名前を売るきっかけになった無敗のアイザック・ロウ(7ラウンドKO)…全てアンダードッグでした。

そして、IBFフェザー級王者ジョシュ・ウォリントンへ挑戦するのです。

結果論ですが、英国のプロモーターは見る目が無さすぎ。

技術は拙いけど、身体能力が高く肉体は頑丈、ガッツ溢れるメキシカンなんて大事な選手の相手に選んじゃダメ。



おお、配信スタートしてました。

このイベントにはニコ・アリ・ウォルシュも出場してたんですね(ミドル級6回戦:UD勝利)。前戦でキャリア初黒星、専門メディアを見ると「アリの孫」飽きられてきたのか、注目度は低落しているようです。


さあ、IBFフェザー級タイトルマッチ。

「サラリーマン、サラリーマン」と二言目にはサラリーマンと口にして、タイトル挑戦に漕ぎ着けた阿部ですが、その風貌は全くサラリーマンではありません。

西岡利晃が言うように「(心身ともに)いい状態」に見えますが、ロペスは強いチャンピオン。常識的に考えて、圧倒的不利の予想は仕方がありません。


オープニングラウンド。ロペスのボクシング、奔放です。阿部は落ち着いてる。

第2ラウンド、阿部の右目下が内出血で大きく腫れる。あれだけ腫れるパンチをもらったか?

コーナーの声がよく入る、これはいい。

難しい展開になってしまいました。

前半6ラウンド終了。全部持っていかれてても不思議じゃない内容ですが、阿部は徐々に自分のボクシングができるようになっています。

しかし、第7ラウンド。阿部も疲れたか。勝負かける力残ってるか。コーナーの指示「浮かないで右フック」。その通りです。

第8ラウンド。ロペスが攻撃を強めたところで、マーク・ネルソン主審が試合をストップ。削られてはいましたが、ダウンシーンもなく、不完全燃焼でした。

スクリーンショット 2024-03-03 14.02.05






WBAフェザー級 王者決定戦


サウスポーの無敗対決です。

コルマトフのパンチ、重いです。フォードはどこまで耐えられるか。

コルマトフのパンチに戸惑っていたフォードですが、下がってはダメと前に出て潮目が変わりました。

パンチャーvsスピードスター。その構図が当てはまらない、面白い試合になりました。

なんという主審、なんという結末。

「レフェリングとしては良かった」(村田)というよりも、「あそこで一度ダウンを取って」(西岡)でした。

スクリーンショット 2024-03-03 14.10.19

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

◾️日本時間3月3日(日)
◾️ニューヨーク州 ベローナ ターニングストーン カジノ&カジノ

◾️メディア:WOWOW

◾️IBFフェザー級タイトルマッチ



人気階級から外れた興行を毎年1〜2回、行っているターニングストーン カジノ&リゾート。


フェザー級、126ポンド。57.15263kg。


英国にゆかりのあるストーン単位(1ストーン=14ポンド)では9ストーン。

オリジナル8に数えられる伝統クラスですが「鳥の羽」という言葉の通り、ライト(軽い)級よりもさらに軽いのがフェザー級です。

欧米では非力なパンチを「フェザーパンチ」と揶揄するように、フェザー級は人気クラスとは言えません。

それでもストロー級からミドル級までの13階級しかナショナルランキングがない日本では、フェザー級は上からも下からも7番目、ど真ん中、堂々の中量級。

フェザー級にネガティブな感情の無い日本では、非力なパンチを「フェザーパンチ」とは、まず言いません。

それどころか、バンタム級以上の尊敬を秘めているのがフェザー級です。

日本13階級で、12番目と13番目に重いジュニアミドル級とミドル級で複数の世界王者を輩出しているにもかかわらず、11番目のウェルター級ではまだ一人の世界王者も生み出せないまま、JBC創設から70年以上が過ぎてしまっています。

そして、日本人にとってフェザー級もまたウェルター級に近似した矛盾を抱えたクラスです。

これまでジュニアフェザー級で12人、ジュニアライト級で10人の世界王者を生み出して来た二つの階級に挟まれたフェザー級はわずか5人しかタイトルを掴んでいないのです。

