Breez is Nice!

世界最大のスポーツメディア、ESPNが「ESPNマガジン」創刊20周年を記念して「The Dominant 20〜この20年間で世界を支配したアスリート20人」を昨日発表しました。
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プロボクシング界からは8位にフロイド・メイウェザー、19位にマニー・パッキャオがランクイン。

1位からタイガー・ウッズ、レブロン・ジェームス、ペイトン・マニング、ジミー・ジョンソン(ナスカーのドライバー)、ロジャー・フェデラー、アニカ・ソレンスタム、ミハエル・シューマッハー、メイウェザー、マルタ(女子サッカー米国代表)、ウサイン・ボルト、リオネル・メッシ、セリーナ・ウィリアムス、ローレン・ジャクソン(女子プロバスケ)、クリスティアーノ・ロナウド、ノバク・ジョコビッチ、アリソン・フェリックス(女子陸上短距離)、バリー・ボンズ、マイク・トラウト、パッキャオ、トム・ブレイディと、日本人にも馴染みのある超ビッグネームからナスカーや女子サッカー、全米女子プロバスケなど関心の薄いアスリートの名前も散見されます。

こういう表彰モノはタイミングが非常に大切で、ボクシングのThe Fighter of The Decade(10年間で最高選手)賞など西暦の10年区切りですから、印象が新鮮な後半に活躍が目立った選手が有利に、前半の選手は不利になります。

ちなみに2001〜2010年の10年最高選手はパッキャオでした。前半ならロイ・ジョーンズ、公平な目で10年通してみればメイウェザーも有力候補のはずですが、2008〜2010年の鬼神パッキャオのインパクトはどうしようもありません。
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ましてやESPNマガジンの20周年なんて、発作的な気まぐれ企画ですから、真剣に見て文句つける類のものではありません(何て言いつつも自宅に届くのが待ち遠しいですが)。
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それにしても、フィリピンの誇りは凄い。完全外国人にもかかわらず、この偏向的なランキングにも割り込んで見せるのですから。

パックマンの選出理由を簡単に紹介します。

「ボクシング史初の八階級制覇を成し遂げ、全米ボクシング記者協会から3度もシュガー・レイ・ロビンソン賞(年間最高選手賞)を贈られた。


2008年にオスカー・デラホーヤに勝利を収めてから、2012年にファン・マヌエル・マルケスに敗れるまでの4年間、彼がどれほど傑出したボクサーであったのかはCompuBoxの数字が具体的に裏付けている。

1ラウンド当たりウェルター級平均を12発も上回るパンチを放ち、さらにそのうちパワーパンチの数は19.7と平均の7発を大きく凌駕する。

八階級制覇を達成したアントニオ・マルガリート戦では1069発のパンチを放ち、なんと479発をヒットする圧勝劇だった。

パッキャオは、2000年から2009年までの10年間で26人のハイレベルな相手に対して20ものノックアウトを数えた。彼を、ここに選出しない理由はほとんど見当たらない」。

ボクシングファンにとってはマルガリート戦はオッズも予想も一方的で、あの試合に世界タイトルが懸かるというWBC恒例の錯乱沙汰でしたが、マニー・パッキャオの偉大さを証明したサイドストーリーであることに間違いはありません。

ESPNの企画は突発的なものですが、4年先の2022年にはリング誌が節目の100周年を迎えます。それまでの4年間で、井上尚弥や村田諒太、そしてまだ見ぬスーパースターが、とんでもないことをやってのけて記念の老舗マガジンを彩ってくれることを願っています!

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倒されても立ち上がる人が、好きです。

どんな逆境に追い込まれても諦めない人を、尊敬します。

ホルヘ・リナレスは、米国はもちろん日本よりも遥かにボクシング人気が盛り上がっている英国で、最も畏怖されているボクサーです。

ロンドンきっての人気者ケビン・ミッチェルを粉砕、マンチェスターの“100万$男”アンソニー・クロラに2度も完勝、ロンドン五輪金メダリストのルーク・キャンベルまで振り切ったのです。

しかも、その4戦全てを敵地で!

