▶︎興味本位の質問ですが、西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣を付けるとしたらどの様にランク付けされますか(私は記載順です)?
2021-02-17 22:28:27 返信編集 yuin 133.32.224.127

西岡、長谷川、山中のバンタム周りの3人の優劣!

リングの上で戦ってない3人の優劣なんて正解などありっこないのですが、非常に面白い話です。

「4−belt・17division・Multi-Champion」という、アスリートとしては最悪の時代に最強を証明しようともがいた〝帝拳プロデュース〟の3人。

そして、この〝帝拳プロデュース〟3人の延長上を走っているのがの井上尚弥です。

長谷川と西岡、山中の3人が目指した「ラスベガス」「PFP」という舞台、そして「帝拳」を加えた3つのキーワードには、日本ボクシングの現在位置を語るエッセンスが凝縮されています。

長谷川も西岡も山中も…。3人とも〝玉砕〟に値する大勝負を希求しました。もちろん、本人は勝利する自信があったでしょうが、ある意味で彼らは「純粋で澄み切った死に場所」を探していたのかもしれません。

彼らが憧憬したサウスポー、マニー・パッキャオは42歳になった今でも「不純で混濁した生きる場所」にしか執着していないのとはあまりにも対照的に…。
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リング誌2012年1月号。1月号は「Ring100」を毎年企画、これは「PFP100傑」というとんでもない妄想ランキングでしたが面白かった!

どんなに精密にボクシングを見てる人でも8位と9位の間にある明白な差(多くの場合は1位2位ですら)を説明できないというのに、100位まで並べてしまうのですから。

大きな誌面を取るため、経営難から真っ先にリストラされ、残念ながら消滅してしまった特集です。

リング誌の評価は〝グラスジョー〟〝ジャパニーズ・パッキャオ〟長谷川が29位、ジョニゴンとラファマルを撃破した西岡の36位よりも上でした。ジョニゴンと当時のラファマルの世界評価は日本で喧伝されていたものよりはるかに劣悪だったので当然といえば、当然ですが…。

3人とも「旬の強い相手とラスベガスの大舞台で戦う」夢を抱きましたが、誰も実現出来ませんでした。

惨敗はしたものの「強い相手には辿り着いた」という点で、西岡が一番ハッピーだったかもしれません。

そして、理想とは全く違いましたが「王者として引退」という折り合いを見つけた長谷川。

「連続防衛記録」という折り合いを付けようとしたのに〝不運な事故〟に遭ってしまった山中。

「誰に勝ったのか?」では長谷川は論外。西岡の「ジョニゴン」と山中の「モレノ」は劣化版でもモレノでしょうか。

「誰に負けたか?」なんて評価しちゃうと寺尾新が最強になってしまいますが、あえてこの物差しを持ち出すと、3人の中では西岡の「ドネア」一択です。

これは、井上尚弥も加えた、優柔不断の世界評価に立ち向かった〝帝拳プロデュース〟サムライの物語、モンスターも交えて現在進行形で語るべきかもしれません。 

そう考えると、井岡一翔の立ち位置はunique(他にない)ものです。

「ラスベガス」「PFP」という軽量級の虚飾と、「帝拳」「井岡」というアプローチの流儀。

まともなスポーツなら、選手が声を上げる話ではなく、裏方の仕事ですが 、プロボクシングはまともな世界じゃありません。

日本人であるが故に。軽量級であるが故に。

彼らの〝であるが故に〟の深い峡谷に潜ってゆきます。