カテゴリ: パウンド・フォー・パウンド

WBCジュニアバンタム級王者ジェシー〝バム〟ロドリゲスは今年7月にプメレレ・カフをストップしてWBOストラップを吸収、昨日にはフェルナンド・マルチネスを背中からカンバスに叩きつけて10カウントを聞かせWBAも掌握しました。

25歳のバムは「12月27日にここ(サウジアラビア・リヤド)で行われるIBF戦(ウィリバルド・ガルシアvs寺地拳四朗)の勝者と完全統一戦を戦うことになるだろう」とUndisputed championへの意欲を見せています。

拳四朗にとっては2試合でUndisputed championになれる美味しいチャンスですが、ガルシアに圧勝してもバムとの試合は悲観的な予想しか並びません。

エイドリアン・ブローナーやガーボンタ・デービスは〝お披露目〟段階から、対戦相手の質や技術的な問題からその実力を疑問視されていましたが、バムの場合はそんな声がほとんど聞こえてきません。

来年、ジュニアバンタム級の完全統一となると、1984年にWBA王者の渡辺二郎がWBCのパヤオ・プーンタラトを下して以来、42年ぶり(1983年にヘビー級王者にラリー・ホームズを迎えてIBFが発足していましたが、あの時点のIBFを主要団体に数えるのは無理がありすぎます)。



バムをプロモートするエディ・ハーンは「He has one more belt to go to get undisputed. Then he’ll go to bantamweight, and maybe the Naoya Inoue fight by the end of 2026.(完全統一まであと一つ。それからバンタム級に上げる。そして2026年末には井上尚弥との試合もあるかもしれない)」と展望しましたが、来年末にジュニアフェザー級の井上と戦うとなると、バンタム級に滞在するのはせいぜい2試合。

井上と中谷潤人による二重の絨毯爆撃で焦土と化したバンタム級に大きな興味を示さず、井上vs中谷の勝者へアタックするチューンナップと考えているのならまだしも、来年1年でジュニアバンタム、バンタム、ジュニアフェザーの3階級を駆け上がるのは現実的ではありません。

バムはPFPについても「今回の勝利でテレンス・クロフォード、オレクサンデル・ウシク、井上尚弥に並ぶ評価を受けるはず」と〝4強時代〟の幕開けだと口にしています。


"Bam" Rodriguez was the best pound-for-pound fighter on the Riyadh Season card, but was neither the main nor co-main event.


PFPはマニアですらまともにチェックしていない妄想ランキングで、今回の勝利もESPNは「It's like that for many fighters under 130-pound fighters, where the fight for attention is arguably more important than the fight in the ring. (130ポンド=ジュニアライト以下のファイターにとって試合にまず興味を持ってもらうことが非常に重要になる)」と、バムでもまだカジュアルなボクシングファンには全く知られていない指摘していますが「All that's left is to win over the heart of the casual fan.(あとはカジュアルなファンの心をつかむだけ)」と、軽量級ファイターの頂点に手がかかるところまで来ているとも評価しています。

ノニト・ドネアは軽量級の「ビッグネーム」といわれることもありますが、人気階級でいうビッグネームとは次元が全く違います。ドネア自身が「私や井上は米国で大きな需要はない」と諦観しているように、軽量級のビッグネームなど事実上存在しません。

「専門家やほんの一部のマニアが褒めてくれるPFPよりも報酬や注目度が大切だ」(ファン・フランシスコ・エストラーダ)というのが、軽量級ファイターの本音です。

もちろん、レオ・サンタクルスやアブネル・マレスのように10年、15年単位で〝日本で好き勝手できないビッグネーム〟が出現しますが、彼らと戦うには大きなハードルがいくつもあります。

かつて、山中慎介はサンタクルス戦を熱望しましたが「日本には呼べない」「山中が米国に行っても全く無名だからビジネスとして弱すぎる」ため、実現できませんでした。

バムと戦うにも同じようなハードルがありますが、サンタクルスほどの人気はまだ全くないバムなら、日本に呼ぶことは不可能ではありません。

昨日のイベントでも出場選手の中でPFPランキングで傑出しているにも関わらず、メインはもちろん、セミファイナルにも組まれなかったバムにとって、軽量級でも大会場のメインで大きな尊敬を集めることができる日本のリングは「プライドを満たしてくれる場所だと思う」と憧れています。

サンタクルスのように、結局日本人はバムと絡めなかったというのでは勿体なさすぎます。

まずは拳四朗がそのチャンスを掴むまで〝あと1勝〟のポジションまできました。しかし、日本人選手の挑戦にあまり悲観的なことは言いたくありませんが、バムの強さだけでなく、相性的にも拳四朗では難しいかもしれません。



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CompuBoxなどのデータがパフォーマンスの実態を正確に映し出すことはありません。

