Breez is Nice!

そして、ミドル級なのです!


ボクシングの階級には、貴賎があります。酷い言い方になりますが、事実だから仕方がありません。 

井上尚弥のバンタム級は間違いなく「賎」で、村田諒太のミドル級は誰もが認める「貴」です。

もちろん、ここでいう貴賎はファイトマネーや世界的な注目度の高さという尺度であって、試合の面白さではありません。「軽量級は小人がペチペチやってるだけで面白くない」と言う人は本当に可哀想な人です。

しかし、欧米とアジア・南米の経済格差がそのままに、ボクシングの階級にも絶望的なまでの格差があるのです。

村田の世界戦の相手は、アッサン・エンダムもエマヌエレ・ブランダムラも対戦前に顔見せに来日しますが、あんなこと軽量級では前代未聞です。ありえません。村田のファイトマネーは正式に発表されていませんが、井上ら軽量級の2倍では済みません。エンドースメント(スポンサー収入)も含めた年収となると、もはや2倍とかの次元ではないでしょう。

さて、バンタムに続いてミドル級の「まともなランキング」です。
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チャンピオンを戴いているリング誌は席が一つ多くなり、その11番目にアッサン・エンダムが座っているだけで、リング誌とESPNのコンテンダーは完全に一致しています。

もちろん、ブランダムラの名前はどこをどう探しても見当たりません。村田が4月15日に初防衛戦の相手に選んだのは、「まともな世界ランカー」ではないということです。 

エンダムまで含めて、この「まともな世界ランキング」で次戦が決定しているのはトップ2のGGGとカネロが5月5日に世紀の再戦、リング誌2位のジェイコブスが4月28日バークレイズセンターで対戦相手未定ながらHBOで全米中継が決まっています。

 3位のサンダースは4月14日にグリニッジのO2アリーナでWBOタイトルの防衛戦にマーティン・マレーを迎えます。

5位のチャーロもバークレイズセンターでジェイコブスに先立つ3月3日に、ウーゴ・センテノJr.と、WBCの暫定タイトルを争いますが、この興行には4位のデレビャンチェンコも登場、22勝(7KO)22敗3分という恐るべき戦績のダショーン・ジョンソンと8回戦を戦います。

そして、我らが村田のダンスの相手はブランダムラです。わけのわからない相手と思ってましたが、ダショーンよりもはるかにマシですね。

まだ、次戦が決まっていないのが6位のアンドラーデ、サンダースに敗れて評価下落のレミューです。

開店休業状態のアンディ・リー、村田に惨敗したエンダムは、村田の対戦候補リストから外して差し支えないでしょうから、ターゲットは9人ですね。

そして、9人の中で対戦交渉が難航必至なのはボクシング界最大のスター、カネロです。西のボクシング大国イギリスのサンダースも、すでに一筋縄ではいかないことはご存知の通りです。また、イギリス・マッチルーム傘下に入ったジェイコブスも簡単には動かない大駒です。

ただ、この3人を除く6人はGGGでも、けして大きなマネーパワーを持っていません。もし、東京ドームの機が熟せばこの6人は呼べるでしょう。

問題は「機が熟す」まで、この世界屈指の強豪ひしめく階級で村田がベルトを守れるか、です。

守らなければなりません。何としても。

日本人が「ラスベガス的なメガファイト」を実現できるとしたら、井上尚弥や比嘉大吾では階級的に絶対不可能です。

もっと言えば、アジアでもマニー・パッキャオが黄昏ている今、誰もいません。シーサケット・ソールンビサイがファン・フランシスコ・エストラーダをKOしても100万ドルももらえません。

村田諒太しか、いないのです。
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=写真=米Yahoo!Sportsから。「日曜日のレースは、少しの波風も立たない平穏なまま終わった。31歳の小平は、500mW杯チャンピオンと1000mの世界記録保持者として平昌に乗り込み、その通りの仕事を執行した。3連覇を狙った韓国のイ・サンファは銀メダルに沈む。小平はすぐにイに駆け寄り健闘を称えあった。互いに醜い悪意を剥き出しにしている二つの国で生まれた二人が、氷上で正々堂々と戦ったあと、手を取り合って何か言葉を交わした。何を話しているのかわからないが、そこには、微塵のわだかまりも感じられなかった」。

