カテゴリ: 井上尚弥

How does it feel fighting Naoya Inoue?



日本で井上尚弥を向こうに回してリングに立つということは、非常に厄介な仕事だ。

井上に勝つ気で向かって行くにしてもそうだし、ほとんどの場合のように何とかノックアウトされずに生き延びることに必死になるにしても、やはり同情すべき非常に厄介な仕事になる。

もちろん、井上は小さな軽量級で、もっと大きくて強いファイターはいる。しかし、小さくて軽いクラスの中での井上の凶暴性は頭抜けている。

体重はわずか122ポンド、身長は5フィート5インチしかないというのに。

井上の火力に対抗して打撃戦に挑むのか、それとも生き延びるためだけに逃げ回るのか?自宅のソファで観戦しているマニアどもから「臆病者」と軽蔑される方が、スタズタにノックアウトされるよりもましと考えるか?

それは、個人の価値観の問題だ。

2022年に井上と11ラウンドも対峙したポール・バトラーは、まだその答えを探している。

あの醜い試合をもう一度見たいと思う人は誰もいない、当事者のバトラーも、そしておそらく井上も。

「逃げ回るだけではプロじゃない」という非難は間違っていると、バトラーは考えている。なぜなら、あんな軽いクラスにプロなど存在しないから。プロとして練習できるのは日本の一部のボクサーだけ。職業として成立しない軽量級で無様な試合をしたと怒る人がいるとしたら、それは怒る方が間違っている。

それでも、バトラーはビジネスにならないはずの軽量級で井上から逃げ回ることで50万ドル近くも稼いで人生が変わった。

プロボクシングの軽量級は誰も注目しないかもしれないが、もし、井上に勝っていたなら、カネとは違う意味で人生が変わったかもしれない、そう思うことがある。

本気で勝つ気でもっと攻撃していたら、結果が変わっていたかもしれない。もちろん、それは3ラウンドか4ラウンドでKOされた可能性も含めて。

井上が減量に苦しんでいるのは知っていたし、前日計量でも彼の顔や肌艶から明らかだった。前半を凌いで、後半に勝負をかけることも考えていた。

井上をイライラさせることには成功した。彼は両手を後ろに回したり、必死になって私を挑発したが、そんな子供騙しの誘いに私は乗らない。

東京では最初は快適だったが、試合当日になると彼らの態度は別人のように一変した。控え室から追い出そうとされたり、グローブをはめるときは何かを仕込もうとしていると大声で怒鳴られた。

井上と私は、戦う前から対等ではなかったんだ。

ルイス・ネリも東京の重圧の中で潰されるだろう。井上はサウスポーが得意だから、7ラウンドか8ラウンドでネリをKOするんじゃないか。

井上は、ワシル・ロマチェンコが負けたのと同じ相手に負けるだろう。体格だ。井上は馬鹿じゃないから無謀な挑戦はしないだろう。フェザー級まではうまく戦えると思う。




******英国ではほとんど注目されないボクシングの軽量級だけに、バトラーを「臆病者」と呼ぶ人は余程のボクシングマニアだけ。

そして、アウエーでBサイドのバトラーが邪険に扱われるのも仕方がありません。国賓のつもりか?

ノニト・ドネア2では井上は使用グローブを無断で開封してドネア陣営が猛抗議しましたが、「じゃあ試合中止にしますか?」と聞かれて大人しくなりました。

さて、明日「逃げるか」「戦うか」の選択を迫られているネリの母国はメキシコ。軽量級にも一定の注目が集まるボクシング大国、メキシコです。

井上に勝てば、最近ならアンソニー・ジョシュアを沈めたアンディ・ルイスに次ぐ大快挙と期待されてしまっています。戦うしかありません。

ネリには戦う選択肢しかありません。



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米国でまともな会場でメインを張る需要が無く、一般的なボクシングファンにも全く無名のルイス・ネリですが、井上尚弥に挑戦する東京ドームでのUndisputed championshipではジュニアフェザー級以下の超軽量級ボクサーとしては破格の報酬を得ることになります。

