井上尚弥〝ファイトマネー〟は約11億円「PPV売り上げ70%が加算」と海外メディア

この東スポ記事の元ネタ、
Total Sportal が紹介している「his earnings will be $1.5 million guaranteed and his pay-per-view revenue share more than 70%. (150万ドルの報酬が保証され、PPV歩合は70%以上)」という内容がどうやら事実と見ることができそうです。

So if the pay-per-view buys on fight day exceed the pay-per-view numbers more than 750k buys, Inoue will earn money upto $7 million for the fight or more than that, (もしPPVが75万件を超えたら、井上の報酬に700万ドルが上乗せされる)。

保証された150万ドルに700万ドルをプラスして850万ドル、1ドル150円として12億7500万円。

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ただ、この数字の大半はPPV歩合の700万ドル。PPVが75万件を超えるという試算がどれほどありえないメガビッグ・イフなのかは、ボクシングファンなら誰にでもわかるでしょう。

そして、そもそもこの試合はPPVでは売られていませんから、この試算には」全く意味がありません。

米国の契約書(今回のケースはトップランクと主催の大橋ジムとの契約書)には結果的にPPV興行にならなくても、売り上げ歩合が盛り込まれることが少なくありません。プロモーターが選手にPPVイベントであることを知らせずに、売り上げをプラトフォームと山分けするなんて〝犯罪〟を防ぐためです。

興行自体は大橋ジムの単独で、トップランクはESPN+の平日夜明け前の配信に関わっていましたが、PPVではありません。

このような記事が「ファイトマネーは11億円」と、思考停止の井上信者の脳内を侵食していくのでしょう。もちろん、誤解を招くことを分かりながら説明不足のまま垂れ流すメディアも悪いのですが。

井上のファイトマネー150万ドル(2億2500万円)というのは「ビジネスとして番組を作るテレビ局では背負いきれない」が「巨大企業をバックに抱えながら激しい競争の中にあるネット配信企業なら宣伝広告の一環として予算計上できる」非常にリアルな数字です。

ここから税金と、ジムへのマネジメント料、トレーナー、コーナーのスタッフへの支払いが引かれます。

誤解を誘導する数字が一人歩きするのは、井上尚弥本人にとっても良いことではありません。


現在、ニューヨークで行われているイベントでメインに登場するガーボンタ・デービスはラモント・ローチとの一戦で200万ドルが最低保証、ここに実際にPPVを販売しているアマゾンプライムビデオの歩合が加算されます。

井上の報酬は150万ドルというのはPPV歩合が加算されないとはいえ、世界王者でもその100分の1ももらえないこともある軽量級では破格です。