カテゴリ: 村田がカネロを倒す!

WBAミドル級スーパーチャンピオン村田諒太の特殊性は「日本人であること」に集約されます。

とはいえ、五輪金メダルは桜井孝雄、世界ミドル級王者は竹原慎二といずれも日本人史上2人目に〝過ぎません〟。

しかし、五輪金メダルは欧米で人気のミドル級で獲得したことが、桜井のバンタム級とは全く違う価値を持つことに異論がある人は皆無でしょう。

アマチュアボクシングへの関心が低い日本でも「ミドル級で五輪金メダル」が何を意味するのかは、米国ボクシングを強烈に憧れた人なら簡単に理解出来るはずです。

モハメド・アリやジョージ・フォアマン、シュガー・レイ・レナード、オスカー・デラホーヤ、アンドレ・ウォード…。

人気階級で金メダルを獲った彼らが特別であることを私たちは知っていましたが、そんな才能が貧弱なこの国に授けられるとは夢にも思って見ませんでした。

村田諒太は「特別な日本人」でした。
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もちろん、プロでミドル級のタイトルを獲るのも五輪ほどではないものの、至難であることは変わりません。

最初に、この高嶺に咲く花を捥ぎ取ったのは竹原慎二でした。

1995年12月19日、後楽園ホール。

WBA王者ホルヘ・カストロは、日本ではいつもの如く「アルゼンチンの怪物」と紹介されていましたが、世界的にはchump(穴王者)。

昨年、カムバックした45歳のセルヒオ・マルチネスが2010年にケリー・パブリックを大番狂わせで破ってWBCとWBO、そして何よりもLineal Champion の座を奪取したとき「アルゼンチン人としてはカルロス・モンソン以来の世界ミドル級王者」と報じられました。

日本のボクシングファンからしたら「カストロを忘れるな!」と言いたいところですが、カストロはアルファベット団体の王者として紹介されるにとどまっていました。

しかし、モンソンもカストロも、マルチネスもアンダードッグながら番狂わせで王座に就いたことは奇妙に共通しており、カストロは強豪王者とはお世辞にも言えないものの、けして侮れないタフガイでした。

何よりも、穴王者でもミドル級です。マービン・ハグラーを中心にトーマス・ハーンズやロベルト・デュラン、シュガー・レイ・レナードが総当たりの決闘を繰り広げた、あのミドル級です。

世界中のボクシングファンを熱狂させてから、まだ10年も経っていなかった、ミドル級です。

いつも日本人を贔屓してくれるボクマガの展望は「無責任なようだが、いちかばちかの打ち合いに持ち込む以外、道はない」と、もはや予想を放棄したかのようでした。

当時のミドル級はIBFがのちの〝エイリアン〟バーナード・ホプキンス、WBCがスピード自慢のクインシー・テイラー。

「アジアでなんとかNo.1」だった竹原が世界王者になるには「あの日あのときのカストロ」以外はありえませんでした。

翻って、村田です。4団体時代となり世界王者や世界ランカーは一気に希釈されましたが、強打の日本人が世界基準にあることは明白です。

前年度にESPNの年間最高KO賞に輝いたアッサン・エンダムや、WBSSスーパーミドル級でも戦ったロブ・ブラントらと、アジア基準の竹原が互角に戦えるとは考えられません。

もちろん、日本中のボクシングファンの度肝を抜いて日本人初のミドル級王者となった竹原の偉業が霞むことはありません。階級難易度を考慮するなら、日本歴代PFP10傑にも数えられるでしょう。

ただ、アルファベット団体の挑戦者相手ならオッズも予想も圧倒的有利と推される村田とは、ステージの違うボクサーです。

村田諒太は「特別な日本人」なのです。



さて、今夜はちょっといつもと体裁の違う表をご覧ください。いつもと違う場所、違うタブレットで時間つぶししてます。

今日「1月12日の世界の階級別プロボクサー人口最新版」です。
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ある基準で色分けしました。意味のあるものじゃないし、まず当たらないと思いますが、思いついた方はかなり鋭いボクヲタです。

※ブリッジャーはお遊びで入れたので無視してください。

くだらない問題で失礼。

↓この表でお分かりでしょう。↓

左端は「Population(競技人口の順番)」、その右隣が「Weight(重さの順番)」。

一番右端が、「重さ」と「競技人口」の順位を差し引きした「Gap(乖離)」です。
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ちょっとシラフじゃないので「こいつ、何言ってるのかわからん」という人に欠落しているのは「gentleness(優しさ)」じゃ。