ネリの名前が最も通っているのは、日本のボクシングファン。

そんなガラクタボクサーですが、日本時間の今日19日か明日20日来日する予定といいます。

軽量級のボクサーが試合の2週間以上も前に来日するのは異例のことです。

もしかしたら飛行機はエコノミークラスではなく、宿泊先もビジネスホテルではないかもしれません。

試合前のインタビュー、公式記者会見ではきっちり悪役を演じて欲しいのですが…。

顔が泣き顔で貧相なのも物足りないので、ルチャ・リブレの覆面被るか、タトゥー彫って強そうな顔で井上を煽って欲しいところですが…またいつものようにボソボソと気弱にしか話せないのでしょう。

前日計量のあとのフェイスオフでもおとなしかったら、Youは何しに日本へ?です。

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当日のリングサイド、解説者席には、山中慎介も座るのでしょうか。

井上は慎重に立ち上がり、ガラクタに序盤から仕掛ける勇気がないでしょうから、終末は5〜8ラウンドの中盤に訪れそうです。
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全米ボクシング記者協会(BWAA)のジョセフ・サントリキート会長が「井上選手の殿堂入りはほぼ確定」と語ったそうです。

probably か may be か、「ほぼ」が英語でどういう表現だったのか不明ですが、certainty や no doubt といった「確実」ではなかったようです。

個人的にはcertainty や no doubt と言っても差し支えないと思います。

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もちろん、first ballot(一発殿堂)かどうかは分かりませんが、その可能性も十分ありえます。

引退した年が同じで資格発生年にとんでもないグレートが3人被ってくると、first ballotは確実とは言えないものの、よほど巡り合わせが悪くない限りは井上の一発殿堂は揺るがないと思います。


ただ、巡り合わせが悪いことが絶対にないとはいえません。

マニー・パッキャオやフロイド・メイウェザーは、誰が相手でも一発殿堂確実、「certainty first ballot Hall of famer」と表現されましたが、井上はさすがにその領域には達していません。

現役ボクサーで井上のfirst ballotを阻む、つまり現時点での業績が井上を凌駕している、例えば「Sugar Ray Robinson Awardの受賞回数」か「PFP1位の在位期間」で井上を上回っているボクサーは…。


両方上回っているのは、カネロ・アルバレスだけです。

Sugar Ray Robinson Awardは1回受賞で井上と同じながら、PFP1位在位期間で圧倒的に上回っているのはワシル・ロマチェンコ、テレンス・クロフォード、オレクサンダー・ウシク。

カネロを含めた、この4人は、現時点の評価で明らかに「井上よりも上」です。

さらに、PFP1位在位期間で井上をはるかに凌駕するローマン・ゴンサレスも不気味です。PFPが最高評価と信じ込んでいる井上信者にとっても、ショッキングな存在です。

また「今後の業績によっては」という点では、すでにSugar Ray Robinson Awardを1度受賞しているドミトリー・ビボルが2度目を獲ったら…?

まあ、それを言い出すと井上にも「今後の業績」は大いに期待できるわけで、Sugar Ray Robinson Awardを3回獲ったらcertainty や no doubtの領域です。

そもそも、上記のボクサーたちが同じ年に引退する可能性は少なく、井上の一発殿堂は十分あり得ます。

いずれにしても、現時点の井上は殿堂入りは「ほぼ」ではなく「確実」。「一発殿堂かどうか?」を語る次元にあると思います。
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暇つぶしの名無しさん 2024/01/20 16:58

ベテルビエフっていつ頃からPFPから消えたんでしたっけ?
あとPFPから消えた理由ってちゃんと語られた事ありましたっけ??

あまりにも印象無さすぎて忘れた……
あと最高で何位だったのかも覚えてないっすね……

元記事: リング誌でもベテルビエフがようやくPFP圏(再)突入。 (編集)

IPアドレス:131.147.193.149/禁止IPに追加

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まあ、意図的に書いてるのかもしれませんが、PFPとはそういうことです。

わざわざ調べる気にもなりません。

井上尚弥が一瞬1位になったことは、日本のボクシングファンは覚えていても、他の国のボクシングファンはどうでもいいこと。世界的には2年以上も君臨したローマン・ゴンサレスも忘れているというか、そもそも知らないというか、廃刊になってしまう雑誌のPFPを誰が記憶に刻み込んでいるでしょうか?

