ルイス・ネリが悶絶KO負け。

それにしても、クロスレンジの打ち合いに終始したという点を差し引いても、二人とも下手くそすぎます。予想通りといえばそれまでですが、それにしても…。

相変わらず、フィゲロアの体力は恐るべしですが、ネリに至っては今まで以上にヘタな印象でした。バンタム級時代は唯一スピードだけが取り柄でしたが、もはや全てのマトリクスで世界レベルではありません。

減量がうまくいかなかったのかもしれませんが、消耗するのも早く、気持ちが弱くなっていくのも手に取るようにわかりました。わかりやすくて、フィゲロアは楽だったでしょう。

前戦のジュニアフェザーデビューは「最低。60%だった」と自己評価していましたが、今日はさらに弱く、下手くそになっていました。

あれだけプレッシャーをかけられ、ロープを背負う展開もキャリア初めてでしょうから、仕方がないとはいえ、下手くそな上に「押し込まれたら不利という専門家もいるが、私にはB、Cプランもある」と豪語していたのに、予想通りそんな引き出しは一つもありませんでした。

頑健なブランドン・フィゲロアが相手だけに、後半追い上げられて滅多打ちに末にストップ負けを予想してましたが、早すぎました。そして、ネリは心とアゴだけでなく、腹までもが弱すぎました。
スクリーンショット 2021-05-16 16.13.13
ラウンドが進むにつれて、下がる展開に身心ともに消耗していった子猫は、5ラウンドで腹筋を締めることもおろそかになっていました。

フィゲロアの左カウンターボディが突き刺さると、左フックをスローモーションのように空振りしてから、ネリは沈みます。

このラウンドをしのいだとしても、上も下も効かされており、12ラウンド逃げ切るだけの体力も技術もハートも残されていませんでした。

できれば、井上尚弥に滅多打ちにされて欲しかったですが、ジュニアフェザー級であれだけ弱いとどこかで惨敗するのは避けられません。

井上と戦ったら、中途半端なダメージでインタバルに棄権するとか、ある意味最悪の結末も考えられましたから、これで良かったのかもしれません。
figueroa-nery-official-scorecards
nery-figueroa-compubox-punch-stats
スコアもパンチスタッツも拮抗していましたが、体力差は歴然でした。

技術的にネリが大きく劣ってたわけではありません。体力が勝敗を分けた、下手くそ同士の対決でしたが、ネリがこれまでルールを破ってやってきたことが、そのまま自分に降りかかった格好です。

もちろん、フィゲロアはルールを破ったわけではありません。〝合法的〟にネリを処刑したのです。

フィゲロア「ネリが徐々に弱っていくのがわかった。彼は目の力までどんどん落ちていった。呼吸も重かった。コーナーからいつ行ってもOKと言われてたが、ボディで決まるとは思わなかった。ネリが苦しそうにしてたので立ってこないとわかった」。

フルトンは「良い試合だった。私の予想通りネリはバンタム級の選手。同じことをやっても、押されて疲れるのは、いつもネリの方だった」。 
ネリのコメントはまだ見つけることができません。