ご存知の通り、ボクシングには独特の表現がいくつもあります。

FACE TO FACE(計量後の睨み合い)、HEAD TO HEAD( 大接戦)、TOE TO TOE(正面衝突)…。

今日は、TALE OF THE TAPE(両者のデータを比較した戦前予想:100点満点・採点横は代表的な満点ボクサー)。
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【フレーム(身長/リーチ)】

村田諒太:184㎝/190㎝

ゲンナジー・ゴロフキン:179㎝/178㎝

村田はGGGにとってキャリア最大サイズの敵ですが、フレームの差がこの試合の決定的要素になるとは考えられない。



【ハンドスピード】

どちらもスピードを前面に出して戦うスタイルから離れたファイター。

40歳のスラッガーは左ジャブにも定評がありますが、日本の大砲も左リードは多彩。

▶︎GGG65:村田65◀︎テレンス・クロフォード



【フットワーク】


GGGはカネロとの第2戦から度々見せているように、足も使えます。一方の村田はバックペダルを使ったボクシングは、恐らく出来ない。

▶︎80:50◀︎ワシル・ロマチェンコ



【パワー(リード)】

GGGの左リードは強烈。村田の左も世界基準を上回る破壊力を擁しますが、その役割は右につなげる文字通りのリードブローがほとんど。

▶︎95:55◀︎ノニト・ドネア



【パワー(利き手の拳)】

両者とも世界基準を大きく上回るパワーパンチの持ち主。

単純な破壊力だけでなく、射程距離の長さでも村田がやや上回る。

▶︎90:95◀︎井上尚弥



【ジャブ】

エリートアマの2人にとって、最も得意なパンチですが、その印象はGGGが大きく上回る。

▶︎85:65◀︎オレクサンダー・ウシク



【フック】

ミドル級を代表する2人のパンチャーにとっては、左右とも試合の流れを一気に引き寄せるフィニッシュブロー。

▶︎85:85◀︎オスカル・バルデス



【クロスレンジでのアッパーカット】

接近戦で戦う時間が長いと予想される展開では、キーとなるパンチ。

ジャブと同様にGGGの巧さと強さの印象が強いが、村田も至近距離でのアッパーの使い手。

▶︎75:75◀︎ローマン・ゴンザレス



【ボディブロー】

これも両者が共に自信を持っているパンチ。ボディへの攻撃を制した方が試合の主導権を握る。

▶︎85:85◀︎カネロ・アルバレス



【フィジカル】

強烈なフィジカルも両者に共通する特徴。経年劣化が目立つ40歳のGGGがやや劣る。

▶︎80:100◀︎村田諒太



【スタミナ】

規律ある練習を積み重ねてきた二人はスタミナも十分。

しかし、スタミナ配分という視点ではプロでの経験で大きく上回るGGGに軍配が上がる。

▶︎85:80◀︎ファン・フランシスコ・エストラーダ



【大舞台での重圧】

この二人がこの要素で綻びを見せるとは考え難い。

▶︎95:95◀︎カネロ・アルバレス


【殺傷本能】

両者とも〝仕留めどころ〟の嗅覚は抜群。この試合に関しては、より動機付けの強い村田がやや上回るか。

▶︎85:85◀︎デオンティ・ワイルダー



【顎の強さ・打たれ強さ】

二人は、こちらも全階級を通じてトップレベル。しかし、GGGの経年劣化はこの要素でもはっきり見て取れる。

▶︎80:85◀︎タイソン・フューリー



【経験・Aプランからスイッチする柔軟性・引き出しの多さ】


二人とも明確な勝ちパターンを持つパンチャーだけに、そこが崩れると難しい展開を強いられる。

それでも、経験値からGGGが一枚上。

▶︎60:50◀︎フューリー、カネロ

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【対戦相手の質】

「誰に勝ったか?」では最強がダニエル・ジェイコブスのGGGと、アッサン・エンダムの村田。

GGGはなんとかジェイコブスを振り切り、村田はエンダムを初めてストップした。実は(勝利した)対戦相手の質に大きな差はない。

ただし、世界戦での試合数、消化ラウンドには大きな開きがある。さらに、何よりもGGGはカネロと24ラウンドを戦っている。

▶︎65:50◀︎カネロ・アルバレス



【コーナー(セコンド)】

GGGは、エマヌエル・スチュワードの薫陶を受けたジョナサン・バンクス。村田は田中繊大。

どちらも世界的なトレーナーですが、GGGはカネのもつれからアベル・サンチェスと決別してバンクスとタッグを組みんだのに対して、村田は帝拳との一枚岩。

「チーム・GGG」vs「チーム帝拳」と考えると、明らかに後者。

▶︎70:90◀︎エディ・レイノソ(チーム・カネロ)



【勝敗予想】村田の二つの敗北は、エンダム初戦が世界的に「盗まれた判定」と議論を呼んだとはいえ、良く言えば大切に、丁寧に試合に入った結果。悪く言えば、最大の長所である爆発的な攻撃力をコントロールしてしまったことが、相手に隙を与えてしまった。

ついに辿り着いた、自分の全てを解放させることが出来る舞台。村田の戦術はわかりきっています。

一方で、それを踏まえたGGGは序盤は脚を使うことも考えられます。村田がGGGの左ジャブをかいくぐって距離を詰めることが出来るのか?

あるいは、村田のフィジカルを十分知っているGGGが「下がったら村田の思う壺」と打撃戦に応じて来る可能性も十分ありえます。

何れにしても序盤の展開は、40歳のカザフスタン人の出方で決まります。36歳の日本人がフットワークと左を駆使して、GGGをいなそうとする展開はありえません。

計量後には、尊敬し合う旧友が再開したようなFACE TO FACEが見られるでしょう。

そして、村田が挑みかかるTOE TO TOEにゴロフキンが応じるのか、それとも下がるのか。

どちらにしてもHEAD TO HEADの緊迫した立ち上がりになります。

そして、どちらかがやむをえなく後退すると、試合は一方的になるかもしれません。

それはGGGかもしれません。村田はピストルしか持たないセルゲイ・デレビャンチェンコとは違います。下がって12ラウンドを生き延びることが出来る相手ではありません。

序盤でペースを握った村田が、21世紀最強のミドル級王者をスーパーアリーナのマットに沈めると予想します。



決戦の4月9日土曜日まで、あと19日 !!!