中には「え?」と思うような、実際の試合を誤解してしまいかねないスタッツもあります。

人間の目視でカウントされるのは繰り出されたのが前の手(ジャブ)か、後ろの手(パワーパンチ)か。ヒットしたのは前か後ろか。ヒットしたのは顔面かボディか。

約40年前から、オーソドックスの強烈な左フックがジャブ、右のボディージャブがパワーパンチになる矛盾は解決されていません。野球やサッカー、テニスのスタッツが日進月歩で進化しているのとは大違いです。

メジャースポーツでもあくまで参考資料にすぎないスタッツは、ボクシングでは参考にするのもどうか?というレベル。

この40年間でもマイナーの坂道を転がり落ちているボクシングですから、当然と言えば当然なのですが。

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「参考資料以下」を踏まえても、ボクシングマニアの間で話題になっているのがバム・ロドリゲスのバランスが取れて異常に高いスタッツです。

バムは「パンチの的中率」39%、「ジャブの的中率」27.1%、「パワーパンチ」48.8%で全体トップの三冠王。

的中率と被打率の「プラス・マイナス」ではシャクール・スティーブンソン(プラス20.2)に次ぐ「プラス17.2」で2位。

「参考資料以下」をあえて参考にするなら、PFPの議論は消えて無くなります。バムが文句なしのPFPキングです。

「マルチネスは想像していたよりもタフだった。彼もチャンピオン、さすがだよ。私は私の仕事をしただけ。もう少し早く倒せたかもしれないけどね」。

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マルチネスを相手にこのスタッツです。さらに優れたデータに更新されます。

「ビッグネームのロートル狩り」から「旬の強豪狩り」へ。しかも、試合内容はけして減速していない。きょう、同じリングに上がって馬脚を現してしまったブライアン・ノーマンとは全く違います。

バムは現時点でも過小評価されています。こういう印象が湧くのはワシル・ロマチェンコ以来です。あの頃も「普通にPFPキングはロマでしょ」と感じていました。

「フットワーク、足の運びはロマチェンコを参考に練習している」ろいうバム。私は、この種のボクサーファイターが〝性感帯〟なようです。




Fighter Of The Yearの有力候補に躍り出ました。テレンス〝DQ〟クロフォードよりも、ボクシングがはるかに上質です。


解説陣の絶叫に同意します。

Best Fighter On The Planet!!!




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来年、井上尚弥と中谷潤人が日本最強決戦の舞台で雌雄を決します。

欧米での関心が非常に低い階級だけに、マニアの注目度は高いものの、ポテンシャルオッズはほとんど見当たりません。

skybetやpaddy powerは井上尚の勝利が3/10(1.3倍)、中谷13/5(3.6倍)と明白にモンスター有利ですが「中谷に分がある」という見方も多く、実際のオッズが立ち上がればもっと接近した数字になるはずです。

そして、テレンス・クロフォードとオレクサンデル・ウシクの動向にも左右されますが、このビッグファイトの勝者がPFP1位の座をつかむ可能性があるばかりか、2026年のFighter Of The Yearの最有力候補に躍りでるはずです。

2020年代ディケイドのPFPでも勝者が1位は難しいかもしれませんがトップ5には数えられるのではないでしょうか?

というわけで、まだ丸4年を残している2020年代ですが、このディケイドのPFPを独断と偏見で考えてみます。

PFPは何の権威もない妄想のお遊びです。一部のお馬鹿さんたちが唱える「(販売不振と経営難とスキャンダルにまみれた)リング誌のPFPには権威がある」というのは、なんとも矛盾に満ちた非常に面白い言葉です。

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Boxing’s Pound-For-Pound list is already a mythical, mercurial concept given to contention and conflict.

その前に…1960年代PFPから2000年代までの5つのディケイドのトップ5を、リング誌90周年特集号(2012年2月号)から振り返ってみましょう(実際には10位まで発表されています)。


◾️1960年代◾️
①エデル・ジョフレ
②モハメド・アリ
③カルロス・オルチス
④エミール・グリフィス
⑤ファイティング・原田

※原田は超軽量級がフライ、バンタム、フェザーの三つしかなかった時代に、史上初の2階級制覇(もちろん、いずれもUndisputed champion)。それだけでもトップ10確実の偉業ですが、原田には「ジョフレに勝った唯一の男」という称号まで加わるのです。

「誰に勝ったのか?」という問いかけの前には、井上尚も中谷も原田に追いつくことは永遠に不可能かもしれません。



◾️1970年代◾️
①ロベルト・デュラン
②カルロス・モンソン
③ホセ・ナポレス
④アレクシス・アルゲリョ
⑤ミゲール・カント

※⑩位に具志堅用高。このディケイドは⑤カント(フライ級)、⑥ウィルフレド・ゴメス(ジュニアフェザー級)、⑦カルロス・サラテ(バンタム級)、そして⑩具志堅(ジュニアフライ級)とジュニアフェザー級以下から5人が雪崩打った「いかにもPFP」な10年間でした。

井上信者の中にはいまだに「PFPは軽量級に厳しい」となんの根拠もなく盲信している人がいそうですが、大間違いですよ。



◾️1980年代◾️
①シュガー・レイ・レナード
②マービン・ハグラー
③サルバドール・サンチェス
④マイケル・スピンクス
⑤トーマス・ハーンズ

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※トップ5のうち3人、①レナード、②ハグラー、⑤ハーンズがFOUR KINGS、残る1人のデュランは70年代の①位。液状化するはずの後世でこの高評価ですから、あのラウンドロビン(総当たり戦)がいかにスペクタクルであったか、当時を知らない人にも想像していただけるのでは?