階級の歴史としては長いフェザー級で王者が生まれにくい理由は「オリジナル8の敷居の高さ」に尽きます。

20世紀まではオリジナル8と水増し階級の間にははっきりとした境界線が存在しました。

日本人はジュニアウエルター級やジュニアミドル級のタイトルに挑戦、王者になることはあっても、ウェルター級やミドル級には挑戦することもままならず、ウェルター級では1人の王者も生み出せていません。

また、ミドル級でも竹原慎二と村田諒太という特殊事情を抱えていた二人が王者に就きましたが、簡単にタイトル挑戦、王者誕生が日常茶飯事の軽量級とは明らかに難易度とチャンスの数が異なります。

現在、日本人の世界王者はストロー級(WBC重岡優大/WBA重岡銀次朗)、ジュニアフライ級(リング誌・WBA・WBC寺地拳四朗)、フライ級(WBAユーリ阿久井政悟)、ジュニアバンタム級(WBA井岡一翔/WBO田中恒成)、バンタム級(WBA井上拓真・WBC中谷潤人)、ジュニアフェザー級(Undisputed Champion井上尚弥)と下から綺麗に6階級を埋めて9人がストラップを掴んでいます。

阿部がロペスを大番狂せで下してIBFフェザー級のベルトを掻っ攫うと、下からきっちり段階を踏んで7階級目、そして最重量の世界王者となります。

そして、フェザー級では柴田国明、西城正三、長谷川穂積、越本隆志、粟生隆に続く史上6人目のチャンピオン。


日本人にとって、今なお分厚い壁であり続けているフェザー級。

サラリーマンとの二刀流サウスポーが、元サッカー選手で頑健な肉体を持つロペスからベルトを奪えるか?
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

3月2日、ニューヨーク州ベローナ・ターニングストーン リゾート&カジノで阿部麗也が大勝負に挑みます。

IBF世界フェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペスに挑戦するのです。

2人とも30歳の同い年ですが、ウィリアム・ヒルのオッズは(ロペス1/8=1.13倍/阿部5/1=6倍)と大きく傾いています。



王者は31戦(29勝16KO2敗)、挑戦者は29戦(25勝10KO3敗)とプロキャリアも似通っていますが、対戦相手の質は比べ物になりません。

阿部は全試合を日本国内で戦い、最強の相手は挑戦者決定戦で判定勝利を収めた元2階級制覇王者のキコ・マルチネス。

長谷川穂積に選ばれたように、キコは全盛期でも決して評価の高いファイターではありませんでしたが、阿部が退けたのはそのキコの37歳バージョン。

一方、俊足のフットボーラーだった経歴からEl Venado(鹿)の異名を持つロペスは抜群の運動神経を喧嘩ファイトに昇華させたファイターで、番狂せでのし上がってきた叩き上げ。

アウエーの英国で無敗のアイザック・ロウとのIBF挑戦者決定戦を7ラウンドKOで片付けると、王者ジョシュ・ウォリントンまで飲み込んで戴冠。マイケル・コンラン、ジョエット・ゴンザレスを撃破して、今回が3度目の防衛戦。



 ⇧阿部と同じサウスポーのマイケル・コンランもあっさりと破壊。


常識的に考えて、阿部に勝ち目はありません。

阿部との防衛戦が決まったロペスは「来年?井上尚弥がフェザーに来るなら真っ先に俺に挑戦しろ」とモンスターの名前を挙げて、完全に別の方向を向いていました。

KG大和ボクシングジム&フィットネスジム会長の片渕剛太が「舐めてかかってくる」というように、ロペスがこの試合を軽く見ているのは間違いありません。

それでも…。

ジュニアライト級以下で、世界の軽量級の主戦場として発展してきた日本のリングですが、フェザー級は特別な空気をまとったクラスであることを、ボクシングファンなら誰もが理解しているでしょう。

柴田国明、西城正三、長谷川穂積、越本隆志、粟生隆寛…柴田と西城を別格にして、日本人がフェザー級タイトルを獲るには弱い相手との決定戦や、相性の良い凡庸な王者をホームに呼び込むのが必須条件でした。

〝Venado〟ロペスも現時点では強豪王者とは呼べませんが、戦績以上に破壊力のある左右フックと無類のタフネス、勝負根性を持っています。

もし、阿部がメキシコの鹿を仕留めると、シンデレラボーイの西城正三、説明不要の柴田国明に続く、史上3人目の敵地でフェザー級王座奪取となります。




この試合はWOWOWが来週、3/3(日)午前10:00頃からライブ配信してくれます。

「勝てば大偉業」「負ければ、やっぱりダメか…」。絶体絶命の大勝負に挑む「天才ですから」を見逃すな!