インターネットって素晴らしいです。gorin.jp 素晴らしいです。

楽しみにしてたスピードスケート女子500m。仕事で海外へ前乗り、おかげでボクシングの試合はイヤというほど観れましたが、今日は小平奈緒が500mに見参!日本で見たかった!!だけど最高です!!!

番狂わせで勝利を掴むシンデレラの眩しい輝きも美しく感動的ですが、鉄板の王者がどんな重圧も跳ね返して、額面通りの決済をする「世の中、こうでなきゃいけない!」というレースが好きです。



ーイ・サンファは意識したか?

「それは全く関係ないです。誰かを蹴落とすとか、誰かに勝つとか、そういうのじゃなくて自分が世界で一番スケートが大好きなんだってことを、この場所で表現したかっただけです」。




彼女のような境地でスポーツに取り組んでなかった私は、恥ずかしい思いで、彼女の言葉を聞きました。

素晴らしいです。凡人にはそんな思考回路はないです、素晴らしい。海外で日本人の偉業を知るのは、感動的で、誇りと感謝の気持ちで一杯になります。

小平奈緒が重圧に押しつぶされて、涙を流す…そんな姿は見たくない、なんて勝手なことも頭をよぎっていましたが、彼女が目指していたのは金メダルとか五輪新記録じゃなかったんですね。

おめでとうございます、感動をありがとうございました。
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今日2月18日。地味にビッグネームが戦いました。これだけ見ると、結構楽しめます、お腹いっぱいです。

♠️ShowTime Boxing ネバダ州ラスベガス マンダレイベイ イベンツセンター♠️

◼︎ウェルター級12回戦
ダニー・ガルシアvsブランドン・リオス 
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=Joe Camporeale/USA TODAY Sports=ガルシアの左右フックは、やはり危険です。ただ、今日のリオスでも8ラウンドまで被弾せずに凌げるのですから、この階級のトップと戦うとなると厳しいですね。

エルパソのオルティスもスローでしたが、リオスも遅い、遅過ぎます。ガルシアも、スローなリオス相手にピリッとしませんね。

ガルシア勝利が1.05倍、リオス勝利8倍。そのオッズに逆らうように、中盤からリオスが根性を見せます。8ラウンド終了時の採点は79–73×2、78−74と3者ともガルシアリードでしたが、リオスが巻き返す展開で試合の行方はもつれそうな気配でした。

しかし、9ラウンド、ガルシア得意のカウンターの右クロスが炸裂!リオスを痛烈に倒しました。

なんとか立ち上がったリオスですが、ダメージは明らか。ケニー・ベイレスの「真っ直ぐこっちに歩いてみろ」という指示によろめいた時点でゲームオーバー。

ガルシアは昨年3月、キース・サーマンとの無敗対決での期待が大きかった分、塩分過多の内容でファンを失望させてしまいました。黒星はこの1敗だけですが、商品価値は随分下落しています。その敗北からの復帰戦でしたが、なんとか、クリアです。

サーマン戦は、解説したシュガー・レイ・レナードが「どっちも負けるのを怖がって、負けないように必死になってるのはわかるけど、これじゃいい試合になりっこない。私たちの時代は勝ちたい!という純粋な思いだけだったけど」と序盤で試合を見切った通りに試合は進み、終わりました。

口汚ないトラブルメーカーの父親とのコンビは、下劣で好きになれませんが、このKO勝利でウェルター級の名脇役の座に留まりました。サーマンとの再戦に一歩前進です。

リオスもかつては無敗街道を驀進していましたが、2013年にマイク・アルバラードとマニー・パッキャオに連敗、2015年にはティモシー・ブラッドリーに惨敗して引退宣言。 