10年後、20年後…いや5年後ですらクロフォードがどんな手の平返しにあっているか、想像するだけで可哀想になってしまいます。

クロフォードのキャリア、マッチアップには小さな小さなスペクタクルしか認識できません…早く、旬の本当に強い相手と戦わなければならないのですが…。



◾️1990年代◾️
①パーネル・ウイテカー
②ロイ・ジョーンズJr.
③ジェームス・トニー
④イベンダー・ホリフィールド
⑤フリオ・セサール・チャベス


※チャベスは80年代でも⑥位にランクイン。ロイも00年代の⑦位と、ディケイドまたぎで活躍したファイターは。この手の評価では不利です。


◾️2000年代◾️
①マニー・パッキャオ
②フロイド・メイウェザー
③バーナード・ホプキンス
④エリック・モラレス
⑤ジョー・カルザゲ

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※80年代の偉大なラウンドロビンが軽量級で具現化されたのが、この時代です。①パッキャオ、④モラレス、⑥ファン・マヌエル・マルケス、⑧アントニオ・マルコ・バレラ…なんとトップ10のうち4人が〝パッキャオと愉快な仲間たち〟という狂気の10年間でした。

ちなみに⑩位にポンサクレック・ウォンジョンカムの名前も。





ーーー2010年代はリング誌の販売不振と経営難がさらに深刻化、多くの企画がリストラの憂き目に遭ってしまいます。

そんなわけなので、2010年代は独断と偏見で考えます…!





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2.アルゲロマニア

5度目の防衛戦でペレスと戦わなかったら、どれぐらい防衛したのかなとたまに夢想してしまいます。

当時で4度防衛ってすごい記録のような気がします、しかもノンタイトル挟みながら…。  

5度目の相手がフライ級オールタイムの中でも屈指の王者になったわけですから、運が良ければ白井もまだまだ防衛したのかなぁと妄想してしまいます。

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後楽園球場や大阪球場、当たり前に巨大スタジアムの特設リングに上がっていた白井の人気がどれほどだったのか…現代では想像だに出来ません。


オリジナル8の時代、デタラメランキングがタイトルマッチのベースになっている現代とは全く違う「世界ランカーに弱いやつはいない」という常識が、まだ常識のままだった時代。

ご考察の通り、当時の4度防衛の価値は現代とは比較出来ません。

10年ディケイドで PFPから漏れた白井ですが、ディケイドでなければ、年間 PFPなら10傑に数えられていたのは疑いようがありません。

地球上に8人しかいない世界王者の1人だっのですから。

そもそも、 PFPのような妄想ランキングが横行するようになっては、そのスポーツはおしまいです。


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ファイティング原田がここまでの評価を与えられたのは彼の現役生活が60年代にまとまってたからでしょう。

➡︎その通りです。ロイ・ジョーンズJr.や井上尚弥のように二つのディケイドにまたがって活躍したファイターにとって、この西暦くくりの評価は不利になります。

原田のレガシーは60年代に圧縮されていました。



undisputedの2階級制覇(当時10人ちょっと)、ジョフレを2度破りこれが評価対象になっているかは分かりませんが、事実上の3階級制覇まで成し遂げましたからね。サルディバルもキャリアのほぼを60年代で過ごしたのでそれよりも評価が高いのは不思議ではありますが…メキシコ人の括りなら歴代でもトップ5に入るような選手なんですけどね。流石に60年代のオリバレスよりは上だとは思います。

➡︎ Fighter of the yearではブレが少ないのに対して、PFPはブレやすい評価の典型です。

原田がサルディバルやオリバレスよりも上というのは考えにくいとはいえ、アリではなくジョフレを1位に選んだ時点で、原田は無視できない存在になってしまいました。



語るべきかはわかりませんが、日本人ボクサーと綴る以上村田は避けて通れないのではと思います。後はガッツ?

