Breez is Nice!

なんと、なんと、海外のオッズは、さらに村田寄りに傾いて5−1〜6−1まで広がっています。

ここまで開くと、エンダムが勝つと「大番狂わせ」のレベルです。

なんだか、逆に心配になってきますね…。

初戦も、村田有利のオッズを素直に受け入れられなくて、多くの海外メディアが戦前予想で「村田の右とガードは階級最高レベル、エンダムには守るのも攻めるのも難しい」とレポートしているのを見て安心したものでした。

エンダム戦までの対戦相手の質が低すぎて(天下の五輪金メダリストですから大事に育てられるのは当たり前なんですが)、村田がどれほど強いのか確信が持てなかったのですが、世界の眼はさすがです。

それでも、エンダム相手に6−1はどうなんでしょうか。ゴロフキンでも10−1は立たないでしょう。

ちなみに、比嘉大吾と拳四朗の初防衛戦も、それぞれ12−1、2−1で有利のオッズが立っています。比嘉に至っては、12−1ですよ!?

「アジア、日本は地元判定が酷い」というのは世界的な認識ですから、21戦して5KOしかマーク出来ていないトマ・マソンが、ゴリゴリのファイター比嘉に勝つ目は無いと見られているようですが…。

村田のケースはESPNが全米生中継するにあたって、トップランクのトッド・デュボフが「時差の関係でとんでもない時間(早朝7時)のオンエアになるが、ミドル級の五輪金メダリストはボクシングの世界では特別な存在。彼を全米に露出させ、その関係をキープすることは(帝拳との)共同プロモーターとして非常に有意義だと確信している」と、エンダム戦は通過点だといわんばかりの発言をしたことも、ブックメーカーの目からは「村田のバックにはいろんなパワーが働いている」と見えたかもしれません。

といっても、オッズや予想で支持されるのは心強いのですが、それはあくまで新聞紙面や、ネットのモニター画面上の〝仮想勝負〟ですからね。

どんなに新聞やネットで有利だと書かれても、勝負が決まるのは、現実のリングの上だけです。

明日の両国国技館。

現実のリングで、村田と比嘉、拳四朗がオッズの通りに躍動して、勝ち名乗りを受けることを信じています!

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17連続KO防衛を続けていたゲンナディ・ゴロフキンが、2試合続けて判定に持ち込まれ、昨年から指摘されてきた劣化が誰の目にも明らかになりました。

もちろん、この2試合の相手、ダニエル・ジェイコブスとカネロ・アルバレスは、2010年に暫定世界王者決定戦でKOしたミルトン・ヌネスを含めた18人とはレベルが違う相手でしたが、世界王者になってから7年、35歳になったGGGが全盛期を過ぎていることは間違いありません。

セルヒオ・マルチネスにミゲール・コット、ピーター・クイリン、ビリー・ジョー・サンダース、そして時間稼ぎに執着したカネロ…人気やタイトル・地位という既得権益を失うことを恐れた実力者は、GGGとの対戦をあからさまに回避してきました。

しかし、その実力を畏怖して遠巻きに眺めていたカザフスタンの英雄が衰えを見せたことで、ミドル級戦線の状況は一変しました。ゴロフキンの周囲に、実力者やビッグネームが急に群がり始めたのです。死臭を嗅ぎつけたハイエナのような連中です。


【2013年3月17日モンテカルロ。アメリカを代表するプロスペクト、27戦全勝24KOのジェームズ・カークランドを初回で屠り、かつてPFP3位まで上り詰めたポール・ウィリアムスと、WBO王者ディミトリー・ピログにも判定勝負に持ち込んだタフな石田順裕でしたが、全盛期のGGGの前では何も出来ない生贄の羊でした。この当時は、多くの実力者がGGGを回避、カザフスタンの好漢は「私と戦ってくれてありがとう」という感謝の言葉をいつも対戦相手に捧げていました。】

まず、WBAスーパー、WBC、IBFのベルトを巻くGGGと、リング誌認定王者でマルチネスからの正当王者(リネラル王者)の系譜を継ぐカネロは、来年5月のシンコ・デ・マヨ週間でのリマッチが内定。この勝者が、現在のボクシング界で最も価値の高いステイタスを手に入れることになります。

そして、全階級を通じてボクシング界の中心となるであろうこの勝者のステイタスを強奪しようと、ミドル級はもちろん、周辺階級の強豪たちまでもが次々と名乗りを上げているのです。

