カテゴリ: WBSS

偉大な伝説が最後の刻をむかえるとき、その遺産を狙ってハイエナたちが群がります。

今なら、マニー・パッキャオの前に「我こそが相続人だ」と列をなして若き強豪が並んでいます。

タレントが乏しい軽量級で、そんな遺産を持っている伝説がいるとしたらドネアだけでしょう。

WBSSトーナメント1回戦敗退が濃厚と見られていたフィリピンの閃光は運命に導かれるように決勝まで駒を進めてきました。



2008年12月6日、ラスベガス MGMグランドガーデンアリーナ。ウェルター級ノンタイトル12回戦。

当時のパッキャオは29歳。デラホーヤは35歳。 

パッキャオお得意の〝タイトルに注目がいかない〟メガファイト。21世紀のメガファイトにタイトルは全く関係なく「誰と誰が戦うのか」その一点に尽きることを思い知らしめた一戦です。

というか、この試合にはそもそも何のタイトルもステイクされていませんでした。今ならWBCあたりが「プラチナベルト」とか作りそうですが…。

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最も名誉ある「全米ボクシング記者協会選出の年間最高選手賞(シュガー・レイ・ロビンソン杯)」を3度受賞、同協会のディケイド(2000年代)最高選手賞も受賞したパッキャオ。

史上唯一の8階級制覇を果たした生きる伝説の最高傑作がノンタイトルのデラホーヤ戦というのは現代ボクシングの闇も象徴しています。


渇望していたフロイド・メイウェザーとの再戦交渉が暗礁に乗り上げたゴールデンボーイが選んだのは、PFPキングとはいえ、9ヶ月前まではジュニアライト級を主戦場にし、6ヶ月前にようやくライト級デビューを果たしたばかりのパッキャオ。

フライ級からライト級まで、ジュニアバンタムとバンタムの2階級をスキップしながら5階級制覇の離れ業を演じていたパックマンでしたが、ここに来てさらに2階級上のウェルター級で戦うなど誰の目にも自殺行為にしか見えませんでした。

Too Soon or Too  Late?  早いか遅いか。もはやその尺度で測ることが出来ない「早いも遅いもない、そもそも戦うことがないはずの2人」でした。

フィリピン国会が母国の英雄を守るため試合中止を求める法案を可決、ロスアンゼルス・タイムズはパッキャオのKO勝ちは可能性ゼロと報じ、元ジュニアバンタム級王者・川島郭志は「こんな試合を認めていいのか?アメリカはなんでもありか?」と呆れはてた、フライ級とミドル級の元王者同士の対決。

リーマンショックの冷気がラスベガスにも流れ込んでいた2008年、誰もが「残酷なショーにしかならない」と口にしながらもPPVは125万件をセールス。

誰もが残酷なシーンを見たかったのです。

「井上vsドネア」との共通点は、伝説が最も輝いていたクラスに舞い戻り若き才能を迎え撃つという構図です。

違う点は、当時のデラホーヤは前の年にSDで惜敗していたメイウェザーとのリマッチが期待されて〝まだ死んでいない〟伝説と見られていましたことです。

そして、全く違うのは伝説が圧倒的有利と見られていたことです。

ウィリアムヒルのオッズがパッキャオから見て1−2と意外なまでに接近していたこと、リング誌が「中盤まではパッキャオがポイントで先行する」とフィリピン人の健闘を予想していたことに不思議な違和感を感じていました。

それでも「パッキャオが圧倒する」はもちろん「パッキャオ勝利」という予想も見当たりませんでした。

ボクシングの予想は頭の硬直したメディアとファンが〝普通に考えて〟ひねり出す予定調和の延長の域を出ません。

本当に〝普通に考えて〟みるなら「パッキャオは普通ではない」という前提こそが〝普通に考えて〟見ることなのでしたが…。

パッキャオとドネアは違います。ドネアが起こした番狂わせは「世界デビュー」だったビック・ダルチニアンとの第1戦と、ライアン・バーネット戦(あの試合を番狂わせと呼ぶならば)だけです。

オッズが接近した試合、ギレルモ・リゴンドー戦やニコラス・ウォータース戦、ジェシー・マグダレノ戦は全て落とし、圧倒的不利予想だったカール・フランプトン戦も完敗でした。

パッキャオと比較するとドネアは〝普通に考えて〟差し支えないボクサーです。

バンタム級に舞い戻ったWBSSトーナメントの2試合は幸運が重なって決勝進出。

バーネットやゾラニ・テテを襲った不運が井上の身にも起きない保証はどこにもありませんが、現時点のドネアの純粋な実力に井上を脅かすものがあるとしたらラッキーパンチしか思い浮かびませんが…。

井上にもタイトルを超越した「誰と戦うのか」に注目が集まるビッグファイトのリングに上がって欲しいのですが、悲しいかな相手が見当たらないです。
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スポーツに筋書きはありません。

しかし、リングの上ではボクシングの神様が気まぐれな叙事詩を紡ぐことが、ときにあります。

偉大な伝説が最期の黄昏を迎えるとき、その血の匂いを嗅ぎつけた新進気鋭の若者をリングに送り込むのです。

伝説のファイターが物語を終わらせることなど許すはずはなく、一方で若き才能は英雄のトーチを奪い取ることを信じてやみません。

偉大な伝説にとって、その闘いは遅すぎたのか?

それとも若き才能にとって、その闘いは早すぎたのか?

井上尚弥vsノニト・ドネアのケースは、誰もが前者と考えている試合です。「井上と戦うにはドネアは年を取り過ぎた」と。

しかし、神が配剤したマッチメイクの結果を人間ごときが正確に予測することなど出来るわけもありません。

Too Soon or Too  Late?



早すぎたのか、それとも遅すぎたのか。

多くのケースでオッズも予想も若者に偏向してきた激闘の数々ですが、伝説が最後のレガシーを築くことも珍しくありませんでした。

人知を超えたドラマをいくつも生み出して来た「伝説vs若き才能」。


ボクシングにおいて最も感動的なリングの一つ、Too Soon or Too  Late? の傑作を振り返り、井上vsドネアを占います。




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❶ロッキー・マルシアノvsジョー・ルイス

1951年10月26日。ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデンで行われたヘビー級ノンタイトル10回戦。 ルイスにとって「遅すぎた」決戦でした。

このときマルシアノは37戦全勝32KOの28歳。一方のルイスは66勝52KO2敗の37歳。共に強打を誇る新鋭と伝説…まさに井上vsドネアのヘビー級バージョンです。

年齢的にも、井上(26歳)とドネア(36歳:11月16日で37歳)の決戦が予定通りに今秋行われるとすると非常に近似した数字になります。

ルイスは言わずと知れたヘビー級史上最強の名王者。

マックス・シュメリングとの〝民主主義vs全体主義〟の代理戦争に圧勝したルイスは1949年に王者のまま引退していましたが、税金の支払いに滞りカネのためにリングに復帰。

