日本人としてはもちろん、米国を主戦場としないボクサーとしても史上初、ジュニアフェザー級以下の軽量級では2012年のノニト・ドネア以来、史上2人目のSugar Ray Robinson Awardを受賞した井上尚弥。


一方で、2023年の賞レースでモンスターと一騎打ちとなったテレンス・クロフォードは、9年ぶり2度目の最高名誉を逃しました。
人気階級の不人気選手、バドにも少しふれておくと、前回受賞は2014年。9年ぶりの受賞となると、ジョージ・フォアマン(1973年ー1994年)の21年ぶりに次ぐ「復活劇」でした。
…にしても、フォアマン、化け物です。
そして、2015年のフロイド・メイウェザーから米国ボクサー〝7連敗〟のストップもかかっていました。
21世紀になってから米国ボクサーが選出されたのはバーナード・ホプキンス(2001年)、バーノン・フォレスト(2002年)、ジェームス・トニー(2003年)、フロイド・メイウェザー(2007年/13年/15年)、アンドレ・ウォード(2011年)、そしてクロフォードの8回、6人だけ。
私が米国ボクシングに惹きつけられた80年代から90年代にかけての20年間では、フリオ・セサール・チャベス(メキシコ:1987年)、レノックス・ルイス(英国:1999年)の2人を除くと残る18回は全てが米国ボクサー。
1995年のオスカー・デラホーヤを「メキシコ」にカウントすると17−3になりますが、その17人は全員がAfricana-American、黒人でした。
21世紀を迎えて、黒人選手が躍動していた米国ボクシングの呼吸は完全に止まりました。唯一の例外はメイウェザーですが、品性下劣な言動で注目を集める天才的な〝炎上商法〟は誰にも真似ができるものではありません。
クロフォードに全く華がないのも事実ですが、生まれた時代も悪かった。といっても、80年代の中量級黄金時代では王者になれたかどうかも怪しいですが。
クロフォードを慰めて(慰めてない?)

話は、戻ってモンスター。
英国ボクシングニューズ(BN)誌はFighter of the Year こそクロフォードを選出しましたが、井上をはじめ日本人軽量級選手の記事も以前と比較すると増えてきています。
曇天の土曜日にご紹介するのは2023年12月21日号、THE UNMISSABLE 80-PAGE FESTEVE SPECIA L。クリスマスウィークに発行される80ページの〝増量版〟。
定期購読してるのであまり気にしてませんでしたが、単価も50ページ弱の通常号が£4.25(約800円)、この特別号は£4.99(約940円)。
オールカラーの綺麗な雑誌ですが、紙質がトイレットペーパーか!というくらいに貧弱なので乱暴に扱えません。
さて、この号で特集された企画の一つが「HIGH DRAMA」(劇的瞬間)。The 50 most dramatic punches in boxing history(史上最も劇的な拳)をランキングしています。
この種の企画はどうしても現代寄りになりますが、それを差し引いても井上尚弥vsノニト・ドネア第1戦(2019年12月7日)が43位にランキング。
このランキングの選考基準が書いてないので不明ですが、井上ならファン・カルロス・パヤノを背中から落下させたジャブクロス(2018年10月7日)や、ドネアがフェルナンド・モンティエルを轟沈した〝後の先〟の左フック(2011年2月19日)が入っててもおかしくない気はしました。
カルロス・サラテやウィルフレド・ゴメス、サルバドール・サンチェスはもちろん、マイケル・カルバハルらの〝劇的な拳〟も50位内に見当たらず、欧米ボクシングシーンの軽量級はこうして忘れ去られていくのでしょう。
気を取り直して、井上vsドネア第1戦の選評を一部抜粋。
「2019年の年間最高試合、この日のドネアだけが井上の残酷なレバーフックをまともに食らっても立ち上がり、勇敢に反撃する方法を知っていた」。
ちなみにトップ10は①ヘンリー・クーパーvsカシアス・クレイ、②ディエゴ・コラレスvsホセ・ルイス・カスティージョ、③ジョー・フレイジャー・ムハマド・アリ(初戦)、④ジョージ・フォアマンvsマイケル・モーラー、⑤ロッキー・マルシアノvsジェシー・ジョー・ウォルコット、⑥ジョージ・フォアマンvsフレイジャー(初戦)、⑦ルイス・フェリポvsジャック・デンプシー、⑧スタンレー・ケッチェルvsジャック・ジョンソン、⑨フロイド・メイウェザーvsリッキー・ハットン、⑩シュガー・レイ・ロビンソンvsジーン・フルマー(第2戦)。
10試合中7試合がヘビー級でした。
この号では発行5日前に行われたバム・ロドリゲスvsサニー・エドワーズ戦も詳報、5日後に行われる井上vsマーロン・タパレス戦もプレビューするなど、さすが週刊誌な特徴も存分に発揮しています。


