カテゴリ: ボクシング界はいつだって魑魅魍魎

IBFとWBOは12月9日から13日の5日間、合同総会を開催すると発表しました。

世界の統括団体が存在しないプロボクシングは、JBCやネバダ州アスレティック委員会のようなローカル・コミッションが統括、WBAなどのタイトル認定団体がチャンピオンを認定するという二重構造で運営されています。

デタラメランキングとデタラメチャンピオンシップを平気で作成している認定団体の総会は、セレモニー以上の意味は持ちません。

ただ、これまで認定団体が合同総会を開催するのは史上初めてのこと。

そして、サウジアラビア主導でプロモーション活動と認定ビジネスを手掛けるズッファ・ボクシングが「ボクシングのステイタスを貶めた認定団体の排除」「8階級制への回帰」によって、認定団体が存続の危機を迎えているタイミングでの合同総会。

IBFとWBOが完全合併することはないにしても、ズッファの侵略に対して共闘体制を確認、何らかの方向が示されるかもしれません。

主要4団体はWBAから分離独立したWBC(1966年に分離独立)、IBF(1983年に分離独立)、WBO(1988年に分離独立)する本家WBAに反旗を翻す形ではありましたが〝暖簾分け〟の事実から認知されました。

分離独立の動機は「ローカル」に絞ることができます。WBCは優秀なボクサーを多く抱えているにもかかわらず、WBAは前身のNBA時代から米国ボクサーが優遇されてきました。

これに、異を唱えてWBA内部で分離独立工作を画策したのが、第48代大統領のアドルフォ・ロペス・マテオス。WBCは、メキシコの国策で分離独立したと言っても良いかもしれません。

https://fushiananome.superknova.org/archives/22675529.html


そして、WBAがベネズエラを主力とする南米に本拠地が移されたことに対する反動として生まれたのが、IBFでした。WBOもボクシング利権から外されてきた米国とカリブ海地域の復権を図るために、プエルトリコで発足。

一方で、独立した動きの中で誕生したIBOは本拠地の米国だけでなく欧州でも一定の勢力を形成していますが〝暖簾分け〟ではないことから、主要の一角には数えられていません。

「世界」の認定団体が米国と周辺地域の権力争いの中で分離独立する「ローカル」の理論で派生してきた歴史を持ち、各国・米国各州の「ローカル」コミッションが〝世界〟タイトルマッチを統括する、それがボクシングの成り立ちです。

同時期に、米国で発展したプロレスが典型的なテリトリー・ビジネスだったことも、ボクシングと近似した力学が作用していましたが、それはまた別の話で進めましょう。

いずれにしても、認定団体は「自分の縄張りに利権を引き込もうとする「ローカル」を基調とするテリトリー・ビジネスです。

WBCが分離してしばらくは、WBAとのランキングに今ほど大きな違いはありませんでした。それどころか、互いの王者もランキングする常識的な思考も持っていました。

団体の分裂と対立が深まり、21世紀になると各団体が地域タイトルを乱立、自身の地域タイトルホルダーや人気スター、つまりこれまで認定料を支払って与信実績のあるボクサー、タイトルマッチで高額な認定料が期待できる選手を優先的にランキングさせることになり、デタラメぶりが加速します。

現在の4団体のランキングは一つ残らずデタラメにも程がある段階で、ESPNなど米国のまともなメディアはアルファベット団体のタイトルを「世界」と呼ぶことを控えるようにすらなっています。

もはやスポーツとしての体裁が崩壊した中に登場したのが、サウジが後押しするズッファ。サウジの広報機関誌となったとはいえ、現時点ではまともなリング誌ランキングをベースに8階級によるチャンピオンシップ制度を目指しています。

「リング誌ベルト」と「ズッファ・ベルト」をどう棲み分けるのか?リング誌に吸収合併するのがベストだと思いますがズッファのトップであるダナ・ホワイトとしては、独自創設でUFCのデザインと酷似したズッファ・ベルトへのこだわりがあるようです。

もっと本質的な部分では、トゥルキ・アルラシク長官が標榜した「ボクシングにスポーツとしての威厳を取り戻す」「(国民の権利とまでされる人気スポーツの主要な大会のように)PPVなどの課金なしで気軽の視聴できるボクシング」という二つの大義名分が、先日の「ウシクvsキックボクサー」では早くも完全に放擲されてしまいました。

現時点ではリング誌ヘビー級ランキングにリコ・バーホーベンの名前はありませんが、もはやリング誌ランキングがデタラメ化しても誰も驚かない状況が出来上がっています。

長官は「井上尚弥と中谷潤人やバム・ロドリゲスとの試合を前向きに評価していますが、ジュニアフェザー級などズッファが廃止した階級への思いを是非、お伺いしたいところです。もちろん、提灯雑誌リング誌をはじめ、どのメディアもそんな質問はしないでしょうが。

IBFとWBOが存続の危機を乗り越えようと踏み切った合同総会ですが「サウジアラビアは〝油水〟の蛇口を締める。そうなると、ズッファの構想もズッファそのものもフェイドアウトする」とも考えられていますが、サウジのサポートがなくてもホワイトの勢力は既存のボクシング界を一掃する資金力を擁しています。

マッチルーム、トップランク、PBC、GBPのボクシングのトッププロモーションが合併しても、UFC単体の25%のパワーにも届かない現実は、資産価値がほとんどない家内制零細アルファベット団体の提携や合併ごときでズッファに太刀打ちできない現実が横たわっています。

そこまで考えると、IBFとWBOの接近はズッファ対策ではなく、WBAとWBCに対抗、あるいは打倒を目指すアルファベット団体内の抗争と見るのが妥当なのかもしれません。

