カテゴリ: お金(マネー)の話

月の沙漠をはるばると

旅のらくだがゆきました。

金と銀とのくらおいて

二つならんでゆきました。


スクリーンショット 2025-02-23 12.31.50

一部で井上尚弥のこの試合のファイトマネーが40億円と報じられましたが、このイベントのプロモーターの1人、大橋秀行は「あれはガセ。そこまでじゃないよ」と、気まずそうに否定しました。 井上の報酬については、存在しないPPV歩合なども含めて大きな数字を推測する怪しい記事を南米やスペインなどのなぜか〝第三国〟メディアを経由して日本でも取り上げられるなどおかしなことがあるのは、このブログでもふれてきました。 今日は、それとは別の話。 サウジアラビアのボクシング興行が湯水ならぬ〝油水〟のようにジャブジャブと巨額のカネをつぎ込んでいる現代の怪談がテーマです。 「収支でいうと全く採算が取れていないのは明らか」(エディ・ハーン)、「(死にゆく産業であるボクシングへの)巨額投資が将来回収を見込める先行投資であるはずがないのはわかりきっている」(ボブ・アラム)というのは関係者全ての共通認識です。 7010541e-8d9c-2cba-891d-0b32ef5edde4-770x433
莫大な損失を撒き散らしながら暴走する異常な投資がいつまで続くのか? 巷間いわれるスポーツウォッシュであっても〝油水〟が永遠に注ぎ込まれるとは考えられません。 「我々が巨額と思ってる数字は彼らにとってはハシタ金」という楽観論もありますが、サウジアラビア国民が全く興味を示さないボクシングへの長期投資は国内に不満の種をまくリスクも生じます。 先月、ニューヨークタイムズが「ボクシングに投資しているサウジアラビアのPIF(公共投資基金)の赤字は雪だるま式に増えており〝油水〟をジャブジャブ垂れ流している蛇口をいつ締めてもおかしくない段階になっている」と報じました。 この記事に総合娯楽庁のトゥルキ・アルシェイク長官は即、反応。 「ボクシングからの撤退は100%ない」と完全否定しました。

FullSizeRender

2019年のボクシング界パワーランキング(英国ボクシング・ニューズ誌12月19日号)⬆︎です。

1位はなんとボブ・アラム。総合娯楽庁長官は11位に〝過ぎませんでした〟。

詐欺的ビジネスを繰り返して迷走したWBSSのジュニアウエルター級決勝戦を招致した〝白馬の騎士〟が、ボクシング界を完全支配するほどに勢力を拡大させるとは、当時は誰も考えられませんでした。

米国や英国では大きな需要のないドミトリー・ビボルvsアルツール・ベテルビエフの決戦を簡単にセット、世界的には関心が低い軽量級の試合も呼び込むなど、採算度外視の〝油田〟に蛇口は付いていないのでしょうか?

それとも…?
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

「最も幻滅したボクシングの試合は…?」そう聞かれたボクシングファンは「そんなもん、ボクシングの試合で数えきれんわ!」と即答してきました…2015年5月2日までは。

フロイド・メイウェザーvsマニー・パッキャオ。

2009年から激突が熱望されながら、6年間も熟成させて腐ってしまったメガファイト。

マネーが冒険しないのはわかっていましたが、パッキャオまで安全運転。

勝者はメイウェザーとパッキャオの2人だけ。それ以外の関係者もファンも全ての人が敗者という凄惨きわまるメガファイトでした。



この2人の再戦がexhibitionではなく公式戦で、来年に実現する可能性が膨らんできたというのです。

パッキャオは今年12月に47歳、メイウェザーは来年2月で49歳になります。

それでも、スター不在のボクシング界に超がいくつもつくスーパースターが戻ってくるのです。興行規模は10年前を上回る見込みで、Netflixが早くも巨額の資金を提示しているといいます。

。。。。。。。。。。。。う〜〜ん。ボクシングは死んでますね、完全に。











このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

日産自動車は2027年までに横浜F・マリノスを売却する方向で、年内にも候補企業を絞るそうです。

三月期の最終利益は6708億円の赤字。生産工場を現在の17拠点から10に減らすことも発表されています。

売却先の意向によっては横浜からホームを離れることも考えられます。

そうなると「横浜」も「マリノス」消えて、全く違うクラブとして出発することになります。

横浜国際総合競技場の命名権についても、半額以下となる年間5000万円での更新を横浜市が妥協。 来年以降、他の企業が名乗りをあげれば「日産」スタジアムもなくなりますが、これはサポーターにとって、大きな問題ではないでしょう。 image
そして、かつて存在していた横浜フリューゲルスの残滓である、横浜「F」マリノスのFも当然ながら消滅するでしょう。 もし、全日本がマリノスを買い取れば、まさかまさかの横浜フリューゲルス復活となるのでしょうが、なんというやら、悲しいニュースです。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

