カテゴリ: プロ野球

A League of Their Own

明日から神奈川県の高校野球春季大会が開幕します。当たり前ですが「男子高校野球」です。

女子にも高校野球はあり、全国女子高校選手権の決勝が甲子園で行われたこともあります。〝プロ〟の創設も何度もトライされてきました。

しかし、それはあまりに拙速でその場しのぎで、彼女たちの熱い思いからすると泡沫の慰めでしかありませんでした。

現在、NPBが管轄する〝プロ〟もありますが、そこにはNPB男子のようなリーグ戦は存在しません。形式的な試合はあっても、子どもたちに野球を教える球団スタッフとしての給料をもらう〝プロ〟がほとんどです。

当然ですが、彼女たちの前にはNPBのトップ選手が憧れ、目指す世界最高峰MLBの舞台もありません。

もし、道が出来るのだとしたら、それは彼女たちの後、です。それは「もし、出来るとしたら」です。誰も「出来る」だなんて思っていません。

正確にいうと「彼女たちの前に道はなく」「もし道が出来るとしたら、彼女たちの後だが、まずそんなものは出来ない」です。

夢は「いつかMLBの女子バージョンの実現」。夢は夢、寝て見るもので、そんなの寝言です…。




かつて、1943年から1954年までの12年間、All-American Girls Professional Baseball League(全米女子プロ野球リーグ=AAGPBL)が繰り広げられていました。

スプラッシュヒットした映画「プリティ・リーグ(A League of Their Own:1992年コロンビア)」の題材にもなったので、きっとご存知の方も多いでしょう。

そんなA League of Their Own 、〝彼女たちの夢〟米国女子プロ野球リーグが72年ぶりに復活します。

8月1日にWomen’s Pro Baseball League(WPBL)には、日本からも多数のプレイヤーが参戦。記念すべき最初のシーズンはボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの4球団でペナントを争います。

昨年11月20日に開催されたドラフト会議では120名が指名を受け、なんとそのうち10人が日本人選手。



1位:里綾美(35歳)
西武ライオンズ・レディース/トロント・メープルリーフス

7位:佐伯絵美(24歳)
阪神タイガースWomen

11位:楢崎涼 (26歳)
瀬戸内ブルーシャインズ

20位:小櫃 莉央(24歳)
埼玉西武ライオンズ・レディース

24位:島野愛友利(21歳)
読売ジャイアンツ


7位:米谷 奈月(24歳)
埼玉西武ライオンズ・レディース




9位:山本 涼香(26歳)
瀬戸内ブルーシャインズ
6位:山本彩夏(21歳)
瀬戸内ブルーシャインズ 

15位:別府日向乃 (29歳)
GENESIS FUKUOKA(ジェネシス・フクオカ)

19位:三浦帆菜 (22歳)
札幌国際大学

※年齢はドラフト当日のもの

3選手が指名された瀬戸内ブルーシャインズは、岡山県瀬戸内市をフランチャイズとする女子硬式野球テーム。



報酬は1試合で数百ドルといわれていますが、詳細は明らかにされていません。4チームによるリーグ戦は約2ヶ月展開されます。遠征費などはリーグ持ちとしても、滞在費や渡航費、用具代などを考えると、専業のプロ野球選手とはいえません。

それでも、LAから24位指名を受けた現在22歳の島野愛友利は「ジャイアンツ・アカデミーのスタッフとして」ではなく「野球選手として給料を受け取る世界に身を置く」ことに充実感を感じています。

島野は現地での生活費や用具代などを、自らプレゼン資料を作って十数社のスポンサーを集めたといいますからあっぱれです。


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米国では〝後発〟のサッカーで女子代表のUSWNT(The USA Women's National Team)がメジャースポーツの扉を激しくノックしていますが、野球はまだ二度目の産声をあげたばかり。

WPBLからサッカーのようにミア・ハム、アビー・ワンバック、アレックス・モーガン、ミーガン・ラピノーのようなスター選手が生まれると潮目は大きく変わるはずですが…。

女子サッカーのように世界的な下地が無く、国際大会もありえないーーーそんなフィールドから〝アレックス・モーガン〟が生まれるわけはないなんて言う勿れ。

フィールドからはなんでも生まれます。

AAGPBLが14年も続くなんて、誰が予想していたでしょうか?女子野球に〝アレックス・モーガン〟が出現するのと、MLBにユニコーンが降臨する確率はどちらが上でしょうか?




