カテゴリ: ゲンナディ・ゴロフキンvs村田諒太

「偉大の三段重ね」。「偉大・偉大・偉大」と崇められる拳闘士がいました。

ただ広い裾野で350戦、山の頂に登って賞金稼ぎをするようになって43戦を戦った拳闘士は、そのほとんど全ての戦いで勝利していました。

負けたのは時間切れで、どちらが勝っていたのかを第三者の旗に委ねたわずかな試合だけでした。

しかし、この「零の寓話」の意味するところは「無敗」ではありません。

400戦以上も固い拳を互いの顎に叩きつける戦いを続けてきたというのに、偉大な拳闘士は、たったの一度も膝を着いたことがないのです。

この男ほど頑健な顎の持ち主は地球上には存在しません。

そんな偉大な拳闘士が、山から降りることを決めました。

遠く、遠く、遙か東に離れた、小さな島に住む一人の男が偉大な拳闘士との戦いを熱望していたのです。

山でも裾野でも、そんな小さな島国の男に勝てる道理がないと大笑いしていました。

しかし、彼らはあることを忘れていました。

また、あることを知りませんでした。

彼らが忘れていたことは、島国の男がかつて広い裾野で偉大な拳闘士も手の届かなかった金杯を獲得したことです。

そして、彼らが知らなかったことは、その島国の男の右拳が「零の寓話」を終わらせる破壊的な威力を持っていることです。

今日も、賭場での掛け率は六対一で偉大な拳闘士が有利と出ています。

偉大な拳闘士の登場曲は七カ国艦隊( Seven Nation Army)。まさに、一騎当千の彼にふさわしい楽曲です。

そして、小さな島国の大きな男は海賊の歌に乗って戦場に向かいます。


勝負がどちらに転ぶかなんて、誰にもわかりません。

わかっていることは、七日後、彩の国でどちらかの船が沈没する、それも撃沈するということだけです。
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さて、オッズは微妙に動いています。

現在のウィリアムヒルはゲンナジー・ゴロフキンの勝利が1/6(1.17倍)、村田4/1(5倍)。少し開きました。

試合展開はGGGの KO決着がなんと8/11(1.73倍)!村田は11倍。

判定はGGGが2/1(3倍)、村田7倍。

大穴は村田の最終回KO勝ちで126倍。
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  お昼は築地で牛ホルモン御膳。

専門家予想は GGGの判定勝ちが多いとはいえ、ベットするならGGGのKOに期待ということでしょう。

ちなみにスポーツベッティングは、日本国内では原則禁止なのでこのオッズに日本での村田人気は反映されていません。

スポーツベッティング解禁なら、村田勝利、村田のKOばもっと低い数字になっているはずです。

それにしても、GGG勝利が1.17倍と、KO勝ち1.73倍…ほとんど変わらんやん。

まあ、あんまり接近したオッズやら予想だと SAITAMA-SHOCKER のありがたみがなくなっちゃいますから、これくらいで丁度良い加減ですかな。

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もうチケットを確保した方もいるでしょう。

悲しいかな。私は4月9日にさいたまスーパーアリーナのシートに座ることが出来ません。

悲しいかな、なんて言っちゃいけない大事な人の結婚式と二次会で外すことが出来ません。

なんとか、実ははボクヲタだとカミングアウトして。Amazon primeでは観るつもりです。

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本当に来ます。

ゲンナジー・ゴロフキン、ありがとう!

しかし、全然強く見えねー!そういうとこがカッコ良すぎだよ、トリプルG!!

SNSを見入ってしまうと、ますます好きになりそうだから、もう見ないけど…とにかく最高の状態、絶好調でリングに上がって下さい!!!
 
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リング誌電子版が昨日の村田諒太の練習風景をアップ。

といっても写真は、PFPNo.1カメラマン福田直樹によるものです。
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日本人の公開練習を報じるのは異例ですが、相手がゲンナジー・ゴロフキンですから、当然といえば当然です。

調子、良さそうです。 

ウィリアムヒルのオッズはトリプルGが1/5(1.2倍)、村田が7/2(4.5倍)。

カザフスタン人の1/7(1.14倍)から立ち上がりましたから、接近傾向にあります。とはいえ、村田が明白なアンダードッグという見立ては試合開始ゴングまで変わらないでしょう。

ゴングが鳴ってから、オッズは一気に村田に傾きますよ〜〜!

というわけで、あと10日!