Angels' share,Devil’s cut

天使の涙、悪魔の窃盗。

ウイスキーが樽の中で熟成される過程で、年に2〜3%失われるのは「Angels' share(天使の分け前)」。つまり、50年熟成のエイジング・ウイスキーなど存在しないことになります。

実際には天使に飲み尽くされる前に、他の樽と合わせていくのです。なんと贅沢なことでしょうか。

そして、熟成の過程で樽の木目、繊維に染み込んでしまうのが「Devil’s cut 悪魔の取り分」。これを特殊技法で取り出したウイスキーもあります。

ーーー酒の話じゃありません、天使(ファイター)の分け前と悪魔(プロモーター)の搾取…ファイトマネーのお話です。

IMG_2238


y 2025/07/08 11:52


ポール・バトラーのように、軽量級では王者になっても専業になれないケースがありますが、それ以外の階級では専業ボクサーの割合にどの程度の違いがあるのでしょうか?
また、原田のようにボクシング人気が高かった時代には、軽量級でも専業ボクサーが多数を占めていたのでしょうか?
元記事:  【Fighter Of The Decade】井上、中谷、井岡、拳四朗…はたまた?⑧【彼らを日本ボクシング史上で上位に数えて良いのか???】 (編集)
IPアドレス: /禁止IPに追加



1980年代からプロボクシングファンになった私は、日本ボクシングの黄金時代を知りません。

民放各社がボクシング番組を持っていて、毎日どこかのチャンネルが試合を中継していた時代。

日本タイトルマッチが当たり前にスポーツファンの話題になっていた時代。

そして、往時を知らない私たちには驚きでしかありませんが、「6回戦でもメシは食えた」ということを何度か聞いたことがあります。


いまのファイトマネーの相場は4回戦で6万円、6回戦になると10万円。

もちろん、一律ではなく、ジムの大小や選手の人気・注目度などによって変動します。そうはいっても相場がこの金額では、プロではなく趣味の世界です。

夏だから怪談話ではありません、恐ろしいことにこの金額は半世紀以上もほとんど変わっていないのです。それどころか、ファイトマネーのチケット払いが広まって、減っているとも言われています。

ひーーーーッ!!!怖すぎます!!!

ボクシング黄金期の1960年代の10万円は、現在の約50万円に相当します。6回戦でも年5試合こなせば250万円、大手ジムや人気選手ならそれ以上。趣味の世界ではありません。

まさに失われた60年です…。

それなのに、なぜか現在の日本ボクシングを「黄金時代」だと真顔で語るバカが横行しているのです。

その理由は「世界王者がたくさんいるから」…って、正気か?!それが黄金時代から没落した最大の原因ですからーーーッ!!!


矢尾板貞雄は世界王者にはなれなかったものの「現役時代はボクシングというジャンルを超えて日本中に知られた存在だった」(前田衷)というのですから、井上尚弥も含めた現在の世界王者たちよりも有名だったでしょう。

そりゃそうです、毎晩のようにゴールデンタイムにボクシング中継が流され「矢尾板の世界挑戦」がスポーツ界最大の話題だったのですから。

FullSizeRender


https://fushiananome.superknova.org/archives/30817036.html

だったら、白井義男やファイティング原田のステイタスはどれほど高かったのでしょうか?