しかし、昨年6月に復帰戦を飾り、今回のビッグファイトにつなげましたが…。

ライト級時代は10㎏前後のリバウンドを生かしたパワーボクシングで無敵、ジュニアウェルター 級も制して二階級制覇を果たしたものの、突貫スタイルは早くも限界。現時点では、終わった選手と見られていましたが、やはり終わってました。これ以上は脳と肉体を痛めるだけです。引退すべきです。

報酬はガルシア125万ドル、リオス50万ドル。人気者対決なだけに、ノンタイトルでもメインイベント、結構な金額です。


◼︎WBCスーパーミドル級タイトルマッチ12回戦
デビッド・ベナビデスvsロナルド・ガブリル 


120−108×2、119−109。初戦の接戦が嘘のようなワンサイドゲーム、〝準〟完封試合でした。

史上最年少の20歳でスーパーミドル級王者となったベナビデスの初防衛戦。前回、12ラウンドにダウンを奪われSDで逃げ切ったガブリルとはダイレクトリマッチでしたが、見事に返り討ち。

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=SHOWTIMEから=21歳が繰り出すアッパーカットとフックのコンビネーションは絶妙でした。ベナビデス、階級最強候補ですね。

まだ21歳、伸び盛りですね、ベナビデス。WBSSの優勝者や、ヒルベルト・ラミレスとも将来絡みそうですが、戦うタイミングを間違わなければ、この階級を統一するでしょう。

ファイトマネーはベナビデス40万ドル、ガブリル12万5000ドルでした。ビッグファイトへは、道半ばです。


◼︎IBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.への挑戦者決定戦
ヨルデイニス・ウガス vs レイ・ロビンソン

ウガスが7ラウンドTKOでロビンソンを撃退、スペンスへの挑戦権を獲得しました。

7月にスペンスの地元テキサス州ダラスで挑戦、が有望です。ウガスは攻防まとまったいい選手ですが、スペンス相手だと厳しい予想しか思い浮かびませんね。

報酬はウガス4万ドル、ロビンソン3万ドル。ウェルター級のトップ選手でもこの金額ですから、海外は厳しいですね。

ウガスはアマエリートですが、亡命キューバ人。ロビンソンは名前は凄いのですが、誰に勝ったかとなると2連敗中で当時30勝10敗のブレイデス・プレスコットくらいです。

しかも両者とも大きな興行会社のバックアップがありません。

軽量級と比べるとまだマシなのですが…。軽量級ボクサーはラスベガスに妄想するよりも、日本で世界王者になって、日本で防衛を重ねる方が何倍も稼げます。




♠️テキサス州エルパソ ドン・ハスキンス コンベンションセンター♠️

◼︎ウェルター級12回戦
デボン・アレキサンダーvsヴィクター・オルティス
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またまた、酷い判定です。それにしても酷い。両者が生き残りをかけた、全力のファイトが台無しです。オフィシャルは114−114が二人、残る一人が115−113でマジョリティドロー。

ESPNは118−108でアレキサンダー。リング誌も「全てのラウンドをアレキサンダーが支配していたはずだが…」。全く違う試合を採点していたとしか思えない結果です。

アレキサンダーの軽いけど大きなパンチで左目をカット、大きく腫らしたオルティスは突進するだけで、終始劣勢に見えました。個人的には116−112、オルティスの攻勢を評価しますが、それでも勝ちはないです。

これこそまさに、サバイバルマッチ。しかし、結果は痛み分けです。どちらも生き残ったとは言えません。

アレキサンダーはブラッドリーとの無敗対決で初黒星、そこから10戦6勝4敗1分とトンネルから抜け出せませんでした。〝合法麻薬〟鎮痛剤の中毒からの復帰戦でしたが、元来が面白くない塩分過多のスタイルなだけに、ますます需要がなくなってしまいますね。