一方で、2023年の賞レースでモンスターと一騎打ちとなったテレンス・クロフォードは、9年ぶり2度目の最高名誉を逃しました。
人気階級の不人気選手、バドにも少しふれておくと、前回受賞は2014年。9年ぶりの受賞となると、ジョージ・フォアマン(1973年ー1994年)の21年ぶりに次ぐ「復活劇」でした。
…にしても、フォアマン、化け物です。
そして、2015年のフロイド・メイウェザーから米国ボクサー〝7連敗〟のストップもかかっていました。
21世紀になってから米国ボクサーが選出されたのはバーナード・ホプキンス(2001年)、バーノン・フォレスト(2002年)、ジェームス・トニー(2003年)、フロイド・メイウェザー(2007年/13年/15年)、アンドレ・ウォード(2011年)、そしてクロフォードの8回、6人だけ。
私が米国ボクシングに惹きつけられた80年代から90年代にかけての20年間では、フリオ・セサール・チャベス(メキシコ:1987年)、レノックス・ルイス(英国:1999年)の2人を除くと残る18回は全てが米国ボクサー。
1995年のオスカー・デラホーヤを「メキシコ」にカウントすると17−3になりますが、その17人は全員がAfricana-American、黒人でした。
21世紀を迎えて、黒人選手が躍動していた米国ボクシングの呼吸は完全に止まりました。唯一の例外はメイウェザーですが、品性下劣な言動で注目を集める天才的な〝炎上商法〟は誰にも真似ができるものではありません。
クロフォードに全く華がないのも事実ですが、生まれた時代も悪かった。といっても、80年代の中量級黄金時代では王者になれたかどうかも怪しいですが。
クロフォードを慰めて(慰めてない?)

話は、戻ってモンスター。
英国ボクシングニューズ(BN)誌はFighter of the Year こそクロフォードを選出しましたが、井上をはじめ日本人軽量級選手の記事も以前と比較すると増えてきています。
曇天の土曜日にご紹介するのは2023年12月21日号、THE UNMISSABLE 80-PAGE FESTEVE SPECIA L。クリスマスウィークに発行される80ページの〝増量版〟。
定期購読してるのであまり気にしてませんでしたが、単価も50ページ弱の通常号が£4.25(約800円)、この特別号は£4.99(約940円)。
オールカラーの綺麗な雑誌ですが、紙質がトイレットペーパーか!というくらいに貧弱なので乱暴に扱えません。
さて、この号で特集された企画の一つが「HIGH DRAMA」(劇的瞬間)。The 50 most dramatic punches in boxing history(史上最も劇的な拳)をランキングしています。
この種の企画はどうしても現代寄りになりますが、それを差し引いても井上尚弥vsノニト・ドネア第1戦(2019年12月7日)が43位にランキング。
このランキングの選考基準が書いてないので不明ですが、井上ならファン・カルロス・パヤノを背中から落下させたジャブクロス(2018年10月7日)や、ドネアがフェルナンド・モンティエルを轟沈した〝後の先〟の左フック(2011年2月19日)が入っててもおかしくない気はしました。
カルロス・サラテやウィルフレド・ゴメス、サルバドール・サンチェスはもちろん、マイケル・カルバハルらの〝劇的な拳〟も50位内に見当たらず、欧米ボクシングシーンの軽量級はこうして忘れ去られていくのでしょう。
気を取り直して、井上vsドネア第1戦の選評を一部抜粋。
「2019年の年間最高試合、この日のドネアだけが井上の残酷なレバーフックをまともに食らっても立ち上がり、勇敢に反撃する方法を知っていた」。
ちなみにトップ10は①ヘンリー・クーパーvsカシアス・クレイ、②ディエゴ・コラレスvsホセ・ルイス・カスティージョ、③ジョー・フレイジャー・ムハマド・アリ(初戦)、④ジョージ・フォアマンvsマイケル・モーラー、⑤ロッキー・マルシアノvsジェシー・ジョー・ウォルコット、⑥ジョージ・フォアマンvsフレイジャー(初戦)、⑦ルイス・フェリポvsジャック・デンプシー、⑧スタンレー・ケッチェルvsジャック・ジョンソン、⑨フロイド・メイウェザーvsリッキー・ハットン、⑩シュガー・レイ・ロビンソンvsジーン・フルマー(第2戦)。
10試合中7試合がヘビー級でした。
この号では発行5日前に行われたバム・ロドリゲスvsサニー・エドワーズ戦も詳報、5日後に行われる井上vsマーロン・タパレス戦もプレビューするなど、さすが週刊誌な特徴も存分に発揮しています。
コメント
コメント一覧 (3)
無名だったからしょうがないですが海外のマニアにも当時の井上を推してる人をちらほら見かけました。
フシ穴の眼
が
しました
全盛期のメイウェザーよりも強いと評された圧倒的なテクニックは伊達ではないと
フシ穴の眼
が
しました