その意味でも、井上尚弥が記録に残るSugar Ray Robinson Award Fighter of the Yearに輝いたことは「リング誌のPFP」という刹那の蜃気楼とは違い、大きな価値があるのです。

リング誌PFP1位が権威があるとか、ボクシング界の最高評価と喧伝したメディアや、それを真に受けた井上信者らにとってSugar Ray Robinson Awardはバツの悪いものだったでしょうが、真実を知ることは悪いことじゃありません。

今度は「Sugar Ray Robinson Awardは最高に権威がある」と、「井上はもう日本で見れなくなる」「ラスベガスで20億円」「リング誌のPFPはバロンドール」と言った同じ口でシレっと語るんでしょうが、さてさてそれはどないなもんでしょうかねえ〜???

というわけで、しばらく続きます。
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日本人としてはもちろん、米国を主戦場としないボクサーとしても史上初、ジュニアフェザー級以下の軽量級では2012年のノニト・ドネア以来、史上2人目のSugar Ray Robinson Awardを受賞した井上尚弥。

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一方で、2023年の賞レースでモンスターと一騎打ちとなったテレンス・クロフォードは、9年ぶり2度目の最高名誉を逃しました。

人気階級の不人気選手、バドにも少しふれておくと、前回受賞は2014年。9年ぶりの受賞となると、ジョージ・フォアマン(1973年ー1994年)の21年ぶりに次ぐ「復活劇」でした。

…にしても、フォアマン、化け物です。

そして、2015年のフロイド・メイウェザーから米国ボクサー〝7連敗〟のストップもかかっていました。

21世紀になってから米国ボクサーが選出されたのはバーナード・ホプキンス(2001年)、バーノン・フォレスト(2002年)、ジェームス・トニー(2003年)、フロイド・メイウェザー(2007年/13年/15年)、アンドレ・ウォード(2011年)、そしてクロフォードの8回、6人だけ。

私が米国ボクシングに惹きつけられた80年代から90年代にかけての20年間では、フリオ・セサール・チャベス(メキシコ:1987年)、レノックス・ルイス(英国:1999年)の2人を除くと残る18回は全てが米国ボクサー。

1995年のオスカー・デラホーヤを「メキシコ」にカウントすると17−3になりますが、その17人は全員がAfricana-American、黒人でした。

21世紀を迎えて、黒人選手が躍動していた米国ボクシングの呼吸は完全に止まりました。唯一の例外はメイウェザーですが、品性下劣な言動で注目を集める天才的な〝炎上商法〟は誰にも真似ができるものではありません。

クロフォードに全く華がないのも事実ですが、生まれた時代も悪かった。といっても、80年代の中量級黄金時代では王者になれたかどうかも怪しいですが。

クロフォードを慰めて(慰めてない?)

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話は、戻ってモンスター。

英国ボクシングニューズ(BN)誌はFighter of the Year こそクロフォードを選出しましたが、井上をはじめ日本人軽量級選手の記事も以前と比較すると増えてきています。

曇天の土曜日にご紹介するのは2023年12月21日号、THE UNMISSABLE 80-PAGE FESTEVE SPECIA L。クリスマスウィークに発行される80ページの〝増量版〟。

定期購読してるのであまり気にしてませんでしたが、単価も50ページ弱の通常号が£4.25(約800円)、この特別号は£4.99(約940円)。

オールカラーの綺麗な雑誌ですが、紙質がトイレットペーパーか!というくらいに貧弱なので乱暴に扱えません。

さて、この号で特集された企画の一つが「HIGH DRAMA」(劇的瞬間)。The 50 most dramatic punches in boxing history(史上最も劇的な拳)をランキングしています。

この種の企画はどうしても現代寄りになりますが、それを差し引いても井上尚弥vsノニト・ドネア第1戦(2019年12月7日)が43位にランキング。

このランキングの選考基準が書いてないので不明ですが、井上ならファン・カルロス・パヤノを背中から落下させたジャブクロス(2018年10月7日)や、ドネアがフェルナンド・モンティエルを轟沈した〝後の先〟の左フック(2011年2月19日)が入っててもおかしくない気はしました。

カルロス・サラテやウィルフレド・ゴメス、サルバドール・サンチェスはもちろん、マイケル・カルバハルらの〝劇的な拳〟も50位内に見当たらず、欧米ボクシングシーンの軽量級はこうして忘れ去られていくのでしょう。

