今日2月18日。地味にビッグネームが戦いました。これだけ見ると、結構楽しめます、お腹いっぱいです。
♠️ShowTime Boxing ネバダ州ラスベガス マンダレイベイ イベンツセンター♠️
◼︎ウェルター級12回戦
ダニー・ガルシアvsブランドン・リオス
エルパソのオルティスもスローでしたが、リオスも遅い、遅過ぎます。ガルシアも、スローなリオス相手にピリッとしませんね。
ガルシア勝利が1.05倍、リオス勝利8倍。そのオッズに逆らうように、中盤からリオスが根性を見せます。8ラウンド終了時の採点は79–73×2、78−74と3者ともガルシアリードでしたが、リオスが巻き返す展開で試合の行方はもつれそうな気配でした。
しかし、9ラウンド、ガルシア得意のカウンターの右クロスが炸裂!リオスを痛烈に倒しました。
なんとか立ち上がったリオスですが、ダメージは明らか。ケニー・ベイレスの「真っ直ぐこっちに歩いてみろ」という指示によろめいた時点でゲームオーバー。
ガルシアは昨年3月、キース・サーマンとの無敗対決での期待が大きかった分、塩分過多の内容でファンを失望させてしまいました。黒星はこの1敗だけですが、商品価値は随分下落しています。その敗北からの復帰戦でしたが、なんとか、クリアです。
サーマン戦は、解説したシュガー・レイ・レナードが「どっちも負けるのを怖がって、負けないように必死になってるのはわかるけど、これじゃいい試合になりっこない。私たちの時代は勝ちたい!という純粋な思いだけだったけど」と序盤で試合を見切った通りに試合は進み、終わりました。
口汚ないトラブルメーカーの父親とのコンビは、下劣で好きになれませんが、このKO勝利でウェルター級の名脇役の座に留まりました。サーマンとの再戦に一歩前進です。
リオスもかつては無敗街道を驀進していましたが、2013年にマイク・アルバラードとマニー・パッキャオに連敗、2015年にはティモシー・ブラッドリーに惨敗して引退宣言。
しかし、昨年6月に復帰戦を飾り、今回のビッグファイトにつなげましたが…。
ライト級時代は10㎏前後のリバウンドを生かしたパワーボクシングで無敵、ジュニアウェルター 級も制して二階級制覇を果たしたものの、突貫スタイルは早くも限界。現時点では、終わった選手と見られていましたが、やはり終わってました。これ以上は脳と肉体を痛めるだけです。引退すべきです。
報酬はガルシア125万ドル、リオス50万ドル。人気者対決なだけに、ノンタイトルでもメインイベント、結構な金額です。
◼︎WBCスーパーミドル級タイトルマッチ12回戦
デビッド・ベナビデスvsロナルド・ガブリル
120−108×2、119−109。初戦の接戦が嘘のようなワンサイドゲーム、〝準〟完封試合でした。
史上最年少の20歳でスーパーミドル級王者となったベナビデスの初防衛戦。前回、12ラウンドにダウンを奪われSDで逃げ切ったガブリルとはダイレクトリマッチでしたが、見事に返り討ち。
=SHOWTIMEから=21歳が繰り出すアッパーカットとフックのコンビネーションは絶妙でした。ベナビデス、階級最強候補ですね。
まだ21歳、伸び盛りですね、ベナビデス。WBSSの優勝者や、ヒルベルト・ラミレスとも将来絡みそうですが、戦うタイミングを間違わなければ、この階級を統一するでしょう。
ファイトマネーはベナビデス40万ドル、ガブリル12万5000ドルでした。ビッグファイトへは、道半ばです。
◼︎IBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.への挑戦者決定戦
ヨルデイニス・ウガス vs レイ・ロビンソン
ウガスが7ラウンドTKOでロビンソンを撃退、スペンスへの挑戦権を獲得しました。
7月にスペンスの地元テキサス州ダラスで挑戦、が有望です。ウガスは攻防まとまったいい選手ですが、スペンス相手だと厳しい予想しか思い浮かびませんね。
報酬はウガス4万ドル、ロビンソン3万ドル。ウェルター級のトップ選手でもこの金額ですから、海外は厳しいですね。
ウガスはアマエリートですが、亡命キューバ人。ロビンソンは名前は凄いのですが、誰に勝ったかとなると2連敗中で当時30勝10敗のブレイデス・プレスコットくらいです。
しかも両者とも大きな興行会社のバックアップがありません。
軽量級と比べるとまだマシなのですが…。軽量級ボクサーはラスベガスに妄想するよりも、日本で世界王者になって、日本で防衛を重ねる方が何倍も稼げます。
♠️テキサス州エルパソ ドン・ハスキンス コンベンションセンター♠️
◼︎ウェルター級12回戦
デボン・アレキサンダーvsヴィクター・オルティス