➡︎アマチュア実績はカウントせず、プロの世界評価だけに絞ると村田も、ガッツも対象外です。

「日本人にとっての難易度」を評価要素に取り入れると、急浮上してきますが。

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ここで着丼。ちょっと贅沢させてくれ。
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同時代の評価と、後世の評価、

前者が熱狂の渦に巻き込まれた過大評価で持ち上げられ、時間を置いて冷静に見つめることの出来る後者では評価が下落するというのが世の常、デフォルトです。

これは「誰に勝ったのか?」が問われるプロボクシングの世界で特に顕著になります。

しかし…森羅万象には必ず例外があります。

この例外の中でも、特殊極まる例外が、ファイティング原田です。


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今年8月5日に発行・発売された「昭和100年シリーズ ボクシング 1926〜2025」から。「日本歴代最強は誰か。これは原田か井上に尽きるだろう」…辰吉丈一郎、長谷川穂積、西岡利晃についても「原田に並んだか」と報道されてきましたが…井上もそんな泡沫の一つになってしまうのでしょうか?それとも…?


日本歴代最強は誰か?

井上尚弥を礼賛する日本の専門メディアですら、答えを保留させざるを得ないのがファイティング原田というファイターの実績なのです。

「長年のボクシングファン」と自称するような多くの日本のボクシングファンがPFPランキングを作成すると…1位:井上尚弥、2位:中谷潤人、3位以下は具志堅用高や長谷川穂積、西岡利晃、井岡一翔らが占めるのではないでしょうか?


それなのに…母国日本では〝過去の遺物〟扱いの原田が、なぜ圧倒的な世界評価に浴しているのでしょうか?

60年以上も前の古臭いファイティング原田ごときが、日本以外の世界から特別すぎるリスペクトを集めているのは何故なのか?

彼は一体何をやってのけたというのでしょうか?



▶︎世界史上初のフライ級とバンタム級の2階級制覇。いずれもUndisputed title。

複数の団体が存在しない時代でしたから、基本的に「団体統一戦」などという言葉も存在していませんでした。

この意味で「テレンス・クロフォードは〝史上初の4団体統一の3階級制覇〟」という表現は正確ではありません。「(WBOが主要団体に数えられるようになった1990年代後半から)約30年の歴史で初めて」としなければ誤解を招くことになります。

しかも、団体統一戦が容易になったのはこの10年。「この10年史で初めて」というのが、最も正確な表現でしょう。

また、複数階級制覇の価値も4団体17階級でデタラメランキングが横行している現代と、1団体8階級時代では全く違います。

マニー・パッキャオがミゲール・コットをストップして7階級制覇に成功したとき、米国メディアやジョー小泉は「(1団体8階級時代に3階級制覇した)ヘンリー・アームストロングに並んだ」と表現しましたが、いまそんな戯言を口にする人は1人もいません。

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▶︎当時、定期的に発表されるPFPランキングなど存在しませんでしたが、21世紀になってリング誌がまとめた1960年代PFPで、エデル・ジョフレがモハメド・アリを抑えて1位。

ジョフレを2度撃破した原田が5位。

ちょっと信じられませんが、ルーベン・オリバレスやビセンテ・サルディバルよりも上!なんです!

さて、残念ながら井上尚弥は現代ですらTOP評価は得ていません。2020年区切りで見ても、井上がオレクサンデル・ウシクとテレンス・クロフォード、カネロ・アルバレスの実績に届かないのは、井上信者でも認めるしかありません。

現時点で、まだ半分近くを残す2020年代での4位。中谷との大勝負に勝って、それを上回る大勝利を重ねなければディケイドで5位以内は非常に苦しいと思われます。

井上が後世、2020年代のPFPで5位以内の評価を受けているかどうか…現時点では悲観的になるしかありません。



▶︎海外の専門メディアでも注目された「日本ボクシングがバンタム級の4つのタイトルを独占」。

彼らが日本を語るとき、必ず名前を出すのが「ファイティング原田」です。

日本のミュージックシーンが語られるときに「上を向いて歩こう」がいまだに粘着してくるように。

ボクシングファンは「なぜ長谷川や西岡、辰吉、具志堅ではないんだ?」と訝しがるかもしれません。

どうしてなのでしょうか?

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様々な意味で「ファイティング原田」は現代に問題を投げかけてくれています。

フライ級からフェザー級への3階級で世界のトップで戦った原田の時代、身長160㎝の原田はけして貧相なフレームではありませんでした。

プロ野球を見ても王貞治から大谷翔平へと、体格は見違えるほど向上しています。

それなのに、プロボクサーは戦後の栄養失調状態のまま。

かつて、欧米の人気階級、つまり中重量級で活躍できる才能を優遇する募集をかけていたジムが複数ありましたが、現在は大っぴらに展開しているジムはほとんどありません。

「PFPはすごい、ラスベガスもすごい。それが軽量級の西岡でも実現できるのに、世界で人気があるのは中重量級とわざわざ宣伝するのはいかがなものか?」と同業の超大手から嫌悪感を抱かれることもあったと聞いています。

日本人の平均体格は当時から飛躍的に向上しているというのに、いまだに「フェザー級が重い」ままなのは、単純にボクシングがマイナースポーツへと転落して、体格や良い少年がプロボクサーを目指さなくなったーーーそれだけが原因なのでしょうか?

