カテゴリ: 世界の軽量級,世界に挑む日本人

▶︎興味本位の質問ですが、西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣を付けるとしたらどの様にランク付けされますか(私は記載順です)?
2021-02-17 22:28:27 返信編集 yuin 133.32.224.127

西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣!

リングの上で戦ってない3人の優劣なんて正解などありっこないのですが、非常に面白い話です。

「4−belt・17division・Multi-Champion」という、アスリートとしては最悪の時代に最強を証明しようともがいた〝帝拳プロデュース〟の3人。

そして、この〝帝拳プロデュース〟3人の延長上を走っているのがの井上尚弥です。

長谷川と西岡、山中の3人が目指した「ラスベガス」「PFP」という舞台、そして「帝拳」を加えた3つのキーワードには、日本ボクシングの現在位置を語るエッセンスが凝縮されています。

長谷川も西岡も山中も…。3人とも〝玉砕〟に値する大勝負を希求しました。もちろん、本人は勝利する自信があったでしょうが、ある意味で彼らは「純粋で澄み切った死に場所」を探していたのかもしれません。

彼らが憧憬したサウスポー、マニー・パッキャオは42歳になった今でも「不純で混濁した生きる場所」にしか執着していないのとはあまりにも対照的に…。
IMG_5211
IMG_5212
IMG_5213
リング誌2012年1月号。1月号は「Ring100」を毎年企画、これは「PFP100傑」というとんでもない妄想ランキングでしたが面白かった!

どんなに精密にボクシングを見てる人でも8位と9位の間にある明白な差(多くの場合は1位2位ですら)を説明できないというのに、100位まで並べてしまうのですから。

大きな誌面を取るため、経営難から真っ先にリストラされ、残念ながら消滅してしまった特集です。

リング誌の評価は〝グラスジョー〟〝ジャパニーズ・パッキャオ〟長谷川が29位、ジョニゴンとラファマルを撃破した西岡の36位よりも上でした。ジョニゴンと当時のラファマルの世界評価は日本で喧伝されていたものよりはるかに劣悪だったので当然といえば、当然ですが…。

3人とも「旬の強い相手とラスベガスの大舞台で戦う」夢を抱きましたが、誰も実現出来ませんでした。

惨敗はしたものの「強い相手には辿り着いた」という点で、西岡が一番ハッピーだったかもしれません。

そして、理想とは全く違いましたが「王者として引退」という折り合いを見つけた長谷川。

「連続防衛記録」という折り合いを付けようとしたのに〝不運な事故〟に遭ってしまった山中。

「誰に勝ったのか?」では長谷川は論外。西岡の「ジョニゴン」と山中の「モレノ」は劣化版でもモレノでしょうか。

「誰に負けたか?」なんて評価しちゃうと寺尾新が最強になってしまいますが、あえてこの物差しを持ち出すと、3人の中では西岡の「ドネア」一択です。

これは、井上尚弥も加えた、優柔不断の世界評価に立ち向かった〝帝拳プロデュース〟サムライの物語、モンスターも交えて現在進行形で語るべきかもしれません。 

そう考えると、井岡一翔の立ち位置はunique(他にない)ものです。

「ラスベガス」「PFP」という軽量級の虚飾と、「帝拳」「井岡」というアプローチの流儀。

まともなスポーツなら、選手が声を上げる話ではなく、裏方の仕事ですが 、プロボクシングはまともな世界じゃありません。

日本人であるが故に。軽量級であるが故に。

彼らの〝であるが故に〟の深い峡谷に潜ってゆきます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

晴天、気持ちいいです。

あと156日。本当ならもうカウントダウンモードに入ってて良いからですが…。

このカウントタウンタイマーが無ければ、五輪を直前に控えたホストタウンの気配はほとんど感じられません…。
image

週の真ん中、水曜日。17階級の真ん中ジュニアライト級のお話、と思いきや、真ん中は上から数えても下から数えても9番目のライト級でした。

気を取り直して。

日本人の世界ヘビー級王者やウェルター級王者はどうして生まれないのでしょうか?

