カテゴリ: プロ野球

ーーーと、落合博満は語りました、とさ。

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総理大臣は高市早苗で第104代。

これは述べ人数なので、実際にはもっと少ない数になります。

一方で、プロ野球選手は一軍登録選手だけでも31人×12球団=372人。この時点ですでに総理大臣になるよりもはるかに広い門戸が解放されています。

二軍以下にも選手は溢れていますし、毎年数百人レベルで入れ替えがあります。

歴代プロ野球選手を数えると、おそらく50,000人を超えるんじゃないでしょうか?

それに対して、総理大臣はまだ104代!

104代よりも十四代が大好きな私ですが、総理大臣が超狭き門であることは理解しています。

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総理大臣をトップに戴く政治家は重鎮がどっしり腰を下ろして、ご老体になってもまだ現役です。

プロ野球選手は使えないとどんどんクビになりますが、政治家を引き摺り下ろすのは並大抵のことではありません。

さらに、政治家になるには〝3バン〟が必要とされています。

ジバン…一人で築き上げる人もいますが、親の地盤を引き継ぐ二世・三世議員のなんと多いことか。

カンバン…看板、知名度。多くのタレントやスポーツ選手も議員に転身していますね。有名人は政治家になれやすいのです。プロ野球選手なんて、最初はほとんどが全く無名の有象無象です。

カバン…カネです、カネ。金の詰まった鞄は、政治家になるための最も有効なアイテムかもしれません。



それにしても。

地盤も看板も鞄も持たない、というかそんなものとは全く無縁の母子家庭に生まれた無名の赤ん坊でも将来プロ野球選手になれるのですから、なんともハードルの低い、卑しい職業です。

そして、プロ野球選手になっても、ほとんどが無名のまま引退します。つまり、席がすぐに空くのです。いやはや、軽い商売ですなあ。

政治家はなかなか引退しません。つまり、席が空かないのですから、なかなかなれないのです。

政治家は重厚なお仕事です。政治家は周りから「先生」と敬われますか、プロ野球選手が「先生」と呼ばれることはありません。その代わり、酷いヤジや罵声は浴びます。ときには飲みかけのビールの入ったコップや生卵まで飛んできます。

地盤、看板、鞄を兼ね備えた政治家は宝石、プロ野球選手は汚物といっても言い過ぎではありません。


プロ野球にも稀に二世がいますが、親が持っていた地盤や人気を受け継ぐことは出来ません。だから彼らは、グラウンドで泥まみれになるしかないのです。汚い職業です。

稀に甲子園で大活躍、看板を引っ提げてプロ野球に入る選手もいますが、悲しいことにそんな看板はなんの役にも立たないことがほとんどです。だから彼らは自分で名前を売るために過酷な練習に身を投げて生き残るしかないのです。

稀に裕福な家庭の少年がプロ野球選手になることもありますが、グラウンドの中ではどんなにカネを積んでもタイトルは買えません。レギュラーを保証されることすらありません。大きな鞄をいくつも持っていても、全く意味がないのです。



というわけなので「総理大臣になれてもプロ野球選手にはなれない」という落合の考えは完全に間違いなのです。

間違ってるぜ、博満さん。









ーーー中学時代。大事な試合を俺のミスで落としたことがあった。スタンドで応援してくれた人は「よくここまで勝ってきた!」とみんな拍手した。

自分が情けなくて、自分が腹立たしかった。

家族や友達ではない、縁もゆかりもない人から応援されるプロ野球選手ってすごいな、プロ野球選手になりたいなと心の底から思った。

飲みかけのビールや生卵を投げられたいとは思わない。だけど、俺のプレーにそこまで腹を立てる、激昂する人に見てもらいたい、そんな欲求はあった。

結局、俺は飲みかけのビールも生卵も投げつけられることなく、のほほんと生きてきた。

野球や勉強を教えていると、俺のことを「先生」と呼ぶ子どもがたまにいる。

そんなとき、俺は「俺のことを先生とだけは呼ぶな!」と子どもを睨みつける。「先生以外ならなんと呼んでもいい」と。

「大将軍とかチャンピオンと呼べ」と言っても、ガキどもはなかなか従わない。

そのくせ、駅前や街中で俺を見つけると大声で「大将軍〜!!!」とか、大声で叫んでくる…。

ある意味、俺の教育が行き届いている。







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地元・練馬区の「二十歳のつどい」の会場にいる杉谷拳士さんが成人の日のきょう、Xに20歳の自分へメッセージを送りました。