「税金支払いのため?」…陸軍に所属していたルイスはリングの中でも外でも米国のために戦った国民的英雄です。一生、カネに困らないよう国が保障すべきでしょう。

試合は若きThe Brockton Blockbuster(ブロックトンの高性能爆弾)がThe Brown Bomber(褐色の爆撃機)を完膚なきままに叩きのめし、撃ち落とします。

そう、8ラウンドにはリングの外に叩き出す痛烈なダウンを奪い、文字どおりに撃ち落としたのです。

貧しいイタリア移民の子供、ロッコ・マルケジャーノはあの偉大なルイスからスーパースターのトーチを引く継ぐロッキー・マルシアノに昇華したのです。

大きな勝利を手に入れたマルシアノはしかし、ポスト会見で人目をはばからず泣いてしまいます。

「ボクシングをやってる人間でジョー・ルイスを殴りたいやつなんているわけがない。尊敬しているルイスを 殴ってしまって申し訳ない」と涙を流して謝罪したのです。

スポーツの世界において新旧交代の儀式が常にドラマティックであるのは常識ですが、残酷なボクシングの世界ではその明暗の色彩が一層鮮明になります。

ルイスはこの敗北で引退、2度とリングに戻ることはありませんでしたが「もし負けたのがマルシアノでなければ、リングにしがみついたかもしれない」と回想しています。

井上もドネアに言わせなければなりません。「何の後悔もない。あとは井上に託す」と。 

 世代交代の舞台で引き起こされるドラマの全てが盛り込まれた傑作でした。




❷ニノ・ベンベヌチvsカルロス・モンソン

1970年11月7日、ローマ、スポーツパレス。

32歳の王者ベンベヌチはエミール・グリフィスから奪ったUndisuputed Championの座をかけた5度目の防衛戦。

28歳の挑戦者は67勝3敗9分、79試合のうちアルゼンチンで75試合、ブラジルで4試合と南米から一歩も外に出ず、強豪との対戦もありませんでした。

敵地に乗り込んできた無名のアルゼンティーナを相手に、円熟期を迎えていたベンベヌチの勝利は間違いないと考えられていました。

しかし「グリフィスやディック・タイガーと激闘を繰り広げてきたベンベヌチの中盤ストップ勝ち」という大方の予想は、開始ゴング直後から裏切られてしまいます。

モンソンの左ジャブからストレート、フックと右の強打につなげる基本的なコンビネーションに目を見張るようなスピードはありません。

しかし、見た者にしかわからない恐るべき迫力がどのパンチにも込められていました。

地元の英雄が楽勝するシーンを観に来たローマっ子たちは「とんでもない相手を挑戦者に選んでしまった」と戦慄します。

ナタで心身を切り落とされるような劣勢に耐えていたベンベヌチは12ラウンド、コーナーにうずくまるようにダウン。懸命に決壊を堪えてきたプライドのダムが崩れ落ちた瞬間でした。

スピード、パワー、テクニック、経験、戦略…アスリートの強さを形成する要素はいくつもありますがモンソンのそれは言葉では説明出来なくとも「見ればわかる」という至極明快なもので、ジョー小泉の「形容詞なき強さ」という表現がぴったりでした。

当時はすでに団体分裂時代が幕を開けていました。しかし、モンソンの強さの前には他の王者など必要でないことには、腐敗承認団体でも頷くしかありませんでした。

伝統的に統一への磁場が強いミドル級、その最初のマグネットこそがモンソンでした。

カルロス・モンソン、当時28歳は遅咲きの伝説でしたが34歳まで戦い続け14度連続防衛のレコードと「リングの上でやり残したことはない」と語ってグローブを吊るします。

井上とモンソン。全く対極の強さを持つ2人ですが、モンソンが発散する伝説のオーラを、今の井上はまだ手に入れていません。

井上が、強豪やタイトルを吸い寄せる強力な磁場とオーラをまとうのはこれからです。




❸シュガー・レイ・レナードvsロベルト・デュラン

1980年6月20日、WBC世界ウェルター級タイトルマッチ。

レナードは五輪金メダル、鳴り物入りでプロ入り。予定通りに世界ウェルター級王者になった無敗の24歳。

一方のデュランは二階級下のライト級で闘い続けて来た29歳。当時の戦績はレナードが27戦全勝18KO、デュランが72戦71勝56KO1敗。 
後になって思い返すと大番狂わせじゃないと誰もが気づきますが、当時はデュランは歴戦の勇士とはいえ経年劣化も目立ち、何より相手が二階級上のスーパースター、レナードでは勝機はないと見られていました。

それなのに…レナードにとって「早すぎた」試合になってしまいました。

しかも舞台はモントリオール。レナードが米国に金メダルを持ち帰った五輪の地です。

全てがレナード勝利のために整えられていました…そのはずでした。

全米をサーキットするプロモーショナル・ツアーでも破天荒なデュランは「レナードはチキンだから試合が始まれば足を使って、二階級下の俺から逃げ回ることしか出来ないだろう」と侮辱を続け、レナードは「弱い犬ほどよく吠える」と応酬。

リングに上がる前に、24歳の金メダリストは狡猾なパナマ人の〝インファイト〟への誘いに乗ってしまっていたのです。

マービン・ハグラーでさえ近寄らなかった〝デュランの距離〟に、レナードはまんまと吸い込まれていったのです。

井上は当時のレナードよりも2つ年上、デュランとも3つしか年齢が違いません。

あの試合はプライムタイムのデュランと、まだその時期を迎えていないレナードの激突でした。

そう。結果論ですが、レナードにとってデュランは早過ぎたのです。

来るべき26歳の井上vs36歳のドネアは、どんなに贔屓目に見てもドネアにとって「遅すぎた」一戦です。

しかし、約40年前も多くの専門家やファンが当たり前に「デュランに勝ち目はない」と見ていた事実は無視できません。



 ❹マイク・タイソンvsマイケル・スピンクス

1988年6月27日。アトランティックシティ、コンベンションホール。

タイソン21歳、スピンクス31歳。

「無敗のヘビー級王者同士の完全統一戦」という看板には偽りあり。

既にタイソンは三団体を完全統一。

ラリー・ホームズを倒したスピンクスはリネアル・チャンピオン(正当な王位)とされていましたが、人気と評価の両面でタイソンは圧倒的な存在になっていました。

新旧交代は、既に完了した状態で行われたメガファイトです。

本来ならヘビー級統一トーナメントの決勝戦にセットされていた試合ですが、打算に走ったスピンクスはゲイリー・クーニー戦を選んで離脱、約1年遅れで実現した〝決勝〟でした。

今なら「統一トーナメント」というとWBSSが思い起こされますが、30年前のヘビー級トーナメントとはその色彩が全く違います。

WBSSが不人気階級に目をつけて開催した地味なトーナメント(ファーストシーズンは米国では観ることが出来なかった)であるのに対して、このメガイベントは〝まずタイソンありき〟の規格外のトーナメントでした。

