カテゴリ: 村田がカネロを倒す!

SATURDAY, MAY 8Arlington, Texas (DAZN)
 
super middleweights (for Canelo’s Ring/WBA/WBC and Saunders’ WBO titles)


 junior flyweights (for Soto’s WBO title)
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高山勝成の2階級制覇と、カネロ・アルバレスの団体統一戦まで1週間を切りました。

注目のメインイベントはカネロ・アルバレスvsビリー・ジョー・サンダースのスーパーミドル級タイトルマッチ。

現代ボクシング最高のスーパースター、カネロは2月27日、アブニ・イルディリムを相手に防衛戦を片付けてから〝中69日〟の短いインタバルでリングに戻ってきました。

年2回のお勤めを定着させてしまった フロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオに比べると、戦うスーパースター・カネロはこのパンデミック下で12月19日(カラム・スミス戦)から138日で3試合目。

1ヶ月半で1試合というハイペース、これは素晴らしいことです。

ボクサー本人だけの責任とはいえませんが、井上尚弥や村田諒太は「コロナだから仕方ない」じゃなく、スターとしてファンに見えるように旗を振って欲しいものです。
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契約解除が簡単じゃないのはわかりますが、今後はあの糞プロモーターには日本のエースは預けちゃダメです。

さて、ゴールデンボーイ・プロモーションズに三行半を叩きつけてフリーとなったカネロが向か討つのは、村田諒太もターゲットにしていた〝フェザーの拳を持つミドル級〟サンダース。

WBOバージョンのミドル級とスーパーミドルの2階級制覇を達成した無敗のブリテンです。

30戦全勝ながら、わずか14KOという非力さが目を引きますが、もっと特徴的なのは最大の勝利がデビッド・レミュー相手に起こした番狂わせの金星だけ、という地味さです。

帝拳と村田が真っ先に照準を合わせるのも無理はありません。

劣化版のレミューやマーティン・マレーは、スピードがあってつかみどころのないボクシングに幻惑されましたが、今がプライムタイムのカネロ相手ではノックアウトされないで試合終了のゴングを聞くのが精一杯かもしれません。

互角なのは、カネロが30歳、ビリー31歳という年齢くらい。

そういえば、家庭内暴力を推奨するような内容の動画をアップするなど低脳な行為も重ね、リング誌から馬鹿PFP1位と認定されていました。

今日のオッズはカネロ1/6(1.17倍)、サンダース9/2(5.5倍)。カネロのKO勝利は10/11(1.9倍)。

大方の予想も、カネロが中盤以降に試合を終わらせると見ています。馬鹿PFPキングに頑張って欲しいところですが…ダメかな。
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SATURDAY, MAY 8Arlington, Texas (DAZN)
 
super middleweights (for Canelo’s Ring/WBA/WBC and Saunders’ WBO titles)


 junior flyweights (for Soto’s WBO title)
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高山勝成の2階級制覇と、カネロ・アルバレスの団体統一戦まで1週間を切りました。

試合会場は、米国でも早い段階で観客を入れたテキサス州にあるAT&Tスタジアム(カウボーイズスタジアム)。

2009年、ボクシングファンでもある大富豪オーナーはキャパ8万人の巨大スタジアムに「マニー・パッキャオvsフロイド・メイウェザー」を招致すべく、MGMグランドを圧倒する資金を用意しましたがトップランクとフロイド・メイウェザーの交渉は合意に至らず、パッキャオは2010年にジョシュア・クロッティとアントニオ・マルガリートと消化試合をこなしました。

その後も、カネロ・アルバレス(2016年:リーアム・スミス戦)、地元のエロール・スペンスJr.(2019年:マイキー・ガルシア戦/2020年:ダニー・ガルシア戦)とメガファイトが開催されてきました。