前者は体格の問題ですが、後者はより重いジュニアミドルとミドルで世界王者を輩出しているだけに、体格の問題だけでは片付けられません。

〝ウェルター問題〟の原因は、日本以上にカネが動く米国が主戦場ということに尽きます。

「ウェルター級はレベルが高いから軽量級を狙ってるだけ」というのも、本当は真実ではありません。

「ウェルター級で世界戦をやりたい」と希求しても、簡単にチャンスが与えられるわけがないのです。

富裕国で人気があるウェルター級では、チャンスも簡単には回ってこない、のです。

逆にジュニアフェザー以下の超軽量級は、欧米で人気が無く、途上国や日本よりもマネーパワーの低い国のボクサーが多いので、日本の思惑通りに話を進めることが出来ます。

ウェルター級は論外としても、ライト級から上のいわゆる人気階級で日本人が世界挑戦するためには、幸運にもタイトルマッチの声がかかるか、中谷正義のように壁を一枚ずつ突破してアプローチするか、村田諒太のようにプロジェクトチームを立ち上げて取り組むしかありません。

フリオ・セサール・バスケスとのWBAジュニアミドル級王者決定戦に呼ばれた上山仁は幸運でしたが、敵地で行われる試合まで2週間を切ったオファーでした。

淵上誠も世界ミドル級王者に挑戦する幸運に恵まれましたが、相手は当時30歳のゲンナディ・ゴロフキン。

ライト級以上は、村田のような例外中の例外を除いて日本人がコントロールすることは出来ません。

その意味で、130ポンド=ジュニアライト級は日本人がコントロール出来る、航海に耐え得る最重量クラス、限界階級です。

沼田義明や小林弘、柴田国明が強打を振るい、上原康恒がデトロイトから世界を震撼させ、畑山隆則が青春を謳歌、内山高志が覇権を打ち建て、三浦隆司がボンバーを炸裂、伊藤雅雪が爽やかに踊ったジュニアライト級。

しかし、現在は王者不在。〝日本領〟とは到底言えない状況が続いています。

現在、この海域をコントロールしているのは、帝拳と強力なネットワークを築いているトップランク。

日本人にも〝海図〟が手に入ります。

そして昨日、IBFが空位の王座を尾川堅一とシャフカッツ・ラヒモフで決定戦を行うよう指令を出しました。

尾川は、ジュニアライト級でまた日本が輝く先鞭になれるのか?

勝負のときを迎えます。





SATURDAY, FEB. 20
Las Vegas (ESPN)The Bubble, MGM Grand, Las Vegas
12 rounds – junior lightweights (for Berchelt’s WBC title)

三浦からフランシスコ・バルガス、そしてミゲール・ベルチェルトに渡ったWBCのストラップ。

挑戦者はフェザー級から上がってきた無敗のオスカー・バルデス。

オッズは29歳の王者が2/7(1.29倍)、30歳の挑戦者13/5(3.6倍)。はっきりと「王者有利」のフラグが立っています。



▶︎27日にロンドンでゴングが鳴らされるはずだったWBO王者ジャメル・ヘリングの3度めの防衛戦は、カール・フランプトンが拳を負傷したため、延期。

こちらはフランプトン7/10=1.7倍、ヘリング13/10=2.3倍と挑戦者有利のオッズが、立ち上がっていました。

WBOのピースも元はと言えば伊藤雅雪のモノでした。伊藤の敵討ちも悪くありませんが、日本人がフランプトンに勝つところも見てみたい!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック


WOWOWでは「バンタム級」10回戦と紹介されていますが、両者の計量は119ポンドです。119ポンド契約のジュニアフェザー級ですね。

ファン・カルロス・パヤノにとっては4戦連続アンダードッグのリング。

今回も無敗アントニオ・ラッセルの踏み台です。

西岡利晃も亀海喜寛も「サウスポー同士」 がポイントと指摘。納得です、二人のスタイルからしてもまずそこですね。

オープニングラウンド、36歳のパヤノがまずまずの立ち上がり。 第2ラウンドもパヤノが積極的。それでも左リードの多いラッセルに採点は流れたか。

非力なパヤノですが、強引に打撃戦を仕掛けます。第3ラウンドはパヤノの攻勢を取ります。

体ごとぶつけてくるベテランは、27歳のラッセルにとって良いテストです。第4ラウンド、パヤノの右目上から出血。

元々がダーティファイターのドミニカンですが、力んで空転。相手は嫌でしょうが、ジャッジやファンの見栄えは悪い。

第6ラウンド、距離を潰せなくなったパヤノの被弾が増えて、終了間際にはダウン寸前に。右目上の出血も目立ち、このインタバルでリングドクターによって試合が止められます。