WBO王者のビリー・ジョー・サンダースはデビューから25戦、英国に引きこもり、強豪を徹底的に回避、最近は人気者アミール・カーンとのローリスク・ハイリターンの対戦に乗り気でしたが、GGGの衰えを見て心変わり。12月16日、ついにアウエーのリング、強打のデビッド・レミューの地元モントリオールに乗り込みます。アウエーとはいえ、英連邦のカナダ、両者のサポーターは互角に近い観客席を埋めると見られていますが、注目の一戦です。

サンダース、レミューともに「この試合に勝って、GGGとカネロの勝者と戦う」と、この戦いがミドル級ウォーズの〝準決勝〟だと主張しています。サンダースに至っては「(GGGにKO負けした)レミューは犬の食べ残した餌だ。レミューなんていう残飯は問題にならない、俺が興味あるのはその犬っころだ」とトラッシュトークを炸裂させています。

そして、GGGの無敵のベールを最初にめくって見せたダニエル・ジェイコブスは、11月11日に無敗のルイス・アリアスと対戦、「GGGとカネロの勝者と戦う。どちらでも簡単な試合になる」と、こちらも〝準決勝〟のつもりです。

さらに、無敗のWBAジュニア・ミドル級王者、デメトリアス・アンドラーデもミドル級転向。明日10月21日にやはり無敗のアランテス・フォックスとのミドル級12回戦を戦います。アンドラーデまでもが「フォックスの次は、ゴロフキンとカネロの勝者と戦うことになる」と、厚かましくもフォックス戦が〝準決勝〟だとブチ上げています。

この状況では、GGGとの指名試合を熱望しているWBC1位のジャーマル・チャーロ、IBF1位のセルゲイ・デレビャンチェンコは、しばらくウェイティングサークルから脱け出せそうにありません。

さらに2階級下のウェルター級は、歴史的にも名王者がミドル級侵略を目指してきましたが、シュガー・レイ・ロビンソン、シュガー・レイ・レナード、トーマス・ハーンズ…レジェンドの系譜を継ごうと、昨年のケル・ブルックに続き、ウェルター最強と目されるエロール・スペンスJr.もミドル級への挑戦を伺っています。

さあ、そして、WBA1位の村田諒太は、レギュラー王者のアッサン・エンダムとの直接再戦が、いよいよ明後日に迫りました。WBAレギュラーとはいえ、アルファベット王座の一つのピースをミドル級10傑にランクされる二人が争うのですが、悔しいかな世界的な注目度は今ひとつです。


【世界のミドル級ウォーズからは置いてけぼりの村田vsエンダムですが、日本国内では盛り上がっています。それにしても、5ヶ月で視力が1.0から2.0になるなんてことがあるんですね、視力検査は「大体の値」しか測定できないとはいえ…。】

さて、試合予想ですが直近になってますます「村田有利」と見られています。

ゴロフキン同様、2010年にWBA暫定王者になってから7年、タフなカメルーン人もそのピークは確実に過ぎ去っています。

33歳の肉体は、経年と強打を浴び続けたことによる劣化と無縁であるはずがありません。そのキャリが充実してるがゆえに、技術的にも大きな上積みは期待できないでしょう。

一方の村田はプロ13戦で大きなトラブルもなく、パンチによるダメージは全く蓄積されていません。31歳という年齢も、アマエリートからプロ5年目、間違いなくこれからプライムタイムを迎える時期です。

大方のオッズも、3−1から4−1へ、さらに村田寄りに傾いています。それでも、ミドル級です。「エンダムはパンチが無い」と言われていますが、ESPNが2016年の年間最高KOに選んだのは、このアフリカーナの戦慄の拳です。この階級のトップではパンチが無いボクサーなど、そもそも、一人もいるわけがないのです。



初戦の内容、両者のキャリアを考察すると「村田、断然有利」という予想しか出てきませんが、リングの上では何が起きても不思議はありません。

下馬評通りに、日本中の期待通りに、村田がエンダムを寄せ付けずにKOしたら、これは世界に大きな花火をぶち上げることになります。

早朝7:00からの放送とはいえ、9000万人が視聴できるESPNが全米生中継するわけですから、ボクシングマニアは生の村田諒太を目撃することが出来るのです。

一方で、今年に入って村田を共同プロモートするトップランクが、カネロやゴロフキン、ジェイコブス、アンドラーデらが契約を結んでいるHBOと袂を分かち、ESPNとタッグを組んだことが、村田の〝頂上作戦〟を遠回りさせることにならないか、心配な面もあります。

さらに、残念ながら、この試合がダイレクトにゴロフキンvsカネロの勝者につながる〝準決勝〟ではありえません。

それでも世界のトップで7年間も戦い続けて、キャリアを通じて1度もKO負けの無いエンダムを、圧倒してノックアウトしたとなると強烈なアピールになることは間違いありません。

目の前のエンダムに勝たなければ、何も始まらない話ですが、日本のボクシングファンが村田諒太に賭ける夢は「ミドル級世界王者のピースを拾うこと」ではありません。もっと先、もっと高い場所です。

両国国技館、何としても行きたかったのですが、残念無念、今回はテレビ観戦になりますが、声の限りに応援します!

