多くのボクシングファンの〝戦前予想〟を裏切って、ESPNとリング誌のFighter Of The Yearに、日本人として初めて選出された井上尚弥。
ボクシングは日本でも世界でもけして人気スポーツとはいえません。さらに、世界的な統括団体が存在しないため、表彰もスキャンダルに塗れた慢性経営不振のリング誌をはじめとするメディアが選出するという不健全なプロスポーツです。
井上のFOTYロードの本丸、Sugar Ray Robinson賞にしてもBWAA=全米ボクシング記者協会というローカル記者会によって決められます。
その意味で、人気スポーツはもちろん、世界的な統括団体のある他のマイナースポーツと比較して、MVPの価値や注目度に疑問符を付けられても文句は言えません。
それでも、米国ボクシングに魅了されてきた私のようなボクシングファンにとってはSugar Ray Robinson賞はもちろん、リング誌のFOTYですらスペシャルな感慨が溢れるアワードです、今でも。

リング誌のFOTYベルト。井上にも贈呈されるはずです(リング誌のベルトはボクシング界ではあり得ない無償)。
さて、FOTYで最も格上のSugar Ray Robinson賞は、リング誌やESPNの記者も投票するBWAAの選考で決められますから、井上が〝本丸〟も崩して、来月か3月にニューヨークで開催されるセレモニーの主役として招待される可能性が濃厚です。


2022年のSugar Ray Robinson賞に選出されたドミトリー・ビボル。ビボルはトロフィー・プレートを掲げ(上)、受賞スピーチも。この演壇に日本人が史上初めて上がることになりそうです。NYのルーズベルトホテルで開催されることが多いセレモニーですが、今年はどこになるのでしょうか?
さて、なぜクロフォーでではなく井上だったのか?
ESPNの場合は業務提携を締結するトップランク(井上をプロモート、クロフォードとは訴訟沙汰に発展するなど犬猿の仲)という政治的引力が働いた可能性もあります。リング誌の場合もクロフォードの低脳な言動や、安易な対戦相手選びには以前から批判的で〝内申書〟が悪かったことは否めません。
そして、井上もクロフォードもキーとなる試合で印象的な勝利を収めましたが、日本人は2試合、DQNは1試合という試合数が決定的要素になりました。プロとしては当然です。

ESPNは「The award for the sport's most outstanding men's boxer goes to none other than "The Monster," a generational talent whose irrepressible talent isn't bound by weight.(最高の賞は人気階級とか不人気階級とかの階級では抑えきれない才能を発揮した〝モンスター〟をおいて他には考えられない)」とし、常識的にはクロフォードと考えられた次点にはデビン・ヘイニーを挙げ「まだ25歳、これからFOTYに選ばれるチャンスが何度もあるだろうから」と訳のわからない理由まで。
ヘイニーに続く候補がクロフォード、三番手がデビッド・ベナビデスでした。

そして、リング誌は「Inoue joined pound-for-pound rival Terence Crawford as the only male two-division undisputed champion of the four-belt era, and he did so in a 12-month span.(井上はPFPキングを争うクロフォードと4団体時代で二人しかいないUndisputed titleの2階級制覇を、わずか12ヶ月で成し遂げた)」と、昨年12月のバンタム級完全統一の試合も選考理由に加味していることを匂わせています。
かなりいい加減な空気も漂うプロボクシングのFOTYですが、この良く言えば「魑魅魍魎」、悪く言えば「もはやスポーツとは呼べない」世界では最高の賞です。
過去にジュニアフェザー級以下ではマイケル・カルバハル(ジュニアフライ級:1993年リング誌/BWAAはリディック・ボウ)、ポーリー・アヤラ(バンタム級:1999年リング誌/BWAAはレノックス・ルイス)、ノニト・ドネア(ジュニアフェザー級:2012年BWAA/リング誌はファン・マヌエル・マルケス/ESPNはフロイド・メイウェザー)、※ロンダ・ラウジー(バンタム級:2015年ESPN/BWAAはメイウェザー/リング誌はタイソン・フューリー)。
いずれも〝完全制覇〟ではありません。ジュニアフェザー級でFOTYにESPNとリング誌に選出された井上は、今の時点ですでに同時選出の史上最軽量です。
※ESPNは2007年からFOTYを発表。その対象はプロ・アマのボクサー、総合格闘家で男女の垣根もありませんでした(男子プロボクサー以外で受賞したのはラウジーだけ)。2019年からはBoxer Of The Yearと、MMA Fighter Of The Yearに分離。
さて、ファイティング原田と井上尚弥。どちらが日本史上最高なのか?
ボクシングは日本でも世界でもけして人気スポーツとはいえません。さらに、世界的な統括団体が存在しないため、表彰もスキャンダルに塗れた慢性経営不振のリング誌をはじめとするメディアが選出するという不健全なプロスポーツです。
井上のFOTYロードの本丸、Sugar Ray Robinson賞にしてもBWAA=全米ボクシング記者協会というローカル記者会によって決められます。
その意味で、人気スポーツはもちろん、世界的な統括団体のある他のマイナースポーツと比較して、MVPの価値や注目度に疑問符を付けられても文句は言えません。
それでも、米国ボクシングに魅了されてきた私のようなボクシングファンにとってはSugar Ray Robinson賞はもちろん、リング誌のFOTYですらスペシャルな感慨が溢れるアワードです、今でも。