またまた、酷い判定です。それにしても酷い。両者が生き残りをかけた、全力のファイトが台無しです。オフィシャルは114−114が二人、残る一人が115−113でマジョリティドロー。
ESPNは118−108でアレキサンダー。リング誌も「全てのラウンドをアレキサンダーが支配していたはずだが…」。全く違う試合を採点していたとしか思えない結果です。
アレキサンダーの軽いけど大きなパンチで左目をカット、大きく腫らしたオルティスは突進するだけで、終始劣勢に見えました。個人的には116−112、オルティスの攻勢を評価しますが、それでも勝ちはないです。
これこそまさに、サバイバルマッチ。しかし、結果は痛み分けです。どちらも生き残ったとは言えません。
アレキサンダーはブラッドリーとの無敗対決で初黒星、そこから10戦6勝4敗1分とトンネルから抜け出せませんでした。〝合法麻薬〟鎮痛剤の中毒からの復帰戦でしたが、元来が面白くない塩分過多のスタイルなだけに、ますます需要がなくなってしまいますね。
「百歩譲って最後の1、2ラウンドはポイントを取られたかもしれない。それ以外は完全に支配していたはず。これが引き分けなんて狂ってる」。アレキサンダーの言い分はもっともですが、彼が決定力と面白みの欠落したボクサーであることは変わりません。
一方のオルティス。かつての「デラホーヤの秘蔵っ子」もこの3年間は年1回戦うだけの半引退選手。ガラスの顎と強打、ザルのディフェンス、不注意な性格…悪い意味でも、面白い試合を作る全ての要素を持ち合わせています。ダメージも相当蓄積され、特に反射の劣化は目を覆うばかりです。今日も痛々しいほどスローでした。
再戦必至ですが、この二人のマッチアップは見たくないですね。
♠️英国マンチェスター マンチェスターアリーナ♠️
◼︎ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝
WBAスーパー世界スーパーミドル級タイトルマッチ
ジョージ・グローブス vs クリス・ユーバンクJr.
本日の大一番です。
ガルシアvsリオスのマンダレイベイと、マンチェスターアリーナは昨年、コンサート開催中に凄惨なテロ事件が起きてしまったサイトです。この場所でイベントが行われるたびに、2度とあんな事件は許してはいけないと強い気持ちが湧き上がってきます。
ジョージ・グローブスはカール・フロッチとの激闘2連戦で劇的な敗北を重ねながらも、強豪を撃破して、またまたメガファイトに漕ぎ着けました。
対するユーバンクJr.は父親の七光りを浴びながら、メガファイトを模索、こちらも大舞台を手繰り寄せました。
試合はグローブスの左ジャブが冴え渡り、117−112/116−112/115−113の完勝。
2ラウンドにはグローブスの右に、ユーバンクがよろめいて右手をカンバスにタッチ。レフェリーは見過ごしましたが、ダウンですね。
3ラウンドにはユーバンクの右目を切り裂き、試合の趨勢がはっきりします。ユーバンクは勇敢に前進しますが、距離の取り方と、大試合の経験、その差が出ました。
10ラウンドもグローブスの右が炸裂、決定的なポイントを奪います。
最終回はユーバンクも大逆転の一発を狙って、ビッグパンチを振り回し、会場を盛り上げましたが時すでに遅し。
リングサイドのナジーム・ハメドはユーバンクに対して「自分にパンチがあると大きな勘違いをしている。夢の世界にでもいるんじゃないか?左肩を脱臼した相手を仕留められないなんて、もう引退しろ」と厳しい言葉を投げつけていましたが、まだ28歳で人気者、今後もチャンスは与えられるでしょう。
グローブスは来週、ドイツ・ニュルンベルクで行われるカラム・スミスvsユルゲン・ブレーマーの勝者と、7月2日にロンドンO2アリーナで決勝戦を争うことになりますが、グローブスの脱臼した左肩の状態が深刻だとこのスケジュールは無理でしょう。
英国の盛り上がり方はサッカーを見てるようです。しかし、もしかしたら、サッカー方式の応援がボクシングに持ち込まれているのではなく、英国の応援がすべからくこのスタイルなのかもしれません。
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さあ、来週はいよいよ「スーパーフライ2」 。
シーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダの最強決定戦は、これは楽しみですね。勝者がPFPランキングで井上に接近、あるいは追い越すのは、残念ながらほぼ確実です。
この階級への参戦を表明している比嘉大吾もリングサイドで観戦する予定ですから、注目です!
