戦闘機Fighter 2024/03/13 10:12
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日本経済が絶好調だった1989年にはスターリングのとの2試合で味噌つけたとは言えウェルター級でそれなりに人気王者だったマーク・ブリーランドを日本に呼び寄せてましたね。
本田会長曰く「来日した世界王者で過去最高額のファイトマネー」でした。
ヘビー級チャンピオンも来日防衛戦はそれ以前にもしてましたからね。
日本ボクシング界は最軽量のストロー級から、最重量のミドル級までの13階級に渡る12階級に世界チャンピオンを送り込んできました。
13階級のうち12階級で世界王者を輩出…。
唯一、世界に手が届かないままのクラスがウェルター級です。
これがジュニアバンタム級やジュニアフェザー級なら「バンタム級やフェザー級では世界王者が生まれているから、たまたま。そのうち誰かが獲るでしょ」と、ボクシングファンは気にもとめないでしょう。
しかし、ウェルター級です。
日本人にとって最も縁遠い階級がウェルター級、147ポンド、66.68kg。

パッキャオもメイウェザーも、適正階級ではなかったにも関わらずウェルター級を主戦場にしたことには理由があります。
「ジュニアウェルター級やジュニアミドル級には世界王者が生まれているから、たまたま。ウェルター級もそのうち誰かが獲るでしょ」…と軽々しく言えない事情がこのクラスに重く横たわっていることは、ボクシングファンなら誰でも理解しています。
米国での注目度や扱いを比べると、軽量級とは全く違う、別のスポーツと言っても誰も反論できないでしょう。
もし「軽量級を舐めるな」と言える人物がいるとしたら、マニー・パッキャオただ一人だけです。
ただ、日本では中量級、競技人口分布では堂々の重量級にあたるライト級は、英語で「軽量級」。だったらフェザー級とかバンタム級って何なの?という世界です。

「ビッグネーム狩りリスト」。もし同じものを井上尚弥がジムのドアに張り出してしまうと…。まあ、やりませんよね…。
ウェルター級は、1980年代からアメリカの黄金階級です。まさに、これぞ「黄金のウェルター」です。
シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ、オスカー・デラホーヤ、フェリックス・トリニダード、フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ…ウェルター級のトップが米国ボクシングの象徴であり続けて来ました。
軽量級で「スター」とされるノニト・ドネアなどは完全論外、ホルヘ・アルセやレオ・サンタクルス、アブネル・マレスらでも、軽量級とは全く別のスポーツと言い切れるほどのまばゆい輝きを放っているのがウェルター級です。
現在、そのトーチはスーパーミドル級のカネロ・アルバレスが握っており、ウェルター級のundisputed championのテレンス・クロフォードを米国ボクシングの象徴と呼ぶにはあまりにも人気がなさ過ぎます。
それでも、そんなクロフォードを日本に呼ぶには、ファン・フランシスコ・エストラーダやバム・ロドリゲスらとは桁違いのコストがかかります。
暦の上では真冬でも、ウェルターの夏は、36年前にいきなり訪れました。
日本のボクシングファンの誰もが、そんな季節など絶対に来ないと諦めていた夏が。
あれは、1988年2月5日」。
日本では真冬のことでした。