日本が好き勝手できて、低コストでタイトルホルダーになりやすい軽量級に傾倒するばかりで、欧米の人気階級、本物のラスベガスへの真剣な挑戦が疎かになっているのではないでしょうか?

こういうことを、私がある超大手ジムの関係者にぽろっと言ったとします(架空の話ですよ…)。

そしたら、そのバカが激昂するんです。

「日本人がレベルの高い人気階級で井上尚弥や中谷潤人みたいに活躍できるわけがない、そこで惨敗する日本人を見せたらボクシング人気が冷めてしまうじゃないか!それが、本当に日本ボクシングの発展につながるのか?!」と。

渡辺ジムの会長も「(タイトルがいくつもあって個々の価値が下がっても、これだけ王者がいたら)全部合わせせると、原田さんのファイトマネーや注目度も超えるでしょ。世界王者が1人もいないよりも、何人もいる方が私たちには良いのです」と公言しています。

均さんが悪いわけではありません。

ここまでボクシングが衰退してしまうと、原田の時代のような多くのスポーツファンが日本タイトルマッチに興味を持つことはありません。

「世界王者を育てないとジムは赤字。才能のあるボクサーを(借金してでも)育てて、王者にしてから投資を回収する。欧米の人気階級には何度も挑戦できないし、そんなことしてたらジムが潰れてしまう。だから軽量級で何度も王者を目指す」のは当然かもしれません。

微妙なポジションのワタナベジムは、内山高志が井上にも井岡にも不可能な「ガチのビッグネーム」に挑戦させることができませんでした。

「内山にはWBAが用意した(安全牌な)相手に防衛戦を重ねてほしい。その先で大きなテレビ局やスポンサーがつけば名前のある本物の強豪と米国でやりたい」ーーーそんな均さんの本音の中で、内山のモチベーションは減退し、雑魚挑戦者に足元をすくわれてしまいます。



〝ファイティング原田〟は「後世に語り継がれるような超強豪に勝つことの意味」を教えてくれています。

さらに、当時の標準体型で戦った原田の姿から、ボクシングファンは「栄養失調状態ではない時代に即した体型の日本人の活躍を見たい」と渇望するべきなのです。

井上尚弥を馬鹿みたいに絶賛するのではなく、122ポンド(ジュニアフェザー級)でプロテストを受けた彼を108ポンド(ジュニアフライ級)という〝纒足〟に無理やり嵌め込んだ日本のボクシング界に「NO」を突きつけるのが本当のボクシングファンです。




さて…このあとは具志堅用高、そして〝令和の怪物〟井上尚弥へ。

もし、具志堅と井上と同じように語るべきだと思われるファイターがいたら、教えてくださいませ。


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1952年、白井義男の世界タイトル挑戦のために、日本ボクシング・コミッション(JBC)が設立されました。

当時は1団体8階級で、米国でもボクシングがまだメジャースポーツだった時代。

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1954年2月18日締めのWORLD CHAMPION。「Yoshio」なのに「Yoshiro」になっているのはご愛嬌。

日本では大相撲と野球、ボクシングがメジャースポーツでしたが、世界につながる舞台を持つのはボクシングだけという時代。

野球と大相撲と比べても、ボクシングのステイタスは抜きん出ていました。

ボクシングが世界的にもメジャースポーツだったのが、1950年代です。

世界王者は地球上に8人しか存在しないのですから、世界中のボクシングファンの多くが普通に白井義男の名前を知っていたと思われます。

当時、最も人気があったのはもちろん、ヘビー級のロッキー・マルシアノ。

そして、マニアの間で評価が高かったのがシュガー・レイ・ロビンソン。彼を指す PFPの概念が広がりつつありましたが、 PFPランキングのようなものはまず見当たりません。

リング誌が1980年から年間PFPであるBest Fighter Pollを選出したのが、定期的なPFPランキングの始まりです(リング誌の経営難から2017年で廃止)。

1990年からは年間表彰のBest Fighter Pollとは別に、月刊でもPFPを発表。もちろん、最も栄誉あるFighter Of The Yearも存在していますから、読者は混乱してしまいました。

ボクシングの堕落とシンクロするように、リング誌も醜聞まみれの中で信用を失墜してしまいます。

それでも、的確な批判と興味深い記事もありました。だから、高校時代の私は薄っぺらの没落雑誌を溺愛していたのです。

話が脇道に逸れそうなので。。。元に戻して。


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後年、リング誌がリリースした1950年代10年間のの PFPで、白井は〝落選〟。