あと10日です!!!
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ESPNのニック・パーキンソン記者が4月9日の「ゲンナジー・ゴロフキンvs村田諒太」を展望。

ゴロフキンはかつてのKOマシンではない。最近は経年劣化が目立ち、過去7試合のうち4試合は判定。り

村田戦の前日に40歳になるGGGは、もはや対戦相手が恐怖に怯える存在ではなくなってしまった。

それでも、WBAミドル級世界王者の村田にホームアドバンテージがあっても、IBF王者ゴロフキンの勝利は動かしがたい。

クロスゲームになる可能性は否定できないが、判定で勝つというのが最もありうる結末だろう。

村田は、ゴロフキンのレベルのファイターと戦った経験がない。3歳の若さは、勝利を決定づける要因にはならないだろう。

この団体王座統一戦の勝敗を決めるのは、ゴロフキンの経験値と、カネロ・アルバレスとの第3戦への燃え上がるモチベーションだ。

ナショナルヒーローの村田も強靭な勝負根性を見せるだろうが、GGGにも絶対に負けられない理由がある。
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今回の試合はトップランクは蚊帳の外。

井上尚弥の契約も含めて、いい勉強になりました…というには、「時間」というアスリートにとって最も大切な財産を浪費してしまった、その一点で、高すぎる授業料でした。 

一番の理想形は、マッチルームのように「帝拳アメリカ」 で米国市場を侵略することですが…。企業規模が、あまりにも違いすぎるか…。
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もう、いきなり書いちゃいましたが、IMPOSIBLE IS NOTHING をどう訳しますか?
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日本時間の4月8日に紆余曲折あり過ぎたMLBが開幕します。

日本の至宝は開幕投手です。

2日続けて日本のスポーツファンは途轍もない歓喜に打ち震えるかもしれません。

反映が早いリング誌PFPも楽しみです。ミドル級での日本人ランクインはもちろん史上初。

現状、井岡一翔が10位ですから、9日に番狂わせを起こしたロンドン五輪金メダリストが〝大気圏突入〟となると、井岡が弾き落とされてしまいます。

秋にフォーブス・ファイターのメキシカンを倒せば、井上尚弥もサーパスしてしまいます。



なにはともあれ!決戦の土曜日まで、あと18日!!!
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ご存知の通り、ボクシングには独特の表現がいくつもあります。

FACE TO FACE(計量後の睨み合い)、HEAD TO HEAD( 大接戦)、TOE TO TOE(正面衝突)…。

今日は、TALE OF THE TAPE(両者のデータを比較した戦前予想:100点満点・採点横は代表的な満点ボクサー)。
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【フレーム(身長/リーチ)】