◾️2024年格闘技プロモーション資産価値ランキング(Forbes誌)◾️
①1兆7459億円 UFC
②1兆506億円 WWE
③3090億円 AEW
④2009億円 ONE
⑤1313億円 Matchroom Boxing
⑥1066億円 PFL
⑦973億円 Top Rank Boxing
⑧927億円 Premier Boxing
⑨695億円 Golden Boy Promotions
⑩185億円 Combate Global

※7位のトップランクは、井上尚弥をはじめとする軽量級選手との契約を更新しないなど米国市場での不採算部門の切り離しを進めていますが、長年の提携先ESPNがボクシングから撤退するなど資産価値は暴落しています。


このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

プロボクシングの実態について、日本のプロボクシングファンが多くの誤解をしてしまっていることがあります。

「米国でも軽量級はそこそこ尊重されている」という誤解は、昨年の井上尚弥の〝興行事故〟と今年のデビッド・ビナビデスの大盛況というT−モバイル・アリーナの定点観測などから、大きな間違いであることはようやく浸透してきたようです。

しかし「ボクシングは世界においてメジャー競技」という誤解は、まだ拭えていないかもしれません。

この誤解に起因して「フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオは米国ではスポーツファンなら誰でも知っている」「リング誌は世界的に権威のあるスポーツ誌」「野球がメジャーなのは米国だけだから、大谷翔平よりも井上尚弥の方が世界的に有名」というトンデモ認識を刷り込まれてしまっている人もいます。

米国に行ったことがある人、友人・知人が住んでいる人ならボクシングが全く注目されていないことはよくわかるでしょう。

そんな経験がない人でも、米国の主要メディアでほとんど扱われていない現実はすぐにわかるはずなのですが、井上信者をはじめ日本のメディアのフィルターがかかった海外の情報しか見ない人が多いのも〝長年のボクシングファン〟の特徴です。英語は読めないし、そもそも米国の主要メディアがわからないという人が大きな誤解を脳内で拡大してしまう原因には、メディアのミスリードにも責任があります。

日本で紹介される海外メディアのほとんど全てが、ボクシング専門ネットニュースです。雑誌を発行しているのもリング誌と英国ボクシングニューズ(BN)誌だけ。リング誌とBN誌にしても、米国や英国で人気とは口が裂けても言えないレベルの超マイナー専門誌。専門ニュースサイトは、それ以下。

例外なのはESPNですが、今年からボクシング放送から撤退。斜陽のボクシングから、MMAとプロレスに大きく軸足を移しています。ボクシングと比較したら人気があるUFCやWWEにしても、メジャースポーツとはやはり口が裂けても言えません。

そして、そんなボクシングニュースサイトでも、当たり前の話で人気階級の報道がメインです。そこで取り上げられた軽量級の記事が、THE ANSWERなどによって〝提灯記事〟化されています。

一方で、野球はESPNはもちろん、CNNの一般ニュースやABC、CBS、NBCで当たり前に取り上げられています。

現在、米国限定のスポーツ報道ならESPNに代わって最も強力で鋭い取材能力を持っているのがニューヨーク・タイムズ参加のTHE ATHLETICですが、ここでもボクシングが取り上げられるのは極めてレア。4大スポーツの野球はレギュラーですが、大谷翔平はスターの中の1人にすぎません。

昨日の大谷の5勝目と本塁打は、日本では「圧巻」と報じられていますが、米国では「他の誰にも真似できないこと」と断りながらも「ノーヒットが不思議な不安定な制球。規定投球回数はシーズン後半で追いつくように調整するだろうが、そのときの防御率は大きく下落している可能性が高い」「打者としては全盛期の『この当たりがスタンドに届くのか!』という驚きの飛球は影を潜めた。そう、もはや彼は全盛期ではないのかもしれない」と非常に冷静な見方です。

一方で、驚異の44.2イニング連続無失点中のクリストファー・サンチェスが大きな注目を集めていますが、日本での報道はほとんどありません。

この偏向報道の行き着く先は、大谷翔平の衰えでNHKのMLB中継の視聴率が大きく下がり、年間35億円ともいわれる放映権料が予算として組まれなくなることでしょう。

現在の日本ボクシングが黄金時代ではないとは何度も書いてきましたが「井上尚弥の黄金時代、那須川天心の水銀時代」とは言えるかもしれません。しかし、井上と那須川がリングを去ったあとは氷河期が待ち構えているでしょう。

現在のMLBは〝ほぼイコール大谷人気〟であり、MLB人気ではありません。また、ボクシングも黄金時代ではなく〝ほぼイコール井上尚弥の黄金時代〟。ボクシングの場合はサウジ並みの採算度外視のネット配信企業の実験的・先行投資で潤っているだけともいえます。


i-1


前置きが長くなりました。


矛盾に満ちたプロボクシングの世界、そこに正論で迫ってきたズッファ・ボクシングという黒船。

20世紀には「団体統一戦など言語道断」という姿勢だった認定団体は、ボクシング産業の没落ととともに地域タイトルや暫定などセカンドタイトルの新設、自己増殖に走ります。また、ファイトマネーが大きくなる統一戦にもそれに比例する認定料が大きくなることから前向きになり、カネロ・アルバレスのような認定料が巨額になる人気選手にはそのままタイトルを預け、テレンス・クロフォードやオレクサンデル・ウシクのような不人気選手には指名試合を突きつけてタイトル剥奪という〝素晴らしい統一戦ビジネスモデル〟を確立します。

そこに出現したのが、サウジアラビアの資金力を背景とする「ボクシング復興の唯一の最適解は『世界タイトルは一つ、8階級』。ボクシングを堕落させた認定団体と欧米のプロモーターは去れ」というズッファ・ボクシング。

米国ボクシングが史上の低迷と、茶番劇横行の迷走、最悪の迷路に迷い込む中で、この国を出自とするIBFとWBOが急接近。今後、両団体の統一戦が増えるとみられています。