◼︎ウェルター級12回戦
ダニー・ガルシアvsブランドン・リオス
=Joe Camporeale/USA TODAY Sports=ガルシアの左右フックは、やはり危険です。ただ、今日のリオスでも8ラウンドまで被弾せずに凌げるのですから、この階級のトップと戦うとなると厳しいですね。
エルパソのオルティスもスローでしたが、リオスも遅い、遅過ぎます。ガルシアも、スローなリオス相手にピリッとしませんね。
ガルシア勝利が1.05倍、リオス勝利8倍。そのオッズに逆らうように、中盤からリオスが根性を見せます。8ラウンド終了時の採点は79–73×2、78−74と3者ともガルシアリードでしたが、リオスが巻き返す展開で試合の行方はもつれそうな気配でした。
しかし、9ラウンド、ガルシア得意のカウンターの右クロスが炸裂!リオスを痛烈に倒しました。
なんとか立ち上がったリオスですが、ダメージは明らか。ケニー・ベイレスの「真っ直ぐこっちに歩いてみろ」という指示によろめいた時点でゲームオーバー。
ガルシアは昨年3月、キース・サーマンとの無敗対決での期待が大きかった分、塩分過多の内容でファンを失望させてしまいました。黒星はこの1敗だけですが、商品価値は随分下落しています。その敗北からの復帰戦でしたが、なんとか、クリアです。
サーマン戦は、解説したシュガー・レイ・レナードが「どっちも負けるのを怖がって、負けないように必死になってるのはわかるけど、これじゃいい試合になりっこない。私たちの時代は勝ちたい!という純粋な思いだけだったけど」と序盤で試合を見切った通りに試合は進み、終わりました。
口汚ないトラブルメーカーの父親とのコンビは、下劣で好きになれませんが、このKO勝利でウェルター級の名脇役の座に留まりました。サーマンとの再戦に一歩前進です。
リオスもかつては無敗街道を驀進していましたが、2013年にマイク・アルバラードとマニー・パッキャオに連敗、2015年にはティモシー・ブラッドリーに惨敗して引退宣言。
しかし、昨年6月に復帰戦を飾り、今回のビッグファイトにつなげましたが…。
ライト級時代は10㎏前後のリバウンドを生かしたパワーボクシングで無敵、ジュニアウェルター 級も制して二階級制覇を果たしたものの、突貫スタイルは早くも限界。現時点では、終わった選手と見られていましたが、やはり終わってました。これ以上は脳と肉体を痛めるだけです。引退すべきです。
報酬はガルシア125万ドル、リオス50万ドル。人気者対決なだけに、ノンタイトルでもメインイベント、結構な金額です。
◼︎WBCスーパーミドル級タイトルマッチ12回戦
デビッド・ベナビデスvsロナルド・ガブリル
120−108×2、119−109。初戦の接戦が嘘のようなワンサイドゲーム、〝準〟完封試合でした。
史上最年少の20歳でスーパーミドル級王者となったベナビデスの初防衛戦。前回、12ラウンドにダウンを奪われSDで逃げ切ったガブリルとはダイレクトリマッチでしたが、見事に返り討ち。
=SHOWTIMEから=21歳が繰り出すアッパーカットとフックのコンビネーションは絶妙でした。ベナビデス、階級最強候補ですね。
まだ21歳、伸び盛りですね、ベナビデス。WBSSの優勝者や、ヒルベルト・ラミレスとも将来絡みそうですが、戦うタイミングを間違わなければ、この階級を統一するでしょう。
ファイトマネーはベナビデス40万ドル、ガブリル12万5000ドルでした。ビッグファイトへは、道半ばです。
◼︎IBFウェルター級王者エロール・スペンスJr.への挑戦者決定戦
ヨルデイニス・ウガス vs レイ・ロビンソン
ウガスが7ラウンドTKOでロビンソンを撃退、スペンスへの挑戦権を獲得しました。
7月にスペンスの地元テキサス州ダラスで挑戦、が有望です。ウガスは攻防まとまったいい選手ですが、スペンス相手だと厳しい予想しか思い浮かびませんね。
報酬はウガス4万ドル、ロビンソン3万ドル。ウェルター級のトップ選手でもこの金額ですから、海外は厳しいですね。
ウガスはアマエリートですが、亡命キューバ人。ロビンソンは名前は凄いのですが、誰に勝ったかとなると2連敗中で当時30勝10敗のブレイデス・プレスコットくらいです。
しかも両者とも大きな興行会社のバックアップがありません。
軽量級と比べるとまだマシなのですが…。軽量級ボクサーはラスベガスに妄想するよりも、日本で世界王者になって、日本で防衛を重ねる方が何倍も稼げます。
♠️テキサス州エルパソ ドン・ハスキンス コンベンションセンター♠️
◼︎ウェルター級12回戦
デボン・アレキサンダーvsヴィクター・オルティス