米国ボクシングは黄金時代、⬆︎こんなメンツではどうしようもありません…そして、こんなメンツでもパスカル・ペレスは5位と高評価。

白井をカウントすると10傑のうち2人がフライ級になってしまう…そんなバランスも考慮されたのかもしれません…。

それでも、白井と矢尾板貞雄の名前がしっかり刻まれています。

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白井義男を讃える展示会ーーー素晴らしかったです。ただ、こんなレベルでいいのでしょうか?本当にボクシングの歴史と伝統と、この競技の純粋性を識っているなら…。


白井義男がペレスにタイトルを奪われてから8年!日本は世界王者不在の長い長い厳冬のトンネルに突入します。

しかし、NHKやすべての東京キー局がボクシング中継番組を持ち、毎日ゴールデンタイムで中継されていた時代。

軽量級で世界タイトルに挑戦するだけでも莫大なコストを要した時代。

世界に挑む日本人ファイターが現代の大谷翔平を除く日本人メジャーリーガーを凌駕する注目と尊敬が集められていたであろうことは容易に想像できます。

現代を〝黄金時代〟と呼ぶのは、ファンでも正確には把握しきれないほど多くの世界王者を抱えている「数」が理由です。

日本チャンピオンが多くのスポーツファンに認知され、世界タイトルマッチがサッカーW杯の大勝負に挑む日本代表に勝るとも劣らない熱視線が注がれていた時代。


ーーーーさて、あなたは、どちらが黄金時代だと思いますか…? 



そんな本物の黄金時代に、暗くて冷たい厳冬を終わらせ、日本列島に春をもたらしたファイターが白井を超える国民的英雄になるのは、まさしく自然の摂理でした。


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日本時間の昨日、カネロ・アルバレスをマイルド・アップセットで下したテレンス・クロフォードを祝賀するパレードがネブラスカ州オマハで行われました。

贅沢に黄金を施したリング誌特製ベルトを肩にかけ、沿道からの歓声を受けていたクロフォードですが、あの〝ちょっとした番狂せ〟が後世、どう評価されるのかはまだわかりません。

クロフォードが勝利を収めたのは、スーパーミドル級の偉大な絶対王者だったのでしょうか?

それとも、ドミトリー・ビボルに大番狂せで完敗してから自分のボクシングを見失い、3年以上もKOから遠ざかっていた、完全劣化版のカネロ・アルバレスだったのでしょうか?

日本では多くのボクシングファンが「クロフォードがやったことは井上尚弥には出来ない偉業」と、高く評価、PFPのランクダウンを受け入れています。

しかし、海外では早くも〝後世〟がクロフォードの周りを取り囲んでいます。




カネロの勝利が8/13(1.62倍)、クロフォード13/10(2.3倍)というオッズは、クロフォードが勝ったとしてももはや番狂せとはいえない数字です。


ファイトウィークから試合前までの短い時間でも、掛け率が逆転する可能性も十分ありうる差です。


当時WBCミドル級王者だったカネロが、アミール・カーンのスピードに手こずりながらも6ラウンドで痛烈に沈めたのが2016年5月7日、9年以上も前のこと。


クロフォードがカーンとは違うのと同様に、カネロもあのときのカネロではありません。


ーーー⬆︎これは、戦前に「CANELO vs BUD 〜クロフォードが明白に勝利を収めたら?{④}」で書いたものです。

試合前から「衰えた2人の対決」「より衰えが深刻なのはカネロ」という2点はメディアやファンの共通認識でした。
https://fushiananome.superknova.org/archives/39249067.html




ビボルに敗れてからの6試合の相手を振り返ると、ゲンナジー・ゴロフキン(キャリア初のスーパーミドル級で40歳バージョン)、ジョン・ライダー(技術もパワーもない英国の〝ゴリラ〟)、ジャーメル・チャーロ(2階級下から一気にスーパーミドルに挑んだ上に、劣化バージョン)、ハイメ・ムンギア(当時無敗ながらジュニアミドル級がベスト)、エドガー・ベルランガ(作られた連続KO記録の雑魚)…。

そして、クロフォード戦の4ヶ月前に行われた非力にもほどがあるウィリアム・スカルとの試合では、12ラウンドの試合でカネロは152発、スカルは293発、2人合わせてわずか445発しか交錯しなかったというCompuBox40年の歴史で不名誉な新記録を樹立したばかりでした。

カネロが楽にKOすると予想されていた6試合でしたが、全試合でジャッジの手を煩わせていたのです。

そして、カネロの場合は井上尚弥とは違い、当該階級に物足りない相手しかいない状況ではありませんでした。

ボクシングの世界で重視される「負けた相手へのリベンジ」では、ビボルとの再戦に消極的で、最も対戦が期待されたデビッド・ビナビデスに対しては「逃げた」と言われても仕方がない態度を取り続け、その挙げ句の果てが、クロフォード戦…。

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シュガー・レイ・レナードが競り落としたマービン・ハグラーも劣化が指摘されていましたが、対戦相手の質は〝ファン投票〟で選ばれたような豪華さ、そんな相手をKOで倒し続けていました。