気を取り直して、井上vsドネア第1戦の選評を一部抜粋。

「2019年の年間最高試合、この日のドネアだけが井上の残酷なレバーフックをまともに食らっても立ち上がり、勇敢に反撃する方法を知っていた」。

ちなみにトップ10は①ヘンリー・クーパーvsカシアス・クレイ、②ディエゴ・コラレスvsホセ・ルイス・カスティージョ、③ジョー・フレイジャー・ムハマド・アリ(初戦)、④ジョージ・フォアマンvsマイケル・モーラー、⑤ロッキー・マルシアノvsジェシー・ジョー・ウォルコット、⑥ジョージ・フォアマンvsフレイジャー(初戦)、⑦ルイス・フェリポvsジャック・デンプシー、⑧スタンレー・ケッチェルvsジャック・ジョンソン、⑨フロイド・メイウェザーvsリッキー・ハットン、⑩シュガー・レイ・ロビンソンvsジーン・フルマー(第2戦)。

10試合中7試合がヘビー級でした。

この号では発行5日前に行われたバム・ロドリゲスvsサニー・エドワーズ戦も詳報、5日後に行われる井上vsマーロン・タパレス戦もプレビューするなど、さすが週刊誌な特徴も存分に発揮しています。
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プロボクシングほど奇妙奇天烈な世界は、他にありません。

4Belt -Eraの現代は言うに及ばず、オリジナル8の時代ですら「世界チャンピオン」を決めるのは世界の統括団体ではあリませんでした。

ボクシング界はいつだって魑魅魍魎、なのです。

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ジョー小泉をして「生まれ変われるとしたら?シュガー・レイ・ロビンソンを生で見たかった」と言わしめたボクシング史上最高のファイター。



年間MVPにあたるSugar Ray Robinson Award Fighter of the Year にしても、ちょうど10年も歴史が長いリング誌のFighter of the Year より格上なのか?

あるいは、Joe Louis Fighter of the Decade(ディケイド最高選手)の方が当然、格上じゃないか?

…なんて疑問も、そもそも「Fighter of the Year よりもPFPを先に知っちゃった」という日本のボクシングファンにはなかなか思いつきようがありません。

日本国内発信の情報だけだと、そうなってしまうのも無理はありません。

また、Sugar Ray Robinson Award Fighter of the Yearの第1回(1938年)受賞者、これは井上信者でも知ってるかもしれないジャック・デンプシーです。

しかし、よく考えるとデンプシーはローリング’20の時代に活躍したスーパースター、1938年ということは引退してから10年あまり経って受賞ということになります。

もっと倒錯的なのは、1950年代に活躍したシュガー・レイ・ロビンソンの名前を冠したSugar Ray Robinson Awardを、デンプシーが受賞しているわけがないということ。

最初の「10年のタイムラグ」は、黎明の Fighter of the Yearが「年間最高選手」というよりも「殿堂」や日本プロ野球の「名球会」的な、引退してから授与される名誉賞の色彩が濃かったのが原因です。

そして、シュガーとデンプシーの逆転現象の原因は、もともとこの賞の名称がAP通信のスポーツ記者エドワード・J・ネイルにちなんだ「The Edward J. Neil Trophy」だったからです。

1938年、ネイルはスペイン内戦の取材中に死亡、その年にこの賞がスタートしたということは、 私たちがよく知らない37歳で天国に駆けた記者の死が、BWAAにとっては相当に大きな出来事だったということが想像できます。

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さらに驚きなのは The Edward J. Neil Trophy がいつ、Sugar Ray Robinson Awardに切り替わったのかというとです。

なんと2009年なのです。

その意味では「第1回 Sugar Ray Robinson Award Fighter of the Year」の受賞者はマニー・パッキャオになります。


Sugar Ray Robinson Award Fighter of the Yearは、毎年2月にニューヨークで表彰式を開催してきました。

これが、リング誌などの「勝手に決めました。副賞は別途送付します(送らないかもしれません)」というアワードとは違います。

とはいえ、それはマイナースポーツ、ボクシングの中での話。メジャースポーツの大規模なアワードとは比べようもない、ホテルの宴会場での開催です。日本でもほとんど報道されることがなかった〝黒ミサ〟的な表彰式ですが、ボクシングマニアにとってはまさに崇高な黒ミサです。