またまた、酷い判定です。それにしても酷い。両者が生き残りをかけた、全力のファイトが台無しです。オフィシャルは114−114が二人、残る一人が115−113でマジョリティドロー。
ESPNは118−108でアレキサンダー。リング誌も「全てのラウンドをアレキサンダーが支配していたはずだが…」。全く違う試合を採点していたとしか思えない結果です。
アレキサンダーの軽いけど大きなパンチで左目をカット、大きく腫らしたオルティスは突進するだけで、終始劣勢に見えました。個人的には116−112、オルティスの攻勢を評価しますが、それでも勝ちはないです。
これこそまさに、サバイバルマッチ。しかし、結果は痛み分けです。どちらも生き残ったとは言えません。
アレキサンダーはブラッドリーとの無敗対決で初黒星、そこから10戦6勝4敗1分とトンネルから抜け出せませんでした。〝合法麻薬〟鎮痛剤の中毒からの復帰戦でしたが、元来が面白くない塩分過多のスタイルなだけに、ますます需要がなくなってしまいますね。
「百歩譲って最後の1、2ラウンドはポイントを取られたかもしれない。それ以外は完全に支配していたはず。これが引き分けなんて狂ってる」。アレキサンダーの言い分はもっともですが、彼が決定力と面白みの欠落したボクサーであることは変わりません。
一方のオルティス。かつての「デラホーヤの秘蔵っ子」もこの3年間は年1回戦うだけの半引退選手。ガラスの顎と強打、ザルのディフェンス、不注意な性格…悪い意味でも、面白い試合を作る全ての要素を持ち合わせています。ダメージも相当蓄積され、特に反射の劣化は目を覆うばかりです。今日も痛々しいほどスローでした。
再戦必至ですが、この二人のマッチアップは見たくないですね。
♠️英国マンチェスター マンチェスターアリーナ♠️
◼︎ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ準決勝
WBAスーパー世界スーパーミドル級タイトルマッチ
ジョージ・グローブス vs クリス・ユーバンクJr.
本日の大一番です。
ガルシアvsリオスのマンダレイベイと、マンチェスターアリーナは昨年、コンサート開催中に凄惨なテロ事件が起きてしまったサイトです。この場所でイベントが行われるたびに、2度とあんな事件は許してはいけないと強い気持ちが湧き上がってきます。
ジョージ・グローブスはカール・フロッチとの激闘2連戦で劇的な敗北を重ねながらも、強豪を撃破して、またまたメガファイトに漕ぎ着けました。
対するユーバンクJr.は父親の七光りを浴びながら、メガファイトを模索、こちらも大舞台を手繰り寄せました。
試合はグローブスの左ジャブが冴え渡り、117−112/116−112/115−113の完勝。
2ラウンドにはグローブスの右に、ユーバンクがよろめいて右手をカンバスにタッチ。レフェリーは見過ごしましたが、ダウンですね。
3ラウンドにはユーバンクの右目を切り裂き、試合の趨勢がはっきりします。ユーバンクは勇敢に前進しますが、距離の取り方と、大試合の経験、その差が出ました。
10ラウンドもグローブスの右が炸裂、決定的なポイントを奪います。
最終回はユーバンクも大逆転の一発を狙って、ビッグパンチを振り回し、会場を盛り上げましたが時すでに遅し。
リングサイドのナジーム・ハメドはユーバンクに対して「自分にパンチがあると大きな勘違いをしている。夢の世界にでもいるんじゃないか?左肩を脱臼した相手を仕留められないなんて、もう引退しろ」と厳しい言葉を投げつけていましたが、まだ28歳で人気者、今後もチャンスは与えられるでしょう。
グローブスは来週、ドイツ・ニュルンベルクで行われるカラム・スミスvsユルゲン・ブレーマーの勝者と、7月2日にロンドンO2アリーナで決勝戦を争うことになりますが、グローブスの脱臼した左肩の状態が深刻だとこのスケジュールは無理でしょう。
英国の盛り上がり方はサッカーを見てるようです。しかし、もしかしたら、サッカー方式の応援がボクシングに持ち込まれているのではなく、英国の応援がすべからくこのスタイルなのかもしれません。
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さあ、来週はいよいよ「スーパーフライ2」 。
シーサケット・ソールンビサイvsファン・フランシスコ・エストラーダの最強決定戦は、これは楽しみですね。勝者がPFPランキングで井上に接近、あるいは追い越すのは、残念ながらほぼ確実です。
この階級への参戦を表明している比嘉大吾もリングサイドで観戦する予定ですから、注目です!



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