今更、答えを滔々と説明するのもまどろっこしいですが、黄色グループは「重さ」と「競技人口」が一致しているクラスです。

これを「Gap」の順番に並べ替えると、こうなります。↓
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なんと、1位はウェルターではありません。そして「最も層が厚い」という常套句でくくられるミドル級は重さで5位、競技人口で6位で「−1」。

この数字からは「最も層が厚い」とは到底言えませんが、このブログでずっと引っ張ってますが、やはり文句なしに「ミドル級は最も層が厚い」のです。

だったら、この数字は何なんだ?!ってはなしですね。


超軽量級でくくられるストローからジュニアフェザーの6階級は、バンタムまでは「重さ」の順番と「競技人口」が一致していますが、ジュニアフェザーは「重さ」は11番目にもかかわらず、「競技人口」は10位、そのギャップは「+2」と堂々の緑色グループです。

この表から、何が読み取れるでしょうか?

ミドルも含めた重量級5クラスの競技人口が「ウェルターを挟んだ3階級のどれよりも少ない」という事実は「ライトヘビーやクルーザーは、ジュニアウェルターやジュニアミドルよりもレベルが低い」ということにはつながりません。

「ヘビー級の競技人口はフェザー級よりも少ない」というのは一面的な事実ですが「フェザー級の方が競争が厳しい」と考える人は世界中に1人もいないでしょう。

大学入試の競争率のようなものです。重要なのは「分母の大きさ」ではありません。

そして、ボクシングのようなチャンピオンシップ制度を敷いた競争では「誰がトップにいるのか?」が全てです。

この表をみるまでもなく、超軽量級、特にストロー級はレベルが低いと決め付けたくなりますが、それは大間違いです。

このブログの読者の方は「競技人口が分厚い=階級攻略難易度が高い」という等式が成立するほど、ボクシングの世界は浅くない、ということはお分かりだと思います。

「ローマン・ゴンザレスとアンディ・ルイスJr.のどちらが優れたボクサーか?」。

この問いを「階級が違うから何とも言えない」なんて綺麗事の言葉で濁す奴は、もうここに来なくてもよろしい。


ああ、そして。

「村田諒太は『特別な日本人』なのです。」なんてことを書いた私が、やっぱり「フシ穴」だったと悔恨する日が早く訪れますように。



もうすぐ日付が変わります。そうなると「1月12日の世界の階級別プロボクサー人口最新版」がウソになるので、このへんで。

おやすみなさいませ。。。。

そして、ようやく待ち人来たり。わしは家に帰れるのであろうか。。。。 
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WBA暫定ミドル級王者クリス・ユーバンクJr.が、欧州の有力プロモーター、ザウアランドと契約しました。

2017年からスーパーミドル級を主戦場にリングに上がってきたユーバンクJr.は、2019年12月7日ニューヨーク・バークレイズセンターでジャーモル・チャーロvsデニス・ホーガンをメインにセットしたビッグイベント(Showtime が全米生中継したこのイベントでは岩佐亮佑がマーロン・タパレスを11ラウンドでストップ)でミドル級復帰(vsマットコロボフ=2ラウンドTKO勝利)。

スーパーミドル級を人気階級に押し上げたスター選手を父に持つユーバンクは、村田諒太よりも3つ若い31歳ながら31戦29勝22KO2敗。

ビリー・ジョー・サンダースに惜敗、ジョージ・グローブスにも判定負けを喫していますが、ゲイリー・オサリバン、アルトゥール・アブラハム、アブ二・イルディリム、ジェームズ・デゲール、そしてコロボフと強豪、ビッグネームとの対戦が豊富。

 I want all the champions – Murata, Charlo, Andrade, Golovkin – put me in the ring with any of them. I only want to fight the best. 

「王者との対戦を希望する。村田、チャーロ、アンドラーデ、ゴロフキン、誰でもいいから王者と対決したい。とにかく王者と戦いたいんだ」と村田の名前も出しています。

ユーバンクの持つWBA暫定の上位タイトルに就く村田との一戦は、最も自然なマッチアップです。
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ただ、コロナ抜きに考えても英国では堂々のスター選手、簡単に日本に引っ張り込める相手ではありません。

かつて、村田が世界初挑戦のターゲットにしたビリー・ジョーとの交渉が難航、最終的に決裂したようにこのクラスで名前のある選手との対戦は一筋縄ではいきません。

ただ、今回は「村田の方が上」の立ち場。暫定王者のユーバンクをアウエイの飛行機に乗せるハードルは低いはずです。

もちろん、団体統一戦に自由がきくスーパー王者の立場を手に入れた村田にとって、ユーバンクとのWBA防衛戦にこだわる必要はありません。

カネロとミドル級で対戦することが絶望的になった今、ミドル級の完全統一に乗り出すのは最も現実的なオプションです。
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カネロという巨星が去ったミドル級。

トップ選手共通の目標は喪失したものの、注目の人気階級であることは変わりません。

劣化の色彩を濃くしているゴロフキンを誰が〝介錯〟するのか、それとも今なおこの階級を支配するパワーを持っているのか?