村田諒太:184㎝/190㎝

ゲンナジー・ゴロフキン:179㎝/178㎝

村田はGGGにとってキャリア最大サイズの敵ですが、フレームの差がこの試合の決定的要素になるとは考えられない。



【ハンドスピード】

どちらもスピードを前面に出して戦うスタイルから離れたファイター。

40歳のスラッガーは左ジャブにも定評がありますが、日本の大砲も左リードは多彩。

▶︎GGG65:村田65◀︎テレンス・クロフォード



【フットワーク】


GGGはカネロとの第2戦から度々見せているように、足も使えます。一方の村田はバックペダルを使ったボクシングは、恐らく出来ない。

▶︎80:50◀︎ワシル・ロマチェンコ



【パワー(リード)】

GGGの左リードは強烈。村田の左も世界基準を上回る破壊力を擁しますが、その役割は右につなげる文字通りのリードブローがほとんど。

▶︎95:55◀︎ノニト・ドネア



【パワー(利き手の拳)】

両者とも世界基準を大きく上回るパワーパンチの持ち主。

単純な破壊力だけでなく、射程距離の長さでも村田がやや上回る。

▶︎90:95◀︎井上尚弥



【ジャブ】

エリートアマの2人にとって、最も得意なパンチですが、その印象はGGGが大きく上回る。

▶︎85:65◀︎オレクサンダー・ウシク



【フック】

ミドル級を代表する2人のパンチャーにとっては、左右とも試合の流れを一気に引き寄せるフィニッシュブロー。

▶︎85:85◀︎オスカル・バルデス



【クロスレンジでのアッパーカット】

接近戦で戦う時間が長いと予想される展開では、キーとなるパンチ。

ジャブと同様にGGGの巧さと強さの印象が強いが、村田も至近距離でのアッパーの使い手。

▶︎75:75◀︎ローマン・ゴンザレス



【ボディブロー】

これも両者が共に自信を持っているパンチ。ボディへの攻撃を制した方が試合の主導権を握る。

▶︎85:85◀︎カネロ・アルバレス



【フィジカル】

強烈なフィジカルも両者に共通する特徴。経年劣化が目立つ40歳のGGGがやや劣る。

▶︎80:100◀︎村田諒太



【スタミナ】

規律ある練習を積み重ねてきた二人はスタミナも十分。

しかし、スタミナ配分という視点ではプロでの経験で大きく上回るGGGに軍配が上がる。

▶︎85:80◀︎ファン・フランシスコ・エストラーダ



【大舞台での重圧】

この二人がこの要素で綻びを見せるとは考え難い。

▶︎95:95◀︎カネロ・アルバレス


【殺傷本能】

両者とも〝仕留めどころ〟の嗅覚は抜群。この試合に関しては、より動機付けの強い村田がやや上回るか。

▶︎85:85◀︎デオンティ・ワイルダー



【顎の強さ・打たれ強さ】

二人は、こちらも全階級を通じてトップレベル。しかし、GGGの経年劣化はこの要素でもはっきり見て取れる。

▶︎80:85◀︎タイソン・フューリー



【経験・Aプランからスイッチする柔軟性・引き出しの多さ】


二人とも明確な勝ちパターンを持つパンチャーだけに、そこが崩れると難しい展開を強いられる。

それでも、経験値からGGGが一枚上。

▶︎60:50◀︎フューリー、カネロ

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【対戦相手の質】

「誰に勝ったか?」では最強がダニエル・ジェイコブスのGGGと、アッサン・エンダムの村田。

GGGはなんとかジェイコブスを振り切り、村田はエンダムを初めてストップした。実は(勝利した)対戦相手の質に大きな差はない。

ただし、世界戦での試合数、消化ラウンドには大きな開きがある。さらに、何よりもGGGはカネロと24ラウンドを戦っている。

▶︎65:50◀︎カネロ・アルバレス



【コーナー(セコンド)】

GGGは、エマヌエル・スチュワードの薫陶を受けたジョナサン・バンクス。村田は田中繊大。

どちらも世界的なトレーナーですが、GGGはカネのもつれからアベル・サンチェスと決別してバンクスとタッグを組みんだのに対して、村田は帝拳との一枚岩。

「チーム・GGG」vs「チーム帝拳」と考えると、明らかに後者。

▶︎70:90◀︎エディ・レイノソ(チーム・カネロ)



【勝敗予想】村田の二つの敗北は、エンダム初戦が世界的に「盗まれた判定」と議論を呼んだとはいえ、良く言えば大切に、丁寧に試合に入った結果。悪く言えば、最大の長所である爆発的な攻撃力をコントロールしてしまったことが、相手に隙を与えてしまった。

ついに辿り着いた、自分の全てを解放させることが出来る舞台。村田の戦術はわかりきっています。

一方で、それを踏まえたGGGは序盤は脚を使うことも考えられます。村田がGGGの左ジャブをかいくぐって距離を詰めることが出来るのか?

あるいは、村田のフィジカルを十分知っているGGGが「下がったら村田の思う壺」と打撃戦に応じて来る可能性も十分ありえます。

何れにしても序盤の展開は、40歳のカザフスタン人の出方で決まります。36歳の日本人がフットワークと左を駆使して、GGGをいなそうとする展開はありえません。

計量後には、尊敬し合う旧友が再開したようなFACE TO FACEが見られるでしょう。

そして、村田が挑みかかるTOE TO TOEにゴロフキンが応じるのか、それとも下がるのか。

どちらにしてもHEAD TO HEADの緊迫した立ち上がりになります。

そして、どちらかがやむをえなく後退すると、試合は一方的になるかもしれません。

それはGGGかもしれません。村田はピストルしか持たないセルゲイ・デレビャンチェンコとは違います。下がって12ラウンドを生き延びることが出来る相手ではありません。

序盤でペースを握った村田が、21世紀最強のミドル級王者をスーパーアリーナのマットに沈めると予想します。



決戦の4月9日土曜日まで、あと19日 !!!
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「怪物に敗れた男たち〜モンスター井上尚弥が変えた人生〜」(BSトゥエルビ)を2日遅れで見ました。