実質5年のブランクもあるレナードが、いきなりミドル級デビュー戦でカムバック。しかも相手は、ハグラー。

当時のハグラーは、現在のカネロと同じく米国リングの支配者でしたが、その強さ、対戦相手の質は、比べてしまうとカネロが憐れになるほど差がありました。

もちろん、カネロとセットの「疑惑の判定」は、ハグラーには全く無縁でした。

当時のハグラーと、クロフォードが勝ったカネロとは、全く格が違います。


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階級をジャンプしてミッション・インポシブルを完遂するーーーこの手のメガファイトの代表例がマニー・パッキャオとオスカー・デラホーヤの「THE DREAM MACTH」です。

わずか9ヶ月前までジュニアライト級を主戦場としていたパッキャオが、ウエルター級でデラホーヤに挑戦するメガファイトには、フィリピンの国会が「事故が起きたら誰が責任を取るのか?」と、試合中止の議案を通過させるほど、常軌を逸したマッチメイクと捉えられていました。

そして、試合後は「衰えていた」と言われたデラホーヤですが、前年にフロイド・メイウェザーとクロスゲームを演じていました。

デラホーヤ自身も「減量苦で脱水症状」「アルコールとドラッグ中毒」だったことを告白しますが、それを差し引いてもパッキャオのボクシングは誰の目にも出色の出来映えでした。

一方で、クロフォードのカネロ攻略はそもそもミッション・ポシブルと考えられていました。そして、クロフォードの動きは出色よいうには程遠く、カネロの鈍重ぶりばかりが目立つ36分間でした。


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あの試合で、クロフォードは誰に勝ったのでしょうか?

一部識者の「PFP1位はクロフォードではなく、引き続きオレクサンデル・ウシク」という意見に、最も説得力を感じるのは私だけではないでしょう。







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さて、第2回はBoxRecの PFPです。

誰が一番強いか?そんなのヘビー級に決まってる。ウエルター級は競技人口が多く、専業ボクサーも多いからレベルも高い…軽量級はそうではないからレベルが低い…そんな階級差別を取っ払って「ストロー級でもヘビー級でも王者の価値は同じ」という視点から評価するのがPFPの基本です。

その基本に従えば、バンタム級とジュニアフェザー級でUndisputed championになり、精力的にタイトルマッチをこなしている井上尚弥の業績はオレクサンデル・ウシクやテレンス・クロフォードを上回るーーーというのは一つの正論です。

ウシクは現実のリングで体重非同一時の戦いに勝利を重ね、クロフォードは一気に2階級も上げてボクシング界最高の人気者カネロ・アルバレスに完勝しました。しかし、ヘビー級とウエルター級という色眼鏡を外せば、井上がこなしている軽量級のタイトルマッチと何ら変わりはありません。

透明なレンズを通して評価するようなBoxRecのPFPです。

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なんと、井上と中谷潤人がワンツー。

先週、ラスベガスでマイルド・アップセットを起こしたばかりのテレンス・クロフォードは3位。

7位にジャロン・エニス、10位にタンク・デービスと他のメディアでは10位圏から離れたファイターがランクイン。

そしてオレクサンデル・ウシクがまさかの13位。無敗のヘビー級王者とはいえ、その戦いぶりは決して支配的とは言えず、もし、ウシクが他の階級ならもっと下の順位だったかもしれません。




話が逸れますが、BoxRecはこのスポーツの見方、楽しみ方に革命をもたらした素晴らしいデータバンクです。

しかし、WBAが無断でデータを使用したことに激怒し、WBAタイトルをでーたから全て引き上げてしまいました。

井上尚弥とテレンス・クロフォードはWBAも含んだUndisputed championですが、BoxRecのデータ上には表記されていません。

気持ちはわかりますが、いつまで続くのか?



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Major(主要)と呼ばれるだけで4つもあるSanctioning Bodies(認定団体)。4団体17階級で68人の王者がいるという常識的な計算が通用したのは3団体時代まで。

それぞれの団体が同一階級でも複数の王者を抱える4-Belt Eraは、余程のマニアでも王者の名前を全て把握できないカオスです。

さらに、各団体は認定料を稼ぐ機会を増やすために無数の地域タイトルを創設。認定料の支払いが良いボクサーを優先的にランキングに組み込むようになります。

そして出来上がったのが、4団体でまちまちのデタラメランキング。

「世界ランカーに弱いやつはいない」「世界王者はみんな強い」「世界挑戦は一生一度、何度もチャンスはない」「無冠の帝王」…そんな言葉が死語になってもう何十年も経ちました。

デタラメランキングを糾弾されたWBCのホセ・スライマン会長(故人)は「強い順番ではなくタイトル挑戦の順番」と言い放ちました。

強さの順番ではないデタラメランキング。強さの順番で挑戦できないデタラメ世界戦ーーーそんな中で、ファンが納得するランキングを発表してきたのがリング誌(過去にはランキングをめぐるスキャンダルもありましたが)や、ESPN、Boxingscene.com(現BOXING SCENE)などのメディア。