「百歩譲って最後の1、2ラウンドはポイントを取られたかもしれない。それ以外は完全に支配していたはず。これが引き分けなんて狂ってる」。アレキサンダーの言い分はもっともですが、彼が決定力と面白みの欠落したボクサーであることは変わりません。

一方のオルティス。かつての「デラホーヤの秘蔵っ子」もこの3年間は年1回戦うだけの半引退選手。ガラスの顎と強打、ザルのディフェンス、不注意な性格…悪い意味でも、面白い試合を作る全ての要素を持ち合わせています。ダメージも相当蓄積され、特に反射の劣化は目を覆うばかりです。今日も痛々しいほどスローでした。

再戦必至ですが、この二人のマッチアップは見たくないですね。




♠️英国マンチェスター  マンチェスターアリーナ♠️

◼︎ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝
WBAスーパー世界スーパーミドル級タイトルマッチ
ジョージ・グローブス vs クリス・ユーバンクJr.


本日の大一番です。

ガルシアvsリオスのマンダレイベイと、マンチェスターアリーナは昨年、コンサート開催中に凄惨なテロ事件が起きてしまったサイトです。この場所でイベントが行われるたびに、2度とあんな事件は許してはいけないと強い気持ちが湧き上がってきます。

ジョージ・グローブスはカール・フロッチとの激闘2連戦で劇的な敗北を重ねながらも、強豪を撃破して、またまたメガファイトに漕ぎ着けました。

対するユーバンクJr.は父親の七光りを浴びながら、メガファイトを模索、こちらも大舞台を手繰り寄せました。

試合はグローブスの左ジャブが冴え渡り、117−112/116−112/115−113の完勝。

2ラウンドにはグローブスの右に、ユーバンクがよろめいて右手をカンバスにタッチ。レフェリーは見過ごしましたが、ダウンですね。

3ラウンドにはユーバンクの右目を切り裂き、試合の趨勢がはっきりします。ユーバンクは勇敢に前進しますが、距離の取り方と、大試合の経験、その差が出ました。

10ラウンドもグローブスの右が炸裂、決定的なポイントを奪います。

最終回はユーバンクも大逆転の一発を狙って、ビッグパンチを振り回し、会場を盛り上げましたが時すでに遅し。

リングサイドのナジーム・ハメドはユーバンクに対して「自分にパンチがあると大きな勘違いをしている。夢の世界にでもいるんじゃないか?左肩を脱臼した相手を仕留められないなんて、もう引退しろ」と厳しい言葉を投げつけていましたが、まだ28歳で人気者、今後もチャンスは与えられるでしょう。

グローブスは来週、ドイツ・ニュルンベルクで行われるカラム・スミスvsユルゲン・ブレーマーの勝者と、7月2日にロンドンO2アリーナで決勝戦を争うことになりますが、グローブスの脱臼した左肩の状態が深刻だとこのスケジュールは無理でしょう。

英国の盛り上がり方はサッカーを見てるようです。しかし、もしかしたら、サッカー方式の応援がボクシングに持ち込まれているのではなく、英国の応援がすべからくこのスタイルなのかもしれません。


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さあ、来週はいよいよ「スーパーフライ2」 。

シーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダの最強決定戦は、これは楽しみですね。勝者がPFPランキングで井上に接近、あるいは追い越すのは、残念ながらほぼ確実です。

この階級への参戦を表明している比嘉大吾もリングサイドで観戦する予定ですから、注目です!
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「弱い相手しか選ばない」。

井上尚弥に対して、海外のファンからは辛辣な意見も刺さってきています。

井上だけではなく村田諒太も「アッサン・エンダムは世界が認めるコンテンダーだったが、初防衛戦の相手は酷い」と。

弱い相手を選ぶ理由は「安全に防衛できる」という選手側のメリット(多くの場合、選手本人ではなく稼ぎ頭を失いたくないジムの意向です。内山高志が典型ですね)と、少しでも高い承認料を得たい腐敗団体(承認料はファイトマネーに準じますから、軽量級では日本人はドル箱です)の利権が一致するからです。