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MLB挑戦1年目で二桁本塁打を放った日本人は、ニューヨークポスト紙的に「人類枠」の観点からユニコーン(22本:2018年)を除外すると、以下の8人です。

①城島健司18本:2006年
②松井秀喜16本:2003年
③井口資仁15本:2005年
④吉田正尚15本:2023年
⑤鈴木誠也14本:2022年
⑥新庄剛志10本:2001年
⑦福留孝介10本:2008年
⑧青木宣親10本:2012年

あらためて注目すべきは、外国人にとって最も難しい捕手というポジションを守りながら18本塁打をマークした城島です。MLB挑戦1年目の打率でも吉田(.291)、青木(.288)、松井秀(.287)、鈴木(.285)を上回っており、ジョーよりも率を残したのはイチロー(.350)だけ。

ちなみに、ユニコーンは.285ですが規定打席に脱していません。それなのに22本…やはり人類枠に入れてはいけません。

そして、内野手で唯一ランクインしているのが井口(二塁手)。15本塁打に加えて.278、71打点、15盗塁と、MLB挑戦の前年のNPBで(.333  24本塁打  89打点  18盗塁)、前々年(.340  27本塁打  109打点  42盗塁)から大幅にスケールダウンはしたものの、期待を上回る数字を残しました。

新庄のNPBキャリアハイは.278  28本塁打  85打点  15盗塁。MLB1年目は.268.  10本塁打  56打点  4盗塁。この比較では大きくスケールダウンしているとはいえ、このキャラクターは注目度と実力の乖離が大きく、規定打席には達していないもののMLB1年目はキャリア2番目の成績と見るのは不自然ではありません。上記の7人は、NPB時代には新庄よりも実力的に何段階も上の選手で、ここに名前があるのが不自然です。

さて、上々のMLBデビューを飾った村上様と奈良のジョニー・デップはどこまで本塁打数を伸ばすでしょうか?

【現在のシーズン本塁打ペース】村神様:97.2本/ジョニー・デップ:64.8本

多くの予想を強烈に上回るペースでロケットスタートを切っています。


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 本文とは関係ありません。



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狭い球場・飛ぶボール・飛ぶバット・速い打球…NPBの箱庭野球に慣らされたプレーヤーたちの最高峰挑戦には、動かし難い事実が突きつけられています。

松井稼頭央と福留孝介は〝デビュー〟の開幕戦で本塁打、最高のスタートを切りましたが、クライマックスはそこという意地悪な見方も出来てしまうでしょう。

投手が日本での成績ほどではないものの大健闘するケースが多いのに対して、「日本人の内野手は使えない」「日本人の長距離打者はMLBで大きくスケールダウンする」と、野手、特に内野手の長距離打者に対しては非常にネガティブな印象が植え付けられています。

そんな中で勇躍、太平洋を渡った岡本和真と村上宗隆の和製大砲が大方の予想を裏切ってMLBで暴れています。

〝デビュー〟の開幕戦で本塁打、最高のスタートを切ったのは彼らだけではありません。松井稼頭夫と福留孝介もMLB初戦の第1打席で本塁打を放ちました。  

アレックス・ラミレスに言われるまでもなく「どう始まるかは重要ではない。重要なのは、どう終わるかだけだ」です。

このまま、二人が予想を裏切り続けてくれるのかどうかはわかりません。

予想というところなら、大きな壁にぶつかって、日本時代の成績から大きくスケールダウンしてシーズンを終えるーーーというのがいまだに大方の予想かもしれません。

それでも、日本人がパワーでアメリカの最高峰に立ち向かう姿にはワクワクします。

「最も重要なのはどう終わるか」ですが、「最高の始まり方をして、最高の終わり方をするのが最も素晴らしい」に決まっています。

村神様と、奈良のジョニー・デップよ!予想を裏切って、大砲をぶっ放し続けるんだ!