当たり前ですが、英国ボクシングニュース誌はもちろん、BBCでも大きく取り上げられるリナレスは「英連邦の宿敵」です。

いいですね〜、格好いいですね〜!ボクシング大国から「宿敵」と呼ばれるなんて、賞賛の言葉としてこれ以上はありません。

しかし、こんなに逞しいチャンピオンになるとは、正直、想像できませんでした。
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リング誌4月号から〜「Celebrated His Potential Then Dismissed After Setbacks,JORGE LINARES Has Come Back with a Vengeance(素晴らしい才能は3度にわたる惨敗で終わったと思われたが、ホルヘ・リナレスは倍返しの復活劇を見せてくれている)」。挫折を乗り越えたリナレスを4ページにわたって特集しています。


母国の政情不安、米国との確執から、ベネズエラのジュニア大会を総なめにした天才少年は17歳で“中立国”日本を第二の故郷に選びました。

ファン・カルロス・サルガド、アントニオ・デマルコ、セルヒオ・トンプソン…雑魚ではありませんが強豪とは呼ぶのは憚られる3人に躓いたときのリナレスは、大波に翻弄される粗末な漁船にしか見えませんでした。

しかし、今にも沈みそうだった小さな船は、与えられたチャンスを誠実に掴み取りながら困難な航海を続け、ついにとんでもない大魚を引き当てました。

ゴールデンボーイ・プロモーション&HBOと、トップランク&ESPNの興行権争い、今年最大のボクシングイベント「GGG対カネロ」の再放送(5月5日の生中継はPPV)の裏番組、そんな障害も乗り越えて5月12日、世界最大のスポーツメディアESPNがPFP1位に推すワシル・ロマチェンコとの大一番まで漕ぎ着けたのです。

村田諒太がよく口にする「ボクシングは始まりと終わりが表裏一体」。このホルヘの大勝負は、まさしくそれです。

マディソン・スクエア・ガーデンという大海原で、日本のジムに所属したボクサーの誰もが、今まで当たりを付けたこともない途轍もない大魚を釣り上げようとしているのです。

ウクライナのハイテクに勝てば、さらなるビッグマッチが用意されるでしょう。リング誌の表紙も飾るかもしれません。

しかし、アバウト1−5で圧倒的不利のオッズ通りに敗れ去ると、その負け方によってはエリートファイターとしてのキャリアが終わってしまう危険もあります。

ベネズエラからやって来た好青年が世界を驚かす大番狂わせを起こすことを祈願・祈念して、リング誌のリナレス特集を拙訳、ロマチェンコ戦を展望してゆきます!
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長谷川穂積は、歪んだボクシング界の中で「本物志向」を目指す一方で、ネット時代の“犠牲者”でもありました。

2005年4月16日、日本武道館。世界バンタム級の WBCバージョンの王者ウィラポン・ナコンルンアンプロモーションに長谷川穂積が挑みました。

タイ人王者は、7年にわたり14度も防衛しながらもリング誌やESPNのPFP10傑にその名が刻まれることは一度もありませんでした。

14度のうちのべ6人がローリスク・ハイリターンの日本人相手、残りの8人も相当に怪しいWBC御用達の世界ランカーがほとんどでした。

しかし、ウィラポンもまた“犠牲者”の一面を持ち合わせていました。

承認団体の腐敗がいっそう進んだ現在、特に軽量級において強豪同士の激突は避けられる傾向にあります。ファンのニーズが届きにくい、つまり世界的に需要の少ない階級という悲しい背景がありますが。それゆえに「誰に勝ったか?」を問われることなく、山中慎介や内山高志、井上尚弥がPFPに食い込んできたのです。

もし、ウィラポンの時代があと5年遅ければ、リング誌もESPNもPFP10傑に顔を出していたでしょう。そして、そのウィラポンに明白に勝った長谷川も日本人初の「PFPランカー」になっていたはずです(ボクシングシーンなどマイナーメディアのPFPでは10位内に入っていました)。

日本のメディアが「タイの国民的英雄」「伝説の世界王者」と盛り上げたのは間違いではありません。ウィラポンが国民的英雄であることは、当時のバンコクに行ったことのある私も皮膚感覚でわかっています。アジアの国々にとって「日本での成功=世界での成功」なのです。