綺麗なボクシングをしていては若い選手に勝てない…パヤノの戦法はあれしかないのかもしれませんが、あの戦い方ではやっぱり勝てない。

7ラウンド1秒、負傷判定。オフィシャルは59-55*2/58-56。二つもジャッジペーパーではパヤノ、1ラウンドしか取れてません。厳しい。

ラッセルはデビューからの連勝を18(12KO)に伸ばし、パヤノは直近5戦で1勝4敗。




Jaron Ennis vs. Chris van Heerden
10 rounds – welterweights

ジャロン・エニスの評価は今回も先送りです。 あのパターンじゃない展開が見たいです。

しかし、こっちの頭も痛くなる、ものすごいクラッシュ、バッティングでした。 バンヘーデン、額がバックリ切れてます。
 



Uncasville, Connecticut (Showtime)
12 rounds – bantamweights

ウィルアムヒルのオッズは4/6(1.67倍):6/5(2.2倍)、3−2でわずかに28歳のプエルトリカンが有利と出ていますが、24歳のフィリピン人の強打も侮れません。
スクリーンショット 2020-12-20 12.24.39
全く5分の試合と見て差し支えありません。元王者でプエルトリコのホープだったロドリゲスにとっては〝名誉挽回〟のチャンスですが…。

明日のバンタム級シーンを考えると、傷物のマニー・ロドリゲスが生き残るよりも、未知の強豪ガバリョがベールを脱ぐ試合になった方が楽しみです。 

序盤の入り方が上手いロドリゲスをガバリョがどう迎えるか? 

第1ラウンド。ジャブのカウンターでガバリョを下がらせるなど、パンチの精度でロドリゲス。 

ラウンド2。前進するガバリョ、下がるロドリゲス。決定打なし。

ラウンド3、ガバリョが攻撃を加速。ロドリゲスの後退があからさま。フィリピン人の笑顔は逃げるロドリゲスに対してか。

ラウンド4。ロドリゲスの右所とカウンターでガバリョがグラつく。ロープがなければ倒れてた。しかし、ダメージは浅い。ロドリゲスが鼻血。ロドリゲスのラウンド。

ラウンド5。ロドリゲスの精度が目立つ。

前半折り返しの6ラウンド。ロドリゲスが主導権を握った。スコアリングが難しいラウンドもあるが、後半はロドリゲスがペースを取りそう。

ラウンド7、難しいラウンド。ガバリョの攻勢が目立ったが。

ラウンド8。ガバリョの左フックがクリーンヒット。ロドリゲスは腹も効いいてる。ガバリョ。

ラウンド9。前進するガバリョ、迎撃するロドリゲス。どちらも精度は低い。

ラウンド10。またロドリゲスのジャブのカウンターが一閃。しかし、慎重。ロドリゲス。

チャンピオンシップラウンド。ずーーっと同じ展開。ロドリゲス、採点では安全圏でしょう。

最終回。これがロドリゲス、そしてこれが今のガバリョ。アクセントのない試合でした。

ラスベガスならロドリゲスの勝利だった気がしますが、攻勢を取ったということですね。

パンチスタッツは、ロドリゲスが109/372(ヒット率29%)、ガバリョ93/520(18%)。二人のジャッジは、常に前進して520発を放ったフィリピン人を評価したのでしょう。

ロドリゲスは行くべきときに行けませんでした。難しい試合でした。

ガバリョから見て116-112/115-113/110-118。西岡が首を傾げたように110-118はないです。
スクリーンショット 2020-12-20 14.18.53

36分間通して、前に出ていたのはガバリョ。後半、ペースを掌握していたのはロドリゲス。ロドリゲスには厳しいスコアリングでしたが、今回もヘタレ性を存分に見せつけました。世界戦で彼がKOする試合はいつか訪れるのでしょうか?