【現在のシーズン本塁打ペース】村神様:162本/ジョニー・デップ:54本
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昨夜の巨人vs阪神の開幕戦。

新戦力、ダルベックが「巨人軍第97代4番打者」と紹介されていました。日本では4番にチーム最強打者を置くのが常識ですが、MLB最高打者のアーロン・ジャッジが4番を打つことはまずありません。


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ジャッジに並ぶ最強打者、大谷翔平に至っては1番です。

もし、ジャッジや大谷が4番になると「降格」という印象で語られるはずです。

40年前から「過去のデータを検証すると最も得点できるのは最強打者を2番に置くこと」だと言われていました。もし、野球から出塁をなくして個々の打者のパフォーマンスだけで得点を決めるなら、最強打者は1番で決まりです。

最も打順が巡る1番に最強打者がいると、相手投手へ与える重圧の回数も増えます。

しかし「出塁」を考えると「前の3人が出塁して満塁本塁打」という最高の形が出来るのは4番に最強打者を置いたケースになりますが、それはあくまで初回の攻撃だけ。

普通に考えると、9人のラインナップで打順の周りが6番目に悪い4番に最強打者を置くのはどう考えても非効率です。

「4番が本塁打王や打点王になるケースが多い」というのも日本だけ。日本では「4番には自由に打たせる」「4番の前にお膳立て」をするから、そういう結果になっているだけです。

「正解」は1番か2番でしょう。

それでも、いまなお日本では「4番信仰」が強いようです。

個人的には「雰囲気のスポーツ」という色彩がある野球が好きなので、ビデオ判定やロボット審判でその色が失われていくのを少し淋しく感じて見ています。

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WWEのスター選手ジェイ・ウーソの始球式で始まった今年のMLB開幕戦。

試合自体はNYヤンキースの圧勝で終わりましたが、ABS(ロボット審判)に日本で配信されたNetflixでもタイソン・フューリーの復帰戦の宣伝が流れるなど、最後まで見てしまいました。

解説者ブースに入った一人が、バリー・ボンズ。

SSKのバットを愛用、マルちゃんのカップ麺も好んで食べる、新庄剛志と外野を守る…日本の野球ファンにはちょっと憎めない部分もありましたが、ドーピングスキャンダルでその印象は真っ黒け。

そのボンズがNetflixの依頼もあったのでしょう、1992年にピッツバーグ・パイレーツからFAとなったとき、ヤンキースへの移籍がほぼ決まっていたという仰天エピソードを語りました。

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「ジョージ(スタインブレナー)がもうこの世にいないから話せることだ。ヤンキースとは契約寸前だった。ところが、ヤツがいきなり電話をかけてきて『史上最高の契約金を用意しているから、今日の2時までに契約書にサインしろ』っていうんだ。Excuse me?(はあ?何様のつもり?)って言って電話を切ってやったよ。代理人たちは大騒ぎさ」。


That is absolutely wild.〜ワイルドだろう(そんなことがあるのか)?(スポーツ・イラストレイテッド誌)


「そのあとにジャイアンツからも電話があって(故郷の)カリフォルニアへ帰るよ」と伝えたんだ」。

500本塁打/500盗塁の500-500を達成した唯一の選手で、73本のシーズン最多本塁打も史上1位。パイレーツ時代に2度、ジャイアンツ時代に5度、合計7度獲得したMVP獲得も史上最多。

もし、あのときボンズがヤンキースに入団していたら、史上最強の帝国が出来上がっていたかもしれません。それでも、ボンズがパイレーツに所属していた15年間でヤンキースは4度もワールドチャンピオンになりました。

ボンズのキャリアには欠陥が二つありました。ドーピングと一度もワールドチャンピオンになれなかったことです。



「ボンズの傑出した成績」と「ドーピング」は必ずセットで語られてきました。それについては、ご本人だけでなくファンも残念な思いです。

しかし、もう少しだけお待ちください。500-500、73本塁打、MVP7度ーーーユニコーンが全部更新して、楽にしてあげますから。




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もうすぐプレーボール!NYヤンキースとSFジャイアンツの一戦で開幕するMLB2026シーズン。