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

プロ野球12球団の支配下登録725選手の平均は4905万円で、過去最高を更新しました。

そして、MLB30球団の平均は513万ドル、約7億3000万円。

驚くほどの差です。

企業体として見た場合、両者の格差は永遠に埋めることが出来ないレベルです。

IMG_0555

大昔、王貞治がハンク・アーロンの本塁打世界記録を抜いたとき、MLBの選手報酬に対して驚きはありませんでした。

王よりも時代は10年前のアーロンでしたが、全盛期の20万ドルという年俸は1ドル360円換算でも7200万円。

公表8000万円、事実上はもっとはるかにもらっていた王には、MLBに対する経済的な憧れや尊敬はなかったはずです。

サッカーでも、三浦知良がセリエAに乗り込んだとき、世界最高レベルの報酬が約束され、欧州を驚かせました。

アスリートの報酬はほんの短い期間で暴騰しました(現在進行形)。

さて、井上尚弥の今回の試合のファイトマネーが一部米国メディアで「100万ドルを超える」と驚きをもって報じられています。

そして、このことを知ると、井上信者らは「桁が間違ってる!」と気分を悪くするかもしれません。

実際、井上がどれだけのファイトマネーを手にするのかわかりませんが、たった一つだけ間違いないことがあります。

普段ならボクサーのファイトマネーを徴税金額から発表しているネバダ州アスレティック・コミッションは、井上信者が泡を吹いて倒れるような低い金額を発表するか、あるいはそもそも発表しないでしょう。

そして、今回、放映権料を握るESPNがいくらで日本に売りつけたのか、そして日本開催の試合をいくらで買っていたのか、それを知ったら、難しいことはわからない井上信者はさておき、常識的な日本人ならボクシングファンでなくても怒りを抑えられないでしょう。

日本開催の試合はタダ同然で買い叩き、米国開催の試合はぼったくりにも程がある金額で売りつける。

彼らは「憧れ料が加算されてるのです。いやなら来るな」と笑うでしょう。

今回の試合でもチケットは高額に設定され、日本の関係者が初動で必死に買って、売れているように見せかけて、すぐに払い戻し。

しかし、手数料は取られます。

そして、払い戻しされたチケットは安く売り出されます。

もう、何をやってるんだか…。

石破茂がアホトランプに土下座外交するしかないのはわかります。

日米の主従関係をひっくり返す方法はたった一つしかありません。もう一回戦争して勝つことです。ワシントン裁判を開いて、米国指導者を不当な判決で処刑することです。

もちろん、そんなこと出来るわけがありません。

しかし、南蛮ごときにわざわざ憧れ料を支払うバカどもがまだいることは、本当に残念です。

バカESPNは井上を散々「無名で誰も知らない」とコキおろしているくせに、今回の試合の報道は信じられないほど見当たりません。

他のメディアもシンコデマヨで人気階級、人気選手が多く出場するタイミングということもありますが、井上の報道は少ない、少ない。

しさし、ESPNは自分たちが放送するのに、完全にナメてます。


こんなことしてるから、ボクシングは胡散臭い見せ物扱いなんです。

アジアを中心に軽量級のメガファイトシリーズを展開、アジア人コミュニティの盛り上がりに押されてらラスベガスが招致料を支払う、そんな形なら素晴らしいのですが…。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

“Down goes Frazier!Down goes Frazier!!Down goes Frazier!〟 commentator Howard Cosell famously called.”



ダウン、ゴーズ、フレイジャー!ダウン、ゴーズ、フレイジャー!ダウン、ゴーズ、フレイジャー!

後年、「ダウン、ゴーズ、タイソン!」などなど二番煎じが溢れていますが、元祖はハワード・コーセルの「ダウン、ゴーズ、フレイジャー!」です。

あのタフなフレージャーが枯葉のように吹っ飛ばされた!



さて、リングから離れた伝説のヘビー級ファイターは生涯でどれほどのカネを稼いだのか?

大谷翔平に代表されるように、2020年代になってさらに急騰しているアスリートの報酬。ビッグ・ジョージが活躍した1970年代はボクシングの社会ステイタスとヘビー級トップ選手のファイトマネーは高かったとはいえ、現在とは数字だけを比較すると比較になりません。

モハメド・アリとのメガファイトで保証されたファイトマネーは500万ドル、当時の為替なら15億円と他のスポーツ選手が見上げて羨む桁違いの報酬でしたが、それでもスポーツ長者番付トップが1億ドルを超える現代と比べるとどちらが上なのかわからなくなります。

スポーツビジネス専門サイトSporticoは昨年3月に「50 Highest-Paid Athletes of All-Time(オールタイム・アスリート長者番付50傑」をご紹介。

ここでは当時と、インフレ率を調整した「今なら」の推定金額も併せてレポートしています。

スクリーンショット 2025-03-23 11.33.14

1位はナイキとの超大型契約でエンドースメントが膨れ上がったマイケル・ジョーダン。2024年時点で稼いだ金額は27億ドル、インフレ調整を加えると37億500万ドル(約5600億円)に上ります。