オマール・ナルバエス戦を「圧倒的不利の予想だった」と大嘘をつくなど、この手の番組ならではの虚飾も盛り込まれていましたが、まーそれは置いておいて。

佐野友樹と田口良一。井上尚弥に敗れたにもかかわらず、全く後悔していない、それどころか戦ったことを誇りに、彼らがボクサー人生を全うした物語でした。

世界的には無名時代のマニー・パッキャオと戦った寺尾新や千里馬哲虎の「後から思えば武勇伝」と、佐野と田口のケースは全く違います。

2人は「井上尚弥が何者であるか」をよく理解して、モンスターとの戦いに挑んだのです。

彼らの言葉から響いてくるのは、井上への尊敬だけでなく、ボクシングへの未練が全くないという、このスポーツでは極めて特別な清々しい音色でした。
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どうして、こんな話を書いているのかというと元WBAミドル級王者フェリックス・シュトゥルムが、週末の土曜日、ドイツ・ドルトムントでイシュトヴァン・シリと対戦するというニュースを耳にしたからです。

43歳のシュトルムは2016年6月のWBAスーパーミドル級タイトルマッチで判定やグローブ疑惑のスキャンダルにまみれてリングから遠ざかり、4年以上のブランクから2020年12月にカムバック。これが復帰3戦目になります。

シュトルムの復帰の理由には、スキャンダルのほとぼりが冷めて未納の税金支払いの必要があったこと、ドイツのボクシング界が停滞していること、などが挙げられています。

ただ、他にも「何か」がないと、こんな過酷なスポーツに43歳で舞い戻るなんて考えられません。

シュトルムはドイツのスターですが、ボクシングファンの中ではチキンでも知れ渡っています。

プロモーターが同じゲンナディ・ゴロフキンとの対戦はもちろん、スパーリングすら1度やってからその後一切応じなかった事実が「ファン・マルケス・マルケスからあからさまに逃亡したナジーム・ハメド」と並んで嘲笑されているのです。

ビッグファイトになるメキシカンを避けたハメドの究極のチキンっぷりと比べると、シュトルムは「カザフスタン人と仲良くする商業的なメリットはない」という大義名分がありましたが、スパーリングで圧倒されたトラウマから逃げ出したのは間違いありません。

田口良一の場合は、井上尚弥とのスペーリングで〝惨敗〟 。井上を避けては前に進めないことを痛感して、モンスターの姿を睨みつけ、追い続けました。

一方の、シュトルムは、ゴロフキンとの凄惨なスパーリングをきっかけに、このカザフスタン人に対して耳を塞ぎ目を瞑りました。 

ミドル級とスーパーミドル級で5度アルファベットタイトルを獲得しているシュトルムは「6つ目の世界タイトルが欲しい」とモチベーションを語っています。

もちろん、それもあるでしょう。しかし、あらゆるカムバックがそうであるように、彼も忘れ物を取り戻す旅に出てしまったのです。
 



Having achieved what he has, most fighters would have walked off into the sunset to enjoy the fruits of their labor.

彼は引退後の生活を十分に楽しめるだけの、未練を残すことのない業績を残した。


確かに、表向きの業績だけを見ると佐野はもちろん、田口をも凌駕する業績です。

しかし、そのシュトルムを「自分のキャリアには後悔もある」と言わしめてしまう、佐野や田口には微塵もないリングへの未練の正体は何だったのでしょうか?
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しかし、あと22日でっせ。皆々様。

兎にも角にも!あのゲンナジー・ゴロフキンが日本にやって来るのです!!!

今回の「来日した大物」は、日本人が戦ったボクサー限定。

マニー・パッキャオ、エキシビジョンのモハメド・アリ、ロベルト・デュラン、フロイド・メイウェザーは除外します。


◼️エデル・ジョフレ◼️ 

リング誌が1960年代PFP1位に選出した「黄金のバンタム」。

欧米での人気や知名度などを度外視して、純粋な実力評価だけなら「来日した大物」では文句無しのNo. 1。

生涯キャリア72勝60KO2敗4分。世界戦ではバンタム級で9勝9KO2敗、フェザー級で2勝1KOの通算13勝10KO2敗。2つの敗北はいずれもファイティング原田のラッシュに押し切られたもの。