“(14連続防衛しながら殿堂はもちろん、PFPにすらお呼びでない)伝説の世界王者”であることもまた、間違いありません。

そして、そんなウィラポンからタイトルを奪取した長谷川は“快挙”と持て囃され、陣営は「WBCには恩義がある」とカメラの前で「公言」するほどに腐敗団体から忖度されていたことを自ら漏らしてしまい、サーシャ・バクティンら強豪との対戦を回避、雑魚狩りスパイラルに巻き込まれてゆきます。
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【リング誌2012年1月号から】長谷川がガラスの顎だというのはわかっていたつもりだったが、(世界トップレベルでない)フェルナンド・モンティエルに続いて、ジョニー・ゴンザレスにまで同じようにストップされた。私たちは(二線級に2度も沈められた)長谷川の評価を考え直さなければならない。長谷川の「実力」には以前から「強い相手と戦っていない」と批判していたリング誌ですが、“少し強い相手”のモンティエルとジョニゴンに惨敗したことで、その評価を急落させてしまいました。当然です。

徳山昌守から直接、挑戦状を渡されても長谷川は「徳山さんとの試合は面白くならない」という理由で拒否。雑魚挑戦者を相手に豪快なKOを続けていくのです。

これも、長谷川は悪くないです。「ベガスでビッグマネーを稼げる才能」と持ち上げたボクシングマガジンの記者らが悪いのです。

存在するわけもない「ベガスのビッグマネー」。日本で1試合3000万円を稼いでいた長谷川が「条件さえ整えば、いつでもベガスへ行く」と意気込んでいた、そんな約束の地など、この世にそもそも存在しないのに。

何度も書いていますが
軽量級の本場はベガスではありません!特に日本人にとっては!

これは、書いた記者はどこかで謝罪・訂正すべきです。「いや、パッキャオの例があるでしょ〜」とかいうおふざけはもうナシです。

身近にいるレポーターが真実を伝えていれば、長谷川も納得したでしょう。最近でも「井上尚弥はベガスで1試合20億円稼げる可能性もある」という無責任な記事も散見されました。ローマン・ゴンザレスですらキャリアハイが6000万円というのに。

世界の情報が瞬時に入るネット時代に、長谷川の“鎖国防衛”はマニアから非難を浴びるようになります…しかし、しかし、です!

軽量級の本場はベガスではない…この揺るぎない真実に妥協したのが長谷川でした。

そして、このベガス幻想に固執して迷走しながらも、「誰に勝ったのか」という世界評価の大命題をストーカーのごとく追求したのが西岡だったのです。

二人は対極のやり方で、それぞれ本物を目指しました。アスリートには何の責任もありません。

しかし、厳しい言い方ですが、もし、今なお1団体八階級時代なら長谷川も西岡も世界王者にはなれていなかったでしょう。

それでも、そんな2人が「本物」を自分なりのやり方で、懸命に追求したのです。

彼らの本物への渇望は、ある意味でファイティング原田をも凌いでいたと思います。そうです、原田は「本物への渇望」など考えなくても、本物を倒さなければ世界一になれない、当たり前でわかりやすい時代に生きていたのですから。
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村田諒太が横浜で安上がりのイタリアンを召し上がることが決定した今、最も注目すべきファイトは井上尚弥が三階級制覇をかけて戦う世界バンタム級タイトルマッチです。

このタイトルは村田のケースと同じ「スーパー王者が存在する場合のレギュラー王者」で、ESPNでは「secondary champion」と〝準王者〟の位置付け、リング誌では「McDonnell will defend a version of the WBA bantamweight title which is unrecognized by THE RING. 」と世界王者のピースとしてすら認めていません。 

5月25日、大田区総合体育館でゴングが打ち鳴らされるこの試合のオッズは、英国ウィリアムヒルでマクドネル勝利が5倍、井上勝利が1.11倍。5−1で井上絶対有利です。

現在のバンタム級はIBFとWBAスーパーの統一王者にライアン・バーネット、WBOは「11秒KO」のゾラニ・テテ、ルイス・ネリがケチを付けたWBCは空位となっています。

米国ボクシングニュース24などは「井上はジュニアバンタムから逃亡してバンタム最弱王者のマクドネルと東京で戦う」と批判していますが、最弱王者と決めつめるには他の王者も決定力を持っていませんし、この5年間にわたってバンタム級の最前線で戦っている実力は侮れません。

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タブティムデーンを10ラウンドTKOして空位のWBAタイトルを獲得したマクドネルは、婚約者のホリー・クームスに歓喜のキス。