英国ボクシングマンスリー誌が井上を「ミニタイソン」と表現したように、当時のタイソンはヘビー級のトップ選手を根こそぎ打ち倒しました。

スピンクス戦では1700万ドル(当時のレートで22億円)とボクシング史上最高額の報酬を手にしたタイソンは世界最高のスポーツヒーローになったのです。
IMG_2778ボクシングファンからも唾棄されていたドナルド・トランプがまさか大統領になっちまうとは…!ボクシングだけじゃなく米国もまた魑魅魍魎です。


1986年11月22日、最初の王座を奪ったトレバー・バービック戦からの10試合を全勝8KOと無敵を誇ったアイアン・マイクでしたが冷静な専門家からは「ヘビー級のレベルが最も低い時代に弱い相手ばかりと戦っている」という批判も拭えませんでした。

1990年2月11日、東京ドームでタイソンは沈みます。3年2ヶ月。鮮烈な印象に比べてあまりに短い在位でした。

その後、専門家が認めた〝本物の強豪〟イベンダー・ホリフィールドとレノックス・ルイスには大敗。


レベルの低い相手に番狂わせを起こされることはあっても、強い相手にはついに1人も勝てなかったまま、逃げ出すようにキャリアを閉じました。

モハメド・アリが亡くなったとき、リング誌が企画した「今、生きている選手のPFP10傑」でもタイソンは一票も得ることなく落選。

それに違和感をもった人は極端なタイソン信者だけでしょう。

「弱い相手には滅法強いが、強い相手には滅法弱い」。そのボクシングは低評価に甘んじていますが、タイソンがヘビー級と米国ボクシングが陥っていたであろう厳冬時代を救う、短く熱い夏をもたらしてくれたことは事実です。

「誰に勝ったのか?」。それを問われて言葉に詰まるのは井上も同じです。

しかし、井上はタイソンのようにイヤイヤながらボクシングをしているのではありません。強敵が出現したとき、タイソンは試合中や会見で相手に噛み付いてパニックを起こしましたが、井上にはそんなチキン性は微塵もないはずです。

ただ、悲しいかな、バンタムは層が薄くタレントかいません。

世界的な注目度も低いクラスから飛び出して、評価の高いビッグネームとの激闘を期待したいのですが…。

井上がパッキャオのような「とにかくビッグネーム、カネになる試合」を希求する英雄豪傑タイプではなく、リカルド・ロペスのように「自分の実力が最も傑出できる階級」にこだわる職人タイプだというのは、ファンもわかるのですが…。


❺シリモンコン・ナコントンパークビュー vs 辰吉丈一郎

1997年11月22日、大阪城ホール。

不吉な旋律を奏でる入場曲「死亡遊戯」。日本中のボクシングファンが、このメロディを耳にするのはこれが最後になるだろうと悲壮な覚悟で迎えたビッグファイト。

老雄が、まさかのノックアウト勝利。 

勝利に酔う控え室を映すテレビカメラに1人の若者が現れます。

辰吉の両手を握って「おめでとうございます!」と祝福したのは、なんとイチロー。

その年の5月、シーズン中にもかかわらず辰吉がWBCジュニアフェザー級王者ダニエル・サラゴサに挑戦した会場にも稀代のヒットメーカーは駆けつけていました。

イチローは大の辰吉ファンだったのです。

このときシリモンコンは無敗の20歳。辰吉はまだ27歳、今の井上よりもわずか1歳年上というだけの若さでした。

それまで一度もタイを出たことのないシリモンコンにとって、大阪城ホールを埋め尽くした大観衆と、初回のグローブタッチも拒む辰吉から照射される殺気に耐える術はありませんでした。

地元の英雄・27歳のホームに乗り込むのは、シリモンコンにとってあまりにも「早すぎた」のでした。
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専門誌はこぞって増刊号を出してカリスマの復活劇を報じました。


日本の枠に収まらない才能。キャリアの早い段階で、最大級の評価を得ていたという一点で井上と辰吉は共通点しています。

しかし、無敗のまま3階級制覇を果たしリング誌PFP4位に駆け上がった井上に対して辰吉はライズ&フォールを繰り返しながらリングに浪花節の世界を構築します。

辰吉はその歌をまだ歌いきっていませんが、現時点でシリモンコン戦がクライマックス、サビであることに異論はないでしょう。

リチャード・スティールがストップしたカリスマの復活劇はしかし、感動だけを残すものにはなりませんでした。

リング上のインタビューで辰吉の口から出た最初の言葉は「スライマン会長に感謝したい。何度もチャンスをくれた」。

腐敗承認団体の生業は承認料収入です。

承認団体にとって、欧米で人気のない軽量級はアジアや中南米の貧困国の選手が覇権を争うビジネスとして魅力のないクラスです。

例外は日本。その日本でもカリスマ的存在の辰吉はWBCにとって重要な収入源でした。カナストータ(国際ボクシング名誉の殿堂)からはノミネートすらされない辰吉ですが、2011年にはWBC殿堂の打診を受けています(「俺、まだ現役やから」と拒否)。

井上にはボクシングの闇を振り払うような、キャリアハイの作品を仕上げて欲しいものです!
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明日は健康診断というのに、朝から「宮城峡」を開けてしまいました。

今は蒸留所まで行っても年代物が手に入らない、とんでもない時代になってしまいましたが、仕方ありません…。需要と供給のバランスが完全に崩れちゃってます。…世も末じゃ〜。
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ファン・カルロス・パヤノを沈めた右もコンパクトでしたが、今朝の左も最短距離でプエルトリカンの顎を捉えました。 

井上の拳に倒れた対戦相手リストと、当時と現在の私の感想・寸評です。

▶︎2014年12月30日:オマール・ナルバエス=【当時】雑魚相手にした2階級制覇と二桁防衛に意味はない。PFP評価など全く縁がない数字だけの王者。井上が開始ゴングから仕掛けてくることはないと余裕をかましていたのが、2ラウンドで粉砕された最大の原因。戦前のオッズも専門家予想も井上有利だった。

【現在】ナルバエスが「伝説の名王者」などであるわけはないが、ジュニアバンタムでは間違いなく強豪の1人。2階級下の井上の入りを見誤ったにせよ、ナルバエスを2ラウンドで倒せるボクサーが何人いるか?