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

阿部麗也の世界挑戦が決まりました。



阿部と同い年30歳のIBFフェザー級王者ルイス・アルベルト・ロペスは、これが3度目の防衛戦。

会場はニューヨーク州ヴェローナ・ターニングストーン リゾート&カジノ。

ロペスはESPNのフェザー級ランキングで1位、TBRBとリング誌はリー・ウッドに次ぐ2位と、世界基準の相手との対戦も豊富で、評価の高い王者です。

オッズは王者2/13(1.15倍)、挑戦者11/2(6.5倍)。米国だけでなく、英国メディアでも軽量級としては注目度が高く、このタイトルマッチがフェザー級であることを実感させられます。

セミファイナルにはウッドの返上で空位となったWBAタイトルの王者決定戦もセットされました。

オタベク・ホルマトフとレイモンド・フォードの無敗対決は、25歳のウズベキスタン人が8/11(1.73倍)、24歳のサウスボー、フォードが7/5(2.4倍)。

井上尚弥が126ポンドに上げる頃に、フォードあたりが鬼の強さで君臨してくれていたら面白いのですが…。

と、その前に阿部麗也です!ロペスに勝って、Shock the World!期待しましょう!

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

「アマプラLive Boxing 第6弾」に続いて、またまた見逃してしまいました。

今日見逃したのは、大阪国際女子マラソン。

昨年10月のパリ五輪パリ選考大会、MGCで7位に沈んだ、生まれも育ちも阪神地区の前田穂南が「アレを目指す」と背水の陣で臨んだリベンジレース。

3ヶ月で2度目のマラソンにも疲れを見せず、2時間18分59秒の日本記録を叩き出しました。

従来の記録は2005年に野口みずきがマークした2時間19分12秒(ベルリン)で、19年間凍りついていた女子マラソンの時計の針を再び動かしました。

世界記録はティギスト・アセファが昨年9月にマークした2時間11分53秒で、その差は7分以上、距離にして2km以上も先です。

IMG_2683

大昔に市民マラソン大会で優勝した時にいただいた副賞。


高橋尚子が2001年9月に2時間19分46秒の世界記録を樹立したとき、日本は間違いなく世界のフロントランナーでした。

しかし、2001年10月にキャサリン・ヌデレバが2時間18分47秒で走り、高橋の記録を約1分も短縮。さらに、2003年4月にはポーラ・ラドクリフが2時間15分25秒と世界記録を大幅に更新。

世界との差は4分30秒にまで広がりましたが、2004年アテネ五輪では野口が25kmすぎに大勝負のロングスパートを仕掛けて、ラドクリフとヌデレバを撃破、見事金メダルに輝き、世界最強を証明しました。

その野口の記録が18年ぶりに更新されたのです。

野口に思い出されるのは、常識はずれの練習量とプロ意識の高さです。

特に後者は引退して高橋にあったときに、泣いて謝ったというエピソード。

野口は、高橋の活躍に「女子でもあそこまで注目されて尊敬される存在になれるのか」と感動、大きなモチベーションとしますが「憧れていては追いつけないし、追い越せない」と、その思いを心のずっと奥底に封印します。

どこかで聞いた言葉ですが、イチローや大谷翔平に言われるまでもなく、野口は自分で自分を律したのでした。

そのことで、偉大な先輩に対して不遜な態度をとってしまったであろうこと、不愉快な思いをさせてしまったかもしれないことを「本当はずっと憧れていました」と、謝ったのでした。

心理的な限界を緩める〝後出し〟が圧倒的に有利なタイムスポーツ、厚底シューズに代表されるギアの飛躍的な向上、そんな時代や環境を抜きにしても、前田の日本記録更新はマラソン暗黒時代に飛び出した一筋の光明です。

しかし、男子では慣れっこになった「優勝じゃないけど日本記録」に一抹の寂しさを覚えてしまうのは、贅沢すぎるのでしょうか?