フロイド・メイウェザーが10位に滑り込んでいますが、次回は圏外に追放されている可能性が濃厚。ボクサーの名前がトップ10から消えてしまうのは必至。

そのボクサーは50傑の中で7人がランクイン。

スクリーンショット 2025-03-23 11.52.02

10位のメイウェザーが11億4800万ドル(インフレ調整後:14億800万ドル=約2220億円)。マイク・タイソンが18位で4億6000万ドル(同:9億500万ドル=約1350億円)、22位がマニー・パッキャオで5億6500万ドル(同:7億5000万ドル=約1125億円)。

余談ながら、フォーブス誌は「米国の50分の1以下ともいわれる物価のフィリピンに生活拠点を構えるパッキャオが史上最高の富裕アスリート」という見方も示していました。

メイ、タイソン、パックのトップ3に続くのが全体26位の…ジョージ・フォアマンで3億6000万ドル(同:7億500万ドル=1115億円)。

このうち1億3750万ドルが 昨日紹介しGeorge Foreman Lean Mean Fat-Reducing Grilling Machineの名前の永久使用料。

五輪・プロ・ビジネスで最高の成果を挙げたボクサーが、ジョージ・フォアマンです。

続いて、全体29位のオスカー・デラホーヤ。4億1000万ドル(同:6億8500万ドル=約1027億円)。アマ・プロ・プロモーターとして大きな爪痕を残し、10年ほど前には「ドジャース買収」も取り沙汰されましたが、今となってはドジャースの価値は爆上がり、ゴールデンボーイは金欠。

全体37位でカネロ・アルバレスの5億5000万ドル(同:6億4000万ドル=約960億円)。

7人目が全体40位のイベンダー・ホリフィールドで3億1500万ドル(同:6億3000万ドル=945億円)。

この手のアスリート長者番付の類では、プロボクサーが上位を席巻していましたが、サッカーとゴルフ、バスケの時代です。

ボクサーで大谷翔平並みに数えきれない有力企業がスポンサーに名乗りを挙げるなんて考えられませんし、マネーですら10位。まあ、所詮はお金の話。

それになによりも、パッキャオが永遠不滅の1位のようですし…ね。





…さあ!ビリオネラとは全く関係のない私は、少年野球の大一番に出陣じゃ!



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

井上尚弥〝ファイトマネー〟は約11億円「PPV売り上げ70%が加算」と海外メディア

この東スポ記事の元ネタ、
Total Sportal が紹介している「his earnings will be $1.5 million guaranteed and his pay-per-view revenue share more than 70%. (150万ドルの報酬が保証され、PPV歩合は70%以上)」という内容がどうやら事実と見ることができそうです。

So if the pay-per-view buys on fight day exceed the pay-per-view numbers more than 750k buys, Inoue will earn money upto $7 million for the fight or more than that, (もしPPVが75万件を超えたら、井上の報酬に700万ドルが上乗せされる)。

保証された150万ドルに700万ドルをプラスして850万ドル、1ドル150円として12億7500万円。

スクリーンショット 2025-03-01 17.35.10

ただ、この数字の大半はPPV歩合の700万ドル。PPVが75万件を超えるという試算がどれほどありえないメガビッグ・イフなのかは、ボクシングファンなら誰にでもわかるでしょう。

そして、そもそもこの試合はPPVでは売られていませんから、この試算には」全く意味がありません。

米国の契約書(今回のケースはトップランクと主催の大橋ジムとの契約書)には結果的にPPV興行にならなくても、売り上げ歩合が盛り込まれることが少なくありません。プロモーターが選手にPPVイベントであることを知らせずに、売り上げをプラトフォームと山分けするなんて〝犯罪〟を防ぐためです。

興行自体は大橋ジムの単独で、トップランクはESPN+の平日夜明け前の配信に関わっていましたが、PPVではありません。

このような記事が「ファイトマネーは11億円」と、思考停止の井上信者の脳内を侵食していくのでしょう。もちろん、誤解を招くことを分かりながら説明不足のまま垂れ流すメディアも悪いのですが。

井上のファイトマネー150万ドル(2億2500万円)というのは「ビジネスとして番組を作るテレビ局では背負いきれない」が「巨大企業をバックに抱えながら激しい競争の中にあるネット配信企業なら宣伝広告の一環として予算計上できる」非常にリアルな数字です。