加盟国の85%が重なっている両団体の合併は認定料の激減を意味しますから、完全合併はありえないにしてもPremium Unified Championshipのような団体をまたいだ上位タイトルの創設を画策しているとも噂されています。

ズッファの侵略がどんな結末を招くのか?「サウジが本気なら、欺瞞に満ちた既存のボクシング界のレジームはズッファの正論の前に完全に破壊される」「サウジがゴルフのように無責任に撤退すると、人気スポーツのゴルフとは違うボクシングは選手報酬の暴落や、裏切り者選手の〝粛清〟など大混乱になる」…。

日本でのズッファは「第5の認定団体」のように軽く扱われていますが、メディアは彼らの正論を伝えなければなりません。「サウジアラビアが創設した団体で〝第5〟ではなく唯一を目指しているということ。ジュニアバンタム級以下の4階級は不要で、水増し階級も廃止して8階級制を標榜していること。そして、その資金力は主要4団体を合計しても遠く及ばないこと」を大きく伝えることで、世界における超軽量級の立ち位置などもよく理解できるでしょう。

そして「そんなことしたら日本から世界王者がいなくなる。ズッファ基準だと井上はまだバンタム級の1階級でしかタイトルを獲ってないなんて受け入れ難い。具志堅用高は世界王者になってないことになるの?」「THE ANSWERでは軽量級でも注目されてるって書いてたのに」「木村悠さんはPFPに入ったら軽量級でも20億円でラスベガスで日本では見れなくなるって書いてたけど?本当は人気がないならどうしてそんな嘘をつくの?」「正論はズッファにある。そもそも世界王者が日本人だけで何人もいるほうがおかしい」…ど正論が突きつけられたときは、突きつけられた方でいろんな意見が交わされることが重要です。


認定団体の成り立ちをおさらいして、WBOが認められてIBOが主要に数えられない理由などもからめながら、サウジが本気ならIBFとWBOの〝合併〟などドン・キホーテ(蟷螂の斧)に過ぎませんが、サウジがどこまで本気なのか?

サウジの支援が絶たれたとしてもUFCグループ単体でも4つの認定団体の資金力をはるかに上回りますが、米英のプロモーターや、超軽量級を無視された日本やタイの勢力も合わせた連合軍の息の根を止めるのは不可能です。

「ボクシングファンに1団体8階級の本当に価値あるチャンピオンシップを、PPVのような余計なお金をかけさせずに提供する」というのは、ど正論です。しかし、最近の「ウシクvsキックボクサー」は価値あるチャンピオンシップとは到底考えられず、DAZNに加入していても課金されるPPVでした。

サウジはボクシングから撤退はしていないものの、ボクシング復興とは真逆の「茶番劇とPPV」という安易なビジネスに舵を切っています。採算度外視のサウジの支援がなければ実現しなかった「アルツール・ベテルビエフvsドミトリー・ビボル」のような不人気だけど超絶実力者の激突は、マニアが涙を流して喜んだだけで興行としては大赤字。

サウジは開けっぱなしにしていた〝油水〟の蛇口を締めているのは、もう間違いありません。


















このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

フォーブス誌が毎年5月恒例のWorld’s Highest-Paid Athletes(世界スポーツ長者番付)を発表しました。

日本のアスリートは長らく無縁でしたが、大坂なおみや錦織圭のテニス選手が上位を賑わし、大谷翔平が大きな話題を集めています。

このブログでも「この種の番付はあくまで推定」と書いてきました。フォーブス誌の場合もアスリートの納税額や口座をすみずみまで確認して発表しているのではなく、あくまで推測です。

スクリーンショット 2026-04-13 9.01.07


大谷の競技収入はドジャースが詳らかにしていますが、競技外収入はスポンサードが確認できている日本の有力企業25社の契約額を「日本のタレントのトップクラスはCM出演で1億円以上だが、大谷はトップクラスのさらに上の次元」という推測から計算されています。

一方、日本のプロ野球選手の年俸は記者会見でのやり取りで、実態とずれていることもあります。この原因の一つは同じ実力、成績でも球団によって支払う金額が違うことを選手も球団もうやむやにしたいから。同じ10勝投手でもソフトバンクか、広島か、所属球団によって口座に振り込まれる金額は大きく異なってしまうのです。

そして、プロボクサーの場合はファイトマネーの3%前後をJBCに「試合認定料」として支払わなければなりません。WBAなどの認定団体のタイトルがかかる場合は、さらに3%。井上尚弥のような4団体統一となると、JBCと4つの団体あわせて15%も引かれることになります。WBOは統一戦割引があり、他団体も交渉次第で減額されるのはテレンス・クロフォードらの証言から事実と確認されていますから実際には14%以下ですが、4団体だと普通に10%を超えてきます。

JBCは仕方がないにせよ、21世紀に入ってデタラメランキングとデタラメタイトルマッチが目も当てられない惨状を作った認定団体はボクシングを貶めていると、サウジアラビア総合娯楽庁がズッファ・ボクシングを作ったのは4団体のどこも「すぐに撤退して混乱させるだけ」としか反論できない、ど正論です。

クロフォードやアンドレ・ウォードら選手たちも、認定団体の高額すぎる認定料(ベルト代は別途)に避難の声をあげてきました。

そのファイトマネーの源泉は放映権、ゲート収入、スポンサー収入の3本柱から成り立ちます。

スポンサー収入というのは企業人気を意味します。大谷翔平やテニス、ゴルフのスターはスポンサー収入が最も大きくなっています。比較してはいけませんが、井上尚弥のスポンサーはボクシングビジネス絡みがほとんどで、そうではない企業とは前述のトップクラスから大きく落ちる契約になっています。

前置きが長くなりました。

選手にとって最も誇らしいのは、スポンサー収入が傑出して大きいことではありません。おそらく「この選手の試合を生で見たい」と自分の財布からお金を払ってくれるゲート収入の大きさが、アスリートのプライドを最も満足させてくれるものでしょう。