「20歳の杉谷くんへ。20歳の時に恩師に出会います」「人との繋がりを大切に歩んでいます。明るく、笑顔で大好きな野球をプレーしてるよ」。

「侍JAPAN、MVP…オールスター… 薔薇色の野球人生を夢見てたね。20歳の杉谷くんに届けたい。ごめんね…夢は叶いませんでした… レギュラーにもなれなかったんだから」。

「でも、素敵な出会いがたくさんありました。毎日必死に生きた杉谷くん今だから言える。ありがとう」。




私は杉谷拳士を「杉谷満の次男」として知りました。

杉谷満は、後楽園ホールを沸かせたハンサムな強打者でした。北海道からやって来た実直で物静かな日本フェザー級チャンピオン。

2008年のドラフトで日ハムから6位指名を受けた杉谷拳士のことは、父親がボクシングの元日本チャンピオンということからほんの小さなニュースになっていました。

内外野を任されるユーティリティプレイヤーで、スイッチヒッター。それは、プロ野球選手としては絶望的に小さな174㎝という体格でより多くのチャンスをつかむために必死で形成した個性でした。

2009年から2022年まで、14年間もプロ野球選手の看板を掲げ続けた杉谷でしたが一軍で規定打席に到達したことは一度もなく、出場試合数は2014年の87試合が最多。

実働12年の一軍成績は、打率2割1分2厘、本塁打16本。守備でも走塁でも特別な才能は認められませんでした。

なぜ、14年間も毎年契約更改できたのか、数字の上からは全く理解できません。

そう、数字の上からは。

2022年シーズンで彼が引退したとき、「父親が元日本チャンピオン」という注釈はとっくの昔に不要になっていました。その名残りは、名前に「拳」という文字が込められているだけ。

競技の違いはあれど、もはや拳士の方が有名になりました。

父親が生まれた北海道で選手人生を全うし、ファイターズを超えて日本中の野球ファンから愛されました。

彼がなぜ14年間も、過酷な新陳代謝が繰り返されるプロ野球の世界で現役を張り続けることができたのか?


野暮な説明は不要でしょう。



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村上宗隆がホワイトソックス、岡本和真がブルージェイズと昨シーズンの成績が真逆の2チームに落ち着きました。

日本人野手のMLB挑戦は厳しい戦いにしかなりません。

海を渡った野手で日本時代に見せた最高成績を上回った人間は1人もいません。誰もがスケールダウンを強いられ、そのダウン幅をどう抑えるかに七転八倒してきました。



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主な勇気あるチャレンジャーたちです。

上段がNPBベスト、下段がMLBベスト。もちろん、独断と偏見にもとづいています。




◾️イチロー

2000年:105試合/3割8部7厘/16本塁打/77打点
2004年:161試合/3割7分2厘/8本塁打/60打点

日本では3冠王を争ったこともある万能型のスラッガーは、米国で内野安打製造機に変容します。打撃面では日本時代からスケールダウンしたとはいえ、内野安打に活路を見出すデザインはあらかじめイメージしてMLBに乗り込んだことは間違いなく、今更ですが特別にも程がある才能でした。



◾️松井秀喜

2002年:140試合/3割3分4厘/50本塁打/107打点
2004年:162試合/2割9分8厘/31本塁打/108打点

日本時代の怪獣ぶりからのスケールダウンを最小限にとどめた、名門ヤンキース最後のワールドシリーズMVP。惜しむらくは、2006年の大怪我がなければ…大谷翔平のMLB日本人最多本塁打記録の更新は、もう少し時間がかかったかもしれません。



◾️松井稼頭央

2002年:140試合/3割3分2厘/36本塁打/87打点
2009年:132試合/2割5分/9本塁打/46打点

2004年、NYメッツでメジャーデビューの際にはショートの守備を「高校生以下」と酷評され、日本最高の遊撃手はその後の日本人内野手の評価にも影響。野手にとってMLBの壁がいかに分厚く高いのかを教えてくれました。



◾️城島健司

2004年:116試合/3割3分8厘/36本塁打/96打点
2006年:144試合/2割9分1厘/18本塁打/76打点

キャッチャーという特殊なポジションで、打力のスケールダウンをここまで抑えた豪傑。城島を上回るMLBキャッチャーは2度と現れないかもしれません。



◾️井口資仁

2003年:135試合/3割4分/27本塁打/109打点
2005年:135試合/2割7分8厘/15本塁打/71打点

打撃はもちろん、守備でもスケールダウンを抑えた野生。同じホワイトソックスの村上は井口並みの成績を残せば〝合格〟ですが…果たして?