そして、村田は誰を選ぶのか。 
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カネロ・アルバレスがWBAミドル級タイトルを返上していたことが明らかになりました。

先月のカラム・スミス戦でスーパーミドル級のリング誌とWBAスーパー、空位のWBCのタイトルを奪取、文句無しの4階級制覇を果たしたカネロはこのクラスでの完全統一を目指すと語っており、返上は時間の問題と見られていました。

カネロはリング誌/WBCのミドル級タイトルも保持していますが、この玉座も返上する方針です。

カネロがミドル級で最後にリングに上がったのは2019年5月4日、1年7ヶ月もこのクラスで戦っていません。

ボクシングシーンで飛び抜けたスターパワーを持つカネロと対戦を希望するファイターは数え切れません。
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東京ドームでカネロを倒すーー日本ボクシング史上最大の夢は潰えたのでしょうか?


今回の返上で、ミドル級での対戦を熱望していた村田諒太やゲンナディ・ゴロフキン、エロール・スペンスJr.らは、引き続きカネロ戦を目指すならスーパーミドルへ転級しなければなりません。

現在、WBAミドル級はセカンド王者が村田、暫定王者にクリス・ユーバンクJr.を承認しています。この二人の統一戦がセットされ、勝者が晴れて王者を名乗ることになります。

しかし、承認団体がやることです。何でもありです。

腐敗承認団体の母体、WBAは第5位に45歳のセルヒオ・マルチネスをランクしていますが、リング誌もESPNも批判することはありません。この程度のことで騒いでいたら、ボクシングメディアは不正ランキング専属記者を何人も雇わなくてはならなくなります。

WBAは、この元Lineal Championのランキングをさらに上げて、村田vsユーバンクの勝者に当てがうと噂されています。

あるいは、村田vsユーバンクの勝者をスーパー王者に承認して、マルチネスと用意された対戦相手とでセカンド王者を争わせる…。アルファベット承認団体のタイトルマッチでは、何が起きても驚くことはありません。

昨年の今頃は、村田vsカネロ戦が交渉のテーブルに乗ってました。

しかし、このパンデミックで「モハメド・アリのように世界で戦いたい」というカネロの希望の大前提になるゲート収入は期待できなくなり、東京ドーム決戦は暗礁に乗り上げてしまいました。

村田も「WBAの王座を返上してスーパーミドル転向」を宣言するのが、一番格好良いとは思いますが…リスクが大き過ぎます。
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クリスマス・イブです。

私には何の関係もないクリスマス・イブです。

今年もあと1週間。

本来なら五輪イヤーだった2020年。

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こうしてランチをいただいたり、仕事終わりにお酒を浴びたりするお店がとんでもない苦境に立たされてしまい、個人的にも春先からの仕事の多くが消滅して、優秀なアルバイト学生の雇用が立ち行かなくなったり、己のあまりの無力さを思い知らされ、胸の痛む一年になってしまいました。


ESPNのPFPが更新されました。今月は14人のパネリストが投票。
カラム・スミスを圧倒した2位のカネロ・アルバレスが、1位テレンス・クロフォードを競り落とすかどうかが焦点でしたが、首位交代劇は起きませんでした。

カネロに1位票を投じたエリック・ラスキンは「他のパネリストの評価も拮抗しているはず。147ポンドに上げてから強豪と対戦していないクロフォードをカネロが抜くのは時間の問題」と見ています。

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カネロがこれくらいの幼児の頃ならワシでも叩きのめせるのですが…。


クロフォード、カネロ、井上尚弥、エロール・スペンスJr.、テオフィモ・ロペスの1〜5位は変動無し。

6位には前月8位のタイソン・フューリーが、試合がなかったもののポップアップ。

ちなみにリング誌では、フューリーはランク外ですが、PFPに数えるべきです。

この大巨人の割り込みで前月6位以下のファイターが一つずつランクを下げワシル・ロマチェンコ7位、オレクサンダー・ウシク8位、ファン・フランシスコ・エストラーダ9位、ゲンナディ・ゴロフキン10位。