※ナルバエスは今日、IBFラテンバンタム級ベルトをかけて同胞のカルロス・ホルへ・サルディネスと10回戦を戦っている。



▶︎2017年5月25日:ジェイミー・マクドネル=【当時】誰もが認める階級最弱王者が減量に大失敗、重病患者状態でリングに上がる。

【現在】あの日のマクドネルは最弱王者がさらに疲弊した雑魚以下だが、井上には1ミリの責任もない。あんな状態でリングに上がったマクドネルはプロアスリート失格、井上に対して本当に失礼な侮辱だった。


▶︎2018年10月7日:ファン・カルロス・パヤノ=【当時】バンタム級の強豪の1人だが、経年劣化が否定できない35歳。キャリア最高のアンセルモ・モレノ戦も「パヤノが素晴らしかったんじゃない。モレノが酷すぎた」(リング誌)と酷評された、決定力のないボクサー。

【現在】やりにくいパヤノが慎重にスタートしたにもかかわらず、一瞬の隙をついてジャブクロスを一閃。井上だから厳しい見方になるが、あれをエマヌエル・ロドリゲスがやってのけていたら、私は絶賛しながら戦慄していたはず。


▶︎2019年5月19日:エマヌエル・ロドリゲス=【当時】ジェイソン・マロニーに実質敗北、ガードの甘さも目に付いたロドリゲスは無敗の王者であっても強豪王者ではない。決定力もスタミナもない。

【現在】相手が慣れていない序盤は危険なロドリゲス。今朝もその兆候はあったが、ポール・バトラーを除くと見事に雑魚ばかりと戦ってきたロドリゲスは、井上を前にしてボクシングは一気に雑になった。最初のダウンからも時間稼ぎが出来ない様は、経験不足にもほどがある。過大評価だった。

しかし、未熟とはいえ序盤危険なロドリゲスの前進をきっちり跳ね返したのは流石。



*************

プロ18戦で13試合が世界戦。そのうち、ロドリゲスを含めて7人の「リング誌ランカー」「ESPNランカー」に勝利を収めています。

しかし、超強豪と呼べる相手との対戦は一度もありません。

軽量級で超強豪と呼べるボクサーはほとんどいないだけに、シーサケットやエストラーダ、ニエテスとPFPファイターがひしめくジュニアバンタム級を減量苦で去ったことが悔やまれますが、終わったことは仕方がありません。

前を向くだけです。

気が早いと言われるかもしれませんが、早くはありません。

井上は誰に負けるのか?

この問いの正解の一つは、時間です。

26歳の井上は、これから長くても5年がプライムタイムでしょう。

何と比べるんだ!?とお叱りを受けるかもしれませんが、井上と同じ20代半ばから29歳までのマニー・パッキャオの主な戦績です。
年齢対戦相手リング誌PFP階級結果
24歳マルコ・アントニオ・バレラ3位フェザー11回TKO
25歳ファン・マヌエル・マルケス9位フェザードロー
26歳エリック・モラレス6位ジュニアライト0−3判定負け
27歳エリック・モラレス5位ジュニアライト10回KO
29歳ファン・マヌエル・マルケス7位ジュニアライト2−1判定勝ち
29歳デビッド・ディアス論外ライト9回TKO
確かに、フェザーまで上げてもレオ・サンタクルスごときしかいない現状と、メキシコ史上10指に数えられる3人と総当たりで戦えたパックマンの運の強さ、巡り合わせの良さを比較するのは不公平です。

それでも、穴階級と化しているバンタムよりはジュニアフェザー、ジュニアフェザーよりもフェザーの方が遥かにタレントが揃っています。

とりあえずはノニト・ドネア。キャリア晩年も晩年、死に場所を探しているレジェンドを気持ち良く介錯してあげましょう。

モハメド・アリ杯をいただいたら、ゾラニ・テテは放っておいて122£に上げるべきです。今となっては、傷物のテテに勝って得るものはありません。テテはまたポートピアホテルのリングにでも呼んであげましょう。

先日、リング誌のダグ・フィッシャー編集長が「エストラーダvs井上なら、僅差でエストラーダ」と書いていたのは癪に障ります。PFP8位のエストラーダとは是非やって欲しいですが、時間がありません。

ああ、しかしPFP対決となるとエストラーダかニエテス(10位)に上がって来てもらうしかないという、この貧相さが現実です。
対戦相手リング誌PFP現在の階級
ノニト・ドネア論外バンタム
ドネアとはWBSS決勝で対決。速やかに実施されることを切に願います。
ファン・フランシスコ・エストラーダ8位ジュニアバンタム
ダニエル・ローマンージュニアフェザー
レオ・サンタクルスーフェザー
ジョシュ・ウォリントンーフェザー
オスカー・バルデスーフェザー
ゲイリー・ラッセルーフェザー
シュ・チャンーフェザー
アブネル・マレスーフェザー
カール・フランプトンーフェザー

階級統一の機運が一気に高まっているジュニアフェザーではダニー・ローマンがWBAスーパー/IBFの二つの王座を掌握、井上が WBSS優勝でやっと手に入れるベルトをすでに掌握しています。

122£のローマン相手に、パワーボクシングは通用しないかもしれませんが、普通に負ける相手じゃないでしょう。

ジュニアフェザーには亀田和毅を迎え撃つレイ・バルガスや、伝説的エリートアマのギレルモ・リゴンドーもいますが、勝って評価が上がる相手は見当たりません。

そんな殺伐とした風景がフェザーになると一変します。

パッキャオ時代は望むべくもありませんが、レオにジョシュ、オスカーはもし戦うとなればオッズは井上不利でしょう。

「やっぱり井上は強い」ではなく「えーー?!ここまで強かったのか!!!」と世界を驚かせることが出来る注目度レベルも高いクラスです。

井上と同じ異名「Monster」を持つ中国のシュ・チャンとの日中対決は「軽量級では破格の興行になる」(フィッシャー編集長)のは間違いありません。

今日、キコ・マルチネスを血祭りにしたゲイリー・ラッセルJr.も井上不利のフラグが立ちますが、勝てばとんでもないことです。

ジュニアフェザーに戻ることを示唆しているカール・フランプトン、ジュニアライト進出を眼疾で頓挫したアブネル・マレスという人気者からも美味しそうな匂いが漂っています。

それにしても、よくやってくれました。

英国、欧州に日本人が呼ばれるケースは咬ませ犬と相場が決まっており、今回は会場に日本人も多数駆けつけてくれてアウェーはロドリゲスの方でしたから単純な物言いは出来ませんが、欧州で世界タイトル奪取&防衛は史上初だそうです。

個人的にはそんなことより、対立王者をしっかり斬り落としてくれたことが嬉しくてなりません。夜9時からのフジテレビも楽しみです。

ありがとう!井上尚弥! 
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ボクシングファンの皆さま。

日曜日の午前4時過ぎというのに、早起きごくろうさまです。

流石に眠いっすねー。

ソファに横になったら、そのまま寝落ちしそうなのでテレビ前に座してゴングを待ってます。

スコットランドと東京の時差は8時間。
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決戦のゴングを待つグラスゴーのSSEハイドロは、現在5月18日土曜日の午後8時40分を回ったところです。

現地では関心の低いバンタム級、しかも外国人同士の対決ということで、オッズもおとなしいまま井上尚弥1/8(1.13倍)、ロドリゲス9/2(5.5倍)から動きません。

世界のボクシングメディアもニューヨークのWBC世界ヘビー級戦(デオンティ・ワイルダーvsドミニク・ブルージール)に注目が大きく偏っていますが、ディープな軽量級に心酔している私たちにとってそんなの関係ありません。

ゴングは日本時間5時過ぎ、あと20分です!

