Saturday 20, February 2021
The Bubble, MGM Grand, Las Vegas, Nevada, USA  
WBC世界ジュニアライト級タイトルマッチ


メキシカンのスラッガー対決は、アマチュア時代も含めた経験と対戦相手の質で30歳のバルデスが上回るものの、それは1階級下の126ポンドでの実績。

確かに体格は王者が身長170㎝/リーチ182㎝、挑戦者は166㎝/168㎝。

大方の予想ではナチュラルな130パウンダー、ベルチェルトの体格と体力が試合を決めると見られています。
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フェイスオフが遠い…。

リング誌の専門家20人による予想でも18勝(16KO)1敗1分。一方的にベルチェルトを支持しています。

一方で、現在のオッズは〝小さなサソリ〟の異名を持つ王者が1/4(1.25倍)、純正メキシカンスタイルの挑戦者は3倍。予想ほどの開きはありません。

このギャップは両者の人気が大きく作用しています。

地味なキャリアを送ってきた実力者が、チーム・カネロの切り込み隊長を迎え撃つ構図がオッズの数字に反映されているのでしょう。

37勝33KO1敗の強打者ベルチェルトですが、三浦隆司のボンバーには引いて戦うなど臨機応変さも兼ね備えているのに対して、バルデスはメキシカンスタイルの標本。

メキシカン同士の対決は激闘がが期待されます。いいえ、激闘しか求められないといっても過言ではないでしょう。

だから、ジョニー・ゴンザレスとフェルナンド・モンティエルはチキンのアンポンタンなのです。

他のスポーツとボクシングの決定的な違いの一つは、エミネムのLose Yourselfではありませんが、one shot,one opportunity、チャンスはこれっきりと思って戦うんです。Would you capture it or just let it slip?そこで魅せるか、それともヘタレの烙印を押されるか。

ジョニゴンvsモンティエル、あの試合で二人が勇気の橋を渡っていれば、第2戦、第3戦が用意されたでしょう。しかし彼らは足をすくませ、危険な橋を渡ろうとはせず、ファンの期待を裏切りました。
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「私は多くのメキシカン対決をプロモートしてきたが、この試合はエリック・モラレスvsアントニオ・マルコ・バレラ(2000年2月19日)を思い出す。特に第1戦のような火を噴く激闘になるかもしれない」「あれは私が手がけた最高傑作のひとつ。前座はアントニオ・マルガリートvsセルヒオ・マルチネスだったんだ、信じられないだろう?」(ボブ・アラム)。

そういえばそうでしたが、さすがにモラレスvsバレラは次元が違います。

それでも「子供の頃にモラレスvsバレラを見て感動した。あの二人が私のアイドル」というバルデスが先に攻撃を仕掛ける展開になるはずです。

もし、前戦で130パウンドで戦うパワーに心配を残した元フェザー級王者の攻撃を、7度目の防衛戦のリングに上がる王者が脅威に感じない展開になると大方の予想通りにベルチェルトの後半ストップ勝ちが濃厚です。

逆に、三浦戦のようにバルデスのプレッシャーを受ける展開になるとベルチェルトでは捌ききれないでしょう。

個人的には専門家予想、オッズとは逆張りになりますが、後者と見ます。

これは、尾川堅一が将来統一戦を戦うとして「人気のある無敗のバルデスを倒す方が見たい」という願望もバイアスになってますが、米国メディアはバルデスの技術をあまりにも過小評価しすぎだと感じています。