また、ゴロフキンと同じ得票を集めたガーボンタ・デービスが10位タイでPFPファイターの仲間入り。

合議制のリング誌と違い、記名投票制のESPNは選考過程に透明性があります。

今回、10傑には数えられなかったものの、得票されたのはパッキャオ、ベテルビエフ、ジョシュ・テイラー、マイキー、シャクールの5人。

日本の井岡一翔や田中恒成は、今月の得票はありませんでした。試合がなかったから仕方がないところですが、ジプシー・キングは順位を上げています。

また、井上の1位票はベルナルド,ピラッティ記者の一票。かつて、井上を強力にプッシュしてくれていたスティーブ・キム記者は今月も投票に参加しなかったようです。

1位票はクロフォードとカネロが6票ずつで分け合い、井上とスペンスが1票ずつという結果でした。

二強時代というか…満票が当たり前だったパックメイの時代は遠くなりにけり、ですが、来年の今頃はカネロが満票を得てるのでしょうか?

カネロを叩きのめしてくれる誰かは、現れないのでしょうか?
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BoxRec によると、12月23日現在のプロボクサー人口は、全世界で2万5192人。

国別トップは、21世紀の大国メキシコの4255人。続いて没落基調の米国(3694人)、日本(1340人)、英国(1059人)が1000人の大台をクリアしています。

5位以降はアルゼンチン(770人)、中国(712人)、ドイツ(582人)、タイと豪州が533人、10位に南アフリカ(460人)が滑り込んでいます。

メキシコのライバルとしてシノギを削ってきたプエルトリコは239人とイタリア(376人)やウクライナ(355人)よりも少ない事実は、小さな国にもかかわらず他のスポーツでも優秀な選手を輩出している面目躍如です。

米国と日本の東西大国でボクシングがメジャースポーツの座から陥落した現在、メキシコの時代が謳歌されています。

政治、経済、イデオロギーの世界でも米国の覇権は失墜してします。

中国の台頭が目立つとはいえ、この巨大な共産主義国が世界中から尊敬される本物の覇権を築くことができるかどうかは極めて怪しいのが現状ですが、ボクシングの世界では「パクス・メキシカーナ」は厳然たる事実として聳えています。
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カネロ・アルバレスは「究極のボクサー」なのか?(英国ボクシングニューズ誌)。さすが週刊誌、ニュースが早いです、元気です。週刊誌なのに斜陽のリング誌と同じ80ページ…。がんばれ、リング誌!

このメキシコ時代の旗印がカネロ・アルバレスです。

メキシコでは「シュガー・レイ・ロビンソンを凌ぐ史上最高のボクサー」という評価も聞かれる、いまが発展途上の30歳。

その名前を初めて聞いたのはいつ頃でしょうか。

2000年代中盤、メキシコのプロボクサーを応援するテレビ企画で人気者になったカネロがデビュー、フリオ・セサール・チャベスJr.と並ぶメキシコのホープであったことは、世界中のボクシングファンにすでに知れ渡っていました。

15歳のプロデビュー当時からチヤホヤされ、温室の中に敷かれた線路に差し出された噛ませ犬を轢き進み、慎重なマッチメイクで世界戦線に躍り出ると、空位のWBCジュニアミドル級のストラップをマシュー・ハットンと争い勝利。

世界王者になってからも元ビッグネームや、危険なパンチを持たないコンテンダーを厳選しながら舗装された無敗街道を歩みます。

そして、フロイド・メイウェザーとのメガファイトで初黒星を喫しますが、キャッチウェイトとアンダードッグを甘受したこの敗北で実力評価が急落することはありませんでした。

その一方で、完敗に見えたメイウェザー戦で一人のジャッジがドロー採点、カネロが空転したエリスランディ・ララ戦をスプリットデジションで勝利するなど、カネロ寄りの採点が目立ち、ミドル級に上げてからはキャッチウェイトを乱用しながら、最強と目されていたゲンナディ・ゴロフキンとの対戦を回避したことからは強烈な反感を集めました。

「チャーロ兄弟やGGG、危険な強打者から逃げている」。

2017年9月、待望のGGG戦ではカザフスタン人の〝メキシカンスタイル〟に押された展開でしたが、結果はスプリットドロー、またしても〝カネロ判定〟が発動され、その風当たりはさらに強くなりました。

メキシコ以外では悪役。その潮目が変わったのは、1年後のGGGとの再戦。この試合では公約通りにメキシカンスタイルを貫き、GGGをキャリア最大の苦戦に追い込みマジョリティデジションで勝利をもぎ取りました。

判定はまたしても議論を呼びました。しかし「こいつは強くなっている」という事実はアンチも認めざるをえませんでした。

その後も、巧妙なマッチメイクとキャッチウエイトや当日リバウンド制限を絡めた特殊契約をからめて印象的な勝利を重ねているカネロは、欺瞞の温室の中でも現代最高のボクサーにまで登り詰めました。