ここから税金と、ジムへのマネジメント料、トレーナー、コーナーのスタッフへの支払いが引かれます。

誤解を誘導する数字が一人歩きするのは、井上尚弥本人にとっても良いことではありません。


現在、ニューヨークで行われているイベントでメインに登場するガーボンタ・デービスはラモント・ローチとの一戦で200万ドルが最低保証、ここに実際にPPVを販売しているアマゾンプライムビデオの歩合が加算されます。

井上の報酬は150万ドルというのはPPV歩合が加算されないとはいえ、世界王者でもその100分の1ももらえないこともある軽量級では破格です。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

IMG_2695

【カネゴン】

守銭奴(マネー)の権化。

フロイド・メイウェザーとは違い、周到なセルフプロデュースで世間を手玉に取っているわけではない。

主食は硬貨とお札。1日に必要な額は3,520円、意外と慎ましい生活を送っている。

IMG_2694

カネゴン、880,000円也・・・・・・・・・・・全く慎ましくない。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

100 Highest-Paid Athletes in the World〜アスリート世界長者番付100傑。

この手のランキングはForbes誌が最も有名ですが、2020年からSporticoも参入。Sporticoのアスリート長者番付100傑は2022年からキックオフ、これが第4回です。

期間はカレンダーイヤーではなく、2023年6月〜2024年5月の1年間。

Highest_Paid_Atheletes_2025_alt.png

まず、取り上げなければならないのは81位に井上尚弥が登場したこと。収入の内訳はSalary/ Winnings(試合報酬)が3500万ドル。ここには単純な試合以外の契約金やオールスターゲーム出場などで支払われた報酬もカウントされます。

井上の特別な点は、世界のボクシング界ではマイナーリーグである軽量級の選手であることです。

そして、それ以上に、長らくブラックボックス化されてきた日本のボクサーの収入を、海外メディアが弾き出したということは多くの人にとって嬉しい予想外だったのではないでしょうか。Sporticoはちょっと怪しいメディアで、井上の収入も大橋秀行のホラをそのまま横流しした感もありますが…。

まだアスリートの報酬がいまほど巨額ではなかった80年代以前なら、白井義男やファイティング原田、具志堅用高らもランキングされていた可能性大ですが、当時はSporticoはもちろんForbesもこの種のランキングは手がけていませんでした。

IMG_0555

50〜60年代に打ちまくったハンク・アーロンの年俸が約20万ドルでした。

1958年に読売に入団した長嶋茂雄の契約金が1800万円。最高年俸は5000万円弱と言われていましたからアーロンと遜色はありませんでした。

長嶋や王の年俸は他選手の要求を抑えるために実際よりも少ない金額を公表していましたから、当時は「日本の超トップが世界最高年俸」だったといえるかもしれません。

いまでは、想像もできませんが。

さて、井上はSalary/ Winningsが3500万ドル、Endorsements(スポンサー収入・競技外収入=副業で稼いだものもカウント)700万ドル、合計4200万ドルを稼いで81位にランクされました。

かつては、1位に輝くことも珍しくなかったボクシングですが、トップ10は2人。

タイソン・フューリー(1億4000万ドル+700万ドル=1億4700万ドル)で第3位。

オレクサンデル・ウシクは7位で1億2200万ドル(1億2000万ドル+200万ドル)。

カネロ・アルバレスは7300万ドル(6500万ドル+800万ドル)で20位、アンソニー・ジョシュアは6000万ドル(5000万ドル+1000万ドル)で30位、ジェイク・ポールは4800万ドル(3800万ドル+1000万ドル)で52位。

ランキング入りした6人のボクサー(一匹変なのが紛れ込んでいますが)のうち半分の3人がヘビー級。井上を除いた最軽量級でもカネロ・アルバレスのスーパーミドル級。

井上はまさに突然変異のように、8階級も下のボクシングではマイナーリーグであるジュニアフェザー級で長者番付に食い込んだのです。

人気階級とは口が裂けても言えないジュニアフェザー級ですが、井上と戦った選手や、複数の軽量級ファイターがこの種のランキングに入ってくるようなら、これは本当に素晴らしいこと。