なるほど、報酬も評価も低いはずです。明白に支配したとアピールできるラウンドをいくつも作れたはずなのに。

ヘタレ・ロドリゲスは〝マニー〟の名前を返上すべきです。そして、ガバリョ、力みもあったでしょうが今日はヘタすぎました。

これで、バンタム級はWBOとWBC暫定、二つのストラップをフィリピンが掴みました。カシメロは置いておいて、井上がガバリョに負けるのは想像もできません。




そして、カラム・スミスがいい立ち上がりです! 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Uncasville, Connecticut (Showtime)
12 rounds – bantamweights

王者ノルディーヌ・ウバーリがノニト・ドネアを迎えるはずだったWBCバンタム級タイトルは、ウバーリが新型コロナ感染で離脱、エマヌエル・ロドリゲスが代打に抜擢された王者決定戦がセットされますが、今度はドネアが感染(再検査で陰性)。

ようやくマッチメイクされたのは「ロドリゲスvsレイマート・ガバリョ」というWBC暫定のベルトを争う、当初とは全く違うカード。

ロドリゲスは「タイトルがステイクされることになったのは素直に嬉しい。ガバリョはドネアよりも攻撃的だが、防御に欠点がある。それでも無敗のフィリピン人は簡単な相手ではない」と気を引き締めています。

二転三転する対戦相手、日程に翻弄されたのは、ホセ・ベラスケスからファン・カルロス・パヤノ、そしてロドリゲスに落ち着いた〝Assassin〟の渾名を持つ24歳のフィリピン人にとっても同じです。

「対戦相手の変更など不測の事態が起きることは、この状況下では想定内。ロドリゲスの名前も(共同プロモーターのMPプロモーションズから)聞いていた。舞台がメインイベントで世界戦にステップアップしたことは、私のモチベーションにとってプラスでしかない」(ガバリョ)。
rodriguez-gaballo (3)

日本時間の今日未明に行われた前日計量で、両者ともに117.6ポンドと0.4ポンドアンダーの同じ体重でクリア。

世界的には全く無名のガバリョは「ゼネラルサントス出身(事実は車で20分の隣町)」「MPプロモーションズ」「ネクストパッキャオ」という、米国のボクシングファンでもわかる〝パッキャオのキーワード〟を並べて紹介されていますが、その実力は懐疑的に見られています。

誰でもかれでも〝ネクストパッキャオ〟って付けるのは、もうそろそろやめたほうがいいです。それをいうと、ロドリゲスも〝プエルトリコのマニー〟ですが。

そのガバリョ、ジュニアフェザー級でWBCアジア、バンタム級ではWBA暫定のタイトルを手にしていますが、どちらも決定戦。

WBCアジアは対戦時で11勝14敗のメイコット・コンピュトは負け越しの数字を17勝27敗まで〝伸ばして〟いるB級クラブ・ファイター。

2018年3月に獲得したWBA暫定は、当時無敗のステフォン・ヤングから3ラウンドにダウンを奪っての判定勝ちですが、相手はあのヤングです。

つまり、23戦全勝20KOという数字には、全く中身がありません。

一方のロドリゲスは、王国プエルトリコで期待のホープ10人に数えられたこともある元IBF王者。山中慎介にノックアウトされたアルベルト・ゲバラを大差判定で下し、タイトルは英国のポール・バルターからやはり大差判定でもぎ取りました。

バルター戦は初回に2度のダウンを奪いながら仕留めることができませんでしたが「初のタイトル獲得に慎重になった」と好意的に見られていました。

しかし、初防衛戦のジェイソン・マロニーで「世界基準ではパンチがない。動きが読まれる」と評価は一転。

不利予想で〝挑戦〟した井上尚弥戦も第1ラウンドの動きは良かったものの、2ラウンドでストップ負け。2度目のダウンでセコンドの「立て!」の指示に首を降る様はメディアやファンを幻滅させてしまいます。

さらに、昨年11月23日のWBC王者決定戦では体重超過を犯したルイス・ネリとの対戦を拒否。

このブログでも「ネリ側の交渉を受け付けなかったロドリゲスは当然」と書きました。しかし、それはあくまで〝スポーツ〟一般論です。

こっちがAサイドならそれでも問題ありません。

しかし…。

①超過体重は1ポンド、②試合のAサイドは圧倒的にネリ、③ShowTimeのPPVイベント「デオンティ・ワイルダーvsルイス・オルテス」の前座という3点を〝ボクサー〟として考えるなら何があっても受け入れるべきでした。

マニー・パッキャオ陣営や、チーム・カネロに取り入り、パッキャオやワイルダーのメガファイトの前座に出場、バンタム級では本来ありえない報酬を手にするようになっていたネリは、1ポンドの体重超過で対戦を断る相手ではありません。

このときの報酬もネリは30万ドル、ロドリゲス7万5000ドルと元王者に何のリスペクトもない設定でした。ネリに人気があるならまだしも、そうではないのです。ファイターのプライドに火がつかなかったのでしょうか?