カネロにはスーパースターには不可欠の「ダンスパートナー」が存在しないことや、メキシコに視線を移しても「カネロに続くスターは育っていない」という〝メキシコの死角〟を指摘する声も聞こえています。

しかし、ダンスパートナー不在でもカネロはすでに巨万のスーパースターの座を手に入れています。

モハメド・アリやシュガー・レイ・レナード、マニー・パッキャオのように魅力に満ちたダンスパートナーとの競演が、巨万の富を稼ぐスーパースターになる絶対条件でないことを証明した最初のボクサーがカネロ・アルバレスなのです。

もちろん「大金稼ぐのがスーパースターじゃない。多くの人を感動させるのがスーパースター」という考え方もあるでしょう。しかし、その声は負け惜しみの色がにじんでいるようにしか聞こえません。

また「カネロに続くスター」にしても、瞬間最大風速ではヘビー級のアンディ・ルイスJr.や、将来性ではライアン・ガルシアらがはっきりと存在感を示しています。

カネロが衰え引退する10年後は、メキシコ時代にも陰りが見られるか?おそらく、そうはならないでしょう。

もしかしたら、カネロが可愛く見えるようなもっと厄介な怪物が現れているかもしれません。

ヒスパニックの波に乗ってフリオ・セサール・チャベスが米国に築いた「第一帝国」の屋台骨は、シュガー・レイ・レナードやマイク・タイソンが得た〝巨万の報酬〟とは無縁の〝軽量級製〟でした。

マルコ・アントニオ・バレラとエリック・モラレス、ファン・マヌエル・マルケスの最強のトロイカは軽量級の可能性を飛躍的に拡大させた「第二帝国」でしたが、マニー・パッキャオの拳によって破壊されてしまいました。

そして、カネロが牽引する「第三帝国」はルイスがヘビー級、カネロもライトヘビー級にクサビを打ち込む重量級の骨格を持つ難攻不落の牙城になってしまいました。

パッキャオを継ぐ〝メキセキューショナー〟は現れるのか?それとも、メキシコの春は永遠に終わらないのか?

カラム・スミスを対等条件で圧倒した173㎝の小さなメキシカンは、村田諒太の標的としてはもはや巨大に成長した感もありますが、倒す相手が巨大であり過ぎることはありません。

果実が大きいに越したことはないのです。

 Who can beat Canelo Alvarez?

誰がカネロを倒せるのか? 

まだまだ続きます。 
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それにしても、しかし…。期待が膨らんだのは、最初の2ラウンド6分間だけ。

まあ、カラムに負けてしまうと村田諒太戦の興味も半減以下。勝って良かったです。 できればノックアウトして欲しかったですね。

30歳にしてまだ進化してます、上手い、強い。カラムは12ラウンド終了後ゴングまでよく生き延びました。
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誰が、この赤毛のメキシカンを倒してくれるのでしょうか? 

気を取り直して、現時点でカネロの歴史的なポジションを考えてみます。

獲得したタイトルはジュニアミドル級(154)からライトヘビー(175)まで21ポンドに渡る4階級。

特筆すべきはジュニアミドル、ミドル、スーパーミドルの3階級で階級最強王者に勝ってリング誌タイトルで3階級制覇していることです。

誰もが認めるメキシコ史上最強のフリオ・セサール・チャベスに、赤毛の30歳はどこまで肉薄しているのか?

戦績はこれで57戦54勝36KO1敗2分。

デビューから過保護なマッチメイクを重ね、慎重に世界戦線に足を踏み入れると、人気だけはスターダムの頂点に。

キャッチウエイトなど卑劣な手段を駆使しながらビッグネームとタイトルを籠絡してきました。

そして、今日は補助輪を外して旬の強豪王者に挑戦。大方の予想を上回るパフォーマンスで、英国の巨塔を全く寄せ付けませんでした。

補助輪を外しても強かった、というよりも強くなったから補助輪を外したのですが…。

才能も学習能力も最高級。そして、その成長に合わせたマッチメイクと卑劣な手段の組み合わせも絶妙。 

最も惨敗を期待するファイターですが、それだけにその日が来るのが楽しみです。 
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ボクシングほど、対戦相手の質を考慮しなければ選手評価を大きく見誤ってしまうスポーツはありません。

かくいう、ゲンナディ・ゴロフキンもその一人です。完全無欠のKOを積み重ねながらも「強豪とは戦っていない」という疑惑を常に突きつけられていました。

ダニエル・ジェイコブスに連続KO防衛を止められてから、カネロ・アルバレスとの2戦、セルゲイ・デレビャンチェンコ戦、やっと訪れた強豪との対戦は私たちの期待通りの内容・結果ではありませんでした。