彼らは、Mythical ranking(妄想ランキング)PFPも作成、4-Belt Eraのボクシングファンを楽しませています。

このシリーズではさまざまなメディアのPFPランキングをご紹介。

第1回はプロモーターとプラットフォーム業務も持つPRO BOX グループの専門サイトBOXING SCENEです。

ランキングを並べる前に、ライターたちの意見をどうぞ。

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◾️トリス・ディクソン…(テレンス・クロフォードがカネロ・アルバレスに完勝した直後の今は)少数意見かもしれないが、オレクサンデル・ウシクを1位に推す。

五輪で金メダル、プロではクルーザー級とヘビー級というクラスでUndisputed championに就き、ヘビー級では自分よりもはるかに大きく重い相手に勝ち抜いてきた。しかも、その全てが敵地。

2位はクロフォード、そして井上尚弥がすぐ下の3位と考える。




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◾️トム・アイバース…私は、同じ体格で同じ体重だったらと仮定してPFPを考えます。

クロフォード、ウシク、井上のトップ3に異論はありません。

しかし、1位はクロフォードです。225ポンドのクロフォードは間違いなくウシクを倒すスキルとパワーがあります。122ポンドのクロフォードは、防御面で欠陥を露呈している井上も圧倒するでしょう。



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◾️デクラン・ウォリントン…クロフォードが素晴らしいファイターであることは全面的に認めるが、世界最高はいまなおウシクだ。

ウシクが自分よりも大きな相手にやってのけたことは、クロフォードの偉業とは少し趣が違う。もちろん、衰えていたとはいえカネロに勝利したことで、クロフォードはウシクに近づいた。

井上も素晴らしいファイターだが、ウシクとクロフォードとは離れた3位だ。




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◾️キルラン・マルベイニー…まず、井上は3位。これまでの実績、実力者のムロジョン・アフマダリエフに完勝したことも素晴らしい。

ウシクとクロフォードは難しい。1位と2位ではない、これは1か1Aの差。

クロフォードがウエルター級とジュニアミドル級で大きな成果(対戦相手の質が低かった)を残せなかったのはトップランクの力が乏しく、老いたボブ・アラムが無能だからで、彼の責任ではない。

しかし、ウシクはアンダードッグの立場で敵地に乗り込み、ヘビー級最強と見られていた2人(ソンソニー・ジョシュア/タイソン・フューリー)と、未来の強豪王者と見られていたダニエル・デュボアの3人と2度ずつ戦い、その全てに勝利した。




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◾️オーウェン・ルイス…スキルという面ではクロフォードの方がウシクよりも優れている。

ウシクは大きくて重い相手をスピードとスタミナで翻弄し、消耗させるタイプだが、クロフォードはアーミーナイフのように多彩なパンチで相手を切り刻んでいく。

その差はほとんどないが、私はクロフォードがより優れたファイターだと評価する。

3位の井上も含めて、この3人は無敗で負けるパターンが思い浮かばない。もちろん、4位以下のドミトリー・ビボルやバム・ロドリゲスを否定するつもりはない。未来のトップ3がどうなっているか、誰にも想像できない。




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◾️ジェイク・ドノバン…クロフォードが僅差でウシクを上回り、井上は不動の3位。

「クロフォードが勝利したカネロは全盛期をとっくに過ぎていた」という理屈は、わたしは受け入れることができない。それなら「ウシクが勝ったフューリーはフランシス・ガヌーと死闘を演じたレベル」ということだ。

他の記者の話を聞いていてもクロフォードかウシクか。それが焦点だということは、甲乙つけがたいということ。




◾️ライアン・ソンガリア…現代ボクシングにおいて、一つ確かのことはサウスポーが有利。

サウスポーの象徴的な存在がウシクとクロフォード。実績的にはウシクの業績は飛び抜けているが、クロフォードの対戦相手の質が極端に低いわけではない。

テクニックでカネロを封じ込めたクロフォードと、大きくて重い相手をスピードと機動力で翻弄するウシク。どちらが技術的に優れているか?非常に難しい問題だ。

井上の3位は確定、4位以下ではない。

このトップ3を抜き去るファイターがいるとしたら、私はバム・ロドリゲスを評価する。



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【BOXING SCENE's  PFP】

①オレクサンデル・ウシク
②テレンス・クロフォード
③井上尚弥
④ドミトリー・ビボル
⑤アルツール・ベテルビエフ
⑥バム・ロドリゲス
⑦中谷潤人
⑧カネロ・アルバレス
⑨デビッド・ベナビデス
⑩テオフィモ・ロペス


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さて、南蛮のお方たちと築地でごはん。(本文とは関係ありません)










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