注目はロボット審判、Automated Ball-Strike System(ABS)です。直訳すると「自動ボール-ストライク判定システム」。

ストライクゾーンは「打者の肩の上部とズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上端とし、膝頭の下部のラインを下端」としています…あれ?私の認識とは少し違いましたが、そうだったのか…。

一方で、ABSのストライクゾーンは「打者の身長データ」で決めます。上端を身長の53.5%、下端を27%とします。

なんか、違う気もしますが…。ストライクボールの判定は、本当に微妙です。

MLBによると、球審がストライクと判定するのは上端が最大で55.6%、下端が24.2%だそうですから、ABSはこれよりも投手に厳しい、打者の有利なゾーンとなります。

そして、ここが大きな問題なのですが、ABSの判定は平面=二次元で下されるということ。投球がホームベースの真ん中を通過した時点で切り取って判定するのです。現実のストライクゾーンは五角形のホームベースを底辺に五角柱の立体・奥行き=三次元で判定するのがルールですから、ABSの死角を通るストライクが存在することになります。

マイナーリーグの実験で多くの選手が違和感を感じていた要因の一つです。



どのように判定は検証されるのか?…ラフィックがTモバイルのアドバンスド・ネットワーク・ソリューションズから5Gネットワ​​ーク経由で送信され、ビデオボードで会場の観客と、自宅の視聴者にほぼ瞬時に投球結果のアニメーションが、球場のビジョンやテレビ中継でほぼ即時に表示されるのです。


マイナーリーグでは2022年、韓国では2024年から導入されているロボット審判。韓国では初年度に3割打者が激増するなど、予想された打高投低が現実となりました。

審判の間では「やりがいが奪われるような気分」、捕手にも「フレーミングの技術が高い選手の価値が無くなってしまう」と戸惑う声もあります。

今回のABS導入では9回までに2度申告(判定が覆った場合は回数は減らない)出来ますが、全ての投球をABS判定にしたマイナーリーグの実験では四球が増え、ピッチロックによる時短制限が相殺されたとする分析も出ています。

多くの課題を抱え、まだ未完成の〝ロボット審判〟をMLBの舞台への導入を踏み切った背景には、米国で合法化が広がるスポーツベッティングの問題が横たわっています。

明らかな誤審の判定への非難・批判、誹謗中傷は度を超えて、審判の自宅に脅迫状が届くケースもあるそうです。

先日のWBC準決勝、米国が2−1でドミニカを下しましたが、見逃しストライク三振となった最後の1球は明らかに低めに外れたボール。ドミニカに賭けていた人の怒りは、純粋なスポーツファンのそれとは違う種類のものでした。

米国でスポーツベッティングが合法となったのは2018年。今では39の州にワシントンD .C .で解禁。球場の看板、CMでブックメーカーの広告を目にするのは日常の風景になりました。

シカゴ・カブスのリグレー・フィールドにはカジノのように、専用のベッティングブースが設けられているほど定着しています。

スポーツベッティングを認めた時点で、「誤審も野球の一部」というおおらかな気持ちで楽しめる時代は終わってしまいました。

ストライク・ボールと同様に、多くの議論を呼んでいるハーフスイングについても5月から3Aでの実証実験が始まります。すでに実施している1Aでは3%以上三振が減ったそうです。



野球というのは良い意味でも雰囲気のスポーツでした。野手が澱みない一連の流れでボールを回したケースは、微妙なタイミングでもダブルプレーが成立することが多く、微妙な投球でも手元で伸びるボールはストライク、お辞儀する(垂れる)のはボール。

落合博満が悠然と見逃せばボール、マダックスが自信満々に投げ込んだ外角低め一杯はいつだってストライク…。

そんな時代とお別れする時間が来てしまったようです。


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ロス五輪2028では、追加競技として2大会ぶりに野球が復活します。

この出場枠が追加競技とはいえ、わずか6。

開催国の米国、WBCで優勝のベネスエラ、米国を除く米州の上位2チームという条件からドミニカの3国がすでに決定、残りは3枠だけ。


東京五輪で金メダルを獲得している日本は、来年秋のプレミア12でアジア最上位に入るか、28年3月までに行われる最終予選を勝ち抜くと出場権を得られます。

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日本と米国がどんなチーム編成で来るのかで、注目度は全く変わってきます。