「劣化する時期を窺ってたハイエナのような強豪がようやくゴロフキンに接近してきた」というのは、半分正解ですが、半分間違いです。

その「劣化版」でもバーネス・マーティロシュヤンやスティーブ・ロールズらは全盛期よろしく粉砕しているのですから。

そして、世界ミドル級の最多防衛記録「21」をマークした今日の試合も出色でした。
boxing-Golovkin-Result14
キャリア最長の440日のブランクが、激闘続きのダメージ回復にプラス作用したのかもしれません。

しかし、冷静に考え直すと「激闘」の原因は「強豪」相手でした。

今日の相手がカネロ・アルバレスやジャモール・チャーロら「強豪」だったなら〝440日効果〟もありる仮説ですが、一方的に痛めつけたのはカミル・シュレメタです。

この試合では「まだGGGは格下にはめっぽう強い」という〝マイク・タイソン性〟の再確認しかできませんでした。

スローでノーパンチのポーランド人なら、村田諒太でももっと早く仕留めてたかもしれません。
Punch Stats
PUNCHESGOLOVKINSZEREMETA
Total landed22859
Total thrown554327
Percent41%18%
Jabs landed9410
Jabs thrown317192
Percent30%5%
Power landed13449
Power thrown237135
Percent57%36%
-- Courtesy of CompuBox 

アベル・サンチェスを解雇して新たにトレーナーとして迎えられたジョナサン・バンクスは「間違った指導でゴロフキンはone-trick pony(融通の利かないボクサー)にされていた」「彼は決定的なKOパワーも持っているが、本来は美しいボクサー。私たちはそこに回帰するだけで良かったんだ」と語っていました。

 I wanted to open back Pandora's box.

「(世界中のボクサーが恐怖していた)パンドラの箱をもう一度開けたい」。

一度閉じられたパンドラの箱は、2度と開くことはありません。剥ぎ取られた魔法のガウンをもう一度羽織ることが出来ないように…。

それとも、その肉体にクロンクの血が流れるバンクスは、奇跡を起こすステッキを握っているのでしょうか?



そういえば、セミファイナルで〝ネクストGGG〟アリ・アフメドフがカルロス・ゴンゴラに8−1のオッズを引っくり返されて最終回逆転負け。年間最大番狂わせの賞レースに名乗りを挙げました。

「中谷vsベルデホ」は一歩後退かな。
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FRIDAY, DEC. 18 Hollywood, Florida (DAZN)
Gennadiy Golovkin (No. 1, No. 10 P4P) vs. Kamil Szeremeta (No. 6)
12 rounds – middleweights (for Golovkin’s IBF title)

SATURDAY, DEC. 19 Texas (DAZN)
Callum Smith (C) vs. Canelo Alvarez (No. 4, C middleweight, No. 1 P4P)
12 rounds – super middleweights (for Smith’s Ring/WBA and vacant WBC titles)
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わずか1日違いでゲンナディ・ゴロフキンとカネロ・アルバレスが競演。 

カネロが「スーパーミドル級での完全統一路線」をほのめかしたことで「GGGはカネロを追ってスーパーミドル級に参戦すべき」という意見がメディアやファンの間で起きています。

「カネロvsGGG」第3戦 がいまなお待ち望まれているということでしょう。

もちろん、明日明後日の試合で波乱が起きると〝決着の第3戦〟の実現は極めて不透明になり、その商品価値も暴落します。 

 
まずは、明日の「ゲンナディ・ゴロフキン vs カミル・シュレメタ」。IBF/IBOミドル級タイトルマッチです。

38歳のカザフスタン人が今年最初のリングで相対するのは、7歳若い無敗のポーランド人。

スレメタは21戦全勝無敗といっても、KOはわずか5つ。ミドル級とは思えないフェザータッチのボクサーです。

空位のEBU欧州ミドル級をアレサンドロ・ゴディと争って手に入れていますが、ゴディは村田諒太に粉砕されたエマヌエレ・ブランダムラにも負けており世界基準のボクサーではありません。

オッズもGGGの勝利が1/28(1.04倍)、シュレメタ34倍。掛け率では、もはや勝敗を語る数字ではありません。

それにしても、砂時計の砂が加速的にこぼれ落ちているように見える38歳のGGGが、残された貴重な時間を使うにはあまりにも無駄な相手です。
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前日計量はゴロフキン159.2ポンド、シュレメタ159ポンド。



そして、リング誌ミドル級王者のカネロが挑戦するのは、リング誌/WBAスーパーミドル級王者カラム・スミス。
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共に30歳という両者のスペックで目を引くのはやはりフレームの違い。