ただ、今年は日本でも大きく報道されるでしょう。

そして、定番のホテルはルーズベルトホテル。




Sugar Ray Robinson Awardは2015年のフロイド・メイウェザーを最後にカール・フランプトン、ワシル・ロマチェンコ、オレクサンデル・ウシク(ウクライナ2連覇!)、カネロ・アルバレス、テオフィモ・ロペス、カネロ、ドミトリー・ビボル、そして井上尚弥と、8年連続で米国勢が蹴落とされ続けています(テオフィモはブルックリン生まれですがアマチュア時代からホンジュラス色丸出し)。

今回はテレンス・クロフォードに〝連敗〟ストップの期待がかかっていましたが、クロフォードでは弱すぎたか。

何はともあれ、日本のボクシングファンは大きなクサビが打ち込まれた1年間に立ち会えました。

Thank you,Monster!

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Ray Robinson Award Fighter of the Year。

このブログでは度々触れてきましたが、井上尚弥が世界評価の頂点に登り詰めました。

アジア人では2012年のノニト・ドネア以来、11年ぶり。ジュニアフェザー級での活躍が評価されての選出は、やはりドネア以来で史上最軽量。受賞の決め手の一つになったのが「試合数」という点も同じです。

リング誌、ESPNとの〝三冠〟となると2006、08、09年を獲ったマニー・パッキャオ以来、アジア史上二人目の快挙。ESPNやリング誌と並べるのはRay Robinson Award Fighter of the Yearに失礼ですね。

そして、米国を主戦場としていない選手が受賞するのは史上初ではないでしょうか?

ESPNとリング誌の前哨戦を抑えたことで本命視はされていましたが、ドネアのときと違ってトップランクの影響力も減退、PFPとは違って軽量級に厳しい…懸念材料がなかったわけではありませんが、やりました!

日本での報道が少ないために、ボクシングファンでもRay Robinson Award Fighter of the Yearを知らなかったり、「リング誌のPFP1位が最高の名誉で、サッカーのバロンドール」と勘違いしている人も少なからずいたでしょうが、これが〝バロンドール〟です。

ボクシングファンとしては、日本人がバロンドールやESPY賞を獲るよりも、こっちの方が嬉しい。

Ray Robinson Award Fighter of the Year。さて、何から語りましょうか?
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全米ボクシング記者協会(BWAA)の Fighter of the Year 、そうですSugar Ray Robinson Awardが今週末に発表されます。

ESPN、リング誌と〝前哨戦〟で Fighter of the Year に選出された井上尚弥。映画で例えるとゴールデン・グローブ賞(ボクシングの話で引っ張り出すとややこしいな…)やPGAアワードを獲って、残るは本丸、アカデミー賞!みたいな感じです。 

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ノミネートされているのはデビッド・ベナビデス、テレンス・クロフォード、ガーボンタ・デービス、デビン・ヘイニー、井上尚弥。

井上の順番が最後なのは、David Benavidez、Terence Crawford、Gervonta Davis、Devin Haney、Naoya Inoue、とアルファベット順のため。

井上が大本命ですが…人が選ぶもの、タンクが入ってる時点で、どう転ぶかわかりません。

BWAAアワードにノミネートされている日本人は、もう1人。Trainer of the Year、Eddie Futch Awardに井上真吾も候補に挙がっています。これまでも何度かノミネートされていましたが、受賞には至っていません。

このアワードの最多受賞者はフレディ・ローチで2位グループの「2回」を大きく引き離す「7回」。そこまで傑出したトレーナーではありません、パッキャオのおかげです。

さて、真吾&尚弥がトリニダード、ロマチェンコの親子ダブル受賞に続く快挙なるか?
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多くのボクシングファンの〝戦前予想〟を裏切って、ESPNとリング誌のFighter Of The Yearに、日本人として初めて選出された井上尚弥。

ボクシングは日本でも世界でもけして人気スポーツとはいえません。さらに、世界的な統括団体が存在しないため、表彰もスキャンダルに塗れた慢性経営不振のリング誌をはじめとするメディアが選出するという不健全なプロスポーツです。