また、PPVは「マニア化を底なし沼にしてそのスポーツを衰退させる」という事実もありますが、やはり「マニアとはいえ自分の財布からお金を出してくれる」のです。

もちろん、大谷翔平はゲート収入も放映権も超高額だからスポンサー収入も莫大という相関性がありますが、最近のサウジがらみでは明らかにビジネスとして成立していないリヤドでの試合でカネロ・アルバレスが8000万ドル(120億円:ウィリアム・スカル戦)を稼ぐなど、採算度外視のスポンサー収入=つまりアスリートとしては心の底からは嬉しくない収入でしょう。ビジネスマンとしては満足でしょうが。

井上に当てはめると、昨年のT -モバイル・アリーナ、観客はキャパの半分も埋まらない、普段のTモバと比べると全く盛り上がっていない観客、もちろんPPVはつかない、それで「ファイトマネーは過去最高」と言われても、彼を傷つけるだけです。

しかし、今月2日の東京ドームは「ゲート収入」「PPV」という多くのファンが自分の財布からお金を出したという意味で、まさに理想的でした。

理想的、じゃあ最高の理想は?というともちろん、野球WBCのように政府が「ボクシングの大きな試合が地上波で見ることが出来ないのは、国民の権利を侵害していると考えるべきかもしれない」と、検討委員会を設置するようになることで、そうなるとボクサーのアスリートのプライドも満たされると思います。

井上尚弥も亀田興毅も、具体的に〝そこ〟を口にはしていませんが、道のりは遠くても理想がそこにあるのはわかっているはずです。



わかっていないのは、「最高のものにお金をかけるのは当たり前、時代遅れの見たくない人は見なくていい」とうそぶく一部の無知蒙昧な…。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

きょう、亀田興毅が後楽園ホール展示場で会見を開きました。

開催が危ぶまれていたIBF世界フライ級王者矢吹正道の2度目防衛戦(6月6日:愛知県国際展示場)が予定通り開催されることを発表、今月23、24日のSAIKOULUSHキルギス大会の中止についても謝罪しました。

以下、私見を添えて。





亀田興毅:はじめにキルギス大会の中止および、それに関わる一連の騒動におきまして、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、この場を借りて、心より深くおわび申し上げます。

時間がない中、亀田興毅、最大のピンチ。本当に絶望的な中で、3150FIGHTの1番のスタートから支えてくださったサイバーエージェントの藤田(晋)会長、山内(隆裕)社長にボクシング界のことを本当に思っていただいて、力を貸していただいて。

6月6日、開催することができました。言葉では言い表せない感謝しても感謝しきれない。短い期間でボクシングを応援していただいて。本当に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

▶︎「昨今の国際情勢をかんがみて…」なんていう、およそ亀田興毅が使ったことのない言葉は見当たらず、本心が感じられました



ーーーキルギス大会の中止はいつ聞いたのか?

亀田興毅:発表の数日前に連絡があった。そこから動いた。愛知大会の開催も厳しいということになってくるので、そこからすべてが動きだした。



ーーー矢吹ら選手側に開催の正式決定をいつ通達したのか?

亀田興毅:愛知大会の開催は厳しかったが、僕は毎日毎日動いていた。安心してできるようなところを(選手側に)事実を話しながら、常に電話で話していた。

▶︎ここに嘘はないでしょう、多分。選手側から「いや、電話をもらったのは昨日が初めて」という話が出て来ることはないと思います。



ーーーLUSH社と組んだことに責任感じるか?

亀田興毅:LUSHさんは一緒にやる前から厳格なる審査のもと、日本ボクシングコミッションからライセンス、日本プロボクシング協会から加盟がなされていた。DANGANさん、歴史のあるワタナベジムさんと「WLD」という興行を開催されていた。僕と同じような認識で一緒にやられていたと思います。その中でわれわれの方もLUSHさんと組んだことで多くの興行や世界戦を開催できていた。選手達もそういう舞台に立てた。今回は急な出来事で青天の霹靂だった。何とかここは開催せなあかんなという一心で走り回った。

▶︎亀田興毅が使ったことのない言葉は見当たらず…「青天の霹靂」は許してやってくれ!私も「霹靂を漢字で書け」と言われたら、一瞬考えてしまいます。このブログで中学生レベルの言葉しか使ってないのは、バカだからではなくて「普段使ってない言葉や、漢字で書けない言葉は使わない」という高尚な信念に基づいているのです!…それって、結局は中学生レベルなのでは…その通り!!!



ーーーキルギス大会中止でボクシングの信頼を落としてしまったのではないか?

亀田興毅:今回は6月6日は中止ではなく開催。ボクサーの活躍をしっかり見ていただいて、ボクシングは素晴らしいスポーツだなと思っていただけたら。プロモーターである僕としては一つ一つ、一気に物事は解決しない。一気に回復できるものではない。一つ一つ形として残していきたい。

興行を始めた頃からの住み分けはLUSHさんが資金面と演出、制作などのイベントの部分、僕らはボクシング回りの部分を受け持っていた。

(中止に至る経緯について)僕もそんなに細かく覚えていないというか…。急に起きたことなので、とにかく次に向けて動くしかない。どんな出来事でも難しい、無理ということはあると思うが「あかん。無理」ってなっても、そこで「もうダメなのか」じゃなくて、次に向けて動くしかない。日本での大会については亀田プロモーションがやっているので、短い期間ですけど何とか開催にこぎつけたというところが全て。

▶︎「(中止に至る経緯について)僕もそんなに細かく覚えていないというか…」というのは、嘘かもしれません。1ヶ月前の4月25日に食べた昼食は?なんて質問ではなく、つい最近にあった、人生最大級の衝撃的な話ですから。この嘘は、ずっと一緒にやってきたLUSHへの最後の思いやりかもしれません。



ーーーLUSH社に名誉毀損(きそん)などで訴訟を起こす考えは?