カネロは身長173㎝/リーチ179㎝、カラムは191㎝/198㎝とその差は「20㎝レベル」。

リング誌などがPFPに推すカネロはセルゲイ・コバレフ(183㎝/184㎝)やロッキー・フィールディング(185㎝/185㎝)をノックアウトしているとはいえ、カラムはさらに遠い距離を持っているのです。

そしてなによりもコバレフは劣化版で当日リバウンドを制限までされた〝もぬけの殻〟。フィールディングに至っては誰もが認める階級最弱王者でした。

明後日、対決するカラムは今が全盛期で、階級最強です。

一部のファンが訝しがる〝weight bully〟(卑怯者カネロは当日体重の制限を設けてる)という疑惑には、カラムが早々に「清廉潔白の168ポンドマッチ」と公言、カネロは〝リング外の小細工〟なしで久しぶりに強敵と対峙することになります。

それでも、今日現在のオッズはカネロ2/9(1.22倍)に対してカラム4倍と明白に赤毛のメキシカンを支持。

カネロにとってオッズや予想ほど簡単な相手ではありません。

ミドル級にあげてからは、格下相手か〝weight bully〟を駆使した戦いでしか、鮮烈な勝ち方を収めることができていない赤毛の卑怯者が、厳しいテストをクリアできない結果を望みます。
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日本のボクシングファンが〝ラスベガス〟への想いを募らせる病因は一体どこにあるのでしょうか…?

××××××××× 

①明治維新から連なる脱亜入欧思想。

②米国から届く桁外れのメガファイトの刺激。

③野球やサッカーで一般化した「世界最高峰」で戦うことへの憧憬。

とりあえず、こんな三点が思い浮かびましたが、どれも一緒、結局は同根です。
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>①についてはスポーツに限らず、音楽やカルチャー全般でもいえることです。

木村翔は中国のスポーツファンなら知らない人はいない存在ですが、米国で同じ人口の認知度を獲得したなら、日本での知名度・尊敬度は全く違ったでしょう。

地球的に巨大な人口と面積を抱えるアジアで大人気を博すよりも、僻地の欧米で注目される方がカッコいい、というのはもはや哀しき奴隷根性にも思えてきます。

かくいう私もお隣の国で使われるハングルや中国語は全く読めない書けない理解できないのに、英語はなんとか読み書きできます。

一方で、韓国や中国は日本語を理解する方が想像以上にに多いんです。

これって、やっぱりおかしなことだと思うんです。


>②は、スポーツの国際化です。

70年代のアリの時代に衛生放送を通して世界中のスポーツファンが生中継で試合を目撃できるようになり、放映権料も高騰します。

トップレベルのプロアスリートが手にする報酬は、パンデミックで小休止とはいえ、劇的に向上し続けている基調は変わりません。

ボクシングではクローズドサーキットやPPVによる高額の〝集金制度〟によってもほんの一握りの選手報酬が跳ね上がっています。

しかし、これらの事象は人気階級の人気選手と、そうではない選手との貧富を大きく広げる格差も生み出しています。

日本を例外に、格差の底辺である軽量級でもメガファイトがラスベガスで出来る、というのは全くの大間違い、幼稚な妄想に過ぎません。


>③は、長谷川穂積や西岡利晃、井上尚弥とその信者らに連なるラスベガス幻覚症状を引き起こした、主要な〝病因〟でしょう。

米国や欧州の世界最高峰リーグでプレーする野球やサッカー選手を目の当たりにしたボクサーやファンは「カッコいい!」「ボクシングにもあの舞台がきっとあるはず」と思い込み、軽量級と外国人という取り返しのつかない二つの重い十字架をどこかに置き忘れて妄想だけを膨らませてしまうのです。

①②③が行き着く、挙げ句の果ては「西岡のMGMメイン」です。

〝戦犯〟のWOWOWは「日本スポーツ史に残る大快挙」を無かったことにしていますが、もうあんなことは二度と繰り返してはいけません。

西岡には過酷ですが、そのためにも、忘れてはいけないのです。


それでは、ラスベガスを中心とするネバダ州で行われた「本物のメガファイト」を振り返りましょう。
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ネバダ州アスレティック・コミッション(NSAC)が公表しているゲート収入ランキングをもとに、日本人ボクサーがそこに食い込む可能性はあるのか?