井上のFOTYロードの本丸、Sugar Ray Robinson賞にしてもBWAA=全米ボクシング記者協会というローカル記者会によって決められます。

その意味で、人気スポーツはもちろん、世界的な統括団体のある他のマイナースポーツと比較して、MVPの価値や注目度に疑問符を付けられても文句は言えません。

それでも、米国ボクシングに魅了されてきた私のようなボクシングファンにとってはSugar Ray Robinson賞はもちろん、リング誌のFOTYですらスペシャルな感慨が溢れるアワードです、今でも。

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リング誌のFOTYベルト。井上にも贈呈されるはずです(リング誌のベルトはボクシング界ではあり得ない無償)。


さて、FOTYで最も格上のSugar Ray Robinson賞は、リング誌やESPNの記者も投票するBWAAの選考で決められますから、井上が〝本丸〟も崩して、来月か3月にニューヨークで開催されるセレモニーの主役として招待される可能性が濃厚です。

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2022年のSugar Ray Robinson賞に選出されたドミトリー・ビボル。ビボルはトロフィー・プレートを掲げ(上)、受賞スピーチも。この演壇に日本人が史上初めて上がることになりそうです。NYのルーズベルトホテルで開催されることが多いセレモニーですが、今年はどこになるのでしょうか?


さて、なぜクロフォーでではなく井上だったのか?

ESPNの場合は業務提携を締結するトップランク(井上をプロモート、クロフォードとは訴訟沙汰に発展するなど犬猿の仲)という政治的引力が働いた可能性もあります。リング誌の場合もクロフォードの低脳な言動や、安易な対戦相手選びには以前から批判的で〝内申書〟が悪かったことは否めません。

そして、井上もクロフォードもキーとなる試合で印象的な勝利を収めましたが、日本人は2試合、DQNは1試合という試合数が決定的要素になりました。プロとしては当然です。


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ESPNは「The award for the sport's most outstanding men's boxer goes to none other than "The Monster," a generational talent whose irrepressible talent isn't bound by weight.(最高の賞は人気階級とか不人気階級とかの階級では抑えきれない才能を発揮した〝モンスター〟をおいて他には考えられない)」とし、常識的にはクロフォードと考えられた次点にはデビン・ヘイニーを挙げ「まだ25歳、これからFOTYに選ばれるチャンスが何度もあるだろうから」と訳のわからない理由まで。

ヘイニーに続く候補がクロフォード、三番手がデビッド・ベナビデスでした。


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そして、リング誌は「Inoue joined pound-for-pound rival Terence Crawford as the only male two-division undisputed champion of the four-belt era, and he did so in a 12-month span.(井上はPFPキングを争うクロフォードと4団体時代で二人しかいないUndisputed titleの2階級制覇を、わずか12ヶ月で成し遂げた)」と、昨年12月のバンタム級完全統一の試合も選考理由に加味していることを匂わせています。

かなりいい加減な空気も漂うプロボクシングのFOTYですが、この良く言えば「魑魅魍魎」、悪く言えば「もはやスポーツとは呼べない」世界では最高の賞です。

過去にジュニアフェザー級以下ではマイケル・カルバハル(ジュニアフライ級:1993年リング誌/BWAAはリディック・ボウ)、ポーリー・アヤラ(バンタム級:1999年リング誌/BWAAはレノックス・ルイス)、ノニト・ドネア(ジュニアフェザー級:2012年BWAA/リング誌はファン・マヌエル・マルケス/ESPNはフロイド・メイウェザー)、※ロンダ・ラウジー(バンタム級:2015年ESPN/BWAAはメイウェザー/リング誌はタイソン・フューリー)。

いずれも〝完全制覇〟ではありません。ジュニアフェザー級でFOTYにESPNとリング誌に選出された井上は、今の時点ですでに同時選出の史上最軽量です。


※ESPNは2007年からFOTYを発表。その対象はプロ・アマのボクサー、総合格闘家で男女の垣根もありませんでした(男子プロボクサー以外で受賞したのはラウジーだけ)。2019年からはBoxer Of The Yearと、MMA Fighter Of The Yearに分離。


さて、ファイティング原田と井上尚弥。どちらが日本史上最高なのか?
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ESPN、リング誌のFighter Of The Yearに井上尚弥が選ばれました。