◾️岩村明憲

2004年:138試合/3割/44本塁打/103打点
2008年:152試合/2割7分4厘/6本塁打/48打点

パワーヒッターとしての打撃を捨て、守備面でのスケールダウンを抑えた実はスマートなアスリート。村上と岡本には参考にならない先輩かもしれません。



◾️福留孝介

2006年:130試合/3割5分1厘/31本塁打/104打点
2008年:150試合/2割5分7厘/10本塁打/58打点

大きなスケールダウンを強いられたドラゴンズ史上屈指のスラッガー。世界最高峰のスピードとパワーに押されました。



◾️西岡剛

2010年:144試合/3割4分6厘/11本塁打/59打点
2011年:68試合/2割2分6厘/0本塁打/19打点

走行守、全てにおいて大きなスケールダウンを強いられた幕張のスピードスター。西岡もまた「日本人野手は使えない」という烙印になってしまいました。



◾️青木宣親

2010年:144試合/3割5分8厘/14本塁打/64打点
2012年:151試合/2割8分8厘/10本塁打/50打点

メジャーのパワーに飲み込まれまいと必死に戦ってみせました。青木のど根性に感動し、イチローの卓越に改めて敬服しました。



◾️筒香嘉智

2016年:133試合/3割2分2厘/44本塁打/110打点
2021年:81試合/2割1分7厘/8本塁打/32打点

NPBでもパワーピッチャーに弱かった筒香がMLBで通用するとは誰も思っていませんでしたが、相性もあるとはいえここまで散々な結果になるとは。



◾️秋山翔吾

2018年:143試合/3割2分2厘/25本塁打/89打点
2020年:54試合/2割4分5厘/0本塁打/9打点

守備や打順、使い所の難しい選手がMLBで生き残る厳しさよ。どこを守るか?が注目される村上と岡本は早い段階で自分の縄張りを認めさせる必要があります。



◾️鈴木誠也

2021年:132試合/3割1分7厘/38本塁打/88打点
2025年:151試合/2割4分5厘/32本塁打/103打点

誠也はまだ現在進行形。そして進化の途中です。前半戦はタイトル争いをリードする場面もありました。来年が楽しみです。






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【参考にもならない人間…いや人間ではなくユニコーン】


◾️大谷翔平

[投げる方]
2015年:22試合/15勝5敗/2.24(この年の打撃成績は2割2厘/5本塁打/17打点)
2022年:28試合/15勝9敗/2.33(この年の打撃成績は2割7分3厘/34本塁打/95打点)


[打つ方]
2016年:106試合/3割2分2厘/22本塁打/7盗塁(この年の投手成績は10勝4敗/1.86)
2024年:159試合/3割1分/54本塁打/59盗塁(登板なし)

ユニコーンだけで見ると、日米にレベル差は全くありません。というか日本の方がやや上。それどころか、村上や岡本は本塁打を倍増する、MLBはリアル二刀流がやり放題というトンデモない仮説も成立します。


がんばれ!村上、岡本!

日本の長距離打者の評価を引き上げろ!!!





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まさか、NYメッツが守護神のエドウィン・ディアスを手放すとは!

しかも、LAドジャースに掻っ攫われるとは!


かつて、クローザーは「火消し役」と呼ばれ、最優秀救援投手に贈られるアワードのタイトルは、文字通り「ファイアマン賞」でした。

ゲーム終盤、味方投手が招いたピンチ、火の付いた相手打線を鎮めるのがリリーフエース、クローザーという言葉はまだ一般的ではありませんでした。

「火消し」「ファイアマン賞」「リリーフエース」…今ではどれも絶滅危惧種を通り越して、絶滅種になってしまいました。

現代野球では、クローザーは9回頭から綺麗なマウンドに上がり、1イニング限定が基本です。

クローザーとファイアマン、どっちが好きか?…個人的には…火の海に飛び込むファイアマンが懐かしいです。

いまでは〝火消し〟のリリーフエースは絶滅どころか、回またぎも珍しくなりましたが、もちろん例外はあります。

ニューヨーク・メッツのエドウィン・ディアス(プエルトリコ)はそんな例外種です。

エドウィン・ディアス!まるでボクサーみたいな名前が素晴らしいじゃないですか。

しかも、愛称は「シュガー」。エドウィン〝シュガー〟ディアス…プエルトリカンのエドウィン〝シュガー〟ディアス、もう絶対にフットワークの滑らかな手も足も速いプロボクサーです。