日本人がラスベガスのメガファイトのメインを張る。

現状、最も可能性が高いのは村田諒太がカネロ・アルバレスを東京ドームで粉砕、カネロが再戦条項を行使して、T-Mobileアリーナにミドル級金メダリストを引っ張り上げることです。

十分にありえます。

そして、第二、第三の村田諒太が生まれれば、夢は何度も見ることが出来るでしょう。

屈指の人気階級ミドル、あるいは米国で最も注目されるウェルターでタレントを輩出し続ければ、日本人がラスベガスで大魚を釣り上げる日が必ず訪れるでしょう。

一方、井上尚弥のケースは軽量級にとどまる限り、可能性は限りなくゼロです。

メキシカンの超人気選手がバンタムやジュニアフェザーに2、3人突如出現するなどの僥倖がもたらされるのなら、風向きは変わってきますが…それでも軽量級にとどまっている限り、相当に厳しいです。

ここで、一番下のネバダ州史上最多観客試合を見て下さい。

1982年6月11日にシーザースパレスで行われたラリー・ホームズvsゲリー・クーニー。2万9214人の有料入場者を集めました。これが、最高です。

この試合を除くと、歴史上、ネバダ州で有料入場者が2万人に乗ったイベントはありません。

さいたまスーパーアリーナがネバダ州にあれば、昨年の井上vsドネアは史上2位だったということです。

確かにゲート収入を取り上げると、35位のカネロvsジェイコブスでも868万5750ドル、日本円で約10億円と、推定3億円前後の「さいたま」を圧倒しています。

これは席料の差、客層の差です。

ラスベガスに来る客は富裕な観光客やハイローラー、カネロvsジェイコブスは1万5730人が入ったとはいえ前座で空席が目立ったように純粋なボクシングファンばかりではありません。


先程、私はNSACのゲート収入ランキングを「本物のメガファイト」とご紹介しました。

さて、たまアリの井上vsドネアと、T-Mobileアリーナのカネロvsジェイコブス、どちらが本物のメガファイトだと思いますか?
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9月12日に予定されていたカネロ・アルバレスの試合まで33日。

カラム・スミスで内定と言われた対戦相手もいまだに正式発表はありません。
 
当初はスミスが当初提示の報酬600万ドルを拒否して交渉が行き詰まったと報道されましたが、その後スミスは態度を軟化。

今度は、DAZNが要求する報酬減額にゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)とカネロ陣営が難色を示していることが大きな障害になっています。

DAZNはパンデミックでスポーツ産業が大打撃を受けている環境下、米国で無名のスミスでは視聴者数が伸び悩むのは目に見えていることから、カネロの報酬と放映権料などを含んだ4000万ドルの最低保障の金額は捻出できないと主張しています。

舞台を英国に移すとなると「DAZNの米国戦略の橋頭堡」として、カネロと巨額の契約を締結した経営方針から外れてしまいます。

というよりも。スミスの人気は英国でもトップクラスではありません。「人気があればWBSSなんかに出場しない」(ビリー・ジョー・サンダース) のです。

「不人気ボクサーによる詐欺的トーナメント」がWBSSの正体ですが、井上尚弥だけは例外でした。
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But with Callum Smith, he’s an unknown with American casual boxing fan. Callum isn’t even popular in the U.K.

DAZN may not get their money’s worth with Canelo if he spends the remainder of his 11-fight, $365 million contract fighting guys like Saunders, Callum, and fighting Ryota Murata in USA.

スミスは米国では無名、それどころか英国でも人気が高いわけじゃない。

もし、カネロがスミスやサンダース、村田諒太のような米国で人気のないボクサーと戦い続けるとしたら、11戦3億6500万ドルという巨額の投資は回収できない(村田の場合は東京でやるなら話は変わるが、大観衆を入れることができない現状では東京開催は難しい)。


スミスのトレーナー、ジョー・ギャラハーは「我々はファンに楽しんでもらうために、あらゆる譲歩に応じた。あとは向こうの問題。カネロがDAZNと良好な関係にないこと、GBPとも確執が生じていることが事態を複雑にしている」と、障害物が二つあると指摘。

「エディ・レイノソがスミスと戦うと公言していること、DAZNもスミスが落とし所とわかっている。我々に出来ることはもう一つも残されていない。あとはカネロの事情だけだ。日程は後ろ倒しされるだろう」とも。

ギャラハーは日程後ろ倒しと考える理由を明らかにしていませんが、同じ9月12日に予定されているマイク・タイソンvsロイ・ジョーンズJr.とのバッティングを避けるべき、ということはDAZNも含めたカネロ陣営はしっかり把握しているはずです。

条件交渉が難航していることを理由に、日程を先送りする。

そうだとしたら、賢明な判断です。

まさか正直に「タイソンvsジョーンズに勝てないから延期します」とは口が裂けても言えませんから…。


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