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5月20日、有明コロシアムで行われたアッサン・エンダムvs村田諒太の第1戦は、大方の予想を真っ向から裏切る結果となりました。

ガードの固い村田と〝起き上がり小法師〟のエンダムの対決は「判定にもつれ込む」のが濃厚と予想され、その結果も、エンダムが村田を明白に圧倒しない限り、地元判定で村田に勝利が転がり込む、と考えられていたのですが…。

リング誌をはじめ海外メディア、ほとんどのブックメーカーが「村田勝利」を推した最大の根拠は、五輪金メダリストの実力を評価しただけではありません。「微妙なラウンドは全部、村田が持って行く」。そう考えられていたのです。

そして、もう一つの予想。何人ものミドル級のトップと拳を交えてきたエンダムに対して、村田が世界のトップ10と戦うのは、この時が初めて。「村田は勝利を収めるだろうが、簡単な試合にはならない」と言われていました。

「判定勝負」という予想こそ当たりましたが、しかし、その内容は全く正反対のものでした。

「ジャパンマネーが結集して支援する村田には、地元判定の強烈な力学が作用する」「ピーター・クイリンやデビッド・レミューがそうだったように、村田は簡単には勝てない」。いずれの予想も、完全に覆される結果になったのです。

リング誌もESPNもほぼ全てのメディアが、ついでに〝お前が言うな〝のヒルベルト・メンドサWBA会長までもが、大差で村田が勝っていたと、公式のジャッジを批判しました。

この結果を踏まえて、22日の再戦は、より村田有利の予想、オッズが立てられています。「村田がエンダムをKO出来るかどうか」、それが焦点になっている感すらあります。


【村田勝利は1.2倍、エンダム勝利は3倍、アバウト3−1で、村田有利のオッズが立ち上がっています。この数字通りに試合が展開されて、正しいジャッジが下されることを願います…というより今回はジャッジ不要の試合にしてほしいですね。】

村田の右の威力は階級屈指だが、エンダムには目立った武器はない。

確かに、エンダムは長らくこの階級のトップ戦線を戦い、その実力の輪郭線はハッキリしています。「スピード、パワー、テクニックは世界基準としては平均点だが、打たれ強さ(回復力)は全階級を通じても最高クラスで、ミドル級では図抜けている」。

クイリンのパワーパンチを受けても、レミューの強打を食らっても、驚異の回復力で反撃してきたエンダムですが、村田の右ショートで倒されたときのダメージからの回復には、最も時間がかかりました。

村田の右を過剰に警戒いたことから「キャリア最強のパンチャーだつたのか?」と問い詰められたエンダムは「クイリンやレミューの方がはるかにパンチがある」と躍起になって否定していましたが、当面の試合相手について本音を吐くボクサーは稀です。

一方で気がかりな点もあります。一発のパワーとガードの固さ、プレスの掛け方は世界トップレベルであることを証明したものの、手と足のスピード、パンチの回転力はエンダムに劣っていました。

もちろん、パワーボクシングの村田は、軽快なフットワークを駆使して、速射砲のようにパンチを打ち込むスタイルではありません。スピードや回転力を前面に出して勝負するボクサーではないなです。

しかし、カネロ・アルバレスやゲンナディ・ゴロフキンらとのメガファイトに勝利する村田の姿を夢見るファンとしては、これまでの試合から引き出しが少ない印象が見て取れるのは、少し気になります。

また、カネロとゴロフキンがともに打たれ強さ、強靭なアゴの持ち主であるのに対して、村田のアゴはまだ一度も試されていないことも、今後の心配材料の一つです。

とはいえ、エンダムがその実力を丸裸にされているボクサーなのに対して、村田の輪郭線はまだまだ明確に見えていません。〝そのとき〟が訪れたら、スピードを見せ、高速回転のパンチを放つこと、ゴロフキンのパンチをアゴに受けてもひるまず反撃する姿を期待しましょう。

プロよりも遥かにパワーとスピードが濃縮された3ラウンドの世界で、4年に1人しか許されない五輪金メダルを掴み取った男に、その能力が欠如しているわけがありません。

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いよいよ一週間後に迫りました、アッサン・エンダムvs村田諒太のダイレクトリマッチ。