原田に敗れて一度は引退するも、3年3ヶ月のブランクを経てリング復帰、フェザー級王者になって2階級制覇。

ジョフレの怪物ぶりが語られれば語られるほど、彼に2戦2勝した原田の凄みもまたクローズアップされてきました。



◼️アレクシス・アルゲリョ◼️

1975年10月12日、ロイヤル小林をボディ一発で悶絶、5RKOでWBAフェザー級王座3度目の防衛に成功。

〝KO仕掛人〟小林は18戦全勝16KO。ニカラグアからやってきた〝痩せっぽっちの破壊者〟が何者なのかをまだ分かっていなかった当時は、小林にパンチャーズチャンスがあるとみられていました。
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ファイティングスタイルはもちろん、その容姿から立ち居振る舞いまで、何から何まで貴公士と呼ぶにふさわしいグレートです。

2008年の北京五輪ではフィリピンのマニー・パッキャオと共に、ニカラグアの騎手を務め、ボクシングファンを喜ばせてくれましたが、その翌年、私たちに信じたくないニュースが届けられてしまいます。


◼️ウィルフレド・ゴメス◼️
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1978年1月19日、小林は自らが保持していたWBCジュニアフェザー級のタイトルホルダーになっていたゴメスからベルト奪還を狙います。

新設されて日の浅いジュニアフェザーは猫の目のようにタイトルが移動、ゴメスもこれが2度目の防衛戦。

小林の返り咲きを期待していたファンは、第3ラウンドに悪夢を見ます。ゴメスの最短軌道の左ショートのカウンターを浴びノックアウト負け。

「ジュニア階級は層が薄くレベルも低い」と考える人たちの口を、それが迷信であることをたった一発のフックで黙らせた今なお衆目一致で122ポンドで歴代最強に推されるプエルトリカン。


◼️エウセビオ・ペドロサ◼️

1979年1月9日、小林は2階級制覇をかけてWBAフェザー級に挑戦。

22歳のパナマ人は、これが3度目の防衛戦。「経験不足」というだけでなく、キャリアで3つの敗北全てがノックアウト負けというグラスジョー。

小林の強打炸裂に誰もが期待を膨らませましたが、ペドロサが今なお破られないフェザー級の防衛記録19を樹立する伝説になるとは、誰も予想していませんでした。

それにしても、ロイヤル小林、です。

ロイヤルがいなければ、3人の伝説が日本にやって来ることもありませんでした。ロイヤルを含めた4人、今なおご健在なのはプエルトリコのバズーガ砲だけになってしまいました。



◼️ピピノ・クエバス◼️

1976年10月27日、辻本章次を6回KOでWBAウェルター級タイトルの初防衛に成功、ここから11連続防衛(10KO)するメキシコ中量級の英雄。

規格外の強打と、トミー・ハーンズにタイトルを強奪された衝撃の一戦では、ルペ・サンチェスの「体重だけでなく身長とリーチもクラス分けすべきだ」という嘆きも世界中のボクシングファンに強烈な印象を残しました。



◼️マーク・ブリーランド◼️

1984年ロス五輪のウェルター級金メダリスト。111戦110勝1敗という驚異的なアマ戦績をひっさげてプロ転向。

デビューから17連勝でWBAウェルター級ピースをピックアップ。誰もがスター誕生と確信しましたが、曲者マーク・ブリーランドに11ラウンドでストップされ初防衛戦に失敗。

1989年12月10日、後楽園ホール。指名挑戦者・尾崎冨士雄との3度目の防衛戦で来日したときは、かつての〝レナードの後継者〟の後光は陰っていたものの、刃物のようなワンツーと左アッパーで圧倒、スターリングを追い詰めた尾崎を4ラウンドで葬り去りました。

デオンティ・ワイルダーvsタイソン・フューリーの第2戦でタオルを投げたブリーランドは今、58歳。また、優れたファイターを育てて、私たちに見せてくれるでしょう。




◼️ウィリアム・ジョッピー◼️

平凡なアマチュアキャリア、47歳のロベルト・デュランを3ラウンドでストップしたことはありましたが、プロでも大きな勝利は掴めませんでした。

強豪には律儀に完敗するゲートキーパーのようなアルファベット王者。

それでも竹原慎二と保住直孝を寄せ付けなかったパフォーマンスは、ミドル級の高みを日本のボクシングファンに知らしめてくれました。



◼️ノニト・ドネア◼️

パッキャオに憧れ「人気階級でPPVファイター」を目指しました。しかし、大きな夢はずっと手前のフェザー級で打ち砕かれてしまいます。

それでも、フライ級からバンタム級では傑出した強さを見せつけました…と過去形で語るべきはずでしたが、今年11月で40歳になるフィリピンの閃光は〝出戻りのバンタム〟で輝きを取り戻しました。