日本人選手がリングに立つのは初めて。当日は6〜7万人が詰めかける見込みといいますから、これも日本人ボクサー初体験の超大観衆となります。

壮観でしょう、中継の映像が楽しみです。

高山勝成はこの大舞台で、5つ目のベルトを奪取、2階級制覇を狙います。

ストロー級で4つのベルトをコレクションしたとはいえ、所詮は4−Belt Era の〝アルファベット渡り鳥〟。負けてタイトルを手放すたびに、別の止まり木に腰掛けてただけ。

4団体同時保持のUndisputed Championとは、その価値が全く違います。

とはいえ、世界王者に3度返り咲いたことは事実。高山は世界が認める、しぶとい実力者です。

懸念材料は、108ポンドのトップ戦線で16連勝(11KO)と波に乗るエルウィン・ソトの牙城を、ストロー級で戦い続けてきた高山が敵地で崩せるのか?

そして、24歳の王者に対して、鶴橋育ちの日本人は37歳、反射的なスピードと回転が求められるジュニアフライ級としては厳しい年齢です。 
日本時間9日、日曜日に行われる試合の3日後に迎える38歳の誕生日をWBOのベルトを持ち帰って祝うことができるか?  
王者のエルウィン・ソトはアンヘル・アコスタに大苦戦の末に逆転KOで戴冠、3度目の防衛戦に古豪・高山を迎えます。

直近の試合でカルロス・ブイトラゴを仕留めきれないなど、リング誌ランキングも5位と難攻不落の王者ではありませんが、階級最弱王者ではありません。発展途上で過小評価王者されたメキシコ人です。

高山にとっては、テキサスは完全敵地、イベントもソトのマッチルーム主催。エディ・ハーンが傘下に迎えた京口紘人を目玉にしたジュニアフライ級統一の青写真を描いているのは間違いありません。

日本で人気があるとは言い切れない高山が、貴重なメキシカンカードのソトを破るようなことがあればハーンにとっても大誤算です。

ハーンの台本を引き裂いて欲しいですね。

中途半端な判定勝ちは期待できません。高山が誕生日をチャンピオンベルトと共に迎えるには、乾坤一擲のアタックが求められます。

厳しい展開が予想されますが、シーソーゲームの終盤に高山が一気のラッシュを仕掛けてストップ、王者交代を予想します。
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日本人が戦った「人気階級のビッググネーム」。

まずは「人気階級」ですが、これは簡単です。

ウェルター級、ミドル級、ヘビー級が不動の人気階級です。

え?と思われるかもしれませんが、不動の人気階級はこの3クラスだけです。
 
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中谷正義がワシル・ロマチェンコに挑戦するのはライト級で、不動の人気階級とは言えませんが、タレントの質量によっては盛り上がります。

そうです、ちょうど今のように。

村田諒太のゲンナディ・ゴロフキンはミドル級でも究極のターゲットのカネロ・アルバレスはスーパーミドル級です。

ただ、カネロならジュニアミドルからライトヘビーまでどこで戦おうがピッグネームNo.1。注目度も破格です。

ロマチェンコとGGGは、カネロと比較してしまうと何枚も格落ちします。しかし、それでもピッグネームです。それも極上のビッグネームと呼んでも、誰も文句はありません。

この辺りのニュアンスはわかりやすいものの、冷徹に厳しいものがあります。

例えば「ローマン・ゴンザレスやノニト・ドネアはビッグネームか?」という問いの答えは2種類用意しなければなりません。

超軽量級という枠組みの中ではビッグネームです。このブログでもそう形容しています。

しかし、その枠を外すとエイドリアン・ブローナーやアミール・カーン以下、アンディ・ルイスにも遠く及びません。

ロマゴンやドネアは長らくPFPのトップ戦線で戦い、共に4階級制覇(ドネアを5階級制覇と認めてるのは日本だけ)を果たしました。

同じことをライト級やウェルター級、ミドル級を絡めてやってのけたなら、彼らはPPVファイターになっていたでしょう。もしかしたら、さらにその上のForbes Fighterとして名前を刻んだかもしれません。