2010年にWBAバージョンの世界王座に就いてから、WBOを除くアルファベットタイトルをかき集めながら、17連続KO防衛を重ねてきたゲンナディ・ゴロフキンが今年はダニエル・ジェイコブス、カネロ・アルバレスと2試合続けて判定まで逃げ込まれてしまいました。

無敵のカザフスタン人の「魔法が解けた」(村田)こともあって、今後のミドル級は大きく動き出すと見られています。

ESPNのランキングからトップ選手の現況を見渡すと、1位のGGGと、2位のリング誌王者、カネロは来年5月5日の再戦が有力視されています。

ミドル級のボクサー全員が対戦を熱望しているカネロはもちろん、tripleGにも10位のジャーマル・チャーロが「やれば序盤で倒せる」と豪語、3位のジェイコブスも再戦をアピールするなど、もはや〝世界で最も避けられているボクサー〟ではありません。


【ジェイコブスは、英国最大手のマッチルームスポーツ、米国プレミアケーブルHBOと複数試合契約。脊椎に出来た骨肉腫を克服した〝ミラクルマン〟の物語と、GGG戦の健闘が評価された大型契約はまさに、渡りに船でした。】

その、ジェイコブスは11月11日に、無敗のルイス・アリアスとの対戦が決定しています。「俺は生贄の羊じゃない。ジェイコブスを倒してカネロや GGGと戦いたい」と番狂わせを狙うアリアスですが、ジェイコブス相手ではさすがに荷が重すぎます。

とはいえ「大型契約を勝ち取った最初の試合は躓く」というジンクスがあるだけでなく、ミラクルマンのアゴはガラス製です。何が起きるかわかりません。

4位のデビッド・レミューは、5位のWBO王者ビリー・ジョー・サンダースへの指名挑戦権を獲得していますが、人気者の白人同士、交渉がもつれるのは必至です。サンダース陣営は、英国開催を絶対に譲らないでしょう。

実現したら面白いカードですが、サンダースには、12月9日にアミール・カーンとの英国人対決の交渉が進んでおり、ローリスク・ハイリターンのカーン戦を選択するのが順当な路線ですね。「カネロと戦うまではリスクは冒さない」という一点では、揺るがぬ信条の持ち主です。

6位はウクライナの怪人、セルゲイ・デレビャンチェンコ。トルエノ・ジョンソンを粉砕して、GGGのIBFバージョンへの挑戦権を獲得しましたが、カネロ戦の前に戦うのは危険すぎる実力者です。ファンベースを持たないがゆえに、そして強いがゆえに、世界戦は待たされますね。

7位のアンディ・リーは、サンダース戦の敗北から、復帰戦は勝利を飾ったとはいえ、トップ戦線からはフェイドアウト気味です。

8位のチャーロは、GGGのWBCバージョンへの指名挑戦権を獲得していますが、金のなる木(カネロ)をついに掴んだGGGにとっては、選んではいけない最も危険な相手です。デレビャンチェンコ同様、カネロ2が終わるまで世界戦は待たされるでしょう。

9位は我らが村田。一週間後、10位エンダムとの決着戦のリングに上がります。初戦はリング誌、ESPNなど大手メディアが「村田の圧勝」と見た内容でしたが、まさかの判定負け。

東日本大震災報道で日の丸に放射能マークを重ねるなど、「表現の自由」を振り回す悪名高きフランスのCanal+テレビですら「村田の大量リード」と採点していたのですが…。

ボクシングの判定に「10−9」に絶対振り分けなければならないなんて決まりはないのですが、ほとんどのジャッジが「10−10」恐怖症に感染してしまてますね。「イーブンをつけたら、微妙な優劣が見分けられないと思われてしまう」とでも思い込んでいるのでしょう。

さらに、両者とも決定打がなく、手数にも差がない展開で、A選手は前に出て、Bは下がるだけのラウンドが「ボクシングをしていたのはB」と、Bの10−9になるケースが米国西海岸では特によく見られます。この格闘技では、無策のまま後退しても、減点対象ではないのです。

GGGvsカネロ戦でも、カネロ陣営のバーナード・ホプキンスの言葉とはいえ「ゴロフキンは不器用に前進していただけ。カネロはうまくかわしていた。私の採点では115−112でカネロ」と、攻勢よりも下がってかわすことを評価しました。

クリーンヒットがない、手数に差がない展開では「単なる前進は攻勢とは認められない」のはもちろんですが、「攻撃に結びつかない(すなわち守るだけ)の防御」はもっと評価されないはずです。