米国が今回WBCを凌駕するフルメンバー、日本も大谷翔平が出場するなら放映権が高騰しそうですが、日本民間放送連盟(民放連)とNHKで構成するジャパンコンソーシアムが、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオ冬季オリンピック、28年ロサンゼルスオリンピック、30年冬季オリンピック、32年オリンピックの4大会の放送権獲得について合計975億円でIOCと合意済み。

Netflixの札束攻勢の出番はありません。

ちなみに、東京五輪は日本、米国、ドミニカ、イスラエル、メキシコ、韓国の6カ国が出場。

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米国と日本のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に対する熱狂度の差は、米国では地上波(FOX)が生中継したのに対して、日本では民放各社が連合しても太刀打ちできない金額でNetflixが独占配信の契約を結んだことからも窺うことができます。

米国では無料で見ることができて、WBC史上最多の視聴者数を稼ぎましたが、米国ファンのほとんどは〝箱根駅伝現象〟で他に見るものがないからチャンネルを合わせていただけです。

MLBの大運動会ですから、贔屓チームを応援する熱量との間に格差が生まれるのは仕方がありません。

しかし、米国にもマニアックな野球ファンはたくさんいて、WBCも細かくチェック。「MLBの宣伝大会だから米国代表は負けてもいいと真剣に取り組んでいなかった」「愛国心が足りず、ベンチは盛り上がりに欠けた」と選手を批判する意見がいまだに噴出しています。

この声に対して、ピート・クロウ・アームストロングらが「ラテンの国と比べてベンチが暗いなんて言う人は何もわかっていない」「真剣にやってないなんて、どこを見てたんだ?」と反論。

さらに、今朝、やはり大会に出場したローガン・ウェブ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)が、FOX反論しました。

"That's complete bulls---. I think we probably cared the most out of every team, to be honest with you. We do things in different ways than some of the other teams, but we care a lot."

「デタラメばっかりだ。どの国よりも真剣に取り組んだと思っている。(ダンスを踊って大騒ぎしているチームとは)やり方がちがうだけだ」。

シーズンを戦う以上に真剣に取り組んでいたか?WBCにピークが来るように調整していたか?となると、そうではなかったかもしれませんし、個人的にはそれゆえに「ちょうどいい具合に肩の力が抜けたアーロン・ジャッジは大活躍する」と思っていました。

しかし、重圧に弱いジャッジが随所に顔を出し「…ということはジャッジはかなり真剣にやっている」と思い直しました。

「WBCとワールドシリーズ、どちらが上か?」という超意地悪な質問に対しても「国を代表するWBCの方が上だ」と即答したのは本心ではないでしょうが。

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2大会連続で準優勝。ある意味、最も悔しい結果になってしまった米国代表ですが、その弱さは監督・コーチ陣の人選にも責任があるでしょう。

選手がお祭り騒ぎで進撃するような軍団よりも、米国も采配や戦術が重要な組織です。日本ほどではないにせよ。

出場30カ国の選手たちが真剣に戦ったことは、疑いようもありません。

その筆頭格である大谷翔平ですら「マウンドに上がる可能性は?」と聞かれて「今のところない。それが出場を認めてくれたドジャースへの誠意」と正直に応えているように、選手側に〝遠慮〟がありました。

選手がいくら真剣に戦っても、WBCが〝MLBの運動会〟である限りはこの種の批判から免れないでしょう。

イタリア代表の選手が「いつか全員がイタリア語を話すチームで出場するのが夢」と語っていましたが、それはすなわちイタリア国内リーグ(セリエA)がプロ集団となって、日本のようにトップ選手がMLBに挑戦するようなレベルにまで引き上げられることを意味します。