メディアも「王者側でも譲歩する例が普通にあるのに、たった1ポンドの超過でBサイドが交渉のテーブルにも着かないのは異例」と批判、ファンは「ヘタレならボクシングやめろ」ともっとあからさまに糾弾しました。

もちろん、ロドリゲスは何も悪いことをしていません。悪いことしたのはネリの方です。

しかし、不条理が大手を振ってまかり通るのがボクシングの世界です。カネロのキャッチウエイトや当日リバウンド制限は〝事前了承済み〟の体重操作です。それでも、カネロの前には対戦を希望するボクサーが行列を作ります。

規模は違えど、同じことです。

ロドリゲスは〝スポーツマンとしてまともな行為〟を行っただけで、批判や罵詈雑言を浴びるのは御門違いです。

そう、その通りです。ただし、それは〝スポーツの世界〟なら、の話です。



ーーネリは今年9月に、ShowTimeのPPVイベントにチャーロ兄弟の前座で出場しWBCジュニアフェザー級王者になりました。




今回の試合は、ロドリゲスに与えられた贖罪のチャンスです。チキンでもヘタレでもないことを証明する力強いファイトが見せれるのか?それとも、やっぱり…?

オッズはロドリゲス4/6(1.67倍)、ガバリョ6/5(2.2倍) 。

世界レベルではパッとしないロドリゲスですが、経験値は買われてると見ているのか、それとも底の割れたロドリゲスよりも未知数のガバリョに勝機があると踏んでいるのか。

ウィリアムヒルではガバリョのノックアウトが4倍、ロドリゲス5倍。KO決着ならフィリピンの暗殺者が評価急落のプエルトリカンを破壊する方に微妙ながら傾いています。

いずれにしてもオッズも予想も拮抗しています。 

未知数のAssassinと、悪い意味で評価の固まったロドリゲス 、衝撃的な結末が待っているかもしれません。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

井上尚弥が完全統一を目論む118ポンド、バンタム級。

WBOのストラップを持つジョンリール・カシメロと、WBAセカンド王者ギレルモ・リゴンドーの団体統一戦が来年3月か4月に対戦することで交渉が進んでいます。

IBFとWBAをコレクションした井上がコンプリートを目指すバンタム級に残されたストラップは、カシメロのWBOとノルディーヌ・ウバーリのWBC。

リゴンドー が腰に巻くWBAセカンドベルトは、上位(スーパー)王者である井上が議論する余地のない王者=The Undisputed Champion になるために必要なピースではありません。

もちろん、世界中のボクシングマニアが難攻不落と評価してきた高等技術を持つキューバ人を、すでに全盛期のスタイルではないとはいえ、派手に撃沈する意味はあるでしょう。

いずれにしても、31歳のフィリピン人と40歳のキューバ人の勝者を潰すことで、バンタム級コンプリートに王手をかけ、セカンド王者を一時的には殲滅できます。

完全統一に不要とはいえ、セカンドとはいえ、自分の他に王者を名乗るヤツがいるのは目障りです。

もちろん、WBAのことです。井上がセカンドを潰すと、すぐさま決定戦を画策するのは間違いありません。

カシメロvsリゴンドー。世界的には全く関心を払われないバンタム級の世界タイトルマッチですが、非常に面白いマッチメイクです。

野生と洗練。直感と理屈。 狂気と保身。

何もかも対照的に見える二人ですが、共通点があります。

無名であることへの苛立ち。自分の実力が正当に評価されないことへの怒り。 

しかし、ユリオルキス・ガンボアやエリスランディ・ララらと同様に「キューバのトップアマはプロでは面白くない」という烙印が押されたリゴンドーに対して、マニー・パッキャオのように世界でスペクタクルな拳を振るうカシメロは、少なくとも母国では英雄扱いされてもおかしくない存在でした。