腐敗団体のランキングは当たり前ですが、無茶苦茶です。リング誌やESPNなどメディアのランキングに入っていない、おかしなボクサーが10位内のランクを持っていたり、さらには腐敗団体でもランク外だった雑魚が、タイトル戦決定でいきなり挑戦資格の順位に繰り上がるなんてマジックは、現在の日本人世界王者の誰もがその恩恵を与えられてきました。

独断と偏見で、井上が斬り込むバンタム級と、村田のミドルの「本当の世界ランカー」を総覧し、対戦の可能性を探ってみましょう。

まずは、バンタム級の「まともなランキング」から見てみましょう。
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チャンピオン制度を採用しているリング誌は、王者と1位〜10位までの11人、ESPNはトップ10のランキングになっています。

ESPNの10傑とリング誌は9人までオーバーラップ、リング誌で8位のエマヌエル・ロドリゲスがESPNではランク外となっています。

そして、ESPNの1位でリング誌にはその名前がないのが、ご存知、ルイス・ネリーさんです。

リング誌ではネリーのドーピングを受けて、あの試合を実質「無効試合」とし、山中のリング誌タイトルを移動させず、ネリーをランクから追放しました。実に正しい判断です。

さて、「ネリーさん問題」はひとまず置いて、今回は井上尚弥です。

現時点では、どちらのランキングにも入っていませんが、彼がコンテンダーの実力を持っていることは明らかで、すでにジェレミー・マクドネルの WBAのレギュラータイトルに挑むことが内定と言われています。

「まともなランキング」を見渡して、井上の当面の相手を考えると、すでに対戦が決定済みの「山中vsネリー」「ゾラニ・テテvsオマール・ナルバエス」の4人は除外しなければなりません。

ボクシングのパワー国家でないドミニカのファン・カルロス・パヤノ、カザフスタンのザナト・ザキヤノフ、パワー国家ですがまだ人気のないプエルトリコのエマヌエル・ロドリゲスも、〝通常価格〟で呼べるでしょうが、この3人は危険です。

さらに日本に呼べる相手を考えると、ライアン・バーネットはマッチルームの貴重な駒で簡単には動かせません。リー・ハスキンスは現在無冠。もう一人英国で人気が伸びていないWBAのセカンド王者マクドネルが今回の標的です。

正直、井上に「今のバンタムで強豪と戦え」と注文してもマクドネルで精一杯というのが現状です。

マクドネルでも十分強豪です。井上が戦った「まともなランキング」に入っている選手としては、河野公平以来です。

英国の第四の男、ポール・バトラーもマッチルームが温室栽培中で無冠、こちらも現時点で井上が戦う相手ではありません。

井上との対戦が内定と伝えられるマクドネルは、ハスキンスに僅差判定負け、無名で当時10勝(3KO)12敗3分という三流選手にスプリットとはいえ判定負け、と2敗を喫していますが、2015年に亀田和毅に2連勝していることで日本のファンにもお馴染みです。

井上がマクドネルから順当にWBAのセカンドタイトルを奪い、「相手が逃げる」と言って、また弱い相手と防衛を重ねるのが最悪のシナリオです。

長谷川穂積や内山高志と同じ轍を踏む前に、どこかで勇気の橋を渡らねばなりません。
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平昌オリンピック。大会9日目で最大の盛り上がりです。

羽生結弦と宇野昌磨がワンツーフィニッシュ。最高の筋書きを現実にしてくれました。

ESPNでは米国期待のネイサン・チェンが「Nathan Chen falls short of medal despite historic free skate performance(歴史的な演技を披露したのにメダルに届かなかった)」と悲嘆していますが、SPで大きなミスを犯したのだから仕方がありません。

懐かしいですね、クリスティ・ヤマグチ(1992年アルベールビル大会;金メダリスト)も「何なの?人間ワザじゃない!6回も4回転を跳ぶなんて」とチェンの演技を絶賛ツイートしていますが。