ティミー・トランペットのメロディに乗ってマウンドに駆け上がるシュガー。

〝反乱軍〟のリリーフエース(こんな言葉も死語ですね)が帝国の守護神になってしまうのは残念ですが、ドジャースだとNHKが全試合をカバーしてくれるので来シーズンが楽しみです。
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肘は曲げない、筋トレはしない、得意球のスライダーは自ら封印──。

いまや日本球界最高の投手に登り詰めた山本由伸は、あらゆる面で「規格外れ」である。そもそも身長178センチ、体重80キロとプロとしては肉体的に恵まれていない山本が、どうしてここまでの成長を遂げたのか。 

ブリッジややり投げを取り入れたトレーニングの理由や独特の思考法、そして目指す未来まで、野球に精通したライターが徹底解読する。

ーーーNPB時代の山本由伸を描いた書籍・帯の文句です。


まだMLB2年目で、大きなタイトルは獲っていませんが、最も注目される大舞台で信じられない活躍を見せました。

前回も触れたように、投手にとって小さな体は絶対的に不利になります。

直球を投げるにも、変化球を投げるにも、絶対的に不利です。

ただ、山本の変化球、特にカーブが打ちにくいのはよくわかります。


大昔、私が野球をやってた高校時代。投手の球速は130kmで「怪物」レベルでした。

ただ、時々通ってたバッティングセンターには140kmを投げる「堀内ボール」というマシンがあって、そこで目慣らしが出来ていたので速いボールは嫌いではありませんでした。

それでも、山本のようにテイクバックが小さくてたまの出所も見にくい、ピュッと投げられる直球は嫌でした。それが、手元で伸びるように感じると、もう最悪。


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最も古い変化球が、現代でも特別な輝きを放っているのはなんだか嬉しくなります。


打つのが最も難しいのは、直球でも変化球でも手元で速く感じるボールです。

速くてもタレる直球は見やすく、どんどん減速する俗に言うションベンカーブは打ち頃。

手元で遅くなるボールはそうではありません。科学的には、投手の手から離れたボールはどんどん減速していくはずなのですが、打者が感じる手元で伸びる直球や、曲がりが大きく速いカーブは間違いなく存在します。

いや「打者が感じる」だけではありません。テレビ画面を通して見るファンの目にも江川卓の直球は浮き上がっていました。そして、山本のカーブは手前でゆっくり一度浮き上がってから、壁に当たって加速しながら曲がり落ちているように見えます。

バッターボックスで見ていたら、もっと衝撃的でしょう。


肘を曲げない、禁断のアーム式に見える投法。現代ではありえない筋トレをしない練習方法。



山本由伸はなぜ最高峰の舞台でも圧倒的なのか?

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いい投手のボールには品がある。

「プロ野球レジェン堂」というBSフジの番組で、ゲストの高木豊が口にした言葉です。

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例えば、江川卓や江夏豊のボールは綺麗な縦回転で「品がある」そうです。

同じ速球派でも、槙原寛己のボールは「品がない」。

個人の感想のようにも思えますが、いわゆる〝暴れ球〟は「品がない」ということかもしれません。

綺麗な縦回転の「品がある」ボールと、回転軸はブレるけど回転数が多い「品のない」暴れ球。打者にとってどちらが厄介かは決まっていますが、ボールにも「品がある」というのは面白い話です。

私のような低レベルの野球経験者は、綺麗な縦回転のボールはよく見ても、多くは回転数が少ないので手元でホップするようなボールは見たことがありません。

綺麗な縦回転で手元でホップすると「品がよい」と評価されるのでしょう。



さて、ボクサーのパンチにも品格があるのか?ないのか?。

相手を血まみれにして傷つけ痛めつけるマービン・ハグラーやアーロン・プライアー、アントニオ・マルガリート、アルツール・ベテルビエフ、マルコス・マイダナ…彼らは品がない?

多彩なアングルとタイミングでしっかりナックルパートで当ててくるワシル・ロマチェンコやバム・ロドリゲスは品がある?

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元横浜の川村丈夫や現福岡の前田純は、それぞれ目的は違いますが、かまぼこ板を投げる練習を取り入れていました。

そして、山本由伸が小型の特製ヤリを使って練習しているのも有名です。

投手が練習に取り入れる、かまぼこ板とヤリ。

共通点な何でしょうか?


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答えは「どちらも力だけでは飛ばない」です。

初めてヤリを投げさせると、強肩の野球選手よりも運動経験かない女子の方がヤリを飛ばすことがあります。

かまぼこ板は、もっとその傾向があります。

ボールを投げるように投げると、まず飛びません。

…ということは、ボールを投げるのとは違う動き、メカニクスということなのですが、だったらなぜ、彼らはかまぼこ板やヤリをピッチングに活かせるのでしょうか?