亀田興毅:(訴訟を)どうするかっていうのも…名誉…なんていうんですかね、どういうのが適切なのか。そこまでの話も今の今の話なんで、まだそんなに進んでないんですけど。

そもそも亀田興毅っていう人間自体がバッシングされて嫌われている人間なんで、今さら名誉という問題でもないのかなと思うんですけど。そういうところに関しては、まだ僕らの会社でどうこうという話は全くないんで。実際にこれまですごい世界戦もいっぱい開催していたんで、そこをどうこう言うつもりも全くないですし。

とにかく僕は過去というものを振り返るっていうのが好きじゃなくて。人生って「あの時に戻りたい」って言って戻れるもんでもなくて、1分1秒時間がずっと進んでいるわけなので、僕はもう前を向いて、とにかく前進あるのみでこれから先も引き続きやっていきたいなと思っています。

▶︎これ、普通の人間の言葉です。「裏切られた」という気持ちがあっても、ずっと一緒にやってきたのです。私たちには「LUSH」でも、亀田興毅には名前のある人間と生身の付き合いをしてきたわけです。

ただし「ボクシングの復興、発展のため」という絶対大義をLUSHは汚したという事実まで看過してはいけません。亀田興毅が「ボクシングという一神教」の敬虔な信徒であるならば、資金繰りが行き詰まっていたことを土壇場まで報告しなかったLUSHを許してはいけません。

もちろん、ここはマイナー競技の悲哀です。先日のTHE DAYで井上尚弥が「歴史に刻まれる」と語ったことに村田諒太が「そういうことを自分で言うのは…」と苦言をこぼしていましたが、あれこそ大橋秀行の嘘八百ではなく、アピールするべき事実でした。

悲しいかなマイナースポーツなのです。マイナースポーツの中でもマイナーな軽量級なのです。大谷翔平のように裏切り者に対して「あとは(米国の司法に任せて僕は)離れます」とドライに切り捨てることのできない亀田興毅が、私は好きです。

世界中の一般メディアに大騒ぎされ、全てのスポーツの中でのMVP(ESPNアワード)を受賞してもあの華やかな式典に出席せずに、それこそ棒読みのビデオメッセージしか寄越さない、タモリステーションなどビッグプログラムで大特集されてもビデオメッセージすら拒否する大谷よりも、サービス精神あふれる井上の方がはるかに好感が持てます。

もちろん、それは立場の違いです。ファンやメディアよりも「一神教」の敬虔な信者に徹することの出来る大谷は「メジャー競技で歴史上ありえないことを継続中」、亀田と井上は「伝道師」の役割もあります。

亀田と井上を並べると、嫌がる人もいるかもしれませんが、その実力で並べているのではありません。没落したボクシングを再興したいという思いは同じでしょう。

私がボクシングの健全な発展を阻害すると唾棄するのは、無知蒙昧で低脳にも過ぎる一部の井上信者です。Fighter Of The Year よりも先にPFPを知ったかぶりしてる時系列無茶苦茶で、絶対に原文を読んで判断しない彼らは、井上の劣化や引退で、井上だけを神扱いしていたことも忘れてボクシングから離れてしまうのでしょう。






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

「絶対に無理」。

ほとんどの人がそう信じ込んでいた「絶対に無理」が、現実となって目の前に突きつけられることがあります。

そんな「絶対に無理」にもさまざまな類型があります。

通勤の移動中に書き切れるか?先にお断り。乱文乱筆、失礼します。

IMG_7740

「MLB史上初・10登板 20本塁打 10盗塁」…あのとき、私たちは大谷翔平が「絶対に無理」のはずの偉業をやってのけた!と浅はかにも感動してしまっていました。


真っ先に思い浮かぶのは「大谷翔平」型です。

野茂英雄やイチローのケースもこの類型でした。大谷や野茂の「絶対に無理」の根拠は【前例がない】でした。

野茂の場合は【(日本人として)前例がない】でしたが、多くの人は村上雅則という前例について深く考えることはありませんでした。イチローは【(日本人打者として)前例がない】でしたが、「MLBで通用する日本投手を異次元のレベルで打ち込んでいた」ことを考えると、あの鮮烈なデビューは予測の範囲内でした。

それは、メディアやファンの怠慢でもあり、村上と野茂の間の30年間で「巨人の星」の大リーグボールや「侍ジャイアンツ」のラスボスがMLBの最強打者というフィクション、MLBで通用しなかった外国人が日本で大活躍するノンフィクションを何度も刷り込まれてしまい思考停止に陥っていたからでもありました。

そして、大谷はこの類型を【(人類として)前例がない】の最上級にまで昇華させた点で唯一無二の存在、まさにユニコーンでした。あれは「あらためて考えてもやはり無理、ユニコーンなんて後にも先にもあの一匹だけ」という、思考をやり直す後出しジャンケンですら負ける種類の衝撃でした。だからこそ、野球に馴染みのない欧州のメディアですら「大谷やってのけたことがどれほどすごいかというと…」と説明したくなるのです。


FullSizeRender


二つ目は【異業種からの転向】だから「絶対に無理」。「ジャンボ尾崎」型です。

最も多くの【異業種からの転向】は、身体能力・フィジカルがより高いレベルで求められるスポーツからゴルフへという〝天下り〟が日本でも世界でも最も多くのサンプルが見られています。もちろん、スポーツの中でゴルフが最も過酷にメンタルが求められるという点では〝天上がり〟と見なせます。

甲子園優勝投手から西鉄ライオンズ入りしたジャンボ尾崎、女子スポーツで屈指のハイレベルだったソフトボールの実業団(大和紡績)でエースで4番だった岡本綾子は圧倒的な身体能力・フィジカルと、鋼のメンタルを併せ持っていたからこそ、プロゴルファーとして大輪の花を咲かせることができたのです。