大きな理想ですが、その未来は近い未来ではありえません。

日本でWBC人気が高いのは、そこに〝日米ワールドシリーズ〟の夢を投影しているからです。この夢は、日本でプロ野球が発足したときから目指し続けている宿願でした。

現実味があるフォーマットはアジア王者がMLBのポストシーズンに参加、リアル・ワールドチャンピオンを争うことですが…これも「全員がイタリア語を話すイタリア代表」と同じように、近い未来では実現不可能に思えてきます。

そもそも、日本や韓国、台湾が団結しても、MLBとの共催で公平に費用負担する形でワールドシリーズを凌ぐ興行規模の大会の実現は無理。

MLBがレベルも報酬も傑出して高いリーグとして君臨している現状では、リアル・ワールドシリーズの実現に横たわる障壁はあまりにも高く、分厚すぎます…。



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米国では米国代表の試合に準決勝と決勝を地上波のFOXが生中継したそうです。

WBCの商業的価値が頭抜けて最も高いのは日本です。

Netflixは弱体化する日本のテレビ局との駆け引きに「100億で足りる」そこに目をつけましたが、この大会は米国をはじめ世界中の多くの国で地上波か無料配信で見ることができました。

ーーーさて「【今こそ語れ、結果論】WBC版・失敗の本質〜史上最強軍団はなぜ史上最悪の結果に沈んだのか?」、このシリーズについてはいっぱい書きたいことがありすぎて、まだまだ続きます。

が、しかし!現在進行形、出来立てほやほやで進行していると、予期せぬことが飛び込んでくるのはいつものこと。



…ボクシングファンなら誰もが軽蔑する…いやまともな感覚があれば誰もが軽蔑するドナルド・トランプがまた良識を逆撫でするコメントを発しています。

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"Wow! Venezuela defeated Italy tonight, 4-2, in the WBC (Baseball!) Semifinal. They are looking really great. Good things are happening to Venezuela lately! I wonder what this magic is all about? STATEHOOD, #51, ANYONE?" 

WBC (Baseball!)=WBC(野球のことだ!)は、もしかしたら、大昔にお付き合いしてたWorld Boxing Counsil)を思い出したのかもしれませんが、そうではありません。米国民のほとんどが認知していないWBCの説明です。

準決勝でイタリアを下したベネズエラに対して「素晴らしい。最近、ベネズエラには良いことばかりが起きている、まるで魔法にでもかかったかのように。そして、51番目の州になれるとしたら、これまた最高じゃないか?」。

カラカスの米国大使館では7年ぶりに米国国旗が掲揚され、デルシー・ロドリゲス暫定大統領(「暫定」なんてWBAだけにしとけ!)は優勝決定直後に「きょうを国民の祝日にする」と宣言しました。

そして、ベネズエラの選手たち、あのお祭り騒ぎ野郎どもが、ボケトランプとは雲泥の差の分別のあるコメントを発しています。

ベネズエラの主将、サルバドール・ペレスは「野球にとって、最も重要な戦いはワールドシリーズ」としながらも「それは祖国のための戦いではない。我々にとって祖国のために戦うという意味は、ワールドシリーズにはない特別な意味を持つ」と、核心には触れずに思いのたけを見事に伝えました。

日本にとって恐るべきお調子者にしか見えなかった世界最強の核弾頭、ロナルド・アクーニャJr.も「ベネズエラの人に、この国を誇りに思って欲しかった。いま、それが少しでもできたとしたなら、こんなに嬉しいことはない」と涙しました。

〝戦争ごっこ〟していた米国代表とは違い、彼らはお祭り騒ぎを楽しみながら、おそらく侍ジャパン以上の強烈な使命感に戦慄しながら戦い抜いたのです。

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 ほんま、おぞましい奴。


フリオ・セサール・チャベスとトランプのexhibitionをみたいですねぇ。

あのバカの耳には、ベネズエラの選手たちが熱唱した「Gloria al Bravo Pueblo (Glory to the Brave People)」は聞こえていなかったのでしょうか?



あれ、暗殺したら〝ノーベル平和賞〟でしょう。



不謹慎極まる発言になりますが、重信房子!あなたはいま何を思う?