それでも今日は羽生の日でした。

In a historic night on the ice, Japan's Yuzuru Hanyu became the first repeat Olympic gold medalist in men's singles since Dick Button in 1952.(氷上に新たな歴史が描かれた。日本の羽生結弦が1952年のディック・バトン以来、66年ぶりに連覇を成し遂げたのだ。)

ESPNも悔しそうに認めています。しかし、〝歴史的な夜〟〝今夜は羽生のものだ〟と言われても、ピンとこないですね。あっちでは夜中だから、そうかもしれませんが、現地は真昼間ですから。

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本題はスピードスケートです。

小平奈緒、高木美帆、さすがです。立派です。

しかし、オランダ、強いですね。

スピードスケート女子では3000mでメダル独占。1500mは高木を挟み込むように、金と銅。1000mは金で小平と高木が銀、銅と続きました。

ここまでの3種目で全て優勝、逃したメダルは1500m(銅:高木)と1000m(銀:小平、銅:高木)の3つだけ。

このあと、小平が金メダル候補筆頭の500mと、高木が4つ目の種目で金を狙う団体追い抜きが控えていますが、オレンジ軍団は最大の壁です。

オランダ一色に塗りつぶされそうな平昌のリンクに、日の丸を割り込ませた小平と高木は大健闘ですが、やっぱり金が欲しい!

2月13日付読売新聞朝刊の国際面「世界in-depth 深層」でオランダの強さの背景が特集されています。私のチャチャも入れながら、ざざっと紹介します。

◼︎日本の8分の1、人口1700万人のオランダは、九州とほぼ同じ面積しかない小国。国土の4分の1が干拓で海抜0メートル以下、国中に張り巡らされた運河が氷付く冬場には、スケートは移動手段として浸透していたといいます。

13〜14世紀にはすでにレースが行われていたとみられ、スポーツとしてのスケートは800年近い歴史を重ねて来たことになります。13世紀って…!鎌倉時代ですね…。

16世紀には独立を脅かすスペインとの戦争でも、オランダのスケート部隊が本土防衛に大活躍。「オランダ人は氷の上を飛び回る」とスペイン将校を震え上がらせたそうです。

「空飛ぶオランダ人」ヨハン・クライフが活躍したのは1970年代ですから、その400年以上前にすでに「氷の上を飛び回っていた」のです。恐るべし、オランダ人!

1892年の国際スケート連合が創立されると、その翌年にはオランダで世界選手権が開催されました。

オランダにとって、スピードスケートは自国で発祥した国技なんです。

さらに特筆すべきは、オランダのスケート協会が選手の育成だけでなく、大学や企業と連携して競技レベルの向上にも情熱を注いできたという点です。

その代表例が1990年代後半にスピードスケート界に革命を起こした「スラップスケート」。

アムステルダムの自由大学を拠点に開発された新型のスケート靴は、氷を蹴る際にブレードが靴底のかかと部分から離れることで、ブレードが氷上のに残る革新的なものでした。

1996年にはワールドカップ総合優勝、世界記録更新と絶好調だった堀井学が、翌年から認められたスラップスケートに対応できず、1998年の長野オリンピックで惨敗してしまったのは、日本のスポーツファンには苦い記憶として残っています。

五輪の前年にオランダ勢をはじめ一部の選手だけが順応していた全く新しいギアを認める…政治的な力学が作用した全く理不尽なことですが、そういう〝濁〟も併せ呑むのが本当に強いアスリートです。

堀井同様、世界のトップ選手だった清水宏保はすぐにスラップスケートを履き、したたかに対応して長野で大きな果実をもぎ取った勇姿は眩しく印象的でした。◼︎


スピードスケート大国オランダは、昨日の5000mでも金メダル獲得。これで、明日の500mも勝てば個人全種目で金メダル獲得、完全制覇です。

まあ、そうは問屋が卸しません。500mには絶対の優勝候補が控えていますから。番狂わせは起きません。
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