KOオッズは井上が1−6ラウンドで11/10(2.46倍)、ロドリゲス22/1(23倍)。7-12ラウンドで6/4(2.5倍)、25/1(26倍)。





「前に出て井上を下がらせる」。まさか宣言通りにやるとは、ロドリゲス。

しかし、やっぱり「それは自殺行為」(リング誌)でした。 

1ラウンド。井上は力んでいるのか空振りが目立ちましたが、ロドリゲスの重圧はまだかかっていません。それでも9−10。初回は取られました。

2ラウンド。ロドリゲスが〝自殺行為〟の戦法を継続してしまいます。

井上がワンツーでプエルトリコのマニーの顔面を跳ね上げます。 2人ともにとって危険な距離でのパンチ交換。

それでも強気を貫くマニーでした動きは途端に硬くなり大振りに。一方の井上はコンパクトに応酬。

井上の小さな左のショートがカウンターで炸裂。ダウン!これで決まりました。なんとか立ち上がりましたが、完全に効いています。

2度目のダウンはボディ。これでマニーは完全に戦意喪失。

手負いのプエルトリカンは立ち上がりますが、もう何も残されていません。

3度目のダウンからも立ち上がりますが、井上を見てません。レフェリーに試合を止められても、悔しそうな表情も出来ませんでした。

「Team Inoue Japan May18 GLASGOW 蘇格蘭(スコットランド)決戦」とプリントされたTシャツでトレーニングから気合の入っていた井上でしたが「決戦」ではなかったですね。 

ジェイミー・マクドネルは重病人でした。ファン・カルロス・パヤノはドツボのタイミングにはまりました。井上の「バンタムの試験」はいずれも採点不可でしたが、もう疑いようはないです。

ノニト・ドネアを介錯したら、ジュニアフェザーではありません。118£同様、122£には誰もいません。

ファンの勝手な願いですが、人気とレベルが一気に上がるフェザーに乗り込みましょう!!! 
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それにしても、ドネア。いい人です。 

リング誌電子版も最高表現で井上勝利を伝えています。

Who the hell is going to stop this guy? Can the future Hall of Famer, who is now 36 years old, deal with Inoue?

一体誰が井上を止めるんだ? ドネアは未来の殿堂入り選手だが、いまや36歳。井上に何ができるだろうか?
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さて、エマヌエル・ロドリゲスです。

アマで171勝11敗と数宇的には眼を見張る戦績を収めています。

2010年にはユース世界選手権で銀、やはりユース五輪で金メダルを獲得していますが、シニアでは大きな成果を挙げられずに2012年プロ転向。
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公開練習でシャドウを見せるロドリゲス。ロンズデールのリングがなんともブリティッシュです!後方の壁には「敵は自分自身」の文字も。

デビュー戦こそジュニアバンタム級で戦っていますが、2戦目からは118ポンドに上げて現在に至る、生粋のバンタムです。

体格面、118£に馴化していることは、井上を上回る数少ない点の一つです。

WBOとWBCのラテンタイトルをコレクションしたのち18戦目でIBF王者ポール・バトラーを初回に2度転がす大差判定勝ちでIBFバンタム級王座に就きました。

このタイトルはジェイソン・マロニーに大苦戦の薄氷判定で初防衛に成功していますが、この試合で以前から指摘されている技術的な決定力の無さとスタミナ面の課題が浮き彫りになりました。

山中慎介が9ラウンドで仕留めたアルベルト・ゲバラとも手合わせしてますが、やはり仕留められず判定までもつれ込んでいます。

良く言えば、まとまったボクサー。悪く言えばストロングポイントが見当たらない…現時点ではそれがカリブのマニーです。
 
“The difference in this fight is that I intend to push Inoue back and nobody has been able to do that.

試合前の会見で「私と井上の前の試合を、この試合の結果予想の根拠にする人がいるが間違った考え方だ。マロニーは私にタフな経験をさせてくれた。井上はパヤノを1ラウンドで仕留めたが、私はパヤノではない」と静かに語り「井上は前に出ると強い。下がらせる展開に持っていく。井上は経験したことのないファイトに巻き込まれることになるだろう」と作戦まで明らかにしました。

「マロニー戦が終わってからトレーナーも変えた。もう今までの私ではない」。

リング誌は「井上相手に攻め込むというのは自殺行為に思える。これがロドリゲスの陽動作戦か、それとも本気なのかは、土曜日の夜にゴングが鳴らされたときに誰もが知ることになる」。

おそらくはブラフでしょう。

ロドリゲスは序盤に大きなダメージを負わないように、慎重に立ち上がるはずです。 井上がそれに付き合うのか、それとも?
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世界評価の高い日本の絶対的エースが、圧倒的有利予想の中で対立王者との決戦に挑む。

IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲスvs井上尚弥(井上は世界的には王者と認められていないWBAセカンド王者ですが、今回はこのタイトルは井上が勝ったら防衛、負けたら空位とWBAから発表されています)。

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嫌が応にも、8年前のあの日が苦い思いとともに蘇って来ます。

■WBC世界バンタム級王者・長谷川穂積vsWBO同級王者フェルナンド・モンティエル■

2010年4月30日、日本武道館は「ものすごい緊張感で異様な雰囲気」(亀田興毅)が充満していました。

8年前は東京、そして明日はスコットランド・グラスゴー。リングが組み上げられた場所こそ違え、日本のボクシングファンが固唾を飲んで見守る二つの〝団体統一戦〟(厳密な意味ではどちらも団体統一戦にはなりませんでした)。

あまりにも共通点が多すぎる、8年の時を隔てた二つの試合を比較考察していきます。


【共通点① 世界評価が非常に高い日本のエース】

世界評価で最もわかりやすい指標はPFPになります。

8年前の長谷川はボクシングシーンなどネットメディアで10傑入りはしていたものの、2大メディアの10位の壁は破れませんでした。

それでも、リング誌の年間100傑で12位につけるなど「モンティエル戦に勝利した時点で6〜7位に入るのは間違いない」(当時のナイジェル・コリンズ編集長)と〝予約済み〟でした。

実際に、長谷川戦で大番狂わせを起こしたモンティエルはリング誌で9位、ESPNでも10位に入っています。

もし、長谷川が勝っていればモンティエルよりも上の数字でランキングされていたのは疑いようがありません。あの試合は長谷川にとって「最終試験」だったのです。

一方、井上はリングとESPNともに7位とすでにPFPファイターの仲間入りを果たしています。

リング誌の階級評価ではジュニアフライ級でアドリアン・エルナンデス(4位)、ジュニアバンタム級でオマール・ナルバエス(1位)、河野公平(7位)、バンタム級でジェイミー・マクドネル(10位)、ファン・カルロス・パヤノ(9位)と〝本物の世界ランカー〟5人に対して圧勝の5勝0敗。