しかし、悲しいかな、現実にはPPV興行とは全く無縁、ラスベガスやニューヨークの大会場や、巨大スタジアムとも全く無縁。

多くのボクシングファンにとっては〝地下ファイター〟のポジションに甘んじているのです。

階級格差は歴然として存在します。 

井上尚弥がミドル級なら、世界中のボクシングファンがカネロとの一騎打ちを渇望したでしょう。

村田諒太がバンタム級なら日本メディアですら、大きく取り上げることはありません。

バンタムとミドルでは、経済的価値の物差しでは、もう全く別競技なのです。 

ボクシングは米国では間違いなくマイナースポーツですが、超軽量級はその中でも無視されたクラス、それが現実です。
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オリジナル8の時代では、フライ級やバンタム級は今のように存在の耐えられない軽さではありませんでした。
 

今更ですが、その原因は。。。

①アジアや中南米、アフリカなど発展途上国が温床となっており、そもそも欧米の関心が低い。

②団体と階級増殖の中でも好き放題に細分化され、そもそも興味がなかったのにますますわかりにくくなっている。

③注目度の高いPPVイベントなど大興行で主役を張ることは絶対になく、アンダーカードに添えられ続けていることから、そもそも低かったステイタスをさらに下落させている。

この「そもそも」の3点を主因に挙げることが出来ます。

このブログでは何度も繰り返していますが、これが「相撲」のように奴らが全く知らないものなら、まだ「突破の糸口」があります。 

ただ、そうではないのが絶望的です。  日本人の主食を米からタロイモに変えるようなミッション・インポシブルです。
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現代ボクシング最高の大物。村田の釣り針に引っかかってくれるか?


ロマチェンコもGGGも単体ではPFPファイターに到底なれない不人気選手ですが、人気階級という深く広い海に、圧倒的な実力という釣り針を垂らし続けることによって、超軽量級には存在しない大物が引っかかる可能性があるのです。

ウクライナ人とカザフスタン人、この二人の釣り針は見事に大物をフックしましたが、残念なことに釣り上げることは出来ませんでした。

本当に残念です。階級と人種の差別が闇深い米国のリング、そこで日本人の私たちが応援するのは決まっています。

こいつだけは叩きのめさなきゃダメ!死んでも負けちゃダメ!だったのに…。

結局は、ロマチェンコもGGGも、マーベラス・マービン・ハグラーにはなれなかったのです。

それでも、彼らほどの存在は超軽量級には一人も存在しません。

彼らをボトムラインの9ー10位として、世界が注目する本物なピッグネームに挑んだ日本人を振り返ります。



【番外編】アントニオ猪木

ボクシングを超えてスポーツ史上でくくってもトップ、モハメド・アリと戦った事実は揺らぎません。

この事実で最も重要なことは、当時のアリが現役の世界ヘビー級王者だったということです。

猪木!がんばれ!



【第10位】試合前=中谷正義vsワシル・ロマチェンコ 


史上空前のライト級ウォーズの火蓋が切って落とされた中、最強と目されるロマチェンコに勝利すると、デビッド・マクウォーターの「中谷との再戦は我々にとって意味がない」という言葉も空々しく感じられるだけです。

ロマチェンコを撃破した中谷を回避するなら「テイクオーバーは逃げた」と世界中のボクシングファンから非難されるでしょう。



【第9位】試合前=村田諒太vsゲンナディ・ゴロフキン

昨年は、カネロの口からも「村田と東京」と出るなど、一気に具体化しそうな日本ボクシング史上最大の一戦でしたが…。

それでも、いまだにミドル級最強候補のゴロフキンを鮮烈な形でノックアウトすると、カネロへ向けた強烈なメッセージになります。



【第8位】石田順裕vsジェームス・カークランド
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八重樫東や井上尚弥ら超軽量級でもリング誌awardに選ばれますが、人気階級はノンタイトル戦など世界レベルにない試合でも選ばれるのです…。