しかし、最も人気にあるウェルター級まで征服したパッキャオの果実を味わったフィリピンにとって、米国でテレビにすら乗ったことがないカシメロは「スター」とは言い難い存在に甘んじてきました。

井上尚弥との対戦を熱望したのも「評価の高い日本人を倒すことは母国で人気を上げる最も手っ取り早い方法」だからでした。

そして、井上をプロモートするトップランクとの交渉が停滞すると、MPプロモーションズと関係の深いPBCから打診された「チャーロ兄弟のPPVイベント」出場へ舵を切ったのはあまりに当然のことでした。

待望の米国テレビ初登場も、井上戦ならESPNの枝葉放送ESPN+でしたが、デューク・ミカー戦はShowtime 、格が違います。
IMG_4799
リング誌1月号から。〜カシメロはフィリピンの偉大な先人たちとは全く違う異才だ〜

井上とカシメロもまた、全く対照的なファイターです。

基本から応用、教科書に沿ったカウンターパンチャーと、一瞬の閃きで放つ一撃でゲームを引っくり返すスラッガー。

そして、共通点は飛び級の3階級制覇にもかかわらず、その強打が色褪せるどころかますます火力を増しているアジア人ということ。


カシメロ話は読むのも書くのも、面白いです。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

井上尚弥がリング誌のPFPで2位に評価されている。


これはとんでもない偉業なのだが、どうも当の日本人がよく理解できていないようで残念でならない。米国や世界では大騒ぎになっているというのに。


世界のトップ2、それが何を意味するのか?

少し想像力を働かせたら、簡単にわかることだというのに。

例えば、テニスの世界でいえばロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルのようなものである。

あるいはサッカーなら、リオネル・メッシかクリスティアーノ・ロナウドと同列である。

想像してみるがいい。そこに日本人が屹立している光景を!

日本人がテニスのグランドスラム達成、サッカーのバロンドール獲得、普通に考えれば国民栄誉賞で何の不思議もないはずというのに!

IMG_4319
ノニト・ドネアはもちろん、ロマゴンも経験がなかったリング誌を9ヶ月で2度も単独カバーした井上尚弥。

9ヶ月で2度単独など、パッキャオやメイウェザーのレベルだ。

これは、世界で最も注目されているボクサーの一人であることの動かぬ証拠である。

※ロマゴンは全盛期を過ぎて久しい今年になって、やっとこさキャリア初の単独カバー。ドネアは未だに単独カバー無し。



Q:バドミントンの桃田賢斗は世界ランキング1位ですが?つまりフェデラーそのもの?


the ANSER!バドミントンは欧米でメジャーとはいえない、所詮はマイナー競技。バドミントンとリング誌PFPは権威が違う。ボクシングは世界中でメジャー。井上と桃田は同列に語るべきでない。



Q:米国で人気の女子サッカーで澤穂希が世界最高選手賞を獲得していますが?

the ANSER!女子スポーツは、そもそもレベルが低い、男子サッカーでもボクシングと比べたら人気がない。澤は立派に頑張ったが、権威あるリング誌PFPと一緒にしてはならない。



Q:井上以前にも山中慎介や内山高志がリング誌PFPに入っていますが?

the ANSER! 山中も内山も素晴らしい選手だが、所詮は8位以下。トップ3とは全く違う。PFPはトップ3から権威づくことがわかっていない。8位以下は価値がない。



Q:日本のファンにもお馴染みのローマン・ゴンザレスはリング誌PFP1位に2年も君臨したにもかかわらず、米国でも人気がなかったようですが?

the ANSER!ロマゴンはストロー上がりのジュニアバンタム止まり、そんな人気のないクラスのボクサーと黄金のバンタムでは次元が違う。ジュニアバンタム級以下のPFPには何の価値もないから、そこで10年1位でも意味がない。



Q:自称〝ボクシングの聖書〟リング誌は経営難で事実上の身売りを繰り返し、ページ数も激減しています。売れてたらこんなことにならないと思うのですが、そもそもリング誌を読んでるボクシングファンっているのですか?ランキングスキャンダルで信用は失墜したそうですが、本当に今でも権威があるのですか?