その実力が世界王者クラスであることに疑問を挟む余地はありません。

一方、長谷川もウィラポン・ナコンルンアンプロモーション(1位)からタイトル奪取、圧巻の内容で10連続防衛を果たし、シンピウェ・ベチェカ(10位)、ヴィシ・マリンガ(10位)の2人と、初戦のウィラポンを含めて3人の〝本物の世界ランカー〟と戦っています。

「井上は本物で長谷川は雑魚狩り」というのは本質が見えていません。

「強い相手としかやらない」と公言している井上も「強い奴が逃げた」と上記5人以外はしっかり雑魚挑戦者を狩っているのです。

現在のボクシング界の構造で雑魚狩りを一切しない王者など1人も存在しません。

チェリーピッカー(雑魚狩り)と批判されることがある長谷川と井上ですが、ではノニト・ドネアは強い相手ばかりと戦っていたのか?レオ・サンタクルスは雑魚狩りしないのか?と聞かれると誰もが答えに詰まるでしょう。

リング誌もESPNも「バンタム級1位」と評価した2人には、他の日本人ボクサーとは一線を画する「国内での期待」と「世界評価」の二つを背負うという共通点が確かにありました。


そして2人は、日本のボクシング界を担っている、自分の拳でボクシングを活性化させるという高潔な思いを胸に抱いていていたのです。



【共通点② 無責任な大本営発表】

日本ボクシングファンの期待のバブルは、世界評価を巧みに歪曲しながら〝大本営〟発表による布教活動を活発化してしまうーーーこれもまた2人に酷似しています。

「打たれ強さが試されていない」「クロスレンジのパンチ交換で防御に不安がある」という〝試されていない要素〟まで、今の井上とモンティエル前の長谷川は酷似していますが、都合の悪い報道はほとんど無視されてしまいます。

先日、ESPNがレポートした Naoya Inoue, the best pound-for-pound boxer you've probably never seen という記事は、タイトルの通り「井上は注目度の低い軽量級で戦うがゆえに無名だがPFPキングかもしれない」という趣旨が抜け落とされて訳されていました。

正確に翻訳することで初心者のファンにも「欧米でバンタム級は注目度が低いんだ。ウェルターかヘビーでないと巨額の報酬なんてありえないんだ」ということがすんなり伝わったはずですが…。

ウィラポンやナルバエスを「伝説の名王者」と呼称するのも、まともなボクシングファンなら笑い話ですが、知らない人にとっては「14度も防衛してるなんてまさしく伝説!」「二階級制覇でそれぞれ二桁防衛なんて伝説としか思えない!」と先走りする数字に踊らされるのは無理もありません。

長谷川と(現時点の)井上のベストファイトは、ともに「伝説の名王者」に完勝したことです。これも共通点です。

さらに、日本のメディアは歪曲報道を通り越して明らかなウソも垂れ流してきました。

モンティエル戦でリングアナウンサーをつとめたジミー・レノンJr.に「こんなメガファイトは一生に一度経験できるかどうか。ギャラは要らない。自腹で日本に行く」と言わせ、それを冗談ではなく本気でメディアが取り上げたのです。

試合を盛り上げるために対戦相手を過剰に持ち上げる、イベントの巨大さをウソを交えてメディアに流す…これはボブ・アラムもオスカー・デラホーヤも興行主なら誰でもやります。

問題は、それをそのまま垂れ流すメディアです。

これが高じて「西岡利晃のMGMメイン」が〝捏造〟されてしまうのです。

ナルバエス戦は「世界を震撼させた」と報じられましたが、リング誌では他の試合と同じ結果報告だけでした。

メディアは信者たちが求める記事やニュースを提供するために、事実を加工してきたのです。

本来なら「井上はラスベガスで巨額の報酬を稼げるスーパースターになれる」とありえない記事など捏造するなんてもってのほかです。
本物のスーパースターであるカネロ・アルバレスと井上は何が決定的に違うのか、ベガスでスターになるには何が必要不可欠なのかを正確に説明すべきなのですが、ウソでも信者が喜べば良しということでしょう。



【共通点③ 対立王者が直前試合でバタつく】

そして、対戦相手の過小評価も8年前と酷似しています。

ロドリゲスは直前の試合で、バンタム級バージョンの河野公平がキャリアで飛び抜けて強い相手だったジェイソン・マロニーにSDで辛勝、敗北でも全くおかしくない内容でした。

一方、直前ではないものの長谷川戦の7ヶ月前にモンティエルはアレハンドロ・バルデスとのノンタイトル戦で、ダウン欧州の末に一旦はバルデスの3ラウンドTKO勝利とアナウンスされる無様なドロー。

この1年前に、バルデスは長谷川に「これぞリバウンダー」というパワーを見せつけられて2ラウンドKOで粉砕されているだけに、すでに階級最弱王者の烙印を押されていたモンティエルの評価は地に堕ちました。

四団体王者にも関わらず、リング誌の評価は9位。典型的な穴王者と見られていました。

ロドリゲスを階級最弱と見る向きはないでしょうが、前の試合で無名相手にもたついたことで評価は下がっています。内容的にも、ずっと指摘されてきた決定力の欠如と、ワンパターンのボクシングで相手に慣れられるという弱点をあらためて曝け出してしまったのですから「やっぱり」という思いと「もしかしたらこいつは穴王者では」という疑念を抱かせてしまっているのです。

怪しいプエルトリカンは山中慎介が9ラウンドで仕留めたアルベルト・ゲバラとも手合わせしてますが、やはり仕留められず判定までもつれ込んでいます。

良く言えば、まとまったボクサー。悪く言えばストロングポイントが全く見当たらない…現時点ではそれがカリブのマニーです。

 

しかし、アスリートの潜在能力を侮ってはいけません。

1999年灼熱のタイで体重超過の末にメッグン・3Kバッテリーに腹を抉られてカンバスに沈んだマニー・パッキャオ。彼が20年後に40歳を超えても熟練のテクニックでウェルター級の第一線で戦っていると、当時の誰が予想できたでしょうか。

八重樫東に粉砕されたシーサケット・ソールンビサイ。不器用なタイ人が8年後にPFPキングを倒して、PFPファイターにその名を連ねると、当時の後楽園ホールにタイムスリップして喧伝しても笑われるだけでしょう。

ロドリゲスも将来「井上戦の前は圧倒的不利予想でマロニー戦もグダグダだったのに、あの試合で覚醒した」と振り返られる日が来ないとは限りません…が!…それにしても悪い意味でまとまり過ぎ、荒削りなところがないんですよね。



【共通点④ ルディ・エルナンデスの絶賛】

この〝世界的な名トレーナー〟が絶賛しているという点でも、長谷川と井上は共通しています。 

国内メディアやファンの間では「日本歴代PFP1位」という声が上がっているのも、デジャヴのようです。 

ルディはご存知 、ヘナロ・エルナンデスの弟で伊藤雅雪のチーフトレーナーです。

畑山隆則、石田順裕らを指導、バランスのとれたボクサーファイターを育ててきました。

「世界的な名トレーナー」と紹介されることもありますが、日本で評価の高いトレーナーです。

「長谷川はバンタム級歴代最高選手の1人」「井上尚弥がPFPキング」「帝拳のエドウィン・バレロならパッキャオを3分でKO出来る」…日本のボクシングファンにとってはありがたい御宣託を繰り返して頂いています。