カークランドはバンタム級で例えると〝一応王者〟のエマヌエル・ロドリゲス以下の、王者ですらない過大評価の典型でした。

しかし、リング誌をはじめとした専門誌はもちろん、スポーツイラストレイテッドやCNNまでが物語性のあるホープの蹉跌を大々的に報じました。バンタム級など超軽量級ではありえないことです。

残酷な言い方ですが、米国でミドル級を男子硬式野球に例えると、バンタム級は女子ソフトボールです。

そして、バンタム級も女子ソフトボールも日本こそが本場です。女子ソフトでは、世界のトップ選手が日本を目指します。

憧れ料まで払ってるのに、ESPNからは「井上尚弥は全く無名(こっちには放送する価値がないんだから、当初の放映権料をつべこべ言わずに払え!)」とまで言われ、プロモートはいつも後回し…。

日本のバカ信者どもへのアピールや「このまま防衛を続けると天文学的な数字になる」といつかバレる嘘を流布する以外に、ラスベガスに拘る意味はあるのでしょうか?

女子ソフト同様に、どう逆立ちしても日本でやるのがファンもスポンサーもwin−winなのに…。
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WBA王者の村田諒太とIBF王者ゲンナディ・ゴロフキンの団体統一戦が「12月31日東京」で大筋合意していると、BOXINGNEWS24が報じています。

大晦日まで、二人とも1試合も挟まないつもりでしょうか? 
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昨夜からずっと強風が吹き続けています。

歩道には風で落ちた梅の実がいくつも転がっていました。

それでも、ボクシングの世界王者の数の方がずっと多いでしょう。

村田に先立ち中谷正義のワシル・ロマチェンコ戦が6月26日、ラスベガスのバージンホテルで決定、大晦日のGGG戦が決まると、今年だけで日本史上に残るビッグファイトを2度も迎えることになります。

ロマチェンコもGGGも元PFPキング。そして何よりもライト級とミドル級という世界的な人気クラスで屈指の強豪です。

日本ボクシング史上最高の決戦は「ファイティング原田vsエデル・ジョフレ」であることに誰も異論はないでしょう。

モハメド・アリをかわしてリング誌の60年代PFPキングのジョフレを2度も撃破、史上初のフライ、バンタム2階級制覇を果たした原田の偉業は、原田にしか負けなかった歴史的なグレート、ジョフレありきの運に恵まれた側面もあり、もはや更新不可能かもしれません。

原田は、アリ以上の大物を2度も倒したのですから。

ただ、言い方は悪いですが、米国目線では「所詮バンタム級」なのです。

あの時代、質の面ではジョフレを倒すことがボクシング界で至高の栄光でした。

しかし、ジョフレの知名度や存在感はアリはもちろんヘビー級の世界ランカーにも遥かに及びませんでした。

村田や中谷の相手は、二人とも大勝負に敗北した落ち目の元PFPキング。

GGGはアルファベットのピースを一つ持ってるに過ぎません。ロマチェンコに至っては手ぶらです。

それでも彼らが成し遂げるかもしれないのは〝アリを倒す〟ことなのです。

日本人には遠く険しい高嶺に咲いた花、その花をわずか半年で二輪も摘み取ることができるかもしれないのです。

勝敗はひとまず置いておいて、世界にその名を轟かせた人気階級のビッグネームに挑んだ日本人のベスト10を振り返ってゆきます。
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どんなボクサーにも欠点はあります。

complete fighterなど、歴史上ただの1人も存在しません。

モハメド,アリにもフロイド・メイウェザーにもマニー・パッキャオにも天敵と呼べるジョーカーのスタイルが存在しました。

アリの場合は自身を上回る身体能力も持つケン・ノートン、メイウェザーはチェスファイトに乗らないホセ・ルイス・カスティージョやマルコス・マイダナ、パッキャオは高い危機管理能力を持つ稀代のカウンターパンチャー、ファン・マヌエル・マルケス。

アリとパッキャオは勝ち越している、メイウェザーは辛勝しているとはいえ、彼らにも明らかにジョーカーは存在しました。
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今のカネロ・アルバレス がcomplete fighterに見える理由。それは、まだジョーカーを引いていないという一点に尽きます。