the ANSER!リング誌はPFPをネットでチェックするだけで実物は見たこともないが、とんでもない権威があるのは間違いない。読んだことも見たことすらなくても、絶対権威がある。世界で最も権威のあるスポーツ誌と言い切れる。ランキングスキャンダルは事実ではなくフェイク、経営難もガセネタ。



Q:井上は日本史上最高のアスリートなのですか?

the ANSER!あえて日本人で並びうるとしたら、イチローくらいだろう。どっちが上かを論じる価値があるのはイチローくらいだ。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

リング誌2月号はテオフィモ・ロペスが単独カバー。

見開きのOPENING SHOTSでは、井上尚弥がジェイソン・マロニーを攻めるシーンが見開き2ページで。 

このコーナーはこれまでも八重樫東や山中慎介、三浦隆司、村田諒太が飾り、日本のボクサーが取り上げられています。

井上尚弥は意外にもこれが初登場かもしれません。
inoue-moloneyGettyImages-1283273369-770x520

OPENING SHOTS


In his long-awaited Las Vegas debut, Ring Magazine bantamweight champion Naoya Inoue was back to his malicious best in posting a dominant seventh-round knockout over Jason Moloney at the MGM Grand.

彼が待ち焦がれていたラスベガス・デビュー。リング誌認定世界バンタム級チャンピオン井上尚弥は、ジェイソン・マロニーを7ラウンドでノックアウト、凶悪なまでの強さを取り戻した。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

現在進行形の物語だけに、もやっとしたまま終わるのは仕方がありません。

それでも「爽やかなドキュメンタリー」でした。

千原ジュニアの力み返ったナレーションは、少し邪魔に感じましたが。

ボクシングや比嘉大吾、野木丈司を知らない人には、あまり伝わらない内容だったかもしれません。

30分という尺の短さだけでなく、ボクシングファンから見ても、少し物足りない感じが残ったかもしれません。

でも、きっとその「物足りなさ」が「爽やかなドキュメンタリー」の正体だったのかもしれません。

番組を通じて、彼らが所属していたジムについて、詳しく語ることは一切ありませんでした。

野木が「犯罪的」とまで自虐した、あの体重超過の事件。
IMG_0989

当時、批判の矛先はジムの管理体制や会長の指導力に向けられました。そして、それは今でも基本的に変わっていません。

しかし、作品の中では、そんな「責任論」を野木と比嘉の物語に包含、溶解したことで、爽やかな風が吹いていました。



また、比嘉の試合を見に行きたいと思います。面白い選手です。

しかし、間違いなく、前途多難です。

だから、応援したくなるのかもしれませんが…。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

井上尚弥が完全統一を目論む118ポンド、バンタム級。

WBOのストラップを持つジョンリール・カシメロと、WBAセカンド王者ギレルモ・リゴンドーの団体統一戦が来年3月か4月に対戦することで交渉が進んでいます。

井上から見ると、WBAは上位タイトルを持っているためセカンドは完全統一に必須ではありません。

それでも、31歳のフィリピン人と40歳のキューバ人の勝者を潰すことで、セカンド王者を殲滅できます。完全統一に不要とはいえ、自分以外に王者を名乗るヤツがいるのは目障りでしょう。

さて、この試合。

勝利するのは「若さと野生のクアドロ・アラス」か?「今なお卓越した技術を持つキューバのジャッカル」か?

意外性のあるカシメロと、蓋然性の塊リゴンドー。

勝者を予想するのは非常に難しいマッチアップ、つまり素晴らしいカードです。

といっても、カシメロの試合は誰が相手でも予想が難しいのですが。

直近のデューク・マイカー戦も「ひょっとすると…」と番狂わせも予想されていましたが、圧勝劇でした。

というか、カシメロの試合は勝っても負けても「番狂わせ」ではありません。それが、カシメロです。

相手にとって地雷を踏んだらおしまい、です。しかし、ときに自爆するのもカシメロ。
Screen-Shot-2020-10-31-at-11.47.45-PM

井上はムカついていましたが、カシメロはトラッシュトークもお似合いです。

先日のテレンス・クロフォードとケル・ブルックや、デオンティ・ワイルダーvsタイソン・フューリーのような戦前の罵り合いには「お前らが仲いいのはみんな知ってるわ!」とシラけてしまいます。

やつらは高給取りなだけで、トラッシュトークのど素人です。

カシメロはそんな器用な使い分けは出来ません。リングの中と同様に、リングの外でも直感で行動し、思いついたまま言葉を発するだけです。

 At the post-fight news conference, Casimero was highly entertaining in talking about wanting to take on Inoue.