格闘技でもムエタイやキックボクシング、空手などからのボクシング転向・成功例は数え切れません。

ただ、ジャンボも岡本も20代前半という若さで転向したことも見逃せません。2人ともプロ野球やソフトボールで長い成功キャリアを収めてから転向したわけではありませんでした。格闘技での成功例も、かなり早い段階からボクシングに転向しているケースがほとんどです。

そして、この「ジャンボ尾崎型」にプロゴルファーからプロ野球選手、プロボクサーからキックボクサーという〝逆流〟での成功例はほとんどありません。それは、一旦馴化した環境よりもより強い身体能力・フィジカルが求められる世界に飛び込むことがいかに難しいかという証左です。

私たちが昨日、ギザのピラミッド前で見たリコ・バーホーベンは「ジャンボ尾崎」型で、クリチコ兄弟や那須川天心、武居由樹らと同じ類型でした。

しかし、天心らが経験(試合)と時間をかけてボクシングに順応、段階を踏んでトップ戦線に辿り着いたのに対して、このオランダ人は12年前に全敗のまま引退するボクサーと1試合しただけの実戦経験でいきなり頂上にアタック、しかも37歳という高齢だったことでも異例でした。

ただし、現時点ではオレクサンデル・ウシクにとっての〝スフィンクス・ジンクス〟が引き起こされた最大の原因はバーホーベンの実力ではなく、ウシクの油断や劣化にあったと考えるのが妥当です。その意味で、バーホーベンは2人目のフランシス・ガヌーと推測できます。

もちろん、これは推測。ボクシングへの意欲を燃えたぎらせているリコが〝ガヌー〟なのかどうかの判定は、次の試合まで待たねばなりません。


IMG_2991


そして、マイナースポーツながら【前例がない】【異業種からの転向】を高次元で結晶させたのがマニー・パッキャオです。

野球からゴルフは身体能力・フィジカル面では〝天下り〟でもメンタルでは〝天上がり〟でしたが、ボクシングの軽量級は人気階級と比較して競技レベルでも注目度(=精神的重圧)でも、あらゆる側面で明らかに劣るのが絶対的な事実です。

ボクシングという同じくくくりでも、世界的な注目度や舞台が全く違うことは井上尚弥とデビッド・べナビデスのT−モバイルアリーナを見れば、井上信者ですら現実を受け入れざるを得ません。

軽量級の井上がTモバで無理やりメインを張ることはあっても、まともなやり方でフルハウスにすることはあり得ません。また、カジュアルなボクシングファンは関心がありませんからPPVも付きません。

パッキャオがやってのけたことは、あらゆる意味での〝天上がり〟。「絶対に無理」と思われた下剋上でした。



さて、リコ・バーホーベンが出題した問いには、どんな正解が用意されているのでしょうか?

大谷翔平やマニー・パッキャオの「まさか!ありえない!」なのか?

それとも、「やっぱり、そうか…普通に考えたらそうだよな」なのか?






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

スクリーンショット 2026-05-24 20.27.18

10ラウンドまでのスコアは2人のジャッジが95−95のイーブン、残る1人が96−94でリコ・バーホーベンを支持していました。

運命の第11ラウンド、オレクサンデル・ウシクが序盤から狙っていたアッパーカットを繋いで強烈なダウンを奪うと、立ち上がってきたキックボクサーに猛攻、英国リバプールからやって来た主審のマーク・ライソンが試合をストップしました。

タイムキーパーが時計を止めたのは11ラウンド2分59秒。

この試合のジャッジで問題となったのは①主審のストップが終了ゴングの後だったのではないか?、②第10ラウンドまでの30分間は公式採点のような接戦ではなくリコが大きくリードしていたのではないか?という二点。

まず、①について。

ライソンのコールはタイムキーパーの通り、2分59秒で問題はありません。主審が両者の間に割って入ったのは、そのあとでした。

そして、ストップそのものが早すぎたかどうか?あそこで、ライソンが試合を続行させていたなら、すぐにゴングが鳴って37歳のオランダ人は最終ラウンドに進めたはずです。

チャンピオンシップラウドを10−8でウシクが取っていたとすると、最終回は105−103*2/104−104の2−0でウクライナ人がリードする形で迎えていました。深いダメージを負っているように見えた挑戦者が60秒間で超人的な回復を見せ、大逆襲していた可能性も否定できません。

しかし、主審が最終回を許したイフの世界で最も可能性が高い展開はウシクの明白なKOかストップ勝ち、あるいはバーホーベンが根性を見せて終了ゴングまで逃げ込むーーーいずれにしても大番狂せは起こっていなかったでしょう。

そして、ここでもう一つのイフです。第11ラウンド2分59秒で試合を止めなければ、頑健なキックボクサーが判定に持ち込んだ可能性もあったでしょう。もちろん、それでもオフィシャルではダウンを奪い返したとしてもスコアは10ラウンドまでの2者がドローに戻るだけ、残りの1人が指示してくれていてもマジョリティドローで、WBCストラップは12年ぶりにボクシング2戦目を戦ったキックボクサーには渡りませんでした。


ここで、②の「第10ラウンドまでの30分間は公式採点のような接戦ではなくリコが大きくリードしていたのではないか?」。

どんなに微妙なラウンドでも「10−9」に振り分けなければいけないと勘違いしているファンは少なくありませんが、ジャッジも「10−9」を敬遠する傾向が泥沼的に色濃くなっています。「1時間後にあらためて判定したら逆になるかもしれない」と感じるようなラウンドは「10−10」をつけなければ、とんでもなく醜悪な集計が排泄されてしまうことをプロのジャッジなら肝に命じなければいけません。