カネロの唯一の敗北はメイウェザー。肉体的なダメージはほとんどないあの試合は、タッチボクシングの授業料と考えると、安いものでした。
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カネロは、捉え所のないエリスランディ・ララにも空転しました(科学的なボクシングが大好きな〝ラスベガス判定〟が「単なる突進」を評価した画期的な試合)。

しかし、メイウェザー戦は8年前でキャッチウェイトを強いられていました。ララ戦からも7年が経っています。

この7〜8年でカネロは劇的な進化を遂げた。。。そう言っても否定できる人はどこにもいません。
 

ただし、カネロのキャリア全般を通して、今なお一貫して回避しているスタイルがあります。

ビッグパンチャーです。

ジュニアウェルター級時代はチャーロ兄弟を避け、ミドル級に上げてからもゲンナディ・ゴロフキンとの決戦を先延ばしました。

野球でもテニスでもボクシングでも、あらゆるスポーツにおいて最も厄介な相手はパワープレーヤーです。

パンチャーとの戦いにおいては「一発をもらわないこと」に意識が傾きます。伸び伸びと自分のボクシングをすることは出来ません。当たり前です。

ノニト・ドネアや井上尚弥相手に「リラックスする」とか「相打ち狙い」のボクシングなんてあり得ません。

カネロは、用意された相手を粉砕して地域タイトルを集め、衰えたビッグネームを食い、体重超過やキャッチウェイトを繰り返しながら自信と実力を蓄積してきました。

2015年のジェームス・カークランドはビッグバンチャーではないことは、誰も異論ありませんね。

セルゲイ・コバレフにしても、私生活の乱れと経年による劣化版で、リバウンド制限の保険までかけた試合でした。

ボクシングが巧い相手との豊富な対戦経験。それが、カネロの防御技術に飛躍的な向上をもたらしているのは間違いありません。

そして、温室の中に敷かれた線路を走る高級列車は、キャッチウェイトなどで弱らせた生贄を轢き続けてきました。
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しかし、カネロはcomplete fighterではありません。ジョーカーを引いてないだけで、陣営がそこに近寄らないように細心の注意を払って来ました。

どう考えても、心身ともに頑健なビッグバンチャーは、必ずカネロのジョーカーになるでしょう。
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村田諒太の次戦がゲンナディ・ゴロフキン、そして年末にカネロ・アルバレス。そんな連続メインディッシュな話が、ボクシング180年の歴史であったでしょうか?

。。。。。まだ、何も決まってないんですけどね。

ただ、何事にも準備は大切です。

まずは、一部メディアでPFPキングに推されている赤毛のメキシカンからです。
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カネロで特徴的なことは、身長173㎝/リーチ179㎝のミドル〜スーパーミドル級としては極端に小さなフレームです。

リング誌のスーパーミドル級ランキングの上位選手を見渡すと、1位:デビッド・ベナビデス(187㎝/196㎝)、2位:ケイレブ・プラント(185㎝/188㎝)、3位:カラム・スミス(191㎝/198㎝)、4位:アンソニー・ディレル(188㎝/189㎝)、5位:ビリー・ジョー・サンダース(180㎝/?)…カネロの小さな骨格は異様なほど際立っています。

