いよいよ迫って参りました。日本時間、5月19日日曜日早朝4時30分。

リング誌やESPNは、井上尚弥のWBAレギュラー王座をセカンドタイトルと見なして認めていないため、多くのメディアでこの試合は井上がIBF王者エマヌエル・ロドリゲスに挑戦する構図で捉えられてきました。

IBFも「WBAはスーパー王者が正規」の立場で、今回の試合に井上のWBAセカンド王座をかけることを拒否、統一戦ではなくIBFのベルトだけがステイクされることが正式決定されました。

それでも、アルファベット王座よりも格上のリング誌タイトルがかけられるので、勝者は真紅のIBFと、リング誌のトリコロールカラー、二つのベルトを腰に巻くことになります。

優勝してもWBCとWBOのベルトは獲れませんから、井上尚弥が最終的に手に入れるのはリング誌とIBF、WBAに加えて、WBC特製(WBSS優勝記念)、アリ・トロフィーの四つとなります。
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そんなことはさておき、ロドリゲス戦です。団体統一戦ではなく純然たるIBFタイトルマッチとなりますから、井上にとって最大の敵と懸念されていた、あのルールが施行されるわけです。

当日計量10ポンドルール。

「リバウンドの不公平解消」は素晴らしい意図ですが、ヘビー級を除くストロー(108ポンド)からクルーザー(200ポンド)まで92ポンドに横たわる16階級について「一律10ポンド」という頭の悪い設定です。

とはいえこのルール施行が決定したのですから、従うしかありません。

ちなみにこの当日計量で10ポンド、約4.53kgオーバーで失格というルールを井上の過去17戦に当てはめると、当日体重が不明の試合もありますが、判明している多くの試合で6kg前後リバウンドしていることからも、恐らく全試合でアウトです。

過酷な減量で知られる井上は稀代のリバウンダーでもあるのです。

もちろん、このルールがあるからIBFタイトルに消極的だったのかもしれませんし、なによりも今回の試合で10ポンドルールが施行されることを十分想定して体重管理をしてきたはずです。

それでも、国内よりも手堅く、つまりは厳しく体重管理・減量を進めなければいけない海外戦で、さらに10ポンドルールを負担することは、井上にとってプラスであるはずはなく、ダブルマイナスの材料です。

この減量にまつわる不安を〝アリの一穴〟と表現するのは、もしかしたら間違いかもしれません…。