日本のボクシングファンは考えたくありませんが、井上尚弥との再戦に勝利を収めるようなことがあると、一発殿堂確実です。



◼️ゲンナジー・ゴロフキン◼️
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2022年4月9日、村田諒太との団体統一戦。

「17連続KO防衛」「PFPキング」は過去の勲章ですが、「人気階級の強豪王者」という一点にはまだ曇りはありません。

日本人が戦う、史上最大のビッグネームと断言して差し支えないでしょう。

先の話はしてはいけませんが、今年、「日本人が戦う、史上最大のビッグネーム」が更に上書きされることも夢物語ではありません。

 
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公称アマ345勝5敗。実際は8敗していますが、どうでもいいことです。

2001年大阪の東アジア大会(ウェルター級)、2002年釜山アジア大会(ライトミドル級)、2003年バンコク世界選手権(ミドル級)で優勝、そして2004年アテネで銀メダル(ミドル級)。

もし、ゲンナジー・ゴロフキンが米国や英国人ならボクシングファン期待の星として鳴り物入りのデビューを果たしていたでしょう。

もし、日本人なら村田諒太の先駆けになって、やはり大切に育てられたでしょう。

プロ契約を結んだのはドイツのウニヴェルムス。

当時、ドイツにはフェリックス・シュトルム、セバスチャン・ジルベスター、セバスチャン・ズビクらミドル級のトップ選手がいましたが、プロモーターは彼らとゴロフキンの試合を組むことはありませんでした。

それどころか、シュトルムら選手はスパーリングすら拒否するようになります。

わかりやすいにも程がある話です。GGGは、シュトルムらにとってあまりにも強すぎたのです。

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ボクシングを始めるきっかけとなったのはシュガー・レイ・ロビンソンの伝記を読んだから。ドイツで不遇をかこつカザフスタン人が米国を目指すのは、自然の流れでした。

しかし、米国でも世界最強のミドル級は無名でした。

大手プロモーターは興味を示さず、彼を受け入れてくれるジムですらほとんどありませんでした。

それは無名であることだけでなく「コーラス隊の少年が 紛れ込んできた」(アベル・サンチェス)という、柔和な童顔のせいもありました。

モハメド・アリやオスカー・デラホーヤら数多のグレートがキャンプを張った伝説の地、南カリフォルニア州ビッグベアでサミットジムを運営していたサンチェスは、コーラス隊の少年がリングに上がると野獣になるのを目の当たりにして「どうしてドイツはこんな才能を繋ぎ止めなかったんだ」と訝しがりますが、すぐに考えを改めます。

「そりゃあ、そうだ。ゲンナジーの前では、シュトルムでは3ラウンドも立ってられない」。

そして、確信します。「ミドル級最強でLineal Champion のセルヒオ・マルチネスにも今すぐ勝てる」。
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「ドイツでデビューしたエリートアマ」。米国のメディアはそんな先入観も持っていましたが 、2010年にWBA暫定のストラップを掴んでからも、米国のプロモーターや人気選手は、GGGがまるで見えていないかのように振る舞います。

しかし、メディアとボクシングファンは「大物プロモーターやスター選手があからさまに回避するエリートアマ」「スパーリングすらさせてもらいないカザフスタン人」が何を意味しているのかに、すぐに気付きます。
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PFP100傑のトップ10の似顔絵。その中にゴロフキンはいませんが「彼が誰からも逃げられなければ、来年はメイウェザーやパッキャオはセンターにいない」。

リング誌は2011年の「World’s Best Boxers100(PFP100傑)で、前年圏外からGGGをいきなり29位にランキング。「評価の高い相手から番狂わせを起こしたわけでもないのに大気圏突入は異例のこと」でした。

「綺麗な戦績に意味はない。ボクシングでは誰に勝ったのかが全て」と念仏のように唱えていたリング誌が、誰に勝ったわけでもないカザフスタン人に高い評価を与えたのです。

リング誌は2013年11月号でゴロフキンを単独カバー、大特集を組みました。

「大手プロモーターがどんなに見えないふりをしていても、私たちにはWRECKING MACHINE(無慈悲に対戦相手を粉砕する破壊装置)がはっきり見える」。



さあ!ゲンナジー・ゴロフキンがさいたまスーパーアリーナのリングに上がるまで、あと19日! 
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