もしスター選手を育成したり、大手メディアの解説陣に加わり、リング誌やESPNのPFPを決めるパネラーになって頂けると、井上のPFPランキングが跳ね上がるのですが…。 
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リング誌/IBF 世界バンタム級タイトルマッチ。公式計量が行われ(残念ながら電子秤でした…)王者エマヌエル・ロドリゲス、挑戦者・井上尚弥ともに117.7£でクリア。

オッズは今日も変わらず、井上1/8(1.13倍)、ロドリゲス9/2(5.5倍)。

少し驚いたのはメインイベントのジュニアウェルター級セミファイナルがジョシュ・テイラー1/6(1.67倍)、イヴァン・バランチェク4/1(5倍)とオッズが広がっていることです。

地元のテイラーだけに、単純な実力評価を越えたところでオッズが動いてるようです。それでもテーラー有利は固いです。

話を戻して井上vsロドリゲス。

これまでも何度か顔を突き合わせている二人ですが、想像以上に体格差は歴然です。
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身長165㎝/リーチ171㎝の井上に対して、ロドリゲスは168㎝/169㎝。写真からの印象だと、身長は3㎝差には見えません。

両者の姿勢や撮る角度で見た目は全く変わるとはいえ、井上がサバ読んでるとは思えませんし、ロドリゲスの発表数字が間違っている?

リング誌も「プエルトリコのボクサーパンチャーは圧倒的不利が予想されるアンダードッグ。しかし彼を侮ってはいけない。万能型のファイターで、井上よりもサイズが大きい」。

序盤は様子見になるでしょうが、井上が前に出てロドリゲスが下がるという展開は間違いなさそうです。

井上の前に70秒足らずしか立っていることが出来なかったファン・カルロス・パヤノが「とにかく序盤を慎重に戦わなければならない、そこに気持ちが行き過ぎて硬くなってしまった」と語ったように〝井上の速攻(実際はタイソンのようにゴング同時にコーナーから飛び出して猛攻を仕掛けているわけではありません)〟という先入観が対戦相手を身心ともにに束縛しているのは間違いありません。

IBF王者も「いつも通りに」という平常心で第1ラウンドは迎えることが出来ないでしょう。

逆に、ラウンドが進むとロドリゲスがリラックスして好きなように動いてくるかもしれません。

ただ、ロドリゲスが戦った世界基準の2試合(ポール・バトラー戦/ジェイソン・マロニー戦)を見る限り、ラウンドが深まるとワンパターンに陥っていく傾向がはっきり出ています。このあたりは、ロドリゲスの方がタイソン的と言えるでしょう。

何れにしても、楽しみです!!!
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リング誌電子版の名物コーナー、DOUGIE’S FRIDAY MAILBAG (ダグ・フィッシャー編集長が読者の質問に答える金曜日)で、イヴァン・バランチェクvsジョシュ・テイラーやデオンティ・ワイルダーの情報に加えて、井上尚弥についても読者からの問いに答えてくれています。

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ハイ!ドギー。

私はイノウエ・フィーバー(イノウエ熱)に患ってるほど、彼に心酔してる。

井上はロドリゲスに間違いなく勝つだろうね。ロドリゲスは前の試合が酷かったし。井上の後半ノックアウト勝利を予想してる。

ただし、決勝は井上にとって本当の試験になると思う。ボクシングを知り尽くしたベテランは、井上にとっても挑戦になるはずだから。

井上はどこまで行けると思う?私はフェザーまで行けると期待してる。シュ・チャンとの日中対決はものすごい試合になるんじゃない?


Mythical Monster Matchups(井上がらみの空想対決)を考えたんだけど、どっちが勝つと思う?

vsパックマン(フライ級バージョン)…ものすごい試合になるよね?

vsレオ・サンタクルス

vsガロ(ファン・フランシスコ・エストラーダ)

vsシーサケット・ソールンビサイ


〜ドイツより愛を込めて アンディ




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フライ級バージョンのパックマンは、笑っちゃうほどの原石。井上なら中盤でノックアウトしちゃうだろうな。

118£バンタム級時代のLSC(サンタクルス)も馬力頼みの画一的な戦い方しか出来なかったから、井上が僅差で判定を手繰り寄せそう。

エストラーダは難しい相手、井上が競り負ける。

タイの重戦車とは壮絶な試合になるだろうが、井上が僅差判定で勝つ。

私も井上は評価してるけど、熱病にはかかってないなあ。もしかしたら土曜日夜の試合内容によっては、アンディと同じ熱にうなされるかもしれないな。

少なくとも井上は、カネロのジェイコブスへの攻撃よりも、もっと破壊的なものを見せてくれるだろうね。

ただ、前戦が酷い出来だったからロドリゲスが取るに足らない相手だというのは早計だ。このスポーツは三段論法が最も通用しない。特にレベルが上がれば、勝敗は相性で決まることも少なくない。

井上の後半KO勝ちというのは、良い予想だ。

しかし、井上はロドリゲスを攻め落とせないまま12ラウンドが終わると見ている。小差判定で井上勝利。

井上にとってドネア戦が格好のリトマス紙になる、この考えにも異議なしだ。

ドネアのバンタム級ベストファイトは、貧弱な実力しかないモンティエルを簡単に粉砕した一戦だったが、もしあの時のドネアと井上が拳を交えるとしたら…「サラテvsサモラ」のアジア版だ!

減量が厳しい井上は、階級を上げるだろう。最終的には130£(ジュニアライト級)でキャリアを終えるんじゃないかな。

もし、シュ・チャン戦が実現したら、リング誌は二人の対決を表紙で扱わなければならないだろう。この対決限定で中国語版と日本語版も出したいね!

Xu+Can+WBA+World+Boxing+Championship+7keakgAlSPDl
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シュ・カンと井上…悪いマッチアップじゃありませんが、リング誌の本音が透けて見えますね。

どこのメディアでも高評価のエストラーダはリング誌PFPで7位井上に次ぐ8位に付けてますから、万一ロドリゲスに負けるようだと井上はランクアウト、10位にシーサケットが再ランクと見られています…そんなことはあってはいけません!!!