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火曜日の夜、石破茂が高市早苗への批判を語りながらも、最後に「総理大臣のしんどさなんて、これ、やった人しかわからない」と吐き出しました。

最も責任の重い職務が最も批判に晒されやすいのは当然です。

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おにぎり食べても炎上した石破さん…ユニコーンはおにぎり食べても褒められるのに…。


WBCの監督もそうでしょう。ハッキリ言って、NPBの監督よりも重い、重すぎます。

それなのに、人選が杜撰すぎます。

どうして監督実績のない人、乏しい人を毎回起用するのか?

戦術面では特に今回、チーム戦略に沿った選手選考が行われていないというか、そもそもチーム戦略すらなかったという大局観の欠落。

スモールベースボールを封印した自覚があってのことなら、偉大な実験だったと思いますが…。グランドデザインを描かずに選手集めをしてたら、ビッグベースボールチームになってたのなら、やはり杜撰です。

さらに、根尾昂をサポートメンバーに入れてもメディアやファンが容認する「常軌を逸した緩さ」と「優勝以外は失敗」という過酷な使命。

松坂大輔が指摘した「時差ボケ」と、ベネズエラ戦で目についた「警戒してボールから入る」悪い意味での慎重さ。

〝東京プール・ボケ〟も含まれる「時差ボケ」は、WBCの歪な構造から仕方がない、今後の改善も期待できません。




史上最強と謳われた侍ジャパンが、過去最悪のベスト8で敗退してしまいました。

史上最強が過去最悪の結果に終わった…そんなバカなことなんて、あるのでしょうか?

正確には「史上最強の選手たち」であって「史上最強の監督・コーチ陣」ではありませんでした。そこには逆転の〝上下関係〟が生まれてしまうのは仕方がありません。

サムライが、ベネズエラに力でねじ伏せられてしまいました。

しかし、この結果を「まさか」と受け止めた人は少数派でしょう。

「過去最強」の根拠は、日本代表メンバーのMLB濃度が濃くなったことでした。

しかし、それはライバル国も全く同じ。

MLB濃度は単純にチーム入りしたMLB選手の数ではありません。彼らのモチベーションとリーダーシップの濃度でもあります。

MLBによるMLBのための大会。

国際大会と呼ぶには、同じリーグ所属選手が全てのカギを握るのもWBCならではの特徴です。

イタリアの快進撃の要因も、MLB濃度に尽きます。

このMLB濃度が低いチームは勝ち上がれません。

野球という局所的スポーツの性格上、MLBが統括して運営を進めること、国の代表資格のハードルがゆるゆるになるのは仕方がありません。

そして、その国別対抗の実態が国旗は掲げてはいるものの、MLBの紅白戦であることも。

その国の強さのモノサシは〝各国代表〟のMLB濃度と、それにともなう監督・コーチ・選手選抜における真剣度です。

クレイトン・カーショーのために一時的とはいえ代表枠空けた米国も選手選抜の真剣味が足りません。

日本でも中継ぎのスペシャリスト3投手がメンバーに加わることができなかったことが敗因の一つとも言われていますが、そもそも選ばれるべき選手が選ばれていません。

サポートメンバーに根尾昂らを迎えたのも勝負から離れた、根尾への〝エール〟でした。

監督経験のない井端を起用、球質の軽い大勢をクローザーに添えている時点で、これがサッカーの男子A代表ならサポーターの反乱が起きているでしょう。

その意味ではWBCの日本代表は構造・選考的にはB代表やC代表であるのに対して、選手の使命感とファンの期待はA代表という〝ムチャブリ〟でした。


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無茶苦茶、失礼なことをこれから言います。

なんか暇そうにしている、孤高のWBCヒーローがいるじゃないですか。

なんか暇そうにしている、ヤンキース最後のワールド・シリーズMVPがいるじゃないですか。

なんか次のWBCあたりは暇になりそうな、ピッチングの全てを知り尽くした2020年のMLBナ・リーグ最多勝投手がいるじゃないですか。

MLBのシーズンまずありきのWBCであることは変えられませんから、自由な選手選抜は今後も難しいでしょう。

しかし、これだけ日本列島が盛り上がるのですからユニコーンの全盛期最後の大会になるかもしれない次回大会は、組織にも本気を見せて欲しいと思います。

それで負けたら、本望です。



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