井上はもちろん、日本のボクシングファンもそんな発展的な未来を夢見ているでしょう。


449238992_881848587314576_6178210944040390558_n

それにしても。

サッカーやゴルフからスポーツ大富豪が生まれているのは今に始まったことではありませんが、最近の特徴的な傾向は「サウジアラビア」です。

オイルマネーに靡いたフットボーラーやゴルファーが巨額の報酬を手にしています。

そして、サウジがほとんど興味を示さない女性アスリートは100傑から姿を消してしまいました。



このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

23歳の佐々木朗希のドジャース移籍で注目された「25歳ルール」。

若い才能の争奪戦が過剰にならないように定められたルールですが、その対象は中南米のまだMLBでは試されていない「国際アマチュア選手」。

このルールに則り、ドジャースとマイナー契約を結んだ佐々木ですが、彼はアマチュアでもなければ、まだ試されていない才能でもありません。マイナー契約も形式的な意味しかなく、故障や想定外の不調がなければ開幕メジャーは決定的。

佐々木が千葉ロッテから受け取った年俸総額は1億4200万円(契約金は1億円+出来高5000万円)。今回、ドジャースと結んだマイナー契約は650万ドル(10億4200万円)。

ロッテがドジャースから濡れ手に粟で手に入れる譲渡金は2億5400万円で、佐々木にまつわる収支決算はとんでもないプラスでした。これで不愉快になっている関係者や、関係ないのに「恩知らず」と喚いてるバカ極まるファンの脳みそはどこまで腐っているのでしょうか?



令和の怪物が「あと2年待つのがそんなに嫌だった」のは、いつまでまともに投げられるのかわからないという不安から、早ければ早い方が良いという当然の結論に至ったからでした。

早ければ早い方が良い。

先月、アスレティックスとマイナー契約を結んだ高校3年生の森井翔太郎も、これまでならNPBを目指していたか、彼の在籍高校から考えると進学していたかもしれません。

それを凌駕する夢を見出したからこその、最高峰へのアタックでしょう。

佐々木も広義では「日本のトップリーグで経験を積んでから世界最高峰へ」という流れから外れた選択をしたと言えます。

「日本のトップリーグで経験を積んでから世界最高峰へ」。これまで、最高峰で成功する可能性が最も高いと考えられたルートが揺らいでいます。

普通に考えると、イチローや大谷翔平が高卒即メジャーの道を歩んでいたら、マイナーで潰れていた可能性も否定できないものの、最高峰で残す成績がより重厚になっていた可能性も十分。

イチローはピート・ローズがグゥの音も出ないMLB史上最多の5000本安打、大谷は私たちが目撃している奇跡の光景を5年早く届けてくれていたかもしれません。

i


「日本のトップリーグで経験を積んでから世界最高峰へ」。この傾向はサッカーですでに本流になりつつあります。

かつて高校サッカーで活躍したスター選手は、Jリーグで日本では収まりきれない才能を発揮して海外に挑戦するのがデフォルトでした。

しかし、今年も日章学園高校の高岡伶颯がイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンに入団するなど、「高校のトップ選手にとってJリーグの優先順位はかなり低い」のが常識になっています。

大谷のドジャースとの巨額契約、サウジのリヤドシーズンを見るまでもなく、世界のスポーツマネーは欧州や米国のビッグクラブに流れ込んでいます。

NPBの新人契約金はドラフト1位で1億円(+出来高5000万円)が上限といわれています。Jリーグの新人の年俸上限はなんと670万円…ユニクロあたりに正社員で入った方がマシです(Jは来年から1200万円に引き上げる予定)。

アスレティックス入りの森井の契約金は、マイナーとはいえ150万ドル(約2億3000万円)。今年や来年でメジャー昇格になるかどうかはわかりませんが、そうなるとさらに大きな契約が待っているわけです。

彼らのプライオリティーはカネでは無いでしょうが「圧倒的な夢」があり「圧倒的なカネ」が用意されている海外の最高峰の舞台へ挑戦せずに、NPBやJの小さな檻の中で小さな夢と侘しいカネで時間を浪費する選択はありえないでしょう。

現状の世界経済の流れを見てもNPBやJリーグがレベルや待遇を劇的に引き上げ、世界最高峰に躍り出るなんて未来は想像できません、ありえません。

それなら、JリーグもNPB全体も広島カープのように「人材供給クラブ」の立ち位置に軸足を移すしか、生き残る道はありません。

カープがそうであるように人材供給クラブであっても、魅力的なチーム作りはできます。

日本のトップリーグで傑出した選手が本場の最高峰に挑戦するーーーそんな構図は終わりを迎えつつあります。

日本で無類の才能を見せつけた若者がダイレクトで最高峰に挑戦、そこで生き残ったホンモノ中のホンモノが日本代表となって凱旋する。

それもまた一興かもしれません。

IMG_2379

ええタイミングで着丼!
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