ところが、メジャースポーツからは信じられないようなジャッジのライセンス試験と、杜撰(というか事実上存在していないコミッションもある)更新試験、研修制度…プロボクシングのジャッジほど低レベルなプロは、他の業界を見渡しても、この世の中で滅多に存在しません。

同じラウンドでも、ジャッジが割れるのは当たり前のように見られます。そして、全くおかしな集計結果を目にした海外メディアは「どうやらジャッジは別の試合を見ていたようだ」「これは重症だ、すぐに目医者に行かないといけない。もう手遅れかもしれないが」という常套句を声に出し、活字にするのです。

しかし、今回の試合でジャッジの見方が分かれたのは2者がウシク、残り1人(パスケル・プロコピオ)がバーホーベンに振った第10ラウンドのたった一つだけでした。プロコピオが他の2人と同じようにウシクを支持していたなら、10ラウンド終了時点の集計は3者とも95−95のイーブンでした。

その意味では、3人のジャッジは「同じ試合を見ていた」ことになります。ESPNも95−95で、ピラミッド前広場で繰り広げられた10ラウンドを互角と見ていました。

一方で、複数の海外メディアのスコアは〝別の試合〟を見ていました。

その一つ、英国ボクシングニューズ誌の採点は10ラウンドまで97−93でオランダ人がリード。ウクライナ人が取ったのは第3、4、10の3つだけ。第11ラウンドを8−10、最終回を9−10で失っていたとしても114ー113で世紀の番狂せが起きていたことになります。

10ラウンドまでを、5つずつ分け合って95−95か、7ラウンド:3ラウンドの97−93か?その差は2ラウンド。

個人的には採点していませんでしたが、残り2つのラウンドを取っても判定になったらウシクは勝てないと見ていました。ウシクとコーナーも同じ見立てだったから、10ラウンドまでフェイントを交えて〝順序立てて〟放っていたアッパーを強引にまとめたのです。その勝負勘と遂行力はさすがでした。

しかし、ボクシング専業のヘビー級ファイターを翻弄してきた変幻自在のフットワークは鈍重で、相手のサイドに回れずに、不用意に正面に立つ、およそウシクらしくない劣悪なパフォーマンスでした。

過去最重量で計量したことも含めて、これがウシクの油断によるものなのか、それとも機動力が生命線のヘビー級にとって39歳という数字は劣化を意味するのか?

あるいは…リコ・バーホーベンという名前の37歳が世界史上最高の天才で、アンソニー・ジョシュアらとも互角以上に戦えるのか?それとも、今回の超大健闘はやはりウシクの油断や劣化が原因で、フランシス・ガヌーと同じように「次戦」で想像以上の脆弱を晒してしまい、幻想は木っ端微塵に打ち砕かれるのか?

…リコ・バーホーベン、もう少し楽しませてくれそうです。





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

hisa

2026/05/24 16:38

ファイトマネーの相場が半世紀近くもほぼ据え置きというのは、失礼ながら運営面では犯罪的なほど努力をしていないと言っても良いですね。
プロ野球の支配下選手の平均年俸(出来高、外国人選手を除く)は1980年では602万円だったものが、2026年では5261万円となっています。大相撲も、相撲協会から支給される給料、給金は1970年代と比べるとやはり上がっています。もっとも、大相撲は協会からの給料よりもタニマチや後援会などのいわゆる「お米」の方が、収入が多い世界ではありますが。
とはいえ、興行収入が増えないとファイトマネーも増えていかないのもたしかでしょうから、ここをどうにかしないといけないのですが、これもなかなか難しいのでしょうね。

元記事: 大谷翔平と亀田興毅、そして…井上尚弥(大橋秀行)〜真実と嘘と虚飾と。=③= (編集)
IPアドレス:        

IMG_0804


国技の相撲や市場が成長しているプロ野球とは違い、自民党の議員連盟が本当の黄金時代を懐かしみ「昔のようなメジャースポーツに!」と「プロボクシングの発展を応援する国会議員の会」を立ち上げるありさまです。

小学生の頃に「あしたのジョー」(もちろん再放送)で、ジョーや力石の6回戦がTV放送されているのを「漫画だから」と作り話だと思ってましたが、東京キー局各社が週1でボクシング中継番組を持っていて4回戦でもゴールデンタイムに放送されることがあったと知ってびっくりしました。

どんどんマイナー化「世界王者の名前を全員知ってるのはかなりのマニア」「井上尚弥のなおやを漢字で把握していないファンもいる」という現状は業界努力でどうこうできる問題ではありません。

井上尚弥や一部選手だけが認知され、高額の報酬を得ている現状を「黄金時代」と報道するメディアや、それをまともに受け取るファンも、健全な発展にはプラスではないかもしれません。

野球WBCやサッカーW杯で問題になった「スポーツを見る権利」についての問題も、ネット配信に一気に進行してしまったボクシングについては完全においてけぼり。それどころか、井上信者を筆頭に「PPVのネット配信の方向で発展できる」と信じているふしがあるのが、あまりにも低脳すぎて呆れ果ててしまいます。

「ちょっと待った!今はマイナーでもかつてメジャーだったボクシングでは、野球やサッカーよりも深刻な事態になっています。文科省と総務省が合同で立ち上げたスポーツ中継に関する有識者会議では、ぜひボクシングも取り上げて欲しい!」という姿勢であるべきだと思うのですが…。井上信者的な思考回路では「教祖様が進む方向に間違いは一切なし!」としか思えないのでしょう。

とんでもない〝興行事故〟を起こしたラスベガスの試合を「チケットの売れ行きは好調」「過去最高のファイトマネー」と嘘を垂れ流すのも、本当のファンなら受け入れてはいけないんです。何回騙されたら気が済むのでしょうか?「もう日本では見れなくなる」と妄言を吐いていた井上信者はいま、何を思っているのでしょう?