単純な身長・リーチでは、井上尚弥(165㎝/171㎝)らのバンタム級の方がまだしっくりくるほどです。

もちろん、ボクシングは身長・リーチでクラス分けされていません。

体重です。身長やリーチの差を跳ね返す〝ダビデ〟はボクシング界では珍しくありません。

しかし、それにしても〝ゴリアテ〟揃いのスーパーミドル級のカネロはあまりにも異質です。

ダビデに必須の戦力はスピードです。そこに、フロイド・メイウェザーの完璧な防御や、マニー・パッキャオの波状攻撃が上乗せされると、大抵のゴリアテは倒壊します。

いずれにしても卓越したスピードを大前提に、高度で独創的な攻防技術でゴリアテとの正面衝突を避けるのが必勝のメソッドです。

しかし、カネロは違います。ゴリアテ相手に、一見パワーボクシングを仕掛けているように見えます。

もちろん、実態はそうではありません。

メイともパックとも違うスタイルです。

あえて近似したサンプルに挙げるとしたら、マイク・タイソンでしょうか。

しかし、タイソンがバックステップを踏めない欠陥品だったのに対して、カネロは下がったとしても優位に試合を進めることが出来る万能型です。

「現時点でフリオ・セサール・チャベスを凌ぐメキシコ史上最高ボクサー」「現在生きているボクサーでもPFPキング」という声まで聞こえて来る30歳のメキシカンは、完全無欠のファイターなのでしょうか?

ボクシング大国、メキシコでは偏執的なまでに打撃戦が好まれ、拳の戦争を回避するボクサーには容赦無いブーングが浴びせられます。

たとえ異邦人でも、打撃戦から一歩も引かないパッキャオのような恐れを知らないファイターが、かの国では支持されるのです。

それがメキシカンスタイルです。

メキシコ史上最高の人気者カネロですら、ゲンナディ・ゴロフキンとの初戦で引いて戦ったことには会場でもメキシコメディアでも批判が集まりました。

メキシカンはある意味、十字架を背負っています。

リカルド・ロペスのような美しいボクシングは好まれません。

メキシコの人気者、グレートは誰もが地獄の一丁目で喧嘩ファイトを繰り広げてきたスラッガーたちでした。

カネロもメキシコのスラッガーの系譜に名前を連ねるファイターに見えます。

しかし、データはそうではありません。
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名だたるメキシコのグレートと比較してもカネロの防御技術は図抜けています。

これは2年前のデータですから、今はその〝防御率〟は更に研ぎ澄まされています。

本来は両立しないはずの「精密で高度な防御技術を操る強打のファイター」。理想のファイター像にカネロが接近しているのは間違いありません。

誰がカネロに勝てるのか?

もしかしたら、その段階はとっくに過ぎて「誰がカネロといい勝負ができるのか?」のステージに突入しているのかもしれません。



マービン・ハグラーやシュガー・レイ・レナードはカネロを粉砕したでしょうか?

アンドレ・ウォードならメイウェザーがキャッチウェイトでやった授業を、スーパーミドルでカネロにほどこすことができるでしょうか?

「誰が168ポンドでカネロに勝てるのか?」。

…仮想対決に続きます。
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やっぱり巨大スタジアムでのボクシングの試合は素晴らしい。

ハードロック・スタジアムの作り、雰囲気は最高でした。できれば太陽と風が感じられる日中にやってほしかったです。なにしろフロリダですから。


カネロ・アルバレスは今年あと3試合を戦う予定です。

5月8日にビリー・ジョー・サンダース戦が発表されました。シンコ・デ・マヨの期間です。

すでに立ち上がっているオッズは1/6(1.67倍)–4倍。

当然、メキシコに近い西海岸やラスベガス、テキサスが会場になります。

ラスベガスのアレジアント・スタジアム(ラスベガス・レイダースの本拠地)と、テキサス州アーリントンのAT&T スタジアム(マニー・パッキャオやエロール・スペンスJr.らが戦っているダラス・カウボーイズの本拠地)が有力候補と報じられていますが、いずれも巨大スタジアム。

いいですね〜、どでかいスタジアムでのメガファイト。

そして、ビリーをビリビリに引き裂いたあとは9月にケイレブ・プラントか、それともミドル級からゲンナディ・ゴロフキンやジャーモル・チャーロを引っ張り上げるという噂もあります。

〝第4戦〟は東京も視野に入れているといいますから、そうなると相手は一人です。

「村田諒太vsGGG」の交渉がどのレベルまで進んでいるのか不明ですが、カネロとGGGからコクられたら、GGGに「ごめんなさい」するしかありません。

もし、カネロがサンダースとプラントを撃破すると、完全統一王者として来日することになります。

「村田にスーパーミドルの王座に挑戦する資格があるのか?」なんて野暮は、プロボクシングの世界で言っちゃいけません。

面白くなってきました。 
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Saturday 27, February 2021
Hard Rock Stadium, Miami, Florida, USA  