とはいえ、これまで獲得したIBF(2013年:対フリオ・セハ)、WBA(2014年:対タブティムデーン・ナラチャワット)はともに決定戦、亀田和毅とリボリオ・ソリス相手にどっこいの2連戦を見てしまうと、凡庸な王者という印象は拭えません。

ただし、勝負根性だけは本物です。

現在、大盛況を迎えている英国ボクシング界ではカール・フランプトン、スコット・クイグ、カリド・ヤファイ、バーネット、リー・ハスキンスら軽量級にも人気選手が居並びますが、エディ・ハーンが日本に差し出したように、マクドネルは華やかなスターではありません。

フランプトンやクイグ、ヤファイ、バーネットらへの対抗心は、並々ならぬものがあるはずです。それがドンカスター出身のタフガイが、評価の高い井上戦を選んだ理由の一つであることは想像に難くありません。

“This is Kameda all over again. The money’s good, but this one isn’t about the money. It’s another chance for me to prove myself. This is a chance to get some recognition. My brother (former world title challenger Gavin McDonnell) was in the gym with me when the fight was suggested and said, ‘He’s good, but it’s nothing you haven’t seen before.” 亀田和毅戦と同じで、井上側から提示された報酬が素晴らしかった。でも、それだけが理由じゃない。この試合は、自分の評価を上げるチャンスなんだ。一緒に練習してくれている双子の弟ギャビンも井上について「いい選手だけど、見たことがないような図抜けた相手じゃない」と言っているよ。

英国ボクシングニュースも「弱い相手に卓越したパフォーマンスを見せている井上は、現状では未知の強豪。井上は咬ませ犬ばかりと戦っているが、マクドネル相手にも同じことが出来るだろうか?」、リング誌も「マクドネルは強い王者ではないが、井上のキャリアでは最強の相手。井上がバンタムで何が出来るかの非常に興味深いテストになる」と、井上の実力が試されると指摘しています。

ローマン・ゴンザレスやギレルモ・リゴンドーは一敗しただけではPFPを外されることはありませんでしたが、井上がマクドネルに負けると間違いなく追い払われるでしょう。

確かに、井上の評価の大部分は「弱い相手に見せた卓越したパフォーマンス」なのです。

しかし、井上は田口良一、アドリアン・エルナンデス、オマール・ナルバエス、河野公平と世界レベルの強豪に完勝していますから「未知の強豪」ではありません。

ただ、傑出した強豪に勝ったかとなると、それはゼロです。ローマン・ゴンザレスやファン・フランシスコ・エストラーダら傑出した強豪とも戦って欲しかったのですが、そもそも傑出した強豪などなかなかいません。

今回のマクドネルは傑出した強豪とはいえません。それでもバンタム級を代表する強豪です。

井上のキャリアはまだ15戦。それでこれだけの強豪と戦っているのです。防衛回数や階級制覇数ではなく、バンタム統一の方向で進んで欲しいと願っています。

統一王者となると、全団体に承認料を支払わなければいけないので興行規模を大きくしないとジムの負担は激増、挑戦者の質も上がるだけにジムの売上・収益の点では全く美味しくないのですが、ボクシング界の本当の発展のためにはやらねばなりません。

日本だけで10人前後の世界王者を常時抱える、このわけのわからないスポーツに秩序をもたらし、社会的な地位向上を図るには、4団体統一、世界でもまだ2人しか成し遂げていない Undisputed Champion を生み出すしかないように思えてきます。

そして、そのモデルケースになれる才能は限られているのですから。

村田諒太は紅白歌合戦に審査員でゲスト出演したり、テレビCMにも出演、一般的な認知、人気を獲得していますが、彼はモデルケースにはなれません。ミドル級で五輪金、WBAレギュラーとはいえ世界王者、日本人としては完全な突然変異です。

井上尚弥しかいないのです。

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日本のファンに馴染み深い軽量級で、注目ファイトが目白押しです。

🍀4月1日 WBAスーパー/IBF バンタム級タイトル
(英国カーディフ プリンシパリティスタジアム)

王者ライアン・バーネット vs ヤンフレス・パレホ
 

バーネット18勝9KO無敗。パレホ21勝10KO2敗。

ベネズエラからの刺客はバンタム級の強豪の1人ですが、勢いに乗ってるバーネットのターフに乗り込むこともあって、オッズは傾いています。

バーネット勝利1.05倍に対して、パレホ8倍。王者が大差判定勝ちで防衛というのが 、大方の予想です。

経験不足のアイルランド人が足元をすくわれる可能性もあるとは思いますが、井上尚弥が辿り着くまで、 バーネットにはベルトを二つ巻いてていただきたいので、私の予想もバーネット勝利です。

舞台のプリンシパリティスタジアム(ミレニアムスタジアム)は、ラグビー・ウェールズ代表の聖地、7万5000人のキャパを持つ巨大スタジアムです。

ここで、大雪崩のようなブーイングを浴びながら長い長い花道を歩いてリングを目指す井上尚弥…見たいです!