※ESPNが「Boxer Of The Year」と表記していることについてはまた別の機会に。

井上は2019年のノニト・ドネア1stが全米ボクシング記者協会(BWAA)、ESPN、リング誌からFihgt of The Year(年間最高試合)に選ばれています。これはFighter Of The Yearに「er」が足りないだけですが、価値はちょっと違います。

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フロイド・メイウェザーの言葉を借りると「下手くそなボクサー同士が泥試合を戦ったのがFight Of The Year」です。まー、お前もファイターの端くれならもっと激闘見せろ!と言いたいとこですが。

もちろん、井上と、その井上に先んじて三浦隆司(2015年:vsフランシスコ・バルガス)が選出されたBWAAのFight Of The Year(Muhammad Ali – Joe Frazier Award)は、たとえ敗れてもプロボクサーの勲章です。

そして、Fighter Of The Year(Sugar Ray Robinson Trophy)は文句なしに最高の勲章です。

このブログではPFPを「妄想」「お遊び」と断定しているのに、同じように人の脳内で決めるFOTYを評価するのは何故かというと、一言でいうと「歴史」と「権威」が全く違うからです。

1990年代まで定期的にランキングが発表されることがなく、あちこちのネットメディアが好き勝手にランクしている、表彰制度も整備されていないPFPは、熱心なマニアですら10年前はもちろん、去年のランキング、去年の1月6日の1位も忘却しています。せいぜい去年で「ウシクかクロフォード?」と自信無げな程度、2年前、3年前となるとさらにアヤフヤになるでしょう。

ところが、その起源を1920年代まで遡るFOTYは昨日ボクシングに興味を持った人でも、遥か過去のウィナーを簡単に知ることが出来ます。

単に、長い「歴史」があるだけでなく、ゴミのように忘却されたりすることがないのが「権威」です。

まあ、年に一人しか選ばれない(複数選出の年もありますがレア)ということもありますが。

そして、大谷翔平が獲ったESPY賞やア・リーグMVP、サッカーのバロンドールと、どちらが価値があるか?なんていうのも、愚問です。

ボクシングは先進国ではマイナースポーツ、先進国では軽量級はほとんど無視されています。井上の世界戦が最も注目されるのもこのスポーツに特別な思いを燃やすフィリピンとメキシコくらいですが、「国」ではなく「人」で見ると世界中のコアなボクシングマニアが注目しています。

日本人がバロンドールを獲ったら絶賛しますが、個人的には日本人がSugar Ray Robinson Trophyに選ばれる方が嬉しい。

サッカーよりも何倍もボクシングが好きだからです、当たり前の思考回路です。

もちろん「所詮は人が決めるものだからくだらない」という気持ちはありますが、それは獲ってからの話。「今年は井上が妥当だろ!」なんて、落選したら負け犬の遠吠えです。

前置きが長くなりました。

WBOが主要団体として認知された1995年頃からの4-Belt Eraで、2階級のUndisputed Championになったテレンス・クロフォードと井上尚弥の一騎打ちとなったFOTY2023。

まず、ウェルター級は人気クラスでレベルも高い、ジュニアフェザー級は欧米で関心が薄く層も薄い、ゆえにレベルも低い、なんて階級差別は排除して考えるのは当然として、選考の焦点は2つに絞られます。

①クロフォードが勝ったのは、PFPファイターのエロール・スペンスJr.。

②井上はジュニアフェザー級最強といわれた二人のうち一人スティーブン・フルトンと、もう一人ムロジョン・アフマダリエフに勝利したマーロン・タパレスに勝利。

「誰に勝ったのか?」という命題に対してはクロフォードに軍配が挙がりますが、チャンピオンとして年1回しか戦わずにFOTYとは如何なものか?というマイナスポイントは拭えません。

井上の2試合は、現代のチャンピオンとしても多いとは言えませんが、クロフォードよりはマシ、そして相手はPFPとは無縁ながらUnified Champion(団体統一王者)。現状のジュニアフェザー級シーンを見渡して「フルトンとタパレスでは物足りない」とは誰も言えません。

さて、ESPNとリング誌、そしておそらくBWAAも井上を選出するであろう流れの中で、先進国で唯一存在感を示しているプリントメディア、英国ボクシングニューズ誌はクロフォードをFOTYに選びました。

この三つのメディアの主張をまとめて、井上とクロフォードのどちらがFOTYに相応しいのかを独断と偏見で決定いたします。
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