リング誌のFOTYベルト。井上にも贈呈されるはずです(リング誌のベルトはボクシング界ではあり得ない無償)。
さて、FOTYで最も格上のSugar Ray Robinson賞は、リング誌やESPNの記者も投票するBWAAの選考で決められますから、井上が〝本丸〟も崩して、来月か3月にニューヨークで開催されるセレモニーの主役として招待される可能性が濃厚です。


2022年のSugar Ray Robinson賞に選出されたドミトリー・ビボル。ビボルはトロフィー・プレートを掲げ(上)、受賞スピーチも。この演壇に日本人が史上初めて上がることになりそうです。NYのルーズベルトホテルで開催されることが多いセレモニーですが、今年はどこになるのでしょうか?
さて、なぜクロフォーでではなく井上だったのか?
ESPNの場合は業務提携を締結するトップランク(井上をプロモート、クロフォードとは訴訟沙汰に発展するなど犬猿の仲)という政治的引力が働いた可能性もあります。リング誌の場合もクロフォードの低脳な言動や、安易な対戦相手選びには以前から批判的で〝内申書〟が悪かったことは否めません。
そして、井上もクロフォードもキーとなる試合で印象的な勝利を収めましたが、日本人は2試合、DQNは1試合という試合数が決定的要素になりました。プロとしては当然です。

ESPNは「The award for the sport's most outstanding men's boxer goes to none other than "The Monster," a generational talent whose irrepressible talent isn't bound by weight.(最高の賞は人気階級とか不人気階級とかの階級では抑えきれない才能を発揮した〝モンスター〟をおいて他には考えられない)」とし、常識的にはクロフォードと考えられた次点にはデビン・ヘイニーを挙げ「まだ25歳、これからFOTYに選ばれるチャンスが何度もあるだろうから」と訳のわからない理由まで。
ヘイニーに続く候補がクロフォード、三番手がデビッド・ベナビデスでした。

そして、リング誌は「Inoue joined pound-for-pound rival Terence Crawford as the only male two-division undisputed champion of the four-belt era, and he did so in a 12-month span.(井上はPFPキングを争うクロフォードと4団体時代で二人しかいないUndisputed titleの2階級制覇を、わずか12ヶ月で成し遂げた)」と、昨年12月のバンタム級完全統一の試合も選考理由に加味していることを匂わせています。
かなりいい加減な空気も漂うプロボクシングのFOTYですが、この良く言えば「魑魅魍魎」、悪く言えば「もはやスポーツとは呼べない」世界では最高の賞です。
過去にジュニアフェザー級以下ではマイケル・カルバハル(ジュニアフライ級:1993年リング誌/BWAAはリディック・ボウ)、ポーリー・アヤラ(バンタム級:1999年リング誌/BWAAはレノックス・ルイス)、ノニト・ドネア(ジュニアフェザー級:2012年BWAA/リング誌はファン・マヌエル・マルケス/ESPNはフロイド・メイウェザー)、※ロンダ・ラウジー(バンタム級:2015年ESPN/BWAAはメイウェザー/リング誌はタイソン・フューリー)。
いずれも〝完全制覇〟ではありません。ジュニアフェザー級でFOTYにESPNとリング誌に選出された井上は、今の時点ですでに同時選出の史上最軽量です。
※ESPNは2007年からFOTYを発表。その対象はプロ・アマのボクサー、総合格闘家で男女の垣根もありませんでした(男子プロボクサー以外で受賞したのはラウジーだけ)。2019年からはBoxer Of The Yearと、MMA Fighter Of The Yearに分離。
さて、ファイティング原田と井上尚弥。どちらが日本史上最高なのか?
コメント
コメント一覧 (2)
実力者ジョフレに勝ったことが評価されて殿堂入りしていますが、その他をみると傑出したものが見当たりません。検証してみるのも良いと思います。
フシ穴の眼
が
しました