🍀4月22日 WBOバンタム級タイトル
(北アイルランド ベルファスト オデッセイアリーナ)

王者ゾラニ・テテ vs 挑戦者オマール・ナルバエス


そして、「世界最短11秒KO」 で大きな話題を振りまいたテテは4月22日、ベルファストでナルバエスを相手に防衛戦です。

テテ26勝21KO3敗、ナルバエス48勝25KO2敗。

このオッズが悲惨なんです。 テテ勝利は1.02倍、ナルバエス勝利は12倍。12−1です。オッズだけなら完全なミスマッチです。テテの衝撃的なKOの余熱が残っているところに、内弁慶で世界評価の低いナルバエスですから、仕方のないところですが、両者の差はここまでないですね。

井上戦では相手の出方を明らかに読み間違えて大敗しましたが、ナルバエスのしぶとさには南アフリカのスラッガーもある程度は手こずるはずです。

それでも、私の予想はテテの中盤ストップ勝ち。 最も面白くないシナリオは、ナルバエスが勝って、井上との再戦となることですね。再戦でも井上有利ですが、倒しきれないでしょう。

何より、テテ戦の方がスリリングな展開になるのは目に見えています。テテ相手だとプロモーターのフランク・ウォーレンは日本開催を要求するでしょうけど、希望の報酬を用意して、これは受けてもらいたいですね。 

そして、この興行のメインイベントが…
🍀フェザー級ノンタイトル12回戦
カール・フランプトン vs ノニト・ドネア

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靴の厚みかもしれませんが、身長差は1㎝ではない感じですね。

フランプトン24勝14KO1敗、ドネア38勝24KO4敗。 

オッズはフランプトン勝利1.67倍、ドネア4.5倍。 

ドネアが完全アウエーのリングに上がるのは、18年間のキャリアで初のことです。 そして、その敵地に赴くのもスーパースターの顔見せではなく、咬ませ犬として、です。

“At the moment, age is only a number for me because I’m very inspired to be here.” ゴングが鳴ったら年齢は単なる数字に過ぎない。フランプトンと戦えることで、私のモチベーションは燃え盛っている。〜ノニト・ドネア

「ドネアの引退試合になるかもしれない」と言われている通り、軽量級のフロントランナーを走ってきたフィリピン人にとって非常に厳しい戦いになるでしょう。

体格的にはドネアが身長166㎝、リーチ173㎝に対して、フランプトンは165㎝と157㎝と大差なく、むしろリーチでは、フライ上がりのドネアが大きく上回ります。

しかし、このボクサー向きでないはずのリーチの短さが、インファイトの乱打戦では驚異の回転力を見せて、レオ・サンタクルスのようなリーチ175㎝の強豪を苦しめるのです。

フランプトンの接近を堰き止めるジャブを持たないドネアにとって、ジュニアフェザー級以降の戦い方で目立つ、不用意なぶん回しでしかジャッカルの侵入を拒む術は有りません。

フランプトンが、隙だらけの獲物に波状攻撃を仕掛けて、徐々に弱体化させ、最後はストップ勝ちするというのが普通の予想でしょう。

それでも、私の予想はドネアのTKO勝ちです。序盤にビッグパンチを当てたドネアが、ダメージの残るフランプトンに重圧をかけ続けて、中盤に倒します。フィリピンの閃光が、ベルファストで最後の煌めきを見せるのです。

フランプトンに勝てば、これまでの実績の積み上げもありますし、一発殿堂も十分にあります。ドネアが語っている「フランプトンに勝てば全てが変わる。レオ・サンタクルス戦も現実になるだろうし、フランプトンとの再戦も、リー・セルビーもいる」という夢の扉が、開きますように。 
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