それにしてもエストラーダの高評価は「3敗しているが、対戦相手の質は井上を大きく凌駕していて、全てが高水準であることが証明済み」と言われると、反論できません。

井上は、エストラーダと比べられてしまうと、確かに試されていない部分が多すぎます。 か細いアゴを叩かれたとき、井上にプランB、Cの引き出しがあるのかないのか…。

現在の井上は英国ボクシングマンスリー誌がカバーしているように「小さなマイク・タイソン 」です。

不得意な長身ジャバーのバスター・ダグラスや、不撓不屈のイベンダー・ホリフィールドに攻め込まれると、技術的にも精神的にも「引き出し」など一つも持ち合わせていなかったことを露呈してしまった可哀想なタイソン。

しかし、井上はタイソンとはおそらく違います。技術的な引き出しは無いかもしれませんが、タイソンのように精神的に降伏することは絶対にないでしょう。 
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いよいよ迫って参りました。日本時間、5月19日日曜日早朝4時30分。

リング誌やESPNは、井上尚弥のWBAレギュラー王座をセカンドタイトルと見なして認めていないため、多くのメディアでこの試合は井上がIBF王者エマヌエル・ロドリゲスに挑戦する構図で捉えられてきました。

IBFも「WBAはスーパー王者が正規」の立場で、今回の試合に井上のWBAセカンド王座をかけることを拒否、統一戦ではなくIBFのベルトだけがステイクされることが正式決定されました。

それでも、アルファベット王座よりも格上のリング誌タイトルがかけられるので、勝者は真紅のIBFと、リング誌のトリコロールカラー、二つのベルトを腰に巻くことになります。

優勝してもWBCとWBOのベルトは獲れませんから、井上尚弥が最終的に手に入れるのはリング誌とIBF、WBAに加えて、WBC特製(WBSS優勝記念)、アリ・トロフィーの四つとなります。
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そんなことはさておき、ロドリゲス戦です。団体統一戦ではなく純然たるIBFタイトルマッチとなりますから、井上にとって最大の敵と懸念されていた、あのルールが施行されるわけです。

当日計量10ポンドルール。

「リバウンドの不公平解消」は素晴らしい意図ですが、ヘビー級を除くストロー(108ポンド)からクルーザー(200ポンド)まで92ポンドに横たわる16階級について「一律10ポンド」という頭の悪い設定です。

とはいえこのルール施行が決定したのですから、従うしかありません。

ちなみにこの当日計量で10ポンド、約4.53kgオーバーで失格というルールを井上の過去17戦に当てはめると、当日体重が不明の試合もありますが、判明している多くの試合で6kg前後リバウンドしていることからも、恐らく全試合でアウトです。

過酷な減量で知られる井上は稀代のリバウンダーでもあるのです。

もちろん、このルールがあるからIBFタイトルに消極的だったのかもしれませんし、なによりも今回の試合で10ポンドルールが施行されることを十分想定して体重管理をしてきたはずです。

それでも、国内よりも手堅く、つまりは厳しく体重管理・減量を進めなければいけない海外戦で、さらに10ポンドルールを負担することは、井上にとってプラスであるはずはなく、ダブルマイナスの材料です。

この減量にまつわる不安を〝アリの一穴〟と表現するのは、もしかしたら間違いかもしれません…。



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日本時間5月19日、英国スコットランドはグラスゴー。

WBSSセカンドシーズン(ジュニアウェルター級&バンタム級)の準決勝が行われるというのに、英国はもちろん、なぜか日本の報道もおとなし気味です。

英国ボクシング界では、カネロ・アルバレスvsダニエル・ジェイコブスの余韻がまだ残る中、そのカネロをカラム・スミスが挑発していることが話題になっています。

「スーパーミドルで私とはやらないだろう。彼は小さなミドル級。弟(リーアム・スミス:2016年WBA/WBCジュニアミドル級戦9回KO負け)の仇は取りたいけど、世界一プロテクトされたカネロは私とはやらないだろう」と挑発しているのです。

ロッキー・フィールディングは予定通りに屠られましたが、カラムは穴王者ではありません。リーアムの仇打ちというストーリーも加わって、英国ボクシングファンはワクワクしてるでしょう。

カラムもWBSSファーストシーズン優勝者ですが、日陰階級を狙ったWBSSの中では人気のあるスーパーミドル級、次戦は対戦相手こそTBA(未定)ですが、6月1日にマディソンスクエアガーデンでアンソニー・ジョシュア(ヘビー級)、カリド・ヤファイ(ジュニアバンタム級)と共に無敗の英国王者の〝ニューヨークお披露目公演〟に出場予定です。

地元のジョシュ・テーラーがメインイベント(IBFジュニアウェルター級王者イヴァン・バランチェクに挑戦)に登場するとはいえ「5月19日」の存在感が限りなく軽くなっているのは致し方ありません。

英国でもこんな扱いですから、米国は推して知るべし。

リング誌もESPNも直前になっても特別な扱いはないでしょう。

それにしても日本でも今朝、渡英した井上尚弥の記事は少し寂しい扱いでした。大谷翔平の復帰など大きなユースがかぶったことも影響したのかもしれません。
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WOWOWが朝4:30から生中継!ありがとう!!WOWOW!!!

きっと、エマニュエル・ロドリゲスもさびしくプエルトリコを発ったのでしょう。 

というか、井上は日本のボクシングファンから最高評価を得ていますが、ロドリゲスは母国でもワン・オブ・ゼムに過ぎません。まだ世界王者になって一度防衛しただけでそれも負けに等しいスプリットデジション、人気・評価が高かろうわけがありません。

報酬もおそらくキャリアハイで5万ドルあるかないかでしょう。

もちろん、世界的に不人気階級バンタムの不人気ボクサーだからこそWBSSの怪しい船に乗ったのです。ロドリゲスがスーパーミドル級だったら、WBSS参戦は断ったかもしれません。

カラムはスーパーミドルで優勝したとはいえ、WBO(ヒルベルト・ラミレス)、前WBC(デビッド・ベナビデス)の無敗の人気者や、IBF(ケイレブ・プラント)、WBA(フィールディング)、ホセ・ウスカテギらはWBSSのオファーを軒並み拒否したため、獲得したアルファベットベルトはWBAスーパーだけでした。

WBSSスーパーミドル級は、口が裂けても「最強決定トーナメント」とは言えないものでした。

バンタム級もWBC(ノルディン・オーバアリ:WBSS開幕前はネリ問題で空位でした)が欠けた状態で開幕、さらにWBOのテテが故障を理由に離脱してしまい、片肺飛行となっています。

ジュニアウェルターも人気者のモーリス・フッカー(WBO王者)とホセ・ラミレス(WBC王者)は参戦を断り、こちらも片肺。

WBSSは〝高額賞金トーナメント〟を標榜した当初から「フェザーやライト、ウェルター、ミドルの人気階級では出来ない低予算企画」と、その嘘が指摘されていましたが、二つのシーズン4階級で誕生した完全統一王者(Undisputed Champion)は、クルーザー級のオレクサンダー・ウシクだけでした。

たった一人でも Undisputed Champion を生み出したことは明らかに功績ですが…今後、他の階級で拡大開催するという夢は、夢のままで終わりそうです。

井上にはWBSSのしょぼくれた話題を吹っ飛ばし、英国スター揃い踏みのニューヨークMSGメガイベントが霞むような快勝をグラズゴーから届けて欲しいものです!!!

ロドリゲスにも意地を見せて欲しいですね。井上に勝てば母国でもスター戦線に躍り出ることが出来ます。がんばれ。
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