挙げ句の果ては、RIZINごときから「今の時代、嘘はダメですよ」とクギを刺される始末です。


もちろん、井上や選手たちには何の責任もありません。この業界の体質がおかしいのです。世界的な統括団体が存在したなら、デタラメランキングなんて横行しませんし、WBAとかの漢字検定みたいな団体も存在しません。漢字検定は一つしかない(多分)からまだマシですかね。

最もシンボリックなヘビー級チャンピオンがタイトルを賭けて茶番劇のリングに上がるなんてこともありえません。そういえば、茶番劇をスポンサードしたのはサウジアラビア総合娯楽庁のボクシング部門広報誌のリング誌。サウジといえば、あの長官が「タイトルの価値を高めてボクシングにかつての威厳を取り戻す」と宣言してましたが、どうなってるんでしょうか???

さらに「高額の視聴料を課金されるPPVから解放して人気のカード、ファンが見たいカードを実現する」と、ボクシングに参入したときにDAZNが掲げていたのと同じ題目を唱えていましたが、今回のピラミッド興行はまさかまさかのDAZNのPPV!!!

IMG_7286 (1)


狂気の沙汰です。

HBOもSHOWTIMEもESPNも「プロボクシングが健全な状態を取り戻すのは無理」「衰退するだけの産業」と匙を投げてしまったのも無理はありません。

二つの拳だけで戦う、限定されるが故に美しいボクシングという競技が好きな私は、死ぬまでファンであり続けますが、現在の「茶番劇の方が稼げる」状況が定着してしまうと、真摯に技術を練磨するのがバカらしくなって競技人口もレベルもますます下がる一方かもしれません…。






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

スクリーンショット 2026-05-24 20.27.18

10ラウンドまでのスコアは2人のジャッジが95−95のイーブン、残る1人が96−94でリコ・バーホーベンを支持していました。

運命の第11ラウンド、オレクサンデル・ウシクが序盤から狙っていたアッパーカットを繋いで強烈なダウンを奪うと、立ち上がってきたキックボクサーに猛攻、英国リバプールからやって来た主審のマーク・ライソンが試合をストップしました。

タイムキーパーが時計を止めたのは11ラウンド2分59秒。

この試合のジャッジで問題となったのは、①主審のストップが終了ゴングの後だったのではないか?、②第10ラウンドまでの30分間は公式採点のような接戦ではなくリコが大きくリードしていたのではないか?という二点に集約されます。

それぞれについて、メディアの意見を交えて考察してみましょう。






このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

日本最高峰の格闘技イベントRIZINの榊原信行CEOが22日、今月2日に東京ドームで行われた井上尚弥VS中谷潤人戦のPPV視聴者数が22年のTHE MATCHを超えて国内格闘技史上最多になったとされる報道について「超えてない」と断言した。

▶︎▶︎▶︎私はTHE MATCHはPPVは購入せず、地上波録画放送などで視聴しました。一方でTHE DAYは、チケットもPPVも購入しました。

そんなバイアスのかかったボクヲタの感覚では、THE DAY>THE MATCHは全く自然な不等式ですが、東京ドームの入場者数では負けていたという事実などを考えると、また騙そうとしてる、更新したかどうかは微妙かもしれません。




榊原CEOは「(井上VS中谷戦はTHE MATCHを)超えてないと思います」と言い切り、続けて「飛ばしはやめた方がいいと思うけどね、本当に。PPVっていうのは、何度も言いますけど、1視聴に対して5000円なり6000円なり買った人の件数ですから。ドコモMAXとかで見たものも含めて、なんとなく50何万件見たとかっていう。もうこの時代はウソはダメですよ。はっきり(数字を)出せよって。いくら上がったのか。僕らはABEMAさんの公式発表でTHE MATCHの時、53万件で5000円とか5500円で売上件数まで全部数字でオープンになってるんで。だったらこれだけ売ったよっていうものを出してほしいなと思いますけど」と、数字を発表してほしいと強調した。

▶︎▶︎▶︎RIZINから「もうこの時代はウソはダメですよ。はっきり(数字を)出せよって」と言われるのは、忸怩たる思いですが、これはおっしゃる通り。さんざん嘘を重ねて来ましたからね。井上のファイトマネーについても今回の破格のイベントで30億円というのは、昨年1年間で98億円とかが本当ならあまりにも少なすぎると、無知蒙昧の井上信者でも大混乱に陥っています。大橋秀行が積み重ねて来た〝嘘〟が破綻してしまいました。

これはもう、NTT(Lemino)がプライドを持って公表すべきなのですが…もし本当に更新しているとしたらですが…更新してなければウヤムヤのままにするしかありませんが…田久保市長のようにデータのチラ見せとか…本当に更新してるならきちんと反論して欲しいです。まともに反論できないってことは…ってなっちゃいます。




その上で榊原CEOは「まあ、どっちでもいいです。どっちかって言うと。正直、興行も長いし、あれでみんないいのかなって。見てる人たちは。まあ、あんまり悪口は言わないようにします(笑い)。ファイトスタイルとか言いたいことは山ほどあるけど。いずれにしても“金満リスクに気を付けよう”をキーワードに」と止まらなくなってきたため、この話題については自主規制して話を終了していた。

▶︎▶︎▶︎「正直、興行も長いし、あれでみんないいのかなって。見てる人たちは。まあ、あんまり悪口は言わないようにします(笑い)。ファイトスタイルとか言いたいことは山ほどあるけど」…これは余計なお世話でしょう。ファイトスタイル?????ファイトスタイルの何がどう不満だったの?それを言うならRIZINなんて茶番劇だらけじゃないですか?



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

万年床

2026/05/23 17:29  1フシ穴の眼


> Pyramids of Giza, Giza, Egypt
何度見てもこの文字列で笑えます。
何でこんなところでボクシングを?
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