Sending a message to Inoue after the Micah fight, Casimero said, ‘You are not a Monster; you are a Japanese turtle. Inoue is scared of me. Come on. I don’t fight [Jason] Moloney because he’s easy for me. I want Inoue. He fights Jason Moloney. That’s easy, man,” said Casimero.

カシメロはとにかく井上と戦いたくて仕方がないんだ。だから、マイカー戦後にも刺激的な言葉で井上を煽った。「俺を怖がってるお前はモンスターじゃない、亀だ。俺だったらマロニーみたいな雑魚とはやらない」。

カシメロ戦は軽量級の関心が低い米国ではなく、とにかく絶対に日本でやるべきです。

ラスベガスなんかでやっても、今回のように注目されません。日本でやれば、カシメロが来日したら連日報道されるでしょう。カシメロのトラッシュトークも、昼間のワイドショーでも取り上げられるかもしれません。

今の日本でPPVを成功させるのは厳しいですが、映画館などを使ったクローズドサーキットなら話題性もあってそこそこの動員が期待できると思います。

米国ボクシング文化よりも先に、欧州のスポーツバースタイルやパブリックビューイングが普及してしまった日本で、クローズドサーキットは、テレビ放映との兼ね合いなど大きなハードルもあります。

それでも、チケット予約でグッズを抱き合わせるなど、オフィシャルならではの試みはいくら出来るはずです。

何にしても、結局はトップランクに儲けさすだけの仕組みには違和感ありまくりですが「ハメド方式」を選んでしまったのですから、吸い取られるだけ吸い取られるのは仕方がありません。

そして、何より日本ボクシングもマニアの囲い込みという衰退の坂道を転がり落ちてゆくのであった…なんてことはあってはいけませんが。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

WBA世界ジュニアバンタム級タイトルマッチ

franco-moloney-2

今年6月の激戦からの、立場を入れ替えてのダイレクトリマッチ。 

クロスゲームの初戦を引き継ぐ「13ラウンド目からの展開」になるのか、それとも「全く新しいブックのページがめくられるのか」。
 
軽量級の中にあってタレントの宝庫、ジュニアバンタムでは井岡一翔と田中恒成もトップ戦線に張って頂点を窺っています。

井岡+田中 の他の日本人も、この試合の勝者と絡む可能性があるかもしれません。

フランコとアンドリュー、どちらが勝っても怖い相手じゃありませんが、ベルトを持ってます、注目です!


◉第1ラウンド、ゴング! ◉

6月に36分間パンチを交換した二人だけに、初回から偵察機を飛ばさない打ち合いに。

重圧をかけるフランコでしたが、ヘッドバットで右目を負傷。

10−9:マロニー。


◉第2ラウンド◉

 フランコの右目は完全にシャッターを降ろした状態。

1分20秒にドクターチェックが入ります。「左フックはほとんど見えない」(西岡利晃)でしょうから、チャンピオン、厳しい。

マロニーは上下に打ち分け、王者を削ります。

マロニー:10−9(20-18) 


◉第3ラウンド ◉

開始早々に二度目のドクターチェック。

「続行不可能」「無判定」の主審の声。 

う〜ん。3戦目もあるか、これじゃ。 

「偶然のヘッドバット」があったのかどうか?ビデオ判定に。 

しかし、パンチであそこまで腫れますかね?しかも、 左ジャブ一発だけです。

主審も腫れ方を見て「偶然のヘッドバット」と思い込んだのか。 

これ、判定を待つフランコとマロニーは嫌ですね。判定下すの、待たせすぎ、長いわ。第1ラウンドの3分間だけやん。

i
それで、ヘッドバットはいつあってん?

エーーー???無効試合???

どこで「偶然のヘッドバット」があったのか? 

これ「VAR」が判断した「ヘッドバット」の映像を公開しないと誰も納得しません。 
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