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

リバーダンスを初めて見たのは1998年だったか。

ある日、仕事関係で「アイルランドのダンスミュージックで凄いのがやって来る」と、フジテレビのスタジオで行われるプロモーションに誘われたのでした。

IMG_1572


すでに欧州ではブームを巻き起こし、米国では1996年にラジオシティ・ミュージックホール(16年後の2012年にリゴンドーvsドネアが行われた会場です)で火蓋を切った公演が大きな反響を呼んでいた独創的なパフォーマンス。

しかし、私は欧州の古典芸能には全く興味がなく、オペラを見ても1時間も耐えられない野蛮人なので「アイリッシュダンスなんて生理的に受け付けない体質なので」と、お断りしたのですが、「間違いなく君にもわかる」と、「猿でもわかる」みたいに言われて説き伏せられたのでした。

50人も入れば満杯の小さなスタジオで、約20分程度のパフォーマンス。

映画大好き人間の私ですが、ミュージカルまでならギリセーフという、非常に低い芸術的ハードルしか持ち合わせていませんでした。しかし、そんな小さなハードルは文字通りに蹴り飛ばされました。

格闘技のような、ど迫力の舞踊でした。アイルランドのオーラを発散させるコナー・マクレガーやバリー・マクギガンのような青い炎の闘争心が、轟々と燃えていました。

ダンスミュージックというにはあまりにも物語性に富み、古典とはかけ離れたダンサーの傑出した身体能力、ダンスパフォーマンスと呼ぶには激しすぎる音楽の波状攻撃に感動しました。

そして、翌年から日本ツアーを展開、ちょっとした話題になりましたから、ご存知の方も多いのでは?



https://www.hipjpn.co.jp/live/riverdance2024/

このリバーダンスが産声をあげたのは、1994年、ヨーロッパ最大の音楽祭ユーロビジョンソングコンテスト。

ホスト国となったアイルランドのTVプロデューサー=モイヤ・ドハティーが幕間の穴埋めとして作った8分間の余興が、リバーダンスでした。

そう、余興だったのです。ディナーなら前菜、舞台なら格下芸人の前説、ボクシングならアンダーカードの末席です。

その8分間が終わったとき、客席は誰も拍手せずに静まり返っていました。ドハティーやダンサーたちは「何も伝わらなかったのか?」と不安になりましたが、それは観客がスタンディングオベーションを送るために席を立つための一瞬の間に過ぎませんでした。

「素晴らしい!」という絶賛と「なんじゃ、こりゃあ!」という衝撃が激しく入り混じった拍手喝采。

余興のリバーダンスが、欧州から選りすぐられた作品を圧倒してしまいました。リングではありませんが、彼らはステージ上のマニー・パッキャオ、Massive Upset、大番狂せを起こしたのです。



私が偏愛する大番狂せのストーリーを持つリバーダンスが、9年ぶり7度目の来日公演を果たします。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

スポーツを楽しむ最大の前提は、平和、平穏です。

平和ボケ、万歳、です。

そうはいっても、世の中は悲しい出来事に溢れているんですが。


IMG_1474



昨日の箱根駅伝往路、なかなか見ることが出来ない大番狂せでした。

ボクシングとマラソン・長距離走は、本当の意味での大番狂せが少ないスポーツです。

多くの〝大番狂せ〟はラッキーパンチや、不測のブレーキ、アクシデントによってもたらされます。

アクシデントがなければ、大番狂せは起きません。

至極、当たり前のことですが、アクシデントがなければ、大番狂せは起きません…そのはずです。

その意味ではアクシデントがなかった大番狂せは、大番狂せと呼ぶべきではありません。

何度も大番狂せを起こしたマニー〝パックマン〟パッキャオも、本当は一度も番狂せなど起こしていないのです。



そして、昨日。圧倒的優勝候補だった駒澤大に明らかなアクシデントがなかったにもかかわらず、下馬評を引っくり返した青学大は勝つべくして勝ったのです。

勝負事、しかも駅伝で油断は起きにくいはずですで、駒澤大も最悪のケースを想定し、追いかける展開も覚悟していたはずです。

しかし「後手に回ったとき、選手に動揺が走った」(藤田敦史監督)というのは、学生三大駅伝5連勝中の王者のプライドが裏目に出たのかもしれません。


正月から全身全霊を捧げて走る舞台がある、幸せな大学生を見ていると、こっちも幸せをお裾分けいただいた気分になります。

がんばれ。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