大谷翔平ら、多くの投手が重さの違う柔らかいボールを壁に当てているのとは違い、誰がやっても効果がある汎用性の高い練習ではないのでしょう。

それにしても、身長177㎝、体重79kgというMLBでは際立って小さな投手、山本由伸がどうしてあそこまで圧倒出来ているのか?

前回、書いたように、フォーシームも変化球も長身選手と比較すると不利な要素しかないというのに。
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きょう、メキシコで行われたWBOフェザー級タイトルマッチ。

王者ラファエル・エスピノサがアーノルド・ケガイを11ラウンド15秒で退けて4度目の防衛戦もKOで片付けました。

このエスピノサ、身長185㎝、リーチ188㎝というフェザー級では異形のフレームの持ち主です。

階級制のボクシングの場合、フレームでの有利不利は基本的にありません。どちらの距離で戦うかが、勝負の分かれ目です。

ケガイは最後まで距離を詰めることができず、エスピノサは自分の距離で戦い切りました。

もちろん、これが無差別級のヘビー級となると話が変わってきます。体重が同じなら、他の減量階級と同じように体格差は距離の問題ですが、体重が違う、体格も違うとなると、完全なハンデキャップマッチになります。

階級制のない多くのスポーツでは、身長は高い方が、リーチは長い方が圧倒的に有利です。

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例えば、野球は体格がものをいうスポーツと言っても差し支えないでしょう。

特に投手は、身長が高いとステップする足の置く地点が打者寄りになり、長いリーチは打者に近いところでボールがリリースされることを意味します。

身長203㎝のタイラー・グラスナウと、177㎝の山本由伸のフォーシームの平均球速はほとんど変わりませんが、ボールが放たれるポイントは全く違います。

また、大きな選手、長いリーチから投げられるボールは打者にとって変化量が大きいことも当然のメリットです。

NPBで圧倒的な成績を残してきた山本由伸ですが、MLBで活躍できるかどうか、その不安点がそこでした。

「小さな投手は大成しない」。

また、肘を柔軟に使わない(曲げずに)投げる山本のフォームは「必ず故障する」と烙印を捺されたアーム式ととらえられたことも、肘や肩に大きな負担をかけているから故障がちになるーーーそんなMLBの見立ては見事に裏切られています。

それどころか、ポストシーズンで山本は驚異的なタフネスを見せつけました。山本だけ見てしまうと、アーム式はむしろ壊れにくいのではないか?

山本のスプリットは当然として、フォーシームやカーブがなぜ決め球になりうるのか?

「アーム式は故障する」というのは間違っているのか?


MLBに大きな〝お題〟を提示したのは大谷翔平だけではありません。




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対決か?

キャッチボールか?
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野球やサッカーの世界最高峰の舞台と比べてしまうと、ボクシングのメガファイトがみすぼらしく見えるのは仕方がありません。

それがメジャースポーツと、マイナースポーツの大きな差です。

映画「クリスティー」で主演をつとめるシドニー・スウィーニーらも大谷翔平の大ファン。セレブの間ではMLBやNFL、NBAといったメジャースポーツの最終決戦の観客席は〝花舞台〟の一つです。

もちろん、モハメド・アリの時代までヘビー級タイトルマッチは、世界最大のスポーツイベントの一つでした。

アリほどではないにせよ、10年前の「フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ」の観客席には錚々たる顔ぶれが集まっています。

ロバート・デニーロ、クリント・イーストウッド、デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ、ビヨンセにジェイZ、マイケル・ジョーダン、トム・ブレイディ、シュテフィ・グラフとアンドレ・アガシ、のちの大統領ドナルド・トランプ…思いつくままで挙げましたが、まだまだいました。

ドジャースvsブルージェイズと比べても、観客席対決ではメイパックの圧勝でした。

ただ、もうあれほど注目される本当の意味でのメガファイトは2度と開催できないでしょう。スターが絶滅しているのですから。




さて、それでも個人的にはワールドシリーズやスーパーボウルの華やかなメジャースポーツの宴よりも、ボクシングのスーパーファイトの方がワクワクします。

村田諒太は引退してしまいましたが、ゲンナジー・ゴロフキンに勝って、当時のカネロ・アルバレスも撃破していたら、どれほど胸を振るわせたことか、想像もできません。

日本人が正真正銘、本物のスーパースターと戦えるチャンスは、次にいつ訪れるでしょうか?

カネロを最後にスターは絶滅したのですから、もうそんなチャンスは永遠に訪れないということでしょうか…。


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