Super Middle Contest, 12 Rounds
Ring magazine World Super Middle Title
World Boxing Council World Super Middle Title
World Boxing Association Super World Super Middle Title


前日計量は両者とも167.6ポンド、リミットを0.4ポンド下回る体重で一発クリア。

1/50(1.02倍)と14/1(15倍)。数日前から動きません。

オッズと専門家予想では勝敗は全く興味の外、完全なミスマッチです。

それでもカネロ陣営や共同プロモートしたエディ・ハーンに批判が集まらないのは「今年は4試合する」と30歳のスーパースターが明言しているからです。

ファンもメディアも「4試合するなら、前菜を食べても構わない」ということです。

もっとわかりやすく言えば、ミスター・ロボットは、カネロが無傷に近い状態で残りの試合をこなせるように用意されたサンドバッグです。
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https://www.youtube.com/watch?v=V2GVQTtMvL8&feature=emb_logo

左後方にはリング誌、WBC、WBAの大型ベルトが並び、広告塔はヘネシー、テカテビール。

ハードロックスタジアムのフィールドにカネロのために作られた特設リングの上で、29歳のトルコ人は不撓不屈の精神でカネロに立ち向かうでしょう。根性は見せるはずです。

多くの戦前予想が溢れていますが、トルコ人の勝利を推すものは見当たりません。

2017年5月にイルディリムと対戦(12ラウンド判定負け)したアントニオ・マルコ・ペリバンの予想が最も的確に聞こえます。

「フィジカルが強くブルドーザーのように前進してくるイルディリムは、カネロにとって難しいパズルではない。序盤はあしらって、徐々に削っていく展開だろう。単調で防御技術も拙いイルディリムは、カネロのボディと角度をつけたアッパーから逃れる術を持たない。試合が7ラウンドを越えるとは思えない」。

肉体は頑健でもパンチは軽い、ボクシング技術は世界基準にない、手も足も遅い…ミスター・ロボットに組み込まれた戦力のどこをどう探しても、カネロに対抗できる部品は一つも見当たりません。 

カネロが偵察に使う時間は1ラウンドで十分でしょう。カネロがアクセルを踏み込めば、そこで試合が終わりそうです。4ラウンドでストップを予想します。
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Saturday 27, February 2021
Hard Rock Stadium, Miami, Florida, USA  

Super Middle Contest, 12 Rounds
Ringmagazine 
Super Middle Title
World Boxing Council World Super Middle Title
World Boxing Association Super World Super Middle Title


昨年12月19日、アラモドームで苦戦も予想されたカラム・スミスを一方的な判定で下してからわずか71日、カネロが日本時間28日(日)にリングに戻ってきます。

対戦相手はイスタンブールの〝ミスター・ロボット〟 イルディリム。

29歳のトルコ人は2019年2月23日(アンソニー・ディレル戦=負傷判定負け)以来、2年と4日ぶりのリング。BoxRecではinactive、引退扱いです。

スーパースターが登場するリングはいつだってメガファイトですが、これほど冷めた目で見られるメガファイトは記憶にありません。

プライムタイムど真ん中のPFPキングに、世界基準での勝利は一つも無いローカルファイターが挑む…オッズは悲惨なことになっています。
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ウィルアムヒルではカネロ勝利が1/50(1.02倍) 、イルディリム14倍。カネロ1/200(1.005倍)なんて数字も叩かれています。 

リング誌などは、トルコが舞台になったシリーズも制作された「ミッション・インポシブル」にひっかけて報じていますが、トム・クルーズがミッション・インポシブルを完遂するのは映画の世界、リングの上ではありません。