そして採点の問題も、結局は世界的な統括団体がないという、プロボクシングが抱える永遠の問題に行き着きます。

米国なら各州の体育協会の基準に沿ったスコアリングになるので、米国内ですら、採点基準はバラバラなんです。

もちろん、能力と資質に明らかに疑念のあるジャッジが野放しにされていることが、10−10恐怖症や、統括団体不在という以前に、深刻な問題なのですが…。

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1995年に竹原慎二が見せた奇跡から22年、村田諒太が演じるのは奇跡ではありません。

竹原にはゴールでしたが、(王者になったとしても)村田にはスタートです。

叩き上げの竹原と、五輪金・アマチュアエリートの村田。両者のボクサーとしての共通点はほとんど見当たりませんが、ミドル級を取り巻く環境は良く似ています。

マービン・ハグラーという重しが取り除かれ、タイトルが散逸した時代にWBAピースを拾った竹原。

ゲンナディ・ゴロフキンが明白な劣化を見せ、決定力を持つボクサーが見当たらない現在、やはりWBAピースを狙う村田。

竹原同様に、村田にも幸運な環境が出来上がりつつあります。

ESPNのミドル級ランキングで8位につける村田よりも世界評価が上のボクサーは、ゴロフキン、カネロ・アルバレス、ダニエル・ジェイコブス、デビッド・レミュー、ビリー・ジョー・サンダース、セルゲイ・デレビャンチェンコ、アンディ・リー、ジャーマル・チャーロの7人です。

現時点で、村田が間違いなく不利予想を立てられる相手は、ゴロフキン、カネロ、ジェイコブス、チャーロの4人でしょう。

レミューが4度倒しながらも反撃を許し、苦戦したアッサン・エンダムを、村田が圧倒するようなことがあると、現時点のミドル級の世界地図は修正されます。

注目の10月22日、両国国技館。ESPNでも全米9000万世帯、世界200ヶ国に生中継されますが、米国では早朝午前7時からオンエア。村田とエンダムの知名度から考えても、視聴者数は期待できそうにもありませんが、世界中のボクシングファンに生の村田を披露する大きなチャンスであることに変わりはありません。


【村田vsエンダムは、今年7月のマニー・パッキャオvsジェフ・ホーンからスタートしたトップランクとESPNが組んだボクシングシリーズとして全米生中継されます。すでに、ワシル・ロマチェンコvsミゲール・マリアガ、テレンス・クロフォードvsジュリウス・インドンゴなどの好カードを放送、年末にはロマチェンコvsギレルモ・リゴンドーの〝史上最高の技術戦〟もセットされています。】

初戦以上に、村田有利の予想は揺るぎませんが、エンダムというのは誰もトドメを刺せないゾンビみたいなファイターですからね。もちろん、そのエンダムを最も追い詰めたのは村田ですが、カメルーン人の不屈の精神と肉体は侮れません。

ミドル級で最も防御が堅いと評価される村田に対してエンダムが序盤から仕掛けるとは考えられませんから、試合展開は村田の重圧にエンダムが下がるという、初戦と同じ展開になるでしょう。村田がどこまで手数を増やせるか、チャンスを迎えた時に一気に詰められるか、が焦点です。

「エンダムはパンチはない」と言われていますが、ピーター・クイリンもレミューも反撃を許して、倒しきれませんでした。村田にしても、あれだけ強烈なダウンを奪いながら仕留めることは出来ませんでした。

思い切って踏み込めない怖さがあるんでしょう。そして、トップ選手が詰めの攻撃を躊躇せざるをえないと感じる〝悪寒〟は、気のせいではありません。手負いのエンダムに不用意に襲いかかるのは危険すぎます。


【今回は、ウィニングからエバーラストのグローブに代えてリングに上がるといいます。三浦隆司、亀海喜寛も愛用している伝統のブランドが、村田のパンチ力を増幅してくれるといいのですが。】

いずれにしてもKOするには、非常に難しい相手です。このエンダムを痛烈にKOするようなことがあれば、世界も驚くでしょう。

この試合が世界最強を決める一戦でないことは、日本のファンでもよく理解しています。しかし、この試合でインパクトのある勝利を収めると、最強への道が一気に開けます。

日本ではフジテレビが午後7時から完全生中継します。いやー、楽しみです!!!

しかし、心配なのは衆議院選挙の開票番組とモロかぶりなことですね。なんで、このタイミングで解散総選挙するかな…。開票状況の帯が画面を狭め、当選速報の音声とテロップが頻繁に流れるのは勘弁していただきたいのですが…。

手負いのエンダムに感じるよりも、こっちの方が嫌な予感です…。

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