イルディリムのトレーナーはティモシー・ブラッドリーやアブネル・マレスを研磨したホエル・ディアス。

「チャンスは誰にだってある。カネロは現代最高のボクサーと言われているが、アブニも多くの可能性を秘めている。リングの上ではなんだって起きるんだ。アンディ・ルイスJr.がアンソニー・ジョシュアをノックアウトするなんて誰が予想したか?二つの拳をスイングしあうリングの上ではなんでも起きるし、起こせるんだ」(ディアス)。

イルディリムは「試合前にあまり大げさなことは口にしたくない。準備はできている。1日2回のハードワークを通じて素晴らしいコンディションを作ることができた。自分とトルコのために戦う」。

トルコのボクサーと聞いて記憶に新しいのは〝ミニ・タイソン〟セルチュク・アイディン。史上初の世界王者の期待を乗せて進撃しましたが、夢は叶わず。

もし、イルディリムが大番狂わせを起こすようなら、ルイスJr.どころかバスター・ダグラス級の衝撃です。
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先日、ミゲール・ベルチェルトを攻め落としたオスカル・バルデスはチーム・カネロの先鋒。今週はエースの登場です。=画像は「俺が負けると信じてた人たちはもう何も言えない、黙ってなさい」の〝シー〟ポーズをご機嫌で決める陣営。

「バルデスvsベルチェルト」は専門家予想でこそ超大番狂わせでしたが、戦後の記事でアップセットの記述が控えめだったように番狂わせとは捉えにくい試合でした。

カネロを支えるエディ・レイノソは「イルディリムは我慢強いファイター。ディレル戦も勝っていたのに不運な判定に泣かされた。土曜日の夜に我々の前に立ちふさがるのは、鋼鉄の根性で向かってくるファイターだ。ただ、ハートはカネロの方が上だ。いくつかの作戦を用意している」と静かに語るだけ、油断は微塵も感じられません。

舞台はマイアミ、ハードロック・スタジアム。NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地です。

アメフト時でキャパ7万5000人、フロリダ州の収容制限はどうなっているのか不明ですが、ラスベガスなどのカジノではない巨大スタジアムでのイベントには胸が躍ります。

といっても、それはよほど酷いマッチメイクでなければ…の話です。 

さすがに、番狂わせは無いでしょう。カネロの前半ストップ。それしか予想できません。 
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Steven Butler vs Jose de Jesus Macias
   
Friday 29, January 2021 Cuernavaca, Morelos, Mexico  

Middle Contest, 10 Rounds
vacant World Boxing Council Francophone Middle Title
vacant NABA Middle Title

vacant NABF Middle Title
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2019年12月23日、横浜アリーナで村田諒太に破壊されたスティーブン・バトラー。 

あれから1年と1ヶ月。〝BANG BANG〟 バトラーがリングに帰ってきます。

村田戦まではIBFフェデレーション、IBOインターナショナル、WBCフランコフォン(フランス語圏)・インターナショナルと地域タイトルをコレクション、カナダを代表するホープ。

今、まだ25歳。

メキシコはモレロス州クエルナバカでこれからゴングが打ち鳴らされるホセ・マシアス戦でも空位の地域タイトルが3つもステイクされます。

29歳のマシアスはグアダラハラ出身のメキシカンながら、ここ10戦中5戦をカナダのリングに上がり、今回のチャンスをつかみました。


強打のバトラーは28勝24KO2敗1分、マシアスは27勝13KO10敗3分。

試合は punchinggrace.com で配信されますが、日本で生観戦は難しそうです。

バトラーを共同プロモートするゴールデンボーイ・プロモーションズのマッチメーカー、ロバート・ディアスは「村田戦から多くを学んだバトラーは世界再挑戦への準備が出来ている」。

カーソン・ジョーンズやビタリ・コピレンコといった〝ミドル級のリトマス紙〟に勝利しているバトラーですが、村田戦で露呈したようにディフェンスと耐久力・装甲に致命的な欠陥を抱えています。

とはいえ、二流の証明書を何枚も発行しているマシアスに敗れることは許されません。
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